相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.9537 by 検索  2025-09-10 23:30:34 ID:415c83bff

……ん、……は、…
(おかわりとしてアイスを口にしたままキスをして僅かに開いたそこに滑り込ませる。付着した唇も一緒に舐めとると一瞬固まるものの相手の表情がまた和らいでこちらも笑みを浮かべた。段々とアイスを味わうことよりも特別な相手を感じて触れ合いたい気持ちの方が勝って来た所で相手がアイスを口にして後頭部に手を回してくれば更に身を寄せ待ち望むように唇を重ねる。ただ触れ合うだけでもずっと出来なかった分の幸せが増してきて体の力が抜ける。甘味と相手を欲するように唇を開くとその隙間から溶けたアイスが注ぎ込まれてその特別な味に薄ら目を細めた。小さく息を吐きながら注がれた冷たいアイスを味わい飲み込んでいると不意に熱を持った舌先が入り込んできてぴくっと肩を揺らす。その舌が一番美味しく感じてしまえばこちらからも舌を伸ばして残ったアイスを舐めとるように動かした。次第に小さく水音が立つようになるがそれも気にせず深いキスを続けて)

  • No.9538 by 探偵  2025-09-11 07:47:53 ID:65b68c258


……っ、……ん、……
(二人でアイスを食べていたはずがいつの間にか二人でしか味わうことが出来ないものを求めることに夢中になっている、二人の間で溶け合うアイスを受け渡しして冷たくて特別に甘いものを享受すれば心はいつも以上に満たされて幸福に胸が華やいだ。少しの悪戯心で、そしてもう少し相手の中へ踏み込みたい欲が湧いて、舌先を口内に入れてみれば相手はまた肩を跳ねさせる。直後相手の舌先が絡みついてそこを舐めとっていけば特別甘い味と行為に脳内がクラりと揺れた気がした。こちらからも舌をもう少しだけ差し入れて二人の間に残る甘味を共有する、相手の味が混じればそこは特別美味く感じて水音が弾けるのも気にせず舌を動かし続ける。何よりも相手の体温と深い所へ入り込む感覚すら久しぶりでずっと足りなかったものをようやく取り戻せると暫くは相手と深い所で互いの味を共有していた。互いの口内からアイスが無くなって互いのもので満たされた頃合に軽く吸い付いて中のものを奪ってから僅かに唇を離す、至近距離にいる相手を愛おしげに見つめながら「アイス溶ける前に食っちまわねぇと」と柔らかな頬に親指の腹をあてて優しくそこを撫でて)

  • No.9539 by 検索  2025-09-11 11:37:56 ID:415c83bff


……ん、…翔太郎…そう言いながら食べさせる気ないだろう。 じゃあこれが最後の一口だ
(舌先を触れ合わせるとさきほどよりも強く更に深く相手を感じ取れるようになって身を寄せながら舌を絡みつかせていく。特別に甘く感じる味と相手の熱はどちらも久しぶりに感じる物で不足していた部分を埋め合わせるようにキスを続けていた。アイスの味がしなくなってからも深くキスを続けていたが相手が口内に残った物を吸い取っていくと自分の物を取り込まれたような感覚にぞくっと背筋が震える。僅かにだけ唇を離すと大切な相手が自分だけを見つめていて心のままに相手の名前を呼んだ。まだ残っているアイスのこと言及しながらも親指で頬を撫でられると軽く擦り寄りながらもう先ほどのように普通に食べるのは不可能だとくすくす笑いながら主張する。だが残すのも勿体なくて少しだけ離れてそれぞれのグラスに残ったアイスを一つのスプーンに纏めてすくうと目の前で見せつけるように食べる。グラスとスプーンを近くの棚に置いて自由になった手で相手の肩を抱くとそのまま唇を重ねてまたゆっくりと溶けたアイスを口移しと舌で注いで)

  • No.9540 by 探偵  2025-09-11 12:29:18 ID:65b68c258


フィリップ……しょうがねぇだろ?やっとお前と二人きりなんだ……ん、…
(アイスの口移しからゆっくりグラデーションをなぞるようにして二人の舌が絡まるようになり深いキスへと変わっていく、十分二人のものが混ざったところで口内のものを奪えば手を添える相手の体が小さく震えてまた脳内がクラりと揺れた。愛しい人から名前を呼ばれればそれに応えるようにこちらからも名前を呼ぶ、そんなやり取りだけで胸は幸せに溢れていく。既に相手しか眼中に入っていないが手元にあるアイスをそのままにしておく訳にもいかない、こちらに擦り寄りながら笑う相手に胸がグッと掴まれて自然と口角を上げるとこちらも普通にアイスを食べる気はもうないことを伝えた。相手が二つの器に余ったアイスをひとつに集めて目の前で口に含む、それを直ぐに飲み込まないことは重々承知していて自然と目を閉じると再び唇が重なった。薄く開けた口に冷たいアイスが注がれる、先程よりももっと甘く感じるそれが脳内をクラクラと揺らしていく。頬に手を添えたままもう片方の手を腰に回して軽く引き寄せるとアイスに塗れた相手の口内に舌を差し入れた。先程よりもより奥へと侵入しそこに残ったアイスと相手の唾液とを舌で絡めとっていく、時折クチュリと響く水音も気にせず深い口付けを続けてアイスと互いの味を共有して)

  • No.9541 by 検索  2025-09-11 15:36:06 ID:415c83bff


ん……っ、…ぁ……
(残ったアイスを相手の前で食べると何をするのかお見通しなのか相手は次を待つように目を閉じる。その動きに誘われるように顔を寄せて唇を重ねれば溶けたアイスを注いでいく。相手から腰を軽く引き寄せられるとさらに距離は近づいて甘く熱い舌もさらに口内の奥へ招き入れることになる。少しもアイスを残さないように、もしくはマーキングでもするように根元から先まで舌を擦り合わせて絡めて相手と交わりを深めていく。次第に水音が響き口づけの合間に吐息が零れるのも気にせず相手に没頭するほどキスを続けていけばアイスは完全に溶けて味もしなくなったはずなのにずっと甘く感じられて幸せが脳を満たす。相手の寝巻を握って唇だけそっと離すとその瞳を見つめたまま口内に溜まっていた物をごくりと喉を鳴らして飲み込んだ。冷たく涼んだはずなのにふわふわとした心地いい熱に包まれていて求めるままに相手に寄りかかり、体重をかけてくっつくと「ごちそうさまでした」と微笑んで)

  • No.9542 by 探偵  2025-09-11 17:41:41 ID:65b68c258


……、…美味かったな
(蕩けたアイスを共有するのを名目にして相手の口内へ舌を差し込む、深いところで互いのものを絡ませ擦り合わせて、水音が弾けるのも気にせず口付けを続けた。時折口から溢れる吐息が胸を掠めて自分にしか許されない行為に幸福と優越感が同時に満たされていく、相手を抱き締めてただその存在を確かめるように甘い時間に浸っていた。やがて寝間着を握った相手が僅かに離れて目線を交えたまま口内のものが飲み込まれれば自分の一部が相手に取り込まれた様にゾクリと体の芯が疼くのが分かる、背徳的な光景に思わず吐息を漏らしてじわりと脳を痺れさせるような幸福が脳内に広がった。幸せな心地のままこちらに凭れかかる相手を抱き留めて緩く抱き締める、冷たいアイスを食べていたはずなのにすっかりその体は幸せな温かさを持っている。就寝までのひと時を過ごしたならば歯を磨かなければならないのだが今はこの幸せな時間にまだ浸っていたい。このまま隣に並んで抱き締めていてもよいのだがより相手とくっつきたくなればその体を支えたまま後ろへと回る、そして両脚で相手の体を挟むように座り直すと相手の腕に自分の腕を重ねるようにして緩く抱き締めた。お揃いの香りになった髪に軽く口付けると「今、すげぇ幸せだ」と夢心地に浸るように呟いて)

  • No.9543 by 検索  2025-09-11 22:40:52 ID:415c83bff

…ん、僕も同じだ。この場所が一番幸せで、居心地が良い。
(幸せな心地のまま相手にもたれ掛かると相手からも抱きしめられて温かな体温に包まれる。あの時彼女に奪い取られるかもしれないと思った存在が、失うかもしれないという存在がちゃんと手が届く所にあることが何よりも嬉しかった。さらに体重を預けようとしていると不意に相手がこちらを支えながら体の位置を変える。自分の後ろに回り込んで両足の間に挟まれると背後から包み込まれるような体勢となった。二人きりの特別な時間を過ごすときだけの状態にまた微笑みが零れて腕に手を添えながら身を委ねた。髪にキスされると擽ったくて小さく声を零しつつ聞こえてきた呟きに自分も同じだと言葉を返す。こうやって相手の元にいるのが幸せで、この場所を独占出来るなら何だって出来る。回された右手を手に取ると愛おしさや想いを伝えるようにキスを落とす。指先でもその形をなぞって愛でていたが今は指輪が外されている小指に到達すると「…ここも、他の人のものにならなくてよかった」と安堵を口にしてからその関節にリップ音混じりにキスを落として)

  • No.9544 by 探偵  2025-09-12 07:51:53 ID:65b68c258


フィリップ、…安心しろ、これまでもこれからも俺の頭の上から爪先まで全部お前のもんだ
(相手を後ろから抱き締めてアイスよりも甘い余韻に浸る、こちらに凭れかかる相手の重みが今は何より愛おしくて腹の傷に障らないように柔らかな力で包み込みつつ体をピタリと密着させていた。思わず言葉が溢れれば相手からも同じ言葉が返ってきて手にキスが落ちる、何気なくてしかし特大の愛情表現に相手の名前を呼びながら軽く擦り寄っていた。そのまま右手の上を指先がなぞって小指に到達する、彼女が執拗に自分のものにしようとしたそこを愛おしげに撫でてまた口付けが落ちると左手を相手の手に重ねて指を絡ませるようにして繋ぎ決して変わらない想いを伝えた。彼女がどれだけ叫ぼうと強行手段に出ようと決して揺るがない事実、口付けを落とされた小指で相手の唇を軽く撫でると「お前が指輪外せって言うなら外すし、変えろって言うなら変える。全部お前の思いのままだ」と優越感を煽るようなことを言いながら相手が唯一無二の特別であることを伝えその証拠代わりに耳の端へリップ音混じりに口付けて)

  • No.9545 by 検索  2025-09-12 11:35:36 ID:415c83bff

ん、僕も他の誰にも譲る気は無いよ。…、この指輪は君を象るものだし変えなくても良いけど……やっぱり欲しいかもしれない、君との指輪。
(相手の右手を見れば嫌でもあの光景を思い出す。お揃いだと見せつける彼女の姿や無理矢理相手に指輪を嵌めようとしていた姿は相手が心動くことがないと分かっていても不快で不安を感じるものだった。その記憶を上書きするようにキスをしていれば背後から相手の声で呼ばれて擦り寄られる。左手も相手から繋がれてさらに存在を強く感じるようになりながら真摯な想いを伝えれられると包み込むような安心感に小さく息を吐いた。何度だって確かめ合った誓いだが今も尚変わっていないことに安堵が募り、自分もそのつもりだと伝えながら手を握り返す。自分だけに送られる全てを委ねるような言葉に心の隅々まで満たされ緩い笑みを浮かべながら耳へのキスに小さく反応を示した。彼女がしきりにお揃いに変えようとしていた小指の指輪だって相手のお気に入りで小さく刻まれた傷の数々は一緒に苦難を乗り越えてきた勲章のようなものだ。つけていた痕をなぞるように小指を撫でていたが二人だけの特別な空間では更なる願望が芽生えて、少し沈黙を挟んでからいつの日か話していた二人の指輪のことを口にする。指の根元の辺りを緩く撫でながら「今回のケースは防げなかったかもしれないけど、君に特別な存在が居ることは知らしめたい」とさらに願望を呟いて)

  • No.9546 by 探偵  2025-09-12 12:32:29 ID:65b68c258


…っ………そう、だな……まぁ、少なくとも前みたいにデートに誘われることは無くなる、よな……俺も欲しい。俺たちがお互いのものだって証拠
(相手を腕の中に閉じ込めてくっついていれば暖かな体温で互いが溶け合うようで次々と接触面積を増やしていく、変わらぬ事実を伝えれば相手からも当然のように独占欲を隠さない返事が返ってきてまた胸は満たされて後頭部に軽く擦り寄っていた。この体全てが相手の思いのままだと伝えると言葉が途切れて視線を向けながら続きを待つ、そしていつか約束していた揃いの指輪が欲しいと伝えられると一気に思考がパンクして体が固まってしまった。直後じわりと相手を抱き締める体が熱くなる、新しい指輪がはまるのを望むように根元を撫でられると嬉しさと幸福が一気に頂点まで達してしまった。互いのものだと周囲に知らしめるような指輪、彼女の場合は特殊ケースだったが隣の席に空きがないのを示せば減るトラブルもあるだろう。軽くパニックにまで陥った中で何とか返事をするが気分は大いに浮かれてしまって互いの手を重ねたまま両腕を肩に回すと消化しきれない気持ちをぶつけるように相手を強く抱き締めて「…お前が俺との指輪欲しいって言ってくれるの、すげぇ嬉しい」)と噛み締めるように呟いて

  • No.9547 by 検索  2025-09-12 15:40:08 ID:415c83bff

なら決定だね。…君が全部をくれると言うなら未来の約束の証拠だって欲しくなるだろう?
(いつの日か誓い合った時に約束した指輪が改めて欲しいと伝えると最後の相手の動きが止まったのが分かった。同時に触れる相手の体温が上がるのを感じれば動揺しているのが丸わかりで密かに口角が上がった。お揃いの指輪を持つ意味は知っている、自分に関係ない事ならば単なる風習だと流しただろうが一番大切な人同士が身に着けるのなら相手のその立場だって自分が欲しい。さきほどまでと使ってぽつぽつと噛みしめるような言い方に浮かれているのを感じながら相手も欲しいと伝えられると弾む声で答える。未来の予約でもするように指の根元に触れていると後ろから感情が爆発したように強く抱きしめられてまた笑い声を零す。相手に関するものなら何だって欲しいがこれから先も一緒に居ると誓う証である指輪はより特別で、自分しか持つことの許されない物だ。色々な事情で関係を大っぴらに明かすことは出来ないが指輪をつけていれば近寄ってくる人物への牽制にもなるし、どちらともに関係のある人物にはやんわりとこの繋がりを伝えることが出来るだろう。その時のことを想像して胸が弾むと軽く擦り寄りながら「少し貯金が溜まったらどんなものがあるか見に行こうか。そんなに高くなくても良いから、君と二人で選んだ奴が良い」とその時の約束を持ち掛けて)

  • No.9548 by 探偵  2025-09-12 18:54:23 ID:65b68c258


あぁ、これからの俺だって全部お前のだ。…だからこれからのお前も全部、俺にくれ……そうだな、俺達らしい奴を一緒に選びにいくか
(思わぬ事態から風.都,タ,ワ,ーが見守る中で行った二人の結婚式、あの時生涯を誓って当然今もその思いは変わっていないが指輪を買う機会は逃していた。あの誓いを改めて口にされればこの幸せな空間の幸福は更に増して冷静ではいられなかった。いつか指輪がはまるであろう指の根元を撫でられて期待が昂って強く抱き締めればそこから笑い声が聞こえてくる、その声さえ鼓膜を揺らせば幸福になって未だ膨れ続ける幸福をぶつけるように後頭部へグリグリと擦り寄った。せっかく一世一代の誓いの証を買うならば豪勢にと言いたいところだが大事なのは二人らしいものであること、何より二人で指輪を選ぶことだろう。そこに値段は関係ない。軽く擦り寄る相手に擽ったさを覚えながら絡まる左手の指をギュッと握って軽く掲げる、大切な人がいる証であり生涯を誓うもの、最期まで一緒である証拠を付けるのが楽しみだ。気持ちは逸るばかりだが相手のことが第一で「まずはお前の怪我を完治させるとこからだな。…暫くもっと健康的なメニューにしてみるか」と結局は浮かれたことを言っていて)

  • No.9549 by 検索  2025-09-12 21:28:06 ID:415c83bff


もちろん、僕の全部は君のものだよ。 別に健康的なメニューを食べたからって回復が早まる訳じゃないだろう…
(相手の足と腕の間でつよく抱きしめられて後頭部に擦り寄られる擽ったくて、幸せで口元はニヤけて仕方ない。相手の全てが自分のものであると同じように、自分の全てもこれからも相手のものだと伝える。その証明の指輪も二人で選んでこそで、いつかそこで光るものが出来る左手を相手の手で握られるとその未来が楽しみで仕方なくない。そうしていると相手が楽しそうに今やる事を告げるがその内容は少々引っ掛かる。健康的なメニューといえばやはりバランスの取れた食事となり、そうなれば野菜など普段は避けがちな食材が使われることになる。あくまで効果が無いという方向で指摘を加えつつその案を採用しない方に持っていこうとする。ちらっと相手を振り返ると「それより君がこうしてくっついてくれる方が効果あるよ」と告げ)

  • No.9550 by 探偵  2025-09-13 08:40:57 ID:65b68c258


なに野菜回避しようとしてんだよ。病院でも山ほど野菜出てただろ。…、…ったく、そう言われると離れられなくなっちまうだろ
(何度も口にして結婚式だなんて大体的なことまでしても恋人の声で改めて相手が自分のものだと伝えられるとこの上なく嬉しくなる、自分が相手のものだと、また相手が自分のものだと知らしめる指輪を買いに行くのが楽しみで仕方がなかった。その為にも何よりまず相手の回復が第一だ、健康的な食事と聞いて相手が何を連想したのかは明白でやんわりと反対する相手にツッコミを入れる。病院食ほどきっちりとした物を作る気は無いが野菜をいつもより多めにするだけでもきっと効果はあるだろう。メニュー改革を推し進めようとするが相手がチラリと振り返って甘えるようなことを言われると軽く目を開く、相手の思惑などわかっているはずなのにどうしようもなくその姿は可愛らしく心を掴まれてしまって観念するように息を吐くと互いの頬をピタリとくっ付けて肩に回す腕に力を込めた。そのまま相手の傷に響かないようゆっくり誘導するようにして体勢を変える、二人で横並びになるようにしてベッドに寝転べば再び相手の後頭部と腰とに腕を回して包み込んで「早く怪我が治るようにずっとこうしときてぇな」と呟いて)

(/お世話になっております。本日なのですがこの後の時間からお返事が難しくなりそうです。明日も週末なペースになるかと思いますのでお返事遅くなってしまいそうです。お待たせしてしまい申し訳ないです。把握よろしくお願いします。)

  • No.9551 by 検索  2025-09-13 14:38:44 ID:415c83bff

じゃあ今日はずっと抱きしめる係をして貰おうかな。
(ナチュラルに反対し話題を逸らそうとしたが相手にはお見通しらしい。今の相手なら治すためだとドサッと野菜を一皿で渡してくる可能性もある。さらに手痛い指摘やツッコミが来ない内に振り返ってくっつく方が効果的だと告げる。相手は軽く目を開いたあと、観念したように笑って頬をくっつける。結局こうして甘やかしてくれる所はとても普段自称しているハードボイルドとは似つかないがこれが一番信頼出来る大切な人の姿で好きな所だ。肩を抱く腕に力がこめられてそのままゆっくりとベッドに寝転ぶ。ふたりで横並びになるともぞもぞと動いて相手と向かい合うように体勢を変える。相手から腕が回されて抱き締められるとこちらからも擦り寄って抱き着き距離を詰める。相手の呟きを聞くとくすっと笑って冗談めかして今日はずっとこのままだと告げる。こちらから回した手を後頭部に回してそこを撫で始めながら「今日はこうやって二人で眠れるね」と弾む声で口にして)

(/こちらこそいつもお世話になっております。返信について承知しました。いつも言うようにリアルが最優先ですし、まったりと待たせて頂くのでまた手が空いた時にお返事頂ければ幸いです。よろしくお願いします。/こちら蹴りで大丈夫です)

  • No.9552 by 探偵  2025-09-14 00:20:05 ID:65b68c258


お易い御用だ。…あぁ、やっとお前と一緒にここで眠れる。…暫くひとりは勘弁だ
(この幸せな距離から離れることなど到底出来そうになくて、更にはもっと相手とくっつくことを望んでしまうと二人の体をベッドに横たえて向かい合うようになる。愛しい恋人の体を抱き締めて傷の治りが早くなるというなら喜んでこの腕で相手を包み込む、何よりその言葉は相手がこの状況を望んでいる事に他ならないのだから目一杯相手を甘やかしたい今望みを叶えない訳がない。抱き締める体がこちらへ擦り寄ると擽ったくて口角があがる、このままの体勢でいることを望まれれば喜んでその任を引き受けた。早く治るようにと抱き締めていたはずなのに頭を撫でられれば途端に顔つきは緩んでしまって愛しい恋人が傍にいることをより実感する、こうやって頭を撫でられるのだって久しぶりなのだ。心が緩めば他人には決して見せない柔い部分も零れてしまって小さく呟く、しかしこれまでの寂しさより今相手と一緒に居ることか嬉しくて心のままに額や目尻、鼻先や頬、瞼と次々に短い口付けを降らせながら「今日はよく眠れそうだな」と幸せを滲ませ呟いて)

  • No.9553 by 検索  2025-09-14 04:34:53 ID:415c83bff

やっぱり家のベッドの方が広いし落ち着く。…、ああ。明日も休みだからゆっくり眠れそうだ
(相手と一緒にベッドに寝転がってその体に擦り寄る。一緒に寝るのは事務所でもやっていたがこちらの方がベッドも大きく何より二人だけの空間といった印象が強い。不安から解き放たれて何も悩む懸念もなければお互いの存在だけに集中出来るだろう。手を伸ばしてその頭を撫でてみれば相手の表情はより一層緩くなってその顔を見つめる。そのまま撫でているとずっと堪えていた本音がぽつりと零れてきて、一瞬だけ動きを止めてからその穴を埋めるように大きく手を動かして頭を撫でた。その間相手から短い口付けがあらゆる所に振ってくれば擽ったそうに笑って、もう片方の腕で更に近づくように抱き寄せる。幸い明日も休みで起きなくては行けない時間もない。安心出来るこの場所なら深く眠りに落ちることが出来るだろう。お返しに頬に軽くキスを落とし「こんなにくっついていたら夢の中でも一緒かもしれないね」と冗談っぽく緩んだ表情で告げていれば暖かな体温と安心感で次第にまぶたが重くなっていき)

  • No.9554 by 探偵  2025-09-14 11:45:43 ID:65b68c258


俺達の場所は間違いなくここだな……あぁ、きっと夢でもこうやってくっついてんだろ
(二人だけの空間で身を寄せあって窮屈に抱き締め合うとベッドの上はこの世で一番安心出来る場所になる、何よりも愛しい相手と体温を共有しただその存在を目一杯感じるのが幸せで堪らなかった。思わず零した寂しさも相手にたっぷり頭を撫でられればすぐに幸せに変換されて緩みきった笑みを浮かべる、お返しにたくさんの口付けを送れば相手は擽ったそうに笑って愛しい人の笑みにまた胸は幸せで満たされていった。頬にお返しの口付けがされると柔らかな感触に浸るようにゆっくりと息を吐いてさらに肩の力が抜けていく、もっと相手ににじりよって鼻先が触れ合う距離でじっと相手を見つめていた。夢で逢えるかもなんて非現実的なことも今は簡単に信じてしまえて夢の中でもこのままであることを望む、腕の中にいる相手がゆっくり瞼を閉じていくのをみればこの場所に安堵と幸福を感じてくれている実感が湧いてこちらまで穏やかな幸せで満たされた。こちらも瞼を閉じれば「おやすみフィリップ」と囁くように言って、最後に柔らかな口付けを相手に送ればゆっくりと意識を沈めていき)

(/お世話になっております!一旦区切りかと思いましてお声掛けさせていただきました。ストーカーなお話でしたが揺さぶられる探偵に対して絶対に傍に居てくれる検索くんがとても頼もしくて、同時に二人で対抗すればするほど梓が暴走していく感じがスリリングでとても楽しかったです!ストーカーの前ではガンと接してくれるのに二人になると不安に駆られる検索くんのギャップも大変良かったです。ストーカーにやられっぱなしも悔しいなと思っていたので検索を介して対抗手段を見つける所も上手く話が繋がって興奮しました。その後検索くんが刺されてしまってからの描写も細かくさせていただいてより緊迫感がありましたし、だからこその二人で家に帰ってきてからの二人だけの時間が幸せに溢れるものになって背後まで幸せでした。今回もありがとうございました!
この後ですがこのまま翌日のお話をするのもいいですし、検索くんが回復してからの休日のお話でもいいかなと思っておりまして…一気に切り替えちゃうのもありですし、検索様はのご希望などはありますか?)

  • No.9555 by 検索  2025-09-14 15:39:44 ID:415c83bff

これで正真正銘完治の証明を貰えたのだから今日からいつも通りで良いだろう?
(幸せと温かさを感じていれば安心して力を抜いたせいか眠気がやってくる。相手が直ぐ傍にいるのだと思えばその甘い誘惑には抗い難くゆっくり瞼を閉じていくと小さな声で「おやすみ、しょう、たろ…」と呟いて深い眠りに落ちた。翌日も普段仕事に行く時と同じ時間に目が覚めるも二人で抱きしめ合いながら二度寝をして一日中外に出ることなく幸せで充実した時間を過ごした。お互いの寂しさを埋め合うような休日を終えその翌日からは事務所に復帰することになったが資料の束を持とうとしたり少し外に散歩しに行こうとしただけで相手が慌てて止めに来たりしていた。相変わらず過保護だと主張したが相棒は傷に響くからの一点張りで譲ろうとしなくて早々に説得を諦め相手に任せるような生活をしていた。そんな生活を送って二週間程、舞い込んできた依頼が想定より早く終わったことと通院の最終日の予定が重なってまた1日休みを貰うと午前中に相手に送って貰い病院を訪れた。怪我の治りも良好でもう開くことは無く、薄ら残った傷跡も自然治癒で消えていきもう通院の必要もないと説明がされる。最後の手続きも終えて病院を出るとずっとこちらに気遣っていた相手に向け少し得意げに確認を取って)

(/こちらこそお世話になっております。狂気的なストーカーと対峙する話でしたが二人共の感情の揺さぶりを沢山出来てとても楽しかったです。早々に警戒する検索と探偵君の穏便に済ませようとする温度感の違いや徐々にエスカレートして周りも巻き込んで行くストーカーの犯行に背後共々苦しい場面もあったのですが探偵君が嫌悪感を滲ませたりお互いの存在を確かめあったりと二人の絆を強く意識するような行動に繋がってとても良かったです。二人ならではの推理パートで弱点を見つける事も出来ましたし指輪がキーアイテムになったりと話としても上手く繋がったかと思います。検索が刺された時や搬送や手術中の縋り付くような探偵君が印象的で緊迫感がありながらも好きな描写でした。退院後のお互いを確かめ合うような甘い時間も出来て幸せな時間でした、今回もありがとうございました…!
次ですがせっかくなら回復した後の話はどうかなと思いましてまた二人の時間を過ごすのも良いですし、甘い系に寄った騒動やお話に巻き込まれても良いかなと思うのですがいかがでしょうか。ひとまずどちらにでも繋がるように時間を進めさせてもらったので上手く続けて頂ければ幸いです…!)

  • No.9556 by 探偵  2025-09-14 17:18:26 ID:65b68c258


まぁガーゼも外れたしな…つっても俺が足で稼いでお前が検索するってのが俺達のいつも通りなんだからな、忘れんなよ
(久しぶりに相手の体温を感じて二人の家でゆっくりとした眠りについた翌日、相手との約束通り翌日も家から出ることはなく大半の時間はベッドの上で抱き締めあう怠惰で幸せな時間を過ごしてずっと一緒にいれなかった分を埋めるように相手と終始触れ合うような幸せな休日を過ごした。そして暫く相手の傷を気遣いながら過ごして今日は病院へ最後の通院日だ。晴れて休日を勝ち取った日でもある今日に医者からは完治を告げられ見た目にも傷はほとんどなくなってほとんど元通りといったところだろう。相手も何処か得意げに完治を宣言するが正直あの時から今までの不安が全て拭い去られたわけではなくて今一度二人の役割を宣言してそれがいつも通りだと釘を刺すように言う。組織が未だ精力的に活動していることを思っても「…もう少しお前が出歩く頻度を減らさなきゃな」とボソリと呟くように言って)

(/それでは回復した後の日としましょう!こちらは退院祝いにアイス食べ放題かデザート食べ放題にいくか、探偵が過剰に検索くんを囲おうとしてしまうお話はどうかなと思っていたのですが、甘い系統で騒動に巻き込まれるお話も楽しそうかなと思いまして…検索様が考えておられる展開とかあったりするでしょうか?)

  • No.9557 by 検索  2025-09-14 21:39:39 ID:415c83bff

分かってるよ、…君が一緒に居てくれれば問題ないだろう?
(無事に医者から完治の証明が出れば相手がこちらを気遣う必要はなくなる。それも含め元通りだと得意げに告げたが相手の反応は良いものというだけでは無さそうで普段の役割分担について言及されるとひとまずは頷いた。伺うように相手を見ていればぽつりと自分の外に出る頻度について呟きが聞こえてきて目を瞬かせる。最近は確かに色々と事件や騒動に巻き込まれているがそれは頻繁に外を出歩いているからではないだろう。だが何とか危険から遠ざけたいという気持ちも理解が出来れば少し考える素振りを見せたあと相手と一緒という条件を付けて問いかける。元々興味があるものがない限りはあまり外に出る性分でもない、外に出たいと思った時に相手が着いてくるならこの話も丸く収まるはずだ。それに今日は仕事も休みで特にやることはない。揶揄うような笑みを浮かべると「それとも今からデートをしないつもりかい?」と投げかけて)

(/探偵君が過剰に囲おうとする話面白そうです…!甘い騒動は案に出したものの具体的なのは考えてなくて感情メーターや好感度のようなゲージが可視化されちゃうメモリ、一定の距離を離れるか触れなくなると心身の異変が現れる、お互いに関する願望が実現しちゃう催眠…みたいな甘々メモリしか浮かばなかったのですが興味のあるものや探偵様の案などありますか?)

  • No.9558 by 探偵  2025-09-15 12:14:39 ID:65b68c258


それは……なら家で映画でも観るか?お家デートってやつだ
(元々自分達の役割分担は相手が安楽椅子探偵でこちらが街での調査担当だ、相手は組織から狙われる身で攫われたことだってあるのを考えれば当然の人員配置だろう。脅威から相手を守るための場所があの秘密の扉の先のガレージで本来なら相手はずっとそこにいる方がいい、だが相手をここに閉じ込めると一度口にした時組織と同じで道具扱いする気かと言われたのがまだ耳に残っていた。だからこそ二人で出かけるなら大丈夫だろうと出歩くようになったがあの日は二人で出歩いていても相手は生死を彷徨ったのだ、自分の力で相手を守りきれなかった。その思いは未だに胸に焼き付いて問いかけにも上手く答えることができない、今日は休日で相手と一緒にいるならば当然デートをしたいとは思うのだが外を出歩くのは何となく避けたくてとりあえず家に帰ることを提案する。家でもやることはあるだろうと適当な候補をあげながら「まだ暑いしな」と心のこもっていない適当な言い訳を積み上げて)

(/こちらも甘めな騒動今のところ思いついていませんで、今回は探偵が過剰に検索くんを囲ってしまうお話をさせていただければと!上げていただいた中では一定時間触れないと心身に何かしらが起こるお話とお互いに関する願望が実現しちゃうお話が気になるのでどこかの機会にやらせていただければ幸いです。それではちょっと薄暗いデート楽しみましょう!/こちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.9559 by 検索  2025-09-15 16:59:33 ID:415c83bff

…? まあ君がそうしたいならそれでも良いけど。なら家で食べるものとか色々買って帰るのはどうだい?
(自分が心配ならば共に着いてきて一緒に行動すれば良いだろうと普段の理論を振ってみるが相手の歯切れは悪い。何かを考え込んでいるようにも見える素振りに首を傾げていて家デートを持ち掛けられると目を瞬かせた。てっきりこの街の良い所に行こうと誘われるかと思ったのに。だが特に行きたいところがある訳でもなければまだ暑いという妙な言い訳に不審に思いつつも素直に頷いた。相手と過ごせるならば何処だって異論は無い。だがこのままただ帰るのももったいない気がして、何処かでご飯や家で楽しめるものを買って帰ることを相手の顔色を見ながら提案してみて)

  • No.9560 by 探偵  2025-09-15 20:39:10 ID:65b68c258


だ、……家に帰ってもなんもねぇか。完治祝いのデートだし、お前の好きなの買って帰るか
(相手をなるべく外に出したくない気持ちが働いてしまって家でのデートを提案すれば相手は何処か引っかかりのある顔をしながらもすんなりと受け入れてくれて内心安堵する、今外を歩き回っても相手との時間に集中出来なさそうだ。胸を撫で下ろしたところでこのまま買い物に行こうと言われれば即座に反対する言葉が口から出かかる、だが家にはなんの用意もないわけでこのままではただ家でぼんやりするだけで終わってしまう。デートだと上機嫌な相手の笑みを消したくはなくてなんとか言葉を飲み込むと自分を納得させるように呟いたあと近くの大型スーパーに向かって歩き出した。これまで以上に警戒を強めなければと自分に言い聞かせながらいつもより近い距離で相手の隣に陣取り歩いていて)

  • No.9561 by 検索  2025-09-15 23:04:54 ID:415c83bff


…ああ、そうしよう。
(帰るがてら買い物をしてから帰ろうと提案すると相手は瞬時に何か言いかける。直ぐに黙ってしまった姿はやはりいつもと様子が違っていて、だけどその原因に思い当たる物が無ければ首を傾げるしかなかった。だがデートと言う言葉が出てきて好きなものを買ってくれると聞けば目がきらんと輝いて一先ずは受け流すことにした。相手が歩き始めると自分もそれについて行く、いつもより距離も近い気もするがデートと言う響きに浮かれているのだと判断すればこちらからも距離を詰めて大型スーパーに向かった。その道中繁華街を通っていると『そこのお兄さんたち』と急に声を掛けられ思わず足を止める。記憶にない辺り最近出来たようなコスメ屋のようで声を掛けた主である女性はこちらが止まったのを見るなり近付いてきて『お兄さん達めっちゃ肌綺麗ですね。うちの店最近出来たばっかりでオープンキャンペーンとしてコスメの試供とかやってるんですけど興味とかありませんか?』とハンドクリームなどの乗ったチラシを渡しながら食い気味に提案される。以前女装の時に幾らか触ったが未だ未知の世界だ。試供くらいならばお金も掛からないだろうかと『ハンドマッサージ付き!』と書かれたチラシの内容見つめながらその目は興味を示しかけて)

  • No.9562 by 探偵  2025-09-16 08:21:21 ID:65b68c258


…っ、やめろ!!……あ、
(心は全く落ち着いていないのだが買い物をするのを決めると相手の目は輝いてやはりこの輝きを失いたくないと思う、だが危険な目にあってもガレージに閉じ込めても、きっとその輝きは失われてしまうだろう。どうにもならない矛盾を抱えながら何時でも対応できるように相手の近くにいながら繁華街を歩く、すると女性の声が聞こえてその足音がこちらに近づいてくるとスっと肝が冷える心地がした。女性特有の高い声に迫る影、どうしようもなくあの日のことを思い出してしまえば反射的に相手を庇うように半歩前に出て腕で相手を庇って店員を睨んでしまった。しかしそこにいたのは新しい店を宣伝しにきた店員だ、遅れて心音が緊張で早くなると目を泳がせ腕を下げる。その間に店員は相手がチラシを受け取ったのをみて営業のチャンスだと思ったのか『簡単なのでここでも出来ますよ?』とクリームを片手に相手の手を取ろうとした。その瞬間にまたあの時のことがフラッシュバックして頭に血が上ると怒号に近い叫びを周囲に響かせ相手と店員の間に割って入ってしまう。店員は呆気に取られたあと怯えの表情を見せて、そこで漸く自分がしたことに気がつけば背後の相手を後ろに押しやりながら「悪ぃ、こいつ匂いがきついのはダメなんだ。また来るからその時におすすめ教えてくれ」と取り繕うように早口で言えば相手の腕を掴んでその場を離れて)

  • No.9563 by 検索  2025-09-16 12:01:06 ID:415c83bff

…っ、翔太郎? あ、えっとそういう事だからすまない。 ……翔太郎、もしかしてまた似たようなことが起こるって思っているのかい?
(愛想の良さそうな店員がこちらに話しかけてくると相手が半歩前に出て腕でこちらを制する。好奇心で飛びつく自分を制する為の動きだろうかと思ったがその目は店員を鋭く見ていた。相手の勘に引っかかる怪しいサービスなのかとチラシに視線を落として見ているとそれを営業チャンスと思ったのか店員がこちらの手を取ろうとする。その瞬間怒号にも近い声を上げて相手が決定的に割り込んできてその剣幕にびくっと肩が跳ねる。明らかに普段とは違う反応に伺うように名前を呼べば相手もはっとした顔をするも自分を後ろに下げてから早口で嘘の理由を捲し立てて強引に腕を引っ張っていく。今だ怯えと困惑の表情を浮かべる彼女にこちらからも声を掛けつつ相手に引かれるまま繁華街を離れた。注目を向けていた周りの人も無くなり落ち着いた道に出てくると相手の腕を一回ぐいっと引きながら名前を呼ぶ。先ほどから外を出歩くのを躊躇うような態度に退院してからずっと気遣うような仕草、さらに店員がストーカーだった彼女と歳が近かったことを考えればその理由が一つ浮かんで伺うような視線を向けながら問いかける。周りに人が居ないことを確認してから背中に手を添えそこを撫でながら「大丈夫だよ、彼女達は今も捕まっているようだしもうあんな事は起こらないから」と優しく宥めるように言葉をかけて)

  • No.9564 by 探偵  2025-09-16 12:29:25 ID:65b68c258


っ、……そんな事言いきれねぇだろ?最初は付けられてることも気付いてなかったんだ、俺が気付く前に強硬手段に出てたら……
(こちらの剣幕に店員は完全に怯えている、せっかくこの風の街に新しくやってきた店なのに出迎えるどころか怒鳴りつけるなんて。後日謝りにいくことを決めつつも相手の腕を掴んで人混みを避けるように歩き出した。周囲に人がいるとこちらに敵意を向けている人物が紛れてしまう、人気のないほうが対応しやすいだろう。そうやって警戒心を顕にして歩いていると突然相手に腕を引かれて驚いたように目を開いて相手の方を見る、そしてこちらの胸の内を見透かされるとさらに目を丸くさせた。どうやら相棒にはこちらの考えなどお見通しらしい。背中を撫でられるもののこの体勢では片腕を咄嗟に差し出せない。肩に手を置いて動きを制してから小さく首を振る、彼女らは捕まってはいるが彼女達と同じような人間がいつ出てくるかなんて分からない。それにただでさえ相手は組織に狙われているわけでどんな奴がどんな手を使って手を出してくるのか分からないのだ。ひとりの男性が静かに自分達から少し離れた位置を歩いてくるのが見えれば男性と相手の間に移動して「お前に催眠かける奴だっているし、同級生だっていいながら近づいてくる奴もいた。さっきのだってマッサージだって言いながら腕になんかされたら対処できねぇ」と考えていくうちにまた緊張で心音はあがって相手と目を合わせて無理やり笑みを浮かべると「やっぱお前先に家に帰っとかねぇか?お前を送った後に俺が買い物してくればいいだろ?」と今すぐ帰宅しようと提案し)

  • No.9565 by 検索  2025-09-16 14:56:36 ID:415c83bff

翔太郎、…翔太郎! 少し考えすぎだ、それに君と離れる方が危険だし、一人で待つのは寂しいよ
(ずんずんと歩いていく相手の腕を引いて動きを止めた所に推測をぶつければ相手の目が図星をさすように丸くなる。落ち着かせようと背中を撫でながら大丈夫と告げるが普段なら軽く身を預けてくれるのに今日は肩に手を置かれて動きを制される。遠くで聞こえた足音からも自分を引き離すように相手が体の位置を変え。ぽつぽつと聞こえてきたのはあったかもしれない未来とこれからも起きるかもしれない不安で今までの被害を例に挙げながら呟く姿は強迫観念に囚われているように見えた。一度名前を呼んでみてもそれは止める気配はなく濁流のように言葉が紡がれると相手がこちらを見る。目は合っているのに引きつったような無理な笑みを浮かべていてその様子は何とも痛々しい。声を張り上げて名前を呼び真の意味でこちらを向かせるとじっと相手を見ながら落ち着かせるように言葉をかけていく。きっと相手の不安は今までの物が積み重なって噴き出したもので言葉だけでは解消できない。真の意味で大丈夫だと思って貰う必要があるだろう。あくまで二人でないと寂しいという方向に話を持って行くと「じゃあ今日は近くのコンビニで必要なものだけ買って二人で家に帰ろう、それでどうだい?」と大型スーパーではなく手頃な場所で買い出ししてから帰ることを提案して)

  • No.9566 by 探偵  2025-09-16 18:38:31 ID:65b68c258


あんなことがあったんだから考え過ぎなんて、……そうするか。コンビニなら俺達以外の動向も把握しやすいしな
(これまでに何度も襲いかかった相手を失う可能性のあった危機、順に並べていくだけでも包丁が相手を貫いた時の絶望が脳裏を過ぎって内蔵が冷たくなる。それなのに心音だけは上がり続けて脳内は血が広がったように赤く熱い気がした。今までならばまだ怪我が完治していないのを盾に外出を控えるよう言えたのにその言い訳も今日でなくなってしまったのだ。次第に今すぐにでも相手を安全な場所に帰さなければとそれだけに思考が支配される、しかし強い口調で名前を呼ばれると我に返って動きを止めた。漸くきちんと相手を視界に収めれば考えすぎだと言われて目が泳ぐ、自分でも過剰な心配をしているのを理解している反面薄暗いところから誰かが『フィリップがまた刺されるかもしれない』と囁いている気がした。なんとか相手を帰そうとするが【寂しい】という一言を聞けば思考の暴走が止まる、相手を悲しませることはしたくない。人が多い大型スーパーの代わりにコンビニにいくことを提案されると数度頷く、即座に店の安全性について口にしたのは自分でも気づかなかった。掴んでいた腕を離して、しかし相手との距離は相変わらず近いままコンビニへの道を歩き始める。その間も警戒心は相変わらず発したままでコンビニについても周囲に素早く目を走らせてこちらを伺う目がないかを確認していて)

  • No.9567 by 検索  2025-09-16 19:29:45 ID:415c83bff

何を買おうか。家でまったりするならお菓子とか飲み物かな
(ずっと暴走気味で焦りと不安が全面に出ていた相手に対して強く名前を呼んで自らの想いを伝えるとやっとちゃんとした意味で目が合う。このままでは相手も落ち着かない、スーパーに行くのをやめて最寄りのコンビニに行くことを提案すれば了承の返事か返ってくるものの店の安全性に言及していて僅かに眉が下がる。相手が愛するはずのこの街の人物が警戒対象になってしまっていることが妙に居心地が悪い。早くその不安を取り除かなくてはと心に決めながら向かう道を変えてコンビニへと向かった。警戒したままの相手と一緒にコンビニへと入るとカゴを持って店内をぶらつく。スーパーと違ってコンビニは小さな土地の分売り場がぎゅっと詰まっていてその代わりにその店ならではの商品があったりする。期間限定と書かれたお菓子や商品をキョロキョロ見ながら相手に話題振って)

  • No.9568 by 探偵  2025-09-16 21:19:43 ID:65b68c258


そうだな。あとはアイスも買うか。コンビニになっちまったけどお前が好きなもん買って、…、…
(女性店員がこちらに駆け寄ってきた時からずっと心音が収まらない、視界に誰かが入るだけでその手にナイフを持って相手に駆け寄っていくのではとあらぬ心配をしてしまう。馬鹿げた妄想だと分かっているのに一度その妄想が実現しただけに油断する気になれなかった。コンビニについて店内を見回せば数人の人影が見える、他の客の動向に注意しながらお菓子のコーナーへやってくると相手はキョロキョロと落ち着きなく商品棚を見ていて子供っぽい仕草に僅かに口角をあげた。こんな表情もガレージに相手を閉じ込めらば見れなくなってしまうものだと自分に言い聞かせた矢先、不意に人影が自分達に近づいて相手が見ている棚に手を伸ばしてくる。途端に思考は真っ赤に染まって心音が上がると伸ばされた手を無意識に掴んで制止させた。知らぬ間に呼吸さえ止めていたが『翔太郎くん?』と声を掛けられるとハッとして顔をあげて人影の方をみる。そこには顔なじみの駄菓子屋の店主がいて『どうしたの?』と声を掛けられると意識が引き戻されすぐに手を離して「すみません。ボーッとしてて。お久しぶりです」と返事をした。店主は不思議そうな顔をしているがこの場を誤魔化すように相手の方を向けば「この人は俺がガキん時から通ってる駄菓子屋の店主さんだ。こっちは俺の相棒でフィリップです」と場の空気を無理やり戻しながらそれぞれを紹介して)

  • No.9569 by 検索  2025-09-16 22:44:40 ID:415c83bff

なら今日はアイスよりも向こうの、…駄菓子屋、…はじめまして。
(コンビニ店内を見て回っていれぱ幾らか相手の警戒も緩んだ気がしていつものように相談しながら商品を見ていく。せっかくならば冷蔵コーナーにあったコンビニスイーツにしようかなと述べようとしているといつの間にか横から人がやってきていて棚に手が伸ばされた。なんてことない仕草だが即座に相手がその腕を掴んで緊迫の空気が漂うと咄嗟にその人物と相手の顔を見る。だがその空気に反して優しい声が聞こえてきてその後の二人のやり取りから古くからの知り合いだと分かった。不思議そうにしている店主に相手が誤魔化すように双方を紹介してくれて、初めて聞く単語に興味を示すように同じ言葉を口にした。相棒だと紹介されると軽くぺこりを頭を下げ挨拶をすると『君が翔太郎くんの相棒か。たまに話には聞いてたよ、宜しくね』と和やかに挨拶が返される。相手の幼い頃からの付き合いならば無下にする理由もなく少々空気も和やかに戻って軽い世間話をしていると店主は『あ、そうだ』と言って懐を漁る。それから相手を見ると『さっきおまけで出たんだけどウチは飾る所がいっぱいだから、翔太郎くん好きだったよね?』と言いながら手頃なサイズのふ.う.と.く.んのマスコットを差し出す。そのサイズ感は盗聴器の仕込まれていたあの置物とよく似ていて思わず固まってしまうとそれを違うものかと思ったのか『もしかしてフィリップ君も欲しかった?確かこっちにポーズ違いのやつが…』とまた懐を漁って取り出そうとしていて)

  • No.9570 by 探偵  2025-09-17 07:54:26 ID:65b68c258


ッ!……いらねぇ!!…、…
(相手に伸びてきたと思った手は懇意にしている駄菓子屋の店主のものだった、街を見て回る時に前を通る店でもあって自分が小さい頃から世話になっている人でもある。そんな人の手を乱暴に掴んでしまった事に半分戸惑いと半分罪悪感を抱えなんとか場と自分の気持ちを紛らわせようとした。相手と店主の挨拶も和やかに終わった矢先に店主は鞄を漁って何かを取り出す、出てきたのはあの時に盗聴器を仕込まれていたのと同じふ,う,と,く,んのマスコットで顔が引きつってしまった。店主とは長い付き合いで小さい頃からこちらがふ.う.と.く.ん.が好きなのを知っている、これを差し出しているのも100%の善意だ。それを分かっているのにもしかしたらと警戒してしまう、視界の端に相手の姿が映ると同じく身を固めているのが見えて相手を守らなければと思いが膨らんでぶわりと全身に血が巡った。視界が真っ赤に染まる感覚の間に店主はまた鞄を漁り始めて、そこから光るものが出てくるのではと思えば即座に体は動いて相手を後ろにやりながら店主が鞄を漁る手首を強く掴んで後ろに押しやってしまった。コンビニ中にこちらの叫び声が響き一瞬時が止まる、一拍遅れて店主が呆気に取られた顔をしているのに気がつくと漸く自分が掴みかかっていることに気がついて「すまねぇ、」と慌てて手を離した。店主は目を瞬かせていたが、やがて『翔太郎くん顔色悪いね。高校生の時もそんな顔してたことあったかな…良かったらまたうちの店おいで。美味しいお菓子用意してるから』とにこやかに言うとこちらの肩を軽く叩いて相手に軽く笑みを向けるとその場を去ってしまった。その間呆然と立ち尽くしかなかったが店主がコンビニを出たところで「何やってんだ俺は…」と弱々しく呟いて)

  • No.9571 by 検索  2025-09-17 11:25:41 ID:415c83bff

…っ、……あ、……翔太郎。
(店主があの時と似たこの街のマスコットを差し出してくると嫌でもその中に盗聴器を見つけたときの事を思い出してしまう。思わず固まっていると店主が鞄を漁り始め、不意に相手に体を押しやられたかと思えば店主の手首を掴んで威嚇するような声を上げるのが見えた。その叫び声にまたびくっとしてしまうがそれは相手も同じようで素で戻ったように手を離す。急に強い声を向けられて驚いていた店主だったが気にしていない様子で相手の肩を叩きこちらにもすぐにこやかな笑みを向け、優しい大人の対応に上手く言葉が出てこなくて軽く会釈するしか出来なかった。店主がコンビニを後にして周りからの視線も幾らか和らいだ所で相手の自嘲気味な呟きが聞こえてくれば無意識に名前を呼ぶ。相手がこちらを守ろうとする警戒心は顔見知りの人物にまで及んでしまっている、それだけあの時の光景が相手に深く強いトラウマになっていることに酷く胸が痛む。だがこの街の守るべき対象にそんな行動をとってしまった相手の方が動揺しているはずで宙に浮いたままの手を握って「早く買い物を済ませて家に帰ろう」と呼びかける。今のままでは外に居るというだけで相手の精神は落ち着かない。手ごろな飲み物とお菓子、ちょっとしたお惣菜など今日一日家で過ごせるようなものを買うと相手にお会計を頼む。なるべく相手との距離を詰め、反対に他人が近づいてこないように考慮しながら会計を待ってコンビニを後にして)

  • No.9572 by 探偵  2025-09-17 12:31:37 ID:65b68c258


……そうだな
(あれだけ長い付き合いがあって店主がどんな人か知っているのにあの一瞬、間違いなく相手に襲いかかる敵として認識していた。そんな事あるはずないのに、あるはずのない事が起こっただろうとまた誰かが囁いた気がした。自分が嫌になるのに相手を守りたい気持ちだけが膨らんでいって自分でも折り合いを付けられない、正常でない自覚はあるがこれから相手が自由に外を出歩ける事に強く拒否している自分がいた。呆然としていれば相手がこちらの手を取る、相手自らが家に帰ろうと言っただけで気持ちは随分とマシになった。会計を済ませるとコンビニを後にする、先程よりも近い距離で相手の隣にピタリとついて周囲を警戒するように歩いていた。無言で帰路を歩いていればパタパタとこちらに近寄る足音が聞こえて息が止まる、心音があがって目を見開くと相手を庇うようにしながら勢いよく振り返った。直後『翔ちゃんやっほー!』『え、何それ番犬?』と高い声が聞こえてくれば一瞬身構えるものの距離もあったお陰で「…なんだよ、クイーンとエリザベスか」と気づくことができた。早くなった心臓を抑えるためにゆっくり呼吸しているとエリザベスが相手の方を向いて『フィリップくんやっと退院したんだ!良かったぁ心配してたよ』と相手を労う、クイーンはチラリとこちらを見てから『フィリップくんが入院してる間の翔ちゃん見てられなかったけど、今もやばそうだね』と指摘されてしまい、いつもならば言い返すところも言葉が出ずに目線を逸らしていて)

  • No.9573 by 検索  2025-09-17 15:19:55 ID:415c83bff

クイーンにエリザベス、久しぶりだね。例の件は色々手回ししてくれて助かったよ…やっぱり分かるかい? 何というか外を出歩いたらまた僕が危険な目に合うかもしれないと思っているみたいでずっとこの調子なんだ
(精神的に不安定な相手を引きつれ一緒にコンビニを後にする。ほぼくっついているといえるほどの近さで隣り合っていれば普段は心が弾むような時間であるのに相手の視線は周囲を注意深く警戒することに使われていて少し遠くにいるような気分だった。レジ袋を持ちながら帰りの道を歩いていると足音が聞こえる。即座に相手が前に出て庇うような姿勢を取りながら振り返ると見慣れた女子高校二人の姿があった。相手の体から緊張を解く様子を視界に入れながら手を振って彼女達を迎え入れる。例の噂も彼女たちのおかげでかなり払拭出来たと聞いている、真っすぐに労ってくれる姿勢にも胸も暖かくなると素直な笑みとともにお礼の言葉を告げた。一方クイーンは相手をちらりと見てから鋭い指摘をしていて観察眼に感心しながらこちらも目を逸らす相棒に目を向ける。二人には色々とバレているのならとある程度の経緯を明かすと納得するように相槌が打たれた。『でも彼女ってまだ捕まっているんでしょ?』という問いには頷き問題ないはずだと告げるが相手がそれで納得するとは思えない。一人では良い案が浮かばす、口元に指先をやりながら「どうすれば安心してくれるだろうか…」と本人の前で相談を持ち掛けていて)

  • No.9574 by 探偵  2025-09-17 17:50:46 ID:65b68c258


な、おい勝手に相談すんなよ。…彼女だけじゃなくて他にもいるかもしれね……え、
(こちらに近づく足音にまた思考は真っ赤に染まったが声の主が懇意にしている二人だと分かればなんとか心を落ち着かせる、流石にこの二人が今すぐ相手を包丁で刺すとは思えなかった。だがやはり相手の傍に自分以外の人間がいることは何処と無く落ち着かない、様子が変だと指摘されても上手く言い返せずにいた。こちらが黙りしている間に相手がこちらの状況を説明し始める。風の街全てを警戒しているだなんてこの街の探偵に相応しくないことを暴露されれば慌てて止めようとするがもう遅い、それに彼女が捕まっている話を聞いて即座に自分で彼女だけの問題ではないと答えてしまった時点で言い訳も何も無い。バツの悪い顔をしているとエリザベスが『あーそれ、翔ちゃんに文句言おうと思ってたんだよね。』『めちゃくちゃ落ち込んでるから言わなかったけど』と斜め上の返事が返ってきて間抜けな声が出る。目を瞬かせていると『あのさ、翔ちゃん私達の情報網舐めすぎ。翔ちゃんが彼女いる噂も私達とウ.ォ.ッ,チ,ャ,マ.ンとサ.ン..タ.ち.ゃ.んにかかれば一日で消えたんだよ?』『よーするに、何で私達に言わなかったの?』と次々と文句を言われてしまった。予想だにしない言葉に「あ、え、いや…俺だけでどうにかなると思って…」と戸惑っているとクイーンが『ここで翔ちゃんが私達に頼むべき事ってなんだと思う?』と済ました笑みを浮かべると相手にチラリと目をやって)

  • No.9575 by 検索  2025-09-17 19:06:54 ID:415c83bff

…ふふ、どうやらこういう所は彼女たちの方が上みたいだね?
(黙り込んでしまった相手を他所に今の状況を説明すると相手が止めようとするがその後の回答からその言い訳も聞かなくなりバツの悪い顔をする。深刻に悩んでいる相手とは裏腹に2人は続けざまに言葉を返し、目を瞬かせた隙にさらに畳み掛ける。次々と向けられる文句とそれに戸惑う相手の反応に思わず笑い声を零しているとクイーンのアイコンタクトのパスを受け、揶揄う言葉をかけながら相手の方を向く。相手が守ってくれようとしているのは当然嬉しいが今の相手は自分だけで何とかしなくてはと抱え込んでいる状態だ。一人では出来ることには限りがある事を二人で一人の相棒ならばよく知っているだろう。二人を見てから視線を相手に向けると「僕たちはこの街を守る為に動いてるけどそれと同じくらいこの街や人に助けて貰ってるはずだ。誰かに頼るのだって手段の一つだ、ならばこれだって例外ではないだろう?」と言葉を続けて)

  • No.9576 by 探偵  2025-09-17 21:41:09 ID:65b68c258


……みたいだな。…クイーン、エリザベス。俺はフィリップを今回みたいな目に二度とあわせたくねぇ。だからこの街に異変がおきたら、こいつに危険が及びそうな可能性があるなら、すぐに俺に知らせてくれねぇか?で、困った時には助けてくれ。いつも通りな
(女子高生二人に圧倒されて目が点になっていたが、相手からも揶揄うようなことを言われて漸く二人に言われたことをゆっくりと飲み込む事ができる。そして相手からこの街に助けて貰っているのだと言われれば大事なことを思い出した。この街の涙を拭いたいという思いの原点、それはこの街に育ててもらって助けて貰って恩義を貰ったからだ。この街の探偵として生きてその恩返しをしているつもりだったがまだまだ日々この街に世話になりっぱなしらしい。漸く小さな笑みを相手に向けると二人の方へ向き直る。そして今二人に頼むべきこと、相手を守るためその情報網を宛にさせて欲しいことを、有事には今度こそ相談することを申し出た。クイーンは満足気に『翔ちゃんがそう言うなら仕方ないね』と女王の名に相応しい笑みを浮かべる、一方でエリザベスは『じゃあ今回の報酬はカラオケ奢りね。あ、パーティアラカルトつきで』とさらっと報酬を言い渡されると「はぁっ?!」と声をあげて)

  • No.9577 by 検索  2025-09-17 22:45:49 ID:415c83bff

同じく翔太郎に関する危険や情報があったら僕に知らせてくれ、勿論翔太郎が拒否していてもね。 、僕も参加してみたい!
(2人のパスと自分達の、そして相手の原点の話を振ればその表情は先程よりもずっと落ち着いたものになって小さな笑みが浮かんだ。そして2人の方に向き直ると情報網をあてにすることと相談することを告げていた。ついでに相手の横に並び直すと同様に相棒に関する情報は自分の元に持ってくるように依頼しておく。普段事務所に安楽椅子探偵をする分、外の気配や行動には気づきにくい。だが彼女達を含めこの街の情報屋の包囲網があれば相棒が無理をしたり何かをしかけても直ぐに情報が回ってくるだろう。こちらも和やかな笑みを浮かべると2人は満足そうに頷く。さらにエリザベスが行ったことのないカラオケという場所で面白そうな物を相手にねだっていればすかさず自分も参加表明をし、『えー行こ行こフィリップくん』『フィリップ君退院祝いってことでどうせならウ.ォ.ッ,チ,ャ,マ.ンとかサ.ン..タ.ち.ゃ.んと呼ぼうか』と計画が進んでいく。噂の件といいお世話になったのながら良い機会だろう。初めての会に素直に笑みを浮かべると「楽しみだね、翔太郎」と相手に話しかけて)

  • No.9578 by 探偵  2025-09-18 07:56:57 ID:65b68c258


な、……まぁ、そうだな。今回の事では世話になったしフィリップの退院祝い兼ねて派手にやるか!
(女子高生二人にこれまで以上にこの街に目を光らせ同時に頼りにすることを申し出る、横からは相手がこちらと同じことを言っていて余計なお世話だと言う前にこちらの発言を先読みされてしまい口を挟むことも出来なかった。だが今回のようにこちらの危機が相手の危機へ繋がる可能性があるのを考えると自分達に危機が迫っているのならば知らせて貰った方がいいだろう。何処に危険が潜んでいるか分からないと強く疑念を持っていた思考は薄れていく、代わりに提案されたカラオケはこちらを置いて勝手に相手の退院祝いと盛大なものになっていた。会計のことを思って一瞬思考が真っ白になるが親しげに話す相手と二人を見ればこの街の一人として相手が生きている姿に言い様のない喜びを覚える、愛するこの街に相手がいることに幸せを感じていた。これは相手をガレージに閉じ込めては得られない感情だろう。今回の件で礼は伝えたが改めて感謝を伝えて相手の退院を盛大に祝ってやれるなら開催しないわけがない。漸く口角をいっぱいにあげると弾んだ声でカラオケ会を宣言した。その後は女子高生二人からまた細かく文句があったが概ね和やかに会話は進んで『じゃ、カラオケ楽しみにしてるから』『フィリップくんお大事にねー』と別れの挨拶をして二人を見送った。また二人に戻ったが先程よりも随分と楽に呼吸ができるようになって相手の方を見れば「ありがとなフィリップ、大事なことを思い出させてくれて」と礼を伝えて)

  • No.9579 by 検索  2025-09-18 11:32:32 ID:415c83bff

僕は何もしてないよ。守りたいと意気込んでくれるのは嬉しいけど一人で背負いこんで潰れてしまっては意味ないだろう?僕達には頼りになる仲間がいるのだから頼りたまえ
(文句を言おうとしていた相手だったが収集がつかなくなったから、もしくは振り切ったのか口角をあげたいつもの笑みを見せると乗り気にカラオケ会の開催を宣言して三人で盛り上がる。自分の退院祝いと銘打たれると少しくすぐったいがクリスマス会と同様きっと楽しい時間になるに違いない。さっそく予定を確認したりカラオケとやらの仕組みを二人に聞いたりしながら話を進めある程度纏まると二人は用事があるからと去っていく。『またね』と手を振って女子高生二人を見送ってから相手を見ると幾らかさっきよりも顔色や呼吸も良くなっていて伝えられる礼に軽く微笑んだ。相手だけでこの街の全ての悪意を見張るのは物理的にも精神的にも無理がある、一人で気負い過ぎても上手く行かないのは既に経験済みだ。自分の事ではないのが得意げな口調で他の手段も頼るように伝えながら相手の肩をぽんと叩いた。そして周囲に誰も居ない事を確認してから相手の手を取り「皆とのカラオケ会も楽しみだけどその前に今日は二人っきりでデートだからね」と宣言するとその手を引いて人通りの少ない裏路地から帰路を進んでいき)

  • No.9580 by 探偵  2025-09-18 13:05:44 ID:65b68c258


そうだな。みんなこの街を愛してんのは同じだ。…あぁ、ちゃんとお前とのデート楽しまねぇと
(今回は確かにこちらにとって脅威の存在が現れて相手は命の危機に晒された、しかしこの街の人全てがそんな存在ではない。この風の街に生きていて中には自分達に協力してくれる人もいる。その協力者の面々がなかなか強力な味方なのだから心強い。これまでだって幾度となく自分達を助けてくれたのだ、これからだってそれは変わらない。相手と皆が顔見知りを超えて退院祝いのカラオケパーティーをやるほどの縁があるのだから尚更心強い。そんな当たり前のことを相手を守ることに固執しすぎて忘れてしまっていたようだ。頷き応えていると周囲に人がいないのを確認してから手が繋がれる、そして改めて今日がデートなのだと言われると口角をあげて繋いだ手をぎゅっと握った。そのまま人通りの少ない道を選んで手を繋いだまま二人の家へとたどり着く、そこは相手を閉じ込める場所ではなくて二人で二人だけの時間を過ごす場所だ。玄関をくぐって「ただいま」と帰宅の挨拶をする、ハットを仕舞い買い物袋を適当に置いたのを見計らって「フィリップ、」と愛しいその名前を呼びながら相手を抱き締めて)

  • No.9581 by 検索  2025-09-18 13:46:38 ID:415c83bff

ただいま。…ふふ、捕まえたくなったのかい?
(すっかり調子を取り戻したように見える相手の手を取ると強く握り返されて口元が緩むのを感じながらそのまま人通りの少ない道を歩いていく。さっきとは違って何気ない話をしていればあっという間に家に辿り着いて相手に続いて帰宅の言葉を口にしながら中へと入った。買い物袋などをテーブルに置いて整理をしていると相手に名前を呼ばれそちらを向く。その時には既に相手は近づいていてすぐにその腕に抱きしめられた。もうそんな気は治まったと知っているからこそ笑い声を零して悪戯っぽく問いかけながらこちらからも腕を回して相手の体を抱きしめ返す。この身で自分を守ろうとしてくれた嬉しさが気が抜けて時間差でやってくればぎゅっと少し腕に力を込めて「翔太郎、今日はデートだから二人で閉じこもろうか」と楽しそうに告げて)

  • No.9582 by 探偵  2025-09-18 18:48:29 ID:65b68c258


……ちゃんとあいつらの存在は頼りにしてるけどよ、…でもほんの少しだけ、俺はお前をここに閉じ込めときたいと思ってんだよ
(相手を抱き締めていれば揶揄い混じりの言葉が飛んでくる、きっと冗談のつもりで相手は言ったのだろうがその気持ちが全くないかと言われれば嘘になる。相手をこの部屋に閉じ込めておきたい気持ちはずっと胸の片隅に抱えていたもので今回の件で余計に膨らんでしまった願いだ。二人きりになったからこそ胸の内に潜む薄暗い感情さえ口にしてしまえる、驚異から相手を守るという意味でも誰の手にも触れさせず自分だけのものにするためにもここにずっと閉じ込めておきたいと微かに願いを抱いている。当然それを実行することはない、しかし相手から強く抱きしめられて擬似的にでもその願いが叶えられると言われればどうしようもなく胸は満たされてしまって「あぁ、テーブルに買ってきたやつ広げちまおうぜ」と上機嫌に言って)

  • No.9583 by 検索  2025-09-18 19:53:42 ID:415c83bff

…、常にと言うのは無理だけど二人きりの時くらいは好きにして良いよ。 良いね、そうしよう。
(相手を抱きしめながら問いかけると相手はぽつり一番底にあるだろう感情を口にする。相手の願いを何でも叶えてあげたい気持ちはあるがここに閉じ込められてしまえばこの街の二人で一人の探偵にはなり得ない。だが恋人であるときだけでもその感情を受け止めたくて腕に力を込めて自分の存在を知らしめるように相手を引き寄せると2人きりの時はその欲を明かしても良いとその目を見ながら囁いた。どちらにしろ今日はもう一日外に出ることはないだろう。上機嫌に告げられた提案に賛成を示すと一旦腕を解いて買い物袋を手に取る、中から買ってきたお菓子や飲み物などを取り出すとテーブルに並べていく。普段ならば家にストックしない様なものやコンビニスイーツなども並んでいて「ちょっとしたパーティみたいだね」と言いながら楽しげに準備していき)

  • No.9584 by 探偵  2025-09-19 07:50:13 ID:65b68c258


なら俺達だけで退院パーティーの前夜祭だな
(普通ならば他人に明かせないような行き過ぎた独占欲が滲み出る願望、それさえ体を引き寄せられて見つめられながら肯定されてしまうと胸の底の底まで満たされてしまってじわりと幸せが広がってしまう。口角を上げると「ならそうする」とこちらも薄暗さを滲ませるような呟きで返事をしていた。今日はもうここから出ていく必要もない、それに完治を言い渡されたということは抱きしめる時に手加減する必要もないということだ。最後にぎゅっと強く抱き締めてから腕を解くとコンビニで買ってきたものを並べていく、あの時はあまり心身穏やかではなくて目に付いたものを適当に買い物カゴに入れたがどうやら暦上は秋の訪れのせいかテーブルの上に並んだものは焼き芋関連のスイーツがちらほらある。華やかになったテーブルを前に相手の椅子とこちらの椅子を最初からピタリとくっ付けて並べると左側へと座って相手の方を振り返り「どれから食べるんだ?」と問いかけながらすぐ右隣へ来るように手招きして)

  • No.9585 by 検索  2025-09-19 12:00:57 ID:415c83bff

どれにしようかな…まずはシンプルに芋の風味を味わえそうなこれにしよう。
(ありのままで良いと伝えると相手は口角を上げそれを望む返事をする、普段は外に出なければいけない分プライベートでは二人だけの世界に閉じこもったって文句は言われないはずだ。最後に今まで出来なかったぐらいの力強さでぎゅっと抱きしめられると満足げに笑いながら相手から離れた。テーブルの上に買ってきた物が並ぶとその豪華さに気分は上がる、相手が二つの椅子をくっつけてその左側に座ると初めにどれにするか悩むような言葉を口にしながら手招きされるままくっつくような距離でその右隣に座った。二人きりだからこその距離に胸を弾ませつつテーブルの上からまず取ったのは秋らしい見た目のスイートポテトだ。土台はタルトのように赤紫色のクッキー生地になっていて見た目から半分に割った焼き芋っぽいのに加えて手で掴んでも汚れないようなつくりになっている。早速封を開けると黄金に見えるお芋の部分が良く見えて観察するようにスイートポテトを見る。それから「いただきます」と言いながら端っこかた噛り付くと滑らかな舌触りと優しい甘さの芋の味、底のさくっとしたクッキー生地のバランスの良い組み合わせを味わう事が出来てすぐに相手の方を向くと「美味しいっ!」とその感想を伝えて)

  • No.9586 by 探偵  2025-09-19 12:32:49 ID:65b68c258


…そりゃ何よりだ。……
(ピタリとくっつけた椅子に並んで座って二人だけの退院パーティーを始める、買い物でバタバタしてしまった分ここからは相手の願いを存分に叶える時間にしなければ。数々のコンビニスイーツや飲み物が並ぶ中、相手が最初に選んだのはシンプルなスイートポテトだ、開封して真っ先に観察する姿は何とも相手らしくて胸が擽られて自然と口角があがる。観察の後に相手がスイートポテトへ齧り付くと直ぐ様その顔はこちらに向いて感想を伝えられる、感動をいの一番に伝えられることにまた幸せと優越感を感じれば、やはりこの姿の相手を誰にも渡したくなくて小さく笑みを浮かべながら返事をすれば相手の肩に腕を回して軽く引き寄せこちらのテリトリーの中に相手を入れた。不安に駆られた反動か今相手が側にいてこの家に二人でいる喜びが膨れてしまって溢れる想いのままにまだ甘さが残っているであろう唇に軽く口付ける、そのまま相手が持つスイーツポテトを齧ると肩に腕を回したまま咀嚼して「うん、確かに美味いな」と感想を口にし)

  • No.9587 by 検索  2025-09-19 15:35:37 ID:415c83bff

…ん、…芋の素朴な甘さが秋っぽい味だね。
(ぴたりと相手とくっつきながらスイートポテトを頬張れば優しい甘さが口いっぱいに広がって口元がつい緩む。相手にもその感想を共有すると相手の表情にも笑みが浮かんだ。ふわりとした幸せに浸っていると相手の腕が肩に伸びてきて更にぐっと引き寄せられる。さらに近い相手の一番素の部分に招き入れられたような気がしてご機嫌に相手を見つめているとその顔が近づいてきて自然と目を閉じる。軽く唇同士が触れて離れて行けばそれだけでも胸には幸せが満ちて緩い笑みを浮かべ、相手が手元のスイートポテトを齧るとその光景がくすぐったくて照れ隠しに同意の感想を口にしながらこちらも軽く相手によりかかって体重をかけた。あまりに近すぎる距離かもしれないが今日はこのままで居たい。相手とくっついたままもう一度味を確かめるように端を齧って咀嚼すると手元のスイートポテトを半分くらいに割ってから相手に視線を向け「あーん」と言いながらその口元に差し出して)

  • No.9588 by 探偵  2025-09-19 19:54:04 ID:65b68c258


あぁ、焼き芋の味をシンプルに味わうならこれが一番だな。……ん、…
(おおよそ食事をする時のものではない距離感で相手と共にスイートポテトを味わう、無断で相手の手から一口齧ってみても相手となら二人で分けるのが当たり前で二人でスイーツとこの空間の甘さに浸る。こちらに寄りかかる重みすら愛おしくてしっかりと支えながら相手がまた一口スイートポテトを齧る姿を視界に収める、残りは二つに割られて口元に差し出されると素直に口を開いた。口に含む際わざと指先まで唇に触れさせると軽く吸い付くようにして高いリップ音を響かせる、先程よりももっと甘く感じるスイートポテトを咀嚼すると相手が先程割った残り半分を手に取って口元のすぐ側まで差し出すと「おかえしだ」と言いながら特に意味もなくスイートポテトの欠片で相手の唇を優しくつついて)

  • No.9589 by 検索  2025-09-19 22:30:09 ID:415c83bff


もう、…美味しいかい? …じゃあ遠慮なく…ん、
(明らかに近過ぎる距離で相手を感じながら食べる甘味はやはり特別だ。相手にスイートポテトを差し出すと素直に口が開かれて中に含まれていく。だが明らかにわざとの動きで指先に唇が触れるとリップ音が響いて、その悪戯に声を上げるがどうしても声色は弾んでしまう。自分が差し出した物を食べる姿が微笑ましくて咀嚼する様子をついじっと見つめていた。すると相手は手元にあったスイートポテトを取ってこちらに差し出してくる、つんつんとつつかれるとスイートポテトと相手を交互に見てからその端を口にした。だが今回はそのまま離れずにポッキーゲームと同じ要領で食べ進めていき、あと一口までになると一旦口の中のものを飲み込む。そして少し大口で相手の指先ごと口にするとそのままあむと甘噛みしてみて)

  • No.9590 by 探偵  2025-09-19 22:44:56 ID:65b68c258


……、……美味そうだな
(戯れに指先にリップ音を付けてみれば言葉は文句だが声色は嬉しそうで、ちょっとした悪戯を甘んじて受け入れられることに幸せを覚える。こちらが咀嚼するのを見つめられるのは気恥ずかしくて視線をゆらゆらとさせていたが今度はこちらからスイートポテトを差し出すとポテトは端から順に相手の口の中へと消えていく。最後の一口の手前で止まった後に相手は指先ごと咥えてしまってそこを甘噛みされると柔い刺激に思わず笑みを漏らした。今度は相手が戯れるようにこちらの指先で遊んでいて大して意味の無い、しかしただ相手と触れ合って幸せな二人だけの時間が流れていく。相手の肩をこちらに更に寄せてから唇の上で軽く指先を動かしてみる。軽く歯をなぞったり唇を押したりしながらその様子をじっと見つめて、不意に噛まれていない小指で猫にやるように顎の下を擽ってみて)

  • No.9591 by 検索  2025-09-20 14:46:40 ID:415c83bff

、ここもちょっと甘い気がする。…んん、僕は猫じゃないんだけど、
(相手から与えられるスイートポテトを食べ進めていき、最後の一口を相手の指先ごと咥えて甘噛みすると楽しそうな笑みが浮かんだ。相手の指先を悪戯に遊んでいると相手から肩を引き寄せられさらに距離が近付く、その上で唇を押したり歯をなぞられると擽ったそうに笑いながらそこにちゅ、と吸い付いて味の感想を告げた。なんて事ない穏やかな時間を過ごしていると不意に相手の子指が顎下を擽る。今は猫の姿になった訳でもメモリの作用がある訳でもないのだが慈しむように大好きな恋人に撫でられると無意識に気持ち良さそうな声を出してしまう。それに自分で気付いて視線を迷わせ照れ隠しに相手に文句をつけるがその目は甘えるように細くなっていてされるがままだ。好きにされながら相手をじっと見て「…翔太郎」と名前を呼んで)

  • No.9592 by 探偵  2025-09-20 17:13:53 ID:65b68c258


……甘えたなのは一緒みたいだな。……
(相手の歯の形をなぞり唇の柔らかさを感じながら指先が甘噛みされてその感触に浸る、先程の意趣返しか指先に吸いつかれてリップ音がなればどうしようもなく胸は擽られてしまった。胸から溢れる愛おしさのままに顎の下を擽ってやれば相手は気持ちよさそうな声を出す、まるで猫がゴロゴロと喉を鳴らすようでその指を止める事は出来なかった。文句を付けるその言葉さえ擽ったくて相手の顎下を撫でるのに夢中になっていたが不意に相手の瞳がこちらへと向く、そこにはまたもや猫と同じく目を細める相手がいて甘えるような声で名前を呼ばれれば何を求めているかなんて明白だ。揶揄う言葉を言うがその口調はどうしようもなく上機嫌でさらに顔を寄せる、顎下を撫でていた小指で相手の顎をすくい上げて少しだけ顔を上へ向けた。相手の口のなかに入っていた指で軽くそこを開くようにして指を引き抜くのと入れ替わりで唇を重ねる、先程の軽いキスよりも一歩相手の中に入り込むように唇を擦り合わせ柔らかな肉の内側まで互いのものを触れ合わせる。僅かに開いたそこから漏れ出す相手の吐息さえ甘い気がすれば唇を擦り合わせる動作に時折舌で擽る動作を加えてそこを艶めかせていき同時に顎下を擽るのを止めなくて)

  • No.9593 by 検索  2025-09-20 19:34:48 ID:415c83bff

君に撫でられたらこうなってしまうのだから仕方ないだろう…。…ん、……は、ぁ……
(顎の下を擽られると猫でもないのに気持ちが良くてリラックスして甘えるような仕草を見せてしまう。文句を言いながらも大人しく受け入れていたが段々ともっと相手の温もりが欲しくなって当然の事だと主張しながらじっと相手を見つめた。するとそれだけで意図を読み取ったようで上機嫌に顎を持ち上げられると自然に瞼を閉じた。口内にあった指が引き抜かれこの間を塞ぐように唇が重ねられると歓喜に小さく声をあげる。腕で相手を抱き寄せてその服を握りながら唇を深く重ね、擦り合わせていく。呼吸の合間に吐息が零れるようになると相手の舌が不意に唇に触れて小さく肩が跳ねる。同時に顎下を撫でられると更に思考が蕩けていき、自然に唇が開くとこちらからも相手の唇の端から端まで舌でなぞってみて)

  • No.9594 by 探偵  2025-09-20 21:13:50 ID:65b68c258


……ん、…、……は……
(こちらのテリトリーに相手を閉じ込めたまま軽い口付けから一歩踏み込んだ食むような口付けを交わす、舌先で唇を擽れば腕を回す肩が小さく跳ねてその反応が良くこちらに伝わった。唇を擦り合わせるうちに相手の口は徐々に開いていき舌がこちらの唇へ這えば肩が小さく震える、腹の奥底が悪戯に擽られた気がした。相手の中にもっと踏み込みたくなると肩に回していた手を後頭部に添えて固定してしまうと唇を擽る舌をこちらのもので絡めとってついでに相手の口内へと押し込んで中で絡ませる、同時に顎下を撫でられて上機嫌だった相手の顔が浮かべば小指から人差し指と中指へ添える指を変えてより明確に広い範囲をなぞり始める。喉仏の上辺りから顎の先の方へ、時折顎のラインをなぞるように動かして相手の輪郭を確かめるようにあるいはそこを擽るようにしながら深いキスと共にそこを愛でていて)

  • No.9595 by 検索  2025-09-20 23:14:45 ID:415c83bff

…、……ン…ぁ、…
(自らが求めるままに開いた隙間から舌を出して相手の唇をなぞると相手の肩が小さく震える。自分の行動で相手が反応する事が嬉しくて口端を上げていると肩に回っていた腕が後頭部に移動してがっしりとそこを固定される。そのまま押し込まれるような形で舌が絡め取られて擦り合わせるようになれば相手を更に感じることができるようになって深い口付けに夢中になっていく。舌を絡めて時折舌裏など普段触れない所を悪戯に擽って特別なキスの感覚に浸っていると添えられてた指が変わって顎のラインを撫でていく。先程までの心地良さをまた覚えるが同時に深い口付けの最中ではそこを通る呼吸を意識してしまってキスが長引いていくのに比例して吐息の量は増えていき、息苦しさに喉を震えながら舌を動かしていき)

  • No.9596 by 探偵  2025-09-21 19:05:54 ID:65b68c258


…、…………ん、………
(相手の口内で舌を絡ませ擦り合わせながら顎をたっぷり愛でるように撫でていれば、そこを刺激されているせいかいつもより喉仏が揺れる回数は多くてこちらの口内に吐き出される吐息は多い。平時より熱を持った息はそれ以上に甘い気がして口から入って脳にまで到達しそこへ広がっていく気がする、それに加えて相手にしか触れられない特別な場所を舌先が擽るとさらに脳内は揺れた気がした。揺さぶられた思考は相手の反応がもっと欲しくなって一旦顎に添えた手を腰に添えてこちらに引き寄せてからさらに向こうへ体を傾け口付けたまま相手の顔を上に向かせる、後頭部は固定したまま反対の手を再びあげると相手の首を優しく掴むように添えた。そして顎ではなく喉周りをゆっくりと撫で始める、時折喉仏を親指の腹でなぞるようにして動かしてそこが震える感触を確かめた。その間も深い口付けは止めず上顎の裏や歯列など口内の隅々まで舌を這わせマーキングを施しながら吐き出される吐息を全て奪っていく、顔が上を向く分二人分の唾液が相手の口内に注がれて苦しげに震える喉を慰めるように撫でて愛で続け)

  • No.9597 by 検索  2025-09-21 22:38:03 ID:415c83bff

……っ、…ん、は……っ
(夢中になってキスを続けていればいつの間にか手が腰に添えられていてさらに引き寄せられる。相手が体を傾けて自然と上を向くような形となるとその分気道の通りは良くなって声や吐息が零れそうになる。その首を相手の手で包まれて喉仏の辺りを撫でられるとそこに圧迫感や温もりを感じて更に震え始める。人に晒すことの無い、相手だけに触れることを許した場所をなぞられると相手の物になるようマーキングされているような感覚に満たされるものを感じながらギュッと相手の服を掴んでいた。深く絡みつくような深いキスを続けていればだんだんと2人分の唾液が口内に流れ込んできて息がしづらくなりはじめる。酸素が薄くなり薄らと開いた瞳を若干潤ませながらも離れる気はなく、喉を震わせながら相手を求めていた。だがそれも限界に近付いていれば相手をじっと見つめたまま触れられている喉をごくりと鳴らして二人の物を飲み込んだ。少しだけ唇を離して熱い吐息を零すと溢れる思いのまま「しょうたろう」と口にして)

  • No.9598 by 探偵  2025-09-22 07:54:18 ID:65b68c258


…っ、……フィリップ………ベッドいくか
(深い口付けをしながら相手が喉を震わせ反応する姿が愛おしくて全てを感じようとそこに手を添えたまま舌を絡ませ続ける、傍からみれば首を絞めているような構図だがただ優しく撫でてそこが震えるのに言い様のない興奮を覚えていた。口内を支配していけば縋るように服が掴まれて苦しげに溺れそうになっている相手を慰めるように後頭部を掴む手で軽くそこを撫でる。やがて相手は口内のものを飲み込んでその様子が掌からありありと伝わると腹底がゾクリと疼く、唇を僅かに離せば薄らと涙を目に溜める相手が熱い吐息と共にこちらの名前を呼んでクラリとまた脳内が甘く揺れた。テーブルの上には甘いものがずらりと並んでいるがそれよりも甘い時間を相手と共有したい、移動を提案すると相手の返事を聞く前に肩と脚に腕を差し入れ体を持ち上げる。そのまま移動しベッドへ体を横たえると上から覆い被さった。相手が誰にも触れられないこの空間でさらに自分の下に閉じ込めて逃がさないようにすれば、恋人は正真正銘自分だけのものになる。相手を暫く見下ろし頬を親指で撫でるがその瞳には熱がチラついていて、耳、頬と順に口付けた後そのまま顔を下に移動させて首に何度も口付けを降らせ時折そこを甘噛みし)

  • No.9599 by 検索  2025-09-22 11:35:51 ID:415c83bff

…ん、…翔太郎。…は、…んっ…もしかして、ずっと我慢してた?
(二人分の唾液を飲み込んで瞳に相手だけを映しながら名前を呼べば相手の瞳も揺れたような気がする。移動を提案されて返事も聞かない内に体が持ち上げられると回していた腕を相手の首に回してしがみつくようにしながら小さく返事をした。テーブルに沢山の甘味を残してベッドに移動して来るとそこに寝かされてその上から相手が覆いかぶさる。さらに狭く相手と二人だけの世界に閉じ込められてしまえば心臓の鼓動が早くなるのを感じながら恋人の名前を呼んだ。こちらを見下ろして頬を撫でる仕草の優しさは先程と変わらないのにその目には確かな熱が灯っていて無意識にまた吐息を零す。耳や頬にキスが降ってくれば背中に回した腕を軽く引き寄せてもっとと強請る。相手の顔は段々と舌へと降りてきて執着じみたように首筋に何度も唇が触れ、軽く甘噛みされるとぴくっと体が震えた。だんだんと体温があがっていくのを感じながら相手の様子を伺うと一つ思い浮かんだことを悪戯っぽい口調で問う。入院していたときは勿論のこと退院した後も傷が癒えるまで力いっぱいに抱きしめられることもなかった。先ほどの不安と警戒といい長い間我慢させてしまったと思えば後ろ手で相手の頭を撫でながら「今日は何も遠慮せず君の好きにしていいよ」と甘く告げて)

  • No.9600 by 探偵  2025-09-22 12:30:26 ID:65b68c258



…、当たり前だろ……っ!、馬鹿野郎…加減できねぇだろ……
(ゆらゆらと腹底で熱が揺れるのを感じながら相手の耳に頬、そして首へと口付けを何度も落とす、背中に回る腕が強請るようにこちらの体を引き寄せれば相手を閉じ込めているはずなのに相手の中に誘い込まれているようでまた脳内が揺さぶられる。首を優しく喰らうようにしていれば相手から悪戯な声で問いかけがされて動きを止める。医者からは傷が再び開けば同じように命の危険があると言われていたのだ、自分の欲望をぶつけるような乱暴なことなど出来るはずもなく踏み込んでも深い口付けをするに留めて強く抱き締めることもしなかった。相手を失いたくないのと相反する相手を自分のものにしたい欲望を擽るような悪戯な声は隠して孕み続けた熱を無理やり掻き乱すようだった。絞り出すように返事をした直後、頭を撫でられながら好きにしていいなんて言われれば瞳が激しく揺れて同時に押し込めていたものが一気に喉元まで湧き上がって体温が上がる。今は相手を自分だけのものにしたい、自分の他に誰にも触れられない場所に閉じ込めて相手の全てが欲しい。我慢する必要のなくなった熱を逃がすように熱い吐息を吐き出す、それでも胸に湧き上がる欲は収まる気がしなかった。相手の脚の間に体を差し入れてより逃げ場をなくして体重をかけ動きを制限する、片方の手を後頭部に添え首筋を晒すように固定しもう片方の手の親指を相手の口に差し入れそこを閉じる事を許さないようにした。今からは何をしても許されるのだと思えば優越感と独占欲と劣情がぐちゃぐちゃになって胸に渦巻く、余裕なく「フィリップ、」と恋人の名前を呼ぶと首筋に噛み付く。甘噛みよりも強く、しかし肉を食い破らない程度の強さで首筋を這うように硬い歯を押し付け刺激して)

  • No.9601 by 検索  2025-09-22 14:40:01 ID:415c83bff


しなくていいよ、…僕だって君が欲しい。っ……翔太郎、っあ…っ、は……ん、
(浮かんだ疑問を楽し気に相手にぶつければ分かりやすくその動きが止まる。この期間露骨に色を感じることは無かったが思い返してみれば押し込めたであろうタイミングは幾つか思い当たった。絞り出すような声からそれでも普段通りに優しく気遣ってくれていたのだと思えば相手への愛おしさが湧き上がる。だが今日はもう我慢しなくていいと伝えるとその瞳が大きく揺れて触れた部分がさらに熱持った気がして薄らと口角があがる。熱い息が吐き出されるのを感じるとそれに呼応するように底の熱が煽られながら更に腕に力を込めて自らの願望を伝えた。すると相手の体が足の間に割り込んできて体重で強く抑え込まれるとともに頭の位置さえ固定されて親指が口端に入り込む。逃げ場なんてなく相手の好きにさせてしまうような状況にぞくりと背筋が震えていれば触れる所が熱くなるようだった。余裕なく呼ばれた名前に脳が掻き乱され、無意識に期待の乗った声で返していると相手の硬い歯が柔らかい皮膚に噛みついて短い声と共に全身が跳ねた。一度だけでなく何度も硬い歯が肌に宛がわれ強く推しつけられると開きっぱなしにされた口から吐息と声が混じって零れぎゅっと相手の服を抱きしめて)

  • No.9602 by 探偵  2025-09-22 17:20:48 ID:65b68c258


……ッ、……ずっと、お前のその声が聞きたかった………ン、…は……っ、…
(何よりも愛しくて大切な相手を自らの手で危険に追い込むことなんて出来なくて、しかし愛おしさを感じた分揺らいだ熱を押し込めてきた。その枷を外していいと言われた上に相手からも望まれてしまえば自制など効くはずがない、こちらを呼ぶ相手の声にも色が見え隠れすれば余計に体は昂ってしまう。先程から震えていた首筋をもっと強く愛でれば親指を差し込んだ口からはいつもとは違う声が溢れて熱い吐息が親指に当たってその熱さにまたゾクリと腹が疼く。二人で溶け合う時にしか聞けない特別に甘い声、恋人の自分にしか聞けない最高に甘ったるい声が鼓膜を揺さぶる。一度欲しいと思ってしまえば今は止めるものは何もなくて相手の耳元に口を寄せると唸るような声で囁きかける、そして舌全面でゆっくりと相手の耳を舐めあげた。唾液が煌めくようになった耳へ今度は舌を宛てがう、わざとらしくグチュリと音を鳴らしながら耳穴へは侵入し耳の縁を首にやったように強めに噛み付く。その間吐き出す吐息は全て相手の耳へと吹きかけて自分から出る全てのものを相手へと注ぎ込んでいく。相手の耳を執拗に舐めて水音を鳴らして噛むのを繰り返し、後頭部を固定した掌で前もって慰めるように頭を撫でたあと不意に耳朶に鋭く歯を立ててそこの肉を食い破って)

  • No.9603 by 検索  2025-09-22 20:20:13 ID:415c83bff

ん…、っあ……ひゃ、ッ、みみ…ヘンになる、ッあ!?、
(体重をかけられ動けない状況で首筋に絶えず刺激が与えられると口から零れるものに熱がこもる。相手が近付いてきて耳元に唸るような声で囁かれればその中に孕んだありのままの劣情を感じ取ってじってぶわっと全身が熱くなる。さらに耳を相手の舌が這うとその生暖かさに体が跳ねた。それだけでなく舌先が穴に入ってきて淫らな水音が鼓膜の近くで響き一際高い声で啼いた所に縁を強く噛みつかれると声にならない声を上げて体を強ばらせた。その間も熱い吐息と声が注がれていればまともな思考など出来なくて許される範囲の中だけで身動ぎをしながら頭に浮かぶままを口にしていた。相手の唾液で艶めいた耳は舌が動くだけで水音を鳴るようになり注がれる熱と快楽に浮ついたところを噛みつかれまた声を上げる。そうしてとろりと思考が蕩けはじめた状態では頭を撫でられると自然と目を細めるが不意に耳朶を強く噛まれると上擦った声を上げ、相手の下で一際大きく体が跳ねさせながら柔順に反応見せて)

  • No.9604 by 探偵  2025-09-22 21:26:44 ID:65b68c258


ふ、……ン…ッ、……は、ぁ……フィリップ、お前は俺のもんだ……誰にも手は出させねぇ…絶対に、
(熱い吐息と共に低い声で囁けばそれだけで組み敷く体は一気に熱をもってこちらも熱にあてられるように昂ってしまう。親指を差し入れたお陰で口からは絶えず相手の甘い啼き声が溢れ続ける、強く耳を刺激する度に押さえつけた体は面白い程に反応してこちらから与える全てを受け止め喘ぐ姿にどうしようもなく劣情は煽られてしまった。頭を撫でれば明確に体の緊張が解れてその隙を狙うように耳朶へ赤い痕を刻めば一層高い声が溢れて跳ねる体を無理やり押さえ付け全ての刺激を逃がさないように注ぎ込んだ。痕がそこへ馴染むよう数回強く噛んでからそっと口を離す、すぐにそこへ舌を這わせて耳穴まで舐めあげまたグチュリと音を響かせた。再び水音と、時折痕に吸い付き高い音を響かせながら甘い声が溢れて止まらない口内を親指の腹で優しく撫でればこの声も体温も全てを、なくしたくない気持ちが湧き上がる、昼間に感じた焦燥が僅かに顔を出せば再び刻んだばかりの証を上から噛み付いて黒い独占欲を隠さない言葉を唸るようにして口にしていた。相手は紛れもなく自分のものだ、それを証明したい、相手に刻み込みたい、分からせてやりたい。熱暴走した思考は止まる選択肢などなく舌先を耳裏から首筋沿って滑らせると行き着いた先の肩口に歯を宛てがう、服で見えないギリギリの位置に狙いを定めれば前ぶれなく容赦なしにそこへと噛み付いて所有痕を刻みつけ)

  • No.9605 by 検索  2025-09-23 09:41:36 ID:415c83bff

ッあ、ぁ……は、…っあ! …、ぜんぶ、きみだけだ…ン…ッ゛あ!?、っ…
(鋭く強い刺激が耳朶を貫けば反射的に体が跳ねる。だがそれすら無理矢理押さえ込まれて与えられる全てを享受しては相手の下で乱れた。今できたばかりの跡を強く噛まれるとまた息と共に喘ぎ声が溢れ、回した手で相手にしがみつく様に服を握った。離れたのもつかの間舌が再び水音を立てれば熱もった脳内を直接掻き乱されるようで声も体の反応も止まらない。唯一自由に動く足をもっと相手を求めるように絡ませて触れる部分を増やしていれば再びピアス穴のように出来た赤い痕を再び噛みつかれまた上擦った声をあげる。同時に聞こえてくるのは昼間にも感じた黒く重たく粘着質な独占欲の言葉でゾクゾクと背筋が震える。この街に愛されているあの左.翔.太,郎が個人的な劣情とも呼べる強い暴力的な欲を自分にだけ向けている。今回の件が相手にとって深い傷になってそれを埋めようと必死に自分のモノにしようとしている姿に優越感や執着心が満たされて口角が上がった。歯が離れていけば熱い息を吐いて呼吸を取り戻そうとしながら相手の言葉を肯定する。こんな行為を許すのも身を任せたいと思うのも相手だからだ。舌先が熱もった肌をなぞって肩口で止まると歯が触れて体が強ばる。またあの強い刺激が来ると身構えて、あるいは期待して相手の背中に爪を立てると容赦なくそこを噛み付かれてまた悲鳴にも似た声を上げてしまう。思考の全てが塗り潰されるような衝動に体は震え見開いた瞳を涙で潤ませながら訳も分からず「っ、しょ、たろ…あっ」と名前を呼んで)

  • No.9606 by 探偵  2025-09-23 17:14:45 ID:65b68c258


…ッ……ん…は、……フィリップ……すげぇかわいい…
(溢れるままに自分の劣情を舌を這わせ淫らな水音を鳴らし耳穴を犯して注ぎ込んでいく、所有痕を刺激してやれば背中に回した腕がさらに縋るように力が込められ足がこちらを離さないように絡まると更なる熱を強請られているようで昂った。黒く粘性の高い独占欲さえ喘ぎ声の合間に肯定されてしまって脳が痺れる。相手に暴力的な刺激を注ぎ込んで、それなのに親指を差し入れた口からは甘い声が溢れ続けて、背中に食い込む爪さえ相手がよがっている証だと思えば加減しようなどという理性は何処にも残っていなかった。今しがた刻んだ痕にゆっくりと舌を這わせて体をもたげて相手を見下ろす、そこには涙で目を潤ませながらこちらの名前を呼ぶ相手がいてあまりに煽情的な姿にまた瞳を揺らした。名前を呼びながら思わず腰を相手のそこへグッと押し付ける、体の中で特に熱いそこが擦れ合って思わず吐息を漏らしながら溢れるままの言葉を口にしていた。こちらが刺激を注ぐ度に相手は反応し喘いで啼いて体を跳ねさせる、自分の手ひとつで簡単に乱れる姿が愛おしくて堪らなくて、もっとこの手で相手を淫らにしてしまいたい。歪んだ支配欲を瞳に宿しながら相手の上着を捲りあげる、後でマーキングする事になる下腹部に手を添えて軽く圧迫して先を予感させながら口から手を引き抜き胸板へと落としてゆっくりそこを撫でると「ここはまだ俺のにしてなかったな」と何処か楽しげに、しかし熱を隠さずに呟く。胸板に顔を寄せ無意識に腰を揺らしながら数度だけ狙いを定めるように口付けると予告した場所へ再び歯を立て噛み付き所有痕を刻んで)

  • No.9607 by 検索  2025-09-23 19:44:25 ID:415c83bff


…は、ぁ…ンっ!…ぁ、つい…っ、あ、しょうた、ろ…ッ゛あ!、ぁ、
(首元に噛みつかれてくっきりとした赤い痕が刻み込まれるとそこを相手の舌がまたなぞってぴりっとした刺激を与える。また熱い息を吐き出していると相手の顔が離れていく気配がして上手く働かない頭でそちらを見上げる。すると相手の熱を孕んだような瞳と目が合ってその瞬間瞳が揺れた。こちらの名前が呼ばれて中央へ腰が押し付けられると特別な熱が擦れあってまた甘く鳴いてしまう。相手が自分の姿を見て興奮しているのがありありと分かってその先を想像すれば腹底が疼いて眉尻を下げた。相手に可愛いと言われることすら今は嬉しく感じてしまってまた大切な恋人をぎゅっと抱き寄せる。熱に浮かされて相手のことしか考えられなくなっていく中、相手に上着を捲りあげられると赤く熱もった肌を晒すことになる、その下腹部を軽く圧迫されるとそれだけでそこに与えられる刺激を想像しては甘く声をあげてしまった。腹筋を震わせながら口から指が引き抜かれると銀糸が繋ぐ、胸痛を撫でられながら腰が動かされるとそれだけで十分すぎる刺激で動きを止めようと足を相手の体に絡めて抵抗を試みるもその分密着することになり、不意に何度もくちづけが落ちた所に噛みつかれると相手の下で激しく乱れながら痛みだけではない蕩けた声を上げて)

  • No.9608 by 探偵  2025-09-24 07:51:20 ID:65b68c258


は、ァ……ンっ、……ッ、…フィリップ…好きだ……この世で一番、何よりも……ん、……ハ…
(相手を組み敷いて本能のまま下腹部を押し付ければ相手はそれだけで甘く啼いてまるでもう中へ侵入しているような感覚にグラグラと熱と思考が揺れる、その脳も瞳もとっくに劣情と熱で溶けきっている。体を抱き寄せられるのも喘ぎながら名前を呼ばれるのももっとと強請り煽る行為にしか見えなくてまだ綺麗なままだった白く透き通るような胸板に容赦なく歯を突き立てた。ずっと手を出しておらず傷一つなかったそこへ自分のモノだという証が刻まれる、何度か強弱を付けて噛んで深く深く赤を刻んだあと顔を上げて上から所有痕を見下ろすと支配欲が背筋を駆け上がってゾクゾクと疼き無意識に口角があがった。対して相手は口にもう何もないのに甘い声を上げ続け目には涙を浮かべながら蕩けきっている、自らの手でここまで相手が熱に堕ちていることに、そして悦んでいることに、ぐらりと嗜虐心が湧いて好意を口にすれば両手で相手の頬を掴んで固定し奪うようにして唇を重ねた。最初から遠慮なく舌を絡ませ口内に溜まっていた唾液をじゅるりと音を立てながら奪い去る、その後もグチュリと淫らな音を響かせ節操の無い深い口付けを続けながら腰を揺らした。再び吸い付く音と共に相手のものを奪い去ると僅かに唇を離して至近距離で見つめる、荒く熱い息を吐きながら相手だけを移した熱と劣情が揺れる瞳を向けると「フィリップ、限界だ。お前の全部を俺のものにしたい」と願望を口にする。今度は明確に互いの下腹部を擦り合わせ先程肩に刻んだ痕を親指の腹でグッと押して刺激を与えれば「いいよな?」と余裕無く問いかけて)

  • No.9609 by 検索  2025-09-24 15:06:40 ID:415c83bff

…っ、は、…僕も、すきっ、ン、っ……っあ、ん、しょうた、ろぉ…ッん
(まだ何も触れていない胸板に噛みつかれるとまた痛みとそれ以上の快楽が体を駆け抜けて余裕なく相手の下で身を捩る。何度も同じ箇所を噛みつかれてくっきりと深く痕を刻まれていけばその強すぎる刺激でパチパチと脳まで焼かれているような錯覚に陥る。他に思考を回す余裕など微塵もなくただ与えられる物に素直に反応を示していたがゆっくりと相手が離れて行けば涙を浮かべ蕩け切った顔を相手に見せた。相手もまた瞳には熱が揺らいでもう自分しか映していなくて二人きりである証拠に甘い息が零れる。全身が熱くて上手く力も入らなければ成すがまま頬を掴まれて唇が重ねられる、ほぼ開きっぱなしだった口内には唾液が溜まっていて舌を絡ませると節操なく水音が響く。丸ごと相手に奪われて飲み込まれてしまうと不足した分を埋めるようにぎゅっと抱き寄せこちらからも積極的に舌を絡めて、吸い付いて深い口づけに溺れていく。既に受け入れた時の様な熱を帯びて思考すらまともに働かなくなる中、僅かにだけ離れて行けば荒く呼吸を整えながら相手を見つめる。既に相手も熱に蕩けていて寸前のところで踏ん張っているような表情をしていてお願いがされる。あの時周りに向けられた警戒や不安も腹底にため込んでいる深く暗い執着も全部自分の物にしてしまいたい。「っ、ぼくも…」と応えようとして肩の所有痕を強く押されるとまた乱れたように喘ぎながらこちらからもう一度押し付けるようなキスを送り「ぜんぶ、きみのが良いっ…、今まで、我慢していた分もぜんぶちょうだい、翔太郎」ととびっきり甘い声で強請って)

(/いつもお世話になっております。そろそろ暗転かと思いお声がけさせて頂きました。事件後の二人ということで元通りになれて喜ぶ検索と不安を覚える探偵君の温度差が出来てとても楽しい時間でした。何気ない街の人や知り合いまで警戒して反射的に警戒してしまう探偵君が頼もしくもあり不安定で後に罪悪感を抱く所まで本当に好きな描写の数々でした。つい庇って囲ってしまう探偵君から検索への強い感情が伝わってきてドキドキしましたし、女子高校二人との会話を経て大切な会話を思い出す流れもとても好きです。普段大切にしている人や街よりもお互いのことが大切になったり選んでしてしまう瞬間が二人ならではの危うさであり魅力だなと個人的には思っているのでそういう場面がてきて本当に楽しかったです。その後の埋め合わせのような甘く蕩けるような時間も含め充実した時間でした。今回もありがとうございました。
次の話ですが甘い二人の時間を過ごしましたので日常的な話・事件やギャグっぽい話でも良いかなと思うのですが探偵様のご希望等はございますか?今まで出ていた話の中のどれかをやるのでも楽しそうですので興味がある物があれば教えてください)

  • No.9610 by 探偵  2025-09-24 17:29:13 ID:65b68c258


ッ!……悪いフィリップ、加減できねぇ…
(熱に浮かされるまま乱暴に舌を差し入れ絡ませるのに相手もまた舌を動かし絡ませて二人が愛し合う音が水音として部屋中に弾ける、こんな暴力的な口付けさえ受け入れ求められることにどうしようも無い優越感と支配欲と、同時に幸福を感じていた。至近距離で最後の願いを口にしながら所有痕の存在を主張すれば相手は喘ぎながら返事をして余裕のない短い口付けを受ければ下腹部に溜まる熱がぐちゃりと掻き乱される、そしてとびきり甘い声であらゆる欲望を刺激するオネダリがされるとバチンと最後の理性が弾け飛んだ。このまま相手を熱の底の底まで堕として二人の境界が無くなるまで溶け合いたい。そして、そのままこのベッドの上に相手を永遠に閉じ込めてしまいたい。繋がったままでもいい。熱暴走した思考は飛躍した欲望を膨らませて熱い息を震えさせながら吐き出す、さながら獲物を前にした獣のように相手だけを見つめながら喉を鳴らして生唾を飲み込むと、低く唸る声で形だけの謝罪をし邪魔な布を全て取り払っていった。)

(/こちらこそお世話になっております!この際なので思いっきりやろうとかなり探偵を不安定にさせてやり過ぎかなとも思いましたが気に入っていただけて何よりです。こちらも探偵が愛する街を疑うくらいに検索くんが探偵の存在に食いこんでいること、検索くんのためなら一歩踏み越えたことをしてしまいそうになること等など危ういことが出来てとても楽しかったです!二人の時折常軌を逸してしまいそうな関係こちらも大好きなので不穏な空気共々楽しむことができました。どうやって探偵を元に戻そうか悩んだのですが情報屋の面々を通して二人の根幹を思い出す流れも個人的にお気に入りでした。そしてその後に足りない分を埋めるような甘い時間もたっぷりと検索くんのかわいいところが見られてとても良い時間でした。ありがとうございました!
二人の関係に関わるお話が続いたので今度は思いっきりギャグに振らせていただければと思いまして、以前あげさせていただいたメモリの力で若返ったおばあちゃんに振り回されるお話なんていかがでしょうか?騒がしくもこの街の人と関わるほっこりなお話にできればと思います!)

  • No.9611 by 検索  2025-09-24 20:32:53 ID:415c83bff

では満足に歩けないはずの彼女がどこかに行方をくらませたという訳だね。…確かに何か事件性がありそうだ。
(二人だけの熱に落ちて足りなかった部分を存分に満たして溶け合うような一夜を過ごした翌朝、欲望のままにお互いを求めあった代償は大きく、あらゆる場所に跡が残りベッドから立つのも一苦労の有様だった。その調子では当然事務所に出勤してすぐに所長に気づかれてしまい豪快にスリッパを食らったのは記憶に新しい。街の噂にならないことを祈りつつ一足先に秋の装いをしてなんとかやり過ごした日から一瞬間ほど、平和な事務所でコーヒーを飲んでいると40代くらいの女性が慌てた様子で扉を叩いた。中へ招き事情を伺うと地元の集まりに向かった母親が突如姿を消したという。彼女の母親は活動的ではあるものの最近では足腰が悪くどこに行くにも娘の送迎やサポートが必要な状態らしい。そんな母親を趣味の集まりをするたため公民館に送り届け、終わるころに迎えに行くとその姿がなかったらしい。母親の体で自分でどこかに行ったとは考えにくく何か事件に巻き込まれたかもしれないと語る彼女の顔は心底心配そうでとても大切な間柄なのだろう。要点をまとめるとちらり相手のほうを見て答えはわかっているものの「どうする?翔太郎」と声をかけて)

(/それではおばあちゃんの話にいたしましょう。時間制限があったりもどりたいと思わないと戻れないみたいなメモリーにしちゃって若返ったおばあちゃんに存分に振り回されることにしましょう。ひとまずそれらしく初めて見たので上手いようにのっていただければ幸いです。)

  • No.9612 by 探偵  2025-09-24 23:05:16 ID:65b68c258


当然受ける、彼女の大切な人みたいだからな。安心してくださいお嬢さん。俺達鳴,海,探,偵,事.務,所が貴女のお母様をすぐに見つけてみせますよ
(相手を自分の下に閉じ込めて互いの境界が分からなくなるほど溶け合った日の翌日、完治までの間溜め込んだものを全て注いでしまった結果翌朝の姿は散々なものだった。昨日までひとつの傷も付けないように細心の注意を払って守られていたはずの相手が腰や肩に痛みがある素振りを見せれば何をしたかなんて所長様にはお見通しで甘んじてスリッパを受けることとなった。そうして一週間ほど経ってから事務所にやってきたのは母親を探して欲しいという女性だった。体が不自由なのであれば連れ去りの可能性もあり相手の言うように事件性は高いだろう。だが何より目の前で涙を流している女性がいれば拭うのがこの街の探偵の仕事だ、いつも通りハードボイルドな探偵らしくクールでニヒルに依頼を請け負う返事をすれば彼女は再び必死の形相で頭を下げていていた。その後彼女から居なくなった母親のことを聞く、名前はキミヨさんで今日の服装も教えて貰った。早速情報を持って相手と共に公民館に出向いて聞き込みを開始するもキミヨさんの趣味仲間も突然彼女が居なくなったと証言し施設の管理人に聞いてみても連れ去りの気配はなかったという。一応防犯カメラを確認してもらうよう頼んでから公民館を出ると「とりあえず周り探してみるか」と声を掛けてキミヨさんの痕跡を探すことにした。といっても今のところそれらしい手掛かりはない、足腰の悪いキミヨさんを連れ去るならば車がないと厳しいはずだが防犯カメラに写っているだろうか。そんなことを考えていると街に掲げられた地図を目の前に首を傾げている女性を見つける、何処か歳不相応な気配を感じるも困っているのは明白で「お困りのようですねお嬢さん?」といつもの調子で話しかければ『あぁすみませんねぇ。一番近くのウィドスカルってお店を探しとるんですが、知っとりますか?』と聞き馴染みのない店を聞かれて必死に記憶を呼び起こしていて)

  • No.9613 by 検索  2025-09-25 00:55:55 ID:415c83bff

僕も覚えがないね…。………、
(思った通り相手が依頼を受けると返事をして早速調子に乗り出す。最後に行方が分かっている公民館にやってくるがそれらしい情報は得られない。まるで忽然と姿を消したみたいだ。この街の有り得ないことの裏にはメモリの存在があることが多い。連れ去りの他に何かの事件に巻き込まれた可能性を考えていると地図を前に悩み込む女性がいて相手が話しかけに行く。10代か20代前半に見える姿をしているが女子高生二人のように携帯を手にしている様子はなく相手の問いに返す口調も独特だ。その中で出てきた店名らしきワードは相手も知らないようで当然自分も覚えがない。だが何となく気になっては相手が女性と話してる端で軽く目を閉じてキーワードを検索してみた。今いる場所の住所と共に調べると複数冊に絞られる。その内の一つを掻い摘んでから読んでみると思わぬ事実に目を見開き、いそいで意識を現実に取り戻す。相手のシャツの袖を引っ張って軽く名前を呼ぶと少し顔を寄せ「翔太郎、ウィドスカルという店は確かに昔この辺に出店してたようだけど20年ほど前に本社が潰れて全店無くなってるそうだ」とその情報を伝えて)

  • No.9614 by 探偵  2025-09-25 07:53:13 ID:65b68c258


どうりで覚えがねぇわけだ…あーお嬢さん。残念ながらその店はもうないみたいです。わざわざ風.都まで来てくれたのに…にしてもそんな古い店良く知ってましたね
(必死に記憶を辿るも該当の店名は思い出せない、彼女が困っている限りは助けたいのだがと悩んでいる時に相手にシャツを引かれて軽く顔を寄せる。どうやらこの場で検索してくれたようで該当の店はもう無くなってしまっているそうだ。そんな古い店を訪ねて来てくれたのに店自体がなくなっているとは、申し訳ないと思いつつも事情を説明しふと浮かんだ疑問を口にすれば『あぁいいのよ。私達の時代にウィドスカルといえばハイカラで憧れだけどお値段も張ったから今なら、と思ったんだけどねぇ』と状況に合わないことを言われ目を瞬かせた。まるで20年前にあった店と共に生きたような口ぶりだがどう見ても彼女は自分達と同じ世代だ、容姿に似合わぬことを言う彼女は更に『思い切って孫が着てたのを買いにいこうかしら』と口にしていて「孫?」と思わず声を上げてしまった。そこでようやく彼女は慌てた様子を見せて『あぁいえいえなんでもありませんよ』と後退りを始めるがハッとして目を開く。彼女に何処と無く感じていた違和感、それは自分達と同世代の彼女が来ているその服が年配の女性が着るそれだからだ。そしてその服は依頼人の彼女から教えて貰った服と全く同じなのだ。奇妙な状況だが今現在で考えられる答えはこれしかない、驚きの顔のまま彼女を見ると「その服もしかして、キミヨさんか?!」と驚きと共に声を上げて)

  • No.9615 by 検索  2025-09-25 11:01:39 ID:415c83bff

…どうやら正解のようだね。見つからない原因が若返っていたからとは…もしかして、メモリの影響かい?
(相手がこの街に来る前に潰れてしまった店ならば知らないのも当然だが彼女はその店に馴染みのあるような口ぶりでその服装と言い妙に引っ掛かりを覚える。更に孫というワードが出てくればますますその疑いは濃くなって相手が観察するように彼女を見てから探していた人物の名を呼ぶと彼女は驚いた顔をして『ち、違うわよ。私は藤崎キミヨって名前じゃ…』と口にするがこちらが口にしていない苗字までぴったり一致していれば探している人物で間違いないだろう。足腰の悪い人物の行方が分からなかった理由がまさか若返っているからとは思わなかったが一般的ではあり得ないことに加え半世紀ほど若返っていれば周囲が気付けなくても無理はないだろう。その原因になるであろう存在をあげると『めもり?が何か分からないけど、もしかして拾ったこれの事かしら…』と見せてくれたのは木製の小箱のようなものに加工されたメモリだ。一度起動したせいか配線が何本か焦げてしまっていて正規品ではなくジャンク品か試作品なのかもしれない。これまでの傾向を見るに時間経過で元に戻るはずで相手の方を見て「ひとまず無事に保護したと依頼人に報告しようか」と告げていると『あらあら、私まだ帰る気なんてないわよ』と彼女が言い出して)

  • No.9616 by 探偵  2025-09-25 12:34:45 ID:65b68c258


そうだな、そのうち戻るだろうし……え、…いやマダム、メモリの影響なら大人しくしといた方が……
(見た目は圧倒的に若いもののその服装と言動は探している人そのものだ、彼女がうっかりフルネームを口走れば思わず笑ってしまう。こんな奇妙なことが起こる原因はメモリだろうが毒素にやられている気配もない、相手が問いかければ彼女は相手に木箱のようなものを渡した。相手が調べるのを横から覗き込む、以前猫になった時の装置と似た様な傾向の装置らしいが壊れているということはこれ以上被害が広がることはないのだろう。依頼人の彼女を安心させるためにも相手に同意する返事をしようとしたところでまさかの彼女から拒否の言葉が聞こえてきて言葉が途切れる。今のところ問題は無さそうだがメモリの影響を受けたのなら何が起こってもおかしくは無い、説得を試みるも『ダメ!』と彼女は大声をあげて思わず動きを止める。彼女は眩い笑みを浮かべると『今は私のことキミちゃんって呼んで!こんなに若くて元気なんだから』と要求されてしまい何度か目を瞬かせた。軽く咳払いしてから「キミちゃん、ここは真っ直ぐ」と喋り始めるや否や『イヤ!』とまた拒絶されてしまい『勝手に元に戻るんだろう?それなら戻るまでの間を存分に楽しまなきゃイヤじゃ!!』と何ともなワガママを言われてしまった。気が遠くなりそうだったが同時にこのテンションになったおばあ様はテコでも動かないのに覚えがある、軽く息を吐くと「分かったよ。ただし!異変があったら俺達の言うこと聞いてくれ」と条件付きでワガママに付き合うことになってしまった。だがこちらを期待の目で見つめられるのは悪い気もしない、「俺は左,翔.太,郎,だ」と名乗ると『分かった!たろぽよじゃな!』と変なあだ名がついて「たろ…」と絶句してしまい)

  • No.9617 by 検索  2025-09-25 15:35:04 ID:415c83bff

たろぽよ…ふふ、なかなか良いあだ名だね。
(彼女を保護して様子見も含め家に帰す提案をすれば彼女から強い拒否の返事がされる。呼び名の要求に二人して目を瞬かせ、慣れている相手が先にその呼び方を使って説得を試みるも頑固拒否の姿勢を崩さない。確かに自然に元に戻ることを考えればこのままで居るのも帰るのも大きな差ではないが彼女のテンションは高く異常事態にも拘わらず楽しんでいるように見えた。結局は相手が折れて条件付きで彼女が楽しむことに付き合うころになったが相手が自己紹介をした所、個性的なあだ名で呼び始めて何とも気が抜けるようなポップな名前がツボに入ってしまって耐え切れない笑い声も零しながら自分も呼んでみる。全くハードボイルドらしくない名前に絶句する相手の顔が面白くてくすくす笑っていると今度は彼女はこちらを向いて『さっきフィリップと呼ばれておったな。なら今からりっぴーじゃ』と命名され「えっ」と思わず声を上げてしまう。それぞれに名前を付けてご満悦なのかきらきらとした笑みを見せながら『じゃあちょいとウィドスカルの代わりの洋服屋さん巡りに参りましょうかねぇ』と宣言していて)

  • No.9618 by 探偵  2025-09-25 20:29:37 ID:65b68c258


お前もなかなかいいあだ名だな、りっぴー。…それなら俺オススメのブランドがあるぜ?
(若さを取り戻した彼女はもう一切止まる気はないらしい、ここで下手に依頼人、すなわち娘に引き渡そうとすれば最悪行方をくらませてしまうかもしれない。今彼女の肉体はそれだけのポテンシャルを秘めているのだ。メモリの影響で何かしら悪化する可能性もあれば見守るという意味も込めて彼女の今を楽しむというのに付き合った方が良さそうだ。斜め上のあだ名には流石に固まってしまって相手が楽しげにそれを繰り返せば思わず相手の方を見る、しかし相手は相手でなんとも言えないあだ名を付けられていれば思わずニヤけてしまってこちらも新たな呼び名を揶揄うように口にしていた。それぞれの呼び名も決まったところで彼女はやはり服を所望しているようだ、この街で服を買うならオススメはひとつしかないだろう。自信満々に答えれば彼女はさらに目を輝かせ『おぉ!たろぽよのオススメのとこはなうでヤングでハイカラなのか?!』と最早死語な単語が並べられる、それらの単語に合致しているかはさておき最新のファッションを追うなら行くべき所はひとつだろう。「当然だ」と気取った声で答えたあと早速相手と彼女を連れ立ち近くの行きつけの店へ足を運ぶ、たどり着いたのは当然ウ.ィ,ン.ド,ス,ケ,ー.ルだ。普段は入らない店なのか彼女は何処か恐る恐るな様子で店内へと足を踏み入れる、しかし中に並べられた服や飾られているマネキンをみればさらに目を輝かせて『…ウィドスカルより凄い』と感想を零していて)

  • No.9619 by 検索  2025-09-25 23:04:14 ID:415c83bff


僕たち御用達のブランドで今僕が着ているのも翔太郎…じゃなかったたろぽよの着ている服もここのものなんだ。
(彼女は若い体を手に入れてかなり興奮しているようで何を言っても満足いくまでは止まりそうにない。こちらが読んだ名前に仕返しするような形で相手も呼び名に乗っかってくれば聞きなれない響きに落ち着かない様子を見せていた。同行することが決まったところで彼女が服を身に行くことを望めば相手は自信満々に答える。その言い方で行き先を察するも今まで聞いたことのない単語が羅列されると「それは一体何語なんだい」と思わず呟きを零していた。相手の案内でここから一番近いウ.ィ,ン.ド,ス,ケ,ー.ルの店舗の前にやってくると彼女はどこか緊張した面持ちで中に入っていきその後を追う。彼女は店内を見渡した後目を輝かせていて馴染みの店に対する素直な褒め言葉が聞こえてくれば誇らしく感じられて彼女のノリに合わせて相手を名前で呼びながら今二人が着ている服を見せながら説明をする。すると彼女はまじまじと服を見てから『素敵な服ね』と微笑んだ。あたりを見渡してレディースコーナーの服に近づいていけばこちらもその後を追う。明らかに若い人物がターゲットである流行りの服をまとったマネキンが目についたのかその足が一旦止まる。目を奪われたような様子だがその手は伸びることなく迷っているように見える、ちらりとその様子を確認すると「気になるなら試着してみたらどうだい?」と声をかけてみて)

(/お世話になっております。にぎやかな話が始まったところなのですが明日、明後日と少し用事が入ってましてお返事の頻度が下がってしまいそうです…。まったく返せないわけではないのですが間が空いてしまいそうでしたので先にお伝えしておきます。日曜の昼間にはもとに戻ると思うのですが二日間ほどお待たせさせることが多くなりそうですので申し訳ございませんが把握のほどよろしくお願いいたします。)

  • No.9620 by 探偵  2025-09-26 17:37:24 ID:65b68c258


存分に楽しむんだろ、キミちゃん?
(見た目と飛び出してくる言葉のギャップにそろそろ面白さを感じつつ彼女を自分達が贔屓にしている店へと連れていく、この風の街で最新のファッションを身に纏うならこの店が一番良いだろう。最初は緊張していた彼女だったが店に入った途端目を輝かせ相手が自分達の服もこの店のものだと紹介するとまた見蕩れるようにマネキンを眺めている。しかし眺めるだけで迷う様子が見えれば相手が試着を進める、確かに憧れはあるのになかなか手が出ないあたりまだ元の年齢の時のことを思って気後れしているのかもしれない。こちらからも背中を押すように声をかければ『そうよね…』と意を決したようで近場にいた店員に声を掛けると一式を揃えて試着室へと入っていった。少々時間が経った頃に試着室のカーテンが開けられるとそこにはオフショルダーの白シャツにタイトめな膝丈スカートを履いている彼女の姿があって、なぜか慌てた様子で『こ、これこうやって着るので合ってるのか?!肩もお腹も隠せないんじゃ!!』と声をあげるが「大丈夫、それが今の服だ」と軽く頷きながら言う。それで冷静になったのか『そういえば孫も着とったか…』とぶつぶつ言ったかと思えば服が馴染んだのかゆっくり試着室を出てきて鏡の前でクルクルと何度も回って姿を確かめ始める、その顔はやはり楽しそうに笑ってキラキラと輝いていれば思わずほっこりした気持ちでそれを眺めてしまった。しかし直後更に目を輝かせると『あれも着てみたい!』と別のマネキンを指さす、そこからは店員と、時折自分達手伝いながらキミちゃんのファッションショーが始まってしまって)

(/お世話になっております。お返事お待たせして申し訳ございません。本日朝から背後がかなりバタバタしておりましてお返事のお時間取ることができませんでした…また明日も丸一日お返事が難しそうでしたのである意味タイミング良かったです。いつも通り背後優先ですので、お時間等など余裕がある時にお返事いただけますと幸いです。ゆっくりお待ちしております。逆にこちらがお待たせしてしまうかもしれませんが…よろしくお願いします!/こちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.9621 by 検索  2025-09-27 01:47:54 ID:415c83bff

…何とも楽しそうだね。……
(こちらが試着をもちかけ相手が背中を押すと一式の服を持って試着室に入っていく。二人で外で待っていると暫くしてその見た目の年代の女の子が着ているような短い服を着て彼女が出てくる。さっきまでの服とはギャップが強いのが慌てた様子だったが相手の言葉を聞き、若くなった姿を鏡で見てもう一度確認すれば服が馴染んだのかその場でくるりと回ったりしていて何とも微笑ましい。店も今は客がほとんどいなくてキラキラと輝く瞳で次の狙いを決めまた試着室に入っていけば隣で並ぶ相手に小さく笑いながら感想を告げる。彼女を見る相手の横顔には覚えがあって自分の要望に付き合う時も似たような顔だった。擽ったい思いを抱きつつ何度目かの試着から出てきた彼女に目を向けた。最初の躊躇は何処へやらすっかり流行の服を着こなしていておばあちゃんとは到底思えない。そして最後に着た服が気に入ったようで『これは幾らじゃ?』と店員に聞いていれば思わず「え、もしかして買うのかい?」と驚きの声を上げてしまう。彼女はその声にむしろ不思議そうにしていて『当然買うわよ、元に戻ったら孫にあげれば良いんだから』と何とも前向きな返事がされて意気揚々とレジに向かうのを見れば呆然とそれを見届けつつ「今までの我慢が爆発してるのだろうか…」と零して)

  • No.9622 by 探偵  2025-09-27 08:51:17 ID:65b68c258


かもしれねぇな。まぁでもいいんじゃねぇか?キミちゃんが楽しそうなら。…婆ちゃんがあんな風に笑うとこなんてなかなか見れるもんじゃねぇし
(彼女のファッションショーを見守りつつ相手と共に微笑ましくその光景を見つめる、最初こそ二の足を踏んでいたのに今や大はしゃぎだ。やがて彼女は試着した服が気に入ったのか店員に声をかけている、相手は驚いた様子だったがこちらは思わず笑ってしまっていた。勢いに任せて何着も買うと言い出さず孫にあげればいいと算段を立てるあたりはさすが年配者と言ったところか。レジへ向かう彼女を見送りつつ相手の呟きには軽く頷く、年齢や立場のせいで特にあの年齢の女性はいろいろと我慢を強いられることもあっただろう。目の前の彼女は確かに自分たちと同じ年代だが依頼人に現在の写真を見せてもらっていたこともあって時折元の姿の彼女を想像してしまう。あんなキラキラした笑顔を見ることはそうそうない、当然相手を覗いてだが。やがて彼女は購入を済ませてこちらへ戻ってくる、元の服が入った紙袋を持つことを申し出て受け取った。見た目と着ている服にギャップがあったがこれでその問題もなくなっただろう、店をあとにすると「さて、次は何をする?」と乗り気に次の行き先をきけば彼女は目を輝かせ『こんな可愛い服を着たんじゃから次は可愛い食べ物を食べたい!』と要望が飛び出て)

  • No.9623 by 検索  2025-09-28 13:55:15 ID:415c83bff

可愛い食べ物か、…それならこの前クイーンとエリザベスに教えてもらったカフェはどうだい?ミニパフェとかおしゃれなケーキとかいろいろあって若者にも人気らしいよ
(あっという間にレジに行ってしまった彼女を見届けながら相手と会話をする。足腰が不自由なら普段もこうして服を見て回ったりはなかなか難しいだろう。たとえメモリの力で起きたひと時の夢のような時間でもあんなに喜んでいる姿を見れば止められるものでもない。せっかくなら心ゆくまで楽しんでもらえた方がよさそうだ。戻ってきた彼女に相手が次を促すと次は可愛い食べ物を求められて少し考え込む、ふと女子高校二人に教えてもらったカフェを思い出して二人に話を振る。近頃SNSでも話題になっているお店で写真映えするような可愛いスイーツが楽しめてちょうど今の彼女の見た目のような年頃の女の子を中心に人気を博しているらしい。興味はあったもののハードボイルドを自称する相手を誘うには少々難航しそうだと思っていたからちょうど良い機会だ。説明をしながらス,タ.ッ.グ.フ.ォ.ンでその店のメニューでもある三種のベリーのパフェの写真を見せると彼女の眼はみるみる輝いて行き『なんじゃこの宝石みたいな食べ物は…可愛い…!行ってみたい!』とはしゃぎはじめ上手く乗せることに成功すれば口角を密かにあげつつ「ご所望のようだよ、翔太郎」と声をかけて)

  • No.9624 by 探偵  2025-09-28 18:53:55 ID:65b68c258


俺みたいな男には似合わねぇ場所だが、キミちゃんが行きてぇならエスコートするのがハードボイルドな探偵の勤めだよな。早速行こうぜ
(彼女が次に所望したのは可愛い食べ物だ、自分達はあまり得意ではない分野だがこういう時に役立つのが情報屋の存在だ。相手も思い浮かんだのは同じ人物のようで二人の名前と共に以前教えられたカフェが出ると同意するように頷く、小ぶりなスイーツが多いそこは見た目が可愛い食べ物というのにピッタリな場所だろう。相手が写真を見せれば彼女は直ぐに食いついた。流石に男二人で行くには気が引ける場所だが彼女が行きたいと言うならばその願いを叶えるのが今の自分達の役目だ。相手に強く言われたら結局は行くことになったであろうことはさておき、彼女の反応も上々で早速店に向かうことにした。歩いて少しいった所にあるカフェにたどり着けばまだ開店して間もないおかげかすんなりと中に通された。店内入口にはショーケースがあり中には様々なスイーツが並んでいて彼女はショーケースに駆け寄ると『ほんっとに宝石箱みたいじゃ…』と既に満点のリアクションをしている。席に通されて椅子に座れば女子高生二人から聞いていた情報を思い出し「こういうのがちょうどいいんじゃねぇか?」とメニューを指さす、そこにはショーケースの中のスイーツ2つと紅茶かコーヒーのセットが案内されていて「どうせならたっぷり楽しめた方がいいだろ?」とショーケースを指さし)

  • No.9625 by 検索  2025-09-28 23:44:36 ID:415c83bff

さすが人気なだけあっておしゃれな内装だ。いいね、何個かあった方が見栄えも良いだろう。
(相変わらず言い訳を口にしながらも彼女の願いに頷くとカフェに行くことに決まる。普通にお願いしてはなかなか時間がかかっただろうことを思えば二人に教えてもらった住所をもとにここから歩いてカフェに向かう。まだ比較的早い時間であるからか噂に聞いていたような行列はなくスムーズに中に入ることができた。内装は明るくおしゃれにまとまっていてこの前の海沿いのカフェとはまた違う雰囲気だ。彼女がショーケースに近づいていくのにつられそうになりつつあたりを見渡して素直な感想を口にする。席へと通されて相手が指さしたのはスイーツと飲み物のセットで二種類選べると聞けば彼女に劣らず目を輝かせた。メニュー表には本日のスイーツとしてショーケースに入っているスイーツの一覧の名前の書いたものが添えられているがせっかくなら実物を見て決めたいと思えば「もう一回見に行こうか」と彼女を誘ってショーケースのもとに向かう。定番のケーキから猫の形をしたプリンなどいろいろあってかなり悩むところだがおしゃれに飾られたシャインマスカットのタルトとミルクレープがおいしそうに見えれば「じゃあ僕はこれとこれにしようかな」とスイーツを決める。一方彼女は並べられたスイーツに目を輝かせながらも悩んでいて『こんな洒落た格好したプリンも美味しそうだし、このぱふぇも綺麗で選びきれんのじゃ…』とこぼしていて)

  • No.9626 by 探偵  2025-09-29 07:57:27 ID:65b68c258


そんなに悩むなら俺の分ひとつやるよ。俺みたいな男にこんな可愛いスイーツは似合わねぇからな
(彼女のために来たカフェだったが小ぶりでキラキラと輝くスイーツがひしめき合うショーケースを前に相手も駆け寄りそうになっていて思わず笑いそうになってしまう、ケースが選べるセットを進めれば彼女の隣で相手も目を輝かせていて二人が背を向けた隙に笑みを噛み殺すようにしていた。どうやら相手もよっぽどこの店に来たかったらしい。相手が誘いかけて彼女と共にショーケースへ移動すればこちらも追いかける形でスイーツを見に行く、相手は旬であり相手を表す色を纏うスイーツでもあるシャインマスカットを選んでいてその様子にもまたじわりと胸が暖かくなっていた。思わず相手に見蕩れてしまいそうになっていたが彼女の悩ましげな声を聞けば選択肢をもうひとつ増やせるようにとスイーツをひとつ譲ることにした。彼女はパッとこちらを見ると『いいのか?!』と声を弾ませていて軽く頷くとまた再び悩む時間が始まる、結局彼女は色んなフルーツが乗ったタルトにホイップたっぷりのプリン、艶々モモのミニパフェを選んでいた。こちらもビターチョコケーキをチョイスし席へと戻って注文を伝える。程なくしてケーキが目の前に運ばれてくるとテーブルは一気に華やかになって彼女は感動のあまり『すごい…プリチーでファビュラスでバエバエじゃな!』と口を手で押えていた。随分な喜びようにこちらも笑みを浮かべていたが彼女がふと憂いを帯びると『一緒に食べたかったですねぇ…』としみじみと呟いていて思わず彼女の方を見て)

  • No.9627 by 検索  2025-09-29 11:55:46 ID:415c83bff


…もしかして、旦那さんとかい?
(こちらよりも随分と悩んでいる彼女に相手がスイーツを譲る提案をしていれば彼女の顔がぱあと輝く。普段その立場は自分なのだが今日くらいは他人に譲っても許せる気分だ。枠が三つとなれば悩みながらも決めることが出来たようで席に戻ってそれぞれ注文した。少し待つとまたおしゃれなお皿に乗ってスイーツが運ばれて来てテーブルの上は豪華でちょっとしたお茶会みたいな様子になる。綺麗に盛り付けられたスイーツを興味深く観察していると彼女もまた感動しながら妙な単語を用いて喜んでいた。こちらもいざフォークを持って食べようとしたところで先ほどとは違う声色の呟きが聞こえてくると視線を向ける。その表情は憂いのようなものが浮かんでいて別の物を見ているようだった。その視線が僅かに落ちて手元に注がれると店内の照明に薬指が光を反射する。服も着替えて本来の姿から大きく変わった状態でも唯一変わらず身に着けている指輪、依頼を受けた時に聞いた彼女のプロフィールを思い出すと推測は容易で先に亡くなったらしい旦那の話題を振ればその瞳が大きく揺れる。驚きの後、自分達の職業を思い出したのか何処か憂いと懐かしさを織り交ぜたような笑みを浮かべ『…当たりじゃ。あの人は自分から言ったことは無いけど実は甘い物が好きでねぇ…多分これを見たらびっくりしてその後黙って味わうように食べるんじゃないかしら』と語る。とびっきり悲しむのではなくでも何処か惜しむような表情を見るのは初めてで思わず何も言えず動けないまま彼女を見つめていて)

  • No.9628 by 探偵  2025-09-29 12:36:25 ID:65b68c258


…随分おしどり夫婦だったみてぇだな
(宝石のようなスイーツはショーケースからテーブルに移動してきて華やかな輝きを放っていたが不意に彼女の表情が変わる、その顔と呟きで彼女が誰を想っているのかは容易だった。相手が問いかければ彼女は歳不相応な年季の入った笑みを浮かべる、添い遂げた人を想って、でも悲しみはいつまでもそこにある、そんな表情だ。目の前の輝きを、喜びを、大切な人と共有したいという気持ちは嫌ほど分かって一瞬の沈黙が流れる、しかし彼女の口調から旦那さんをこの上なく大切に想ってきたことはヒシヒシと伝わっていた。一緒にいることをここまで細かく想像できるのはその人の事をよく知っているからだ。思わずその推測を口にすれば彼女は少々照れくさそうに笑ったあとパッと顔をあげて『あーダメダメ!普段なら血糖値だ血圧だって言われてこんなにたくさん甘いもの食べられんのだから!はよぉ食べないと』とまた表情を明るくさせてスプーンを手に取る、すぐさまプリンをひとすくいすると頬に手をあてて『んー!美味い!ほら、はよ食べて』と場の空気を変えるように急かされて)

  • No.9629 by 検索  2025-09-29 16:37:28 ID:415c83bff

………、そうだね、いただきます
(年相応の、それよりも輝かしい笑みを浮かべていたはずなのに旦那の話をしている彼女には年季の入った表情が宿る。どんな感情を抱いているかは想像しか出来ないが今も尚大切な存在であるのは間違いないだろう。相手を失くしたり置いていったりすることへの恐怖を抱いている自分にとっては到達できない強さのように思えた。思わずじっとその表情を見つめ固まっていたが彼女は一気に顔を明るくして一度沈んだ空気を取り戻すようにプリンを口にしてはしゃいでいれば無意識に口元も緩んで改めてこちらもタルトにフォークを伸ばした。程よい硬さのタルト台の上に口触りの良いカスタードクリーム、そしてみずみずしい甘さのシャインマスカットのバランスの良い味が感じられると自然と笑みが浮かぶ。どうやら見た目だけでなく味も抜群らしい。店だからと珍しく選んだ紅茶もその後に口にすれば相性はバッチリで「味もばっちりだね」と感想を呟く。彼女も今度はパフェにスプーンを伸ばしてご満悦な表情を浮かべていて彼女もきっと甘い物が好きなのだろう。幸せを感じながらまだ手をつけていない相手を見れば「君も早く食べたまえ、放って置いたら君の分まで食べてしまうよ」と楽しそうに告げて)

  • No.9630 by 探偵  2025-09-29 18:56:25 ID:65b68c258


それだと俺の分が無くなっちまうだろ
(一瞬俯いた彼女だったが直ぐにその顔には笑顔がともる、こうやって旦那さんのことを時折思い出してはまた笑顔になっていたのだろうか。彼女のような強さを得られるような気はまるでしない、歪んだ未来の自分がそれを証明しているし先日相手を失いかけた一連のことを思っても彼女のように振るまうことは絶対にできないだろう。今はその強さに乗るように彼女と、続いて相手がスイーツに手を伸ばすのを見守る。彼女のはしゃぎようもなかなかだがこの店に来たがっていた相手の反応も上々のようだ。笑みのまま紅茶を飲むのを見守りながら二人に合わせて頼んだ紅茶を口にしていると相手から冗談めかしたことを言われてこちらもそれに応じるように答える。すると彼女がクスクス
と笑って『さてはりっぴー、私がケーキを譲ってもらったのが羨ましかったんじゃろ』と揶揄うように言えば目を瞬かせる。今日はあまり相手からそういった類のものは感じられないが確かにこういう場面で自分が何かを譲るのは相手の特権だ、彼女が真意を察したのかは分からないがここは便乗するのが面白くなりそうだ。こちらもすました笑みを浮かべると「なんだよりっぴー、それならそう言えって」と彼女に合わせた呼び方にしながら自分のチョコケーキを相手の皿に移すと「欲しいなら素直に言やいいのに」とまた揶揄うように言い)

  • No.9631 by 検索  2025-09-29 20:24:40 ID:415c83bff

えっ、別にそんなことは…っ、これだと君の分がないじゃないか。
(ケーキを味わいながらまだ手を付けていない相手に対してからかうような言葉を投げかけると相手も同じように笑って返事がされる。早く一緒に食べようという意味で声をかけたのだが何故か彼女がくすくす笑ったかと思うと彼女が相手からケーキを譲ってもらったことについて問われて思わず声を上げる。確かにこういう場面では何かと相手は自分のものをくれたりするが今回は本気で羨ましいと思ったわけではない。慌てて弁明を図ろうとするが相手が乗っかってきて彼女と同じノリで声をかけられる。さらには最後の一つのチョコケーキを皿に映してくると目を見開きながら文句を口にする。いくら甘いものが好きとはいえ相手がスイーツなしというのはダメだ、一緒に同じものを食べるから美味しいことを今までの経験で知っている。だがこのまま返しても相手は受け取らないだろうと考えれば自分のミルクレープとシャインマスカットのタルトを半分にして「じゃあお返しだ」と言いながら相手の皿に移す。それを見た彼女は『ならば私もたろぽよにお返しせねばな』とフルーツタルトの半分とミニパフェの桃を相手の皿に置く。結果的に相手のお皿には四種類のスイーツが乗ることになれば「一番豪華な皿になったようだ」とくすくす笑って)

  • No.9632 by 探偵  2025-09-29 21:47:24 ID:65b68c258


ハードボイルドな男に甘いものは、…あ、おい!
(彼女があまりにも迷うものだから自分のひと枠を譲ってしまったがそれで相手が寂しい思いをしていてはいけない、相手がそういう思いを抱いていないのも承知の上で、あのキラキラした顔をもっと輝かせたくて自分の分を相手の皿に乗せた。紅茶があれば十分だろうといつも通りクールに気取ったことを言うが言い切る前に相手はそれぞれのケーキを半分にしてこちらのお皿へと移してくれる。それを見た彼女はまたクスクスと笑って相手と同じくタルトの半分と桃をくれる、チョコケーキしか乗っていなかった皿は随分と鮮やかになって相手が楽しげに笑えば「俺みたいなのには似合わねぇのに」と言いながらも口には笑みが浮かぶ。それぞれのケーキには相手と彼女、それぞれの想いが乗っている気がした。早速相手の色を宿したシャインマスカットのタルトを取り分けて口にいれれば自然と口角は上がって「美味いな」と感想を口にする。それぞれの皿に様々なスイーツが華やかに並ぶなか彼女はまた穏やかな笑みを浮かべると『分かち合うというのは本当にいいものじゃ』としみじみ呟いていた。そしてふと相手の方を見ると『りっぴー!私達も交換せんか?この桃と、りっぴーのシャインマスカット!』とそれぞれのお皿を順番に指さして)

  • No.9633 by 検索  2025-09-30 00:27:14 ID:415c83bff

色んな種類を味わうのだって誰かと一緒に食べる醍醐味だろう? 良いね、なら物々交換だ。
(あっという間に相手のお皿を色鮮やかなスイーツが並ぶと相手は文句を言うがその口元には笑みが浮かぶ。一人で食べても普通に美味しいだろうがこうやって色々な種類や違う味を交換して感想を言い合いながら食べるのは誰かと一緒に食べるからこその楽しみだ。ご機嫌にそう伝えていれば相手はタルトを口に運んで笑みを見せる。それにまた嬉しそうに微笑んでいれば彼女からも噛み締めるような呟きが聞こえてきて心が暖かくなった。相手から貰ったチョコケーキを口に運んでいると彼女から交換を持ちかけられ、直ぐに了承の返事をするとマスカットをフォークに乗せ彼女の皿に乗せる。彼女からも桃がお皿に乗せられて自分のタルトの上に乗せてみれば桃とシャインマスカットが共演するようになり「この時期にピッタリな秋のタルトだね」と声を弾ませていた。彼女の方も特別なケーキにキラキラとした笑みを見せていて『これがてぃーパーティという奴じゃな』とご機嫌に紅茶とスイーツを味わって食べ進めていき)

  • No.9634 by 探偵  2025-09-30 07:50:40 ID:65b68c258


そうだな。味の感想も共有できるしな
(ひとつのケーキを食べることは一人でも出来るが交換してひとつの味を分け合うのは隣に誰かがいなければできないことだ、彼女がいる手前少々気恥ずかしくはあるがこれが自分達のいつものやり取りだろう。相手と彼女もまた果物を交換していて、それがまたひとつ親愛の輪を広げているように見えれば心がふわりと暖かくなった。そのまま紅茶とケーキを食べ進める、彼女もご満悦のようであっという間にテーブルの上にあった煌めくスイーツは無くなってしまった。同じくらい煌めく笑顔を浮かべた彼女は『はーこんなにたくさんスイーツを食べたのは初めてじゃ』と幸せに浸っている。そしてチラリと相手とこちらをみた後に『二人は随分仲が良いんだねぇ。あの人と小さい喫茶店に行った時ケーキひとつは多いからって二人で分けたのを思い出したわ。懐かしいの…』としみじみと呟いた。何かを思い出すように少し顔をあげた彼女は『やっぱり、分け合うのは幸せだねぇ』とまた噛み締めるように呟いていて)

  • No.9635 by 検索  2025-09-30 11:59:11 ID:415c83bff

…ああ、一人で居たら決して味わう事の無かった幸せだ。…ふふ、確かに一度カフェに訪れたならそう言えるだろうね
(それぞれのスイーツを交換し合って沢山の種類のケーキを紅茶とともに楽しむ。美味しいスイーツはあっという間に食べてしまう物で最後の一口を味わっていると彼女は満足そうな表情でフォークを置いた。彼女の歳ならばここまで沢山スイーツを食べることもなかなかできなかっただろう。ふと視線がこちらを向くとしみじみとした呟きが聞こえてくる。誰かと一緒に過ごすこと、それはあの施設から連れ出されたからこそ知った感覚で相棒と過ごすようになってから噛みしめるようになった幸せだ。今の自分は一人で食べてしまうよりも誰かとこうして賑やかに食べる方が美味しくなることを知っている。ぽつりとそれを呟けば彼女の顔は綻んで『じゃあ一緒にケーキを食べたたろぽよとりっぴーはお茶友じゃな』と宣言する。カフェに行くことをお茶をするという言い回しがあることを踏まえれば確かに一緒にスイーツを食べたならお茶友と言えるだろう。笑い声を零しながら頷いていたがご機嫌な彼女の指先がほのかに光って粒子がちらついていて)

  • No.9636 by 探偵  2025-09-30 12:39:47 ID:65b68c258


違いねぇな。…、……よし、次は何処にいく?
(相手から溢れたのはこの街で過ごすようになったからこそ出てくる言葉で思わず顔を綻ばせる、そういうこちらも二人で分け合い共有する幸せを知れたのは相手のおかげだ。その喜びを彼女は存分に知っているのか柔らかな表情で自分達をお茶友だと称する、こうやって同じ時間と味を共有したのだから名前も立場も関係なく友達だと言えるだろう。紅茶も一通り飲み終えてそろそろこのお茶会も終わりの頃合いだ、その時に彼女の指先が僅かに光っているのに気がついて一瞬動きを止める、どうやらタイムリミットが近いらしい。それならば早く移動すべきだろうと次の行き先を問えば『そうじゃな…普段ひとりで行くことができない見晴らしがいい場所、』と彼女が答えかけた所で彼女自身が指先の光に気がつく。目を丸くしてそこを見つめたが察しがついたのか語気は沈んでしまって『いや、ひとりでそこへ行ってもな』と目を伏せる。先程友達だと言ったばかりだろうと口にしかけたがきっと彼女がひとりではなく本当に一緒にいたいのは自分達ではないのだろう。それも飲み込んでいるのか彼女はまた顔を明るくして悩む仕草をするが次に出てくるのはきっと真の願いではない。どうしたものかと考えを巡らせる、彼女の願いを叶えることは出来ないが近いことはできないだろうか。何処まで出来るか分からないがふと案を思いつくと「いや、キミちゃんの願いを叶えるのが一番だ。フィリ…じゃなくてりっぴー。先にキミちゃんと風.都,タ,ワ,ーに行っててくれねぇか?」と声をかけ)

  • No.9637 by 検索  2025-09-30 15:35:51 ID:415c83bff

キミちゃん……、ああ、任せてくれ。 じゃあ行こうか、キミちゃん
(一緒にスイーツを囲んだ仲だと盛り上がっていたが彼女の指先が仄かに光って能力の解除が近いことを示す。本来ならば喜ぶことではあるが彼女の場合は体が元に戻ってしまうタイムリミットだ。相手が次の行き先を口にするが途中で言葉を止めてしまって視線も伏せられる。その意味は推測がついて、だけどどうしようもないことで彼女の名前を呼ぶことしか出来なかった。彼女はまた明るい表情をして次の行動を考え始めるが隣にいた相棒が何かを思いついたのかこちらに話を振ってくれば一瞬目を瞬かせる。だがこういう時相棒は何か依頼人にとって一番の行動を取る、それが分かっていれば二つ返事で了承の答えを返した。当の彼女は何がなんだかわかっていないようなキョトンとした顔をして相手とこちらの顔を見比べていたがお構いなしに彼女の手を引いて立ち上がる。困惑していた様子だったが頑なに会計をすると言い張る彼女にご馳走になることにすると相手と別れて風.都,タ,ワ,ーの方に歩いていく。30年ほど前のオープン時には旦那と一緒に訪れたと語る彼女の思い出話を相槌を交えて聞いていれば段々と街のシンボルに近づいてきて)

  • No.9638 by 探偵  2025-09-30 19:51:17 ID:65b68c258


__待たせたな。フィ…りっぴー、ちょっと。キミちゃんはちょっとだけ待っててくれ
(相手と彼女とを見送ってから足早にある場所に向かいまた足早に風.都,タ,ワ,ーへと向かう、二人が展望台の受付口にたどり着いたのとほぼ同時にこちらも同じ場所に到着し二人へ声をかけた。軽く手をあげた後相手だけを手招きして呼び寄せて少し離れた場所に移動する、その手には紙袋が握られていた。彼女に声が聞こえない場所までやって来ると「お前に頼みがあんだ」と声を掛けながら紙袋の中身を少し開けて相手に見せる、中身はウ.ィ,ン.ド.ス.ケ.ー,ルで買った服だ。ただしいつも相手が着ているテイストの服ではなく彼女が今着ている服と同じ系統の青色の服で並べばお揃いを感じられるはずだ。「ほんとはお前に誰かとペアの服装なんかさせたくねぇんだが…」と思わず本音を零しながら紙袋を差し出す、彼女の写真を幾つか見せてもらったが旦那さんと思しき人が身につけていたのはどれも青色の服で、相手の色ではないなら今回は彼女のために少しだけ隣の席を貸しても良いだろう。着替えスペースのある手洗い場の方をチラリとみると「先に上にあがっとくからこいつを着てあとから追いかけてきてくれねぇか?」と頼んで)

  • No.9639 by 検索  2025-09-30 22:20:46 ID:415c83bff

…?…これは、…まったく君って人は相変わらずだね。 分かった、着替えたらすぐに行くよ
(彼女と話しながら風.都,タ,ワ,ーの展望台受付までやってくるとちょうど相手もやってきて合流することになる。だがその手には見慣れない紙袋があって呼ばれるまま彼女を置いて少し離れた。不思議そうにしながら相手を見ていると紙袋の中身が明かされる。そこには彼女と同じ系統かつ探す際の参考資料として見せてもらった旦那がよく着用していた色の服が入っていてすぐにそこに意図を理解する。視線を相手に向ければその行動力にあきれたような呟きを零すが零された本音といいその口元を緩めていた。このためだけに新品の服を買いに行くなんて相手くらいの物だろう、相変わらずであるが彼女のためであるその意図を読みとるとこくりと頷いてから紙袋を受け取った。だが長時間離れていればそろそろ彼女も不審がってるだろうと相手を見届けて手洗い場の方に向かった。紙袋に入っていた服を着れば普段よりも少々窮屈ではあるが彼女のためだと我慢して一通り整えて着ていた服を紙袋に入れてからチケットを買って展望台へとあがるエレベーターに乗り込む。辺りを見渡して二人を探すとちょうど外の景色を見ているのを見つけ一息ついてから「おまたせ」と声をかけて)

  • No.9640 by 探偵  2025-10-01 07:52:03 ID:65b68c258


今の姿をめいっぱい楽しむのがキミちゃんの願いだろ?頼んだぜ、フィリップ
(相手に紙袋の中身を見せるとすぐにこちらの意図は伝わったようで呆れたようなことを言われるがその口元が緩んでいるのをみればこちらの計画に相手が乗ってくるのは明白だった。服一式を預けると彼女の元に戻る、こちらと入れ替わりで相手がいなくなったことに彼女は『りっぴーはどうしたんじゃ?』と不思議そうな顔をしているが「トイレ行ってからくるってよ。俺達は先に行こうぜ」と適当なことを言って先に展望台へと上がった。上へ移動する間こちらもオープン当時に旦那さんとここに来た話を聞きながら内心ソワソワとしつつ展望台へとやって来る、全面ガラス張りの展望台を前に彼女はまた目をキラキラと輝かせて街の様子を見下ろした。しかしその顔はまたふと憂いを帯びたものになる、きっと30年前を思い出していたのだろう。黙ってその様子を見守っていれば背後から相手の声がして振り返る、同時に彼女も相手の方へと振り返った。そこには彼女と同じブランド、テイストで、旦那さんがよく纏っていた色の服を着た相手がいて彼女は一瞬息を飲む、思わず相手の方に駆け寄っていった彼女は『その格好、』と何とか言葉を絞り出していた。相手を旦那さんの代わりにとまでは到底言えないがせめて少しでも彼がいる気分に、隣にいた時と同じ気持ちになってくれれば彼女の憂いも晴れるだろうか。相手に目配せしてから「お揃いの格好ってのもいいもんだろ?」と彼女に話しかければ彼女は大きく頷いて)

  • No.9641 by 検索  2025-10-01 10:58:25 ID:415c83bff

キミちゃん、僕も一緒に見ても良いかい?
(服を着替えて二人に声をかけると彼女が息を飲んだのが分かった。完全な再現とは言えないが色とテイストでその意図が読み取れたようで駆け寄ってきた彼女に笑みを見せた。相棒の問いかけに大きく頷いたのを見ればこちらからも展望台から一緒に景色を眺めて良いかと確認を取る。『もちろんじゃ』と応える声が先ほどよりも弾んでいれば相棒にアイコンタクトを取ってから背中に手を添えエスコートするようにしながらまたガラス張りの窓に向かった。二人で彼女を挟み込むように並ぶとここから見える景色を指さしながら「あの建物がさっきスイーツを食べたお店だね」と告げる。トイレで着替えるのと同時に彼女について少し地.球.の.本.棚で調べてみてこれまで旦那とどんな日々を過ごしたのか閲覧させて貰った。その記述を思い出しながらその方角を探し「確か…あの辺りがキミちゃん達が暮らしていた家かな」と指さすと『あれが…』と彼女はまじまじとその方向を見つめていて)

  • No.9642 by 探偵  2025-10-01 12:27:27 ID:65b68c258


その公園ならあそこだな。高い建物の左側だ
(相手の姿を見た彼女の反応は思った以上のもので彼女が喜んでいるのがありありと伝われば胸が暖かくなって小さく笑みを浮かべる、相手が彼女をエスコートするのを見れば余計な気持ちがざわついてしまうがそのまま三人で並んで風の街を見下ろした。先程の店を見つけたあと相手は彼女と旦那さんが暮らしていた家の方を指差す、依頼人からは何も聞いていなかったことを考えると着替えの合間に検索していたのだろう。旦那さんとの家を見たのをきっかけに彼女は煌めく笑顔のまま『あの家から少しいったスーパーにね、よく二人で買い物にいったの』だとか『少し先にある青い屋根見えるかしら?あそこのケーキが美味しくてお互いと子供たちの誕生日ケーキはいつもあそこで買っていたの』だとか『近くに桜の綺麗な公園があってね、そこでプロポーズされたのよ』だとか旦那さんとの思い出が次々に溢れ出して、はしゃぎながら話す姿は自分達と同じくらいなのに時折楽しげに懐かしむ顔は元の年齢のそれで、しかし先程のように憂いの影は何処にもなかった。彼女と旦那さんの思い出話を聞いていたが不意に彼女が自分の指先に目をやる、先程指先だけだった光は指の第一関節あたりまで進行していて指先は元の姿のものがほんの少しだけ見えていた。それを見た彼女は小さく笑って相手とこちらを順番に見ると『りっぴー、たろぽよ。本当にありがとう。とても幸せな時間だったわ』と目を細めていて)

  • No.9643 by 検索  2025-10-01 17:16:09 ID:415c83bff

へぇ…思い出がいっぱいだね。…僕の方こそキミちゃんと色々巡れてなかなか新鮮な時間だったよ。
(彼女と旦那が過ごしたらしい家を指さすとそこからその時の生活を思い出すように彼女が色々と教えてくれる。この街で過ごした時間が様々な思い出と結びつくような形で語られて本の文章を読むだけでは分からなかった彼女の人生が伝わってくるようだった。ちらりと横顔を覗けば喜々として説明をしていてこの表情を見ただけでも彼女のわがままに付き合った甲斐があっただろう。ある程度思い出話を語るのが落ち着いたところで彼女の視線が動いて自分もそれを追うと指先から光が溶けだし始めていた。そろそろタイムリミットなのだろう。改めて彼女がこちらを向き、礼を言われるとこちらも軽い笑みを浮かべてから言葉を返す。自分の身の回りに彼女のような一回りも二回りも年が上の人物はあまりいない、聞きなれない言葉に流行りの物にはしゃぐ姿、そしてこれまで歳を重ねてきたからこその深みや言葉の重みは物珍しく刺激を受ける時間であった。すっかり聞きなれたあだ名にこちらからも同じ呼び名で返しつつ感想を伝えている間にも光を伴う面積は増えて行っている。急に姿が変わったらちょっとした騒ぎになるだろうと彼女の手を引いて柱の陰の非常階段の辺りに移動し、今の服装のまま戻るのも考え物だと思えば普段の相棒の行動を思い出し着ていたジャケットを脱いで彼女の肩に掛けた。『ありがとう』とまた呟く彼女の顔に若干の不安が見えれば「元に戻っても連絡をくれたらいつでも顔を見せるよ、僕達はこの街の探偵だからね」と言いながら相手に視線を向けて)

  • No.9644 by 探偵  2025-10-01 18:53:33 ID:65b68c258


俺も、キミちゃんの話聞けて楽しかったぜ。__当然だ。困ったことがあってもなくても、いつでも鳴.海.探.偵.事,務.所に来てくれ。俺達お茶友だろ?
(彼女の指先から光が溢れてメモリの効果が消えかかっているのが分かる、どうやらそろそろ元の姿に戻る時間のようだ。こちらに礼を言う彼女に相手に続いて笑みを向ける、この街の人を笑顔にできたのなら何よりだ。混乱を避けるために人目のない場所に移動する、相手がジャケットを脱いで肩へとかけて紳士的な行動にまた小さく笑みを浮かべていた。彼女は元に戻ることへの不安か顔を俯かせる、それに気づいた相手が声をかければ彼女は『ほんとか?』と顔を上げた。これだけ同じ時間を過ごして楽しみを共有したのなら自分達は間違いなく友達だろう、彼女の言葉を引用してそれを伝えれば彼女はまた眩しい笑顔をその顔に宿した。そうして彼女の不安が無くなったのと同時に彼女の周りに光の粒子がふわりと浮かんで解けて消えていく、直後同じ場所にあの写真でみた老齢の女性が立っていた。若い年代向けの服を着ていたが相手のジャケットがあるおかげで違和感はない、足腰が弱いのならと彼女を支えるように腕を回すと「よし、それじゃ娘さんのとこに帰るか」と声をかければ『そうじゃな』と先程より少し枯れた声で、しかし先程と同じく眩しい笑顔で彼女は頷いて)

  • No.9645 by 検索  2025-10-01 20:18:44 ID:415c83bff

いえいえ、すごく明るくて楽しい時間でした。
(不安を顔に見せる彼女に声をかけるとその顔は上がって瞳が揺れる。相手が言葉を続ければその顔にはまた笑顔が宿ってお茶友だと誓い合った。それと同時に光の粒子が解けるように浮かぶと彼女の姿は変わっていき元の姿に戻っていく、改めてその変化に少し驚いてしまうが浮かぶ笑顔はさっきまで過ごした彼女のものと大きく変わることはなくて見知った友人の物だった。相手が声をかけ彼女を支えながら展望台から地上へと降り、彼女の家族に連絡を取ればすぐに迎えに来てくれることになった。地上へと降りて入口にある風.都.タ.ワーの歴史の展示を見ながら待っていると『お母さん!』と声が聞こえた。そこには息を切らした依頼人の姿があって『もう探したんだからね』と怒っているような、それでいて安堵したような声で話しかけている。まさか自分より若い恰好をしていろんなところをめぐっていたとは夢にも思わないだろう。『見つけてくださりありがとうございました』と深々と頭を下げる依頼人に言葉を返していれば依頼人はこちらの服を見て『その恰好…』と何かを言いかける。だがそれを遮るように彼女は『二人にはとっても良くしてもらったの』と微笑めば注意はそれて『お母さん、外を出回っていろんなことをするのが好きだから付き合ってくれてありがとうございます』と今一度依頼人が感謝の言葉を述べて)

  • No.9646 by 探偵  2025-10-01 21:17:00 ID:65b68c258


俺達もお茶友が増えて嬉しかったですよ
(相手と二人で彼女を支えながらゆっくりと展望台を降りていく、その足取りは覚束無いがこちらを掴んでくれる手には信頼を感じられた。依頼人の彼女に連絡すればすぐに迎えに来てくれることになる、一緒に歴史展示を見てまた昔話に花を咲かせる彼女の声に耳を傾けていれば依頼人の彼女がやって来た。小言を言われた彼女は自分達に向けていたのとはまた違う笑みを浮かべていて彼女の歴史を感じる、礼を言われて二人して返事をすれば依頼人は『お茶までいったの?』と意外そうな、しかし嬉しそうな顔をしていた。彼女に元着ていた服を渡しておくと彼女は隠し事を共有したように楽しそうに笑って『それじゃありっぴー、たろぽよ。またね』と彼女らしい呼び方と共に別れの挨拶をする、依頼人はその呼び方に驚いた様子だったがこちらが何も言わなければそれ以上言及することはなくて、こちらから別れの挨拶を送ってゆっくりと去っていくその背中を見送った。やがて二人きりになれば右隣にいる相手の方を見やって「メモリ絡みの依頼だったが、なんつーかあれでちょっとでもキミちゃんが元気になれたらいいよな」と発端はどうあれ街の人が笑顔であった結果に感想を口にして)

  • No.9647 by 検索  2025-10-01 23:21:35 ID:415c83bff

ああ、今回ばかりはメモリの能力に感謝してもいいかもしれない。…僕たちもあんな風にこの街で歳を重ねてたくさんの思い出を抱えるようになりたいね
(話をそこそこに相手が元の服の入った紙袋を渡して三人だけで笑う、メモリの効果も含め今日の出来事は自分たちだけの秘密だろう。驚いている依頼人を他所にこちらからも「またね、キミちゃん。健康には気を付けてね」と手を振って二人とは別れた。ゆっくりと去っていくのを見届けると相手から今回の依頼について話が振られる。はじめは人捜しだったがメモリの存在に気付いたことから始まり随分と騒がしい一日だった。だがあの失敗作のメモリがあったからこそ彼女は若いからだでやりたいことをやってはしゃぐことができたのだろう。今日の出来事が彼女にとって良い時間であったことを願うばかりだ。冗談交じりに頷きつつも時々感じ取れた積み重ねた時間の重さを思い出すとぽつりと思ったことをつぶやく。将来について深く考えたことはなかったがこの街で過ごして大切なものに囲まれていろんな経験をして、思えば彼女は理想的な将来の姿かもしれない。相手のような大切な人を失ってしまっていることを除いてだが。歳を重ねた人に触れ珍しく将来のことを考えたものの少々恥ずかしくなってくれば「君がおじいさんになった姿とかあまり想像できないけど」とからかうように笑って)

  • No.9648 by 探偵  2025-10-02 07:57:15 ID:65b68c258


そうだな…二人で爺さんになって展望台に登って思い出話に花咲かすのも、いいな。…何言ってんだ。今よりもっとハードボイルドな男になってるに決まってんだろ
(人探しから始まりメモリが絡んだ事件ではあったが彼女にとっては夢のような一時だっただろう、いつもこの街を泣かせる元凶となるメモリだが今回に限っては彼女の笑顔を生み出すことができた。相手の言葉にも頷きつつ返事をする、いつか二人で相乗りした先に今日の彼女のように大切な人との思い出をめいっぱい語る日があるのかもしれない。彼女と違ってその時隣に相手がいなければ楽しく昔話を語ることはできないだろうが。想像もできない、しかしいつか確実にやってくる未来に思いを馳せる、二人の皺が増えるその時まで一緒にいることが前提なのに少し擽ったい思いだ。しかし思い描くことは同じで彼女のように歳を重ね思い出を重ねても相手と様々な思いを共有していたい。少々浮ついた思いを抱えていれば相手が場を誤魔化すようにこちらを揶揄ってくる、それにいつも通りクールに返事をすれば「さて、これで依頼解決だ。帰るぜ相棒」と声をかけて)

(/お世話になっております!そろそろお話の区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。騒がしいお話でしたがキミヨさんを通して二人の未来を考えて、いつまでも一緒にいるのを思い描くとてもほっこりしたお話に出来てとても楽しかったです。キミヨさんが躊躇する時に背中を押してあげたり上着を貸してあげたり検索くんがスマートに動いているのを背後共々暖かく見守って穏やかな幸せのお話になりました。今回もありがとうございます!
この後のお話ですが如何しましょう?ゆったりしたお話が続きましたので、本編の通常回っぽく依頼→変身撃破なお話をしてもいいですし、もっとドシリアスなお話をしてもいいかなと。逆に二人の日常なデートでも良いかなと思っておりますが検索様のご希望をお聞きしたいです!)

  • No.9649 by 検索  2025-10-02 10:56:41 ID:415c83bff

(/こちらこそいつもお世話になっております。区切りが良さそうなのでこちらだけで失礼します。普段二人の、特に検索の周りにいない年代の方との交流で珍しく振り回される側になったり仲良くやりとりしたりとほっこりするような時間になったと思います。不慣れなりに探偵君の真似をして彼女に優しく接する場面や同じテイストの服をわざわざ買ってくる探偵君などこの街の探偵ならではの優しい描写が出来て良かったです。今回もありがとうございました。
次の話ですが悩みどころではありまして履修済ならば.仮.面.ズのカ.オ.ス.ト.ー.ン絡みで衣装が変わったりするドタバタを含めた通常回的な一話、IFルートとして検索がガレージに閉じ込められることを了承したor強行された時の話、探偵君がメモリの効果などで精神攻撃や揺さぶりを受けて折れかける話、どちらかの声が出なくなった話、普段は検索の行きたい所でデートすることが多いので探偵君の好みの場所気になっている場所に行く話…などが思い浮かんだのですがいかがでしょうか)

  • No.9650 by 探偵  2025-10-02 12:25:11 ID:65b68c258


(/たくさん候補出していただいてありがとうございます!どれもめちゃくちゃ魅力的で是非順番にやっていきたいです。検索くんをガレージに閉じ込めるIFルートとか歪な関係で薄暗い話が出来そうで楽しみです。こちらも次々に無差別で人が襲われるのを捜査する通常回なお話やア.ナ.ザ.ー.ス,カ.ルに絡めたお話ができないかなとぼんやり考えていたりしたのですが、検索様も仮.面.ズご存知なら3部も来たタイミングですしぜひカ.オ.ス.ト.ー.ンなお話にさせていただければと!ベースのお話としてカ.オ,ス.ト,ー,ンをそのまま出すかそれっぽいメモリに変換するかどちらが良さそうでしょうか?)

  • No.9651 by 検索  2025-10-02 13:35:23 ID:415c83bff

(/探偵様もアイデアありがとうございます。ア.ナ.ザ.ー.ス,カ.ルは揺さぶられたり破壊者映画のような形で師匠を出したりと色々面白いことが出来そうですので是非やりたいです。
それでは仮.面.ズ的なお話にしましょう。扉の中や石周りの設定は是非活かしたいなと思っていたのでメモリの新しい活用法として開発された物という形の運用はいかがでしょうか。メモリは地.球,
の.記.憶を閉じ込めたものなので人の記憶ならどうなるかとかハイドープ辺りの研究とかで石形にしたもの…みたいなのでも良さそうです。現行のような理由で衣装チェンジしちゃっても良いですし、検索の右としての記憶を混ぜ込んでも良いかもしれません。かなり大雑把なことしか考えてないのですが大体の流れとか希望のカ.オ,
ワの中身とかありますか?もし仮面ズのほうで好きなイベがあったらその流れに則って…みたいな感じでも良いかなと。)

  • No.9652 by 探偵  2025-10-02 15:09:08 ID:65b68c258


(/メモリから新しく開発されたのが石というアイディアめちゃくちゃいいですね!それなら世界観を崩さずに石を介してもっとファンタジーな世界観も楽しめますね!検索様さえよければちょこちょこ石のお話も入れてもっと展開を幅広くさせていただければと!検索くんの記憶と絡んでくるのも原作基準でめちゃくちゃいいです。せっかくですし元ネタにあったワンダーランドをやるのはいかがでしょうか?ミステリーと並んで一番好きなイベントなのですが、世界観の変化が分かりやすくカ.オ.ワらしい非現実的な時間を味わえるかなと。ますは石初出しイベントみたいな感じでカ,オ,ワに巻き込まれて主を救い出す、みたいな一連の流れが出来ればいいかなと思うのですがいかがでしょうか?後々に検索くんの記憶と絡めてよりシリアスなことも出来ればいいかなと思っております!)

  • No.9653 by 検索  2025-10-02 20:26:46 ID:415c83bff


…綺麗な石か。そういえばウ.ォ.ッ.チ.ャ.マ.ンも似たようなことを言っていたね。
(若返った彼女と不思議な一日を過ごしこの街に新しい友人ができた日から一週間ほど、街はいたって平和な日々が流れていたが秋になって暖かくなった風が運んできたのは妙な依頼だった。迷いを滲ませながら事務所の扉を叩いたのはこの近くの会社に勤務する女性だった。彼女によると高校からの友人が最近急に性格が変わったかのように言動がキツくなったらしい。最近昇進してストレスが溜まってるからだと思っていたが詳しい話を聞くことも出来なくて代わりに原因を探って欲しいという依頼だ。ある程度内容を聞き終えた後何か言い淀むのが見えれば気になって話を聞く。すると彼女が見せてくれたのは大きく変化する前に投稿した友人のSNSだ。そこには『落とした財布拾ってあげたらその人が綺麗な石をくれた』というメッセージと共に宝石のように輝く写真が添えられていた。興味惹かれるように写真を見れば最近街で流れている噂を思い出して相手に話を振って)

(/是非是非、扉の中は何でも有りですので定期的にやって行きましょう。検索はもちろん探偵君の過去にまつわる記憶の回も出来たらと思います。そしてワンダーランドの話も承知しました、原作はメインの二人ならではの話だったので今回は初カ,オ.ワに巻き込まれた部分を重視して不思議な世界を楽しめたらと思います…!その他取り入れたい設定や描写があったら教えてください。ひとまずそれっぽい導入を初めておいたので上手く乗って頂ければ幸いです。)

  • No.9654 by 探偵  2025-10-02 22:48:44 ID:65b68c258


あぁ、落し物届けたお礼に綺麗な石をくれる人がいるらしいって噂が出回って、それが価値のある宝石なんじゃねぇかって言ってたヤツだよな?
(この街に新たなお茶友が増えてから翌日、あの依頼人と連絡を取る機会があったのだがその時に『母が服に興味を持ち始めて、引きこもりがちだったんですけど家を出るようになったんです』と嬉しそうに話すのを聞いて嬉しい便りにまた次に彼女に会う機会を楽しみにしていた。そんな日から一週間ほど、事務所にはまた新たな依頼が舞い込んでいた。行方不明者の捜索依頼だが失踪直前に彼女の性格がキツくなったのは気になる点だ。更に依頼人からは性格が変わる前に投稿されたSNSを見せられる、友人である依頼人がこの投稿に何か感じたものがあるのならその直感は信じた方が良さそうだ。綺麗な石、というワードには聞き覚えがあって相手から話を振られれば頷いて情報屋から聞いた話をなぞって口にする、お礼に貰ったという点も共通していれば探偵の勘がこの件を追うべきだと訴えてくる。ひとまず依頼人には何か追加の情報があれば共有してもらうことを伝えて一度別れる事となった。取っ掛りがあるのならば直ぐに調べるべきだろうと「とりあえずウ.ォ,ッ,チ,ャ.マ.ンのとこいくか」と相手に声をかけて)

(/そうですね、今回はカ.オ,ワのテンプレートを一通りなぞるようなお話に出来ればと思います!メモリからの派生でできた産物とするならばカオスが完成する過程をメモリの毒素に徐々に侵食され最終的にド,ー,パ,ン.トになる、という流れに置き換えるのはいかがでしょうか?直接差し込むのとは違って怪人化に時間がかかる分、一度完全に怪人化してしまうとバ,ー,ド,メ.モ.リの時のようにかなり的確に攻撃を加えないといけないためメ.モ,リ,ブ.レ,イ,クが難しくなる、みたいな設定だと緊張感も増すかなと思いました!人)

  • No.9655 by 検索  2025-10-03 00:01:04 ID:415c83bff

そうだね、何か情報が掴めるかもしれない。____ 例の石の件かもしれない依頼が入ったんだ、だから何か知ってないかと思ってね
(話を振れば相手も覚えがあったようで聞いていた噂の内容に頷く。必ずという訳ではないが何かをした理由にお礼として綺麗な石を配っている人物がいるというのがここ最近この街に流れている噂であり、最近では宝石かもしれないだとか持っていると心が揺さぶられる気がするといった話が出てきてさらに注目を集めているものだ。もし彼女の失踪とこの石が何かしら繋がっているとすれば当然見過ごせるものではない。依頼を引き受けることに決めお互いに何かあったら連絡を取るように伝え彼女を一度返した。その後すぐに情報屋の名前が出てくれば直ぐにうなずき事務所を飛び出した。情報屋の中で彼を探すのは難しくない方で人通りの多い街のあたりを歩けばすぐにその後ろ姿を発見する。『翔ちゃんにフィリップ君じゃん、お揃いでどうしたの』と声をかけてきた彼に端的に用件を切り出せばすぐに何のことかわかったようで笑みを浮かべると『ちょうどボキもそのネタ追っててちょうど今いい情報が入ったとこなんだよねェ』と告げる。だがすぐには切り出さずに相手の肩に腕を回して何故か自分から離れていくと『翔ちゃんさ、先週もフィリップ君と一緒に可愛い女の子と一緒に居たでしょ?』とにやけ顔で話しかけていて)

(/カオス化の流れをメモリの毒素の侵食に置き換えるのいいですね!精神的な弱みにじわじわと効く分深く入り込んで?がせない、メ.モ,リ,ブ.レ,イ,クが困難になったり後遺症が生まれるみたいな事実をどこかで出して緊迫感もマシマシにしちゃいましょう。直接刺したりもしないのでいつかどちらかが拾ってカオワを作り出してしまうのも楽しそうです。では衣装変化のハチャメチャを織り交ぜたりといつも通り好きな要素取り込みながら話を作っていきましょう…!なにもなければこちら蹴りで大丈夫です。)

  • No.9656 by 探偵  2025-10-03 08:13:03 ID:65b68c258


流石だな。なら、早速……え、…いやあれは……ただのお茶友達っつーか街を散歩してただけで…
(いつものハットを頭に携え街へ繰り出せば早速調査開始だ。この依頼といい最近街で急速に広がる『綺麗な石』というキーワードも気になるところだ。新たな情報が入っていないかも含めて早速ウ.ォ,ッ,チ,ャ,マ.ンの所へと赴く。相手から事情を説明すればよっぽといいネタが入ったのか彼は楽しげに笑みを浮かべている、これは十分に聞く価値がありそうだと早速新情報を聞く体勢に入った。しかしその前に腕を回され肩を組まれると相手から少し距離が出来て「なんだよ」と不思議そうな顔をする、直後先週のことを言われると動きを止めてしまった。流石街の情報屋、特に美女の情報は逃さないのがウ.ォ.ッ.チ.ャ.マ.ンという男だ。しかしあれは一筋縄ではいかない状況で素直に話す訳にもいかず適当に誤魔化そうとする、だが美女の情報を前に彼が引き下がるはずもなく『最近翔ちゃんの周りに女の子多くない?!ひとりはアレだったけど…でも海外行ったあの子とか先週の子とか女の子に囲まれて!翔ちゃんばっかりずるい!ボキも女の子とお茶したい!羨ましい!!』と肩を掴まれ揺さぶられてしまい)

(/メモリの毒素が深くまで入り込んでしまうのもめちゃくちゃいいですね!後遺症とかの話も好みなのでいつかビターエンドなお話もぜひやりましょう。どちらかがカオワ作り出すお話も是非やりたいです!ちょっと喧嘩した後に扉を開いてしまって、とかでシリアスさマシマシにしたいです。今回は世界観から楽しいものですし、思いっきり初めての石のお話楽しみましょう!/こちら蹴りでお願いします!)

  • No.9657 by 検索  2025-10-03 09:40:52 ID:415c83bff

…?何の話をしてるんだい?
(良い情報が入ったというのにウ.ォ.ッ.チ.ャ.マ.ンは相手の肩に腕を回して何処かに離れていく。ここからその話の内容は窺えないが相手が狼狽えているのを見てますます分からず首を傾げていた。相手の肩がぐわんぐわんと揺さぶられ始めると流石に近付いて二人に問いかける。するとウ.ォ,ッ,チ,ャ,マ.ンは相手に『次はぜっーたい紹介して貰うから!』と耳打ちしてから離れていった。一方的に話を取り付けると彼は上機嫌に得た情報を教えてくれる。綺麗な石は今のところ赤青黄緑の4色のどれかであること、噂は風.都.の中だけであること、人によっては魅入られてしまうように見えるなど初めて聞く話が多かったが一番気になったのは綺麗な石をお守りと持っていた彼氏が別れ話の後お手洗いに行った後店内から突然と姿を消したという話だ。席が店の入口辺りにあった為一人で帰ったとは考えられず店員も姿を見てないという、今回の依頼人のケースに似通っていれば「石を持っていた人が軒並み居なくなっている…?だけど手に入れてから失踪までの期間にはバラツキがあって失踪していない人も居るとなると法則性が掴めないね…」と推理しながら頭を悩ませていて)

  • No.9658 by 探偵  2025-10-03 12:32:27 ID:65b68c258


分かった分かった……彼女の石は確か、
(肩をウ.ォ.ッ,チ.,ャマ.ンに揺さぶられされるがままになっていたが相手が近づき声を掛けるとその動きは止まる、軽く服装と帽子を整えていると次の機会を耳打ちされて軽く流しておいた。まさか先週の彼女が今は老齢の女性になっているとは夢にも思うまい。彼が仕入れた【いい情報】とやらを聞いていく、何やら噂は更に大きくより具体的なものになっているらしい。さらに人が忽然と姿を消す話も出てくればいよいよ異常事態だ、ここまで奇妙ならばメモリ関連の依頼である可能性もあるだろう。だが彼女の性格が変わったことと男が失踪したことと綺麗な石が出回り始めたことと、まだ明確にそれらの点が繋がったわけではない。ひとまず今の情報と彼女が持っていたという綺麗な石が同じかどうか確かめるため先程依頼人に教えてもらったSNSを確認する、落し物のお礼に貰ったと写真を載せていた石は黄色で今の話とも合致していた。画面を見ていると横からウ.ォ,ッ.チ.ャ,マ.ンがスライドインしてきて画面を覗き込む、そして『あーヒナちゃんもそれ載せてたよねぇ。最近更新内容荒れてるし、さっき見た時もカリカリしてたからボキ心配』とさらりと言われて「え、」と思わず声を上げてしまった。まさか今まさに探している彼女を目撃しているとは思わず「このヒナって子が今俺達が捜査してる子なんだ!何処でみた?」と慌ててきけば『三つ先の裏道だよ』とあっさり答えが出てきて「フィリップ!」と相手の方を見て)

(/すみません二つ前のお返事で勝手に行方不明にしてしまっていたのですが完全にこちらの勘違いでした…性格が変わって依頼人から連絡してもなかなか返事をくれずに様子が分からない、みたいな感じに変換お願いします!/こちら蹴りでお願いします!)

  • No.9659 by 検索  2025-10-03 16:24:26 ID:415c83bff

ああ、追いかけるよ!…ヒナさん!
(ウ.ォ,ッ.チ.ャ,マ.ンから聞いた情報から新たに分かったこと、そしてまた謎のままであることを整理していく。教えてもらったSNSを確認すれば載せられた石はその情報と一致している。探している彼女もまた失踪するかもしれないと考えが及んでいるとウ.ォ,ッ.チ.ャ,マ.ンが彼女を見たと呟いて相手が慌てて問いかける。今の今、そして直ぐそこにいると分かれば相手の視線に答えるように声を上げ直ぐに駆け出した。見失う前に指さされた角を曲がると女性のものらしき後ろ姿が見えた。声をかけるとその人物は一瞬動きを止めちらりとこちらを向くがその手にはあの黄色の石が握られてている。彼女はこちらを一瞥するがそのまま行き止まりの方に進んでいく、その後を追うと突如として黄色の輝く扉が現れて「えっ」と声を上げる。明らかに異常な現象が目の前で起きているがさらにその扉が勝手に開いて彼女はその中に入っていく、その光景に絶句すると「…何が起きたんだ」と零して)

  • No.9660 by 探偵  2025-10-03 17:43:53 ID:65b68c258


ヒナさん!…んだよあれ、あれもメモリのせいか?……フィリップ。俺はこいつの中に入る。いつ扉が消えるか分かんねぇしな。お前はここで待っててくれ
(相手に声をかけすぐさま二人で走り出す、ウ.ォ,ッ,チ,ャ,マ.ンの言う通り直ぐに彼女は見つかって相手が声をかければ一瞬彼女の顔がこちらへ向くがまるで意に介さずそのまま道を進んでいった。行先は行き止まりのはず、依頼のためにはまずは彼女と接触しなければならない。袋小路へとは進む彼女に疑問を抱きながら角を曲がればそこには予想だにしない光景が広がっていて言葉を失った。そこにはあの綺麗な石と同じく黄色く光る扉があって彼女はその中へ吸い込まれるように足を進める、思わず名前を呼んだが彼女は止まることなく扉の中へと消えていった。あまりにも非現実的な光景に唖然としていたがふと正気を取り戻す!ここで立ち止まる訳にはいかない。性格の急変に失踪、それがあの扉と繋がっている気がする。きっとあの扉の向こうに答えがあるのだろう。いつものメモリ犯罪とは違いすぎる状況に相手の方へ振り返ればひとりで突入することを告げる、今彼女を追わなければきっと真相にはたどり着けない。一歩扉の方へ近づけばそのまま相手を置いていこうとして)

(/お世話になっております。いよいよカオワ突入でめちゃくちゃ盛り上がるところなのですが本日この後の時間から土日の間、返信が難しくなりそうです。隙間時間でお返事できればいいのですが、かなりお待たせしてしまうことになるかと思われます……申し訳ないですがお待ちいただけますと幸いです。把握のほどよろしくお願いします!/こちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.9661 by 検索  2025-10-03 20:02:14 ID:415c83bff

君はそうやっていつも自分だけで行動しようとするけど、扉の中がどうなってるか分からない以上君を一人で行かせる訳にはいかない。 僕も勿論行くよ。
(黄色く光る扉の中に彼女が消えてしまって2人して固まっていたが相手が動きだしたことでこちらも正気を取り戻す。先程の何処か気の抜けたような表情といいその先の空間が今までの物に繋がっているのは間違いない。だが相手がこちらを向いて一人で中に入ると言い出せば露骨に眉を顰める。相変わらず自分を危険に巻き込みたくないと思っているのだろうがこの先が未知の世界である以上一人で突っ込んだ方が危険なのは火を見るより明らかだ。小さくため息をつくと普段の愚痴を込めて相手の意見を拒否する。そして勝手にいかないように腕を掴んで行動でも共にある事を告げて揉めていると黄色の扉がまた勝手に開いた。「えっ」と声を上げるも既に遅く体が傾いて扉の中に踏み込むがそこに足場は無くて叫び声を上げながら重力に従い下へと落ちていき)

(/土日の返信について承知しました。いつも通りゆっくりとお待ちしております!)

  • No.9662 by 探偵  2025-10-05 07:57:11 ID:65b68c258


どうなってるか分かんねぇ危険なとこだから俺が先に偵察を、……えっ?!だああああああああ!!
(見たこともない現象だが今は止まっている暇は無い、慎重に行動するためひとりは扉の前で見張っておくべきだろうという建前のもと相手をこのまま安全な場所に置いてひとりで扉の先へ行こうとする。しかしこちらの思惑はしっかり見破られてしまっていてため息の後にこちらの意見は却下されついでに勝手に行かないように腕を掴まれてしまった。こうなるのも薄々分かっていたがいつもとは勝手の違う現象にこちらからも相手の意見を否定しようとする、しかしその前に勝手に扉が開いて呆気に取られている間に二人して扉の中へと吸い込まれてしまった。しかもその扉の先は床のない場所で暗闇の中をどんどんと落ちていく、先の見えない落下に「フィリップ!」と相手の名前を呼んで強く腕を握って離れないようにした。そのうち一瞬視界が開けたあと何やら柔らかいものがクッションとなって衝撃が和らぎ、同時に『ボヨンッ』と凡そ聞きなれない音が響き渡った。おかげで怪我は免れたものの多少なり地面に叩きつけられたわけで「大丈夫かフィリップ?」と声をかけながら顔を上げた。そこには非現実的な光景が広がっていて驚愕する、大小カラフルなキノコが視界いっぱいに広がっていて「ンだこれ?!」と思わず叫んでしまって)

  • No.9663 by 検索  2025-10-05 10:26:59 ID:415c83bff

うわっ、…ああ、だいじょう、……え、えっなんだいこの服は…!
(真っ暗闇に落ちていく中相手に名前を呼ばれてその腕を掴む。直撃を覚悟したが何か大きな柔らかいものに当たって妙な音と共に弾んだ。そして地面に着地するとようやく動きが止まって相手の声がけに答えようとした。だが目の前に人の高さよりも大きいかつカラフルなキノコが生えていて目を見開いた。明らかに現実離れした光景に固まっているとつぎは手首に妙な感覚を覚えてそちらに目を向ける。そこには普段ないはずの可愛らしい紫のフリルがついていて入る前に来ていた服の面影はない。全く別の個性的な衣装を身につけているようでそこ以外にもフリルやリボンで飾られていて、頭に触れるともふもふとした猫耳がおしりには太めの紫のしましまの尻尾が生えている。メモリの効果にかかった時のような現実離れした光景にますます困惑することしか出来なくて)

  • No.9664 by 探偵  2025-10-05 20:10:44 ID:65b68c258


な、…………ンだよその衣装。この前の猫とは違、っ、俺もかよ!
(無事に地面に降りたてたものの目の前に広がるのは非現実的な世界でさらに隣から相手の叫ぶ声が聞こえてくれば慌ててそちらを見る、そこにはたっぷりのフリルやリボンで飾られたファンタジーな衣装を来て猫耳としっぽを生やした姿の相手がいて思わず固まってしまった。最初こそ驚きが勝っていたが普段は見ないテイストの服装に相手らしい猫の姿に思わず見蕩れてしまう。数秒後にやっと意識を手元に手繰り寄せると改めて相手の方を見る、以前猫耳が生えたように見えたのとはま違う見た目だ。このキノコに囲まれた世界にピッタリな服装だが扉を抜けた途端に服が変わるとは何とも奇妙な現象だ。驚きの声をあげていたが途中で自分の服も変わっていることに気がついて更に声をあげる、黒のシンプルなジャケットはいつの間にか白ベースのものに変わっていて襟が赤と黒チグハグなカラーになっており形もそれぞれ違っていて奇妙な襟だ。よく見れば襟はそれぞれハート、スペード、ダイヤ、クローバーを半分にしたもののようで胸ポケットには白いバラにベトりと赤いペンキが塗られた胸飾りがついている。いつものハットも白色に代わりぐるりとトランプのスートの柄が入っていて、自分からは見えないが頬にはJのペイントが施されていた。この世界観にはあっているが何とも奇妙な格好だ、自分の服装を冷静に観察すれば「トランプの柄の服で白いバラが赤く塗られてるってことは…この格好、不思議の国のアリスのトランプ兵のモチーフってことか?ならお前はチシャ猫、だよな?」と困惑しながら確認するように言って)

  • No.9665 by 検索  2025-10-05 22:16:07 ID:415c83bff

…本当だ。この周りの景色といい服といい不思議の国のアリスの世界の中に迷い込んだような場所だ。…いたい。
(ここから見える景色と自分の服が大きく変わって困惑していると相手も驚きの声を上げていて直ぐにそちらを向く。相手こだわりのシンプルさのあるスマートな格好からトランプの柄やバラのモチーフが散りばめられた衣装に変わっていて目を見開く、明らかに派手で個性的な格好であるのにここから見える景色には馴染んでいるように見えた。未だ状況が飲み込めないでいたが相手が作品のタイトルを口にすれば全てに筋が通って納得するように頷く。相手の特徴的な服もトランプ兵の見た目をアレンジしたもので、自らもこの耳と尻尾も恐らくチャシャ猫のものだろう。まるで物語の登場人物になったようだが明らかに現実離れしている。試しに自らの頬をつねってみるもそこに確かな痛みを感じてこれが夢の類でもないことを確認する。この異常の原因は間違いなくあの扉のせいだろう。辺りを確認しながら「訳が分からないけど僕がこうなったということはヒナさんも同じく何かの登場人物の役になっているのかな」と推測を口にして)

  • No.9666 by 探偵  2025-10-06 08:10:36 ID:65b68c258


…………あぁ、その可能性が高いな。とりあえず彼女を見つけねぇと
(このヘンテコな世界観にトランプモチーフ、極めつけの赤く塗られた白バラとくれば思いつくのは不思議の国のアリスしかない。相手の格好も奇妙だが紫色の猫、となればチシャ猫で合点が行く。どういう理屈でこうなっているかは分からないがアリスの世界に取り込まれてしまった、というのが現状らしい。そうやって考えていれば相手が自らの頬をつねる、夢では無いと確認する為の手段だと理解はできるのだが可愛らしい格好で猫耳を携えて自らの頬をつねる姿はどうにも胸を掴まれてしまった。相手の推測は自分のそれと同じで同意する返事をするがその間も視線は相手の猫耳に固定される、そして不意に手を伸ばすと頭についている猫耳に手を添えた。以前は本物の猫がベースでラガマフィンのそれはモフモフだっだか今回の紫色の耳も同じくふわふわで表面を撫でたり耳の内側に指を滑らせ感触を確かめる。触り心地は予想以上に良くて撫でる手を止められないままシマシマのしっぽの方へ手を伸ばせば軽く持ち上げるようにしながらその感触を確かめる、前より太いしっぽは「こっちは前より触り心地がいいな」と思わず感想を口にしてしまう程で勝手に相手の耳としっぽを触り続けて)

  • No.9667 by 検索  2025-10-06 12:11:22 ID:415c83bff

ひとまずこの辺を出歩いてみて…っん!なにするんだい
(こんなへんてこな恰好と周りの景色の原因を探るためにも先に入った彼女を探さなくてはならない。アリスの世界を模しているのならこの世界もあの物語のように進んでいくのか、彼女がアリスなのだろうかと思考を巡らせ、ひとまずは辺りを見回ってみようと提案しかけた所で不意に猫耳に触れられるとぴくっと肩が跳ねる。どうやら作り物ではなく神経も通じているようで耳をピンと立て抗議の声を上げる。だが相手の視線はそこに固定されたままで撫でられ始めるとその気持ちよさに徐々に鋭かった目を細めて身を委ねてしまう。尻尾の方も持ち上げるように触られると緩く振るようになって触ってくる相手の手に擦りつけてしまう。まるで猫になった時のように甘えてしまっていたが草むらで何かが動く音がすれば正気に戻って相手の手首を掴み「もう十分だろう、何が起きるか分からないのだから辺りを警戒するべきだ」と主張して引き剥がした。大きな尻尾を揺らしながら「アリスと言えば薔薇とかお茶会だろうか」とメインらしい箇所を口にして)

  • No.9668 by 探偵  2025-10-06 18:49:21 ID:65b68c258


…そりゃ触りたくな、ッ?!……そうだな。彼女も物語の登場人物なら物語がある場所にいるはずだ
(相手の頭にあるふわふわの猫耳に触れると直ぐ様抗議の声と共に耳がピンと立つ、正直その反応も可愛らしく構いたくなるもので撫で続けていると徐々にその目は細くなった。持ち上げたしっぽは手の中で小さく振られてこちらへと巻きついてくる、親愛の証にまた胸が掴まれると撫でるのに夢中になってしまいそうだったが近くの草むらが揺れると油断しきっていたせいか肩が思いっきり跳ねてしまった。その間に相手から引き剥がされてしまい少々の物寂しさを覚えるが軽く頭を振る、今まさに不可思議な状況に巻き込まれているのだから少しも油断するわけにはいかないだろう。気を取り直すと真面目な顔付きで彼女を探すべきという相手に同意する、しかし後ろで揺れる大きなしっぽにチラチラとまた目線を奪われてしまって早く事を解決しなければと軽く息を吐いた。あの扉をくぐって落ちたのはきっと物語冒頭のウサギの穴、ここは不思議の国の入口と言ったところだろう。アリスの物語には様々な場所が出てくるがその何処かに彼女がいるはずだ、ことの真相を確かめるためにもひとまずこの場から歩き出すことにした。キノコの森を歩いているとだんだんと周囲は普通の木々に切り替わっていく、暫くは音のない静かな森だったがやがて汽笛に似た音や何かのメロディが聞こえてきてその音に導かれるように進んで行った。やがて木々が少し開けた場所に出る、そこには大きなテーブルがありお菓子やお茶やらが所狭しと並んでいてぐるりと囲むように並べられた椅子のうち二つに帽子を被った男とうさぎ耳を生やした男がいて「これって…お茶会のとこ、だよな?」と確認するように相手に耳打ちして)

  • No.9669 by 検索  2025-10-06 19:52:13 ID:415c83bff

…ああ、そして作中では確か女王によって時間が止まっていて永遠と終わらないお茶会をしていたはずだ。
(すっかり没頭されていたようだが彼女を探すように声をかけると相手は真面目な顔で頷いた。まだ時々尻尾に目線が送られるのはさておき気を取り直すと道を歩き始める。何度観てもカラフルなキノコの生えているのは不思議な光景だったが段々と普通の木々になっていく、キョロキョロと辺りを見渡していると何やら音が聞こえてきて更に進むと大きなテーブルにたくさんの紅茶のカップやポット、お菓子などが並んでいる場所に出る。相手の言葉に頷きながらアリスの物語を思い出す、作中ではうさぎや帽子屋がお茶会を行っているところに出くわす場面があるが椅子に座った彼らの装いといい正にその場面だろう。そしてただのお茶会では無かったことを口にしているとうさぎ耳を生やした男がこちらを向くと『やあ、お二人共。良かったらワインはいかが』と声を掛けてくる。テーブルの上には勿論お茶しかない。テーブルの上に置かれたうさぎの持ち物である時計も動いていないことに気づくと相手の傍により「ここが物語の中で、登場人物にはそのルールが適応されるならあの場所に座ったら抜け出せないってこともあるかもしれない」と懸念を口にして)

  • No.9670 by 探偵  2025-10-06 22:10:56 ID:65b68c258


永遠に終わらないお茶会、か。座ったら最後ってことになりそうだな。悪いが俺達は先に、っ
(アリスの物語はざっくりと知っているが細かなところまでは把握していない、相手にストーリー上あった場所か問えば肯定の返事がされる。だが流石不思議の国と言ったところか、お茶会は永遠に終わらないものらしい。相手の視線の先を追えばカチカチ音が鳴るのに進んでいない時計があってどうやら相手の読みは当たっていそうだ。返事をしないこちらに対して今度は帽子屋が『早く早く座りなよ。早くお茶会を始めないと!』と急かしてくるが終わらないお茶会に閉じ込められ彼女を探しに行けなくなっては困る、首を振って断ろうとするがその言葉を言い切る前に帽子屋がこちらの腕を掴んできて『ダメだよダメだよ!お茶会をしなきゃ!そう決まってるんだから!女王様の命令だよ!』と叫ぶ。何処か狂気を孕んだ言葉に思わず無理やり腕を引っ込める、それでも帽子屋は再びこちらに手を伸ばそうとするがある所でその手は止まった。帽子屋は一生懸命に手を伸ばしているが椅子を立とうとはしない、あの様子では立ちあがれないというのが正解のようだ。やはりこのお茶会に参加するのは危険なようで「ここから離れた方が良さそうだな」と相手に声をかけるも今度はうさぎの方が『そんな!とんでもない!女王様の命令なのに!このテーブルにはなんでもあるのに!早くお座りよ』と更に迫ってきて)

  • No.9671 by 検索  2025-10-07 11:30:03 ID:415c83bff

っ、翔太郎、隠れよう!
(物語の通りならあのお茶会に参加するわけにはいかない。立ち去る旨に賛成を示していると帽子屋が相手の腕を掴んで椅子へと座らせようとする。その狂気じみた様子にますます恐怖を感じて後ずさればうさぎまで椅子から届く範囲で迫ってきて相手の手を引いて更に遠ざかる。女王様の命令は絶対というルールはこの世界に適応されているのだろう。『女王様に背いたら首を撥ねられちゃうよ』と物騒な言葉が聞こえてくる中、紅茶を飲んでいた帽子屋が『女王様だ!』と声を上げる。指さした方角の方から確かに足音が聞こえてくれば女王に見つかるのは不味いと判断して相手の手を引いて木々の茂みに飛び込む。お茶会が女王の命令なら参加しない事は反逆で見つかるのは不味い。彼らに密告される可能性も考え身を隠しながら移動して万が一の時に逃げ出せる距離を確保する。そこからこっそりとテーブルのあった所を覗き見ると赤と黒のドレスを身に着けた女性が兵隊を引きつれうさぎと帽子屋に怒りながら何か命令しているようだった。これも作中通りだと眺めていたが気の済んだ女王が兵の方を向いたところで思わず息を飲んだ。その顔は先程追いかけて扉の中に先に入っていった彼女のもので「ヒナさんが女王役…?」と小さく呟いて)

  • No.9672 by 探偵  2025-10-07 12:41:16 ID:65b68c258


アリスじゃねぇのかよ……もしかしてヒナさんの性格がキツくなったのってこの国の女王様になったからじゃ…
(狂気じみた言動で帽子屋とウサギがお茶会へと執拗に誘ってくるが椅子から降りることは決してない、きっとこれも女王の命令のせいであの椅子から降りれなくなってしまっているのだろう。一度椅子に座ればどうすることも出来なくなってしまう、掴まれない位置を保っていれば元凶たる女王様がくると帽子屋が叫んだ。ここで捕まるのはマズイ、この世界で女王様の命令が絶対ならば何かを命じられれば自由を失うことになる。相手に頷き少し離れた位置の茂みに身を隠す、やがて女王一行がやってくると何かを怒りながら命じていたがその顔には見覚えがあって息を飲んだ。相手も思うことは同じらしい、てっきりこの世界に迷い込んだ主人公かと思っていたが彼女に割り当てられたのは女王様だ。理不尽で怒りっぽい女王様を演じるうちに性格がそちらに引っ張られているのだろうか、彼女を見つけることは出来たもののまともに接触すれば命令を下されて自由を奪われてしまうだろう。悩みながら彼女を見つめていれば違和感に気がつく、目の周りが普通よりも黒っぽいのだ。よくよく見てみれば目の周辺には黒い亀裂のようなものが入っていてそれはメモリの毒素が侵食している時に現れる特徴によく似ている、相手の方をチラリと見てから「彼女の目の周り、メモリの毒素にやられてる時みてぇだ。この世界はメモリに関する何かから生まれてるのかもしれねぇ」と推測を口にし)

  • No.9673 by 検索  2025-10-07 14:18:41 ID:415c83bff

…本当だ。ならあまりここに長居させるのは不味いかもしれないね。かといって今の彼女が話を聞いてくれるかどうか…
(草むらから伺う女王様の顔は探していた彼女の顔で相手と共に驚く。彼女は女王様の役割を疑うことなく暴君のように振舞っていてここに来てから適応したのか女王様になって性格が変わったのかは判断がつかない。そのまま様子を伺っていると相手が彼女の眼の周りについて言及して注目してみると確かに亀裂のようなものが入っていてメモリの粒子のようなものが解け出ているようにも見える。通常のメモリが人体に突き刺してその記憶を直接体内に取り込むものならば今回はこのアリスの世界に対して散布するような形で使ったのだろうかと思考を巡らせるが結論はやはり出ない、だがどちらにしろこのまま放っておけば浸食が進行すると見ておいた方が良いだろう。早く連れ出してしまいたいが完全に役になりきっている彼女が対話に応じて貰えるとは思えない。「何かこの空間の突破口とか有効な手立てが分かればいいんだけど」と口にしていれば命令を飛ばして満足したのか彼女は何処かに去っていく。「ここがアリスの世界なら何かイベントや事件が起きるはずだ、見失わないように尾行しよう」と提案してはその後ろをこっそりとついていった。やがて辿り着いたのは城の庭園で綺麗な白いバラが咲き誇っているが彼女はそれを見るなり『なんで薔薇が白なの?普通、薔薇は赤色のはずよ。そこの者、なんとかしなさい!!』と近くの人物に怒鳴っていて)

  • No.9674 by 探偵  2025-10-07 18:05:14 ID:65b68c258


彼女にこっちの話を聞かせる方法か……___フィリップ、確か物語の中でアリスが裁判に掛けられるシーンがあったよな?
(彼女の目の周りに見える異常な亀裂、そこから見覚えのある緑色の粒子がもれ出していればこの異常事態がやはりメモリに由来するものだと確信する。毒素に蝕まれた時と同じ症状が出ているのならグズグズしている暇は無い、いつかド.ー.パ.ン,ト化してしまうことだってあるだろう。だが現状彼女とまともに会話出来るとは思えない、一方的に命令を怒鳴りつけられて終わってしまいそうだ。二人で頭を悩ませているうちに彼女は移動を始めてしまう、相手の声かけに頷いてひとまず後を追った。たどり着いたのは城の庭園で女王様である彼女はバラの色が気に入らなかったのかトランプ兵を怒鳴りつけている、これも物語の筋書き通りだ。覚えている限りで物語を順に追っていく、ここに迷い込んだアリスが一番ハートの女王と対峙し会話していたのは確か裁判のシーンだったはずだ。そこならば彼女から一方的に命令されるだけでなく彼女自身と話が出来るかもしれない、即死刑を言い渡される可能性もあるが現状彼女と対峙出来る可能性があるのはそこだけだ。バラを赤く塗る命令を下したあと彼女はその場を離れていく、そのタイミングで相手の方を向けばこちらの考えを共有することにした。せっせとバラを赤く塗るトランプ兵の方を見ると「俺は今からあの中に混じって裁判に掛けられるように仕向て、そこで彼女と会話する機会を作る。お前がチシャ猫ならある程度彼女に縛られずに動けるだろ?そっからは出たとこ勝負だが…意地でも彼女の本音を引き出してここにいる理由を聞き出す。それでどうだ?」と作戦を提案して)

  • No.9675 by 検索  2025-10-07 20:29:26 ID:415c83bff

ああ、女王のタルトを盗んだ罪で裁判にかけられるシーンがあった。容疑者は確かハートのジャック、…分かった、僕は何かこの世界に情報が落ちてないか調査してみる。
(庭園に行った彼女はバラの色が気に入らないとトランプ兵を?りつけている。これからどうするべきか考えながら彼女を見張っていたが離れていくタイミングで相手が物語の一シーンについて問いかけられた。女王のタルトを盗んだとしてトランプ兵が裁判にかけられアリスが証言する場面があったはずだ、その時の容疑者の名前を思い出そうとしたところで相手の頬のペイントが目に入って言葉が止まる。切り札とは違うがジャックだって相棒の持つメモリのアルファベットだ。そして相手から作戦が共有されると少し考えこんでから視線を向け賛成するように頷く。裁判にかけられるということは動けなくなることも死刑になってしまうリスクも高い、だが彼女と対話の機会を持つにはその時を狙うしかないだろう。代わりにこちらは自由気ままな猫の性質を使いその時に向け有利に働く情報や脱出の出口を探すことを買って出る。大きく尻尾を揺らすとぐいっと顔を寄せ「くれぐれも無茶はしないように!」と念を押すように告げ)

  • No.9676 by 探偵  2025-10-07 21:32:14 ID:65b68c258


タルトを盗む、か……あぁ、頼んだぜ相棒。俺だけじゃ多分死刑まっしぐらだ、ここがメモリで作られた世界なら地.球.の.本.棚の情報も役立、
(こちらの問いかけに相手は何をしようとしているのか察しが着いたようだ、彼女の前に出ていく上に自分の役柄がトランプ兵であるのを考えると彼女に命じられればそれこそ簡単に首から上が体からおさらばしてしまいそうだ。だがそこにチシャ猫という相手の存在が加わればイレギュラーに転ぶはず、そこに彼女と対話するチャンスがあるはずだ。物語に沿って裁判にもっていくには彼女のタルトを盗めばいいらしい、方針が固まればここからは別行動だ。物語を違う方向にもっていけるかは相手の情報収集にかかっている、いつもとは違いじっとしているのは性にあわないが仕方がない。相手にその後を託そうとすればグイッと顔が近づいて無茶をしないように釘を刺される、こちらを心配しているのは分かっているがその仕草は可愛らしくて「分かってるって」と軽い調子で返せばこちらからも顔を寄せて呪いついでに軽く唇を重ねた。何か言われる前に「じゃあ後でな」と軽く手をあげるとバラを塗るトランプ兵達の元へと近づいていった。トランプ兵達は自分と同じ格好をしていて簡単に輪に混じることが出来る、白い薔薇にべっとりと赤いペンキを塗っていればそのうちトランプ兵の数名が『お茶会の準備をするぞ!』と声をかけあい用意を始めた。そこに素知らぬ顔で混ざるとティーカップやケーキを次々とテーブルへ運んでいく。そしてお目当てのタルトを見つければ率先してテーブルへと運んで真ん中の一番目立つ所へ置く、周囲に人目のない隙を見計らって一切れタルトを掴むと素早く口に放り込んでそれを食べてしまって)

  • No.9677 by 検索  2025-10-08 12:01:49 ID:415c83bff

ん。…ああ、気を付けて。
(ある意味物語を動かす為の囮になると聞けば不安は湧きあがって顔を寄せると無茶をしないように釘を刺す。こんな世界で相棒と別れる訳にはいかない、それが分かっているのか分かっていないのか軽い調子で答える相手に僅かに眉を寄せていたが相手が近づいてきて軽く唇が重なるとその特別な感触に不安は薄れ表情を緩めた、そのまま去っていく相手を送り出すと相手とは違う方向に歩いていく。トランプ兵の中でもリーダー格っぽい人物を見つけ話を聞けばもうすぐ女王様がここに来ること、それまでは一人で城で休んでいる事が分かる。ならば盗み聞きでもすれば情報が得られるかもしれないと普段よりも俊敏な動きで城の中に潜り込んだ。そこから中庭で休憩する女王様もとい彼女の姿を見つけ、少し悩んだ後猫のように木の枝に登って様子を伺う。彼女は『私はこんなに頑張っているのに何で認めてくれないの』『ここなら皆私のいうことを聞いてくれる!私はもう情けなくなんてない』とぶつぶつ呟いていてその間も目の周りの亀裂から光の粒子が溢れ先ほどより広がっているように見えた。どうやらここは彼女が望む世界になっているようで微塵も元の世界に帰りたがっている兆しはない。メモリはそれ自体の性能はもちろんだが使用者の精神状態や気持ちに作用される部分が大きい。以前文化祭をやり直したかった彼女のように元の世界に帰りたいと思わせることが出来ればこの世界も崩壊するかもしれない。その原因であるメモリの特定を始めようとしたところで城の警備をするトランプ兵が騒ぎ立て『女王様、女王様。庭園のお茶会で女王様のタルトが、その…』と伝えに来る。どうやら相棒が動いたようだ、彼女が怒りを露わにして『そんな私に逆らうことをしたのは誰!?』と騒ぎ立てるのを見れば原作の流れになるよう王様の方にこの件を伝えに行き)

  • No.9678 by 探偵  2025-10-08 12:37:06 ID:65b68c258


どうも女王様。…俺がタルトを盗んだなんて滅相もない。ただ女王様のためを思って、
(タルトを平らげてしまえば当然テーブルの上のタルトは欠けた形になってしまう、そのタイミングで別のケーキを運んできたトランプ兵が欠けたタルトを見つけて顔を青くした。トランプ兵は慌ててどこかへ駆けていき、少し時間を置いてから女王である彼女がトランプ兵を引き連れ真っ直ぐとこちらへやって来る。軽く挨拶をすると『ああああ!!私のタルトが!!お前が大事な私のタルトを盗んだの?!』と激しい怒りと共に問いかけてくる、それに涼しい顔で答えようとしたがその前に『この者の首を跳ねよ!!』と命令が下ってその場から動けなくなってしまった。これが女王様の命令の力かと痛感したところで「待ってください女王様。俺は女王様のタルトに毒が入っているかもと思って毒味をしたんですよ」とあくまでも彼女のためであると主張する。彼女に寄り添う姿勢を見せれば彼女の動きが一瞬止まる、そのタイミングで王様が慌てて駆けつけてきて『待て待て彼に主張があるなら裁判をしないと!そこで正しいのがどちらか決めればいい』と助言すれば彼女は不機嫌そうにするものの、『良いわ。裁判でハッキリさせましょう』と物語通りの流れに持ち込むことが出来た。罪人として手首を背中側で括られ左右をトランプ兵に挟まれながら城の中へ移動する、ほどなくして玉座の前にたどり着けば彼女は『これよりこの不届きなトランプ兵の裁判を始める!』と宣言して)

  • No.9679 by 検索  2025-10-08 14:23:11 ID:415c83bff

…それはちょっと早計じゃないかい? 一方的な判決の提示は裁判とは言えない、それに君は女王様ではなく相澤ヒナだろう?
(王様に事を伝えて彼女が暮らしていた城の中を軽く探っていれば門の方が騒がしくなっていた。取り押さえられるような形で相手が裁判所を模した玉座の前に連れられてくるのを見れば物語通り進んでいることに安堵しつつここが正念場だと息を吐いた。城の者が玉座の周りに集まってくるのに乗じて自分も近くに寄ってくれば捕らえられた相手とアイコンタクトを交わした。彼女は裁判の開始を宣言するがすぐに相手を指さして『このトランプ兵は準備中に許可なく私の大事なタルトを盗んだ!よって今すぐ死刑よ!』と騒ぎ立てる。そろそろ頃合いかと一歩前に出ると彼女の暴走に口を挟む、視線がこちらに集まりますます彼女の眉間に皺が寄るが裁判の在り方を説明しながら依頼人から聞いたフルネームを呼ぶと彼女の瞳が大きく揺れ『な、なんでその名前…!』と驚いている。更に畳みかけるように「ここは恐らく君の願望の世界だろう、女王様という役も君が望んだもののはずだ」と続ければ『うるさい!その者も一緒に捕まえろ!』と彼女が叫ぶが体が重たくなるだけで今までのように動けなくなるわけではない。自分と同じ他所から来た人物の登場に動揺して命令の力が弱まっている。自分の中で立てていた仮説が実証されたことに口角をあげ「やっぱり君が命令を効かせることが出来ると思った人物には有効だけど少しでも君自身が迷ったらその効果は薄れてしまうようだ」とこの世界の法則をまとめつつ「裁判ならばしっかりと容疑者の意見も聞くべきだ」とニヤリと笑いながら話を誘導して)

  • No.9680 by 探偵  2025-10-08 18:42:57 ID:65b68c258


ヒナさん。こんな無理やりな形で会うことになっちまってすまねぇ。でも、最初にハッキリさせとくが俺達はヒナさんの味方だ。凛さんからヒナさんが心配だって依頼を受けて俺達は、
(玉座の前に立てば裁判の傍聴人という名のトランプ兵や従者が広間を埋め尽くす、その中に相手の姿を見つければ目配せして小さく笑う。これで準備は整った。早速裁判が始まり女王兼裁判長となった彼女が怒りのままに供述をする、といってもそれはほぼ命令だ。彼女の言葉の後、途端に体はピタリと動かなくなり自ら首を差し出すように勝手に顔が上を向く。このままでは死刑まっしぐらだがこちらには相棒がいる、良いタイミングで相手が口を挟んで彼女を女王様ではなく本名で呼ぶと途端に体の拘束が緩んである程度自由に動けるようになった。どうやら相手の読みは当たっているらしい、きっと彼女がこの世界に入り込めば入り込むほど仮想の世界は輪郭をよりハッキリとさせ彼女の思うままになるようだ。つまりここから彼女を連れ出すにはまず彼女が女王ではなく相澤ヒナであることを思い出させる必要がある。相手から会話のパスを受ければこちらもニヤリと不敵に笑う、そして彼女の目を真っ直ぐと見つめた。女王とトランプ兵ではなくこの街の人と探偵という立場で彼女に語りかける、そして友人からの依頼でこの場に来たことを伝えようとした。しかし依頼人の名前を出した途端、彼女はカッと目を見開くと『凛…?!今凛って言ったの?!あの子が私の心配?嘘に決まってるでしょ!!』と声を張り上げ激怒した。玉座の肘置きを何度も叩くと『やはりお前は死刑だ!死刑!!首を跳ねろ!今すぐに!!』と叫べばまた体が重くなりその場に立っていられなくなれば膝をついて)

  • No.9681 by 検索  2025-10-08 21:59:08 ID:415c83bff

っ、嘘なんかじゃない、彼女は暫く連絡が来ない君のことを心配していた。…君のことをちゃんと見ている友人だよ
(半ば賭けに近かったがやはり彼女の精神が命令の力に、そしてこの世界に繋がっている。ならば女王様という役から彼女を引きはがそうと声をかけ、相手にバトンタッチする。相手は味方であることを強調して伝えると少しばかり彼女のこわばりが解けたように見えるが依頼人の名前を出した途端その目が大きく見開かれる。なにかのトリガーになったのか声を張り上げ激怒すると叫ぶように命令を飛ばし、相手は膝をついてしまう。このままでは相手が本当に首がはねられてしまうと二人の間に立って相手の言葉を補強する。依頼人は間違いなく彼女のことを心配している、わざわざ自分たちのような探偵に依頼するまで、だ。そのことを熱心に伝え、さきほど木の上から聞いた言葉を思い出すと【彼女自体を見ている】というワードを使って友人だと伝える。すると彼女の瞳が揺らいで『嘘よ……だって何も連絡くれなかった。仕事疲れているならまた今度にしようって離れていったのに!』とぶつぶつと言葉を零していくがその間に目の周りの亀裂はだんだんと広がっていく。「なっ」と声をあげている内に彼女が『そんなわけない!!!』と叫んだかと思えば亀裂に沿って顔の半分ほどが怪物の、ド.ー.パ.ン.トのものに変化していって)

  • No.9682 by 探偵  2025-10-09 08:06:21 ID:65b68c258


なっ?!あのままじゃド.ー,パ.ン.トに……じゃあこいつらはヒナさんを見てくれてんのか?!違うだろ?こいつらは意のままに動くかもしんねぇけど、それはヒナさんを見てるからじゃない!女王様の命令だから従ってるだけだ!ヒナさんのこと見てんのは凛さんだ!
(こちらが依頼人の名前を出せば彼女は激しく怒りを顕にする、彼女の叫びはきっと彼女の本音の裏返しだろう。相手がそれを突くように依頼人が間違いのない友人だと諭せば彼女の動きが一瞬止まる、誰からも見られていないという不安や不満がきっと彼女をこの世界に留まらせている。しかし彼女はまた怒号をあげて相手の言葉を拒絶する、すると目の周りに入っていた亀裂はますます広がって彼女の怒りと共に顔が半分怪人のそれへと変化して思わず言葉を失った。いつもとは違う手順だがこのままではメモリを使った時と同じくド.ー.パ,ン.トになってしまうのは確実だ、それに普段とは違い彼女は恐らく毒素がかなり体に蓄積された状態でその体で怪人化してしまえば事態は悪化するに違いなかった。無理やり顔を上げると必死に叫ぶ、ここでは誰もが彼女に従うが彼女の欲求を満たすことはないだろう、彼女は怒りと苦しみに苛まれているのか両手で頭を押さえながら『でも!!あの子の隣にいるといつも惨めなの!凛はなんでも出来るから!だから影で私は凛に比べて情けないって絶対言われてる!!あの子が…大好きで憎いの!!』とまた叫んで怪人の顔が過去の顔をさらに覆う、だが彼女は自分達の言葉で揺らいでいるのか体の拘束はかなり緩くなった。その隙をついてかけ出すと被告人席を飛び出し相手を追い越して彼女の前に躍り出て「ヒナさんのその叫びを凛さんに伝えたことはあんのかよ?!」とこちらも叫べば『え、?』と戸惑いの言葉と共に彼女の動きが止まって)

  • No.9683 by 検索  2025-10-09 11:43:24 ID:415c83bff

彼女は君が以前より距離を取るようになったって寂しがっていたよ。だけど今でも積極的に色んな事に連れ出してくれて一緒に過ごすのが楽しい一番の親友だとも言っていた。…君の変化に一番に気付いたのは彼女だ、なら話してみる価値はあると思わないかい?
(まるで彼女の感情に応ずるように顔の半分がド.ー,パ.ン.トのものに変化していく。長くここに居る分完全に変化してしまえばメモリから引き剥がすのは容易ではないはずだ。相手が彼女の命令に抗って必死に叫ぶと彼女は両手で頭を抑えて苦しむように叫ぶ。更に怪物化は加速しているが裏を返せばそれだけ彼女の心に響いている証拠だ。相手が命令の拘束から抜け出して依頼人とのことを突き付けるとその動きは止まる。すかさずこちらも依頼を受けた時の表情や言動から彼女を大切に思っている事、一度その叫びをぶつけてみればいいことを気持ちの乗った声でぶつければ彼女の顔には更に戸惑いが浮かび女王を象徴する冠の存在が揺らぐ。このまま押し切ればこの世界は崩れると確信を持つが不意に周囲で傍観していたトランプ兵に黒いモヤモヤが浮かび上がりトランプをモチーフにしたようなマ.ス.カ.レ.イ.ド・ド.ー.パ.ントに変化する。その様子に目を見開くも「多分奴らはこのまま彼女をド.ー,パ.ン.トにしてしまうのが目的だ。その前に倒すよ、翔太郎」と叫ぶといつの間にか持っていた疾風のメモリを構えてから相手を見て)

  • No.9684 by 探偵  2025-10-09 12:26:51 ID:65b68c258


あぁ、ヒナさんには凛さんにもう一回会って貰わなくちゃならねぇからな。__変身っ!
(彼女を女王様から依頼人の友人へと引き戻すために面と向かって依頼人と再び向き合うべきだと叫べば彼女の動きが止まる、相手がこちらの叫びを後押しするよう冷静に依頼人の様子や言葉を伝えれば女王の象徴である冠が揺らぎ始めた。このまま彼女が依頼人ともう一度話すことを望めばきっとこの世界の女王様という立場から脱却できるはずだ。しかしそれを良しとしないのか周囲にいたトランプ兵達が一斉にマ,ス.カ,レ.イ,ド,ド,ー,パ,ン.トへと変化する、どうやら奴らはこの世界から彼女がいなくなると困るらしい。その目的は当然彼女をド.ー.パ.ン,トにするためだろう。声をかける相手の方をみればいつの間にかその手には疾風のメモリが構えられている、こちらの手の中にもいつの間にかドライバーと切札のメモリが収まっていた。相手の左隣に並んでハードボイルドな探偵らしくクールでニヒルな笑みを浮かべれば腰にドライバーを宛てがいメモリを起動させる、相手のメモリと意識がこちらの体に流れ込んでくるのを感じてから自らもメモリを装填してドライバーを開けば風と共に装甲を纏った。彼女をド,ー,パ,ン.トにするための物語を続けるため怪人が襲ってくる、それを拳と蹴りである程度牽制したあと「トランプみてぇに数だけ揃えやがって。なら…!」とこちら側のメモリを交換して鈍い銀色の装甲を纏う。シャフトを構えると一気に薙ぎ払って敵の数を減らしていって)

  • No.9685 by 検索  2025-10-09 15:01:42 ID:415c83bff

よし、じゃあ今度はこれだ!
(疾風のメモリを構えて相手の方を見ればニヒルな笑みが浮かぶ。いつもよりファンタジーな格好だが二人で横に並んでドライバーにメモリを装填すれば意識とともに相手の元に転送されて変身を果たした。早速怪人が襲ってくるがトランプ兵がモチーフなだけあって数が多い。すかさず銀色のメモリとシャフトに変更して薙ぎ払うとそれほど強くないのか簡単に消えていった。あっという間に数が減ると今度は裁判場にいたうさぎと何処からともなく現れた帽子屋が屈強な怪物へと変化する。それほどまでにこの物語を壊されたくないようだが今度はこちらのメモリを赤色に変えシャフトに高熱を灯すと重たい一撃を食らわせ倒していく。床に転がった怪物たちはもやのような物になって消え、残るは彼女一人だけだ。だが彼女は頭を押さえ苦しそうな声をあげる。顔の大半がド,ー,パ,ン.トのものへと変化していこうとしていたがその右耳近くの辺りに一際きらりと輝く髪飾りを見つける。そこにはSNSで見た黄色の石が嵌めこまれていて「翔太郎、あれ!もしかしてあの石を壊せば彼女を取り戻せるんじゃ」と推測を口にして)

  • No.9686 by 探偵  2025-10-09 18:17:12 ID:65b68c258


っ、あの石か!
(シャフトを振ればトランプ兵だった怪人は霧散していく、このままこの世界を壊されるのがマズいと思ったのかウサギと帽子屋が現れて他のよりも屈強な怪人に変化すると「ンなのありかよっ!?」と思わずツッこんでしまった。それならばこちらの火力を上げるまでのこと、右半分を赤色に変えて相性のいい高火力な攻撃を叩き込めば簡単に怪人はモヤとなって消えていった。残るは彼女だけ、毒素に苦しむ彼女をどう救えば良いのか彼女を観察すると相手が右耳近くに光る髪飾りを見つけた。そこにはSNSにあげていた黄色の綺麗な石が光っている、彼女があの石を見つめたことで扉が開きこの世界が作り出されたのならこの世界の起源はきっとあの石だろう。相棒の読みはあたっている、そう確信して彼女へと近づいた。錯乱する彼女は『近寄らないで!』と声を荒らげてこちらを叩こうとするがその手をそっと止めて仮面の下でニヒルに笑うと「失礼、お嬢さん」とキザな言葉と共にそっと彼女の髪飾りを外す。そして後ろへ振り返り軽くそれを宙へ放り投げるとシャフトを思いっきり振り抜き髪飾りをあの石ごと叩き壊した。高い音が響き渡り石が砕け散る、その瞬間に彼女は叫び声をあげてふらりと体から力が抜けた。彼女の体を素早く受け止める、痛みから解放されたのか彼女はぼんやりとこちらを見あげていてその顔のド.ー.パ.ン.ト化していた部分がゆっくりと崩れて元の顔に戻り、顔に入っていた亀裂は塞がって元のそれへと戻っていく。これでもう彼女が怪人になることはないだろうと変身を解除した。同時に不思議の国自体が震え始める、きっと石を失って世界が崩壊を始めたのだろう。彼女の方を見ると「さ、こんなところとっとと抜け出して凛さんとのお茶会にいかねぇと」とまたキザったらしいことを言えば彼女を横抱きにする、相手が起き上がったのを確認すれば目配せして「走るぞフィリップ!」と声を掛けて)

  • No.9687 by 検索  2025-10-09 21:21:36 ID:415c83bff


ああ、出口はあそこだ!
(変化していく彼女の顔の中で一際きれいに輝く石、あれが原因だろうと推測をくちにすれば相手はそれを信じてそっと髪飾りを外す、彼女は石を取り返そうと腕を伸ばすがその前に相手が髪飾りを放り投げシャフトで思い切り叩き壊した。その瞬間彼女が悲鳴をあげるも受け止めたその顔からは亀裂がきれいに塞がって元の顔に戻っていった。やはりあの石がメモリのようなものだったのだろう。変身を解除して意識をもとの体に戻したところで不思議の国の世界が地震でも起きたかのように大きく揺れる。自分が起き上がるのと同時に相手が彼女を横抱きにして声をかけられると庭園の出入り口の部分に黄色の扉が現れるのを見つけそちらを指さしながら走り出した。世界が崩れるような揺れを感じながら出口に向かえば扉はかってに開き視界が光に包まれた。光が収まって目を開いたときには自分たちが入ってきたときと同じ路地裏に出ていた。後ろを振り返ってもあの扉はもう消えていて「どうやら帰ってきたみたいだね」と安堵の息を零した。彼女の様子を伺おうとしたところで道の先から『ヒナっ!』と声が聞こえる。そこにいたのは依頼人の姿で相手に抱えられた彼女を見るなり走って近づいてきて心配そうな顔を向けていて)

  • No.9688 by 探偵  2025-10-09 22:11:09 ID:65b68c258


あぁ…ヒナさんも無事みてぇだな。…、凛さん!
(彼女を女王たらしめ全てが彼女の思いのままになり彼女を侵食する世界を作り出していた石が砕けて世界は崩壊し始める、彼女を抱えて相手と共に走り出せば相手が庭園の先にあの黄色く光る扉を見つけた。入口があれならば出口もあれだろう、迷いなく扉の中に飛び込めば一瞬視界は白に染まり、次の瞬間には元の路地裏へと戻ってきていた。無事に彼女をあの世界から連れ戻しド.ー.パ.ン.ト.化も防ぐことが出来て何よりだ。安堵の息を吐いていると依頼人がこちらへと駆けてくる、大方ウ,ォ.ッ.チ.ャ,マ,ンに自分達の行き先を聞いて来たのだろう。彼女を心配そうに覗き込む依頼人をみれば自分達の言葉が間違っていなかったのを確信して彼女の方を見る、彼女の瞳は依頼人を見つめて暫くゆれてやがてこちらを向いて下ろして欲しいと目配せを受けた。どうやら彼女に身体へのダメージは無いらしい、そっと彼女を地面に下ろせば依頼人を不安そうな目で見つめる。その様子を依頼人は優しい笑みで見守って『本当に、ヒナが無事で良かった』と穏やかに口にした。その言葉をキッカケにヒナさんはワナワナと震え始めてやがて大きな声で泣き出してしまう。突然の事に焦りそうになってしまうが依頼人が直ぐに彼女のことを抱きしめていた。そこから彼女は支離滅裂に今までの不安や寂しさを依頼人にぶちまける、同じく依頼人も寂しがったこと煮え切らない態度に苛立ったこと嫌われたのかもしれいないと不安だったことを包み隠さず彼女へと伝えて、しかし最後に『でもね、私にとってヒナは一番の友達なのは変わらないから!いつもヒナが頑張ってるのも背伸びしてるのも苦しんでるのも、それでも頑張ってるのも知ってるから!』と誰よりも傍にいることを伝えれば、彼女は涙でぐちゃぐちゃの顔のまま大きく頷いていて)

  • No.9689 by 検索  2025-10-10 00:00:41 ID:415c83bff


…どうやらもう大丈夫そうだね。
(依頼人が駆け寄ってくれば心配そうに彼女の顔を覗き込んでいる。彼女の願いで相手の腕から降ろすと依頼人が恐る恐る声をかけ、ようやく感情を爆発させるように泣き出した。そこからは彼女はずっとため込んでいた感情をぶちまけて、依頼人もまた遠慮して踏み込めなかった本音を包み隠さず伝えていた。やがて彼女が一番だと依頼人が伝え彼女が大きくうなずくと少し遠くで一緒に見ていた相手にこそっと呟いた。命令で従わせるわけでもなく、本当の自分を見てくれる友人がそばにいると気づいたのならもうあのような事態になることもないだろう。泣きじゃくっていた彼女を落ち着かせた依頼人がこちらを向くと『お二人とも、ヒナを見つけてくださってありがとうございます』と深く頭を下げた。その顔は事務所で見るものより見るからに明るいものになっていてこの顔を見るだけでも依頼を受けた甲斐があるというものだ。軽く微笑んで「大切な親友と仲直りできたようで何よりだ」と伝えれば二人は照れ臭そうに笑っていた。どうやら二人は今から休みのようで久しぶりに遊びに行く予定を決めたそうで彼女の方も立ち上がると女王様だった面影を感じさせない顔で『あ、あの…ありがとうございました!』とお礼を伝えてくれて)

  • No.9690 by 探偵  2025-10-10 07:49:16 ID:65b68c258


これでヒナさんが女王様になる理由はなくなったな。…いえこれが俺達探偵の仕事ですから。凛さんと楽しんできて下さい
(それぞれ踏み込めなかった部分に踏み込んでそれでも一番大切だと言い合う二人は間違いなく親友だ、命令を下し周囲に誰も並び立つことのない女王とは違う。相手がこそりと呟いた言葉にこちらも小さく笑みを浮かべながら返事をする、もう彼女があの世界を望むこともないだろう。依頼人と彼女が順に礼を言ってくれてこちらはこの街の探偵らしく返事をしておく、大粒の涙のあとに特大の笑顔が見れたのだから間違いなくこの街の涙を拭えたはずだ。その後二人は互いに笑い合いながら二人の時間を過ごすためにこの場を去って行く、依頼は無事に達成出来たがそこにはまだ多くの謎が残っていた。行き止まりになっている方を振り返ると「あの石、結局なんだったんだろうな。あの光とド.ー,パ,ン.ト化してるのを見るに間違いなくメモリに関連するもんだが…メモリを新しい形にしたのか?」と推測を口にしながら周囲に目をやって痕跡を探してみるが目立ったものはない、石は壊してしまいそれ自体を調べることもできず「石の持ち主の願望を叶える世界を作り出してた、んだよな?」と状況を整理し)

  • No.9691 by 検索  2025-10-10 11:11:02 ID:415c83bff

…これはあくまで推測だけど、メモリにはそれぞれ適合率って物があるだろう? 大半はその人の生まれ持った素質で左右するんだけど、あの場所では後天的に適合率を上げメモリの力をより引き出す為の研究も行われていた。そこで一番効果が強かったのが使用者の精神に過大な負荷をかけて何か一点だけに強い欲望を抱かせることだったんだ。…だけどそんなことをすればメモリの毒素が回って廃人化する、だからあの研究は中止になったはずだけど…
(何度も礼を行ってくれる彼女達を見送って路地に二人だけが残される。あの様子ならば二人の間で足りなかった時間や気持ちもすぐに埋まっていくだろう。依頼としては一件落着だが相手が今回の件について謎を口にする。あの異常な空間からメモリが関わっているのは間違いないだろうが今まで見た被害や現象とは全く異なるものだった。石は壊してしまったが徐々に亀裂の入っていく彼女やその時の状況を考えるとあの場所で気まぐれに覗いた研究データを思い出して推測と前置きしてから一つの可能性を説明する。無理やり強い欲望を引き出すことでメモリの適合率を上げる研究、数値だけを見れば成功と言えるがメモリの能力が強くなった分使用者の体がそれに耐えきれず利用価値がないということで研究は凍結したはずだった。顎に手をやり考えを巡らせながら相手の方を見れば「…もしあの石に遅効性や慢性毒のメモリと同じ効果があって人体に直接刺すことなく作用するなら持ち主を理想の世界に閉じ込め、じっくりと欲望や願望を抱かせてから無理やり強力なド.ー.パ.ン.トにしてしまうというのも可能かもしれない」と嫌な可能性を提示して)

  • No.9692 by 探偵  2025-10-10 12:42:54 ID:65b68c258


強い欲望…ヒナさんの欲望、願いを増長させるために都合のいい世界を作り出してそこで彼女を強力なド.ー.パ,ン,トに変えちまおうってことか?ふざけやがって…!
(メモリとは似て非なる石について疑問を口にすると、相手が過去の記憶を掘り起こして凍結された研究について情報を共有する。強い欲望を無理やり増長させる、というのは今回の現象とも一致している、それがメモリの適合率をあげること、即ち強力なド.ー.パ.ン.トを生み出すためのものとなれば組織が開発に注力するのも辻褄があう。つまりあの石は使用してすぐに怪人にならない代わりに理想の世界に閉じ込められ長い時間かけて毒素に侵され、無理やり欲望を増長した挙句に強力な怪人を生み出す装置ということなのだろう。人間を異形の存在へじっくりと作り変える手法に思わず悪態をつく、こんなもなの尊厳を踏み躙られるどころの話ではない。強く拳を握って怒りを顕にしながら扉があったほうを睨む、甘い夢を見せられてそのままだった場合を考えれば目を伏せる、「もしヒナさんがあのまま誰かに命令して服従させたいって欲望をもっと膨らませてド,ー,パ.ン.トになっちまってたら…」と回避した未来を思う。遅効性の毒素が回りきった体に異常な精神状態、そこにド.ー.パ,ン,ト化が加わった時、果たしていつも通りメモリブレイクが出来るのだろうか。嫌な予感を振り払うように首をふると「まだ街にはあの石が溢れてやがる、早く回収しねぇと」と逸る気持ちを溢れさせながら言い)

  • No.9693 by 検索  2025-10-10 13:52:15 ID:415c83bff

…完全にメモリの力に飲み込まれてしまえば本人の自我も薄くなるはずだ。そんな状態なら回収して詳しくデータを取ることも出来るし人を従わせるようなメモリを使えば手頃かつ強力な手駒や戦闘員として使う事も出来るだろうね。
(過去の研究を見た記憶から可能性を繋ぎ合わせてみただけだがそれなりに筋が通っている、誰しも抱くことのある欲望を利用して強力な怪物を生み出すシステムの流れを推測ながらも口にすれば相手は怒りを露わにして感情のこもった声で悪態をつく。今回は自分達の行動で何とか友人の存在を思い出し救い出すことが出来たがもしあのまま介入がなければ彼女はずっとあの世界の中に居ただろう。完全にメモリに支配されてしまえば使用者の自我や思考も殆ど無くなり組織の好きに使われる可能性だってある。体内にメモリが飲み込まれていない状態では現在の方法でメ.モ.リ.ブ.レ.イ.クが出来るかどうかも断言は正直難して眉をひそめた。相手も同じことを考えたのか首を振って他にも散らばった石の話題に触れると「…そうだね、新たに受け取らない事と現在持っていればすぐに捨てたり壊すように情報屋の彼らにも話を回してもらうことにしよう。彼女もSNSに写真をあげてからすぐには取り込まれることはなかった。ならば何かしらのきっかけであの扉が開く、と考えた方が良さそうだ」とこちらも頷き次の方針と考察を固める。その一方相手が酷く焦っているように見えれば相手の肩に手を置いて「僕達で次の被害も防ごう」と声を掛けて)

  • No.9694 by 探偵  2025-10-10 18:58:33 ID:65b68c258


ド.ー.パ.ン.ト製造機でも作ったつもりかよ…あいつらには後で連絡しておく。…あぁ、あの石は片っ端から壊さねぇとな
(あの石について相手がさらに考察を進めていく、強力な怪人を作るだけでなく組織の傀儡にされてしまうなんて許せるはずがない。メモリのように即座に怪人化しない代わりに一度怪人化させてしまえば強力で従順な戦闘員を手に入れ組織をさらに強化することが出来てしまうなんて。しかもその石は情報屋が簡単に情報をキャッチできるレベルで広まってしまっている、ド.ー,パ,ン.トならば派手に暴れて噂が立つものだがこれは街中に扉が開くだけで怪人化は静かに進行するのも厄介だ。考えれば考えるほど嫌な状況であの石のせいでこれまで以上の人が泣いてしまうのではと焦りを覚える、今すぐにやるべきことはとにかくやらなければ。そうやって焦燥感を覚えていたが相手の手が肩に乗れば視線をそちらへ向ける、そして相棒の方を見た。あの石がこの街に悪い風をもたらすならば自分達がやることはひとつ、それは今までと変わらないもので冷静さを取り戻せば軽く頷いた。相手のいうように石を手にして即座にあの扉が開くわけではない、この場所にいたときの彼女も何処か魅入られるような石を見つめていたのを考えると何か条件があるのだろう。この街を泣かせないためにはいつも通り相手と、そして街の仲間を頼ればいい。軽く息を吐くと「今日のところは一旦事務所に帰って依頼のこととあの石のことと纏めとくか」と声をかけて)

(/お世話になっております!カ,オ.ワな最初のお話でしたが不思議の国に振り回されつつも手探りで謎を探っていくような初期っぽいお話が出来て大変面白かったです!カ.オ.ワの設定とダブルの世界観を検索様が見事に繋いでいただいたおかげでめちゃくちゃいい設定になりましたね…!時間をかけてド.ー.パ.ン,ト化する
理由を適合率の強制増幅に繋げるのはほんと見事でした。これでより現実離れした設定も出来ますし一度完全に怪人化してしまうシリアスなお話もやりたいですね!今回もとても楽しかったです。ありがとうございました!
この後のお話ですがいかがいたしましょう?前に出していただいた中ですと探偵が行きたい場所にいくお話で雰囲気のいい珈琲店に探偵が行きたいと言い出すお話、検索くんをガレージに閉じ込めたIFルート、あとは探偵が構ってもらえなくて拗ねる話、あたりが良いかなと思ったのですが検索様はいかがでしょうか?)

  • No.9695 by 検索  2025-10-10 21:03:38 ID:415c83bff

そうだね、僕も少し調べたいことが出来たしまずは情報収集だ。
(相手の肩に手を置けば焦って伏せられていた顔が上がってこちらを向く。もちろんあの石の被害は防がなくてはならないが焦りすぎてもばててしまうだけだ。きっと次も今回のように何とか防ぐことが出来るだろう。そう信じてまた肩をぽんぽんと叩くと相手の顔には冷静さが戻っていて一旦事務所に戻ることを提案されると同意するように頷いた。元通りに戻った服で相手の右隣に並ぶと新たな決意を抱いて事務所へと道を歩き始めて)

(/こちらこそお世話になっております!不思議の国のアリスの世界でにぎやかに、だけどシリアス寄りにわからないなりの彼女を救おうとするような話が出来てとても楽しかったです。以前IFの初めての夜の時の探偵君の境遇が何となくつながって他作品の色んな要素を取り込みながら今後も広げていけるような設定にさせてもらいました。試作品という形でまるっきり違う方向性にも出来ますし色々な話に繋げられる基盤となった意味でもとてもよかった話だと思います。こちらこそありがとうございました!!
次のお話ですが今回がちょいシリアスの事件系だったので探偵が行きたい場所にいく話はいかがでしょうか。雰囲気のある場所でちょっと大人ぶる時間が出来そうです)

  • No.9696 by 探偵  2025-10-10 22:26:51 ID:65b68c258


___っ!これは…!!
(不思議の国に迷い込み女王様を救い出すと同時に組織の新たな脅威を知った日から一週間ほど、あの後ヒナさんと凛さんは頻繁に連絡を取り合うようになったらしく早々に旅行の計画まで立てて今度出発するらしい。一度ぎくしゃくしても確かに積み上げた絆は消えないものだと微笑ましく思いながら、同時に情報屋の面々にはあの石の事について共有しておいた。詳しいところまでは言えなかったが街を脅かす存在であること、石を見つけるか光る扉が発生していたら直ぐに知らせて欲しいことを伝えておいた。もし石を見つけたり渡されても手に取らないよう周知もしてくれるようでこれで少しでも被害拡大の抑制になるだろう。石のことを調べながら過ごしていたが今日は依頼人もおらずソファにリラックスして座りながら雑誌を捲っていた。風.都の最新トレンドを押さえるのに持ってこいな内容を読み進めていた矢先、ひとつの特集ページで手を止める。そこには珈琲店が紹介されていて内装はレトロでシック、渋い雰囲気だが何よりも直感的に【おやっさんが居そう】と感じたのだ。それは即ちハードボイルドな男に似合う喫茶店ということで雑誌を持ったまま相手に近づくと「見ろよフィリップ、この喫茶店!いかにも俺みたいなハードボイルドな男がいそうな店じゃねぇか?!」と興奮気味に話しかけて)

(/それでは探偵が行きたい店にいくお話にしましょう!何事も形から入る探偵ですので騒がしくも大人っぽく頑張る時間に出来そうです。それではそれらしく始めておきましたのでいつも通りいい感じに乗っていただければ!今回もよろしくお願いします。/こちら蹴りで大丈夫です)

  • No.9697 by 検索  2025-10-11 01:44:53 ID:415c83bff

…なんだい。…風.都.にこんな店があるんだね。
(最悪な事態を防げたとはいえあの石には謎が多い。帰ってきて早速情報屋に石についての警告を流し、情報が集まるようにして地.球.の.本.棚でも何か正体が分からないかと検索してみたがキーワード不足で絞り着ることが出来なかった。ブームが過ぎたのか、それとも情報屋達が上手くやってくれたのかSNSで石を貰ったという投稿が少なくなった頃、依頼人が朝から来ない事務所で奥のスツールに座りながら本を読んでいると相手に急に名前を呼ばれ顔を上げる。妙に興奮気味な様子に不思議そうな顔をしつつ見せられた雑誌に視線移せば落ち着いた空気で積み重ねた年季を感じさせるような珈琲屋の写真が乗っていて興味を示すように添えられた文や写真に目を通す。喫茶店を始めとする店が多く立ち並ぶエリアから外れた所にあるようでまさに知る人ぞ知ると言った店だろう。続いた言葉にツッコミを入れようとしたがいつもとは逆のような光景だと感じれば「確かに普段行くような喫茶店よりも落ち着いたかっこいい大人が利用するようなお店に見えるね」と同意しながら様子を伺ってみて)

  • No.9698 by 探偵  2025-10-11 08:44:43 ID:65b68c258


だろ?!なんつーかおやっさんが通ってそうな店だよな!
(まさに青天の霹靂と言うべきか、こんなにもハードボイルドな男が似合うカフェがこの風.都,に存在しているとは知らなかった。よく雑誌を見てみればオープン自体は最近のようで、つまりはこの店の店主は拘ってこの雰囲気を作り出していることになる。年季の入ったカフェももちろん良いのだが雑誌に添えられた【拘りの空間】という文字に益々惹かれてしまって興奮度はあがっていく。一方相手は雑誌に目線を走らせ多少なり興味を持ってはいるようだ、いつものようにハーフボイルドだとツッコミが返ってこないのに気が付かないままこちらが目を輝かせながら改めて雑誌を見る。もちろんひとりで行ってもいいのだが今や相手と何もかもを共有するのが当たり前になっている。しかしこちらの要望で相手を誘う機会は滅多になくて、自分の要望を伝え慣れていない身では「あー…」と一時口ごもった。喫茶店に行くということは即ちデートという意味も持つだろう、軽く目線を迷わせながら頬をかいて気持ちを誤魔化しつつ「…一緒に行ってくれねぇか?」とボソリと頼んで)

  • No.9699 by 検索  2025-10-11 11:24:21 ID:415c83bff

……良いよ、いつも僕の要望を聞いて貰ってるし今日は君に付き合ってあげよう。
(相手は話しているうちに段々と興奮が増していき雑誌に向けられる期待も分かりやすく増えていく。その姿は全くハードボイルドではないのだが指摘するのも野暮というものだろう。相手のテンションが高まっていくのを見守っていると相手が口ごもって視線が迷うのが見えた。まるっきりいつもと逆である事に口角を上がるのを感じながら敢えてこちらから何も言わずに相手を見つめる。そのまま待っているとポつりとさっきまでとは違う声量で頼まれ、その仕草に口端が吊り上がっていくのが分かる。ニヤニヤしてしまいそうなのを堪えつつ付き合うと言葉を返せば「なら今日はとびっきりキメて行かないとね」とからかい混じりに続けた。本を閉じて軽く準備だけしてくると相手が支度を済ませるのを待ってから「じゃあ行こうか」と声をかけ事務所を後にして)

  • No.9700 by 探偵  2025-10-11 15:18:40 ID:65b68c258


、……まぁ、そうだな。…あぁ、とっておきでいかねぇと!
(自分からどこかに行きたいだなんて滅多に言い出さないせいで相変わらず何かを強請るのは下手なのだがこちらから要望を伝えればあっさりと承諾され顔を明るくさせる、しかしそこで漸くいつもとは立場が逆であることに気がついて結局は小っ恥ずかしくなってしまった。だが揶揄いまじりに投げられた言葉は逆にこちらのテンションをあげるもので結局は興奮気味に頷いて支度を始めた。ガレージへ続く扉にかけられたハットの前に立てばいつもはすんなりと決まるのにどれにしようか悩んでしまう。相手に貰ったネックレスとお揃いのものか、おやっさんに憧れて持っていた白か、それともシックを全面に押し出した黒一色のものか。もう一度雑誌を広げて店の雰囲気を確かめると「ワンポイントかあった方が引き締まるか…」と散々悩んだあとに相手からプレゼントされたものを選んだ。デートという意味でもこれが最適だろう。ハットを頭に乗せるといつも以上に慎重に角度やらを調整したあと相手と共に事務所を後にした。道中も楽しみが止まらなくて何処と無く上機嫌でいつもより口角を上げながら歩みを進める、雑誌の内容を思い出しながら「珈琲にも拘ってるみてぇだし、なかなか楽しめそうだな」となぜかキザっぽく言いながらで隣の相手の方を見て)

  • No.9701 by 検索  2025-10-11 20:38:46 ID:415c83bff

へぇ、僕も他人が入れたコーヒーを飲む機会はあまりないしこだわりがあるなら楽しみだ
(こちらが支度を終えても相手はハットをどれにするかで悩み、鏡の前で慎重に角度を調整しているのを見ればつい口元が緩む。それほどこれから行くところを楽しみにしているのだと思えば何とも微笑ましい。以前相手に送ったハットを被って準備が完了したようで一緒に事務所を後にするがその道中も左隣で上機嫌に歩く相手を見れば物珍しそうについ視線を向けてしまう。妙にキザっぽい口調でその店のこだわりを語られると相手のノリに乗っかる形で楽しみだと口にする。普段は喫茶店のスイーツが目的で足を運ぶことが多くてコーヒーに力を入れた店はそう多くない。そのこだわりや違いを知ることが出来れば今後事務所などでコーヒーを入れるときの参考になるかもしれない、などと思考を巡らせながら街の中心から離れた店を目指す。まるっきりご機嫌なのを隠しきれない相手をちらちらと見ながら進んでいけば道にポツンと目的の店が見えてくる。最近できたと紹介されていたが焦げ茶色の煉瓦と深い黒の木材が組み合わされた外壁が静かな佇まいをしていてアンティークのランプが入口を照らしている。扉の横には黒板が置いてあって【本日の珈琲】として手描きで豆の名前と産地が記されていた。扉の外からも独特な空気を感じれば思わず控えめな声で「…入ってみるかい?」と問いかけ)

  • No.9702 by 探偵  2025-10-12 08:54:19 ID:65b68c258


…もちろんだ。
(店に行く間も訪れるのが楽しみ過ぎていつもより一段上機嫌な様子で相手の隣を歩く、浮き足立っていれば相手がこちらに何度も視線を向けているのも気が付かずハードボイルドな男がいるようなカッコイイ空間に浸れることをただただ楽しみにしていた。やがてたどり着いたのはポツンと建てられたレンガの建物でいつもの風.都.に静かに、しかし浮世にあるように、どこか現実離れした雰囲気を醸し出している。店は新しいはずだが建物自体は年季が入っていて、もしかしたら何かの建物をリノベーションしたのかもしれない。浮世離れした空気にこちらも気圧されていれば相手から控えめな声をかけられる、ここまできて引き返すだなんて選択肢はないだろう。軽く服を整えてから扉を開ければドアチャイムが高く澄んだ音を立てた。中に広がっていたのは雑誌で見た通り暖かな木製で整えられた空間でレトロで澄んだ雰囲気が広がっている、出入口ドアのすぐ横にはカウンター席が設けられてその中にはさながらバーカウンターのように珈琲を抽出するための道具があり後ろの棚には様々な形のカップが並べられていた。うっすらとかかるジャズの音楽と様々な珈琲豆の香りで既にリラックスできるような空間に思わず力を抜きながら息を吐いてしまう。中の雰囲気に圧倒されていると『いらっしゃい』とマスターらしき男の低い声が響いてきた。目を向ければそこに居たのは強面な男性でまた気圧されてしまう、なんとか「あー、二人で」と人数を伝えれば『…お好きな席にどうぞ』と案内がされた。ハードボイルドな男ならカウンター席の端に座るのが一番カッコイイが流石に初めての店でそれはハードルが高すぎる、チラリとその席を見てから奥にある二人席の方へ移動した。様々な店から椅子とテーブルを寄せ集めたのかデザインはどれもバラバラで、しかし全て木製であるところは統一されている。近場のテーブルに決めると席へとついて「なんつーか、すげぇ空間だ」と思わず感想を口にし)

  • No.9703 by 検索  2025-10-13 00:06:09 ID:415c83bff

…外観もそうだけどこだわり抜かれた空間って感じがするね、普段行く喫茶店とは雰囲気が違う。
(確認の意味とせっかく入るなら相手が一番手だろうと声をかけると格好を整えてから中に入っていく相手の後に続く。中は雑誌で見た通り、そして外装にもマッチした暖かな木製で整えられた空間で漂ってくるコーヒーの豊かな香りとジャズの音楽が外界とは違う世界を作り上げていて思わず見回すように店内を見てしまう。落ち着かないように周りを見ていればマスターから声をかけられ、相手の選んだ奥の席に移動する。デザインがバラバラに見えてどれも浮いているように見えないことに感心しつつ席に座ると相手もまたどこか落ち着かないように感想を口にしていて同意するように頷いた。この空間を乱すのが躊躇われていつもより声のボリュームを落として感想を口にしながらちらりとみたマスターの方を見ると彼は黙々と何か作業をしているようだった。少々緊張しつつテーブルの上には万年筆で書かれたような手描きのメニューを見つけるとそれを見て「僕はせっかくだし表の黒板に書いてあった本日のコーヒーにしてみようかな。君はどうする?」と話を振って)

  • No.9704 by 探偵  2025-10-13 18:30:43 ID:65b68c258


あぁ、気を抜くと飲まれちまいそうだ……なぁフィリップ、ダッチコーヒーってな、
(ハードボイルドな男にピッタリな喫茶店を見つけてやって来たはずなのに実際に来てみれば雰囲気に圧倒されて全く落ち着けない、こういうところで静かに、それでいてクールに珈琲を飲むのがハードボイルドというものなのにこだわり抜かれた空間では忙しなく店内を観察してしまいそうだ。だかそうやって動きがうるさいだけでもこの空間には相応しくない、何とか気を落ち着けつつ相手と同じくいつもよりも小声で返事をしていた。テーブルに置かれたメニュー表さえ抜かりなくオシャレでそれだけで怯んでしまう、気を持ち直すように軽く帽子の位置を直していると相手は頼むメニューを決めたようだ。この店でハードボイルドな男が飲むものと言ったら当然珈琲になるだろうがここは店長の拘りに見合う注文をしたい。当然相手が選んだ本日のコーヒーもそのひとつだろうが聞きなれない単語をメニュー表に見つけた。それを小声で相手に聞こうとした矢先テーブル脇から『ご注文は?』と低い声が飛んできて思わず小さく肩を跳ねさせてしまう、いつの間にかマスターが注文を取りに来ていたようだ。正直まだ決まっていないのだがここで狼狽えるのは男らしくない、動揺を何とか隠すと帽子の縁を軽くなぞりながら「ダッチコーヒーひとつ」と内容も分からないものを気取った声で注文して)

  • No.9705 by 検索  2025-10-13 20:45:30 ID:415c83bff

じゃあ僕はこのグアテマラを一つ。
(他とは違う空気感に緊張していたがそれは相手も同じようで落ち着きがないように店内に視線を向けている。まずは飲み物でも頼もうとメニューに目を向け入口から気になっていた本日のコーヒーをチョイスすると相手はメニューの中のひとつを聞いてくる。だがそれにこたえる前にいつの間にかマスターが注文を聞きに来ていて相手が肩を跳ねさせたのが分かった。相手の様子を見るにまだ決まってないはずなのだが普段のかっこつけたがりなところが出てしまって気取った仕草とともにコーヒーを注文しているところを見れば相変わらずだと小さく笑みが浮かぶ。今日は相手のリクエストでここにきているのだから思う存分好きなようにさせようと考えれば続いて自分もおすすめの本日のコーヒーを指さした。注文を受けたマスターはそのまま先ほど居た場所に戻っていくのを見届けるとつい口角を上げながら「ダッチコーヒーを選ぶとは流石のチョイスだね」と敢えて相手を褒めるような言葉をかけ、その正体を聞かれないように持っていきながら様子を伺ってみて)

  • No.9706 by 探偵  2025-10-13 21:42:05 ID:65b68c258


…、だろ?ハードボイルドな男は自然とハードボイルドな選択をしちまうもんだな
(何よりも雰囲気を重視するこの空間を崩すわけにはいかないのと、この拘りの空間に見合うようなハードボイルドな男でありたい気持ちが先行して中身そっちのけで知らないメニューを頼んでしまった。相手が頼んでいたコーヒーの方が聞いた事があってマスターが去ってから場にあった注文だったのだろうかとソワソワしてしまう。一刻も早くこの状況を解消するために相手に頼んだメニューの答え合わせをしようとするがその前に褒め言葉が飛んできた。普段担当なこともあって相手の方が圧倒的にコーヒーの知識は多い、その相手が流石だと褒めるのならきっと間違いはないのだろう。堂々とキメ顔をしながら人差し指で軽く帽子の縁を弾いてニヒルに笑う、今まさに自分は最高にハードボイルドな探偵だろう。その後木製の椅子に軽く寄りかかりながら頻繁に帽子をいじって位置を調整しながらコーヒーを待つ、程なくしてマスターが『お待たせしました』と二人分のコーヒーを持ってきた。相手の方にはカップが置かれたのにこちらの方にはグラスが置かれて目を瞬かせる、その間にマスターは『ごゆっくり』という言葉と共に去ってしまった。ハードボイルドな男と言えば当然ホットコーヒーだろうと勝手に思っていたのに目の前に置かれたアイスコーヒーを暫く見つめながら目が点になってしまう。何度か瞬きしたあと漸く視線を相手に向けて「……あってんのかこれ?」と最大限声量を落として聞いて)

  • No.9707 by 検索  2025-10-14 01:31:01 ID:415c83bff

…、ふふ、勿論あっているよ。ダッチコーヒーは水出しコーヒーの事だからね。
(こちらが褒めれば何か言いかけたのを噤んで相手はキメ顔を見せる。本人はハードボイルド探偵を気取ってるつもりだろうがその表情と注文内容を思えばはしゃいでいるようにしか見えない。ネタバラシは後の楽しみに取っておこうと「そうだね」とそれらしい返事をしながら相手を観察する。静かな空間にコーヒーの良い香りが漂い始め深く息を吸っているとマスターがコーヒーを持ってきた。自分の前には透き通ったホットコーヒーが置かれ、相手の前に注文通りのコーヒーのグラスが置かれてその目が瞬いて固まってしまうのが見えれば笑い声を零しそうになって口元を手で隠して堪える。置き終わったマスターが去った後も相手はそのまま動かない、見間違いか確認するように何度も瞬きした後ごくごく小さな声で問われるといよいよ耐え切れなくてくすくす笑いながらその正体を明かす。豆や産地の名前ではなく手法やジャンルの一種なのだからグラスで来て当然だ。思ったものと違う物が出てきて落胆しているようにも見えれば「低温で一滴一滴じっくり抽出するから雑味も出ないし、長時間かけて限られた量しか得られないから特別な一杯と言えるだろうね」と言葉を添えて)

  • No.9708 by 探偵  2025-10-14 07:52:42 ID:65b68c258


っ、お前知ってたな!…ま、じっくり作られた珈琲ってなら拘りの一杯ってことだよな。ハードボイルドな俺にピッタリじゃねぇか
(この整っていて静かな空間で薄らジャズが響くなか湯気の立つ珈琲を静かに飲む、それがハードボイルドな男の仕草だと思っていたのにいざ注文して出てきたのは冷たいコーヒーで予定していた理想の風景がガラガラと崩れてしまう。しばし呆然としてから相手の方を見ればちょうど手で押えていた口から笑い声を溢れさせるところで思わず大きな声を出してしまいそうになるのを何とか飲み込みながら小声で文句を付けた。通りで質問の答えが返ってこないわけだ。雑誌を見た時から思い描いていた姿から離れてしまい露骨に眉を下げていたが相手からダッチコーヒーの作り方を聞かされて顔をあげる、相手が事務所でやっているようなひいた豆にお湯を注ぐ方法とはまた違って長時間かけて作られる貴重な一杯らしい。考えてみれば水出しのコーヒーをメニュー表のこんな上に持ってくる店は少ない、ということはドリップコーヒーと同じくらいマスターが拘りを持って作ったものだろう。そう思えばすぐに気分は上方向に転換してまたも気取った表情をしながら何処か得意げに笑って見せる。早速グラスを手にすると一口飲んでみた。冷たいコーヒーはその温度の効果以上にスッキリと飲みやすく、コクが強く強調されて甘みすら感じる、雑味のない澄んだ味に「すげぇ美味い…」と素の声で呟いていて)

  • No.9709 by 検索  2025-10-14 11:54:36 ID:415c83bff

色んなコーヒーを飲んでみるのも大人の嗜みだと思うよ。…それは良かった。
(露骨に相手の眉が下がるがその手法が特別さや希少性を説明すれば相手の顔が上がる。そして自分を納得させるような呟きを零しながら簡単にその表情もご機嫌になっていくのを見れば軽く目を細めた。気取っているのに余計幼く見える相手にさらに同意するような言葉を告げていれば相手はコーヒーを一口飲む。そして聞こえてきたのはありのままの素の感動の呟きでそれにまた笑い声を零してしまう。熱して出したものを急冷した訳でもずっと砕いた豆を浸したわけでもない物なら普段のアイスコーヒーとはまた違う味のはずだ。口元は緩みっぱなしのまま自分もホットコーヒーを一口飲む、顔を近づけただけで香り高い香りを感じて豊かな酸味とコクがありながらすっきりした味わいに目を僅かに開く。中深煎りなのか自分で淹れた時にはあまり感じられないフルーティーさまであって確かめるように更に口をつけた。そのままほっと息をつくと「…美味しいね」と相手と同じくしみじみと呟いて)

  • No.9710 by 探偵  2025-10-14 12:29:18 ID:65b68c258


……お前、さっきから俺見て笑いすぎじゃねぇか?
(ハードボイルドな男が飲むコーヒーは苦味のしっかり効いた熱々のコーヒーだと勝手に思っていたがマスターが拘りを持っていれているコーヒーならばそれを嗜む男も間違いなくハードボイルドな男だろう。実際口にしたコーヒーは澄んだ味なのに口の中にコクがじわりと広がるものだ、使っている水から拘っているのかもしれない。そんなことを思いながら素直な感想を口にすれば相手からは返事が返ってくるがそれも笑い声まじりでチラリと相手の方を見る。揶揄うような笑いではなく親愛を感じる声だ、その後相手はカップを手に取るが何処と無くその口元は緩い。そのままコーヒーを口にして相手は驚いたような表情を見せる、きっと自分でいれるのとはまた違った美味しさがあるのだろう。一言溢れ出た感想もこの場の雰囲気を噛み締めるような穏やかなもので何となく目を離せなくなってしまう、暫く見つめていれば相手から幸せの感情が溢れ出しているように思えた。落ち着いた雰囲気の店内で相手がずっと幸せそうでいるのにこちらの胸はふわりと暖かくなって、しかしギュッと掴まれたようで、いたたまれなくなるとせっかくハードボイルドを気取っていたのに落ち着きなく目をうろうろさせると、照れ隠しでボソリと呟いて)

  • No.9711 by 検索  2025-10-14 14:51:13 ID:415c83bff

…そうかい?…だって、かっこつけるような言動の隙間から、君の甘い所というか素の部分が溢れて出ているのが何だか微笑ましくて
(マスターこだわりのコーヒーを口にすればほっと胸が和らぐもので小さく息を吐くと同時に肩の力を抜く。落ち着いた店内でコーヒーを味わっていたが妙な視線を感じて顔を上げればじっとこちらを見つめる相手と目があった。すると何処か落ち着きなく視線をうろうろさせながら笑い過ぎと言われると僅かに首を傾げる。だが文句だけではない照れのニュアンスを相手の言葉から読み取ると素直につい口元がにやけてしまう理由を上機嫌に告げる。ちょっと背伸びをしてかっこつけようとしている相手も結局本体の甘さが滲み出てしまう相手も面白くて、愛おしい。それを語る間もにこやかな笑みが浮かんで相手を見ると「全部、ぼくだけが見られる特権だろう?」と得意げな表情で告げて)

  • No.9712 by 探偵  2025-10-14 19:18:54 ID:65b68c258


な、誰が……なら完璧なハードボイルドじゃなきゃならねぇじゃねぇか…
(せっかくハードボイルドな男としてクールな時間を過ごすつもりだったのにいつの間にか相手が朗らかに笑う姿に目が釘付けになっている、幸せなのに照れて落ち着かなくて思わず指摘してみればさらりと甘いだとか素だとか言う言葉が出てきてまたも目を瞬かせて固まってしまった。カッコイイ男としてここに来たはずなのに相手にはそうではない部分が見えてしまっているようだ、一拍遅れてから反論しようとするが続いた言葉は自らが特別だと自覚しているような言葉で今度は目を見開いて固まってしまった。相手は当然特別でそういう隙を見せるのも当然相手だけで、この場でもそれが無意識に溢れ出てしまっていたことには恥ずかしさを、しかしそれを相手が当たり前のように特権として堪能していることには嬉しさと幸福を感じて顔に熱が上がるのを感じる。カッコイイ男をしに来たのに顔を赤らめる訳にはいかなくて思わず口元を手で覆って赤みを隠す、少しでもマシになるようにとコーヒーを口にするが格好つける余裕はなかった。ボソボソと言葉を続けたあとまた一口コーヒーを飲んで気を落ち着けながら「お前にしか見せられねぇんだし…」とボソリと呟いて軽く咳払いをしてからまた帽子の位置を整えて)

  • No.9713 by 検索  2025-10-14 21:48:16 ID:415c83bff

今の時間は僕が独り占めだ。
(かっこつけの間から見える甘さを指摘すれば相手は目を瞬かせて動きが止まる。反論の言葉が聞こえてくるがそれにかぶせる形で特権だと微笑んで見せれば今度は目を見開いて完全に固まってしまってますます口角があがる。うっすらと色づいていく頬に気分が上がればテーブルの下で軽く足を揺らしながら楽しそうにコーヒーを口にした。相手もまたコーヒーを飲むがぼそぼそと聞こえてくる言葉は悔しさというよりも照れ隠しのようでなんとか取り繕おうとする姿にまた気分が弾む、相手のぼそりと吐いた呟きにすかさずご機嫌な声を続けると軽く頬杖をつきながらじーっと悪戯好きの瞳を向ける。そのまましばらく相手を見つめていたが流石にからかいすぎたかと視線を内装の方に戻す、事務所の内装にもありそうな家具や道具が置いてあって確かに相手が憧れるのも頷ける。初めて訪れた相手の部屋も真似しようとした痕跡があったのを思い出してまた少し顔がにやける、それをまたコーヒーを飲んでごまかしつつ最近ではもっぱら自分の物や二人の物が増えてきているがふと秋冬が近いことを思えば「そろそろ衣替えしてもいいかもしれないね」と話を振って)

  • No.9714 by 探偵  2025-10-15 07:46:43 ID:65b68c258


まぁな………、………ん?あぁ、朝晩と涼しくなってきたしな
(相手にだけ見せる自分のハードボイルドではない部分、一応今は外で遠目にマスターもいるのだから本来の目的通りクールな男として振舞って相手にしか見せない部分は今は隠すべきだ。そう思って背筋を正すとまたコーヒーを飲もうとするのに相手の視線はずっとこちらを向いている、今度こそ揶揄うような意図が見受けられるような視線だがやはり相手の口元には笑みが浮かんでいて相手の悪戯な表情は擽ったくて恥ずかしいのに愛おしい。精一杯ハードボイルドな男でいようとしたのに結局は少しずつ顔を俯かせてまた熱が上がってきそうになるのを冷たいコーヒーを飲むことで抑えていた。目線をゆらゆらさせ落ち着きがなくなったところで漸く相手の視線が外れる、チラリと相手を見ればその視線は店内の様子に向けられているようでやはり口角は上がっていた。落ち着きは取り戻したものの相手のあの視線と表情が別のものに向けられたら向けられたで少し寂しい気持ちもあり今度はこちらが相手を無意識に見つめたままコーヒーを飲み進める、すると衣替えの話が振られて軽く頷いた。最近はようやく肌寒さを感じることが出来るようになってコートを出す日も近いかもしれない、何気ない会話に空間も相まってよりリラックスすると「季節の変わり目になんか買いたいもんでもあんのか?」と返して)

  • No.9715 by 検索  2025-10-15 12:02:08 ID:415c83bff

買いたいものか…。寒くなってくるならふかふかの毛布とかブランケットはどうだい?家用でも事務所用でもぬくぬく出来そうだ
(なんともぎこちない仕草で目線が揺らいでいる相手をくすくすと笑いつつコーヒーを飲むと視線を店内に向ける。内装を観察していれば相手の視線を感じて衣替えの話を振りながら顔を元に戻して目を合わせた。最近はずっと暑い暑いと言われてきたがようやく温度も落ち着いて来てそろそろ冬支度も近い。また相手と季節の変化を感じられる時期になったと思えば足を軽く揺らしつつ欲しい物について問われると少し考え込む。服などは去年のものを引っ張ってくれば事足りるだろうし、二人で暮らす家にも大体のものは揃っている。だから特別買わないといけないものはないのだがふと冬の温泉街で味わったコタツを思い出すとご機嫌にあのぬくぬくを味わえるようなアイテムを提案する。一人でも使えて少し大きめの物を買えばソファーやベッドに並んで座って過ごすときにも活用できるはずだ。「あのコタツの魔力も捨て難いけど…」と零しつつ相手の反応を伺って見て)

  • No.9716 by 探偵  2025-10-15 12:28:08 ID:65b68c258


毛布かブランケットか…いいな、映画観る時とか使えそうだ
(ハードボイルドな男としてこの店に来たはずなのに美味いコーヒーと落ち着く空間のせいですっかりキザに振る舞うのを忘れて相手と二人きりの会話を進める。暑い夏が終わり漸く涼しい時期になってきたが相手は相変わらず上機嫌でテーブルの下で足が揺れる振動が微かに伝わってくる、ご機嫌な様子で冬支度を考える相手もまた愛おしくて思考は格好つけるためではなく相手との時間を過ごすために使われていた。衣替えに際して何か必要なものでもあるのかと聞けば相手からは肌触りのいいブランケットを提案される、冬にはまたエアコンが活躍するのだろうが底冷えする季節になれば羽織れるものがあったほうがいいだろう。しかしいざその時のことを想像すればそれぞれがブランケットを羽織ると相手と布の分距離が出来てしまうことに気がつく、ブランケットがズレないよう手で押さえる必要があるのも考えれば隣に座ることは出来てもくっつくことは出来ないだろう。その解決方法はひとつで、しかし想像すればまた目を泳がせてしまって、軽く咳払いをしてから座り直してなんとか見た目だけでもハードボイルドな男に見えるようにハットに手を添えると「…デカイやつ買わねぇとな…二人で使えるやつ」とまたボソリと呟いて)

  • No.9717 by 検索  2025-10-15 15:28:41 ID:415c83bff

だろう?日中ごろごろするのにも使えるし、寝る時も布団と一緒に使えば暖かい。…ああ、今度見に行こうか
(こちらから肌触りの良いブランケットを提案すると好意的な返事がされる。外に居る時はコートなどを着ればいいが暖房を使っても部屋の中は寒いことも多い。ちょっと休みたい時や二人で過ごすときにも大活躍してくれること間違いないだろう。その使用方法について得意げに語ってこれからの季節にはぴったりなものだとアピールしておく。だが不意に相手の目が泳ぎ始めると様子を伺うように見つめる、落ち着きなく咳払いしたり座り直したりしながらハットに手を添えていたが聞こえてきたのは二人で使う事を想定した提案でぱあっと表情を明るくすれば直ぐにその話に乗った。元より二人が使える物を想定していたが大好きな恋人からもそれを望まれるのはやはり嬉しくて口元に笑みが浮かぶ。その後を想像すると「二人でブランケットにくるまってコーヒーを飲みながら映画を観る、ってのも悪く無さそうだ」と声を弾ませ)

  • No.9718 by 探偵  2025-10-15 17:40:22 ID:65b68c258


だな。今度買いに行って、そのままブランケットの使い心地を試す休みの日作るか
(カッコイイ男になるためここへ来たはずが相手と過ごす時間のことを考えると直ぐに表情は崩れてしまう、大きめのブランケットを買うのを提案するのに目を泳がせる間も相手の視線がこちらに向いていてやはり小っ恥ずかしかった。それでも相手と二人きりであるこの状況で自分の願望を伝えないという選択肢はなくて小声で呟けば途端に相手の表情は明るくなった。その明るさがこちらに伝搬して胸が暖かくなる、ハードボイルドであるために力を入れて結んでいた口元は解けて緩んだ笑みを浮かべた。想像をすれば直ぐに実行したくなるもので次の休みにでも冬支度をしてそのまま二人でブランケットにくるまる日を作った方が良さそうだ。緩みきった口元を引き締めようとまたコーヒーを口にするがもう元には戻らない、ハードボイルドな探偵でここに居るはずが結局は左.翔.太,郎の状態で恋人の向かいに座っていて最後までコーヒーを飲んでしまった。カッコイイ男であるためここに来たつもりが結局は恋人と和やかな時間を過ごすことになって、最後にこの空間を取り込もうとゆっくりと呼吸したあとに「そろそろ出るか」と声をかけて)

  • No.9719 by 検索  2025-10-15 18:56:27 ID:415c83bff

良いね、一足先に冬気分を味わえそうだ。
(ふとしたアイデアだったが相手と話している内に期待は膨らんでいく。賛同を示すと相手もまた緩んだ笑みを浮かべていて自分だけが沢山見る事が出来る素の表情に温かな気持ちが湧き上がる。早速次の休みにブランケットを手に入れて使う予定を提案されると弾んだ声で賛同しながらこちらもコーヒーを口にした。最初はあんなに緊張していたのに相手がいるだけである意味いつも通りの空気感になっていた、最後の一口まで飲んでほっと一息着いた所で相手から声がかけられて頷き立ち上がった。マスターの方を見れば意図に気付いてくれたようでそのまま会計を済ませる、普段の相手を思い出して「ご馳走様でした、美味しかったです」と告げればマスターの強面の顔が幾らか和んで『またいつでも』と返された。店内の空気を吸い込んでから店を後にすると相手の方を見て「良いお店だったね」と感想を告げて)

  • No.9720 by 探偵  2025-10-15 20:59:57 ID:65b68c258


雑誌で見た通りハードボイルドな俺にピッタリな店だったな
(クールな男に似合う喫茶店という触れ込みで訪れたのに相手と二人でいればいつも通りの空気に変わってレトロで落ち着いた雰囲気がさらに二人の空間を包み込みいいコーヒータイムを過ごすことができた。会計を済ませれば相手がマスターに声をかける、またひとつ相手とこの街に繋がりが出来たことに喜びを感じながらこちらもマスターに「ご馳走様でした」と声をかけて外へと出た。あの様子では再訪しても問題なさそうだ、ハードボイルドな男の気分をあげたいときにはきっとまた利用させて貰うだろう。こちらからも相手と視線を合わせ感想を口にする、見たて通りの店内に強面で渋いマスターが揃えばほぼ理想通りの店内でこれから通うことになりそうだ。冬支度の約束もひとつ増えて緩んだ口元のまま「また来ようぜ」と次の約束を口にして)

(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。珍しく探偵の行きたい場所に行くというお話でしたがとにかく形から整えようとする探偵とそれを見守る検索くんといういつもとは逆の立場で、探偵をいつもより子供っぽく動かすことが出来てとても楽しかったです。その後外面がどんどん崩れて最後はいつもの二人きりの雰囲気に落ち着くのもこの二人らしくてほっこりとした幸せなお話になりました。今回もありがとうございます!
この後のお話ですが、より緊迫感のあるお話にするかこのまま冬支度のお買い物にするかかなぁと思っておりまして…緊迫感のあるお話ですと以前挙げていただいたIFルートのお話、探偵が折れる話、あとは探偵が犯人に仕立てあげられる話、カ.オ,ワなお話なんかもいいかなと思っております。このままもっと二人の時間を楽しむのもいいかなとも思っているのですが検索様はいかがでしょうか?)

  • No.9721 by 検索  2025-10-16 00:04:15 ID:415c83bff

もちろん、ほかの豆で入れたコーヒーも気になるし、君も今度はちゃんと注文できると良いね。
(店を後にして相手と感想を共有する、相手がハードボイルドであるのかはさておき雰囲気のあるお店だったといえるだろう。これからも落ち着いたところで時間を過ごしたい時にはここを利用するかもしれない。新たな未来の予定を決めたところで次の機会を口にすると賛成するように頷く。さらに相手を揶揄うような言葉と悪戯っぽい笑みを向けると「じゃあ帰ろうか」と声をかけ事務所に戻っていき)

(/こちらこそお世話になっております。探偵君がハードボイルドを気取ろうとしてそれでも素が滲みだして子供っぽい様子を見守ることが出来て、とても楽しい時間でした。いつもとは逆の立場で緊張している場でありながら段々と普段通りの空気に戻っていって今後の予定を決める流れも終始笑みがこぼれるような幸せな時間だったと思います。照れ隠ししている探偵君の仕草が本当に好きなのでたくさん見られてよかったです、今回もありがとうございました!
次のお話ですが幸せっぽい話や協力する話が続いたのでIFルートの話をするのはいかがでしょうか。IFルートとして前回の大怪我回復後からの分岐でもいいですし何かきっかけとなる事件が起きるところから始めても楽しそうです。また単にIFルートとして終わらせてもいいですし、探偵君が見た夢という形で終わらせて後のわだかまりやカ.オ.ワのきっかけの一つにしちゃっても良いかなと思いました。またどこまで突き進むのか等状態やニュアンスのご希望があればぜひお聞かせください)

  • No.9722 by 探偵  2025-10-16 07:43:32 ID:65b68c258


(/一旦こちらだけで失礼します。夢のお話にしてカ.オ.ワのきっかけにするのめちゃくちゃいいですね!探偵はどんなに追い詰められてもギリギリの所で善性を保てる人間だと思っていますので夢のなかで一線を超えてしまうのもいいですし、そんな夢を見てしまって自分の願いを自覚させられてからのカ.オ,ワな流れが凄く綺麗だと思います。是非検索くんを閉じ込めることになるとこからやりたいので、検索くんが大怪我から退院直後、ストーカーの友人の方が検索くんを襲ってほんの少し怪我をして、そこで探偵のタガが外れてしまう、というのはいかがでしょうか?検索様に抵抗がなければ物理的に束縛してご飯を食べさせる、みたいな背徳的なこともやってもいいかなと思うのですがいかがでしょうか…?検索様のやりたいこと、やりたくないことも教えていただけれは!)

  • No.9723 by 検索  2025-10-16 09:00:29 ID:415c83bff


このままいけば直ぐにも完治になりそうだ。
(相手のストーカーに関する疑惑や事件も実際に傷害事件が起きたことで強制的に終わり、半ば無理やり退院を勝ち取ってから一週間程。毎週の定期通院も終わり問題なしと判断されれば相手と共に病院を後にする。医者の話によると傷はほぼ塞がりかけていてもう少しすれば完治と言えるらしい。『こういう時期に無茶な動きをしてまた傷が広がる人も居るので注意してくださいね!』と散々傷が開く危険性について語られたが今まで通り過ごせば特に心配はないだろう。軽い調子で呟きをこぼしつつ相手の方を見れば「今日は少し寄り道して帰らないかい?」と提案して)

(/ではそんな感じに行きましょう!夢の中なので検索と共有.相談が出来ない状態で燻ってしまえそうです。まだ危険かつ油断してる時が自然かなと思いましたので退院~完治の間ということで上記始めさせて貰いました。色々な不安や怒りが爆発して閉じ込めてしまう流れにいたしましょう。障害になりそうな強い暴力、傷害(咄嗟に手が出たとか脅す.躾の軽い物なら全然問題ないです)以外であれば何でも行けるので是非是非背徳的なこともやっちゃいましょう。あとは一旦は受け入れるもこっそり外に出ようとする→探偵君にバレて強制的に引き戻される→物理的なものも含め拘束強化みたいな流れもエスカレートしていく感じが出て楽しそうかなと思いました…!)

  • No.9724 by 探偵  2025-10-16 12:27:10 ID:65b68c258


あのな、もう医者に言われたこと忘れたのか?まだ完治じゃねぇんだから絶対無茶すん、……内容次第だ。まだ油断出来ねぇんだからな
(パチリと意識が浮上する。病院帰りの道を歩く隣の相手は随分上機嫌だ、屁理屈を捏ねて勝ち取った早めの退院後も傷の回復は順調なようだがまだ安心できる段階ではない。それなのに相手はもうすっかり治ったと言わんばかりに軽い調子だ、死に際までいく怪我をしたというのに悠長な相手に改めて釘を刺そうとしたがその前に寄り道を提案された。回復が順調だと言われて浮き足立っているのだろう、だが病院のベッドの上からずっと動けないでいる相手をみてもいて即座に禁止を言い渡すことは出来なかった。傷に響かないよういつもよりゆっくりとした歩調で歩きながらひとまず相手の要求を聞くことにして視線を向ける、その間、背後から二人を静かに息を潜めて見つめる影には気が付かなかった。角を曲がり二人の視野の外に入ったその瞬間、影は一気に二人へ距離を詰めてきて)

(/初回ありがとうございます!探偵的にも完治していない不安定な時期なのでここで一気に爆発させてしまいましょう。苦手な描写も承知いたしました。こちらも後遺症が残るような過度な暴力は苦手ですし、探偵は何より検索くんをとびきり大切に扱いますのでそちら方面は大丈夫かと!一度逃げ出そうとして、というのもめちゃくちゃ好みですので是非その展開もいれましょう!探偵の行動にさらに拍車をかけて薄暗い時間を楽しめればと思います。今回は夢の話ですし好きな展開沢山入れていきましょう!今回もお願いします/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.9725 by 検索  2025-10-16 14:25:10 ID:415c83bff

君は心配し過ぎだよ。そうだね…ならアイスでも食べに、っ!
(入院した当初から相手は過保護と言えるほど心配性だ。医者からももう少しで完治すると言われているしこうして出歩く分は何も問題ないはずなのに。軽い調子で言葉を返しつつも相手が寄り道に対して寛容的な態度を示すとその口元は緩んで何処に行くかを悩みながら角を曲がる。そして時折訪れているアイス屋の存在を思い出すと上機嫌にそこにいくことをリクエストするがほぼ同時に息を潜めていた影が背後まで迫ってくると『アンタのせいで梓ちゃんがっ!』という悲痛な声が聞こえたかと思えば強く背中を押された。突然のことに声も出せず、ちょうどその先が階段になっていれば足を踏み外してしまい体が傾いて空中に投げ出される。階段を転がる痛みを感じる前に相手に腕を強く掴まれて庇われたおかげで衝撃は減ったが勢いのまま二人で転がり落ちていく。幸い比較的短い階段で、途中の踊り場でようやく動きは止まるも階段と地面を転がった背中とまだ治りきって腹部が痛みを発すれば犯人を見る余裕もなく「…っ、ぅ」と痛みに堪えていて)

  • No.9726 by 探偵  2025-10-16 18:16:58 ID:65b68c258


ッ、フィリップ!!
(医者から完治という言葉がない限り相手の傷は再び開く可能性があるということだ、あの時は刺されたナイフが蓋替わりになっていたが今傷が開けば場合によっては死に至る。こちらの心配を他所に上機嫌な相手はアイスを食べに行くことを所望する、本当は今すぐにでも帰りたいところだが多少の運動も必要だろう。そこまで考えた時、先に相手の体が傾いたのが見えた。そして耳障りなノイズが鼓膜を揺らす。相手の体は宙に投げ出されて視界から相手が消えていけばスっと体が冷えた気がした。過ぎったのはあの時の血に染まった相手の姿で反射的に名前を呼んでがむしゃらに手を伸ばす、なんとか相手の腕を捕らえて無理やり抱き寄せたが落ちる体を止めることは出来なかった。そのまま二人の体は階段を転がり落ちていく、やがて二人の体は止まるが直後相手の呻き声が聞こえれば視界が真っ赤に染まった気がした。自分の痛みなど感じる間もなく相手の体を抱えると「フィリップ!大丈夫か、フィリップ!!」と必死に名前を呼ぶ、相手を押した彼女を見る余裕なんてなかった。視線は相手の腹部に吸い寄せられて一瞬あの時と同じように赤に染まったように見える、慌てて服を捲るが傷口を覆うガーゼに変化はなくてひとまず傷は開いていないようだ。だが痛みに顔を歪める相手をみれば視界は揺れて心音は嫌になるほど煩い、完全にパニック状態に陥れば「早く病院にいかねぇと!!」と相手を横抱きすればそのまま持ち上げて)

  • No.9727 by 検索  2025-10-16 19:19:08 ID:415c83bff

っ…、翔太郎。大丈夫、君が庇ってくれたからちょっと掠っただけで…えっ、翔太郎、病院に行くほどじゃないから!
(不意打ちの衝撃に身構えることも出来ずに相手と共に階段を転がる。幸い階段は短くて動きは止まるものの衝撃を受けた背中などが痛くて小さく声を上げていれば酷く焦った声で名前を呼ばれる。そこでようやく相手に意識が向かうが慌てたように服を捲って腹部を確認するような動作を見れば相手の名前を呼ぶ。視線とこちらも視線を腹部にやるが傷口を覆うガーゼに変化はなく、傷が開いた気配もない。腕や足も骨折したような痛みもなければ問題ないと相手に伝えようとするがその前に相手によって横抱きに持ち上げられて言葉が途切れてしまう。咄嗟に相手の顔を見れば完全にパニックに陥っていてその顔色は悪い、この前のことを思い出しているのは容易に推測がついて相手の腕を何度も叩いてちゃんとここに居るのだとアピールしながらわざわざ病院に行く必要はないと何とか相手を落ち着かせようとして)

  • No.9728 by 探偵  2025-10-16 19:49:42 ID:65b68c258


…………やっぱりダメだ。
(まだ完治していないのに、いつ傷が開くか分からないのに、今度こそ死んでしまうかもしれないのに、相手の体は階段を転げ落ちダメージを受けて相手は痛みを訴えている。その瞬間に最悪の未来が過ぎればもうまともではいられなかった。相手の背中を押した彼女を追う余裕なんてない、いち早く相手を救わなければと、でなければ死んでしまうと、自分の中で誰かが叫んで心臓は早鐘を打っていた。相手を抱えて病院へ移動しようとするが腕に何度か衝撃があって相手に名前を呼ばれれば漸く視線が相手の方へ向く。いつの間にか呼吸は粗く肩で息をしていて目は瞬きするのを忘れていた。こちらを呼ぶ相手の顔はもう痛みに歪んでいない、改めて腹部をみても血は出ておらず怪我もしていないようだ。だが今相手は明確にまた危害を加えられた、ハッとして階段の上をみるがもうそこには誰もいない。相手を狙う彼女はまた街に紛れてしまったのだ。つまり、相手がいつまた襲われるか分からない。そう思った瞬間にスっと脳内が冷えて何かが息を引き取ると相手を抱えた腕に力を込めてボソリと呟く、そして人目を気にすることなくそのまま再び歩き出すと「帰るぞ」と一方的に告げて)

  • No.9729 by 検索  2025-10-16 20:13:48 ID:415c83bff

…翔太郎? …えっ、ちょっと待ってくれ、僕は大丈夫だってば
(相手からはありありと焦りが感じられてその腕を叩いてこちらに注目させる。漸く相手と目が合うが肩で息をしていて明らかに普通ではない、何も話さないでこちらの体を見たかと思えば階段の上に視線を向けている、そこには誰も居なくて今から追いかけようにも追いつくのは難しいだろう。それほどまで恨みを買ってしまっているのだと再認識しつつ再び相手を見るがやはり何も言わない。いつもは騒がしいほどの相手が黙り込んでいることに不安を覚えて伺うように名前を呼ぶが次の瞬間腕に力が籠って妙なことを口にする。その意味を聞く前に横抱きにされたまま歩き始めると一気に困惑が襲って慌てたように声を上げる。アイス屋に行かないことになったのもそうだが人の目もある公道でそのまま帰ろうとしている事に文句をつける。もしかしたら歩けないと勘違いしているのではと思い体も大丈夫だと主張してみるが響いている様子はない、抵抗するように相手の腕の上で足や手をバタバタさせながら「翔太郎、とりあえず下ろしてくれ!」と主張して)

  • No.9730 by 探偵  2025-10-16 21:03:15 ID:65b68c258


……骨に異常はなさそうだな
(相手と自分が恋人であることはこの街には秘密にしている、命をかける場面もある自分達にはそれが弱点になることがあるのも理由のひとつだった。だが今はそんなことよりも相手の身の安全が第一だ、これ以上何よりも大切な存在を傷つける訳にはいかない。いち早く事務所に戻るために人目も気にせず最短ルートで道を進んでいく、相手はこの体勢が恥ずかしいのか文句を付けているがそれも今日までだ。手足を暴れさせるのをみて外から見えない怪我もしていないのが分かれば相手の言葉を無視して安堵するように呟く、もう二度と相手に痛みを感じさせはしない。抱き上げる体を落とさないようさらにしっかりと力を込める、すれ違う人がチラリとこちらを振り返るが気にも止めなかった。相手が下ろしてくれと主張するのを見て活力があるのも確認すれば腕の中の相手に目を向け小さく笑みを向けると「安心しろフィリップ、お前にはもう二度とこの街の土は踏ませねぇ」と一方的に告げればやがて事務所へとたどり着きそのまま階段を上っていって)

  • No.9731 by 検索  2025-10-16 21:33:18 ID:415c83bff

…は、それはどういう事だい。さっきからおかしいよ、翔太郎。君こそ気が動転してるから休むべきだ
(先程からずっと相手の様子はおかしくていつもなら分かる相手の心境も上手く読み取れない。外面や周りからの視線のことを考えて外ではくっつかないようにしようと決めたのは相手なのにこの姿勢から下ろしてくれる気配はない。寧ろ抵抗する姿に安堵するように呟いたかと思えばますます腕に力を込めて、まるで逃がさないようにしているようだった。すれ違う人の視線を感じる度に相手の名前を呼び下ろして欲しいと主張するもふと相手と目が合ったかと思えば妙な事を宣言され抵抗の手が止まる。先程から上手く相手の話が理解出来ないのに加えいつもは幸せに感じる相手の笑みに今は張り付いたような怖さを覚えた。理解不能なワードに軽いパニックを起こして騒いでいる間も体は運ばれていき事務所に戻ってくる。相手の方が休むべきだと主張しつつ目的の場所に着いたのだろうと思えば「いい加減下ろしてくれ!」と強く声を上げ無理やりその腕の中から出ようとして)

  • No.9732 by 探偵  2025-10-16 22:07:47 ID:65b68c258


何言ってんだ、いつも通りだろ?…そうだ、もっと早くこうしときゃ……ッ、フィリップやめろっ!怪我したらどうすんだよ!!
(愛しい恋人を見つめていれば相手が一時動きを止める、より運びやすくなれば浮かんだ笑みはそのままで困惑する相手に返事をする時も声色だけはいつも通りだった。しかし直後相手から目を逸らした時には瞳に陰りを宿す、ずっと奥底で考えないようにしていた事が結局は一番相手にとっても良いことだった。休むべきという助言も今は軽く流しておく、まずはやるべき事をやってからで休むのはその後だ。階段を上って事務所にたどり着くが相手の叫び声はどんどん大きくなって挙句には無理やり腕の中から出ようとする、相手がこぼれ落ちていくような感覚に喉を痙攣させながら息を飲むと直後周囲の空気が震えるほどの声で叫んでいた。腕の力をさらに強めて拘束に近い状態で抱え込み事務所へと入っていく、相手を一切地面に下ろさないまま真っ直ぐガレージへの扉へ向かいそのまま扉を開けると螺旋階段を下った。やがてグレーチングを進んで相手がよくいるホワイトボードの横にあるソファまでやってくると漸く相手の体を下ろす、何処よりも安全な場所に相手を連れてくることができれば心底安心したようにゆっくり息を吐いて「これでもうお前が傷つくこともねぇな」とまた笑みを向けて)

  • No.9733 by 検索  2025-10-17 00:37:28 ID:415c83bff


ッ! ねぇ、翔太郎…? …さっきから、君の言ってる意味が分からないんだけど、どういうつもりだい?
(抱き上げられる温もりも向けられる視線や笑みもいつも通りのはずなのに何処か陰のような物が見える。いまだ離してくれる気配が無ければ更に身を捩って脱出を試みるが直後すぐ間近で強く叫ばれるとビクッと体が跳ね上がって緊張したように強ばる。相手が自分に向けここまで叫ぶなんて滅多にない、更に強まった腕の力も合わせて明らかに異常なのが分かれば焦りを覚えながら様子を伺うように相手に声をかける。事務所にたどり着いても止まることはなくさらに奥のガレージに運ばれていく、一番下まで降りてきてソファーの所までやってくると漸くその上に降ろされるがまた穏やかな笑みを浮かべる相手を見れば何故か背筋が冷たくなった。同じ状況を知っている、いつの日か相手の忠告を無視して一人で行動した時に助けに来てくれた相手も事務所に着いた途端強引にここまで腕を引っ張ってきて似たような事を言っていた。相手が何を考えているのか、浮かんだ推測が間違いであってほしくて困惑と不安で身を小さくし視線を揺らしながらも相手に向け直すと恐る恐るどういう意図なのかと伺うように問いかけて)

  • No.9734 by 探偵  2025-10-17 07:52:43 ID:65b68c258


そんなに不安そうにすんなよ。今日からお前はずっとここにいろ、フィリップ。お前が死ぬまで、永遠に。もう二度とあの扉から出るなよ。俺達以外知らないこの場所にいりゃ今回みたいなことはもう起こらねぇ。ここが世界で一番安全だ
(相手を抱えて螺旋階段を降りていく、ガレージへの扉が鈍い音を立てて閉まると心底安心することができた。そのままソファの上に相手を下ろせばもうこの世界は相手を認知することはできない、今後永遠に。あんな目にあったせいか今になって相手は動揺するように瞳を揺らして伺うようにこちらを見あげている、その不安が少しでも無くなるように相手の頭を優しく撫でながらこのガレージで一生を過ごすように穏やかな口調で告げる。今回のように街の人に狙われることもある、そもそも相手は組織から狙われる身でいつ魔の手が襲ってくるか分からない。今回のように。そしてそのせいで相手は死の間際までいったのだ、次はきっと、とまで考えたところで「あぁ、リ.ボ,ル.ギ.ャ.リ,ーの搬入ロも塞いどかなきゃな」と思い出したようにさらりと口にして)

  • No.9735 by 検索  2025-10-17 10:35:44 ID:415c83bff


は、…君、自分が何を言っているのか分かっているのかい? …っ、嫌だ。…悪いけどその話は飲めない、今の君は気が動転しているだけだよ。アキちゃんに頼んで今日は休みにして貰おう
(限られた人しか知らない秘密の場所、あの時のように一番奥であるソファーに降ろされて相手を見上げれば相手は安堵したような表情を浮かべている。何を考えているのか分からなくて恐る恐る問いかければ相手に頭を撫でられ、慣れたその感覚に自然と緊張が緩むが穏やかな口調とは真反対の内容が告げられると目を見開いて思考が止まる。その間にも相手は流暢にこちらをこの場所に閉じ込めると宣言していてそのちぐはぐさに頭が理解を拒んでいた。質の悪い冗談だと絞り出すように、縋るように問いかけたがさらりともう一つの出入り口まで言及されると相手が本気なのだと察して顔を歪めて拒絶の返事を告げる。あのまま閉じ込めておかなくてよかった、外に連れ出せて良かったと語っていた相手の発言だとは信じたくなくて階段から突き落とされてパニックになっているだと相手の肩に手を置きながら結論づける。少し休めば治るはずだと口走りながらソファーから立ち上がって「コーヒーでも入れてくるよ、君はここに居てくれ」と告げると相手の横を通り抜け事務所スペースに向かおうとして)

  • No.9736 by 探偵  2025-10-17 12:58:40 ID:65b68c258


……俺はいつも通りだフィリップ。これまでが間違ってたんだ。……、ダメだ!
(もう恐れることは何もないと伝えるように相手の頭を撫でるがこちらの言葉に相手は目を見開いて止まってしまう、分かりやすいように説明したはずだが相手はこちらの言葉を拒絶して目を瞬かせた。確かに何にでも興味を持つ相手にとってずっとここにいろと言うのはつまらないと感じるかもしれないと顔を少しだけ俯かせる、しかしこれが相手にとって一番いい形なのだから受け入れて貰わなければ。だが相手から返ってくるのは的外れな返事で休めだなんて言われてしまう、自分自身は特に問題ないがどちらにせよあんなことがあったのだから相手を休ませるためには休養は必要だろうかと思考が過ぎった。しかし直後、相手がそのまま事務所スペースへ向かおうとすれば息を飲んで怒号に近い叫び声を上げる、直ぐ様相手の腕を掴んで動きを静止すると「事務所はもう街の人間が知ってる場所だ!そんな危ない場所お前に行かせられるわけねぇだろ!コーヒーなら俺が入れてやるからここから動くな!」と強く叫べば相手の腕を強引に引いてソファに戻そうとして)

  • No.9737 by 検索  2025-10-17 13:42:56 ID:415c83bff


っな、んで……、…分かったよ。君が落ち着くまで僕はここにいる、それで良いかい?
(口調こそ落ち着いているが言っている内容は滅茶苦茶でここに永遠にいろという相手に酷く動揺してしまう。行き過ぎた考えが理解できずに一旦落ち着くように事務所にコーヒーを入れに行こうとするとまた怒号のような声を向けられまた体がびくっと跳ねる。ほぼ同時に腕が強い力で握られると痛みに眉を寄せるがそれ以上に事務所が危険だと主張する相手に大きく瞳を揺らした。今まで外は危険だと話す相手は見たことがあったが自分達の職場である事務所ではそんな事を一切言ったことがなかった、まるですべての人が敵だと語る相手が怖くて痛々しくて視線を向けたまま固まる事しか出来ない。そのままソファーに引き戻されると事の重大さに体は重たくなる、相手は前回のあの事件でつけられた心の傷がさっきの件で開いてしまったのだろう、だからこそ強い不安に襲われている。ならば今は相手の言う通りにすることが傷つけずに安心させられることではないかと考えが過ぎる。今は滅茶苦茶なことを言っているがいつも通り二人の時間を過ごせば元に戻るだろうと結論づけると相手と目を合わせる、そしてひとまず今は相手の言う通りにすると告げ、落ち着かせようと緩く抱きついてみて)

  • No.9738 by 探偵  2025-10-17 15:10:21 ID:65b68c258


、すまねぇ……フィリップ…俺が落ち着くまでじゃなくて一生、な?
(相手が命の危機に晒される場所であるガレージの外へと出ていこうとすると思わず腕を掴んで声を荒らげてしまう、相手は戸惑うと同時に掴んだ手に力が入りすぎたのか痛みに顔を歪めていてソファへ戻した後に直ぐに手を離し謝罪した。直後相手はここにいることを承諾して安堵すると同時に小さく笑みを浮かべる、ようやく相手も落ち着いたようだ。そのままこちらに抱きついてくる相手をこちらからも抱き締めて腕に力を込める、この心地が失われるようなことがあってはならない。相手を傷一つ付けることなく守るにはここに居てもらうしかない。ゆっくりと深呼吸すれば冷静に説明しなければと思考が傾く、もうとっくに正気は失っているのに。顔を上げて相手と目線を交わすと「フィリップ、俺はこの街を愛してるけどな、この街にはお前にとっての危険が多すぎる。この前と今日で痛感したんだ。そいつらが簡単にお前を奪っちまうことも、身をもって思い知った。だからお前は一番安全なここに居てくれ。ここの存在は俺とお前とアキコしか知らねぇからな。…アキコから情報が漏れるかも知れねぇし、あいつには大阪に帰ってもらうか」と勝手に話を進めて

  • No.9739 by 検索  2025-10-17 17:04:40 ID:415c83bff


…っ、…そんな、こと…なんでアキちゃんまで。…翔太郎、君が心配してくれるのも不安なのもよくわかるよ。だけど探偵という仕事も鳴.海.壮.吉から受け継いだ使命もあるだろう? それらをこなすためにも今一気に決断してしまうのは危険だ
(ここにいる、と伝えれば相手の表情は安堵に和らぐ。少しでも落ち着くように腕を回して抱きしめれば相手からも力が込められて大切な相棒であることを確かめた。だがゆっくりとした呼吸音が聞こえて次に目が合った時には以前には無かった陰が瞳に潜むようになっていて一生だと言われると思わず息を飲んだ。それから告げられたことは何とも一方的で自分を外界から切り離すことだった、一時的な錯乱にしてはさっきからずっと意見が変わらない事に冷たい恐怖を抱いていたが更に所長の名前があがれば思わず声を上げてしまう。三人で家族だと言っていたはずなのに追い出そうとしている言葉を聞けば信じられないとばかりに目を見開き相手を抱きしめる腕から力が抜けていく。自分の身を守る事しか考えられなくなっている相手にショックを受けながら何とか深く息を吐けば話に盛り込むように名前を呼んで話しかける。そして相手がずっと大切にしてきた探偵という仕事と師匠の名前を上げて諭すように言葉を続けてじっと相手を見ながら「だから一緒に考えよう、二人で一人の相棒だろう?」といつものフレーズとともに説得を試みて)

  • No.9740 by 探偵  2025-10-17 18:00:31 ID:65b68c258


…考える?もう考えるなんて段階はもうとっくに過ぎてんだろ。お前はこの前も、今日も、死にかけてんだぞ!お前が風.都.を歩いたら何時死んでもおかしくねぇんだよっ!!
(淡々と相手を守る算段を進めていけば途中相手から困惑の声があがる、情報漏洩という意味で相手の居場所を知る人物は限りなく少ない方がいい。つまり自分だけでいい。記憶を消す手段がない以上所長様には遠くに行ってもらうのが一番だろう。そうやって話を進めていたのに相手はまだ状況を理解していないようで腕から力が抜けていき自分達の使命について何やら色々と言われる、まだ外の世界への未練があるのだろうがもう悠長なことは言っていられないのだ。それが何故相手に分からないのか理解できない、早急に相手を護らなければならないのに。返事をしているうちに今日のこと、先日のこと、連れ去られた日のこと、ひとりで居なくなった日のこと、あらゆる出来事が、相手を失うかもしれないと思った出来事がフラッシュバックする。いつの間にかまた声を荒らげて叫ぶと相手を抱きしめる腕にさらに力が籠って逃がさないようにしつつ「探偵業は最初みたいに俺が外に出てお前はここにいればいい。それで十分やってこれたのに、お前を外に出しちまったばっかりにあんな…すまねぇ、フィリップ…」と強く束縛しながら頭を優しく撫でていて)

  • No.9741 by 検索  2025-10-17 19:10:33 ID:415c83bff

…そんなことは、…翔太郎、
(家族とまで言った所長まで追い出すと聞けば黙っていられずにいつもの自分たちの使命を説くが全く響かずに一蹴される。さらに畳みかけるように今までのことを振り返りながら叫ぶ姿は必死でヒートアップしていく口調に何も言えなくなる。そんなことはない、と言おうにもこの仕事をしている以上危険とは隣り合わせで絶対に死ぬことがないとは保証はできない。口を噤んでいる内に相手の声はますますと荒れ、抱きしめる腕に痛いほど力がこもる。ここまで相手を不安に追い詰めてしまったのは自分のせいだろう、強い力とは裏腹に優しく頭を撫でられ耳の近くで謝罪の言葉を零すのを聞けばこれ以上相手に負担をかけたら壊れてしまうのではないかと不安が過った。どうしていいかわからず、だけど目の前の相手を大切にしたくてこぼれるように相手の名前を呼ぶと再びその体を抱きしめなおしてただ二人の体温を共有して)

  • No.9742 by 探偵  2025-10-17 19:59:36 ID:65b68c258


フィリップ……俺に、どんな奴がお前に襲ってきても倒しちまえる強さがあったら……それに、どんな奴も容赦なく叩きのめす覚悟があったら……お前を絶対に守れるのに、俺はどっちも持ってねぇんだ
(頭に血が上って視界が真っ赤に染まり酸素が薄れれば呼吸が粗くなる、二度と相手に痛みを与えないために、ましてや死に追いやることがないように、一番いいのがこのやり方なのは決まっている。謝罪を口にすれば力の抜けていた腕はこちらに再び回されて抱き締められる、その心地に心底安心して心は満たされてゆっくりと息を吐き出した。相手に降り注ぐ槍を全て払い除ける力も覚悟も自分には無い、単純な実力不足な上、この街を愛するが故に非情になりきれない自分、そのどちらもが相手を守るのに足りない。どうしたって足りないのなら相手を守る方を固めればいいのだ。頭を撫でていた手を頬に添えて親指の腹で愛おしげにそこをなぞりながら瞳にスっと陰りを宿せば「だからこれが一番なんだ、フィリップ。お前には窮屈な思いさせちまうが…でも、お前が何処で生きているか、知ってるのは俺だけでいい」と告げた。場を切り替えるように笑みを浮かべれば「コーヒーだったな。いれてくる」と声をかければ腕を解いて事務所スペースへと上がっていき)

  • No.9743 by 検索  2025-10-17 21:54:26 ID:415c83bff

…翔太郎、それでも僕は…!……どうしよう、
(相手の情緒はさきほどから不安定で妙に呼吸も荒い。強く抱きしめてくる相手にこちらからも腕を回すとゆっくりと息を吐きだしたのが分かった。頭をなでていた手が頬に添えられ至近距離でその目を見ながら相手の話を聞く。相手の言葉には後悔がにじみ出ていて懺悔のようだった。やがてこちらを見る相手の瞳に陰りが宿るのが見えると思わず息を飲む。そこにはいつも宿っている光はなくて一線を越えてしまったような色にじわりと冷や汗が伝う。だが自分の相棒は決して完璧超人ではなくて未熟だとしても頑張ろうとしてくれる相手だ、相手のあげた二つもこうして守ってもらうことも本当は必要なくてそのことを何とか伝えようとするがその前に相手が笑顔を浮かべて話を切り上げるとそのまま事務所スペースへと上がっていってしまった。一人になれば無意識に息を吐いてつい本音が零れる、相手のことは大切でできることならその願いをすべて叶えてあげたいが永遠にここから出られないのは避けたい。一過性の不安だと信じたいがあの瞳の陰りが脳裏にちらついて胸が締め付けられた。どうにかできないかと考えを巡らせながら万が一に備えてス,タ,ッ,グ,フ,ォ,ンからガシャットたちを動かせるようにしておく、それから立ち上がると無意識に足音を立てないようにしながら階段部分まで移動してそこを登ろうと一歩踏み込んで)

  • No.9744 by 探偵  2025-10-18 09:01:06 ID:65b68c258


……フィリップ?っ、フィリップ?!
(事務所スペースに戻りキッチンへ向かえばコーヒーを入れ始める、昔は一口も飲めないものしか出来上がらなかったが相手に言われたことを思い出し忠実に守って飲めるコーヒーを抽出していく。これも相手と一緒にいたからこそ出来ること、そんな相手がもう二度と失われる心配がないのを思えばコーヒーの香りと共にまた笑みが浮かんだ。お盆にポットに入れたコーヒーとカップ類を二組乗せてガレージへと続く扉へ移動する。相手もコーヒー好きなのだからガレージにももうひと揃いコーヒーセットを用意した方が良いかもしれない。そんなことを考えながら扉を開けて真っ先にソファの方を見る。しかしそこに相手の姿はなかった。ソファにいるはずの相手がいない、あそこから離れれば命の危険があるのに忽然と消えている。相手がいなくなる、相手が死んでしまう。思考は一気に爆発してゆっくり手からお盆がこぼれ落ちると螺旋階段の上で派手な音を立てポットとカップが割れた。がむしゃらに相手の名前を叫びながら螺旋階段を駆け下りる、しかしその降りた先に相手の姿を見つけてピタリと動きを止めた。ここから動いてはいけないと言ったのに、それが一番だと伝えたはずなのに。瞬きを忘れた目で相手を見つめながら「なんでソファにいねぇんだ?」と問いかける。思考も心臓も囃し立てるように煩い。気がつけば「あそこから動くなって言っただろ!」と声を荒らげて相手に掴みかかって、そのまま無理やりソファの方に引きずっていこうとして)

  • No.9745 by 検索  2025-10-18 12:30:17 ID:415c83bff

…っ、しょうた、ろ…ご、ごめん…少し様子を見に行こうと思って…
(突然の相手の変化についていけずにひとまず出来る範囲で対策を講じる。一緒に事務所に返ってきているのに相手だけがコーヒーを入れに行っていることへの違和感が拭えずにほんの少しだけ今の相手の様子を見に行こうと階段を上がろうとした。その瞬間ガレージの扉が開いて相手の声が聞こえた、視界の関係で螺旋階段下にいる自分の姿は見えてないせいか取り乱したような声と共に頭上で陶器壊れる音が響いて身を縮こませる。一気に駆け下りてくる音に動けずにいると降りてきた相手と目が合って怯えたように名前を呼ぶ、ガレージの中ならば大丈夫だと思っていたのにソファーから離れるだけで凄い剣幕で迫られて反射的に謝罪の言葉を口にする。ソファーまで連れ戻されると掴まれる腕の強さと声色に視線を無意識に伏せぽつぽつと言い訳のように理由を説明する。相手のズボンを見れば裾の方にコーヒーが飛び散ってしまっていて「翔太郎、服汚しちゃってる、」と焦ったように声をあげて)

  • No.9746 by 探偵  2025-10-18 16:43:33 ID:65b68c258


お前はこのガレージから出ちゃいけねぇんだ!どうしてそれが分かんねぇんだよ!!……それよりもやることがある
(相手がソファから離れて、ましてや外の世界に繋がる螺旋階段にまで来ていたことに焦りと不安と怒りが一気に押し寄せてただ感情的に叫ぶだけの生物に成り下がる。ガレージの外は危険な世界だ、相手が死ぬかもしれない、決して行かせてはいけない世界。ほんの少しの油断が死に直結することは相手だって分かっていたことのはず、それなのにちょっとだけなんて言い訳にさらに頭に血が上った。相手はこちらの様子を心配しているようだが今はそんなことよりどうでもいい、相手がガレージにいることに慣れて貰わなければ話は始まらない。苦々しい顔をすれば「あんまりこういうことはしたくねぇんだが…」と呟いてからス,パ.イ,ダ,ー,.シ,ョ.ッ.クを構える、そして相手の右足首に糸を絡ませ、もう片方を後方の壁へと繋げた。これで相手が移動出来るのはソファとホワイトボードの一部、といったところだろうか。深々とため息をつくと「分かってくれフィリップ、お前はガレージから出ちゃいけねぇんだ。世界にお前の存在が知れちゃいけねぇんだ!だから……暫くはそれで我慢してくれ」と相手の自由を奪っておいて申し訳なさそうな顔を浮かべて)

  • No.9747 by 検索  2025-10-18 18:19:12 ID:415c83bff

な、に…っ!? 何で、……そうか、君は本気なんだね。
(範囲とすれば十分にガレージ内でソファーから数歩の距離なのにそれだけでも相手は感情のままこちらを?りつける。あの柔らかな表情はどこにもなくて常にピリピリとした感情と言葉が向けられるとその圧に萎縮してしまう。何も言えないでいたが相手が苦々しい顔でス,パ.イ,ダ,ー,.シ,ョ.ッ.クを構えると目を見開いて一歩後ずさる。何をするつもりなのかと問いかける前に糸が射出され自らの右足首と壁をつなぐ。数歩も歩けば伸びきってしまいそうな糸の長さが自分が動くことが許されている距離なのだと理解してしまえば大きく目を見開いて困惑と絶望の滲んだ目を向ける。相手がしたことなのに申し訳なさそうな顔でこの現状を押し付けてくる様子を見ればパキパキと何かが崩れていく音がした。もう相手は自分の話を聞いてくれる気も自由にしてくれる気もないのだろう、自分を守るために相手だけが知っているここにずっと閉じ込めておくつもりなのだ。でも、相手が望むのならば、それが一番なのかもしれない。漸く口を開いて呟いた言葉は思ったよりも低い音になって零れ、影の差し込んだ瞳を向け「…いいよ、このままじゃ君が君が壊れてしまうなら、君が本当に望むならそれも受け入れるよ、翔太郎」と静かな声で伝えて)

  • No.9748 by 探偵  2025-10-18 19:43:49 ID:65b68c258


っ、フィリップ……ありがとう、受け入れてくれるんだな…
(ただでさえ光の差さないガレージで一生を終えるのだからせめてその中では自由に暮らして欲しかったのだが相手がまだ外の世界への興味を捨てきれないというのなら仕方がない、相手の足と壁を繋いで自由を奪えば相手の顔の色は悪くなっていく。だがこれも相手を守るためなのだ、もう少ししてここに慣れれば出ていくなんて選択肢はきっとなくなるはずだ。相手がガレージの外の世界を、危険に満ちた風.都を、諦めるまではあのままだろう。相手は静かに呟くがその言葉が重く感じる、目線を揺らしたが直後相手からこれを受け入れると言われれば相手の方を見て瞳を揺らした。相手はいつだってこちらの全てを受け入れてくれていたが改めてここに籠る選択を許されれば幸せと安堵とが胸に満ちて表情を緩ませる、相手の瞳に陰が刺したことは既に陰る瞳では認識できなくて相手に近寄ると再び抱きしめた。この世で一番大切で決して失いたくないもの、頭をゆっくりと愛でるように撫でながら深呼吸すれば「俺も仕事以外の時間は全部ここにいるからな。これまでと寝泊まりする場所が変わるだけだ」と柔らかな口調で言って)

  • No.9749 by 検索  2025-10-18 20:11:26 ID:415c83bff

…ん、翔太郎。 …ああ、ならずっと一緒だね
(自分が外に出ようと抵抗すればするほど相手は激しい感情に支配されて声を荒らげ無理やり腕を引っ張って知らない姿になっていく。それに相手の言う通り自分を狙って組織の人物が襲ってきて相手が怪我をしたこともある。ならば、相手の言う通りここに居ることが一番安全なのかもしれない。揺らいだ思考の中、相手の願いを聞き入れると伝えれば相手の瞳は揺れ、嬉しそうな表情が浮かぶ。更に相手が近付いてきて慣れ親しんだ温かな腕に包まれれば自分の選択は間違えていないと肯定されたようで小さく息を吐くと共に相手の名前を呼んだ。優しく頭を撫でる仕草はいつもの恋人と一緒で自らも腕を回して抱き着くと無意識に身を委ねる、そして柔らかな口調で仕事以外はここに来るのだと聞けば自然と口角が上がってずっと一緒だと告げる。自分がここに閉じ込められている分、相手も傍にいてくれるなら二人だけの世界だ。乱れて一部が壊れた思考では酷く甘美な響きに聞こえて、軽く相手を抱き寄せ唇に触れるだけのキスを落とし「翔太郎」とまた名前を呼んで)

  • No.9750 by 探偵  2025-10-18 21:26:54 ID:65b68c258


…あぁそうだ……ずっと一緒だ……フィリップ、…
(相手を抱き締めれば名前を呼ばれてその声が鼓膜を揺らせば甘美な幸せが脳内へと広がる、抱き締める体は暖かくて二度とこの温もりが失われることはないだろう。ずっと一緒という幸福な言葉にこちらも口角をあげて噛み締めるように同じ言葉を繰り返しながら抱き締める腕に力を込めた。相手の方に引き寄せられて唇が重なる、暖かくて、柔らかくて、幸せな、いつも通りの心地。これが失われるかもしれないともう怯える必要なんてないのだ。こちらからも名前を呼んで唇を重ねる、先程よりも長い時間互いの体温を交わしたあとそっと離れて額同士をコツンと合わせた。これでもう相手が危険な世界へ行くことは無い、ここで一生を過ごす分相手の願いは何でも叶えてやりたくて「家にあるものこっちに持ってこなくちゃな。あとコーヒーセットも買い直さねぇと。欲しいものがあれば何でも言えよフィリップ」と最大限に甘やかすことを伝えながら目を閉じ幸せに浸っていて)

  • No.9751 by 検索  2025-10-19 09:01:19 ID:415c83bff

……ん、…へへ、翔太郎。…うん、パジャマとかも持ってこないとね。 …だけど君が一緒に居てくれるのが一番嬉しい
(一線を超える決断をしてしまえば今はただ湧き上がる幸せに身を委ねたくて溢れる思いのままに顔を近づけ唇を重ねる。確かな柔らかさに口角をあげながらキスの感覚に浸り、相手からも唇が重ねられるとただただ自分達だけに許された幸せを堪能していた。腕に力を込め相手と更にくっついていたがやがてゆっくりと唇を離すと相手とこつんと額同士を合わせた。至近距離で視界が相手だけに埋め尽くされると無邪気な笑い声を零して大好きな人の名前を呼ぶ。さっきまであんなに怒られて叫び声を向けられたのに相手を受け入れるだけでこんなに甘やかされる、いつの間にか反対するような理性は溶け消え、家で着ていたお揃いの寝巻きも持ってこなければ、と瞳を仄暗く光らせながら話に乗る。すりすりと猫のように擦り寄っては相手だけを望んでまた頬にキスを落として「翔太郎、すき」と淡く微笑んで)

  • No.9752 by 探偵  2025-10-19 10:43:57 ID:65b68c258


これからはここでも緑と紫の寝巻きだな……フィリップ…俺も、お前とずっと一緒に居られるのが嬉しい…もう、お前がいなくなることは絶対にない……大好きだ、フィリップ
(今まででもっとも大きな望みを相手に受け入れられてただただ胸は幸福と安堵に満ちる、相手を失くすかもしれない絶望をもう味わうことはないだろう。最も近くにいる相手から無邪気な笑みが溢れて、それが鈴の音のように脳内へ甘く染み渡っていく。二人で揃えた二人の空間で使うための寝巻きもここで使うのだと言われればこれからの生活にさらに期待と幸せは膨らんだ。こちらに擦り寄るのが擽ったくて小さく笑い声を漏らせば好意の言葉が伝えられる、今は何よりもそれが心を幸せで満ち溢れさせた。後頭部に掌を添えこちらからも同じ言葉を伝えながら頬や目尻、鼻や顎など次々と口付けを落としていく。溢れる幸せの分相手に口付けて、もう相手を失うことはないのだと、相手もそれを受け入れてくれているのだと、二人だけの世界を築けたことに喜びを感じていた。相手も自分も同じ薄暗さを瞳に宿していることなど知る由もなく、背徳的な世界に沈む。だが相手と一緒ならばそれでいい。相手以外は何もいらないのだから。このままずっとこうしていたいがひとまずは今晩を過ごせる準備をしなければならない。先程のコーヒーも片付けなければ。顔を上げると「俺は寝巻きと今日の晩飯買ってくる。お前が好きなアイスも買っとかなきゃな。待っててくれ、フィリップ」と声をかければそっと腕を解いて)

  • No.9753 by 検索  2025-10-19 17:00:48 ID:415c83bff

ん、僕も大好きだよ。……ああ、…その…早く帰ってきて欲しい。
(心が動くままの言葉をかければ相手からは後頭部に手が添えられて頬や目尻などにたくさんのキスが落ちてくる。ただ触れるだけで幸せでずっと相手と一緒に居ることがなによりの最適解だと思えて仕方ない。自然と口元は緩みっぱなしで仄かな光を灯しながら相手と目を合わせる。ふわふわとまどろむような幸せに浸って何度も相手への好意の言葉を口にしていたがその顔が上がればじっとその目を見つめる。待っててくれと聞けば相手だけが外に出るのだとわかって一瞬表情が暗くなる。いつもなら二人で外に出て買い物をして二人の家に帰ったことだろう。右足首の糸が重く感じた気がして視線も伏せてしまうが相手の語ったことが嘘ではないことは知っている。解かれていく腕に寂しさを覚えると相手の服をつかんでから相手を見つめ、普段では口にしないような弱音と本音交じりの言葉を伝えて)

  • No.9754 by 探偵  2025-10-19 19:49:10 ID:65b68c258


…あぁ、…全速力で帰ってくる
(ここから一歩たりとも離れたくないのだが相手が健やかに生活出来ないのは困る、このガレージで一生を過ごすのだから衣食住は充実させなければ。陽の射さないガレージに監禁することが既に健やかな生活の条件から外れているのは陰る瞳では気づかない、閉じ込める対象である愛しい相手も同じ瞳の色なら尚更だ。だが一旦ここを離れることを宣言すれば相手の表情が一瞬暗くなる、もう一緒に外には出られないのなら移動中は離れ離れになってしまって今までよりも同じ時間を共有出来ないのは少々寂しい面もあった。だがこれも相手を守るためだ、相手の命を狙う人間がいる世界に大切な存在を連れていくことなんて出来ない。ゆっくりと腕を解くが直ぐに服を掴まれて不安げにお願いがされればそのいじらしさに胸は強く掴まれてしまう。再び相手の方に寄って軽く抱き締めると唇を重ねる、これから感じる寂しさを先に埋めるように長い時間重ね緩慢な動きでそこを擦り合わせてこちらの存在を刻んだ後ゆっくりとまた離れた。恋人の願いを叶えるため全てを最速で終わらせなければ。最後に軽く頭を撫でてから「直ぐに終わらせるからな」と約束を口にし相手に背を向ける。あのワイヤーがある限り先程のように相手がソファから離れることはないだろう、それに相手はもう自分の願いを受け入れてくれている。何も心配することはなくて上機嫌なまま駆け足で螺旋階段を登ると最後にまたちらりと相手の方を見て軽く手を振ってから扉を抜けて)

  • No.9755 by 検索  2025-10-20 11:37:13 ID:415c83bff

うん、待ってるから。
(せっかく二人きりになれたのに相手が外に行ってしまえば一人になる、そんな寂しさから不安げにお願いをすればすぐに近づいてくれてぎゅっと抱きしめて貰う。それから唇が重なって時が止まったかとおもうほど長く口付けを交わす。特別な相手がちゃんとここにいる、そして大切にしてくれているのだと肌身を持って知ればゆっくりと離れた時には不安の色は随分と消えていた。素直に撫でられながらこくりと頷くと手を離してから真っすぐに相手に伝える。一気に螺旋階段を駆け上がった相手が上で手を振ればこちらも振り返して事務所に戻ったのを見送った。一人になればがらんとしたガレージは静かでまた寂しさが湧きあがる。相手の代わりに以前水族館で当てたぺんぎんのぬいぐるみに手を伸ばして手繰り寄せるとそのまま抱きしめて天井を見上げる。何かを検索する気にもならず、ス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンを開くと少々悩んでから『もう家には着いたかい?』『一緒に作ったスノードームも持ってきて欲しい』『アイスはいつものバニラが良い』などと逐一相手にメッセージを送って)

  • No.9756 by 探偵  2025-10-20 12:32:16 ID:65b68c258


(駆け足で螺旋階段をあがって事務所スペースに戻り直ぐ様ハットを被って街へと繰り出す、一応周囲を警戒してみたが相手を狙うような輩はいないようだ。そのまま早足で進むがその間にス.タ.ッ.グ,フ.ォ,ンが鳴って画面をみる、そこには相手からのメッセージがあって自然と笑みが浮かんだ。逐一送られてくるメッセージに『もうすぐ着きそうだ』『スノードームとマグカップも持ってくる』『いつものバニラのデカイやつ買って帰る』とこちらも細かく返信して相手の存在を感じる、これならば外に出ている間は常にドライバーをして意識を共有させたっていいかもしれない。自分達は二人で一人で、いつだって一緒なのだから意識だって常に共有したっていいだろう。そうやって家からとりあえず必要なものを持ち出しスーパーに寄って買い物を済ませて両手いっぱいに袋を抱えて事務所へと戻ってくる。食材は一旦キッチンの方に置いて二人の家から持ってきたものを手にガレージへ続く扉の前へたどり着く。そこで一瞬動きを止めた。もし相手がまたソファにいなかったらどうしようと不安が過ぎる、だが相手も確かにこちらの願いを受け入れてくれたはずだからと軽く頭を振ると扉をあけた。直ぐ様ソファの方を見ればそこにはきちんと相手がいて顔を明るくさせる、そのまま螺旋階段を駆け下りると「フィリップ!」と名前を呼びながら駆け寄った。しかし相手の腕の中には自分ではないモノがいてそこに視線をやるとゆらりと黒い影が揺れる、そこは自分だけのものなのに。ペンギンの頭を掴むと「そこは俺の場所だろ」と乱暴に相手の腕から引き離して脇へ放り投げる、直ぐに相手に覆い被さるように抱きつけば「待たせたな」と呟くように言って強く抱き締めて)

  • No.9757 by 検索  2025-10-20 13:57:07 ID:415c83bff

…翔太郎! おかえりなさ、あ、…ふふ、おかえり
(こちらが送ったメッセージにはすぐさま返事が来て安堵の息が零れる。電話しながらでも良かったかもしれないと思ったがそれで注意が散漫となって何かに巻き込まれては意味がない。次からはバ.ッ.ト.シ.ョ.ッ.トで後を追わせて姿を確かめようかと考えながらぺんぎんのぬいぐるみを抱きしめ一人の時間を過ごしていた。それから少しして事務所の方から物音が聞こえた。相棒かもしてないと立ち上がって扉の方をみつめていると相手が入ってきて目が合う。約束通りに戻ってくれた相手に嬉しさは募るばかりで一気に階段を駆け下りてくる間にも名前を呼んで綻ぶような笑みで出迎えた。だが相手が自分の前に立つとその表情に黒い影のものが浮かんだように見えてぱちりと瞬きすれば抱いていたぺんぎんのぬいぐるみを取り上げられ何処かに投げ捨てられる。思わず声を上げてその行き先を目で覆っていたがそれを塞ぐように相手に抱き着かれると意識はすぐに恋人だけに向かってこちらからもぎゅうっと抱きしめる。短い時間だったはずなのに久しぶりのようにも思えて軽く擦り寄りながら今一度出迎える言葉を伝える。顔を上げて相手を見ると「何か変なこととかなかったかい?」と外であったことを確認するように問いかけて)

  • No.9758 by 探偵  2025-10-20 17:50:48 ID:65b68c258


特に変わったことはねぇ…けど……
(ガレージの扉を開ける瞬間、一瞬の不安は過ぎったが螺旋階段に出てすぐソファの方を見ればそこには先程とは違いきちんと相手がいてその顔に笑みが浮かんでいればこちらの心も暖かくなる。逸る気持ちのまま階段を駆け下りて相手の元に向かった。腕の中にいた邪魔者を取り去ると相手の視線は一瞬そちらへ向くが抱き締めれば意識はこちらへ戻ってきて、抱き締め返されるとふわふわとした浮かれた幸せが湧き上がった。擦り寄る相手に軽く笑い声を漏らしながら顔を上げて目線があう、外の世界は至って普通で特に問題は無かった。だからといって相手にとっての脅威が存在していることは変わりないのだが。しかし愛しい相手の顔を見つめていればあのガレージを開ける瞬間に感じた不安がゆらりと台頭して僅かに目を伏せる。相手がこちらの選択を受け入れてくれたことはこの上なく嬉しい、しかしどうしても最初に扉を開けて相手がいなかった時の絶望が忘れられなかった。相手の肩口に方を埋めて軽く擦り寄ると「フィリップ、」と弱々しく名前を呼ぶ。決して逃がさないように腕の力を強めながら「もうひとつ、俺の願いを聞いてくれねぇか?」と伺うように問いかけて)

  • No.9759 by 検索  2025-10-20 18:46:19 ID:415c83bff

けど…?…いいよ、僕に叶えられるものなら何でも言ってくれ
(帰ってきた相手の体をぎゅっと抱きしめてちゃんと戻ってきたのだと確かめる。さっきはあんなに寂しかったのに相手がいるだけでこんなに心が弾んで仕方ない、依存という言葉では片づけられないほどすべてを相手に委ねている事実にくらくらしながら外での行動を訪ねる。特に問題がないと聞けば安堵するもその言葉の終わりに引っ掛かりを覚えれば動きを止める。その先を促すように言葉を続ければすり寄ってくるとともに弱々しく名前を呼ばれてその後頭部を撫でながら相手を見つめていた。腕の力が強くなって伺うように尋ねられると相手の不安を溶かすように笑って見せ軽く頭をなでてやりながら頷く。世界で一番大切な相手の望みならば何でもかなえてあげたい。それがどんなことであってもだ。微笑みを向けながら「僕のすべては君の物だからね」と言葉をつづけながら相手の言葉を待って)

  • No.9760 by 探偵  2025-10-20 19:58:58 ID:65b68c258


……、フィリップ……最初の一週間だけでいい。それで、俺も慣れるようにするから、
(相手と秘密の場所でこうやって抱き合っているだけでただただ幸せを感じる、それが相手の足を拘束する上で成り立っているのに後ろめたさよりも相手との深い繋がりを感じていた。ただでさえ相手に無理を強いている自覚はあるがそれだけではまだ心の不安は消えなくて相手にもうひとつ願いを伝えようと伺ってみれば頭を撫でられる、それだけで相手がこれからこちらが言おうとする事も受け入れてくれるだろうと安堵することが出来て無意識に息を吐き出した。今度はこちらからグリグリと何度も擦り寄っていれば全てを享受することを言葉でも伝えられ、その声は鼓膜を揺らし脳内を甘く痺れさせた。これまで幾度となく口にした互いが互いのものであるということ、それを今相手を自分だけのものにすることで実現したわけだが今はもう一歩踏み込みたい。相手がもう何処にもいかない確証とより相手が自分のものであると示すような行為、意を決するように軽く息を吐いたあと顔をあげて相手の目を見つめる。そしてこちらに回す腕をそっと解いて緩慢な動きで相手の両手を纏めあげ、両手首をこちらの両手で掴めば「…手も縛っていいか?」と静かに問いかけて)

  • No.9761 by 検索  2025-10-20 22:52:06 ID:415c83bff

……、手を?…そうだね…君が不自由させないくらい世話をして甘やかしてくれるなら構わないよ。
(相手が言い淀むのが見えれば先を促すようにその頭をなでる。表情に安堵が浮かんで息を吐きだすのをみれば更に自分たちの核心となる言葉を掛けじっと相手を見つめる。相手の望みならなんでも叶えたいと期待を持って待っていると意を決したように顔が上がって目が合う。そして腕がほどかれてその手がこちらの両手首をゆっくりと捕まえると目を瞬かせた。静かに話を聞いて願いが伝えられると視線を相手の手に向ける。今でさえ右手首が繋がれて限られた範囲でしか行動できなくなっているのに手も使えなくなればまともな生活すらままならないだろう。ただそこにいるだけの存在になってしまう提案に流石に考えてしまう。だがこちらが動けなくなれば必然的に相手が付きっきりで世話をしてくれるようになる、日課のパトロールにだって行かないかもしれない。つまり、この空間で一週間二人きりであると思えば途端に甘美な提案のように思えてしまった。わざと考えるようなそぶりを見せてから相手の方を見ると悪戯っぽい笑みとともに自ら手を差し出しながらさらに深みに落ちることに承諾の返事をして)

  • No.9762 by 探偵  2025-10-21 08:17:09 ID:65b68c258


……、…当然だ。俺が食事も着替えも全部…お前が生きるためのこと全部してやるから
(二人しかいない世界に閉じ込め動ける範囲をソファ周辺に限定している時点で既に業は深いのに僅かに溢れた不安さえ埋めたくて、そしてそれを相手に受け入れて欲しくて、さらに拘束を強めることを願う。手も縛ってしまえば人として生きることさえ難しくなる、相手が考える素振りをみせれば流石に拒否されるだろうかと不安げな表情を浮かべて相手を見つめた。だが直後に悪戯っぽい笑みを浮かべて自ら手を差し出す姿を見れば目を見開き大きく瞳を揺らす、生きる自由さえ奪ってしまう行為さえ受け入れられて最大限の幸福が湧き上がれば破顔してしまった。手首をぎゅっと握りながら相手の望み通りに、それ以上に、自分が世話をすると誓う。その瞳は一層の影を宿して深淵のように光は失われていた。誓いを立てるように軽く口付ける、そして掴んでいた相手の両手を背中側へゆっくり回して相手を抱き締める体勢になる。片手で相手の手を纏めあげたまま家から持ってきたものが入った袋を探りガーゼとビニール紐を取り出す、紐と手首が擦れて傷にならないよう手首にガーゼを巻いてから紐を手に取ると丁寧にそこを縛り始めた。それぞれの手首に何重かに紐を巻いていくうちに段々と相手の自由は奪われていく、それにどうしようもない安心を覚えながら最後にふたつの手を纏めあげるように紐を巻いた。これでもう相手は自由に手を動かせない、ここから出ていくなんて不可能に近いだろう。一切の自由を奪った手首に満足げに笑みを浮かべてから顔をあげて相手と目線を交えると「できた」と幸せそうに呟いて)

  • No.9763 by 検索  2025-10-21 10:51:28 ID:415c83bff

ん、…もしかして最初からそのつもりだったのかい?
(迷う素振りに不安げな表情を見せる相手に全てを委ねるように手を差し出すと大きくその瞳が揺れる。それから幸せそうに破顔してこれからの世話を誓うように告げる瞳にはより深く影が落ちて自分だけしか映していない。今まで通りのこの街の探偵としての左.翔.太.郎ならば絶対にこんなことはしないだろう、だけど今は自分の為に法や倫理を逸脱してまで自分の物にしようとしている。独占欲や背徳などが混ざり合った幸せを抱きながら口づけを交わす、両手が後ろに回されて抱き着かれるとがさがさと袋を漁る音がして目をやる。袋からはガーゼと紐のようなものが出てきて外出した時点で拘束するつもりだったのだと思えば揶揄うように問いかける。擦れないようにガーゼが宛がわれその上から紐が巻かれていくのを少々緊張しながら受け入れる何重にも巻かれて最後にぎゅっと結ばれてから幸せそうに完了を伝えられると試しに軽く手を動かしたり捩ってみるが紐は外れない、後ろにある分何かを掴むことも難しそうで足首の拘束も合わせて完全に自由を奪われてしまった。どうしようもなく不安を感じるべきなのに相手の願いを叶えてあげられた事と大好きな人に全てを捧げているのが嬉しくて目を細めながら「これで正真正銘、君が居ないと生きていけなくなってしまったね」と囁いて)

  • No.9764 by 探偵  2025-10-21 12:37:25 ID:65b68c258


…まぁな……、…フィリップ……俺がめいっぱい幸せにするからな
(家から持ってきたものの中に潜めていたビニール紐とガーゼを取り出せば相手から揶揄うように問われる、家で紐を見つけた瞬間に無意識に手を伸ばしていたのだから答えはイエスだ。相手をこの場から絶対に離れられないようにしたかった。その願いは成就して相手を見つめればその目が細められて甘美な言葉が囁かれる、その甘い響きは僅かに残っていた罪悪感や倫理を全て溶かしつくしてぐちゃぐちゃに潰れるほど乱暴に心臓を掴まれた。瞳を揺らしながらゆっくりと吐息を吐く、同時に瞳に宿る影はより一層濃くなった。愛しい恋人を拘束して自由も尊厳も奪ってしまうなんて傍からみれば組織とやっていることは変わらない、しかしそれを相手に嬉しそうに受け入れられてしまってはどうしようもなく甘く深く重い幸せが胸を満たしてしまってこれが一番正しい選択だとしか思えなかった。再び相手を抱き締めて頭を撫でる。もう相手は自分なしには生きていけない、愛しい恋人は身も心も正真正銘自分のものだ。全てを手中に収めた今その分相手を最大限愛すことを誓い、その証として軽く口付けを送る。愛おしげに頭を撫でて間近でその瞳を見つめれば早速相手を甘やかしたくなって「アイスでも食うか?」と問いかけて)

  • No.9765 by 検索  2025-10-21 14:47:56 ID:415c83bff

…翔太郎、…ああ、君でいっぱいにしてくれ。 食べたい! この手だから君が食べさせてくれるのだろう?
(さらに一歩踏み込んだ拘束がなされると先ほど以上に自由に動けなくなる。まるで罪人のような扱いだがその罰を与えるのが大切な恋人で幸せにしてくれるというのなら寧ろ甘美な状態ではないかと思えてきた。それを相手に伝えればまた瞳が揺れてますます宿る感情に粘着質な物が混じっている気がする。再び相手の腕の中に包まれると優しく頭を撫でられ、こちらから抱きしめ返せない代わりに軽く擦り寄る。これからはここが真の居場所になることを予感しつつ一生の誓いのような言葉を聞けば無邪気に喜んで名前を呼び返す。相手だけに染まることを望んで口づけを受け入れると間近で頭を撫でられながらアイスを提案されて目をきらんと輝かせながら食いつく。ちゃんとお願いした通りアイスを買ってきてくれたらしい、子供っぽい笑みを浮かべつつ後ろ手に結ばれたのを踏まえてその方法を尋ねる。だが恐らくアイスは上の冷凍庫の中だ、持ってくるためにまた離れなければならないことを思えば一瞬眉は下がるもじっと相手を見つめると「30秒で持ってきてくれ」と無茶振りなお願いをして)

  • No.9766 by 探偵  2025-10-21 18:39:19 ID:65b68c258


当然だ。お前がしたいことは全部俺がやるからな。……任せとけ
(ここで相手が一生を過ごすのは相手を守るためではあるが同時に今まで以上に幸せでいて欲しい、その為に自分の全てを捧げることを誓えば相手からは嬉しそうな声で名前を呼ばれてまた抱えるべきでない薄暗い幸せが膨れてもう取り返しのつかないことになってしまった。幸せのひとつとしてアイスを提案すれば相手の目がキラリと輝いて子供っぽい仕草にまた心は擽られる。相手は手が使えないのだから当然こちらが食べさせることになる、そんなこと当たり前だ。この状態では相手の衣食住全てが自分の手中にあって全てをこの手で相手に与えられる。腕を解きかければまた眉が下がって無茶なお願いがされる、それほどまでにこちらと離れたくないのだと分かればまた胸は擽られて小さく笑みを浮かべて了承した。相手がバランスを崩さないように軽く体を支えてソファへ改めて座らせると踵を返し足に力を込めればグレーチングの上を走り始める。階段を一気に飛び降りて螺旋階段は一段飛ばしで登った。音を立てて扉を開けて事務所へ入ったあとキッチンに向かいアイスを取り出し器とスプーンをひとつずつ手に持つ。直ぐ様ガレージへ戻ると階段の方にはいかず螺旋階段の柵に足をかけて踏み込み宙へ体を投げ出す、直後ス.パ.イ,ダ,ー,シ,ョ.ッ,クのワイヤーを柵に打ち込んで一気に螺旋階段を飛ばすとグレーチングを進んで相手の元へ戻ってきて「ちょっと過ぎちまったか?」と冗談めかして言って)

  • No.9767 by 検索  2025-10-22 01:10:29 ID:415c83bff

…あ。……! …いや、直ぐに来てくれて嬉しい。流石翔太郎だね
(相手から全てが与えられるのが嬉しくて、つい無茶ぶりなお願いをする。すると相手は小さく笑って促されるままソファーに座ると一気にグレーチングの上を掛ける。凄い勢いで階段へを上っていけば思わず声をこぼすも事務所に入ってからそれほど経たないうちに戻ってくる、また階段を降りてくると思いきや柵に足をかけ踏み込んだのが見えれば思わず目を見開くもス.パ.イ,ダ,ー,シ,ョ.ッ,クのワイヤーを使って一直線の最短距離で飛んできて驚くことしか出来なかったが自分のためだと思えば直ぐに表情が緩んで素直な思いを口にする。今は危ないと注意する気持ちよりも喜びの方が勝ってご機嫌に相手を褒めていた。その手にはアイスと器とスプーンがあってこちらが動けない分、期待を込めた目を向けながら急かすように「あーん」と口を開けて見せ)

  • No.9768 by 探偵  2025-10-22 07:51:20 ID:65b68c258


だろ?お前の望みは直ぐに叶えないとな
(螺旋階段を降りずに宙へ飛び出すと相手の目は丸く開かれるが目の前へと駆け寄れば笑みが浮かんでこちらも同じ顔になる、褒められたことが素直に嬉しくて得意げな顔を浮かべていた。相手からは早速急かすような目線が飛んできて催促するように口を開けられれば小さく笑みを漏らす、相手の隣に座って大容量アイスからたっぷりと器にアイスを盛り付けて、さらにスプーンに大きめのひと口をすくい上げた。相手は両手を縛られ足を壁に繋がれひとつの自由もない、それなのにいつも通りに、それ以上にこちらに甘えてくる。こちらの我儘の分相手も無茶ぶりが多くなって甘えられる心地に噎せ返るほど甘ったるい幸せを感じていた。可愛らしい姿に相手を拘束している張本人にも関わらず緩みきった笑みを浮かべながらアイスが盛られたスプーンを差し出して)

  • No.9769 by 検索  2025-10-22 11:46:39 ID:415c83bff

ふふ、…あーん、ん、美味しい。
(こちらの望み通り最速でアイスを持ってきてくれればご機嫌になって更に急かすように口を開いて見せると相手もまた笑みを零す。持ってきたアイスはたっぷりと器に盛られてさらにスプーンに大きな一口分としてすくいとられると期待に体が左右に揺れる。自分の為だけに用意されるアイスに甘えは加速してスプーンが差し出されると早速相手を見ながら大きな口で先端を含んだ。ひんやりとした冷たさとクリーミな甘味が口の中で溶けて広がっていけば自然と緩い笑みが浮かぶ。相手の目を見ながら満足そうに感想を伝えながら口の中に入りきらずに唇に残ったアイスを溶けてしまう前に舌で舐め取る、全部が溶けて食べきってしまえばまた次が欲しくなってすぐにまた「もう一回」とお願いして口を開いて見せ)

  • No.9770 by 探偵  2025-10-22 12:26:41 ID:65b68c258


お前の大好物だもんな。…ん、……
(アイスを用意する間も相手は期待が膨らんで体が揺れている、拘束されているというのに待ちきれない様子を全身から溢れさせる様にまた笑みが零れて胸の底に黒いものが蠢いた気がした。スプーンを差し出せば目線を交わしながらアイスは相手の中へ取り込まれていく、手が使えない相手は唇についたアイスを舌で舐めとっていて、それがイヤに美味そうに見えて相手に握りつぶされた心臓が疼く。スプーンの上からアイスがなくなりもうひと口とねだられるとまたアイスをすくって、それを相手ではなく自分の口元に持っていくとそのまま口に入れてしまった。そして相手に顔を寄せ唇を重ねる、アイスを待ち望み空きっぱなしの上唇に緩慢な動きで口付けたあと唇をピタリと重ねて口内の温度で溶けかけたアイスをゆっくりと相手の中へと注ぎいれて)

  • No.9771 by 検索  2025-10-22 13:55:15 ID:415c83bff

ああ、一番好きだ。…あ、…ン……、…
(相手から貰ったものは一滴たりとも零したくなくて唇についたアイスも舌で舐め取った。一番好きなバニラ味の甘味が口の中からなくなってしまえばもっとと求めて口を開いて相手を見つめる、だがアイスをすくったスプーンはこちらではなく相手の口の中に取り込まれて思わず声を上げる、文句をつけようとするがその前に顔を近づいてきて唇が重なった。緩慢な動きで唇同士が触れ、そこから溶けかけたアイスが器用に注がれて小さく肩が跳ねる。さっきよりも不思議と甘く感じて目を細めつつ素直に受け入れて軽く味わってから飲み込む、全部注がれても離れ難くて残ったアイスを求めるように相手の唇をゆっくりとなぞってみて)

  • No.9772 by 探偵  2025-10-22 18:30:59 ID:65b68c258


……、……ん、…
(再びアイスをすくったスプーンを相手ではなく自分の口へ運べば傍で声があがる、不満が混じるその声に内心ほくそ笑みながら互いの唇を重ねた。ゆっくりと程よく溶けたアイスを相手の口内に注げば相手の肩が跳ねる、後ろ手に縛られているせいでピンと張ったそこを愛でるようにゆっくり撫でながら甘い液体を相手へと注ぎ込んだ。自分が混じったそれを相手が飲み込む音が微かに聞こえればクラクラと頭が揺れる、到底許されない行為も甘ったるいアイスも受け入れられて普通は満たされない場所まで仄暗い何かで満たされてしまった。またアイスをすくおうと思ったがその前に相手の舌が伸びてきて唇を撫でれば今度はこちらの肩が小さく跳ねる、緩慢な動きにまた脳内は揺れてこちらからも舌を伸ばせば相手のものと絡ませた。互いの口内に僅かに残るアイスも共有するようにこちらの唾液を相手の舌や歯列に塗りつけていく、その間に肩を撫でていた手は腕を沿って下って、拘束された手首へとたどり着けば結び目を愛おしげに撫でていて)

  • No.9773 by 検索  2025-10-22 21:10:14 ID:415c83bff

……ん、…ン、
(口移しされたアイスを相手の唾液ごと飲み込めば体の中まで染められたような気分になる。もうそこにアイスは残っていないのにもっとを望むように舌で唇をなぞれば相手の肩が跳ねてくすっと笑う。すると相手からも舌が伸びてきてお互いのモノを絡め始める。アイスを拭いとるように、あるいはマーキングでもするように舌を擦り合わせて絡めていけば小さな水音が弾け始める。手が使えない分積極的なキスして自らの気持ちを表現しょうとする間、肩を撫でていた手は腕に降りていき手首へ辿り着く。この状態をもたらしている紐の結び目を撫でられると相手に拘束されている現状を知らしめられてるようで小さく息が零れた。一旦ゆっくりと唇を離すと相手しか写していないゆらゆらと揺れる瞳をむけながら拙く「しょうたろう」と名前を呼んで)

  • No.9774 by 探偵  2025-10-22 22:04:33 ID:65b68c258


…は、ぁ……フィリップ……これでもう、お前は正真正銘全部俺のものだ。誰にも奪われねぇしお前を失うかもなんて考えなくていい。俺とお前だけが知ってる場所で……このガレージで、最期まで一緒だ…フィリップ…
(重なった唇はそれだけでは止まらなくて互いの舌が絡まりあう深いキスへ変化する、いつもより相手の舌は積極的に絡みついて相手から抱き締められない分愛でられれば脳内も心臓もぐちゃぐちゃに掻き乱されていく。相手が自分の薄暗い願望さえ受け入れた証拠である結び目を撫でれば絡まる舌の隙間から熱い吐息が流れ込んでくる、甘いとさえ感じたそれに思わず抱き締める腕に力を込めて互いの口内を互いの唾液で塗りつぶした。やがて唇が離れて間近で見つめ合う、ゆらゆらと揺れる瞳はこちらにだけ向けられて、相手の全てを独り占めにしている。自分にだけ許される拘束、そして監禁、禁忌を犯しているのに幸せで堪らない。脳は重苦しく粘性の高い甘美な幸福に支配されこちらも相手しか映らない薄暗い瞳を向けて小さく笑う、もう相手がこの手からこぼれ落ちていくことはない。その喜びにズブズブと底無し沼にハマっていくような気さえするのにもう取り返しのつかないところまで来ていた。幸福に溢れた脳が不意にふらりと揺れる、自然と相手に抱きついて肩口に顔を埋めて名前を呼んだ。揺れた脳はだんだんとぼんやりしてきて思考がぼやけていく、まるで深淵に堕ちていくような感覚なのにまた小さく笑うとゆっくりと目を閉じて)

  • No.9775 by 検索  2025-10-23 11:32:17 ID:415c83bff

…翔太郎、…ん。僕も君だけがいい、翔太郎と一緒なら、何をされてもどうなっても構わないよ。君がやりたいことも願望もぜんぶ受け入れたい。…ねぇ、翔太郎
(お互いの存在をかき混ぜるほど深いキスをしてから唇を少しだけ離すととろりと溶けたような瞳で相手と見つめ合う。もうそこには相手しか映してなくて、相手もまた自分だけしか見えていない。真の意味で二人だけの空間となれば不安や恐怖よりも底知れぬ幸せが絶えず溢れて口元が緩んで仕方ない。まっすぐとこちらを見る相手に応えたくて名前を呼んで身を乗り出す。よりくっつけるように身体の調整して右足首と手首が拘束に引っ張られると相手の愛の重みに頭がくらくらしそうだ、不意に相手のふらついてこちらの肩口に頭を埋める。優しく頭を撫でてやりたいが今の状態ではできなくてその代わりに体を擦り寄って頬や耳にキスを落として自分の感情を伝えようとする。そのまま相手の耳に口を添えれば全てを放棄して相手にだけ全てを委ねると囁きかける。相手になら何をされても良いと楽し気に告げ、鈴のような笑い声と一緒に深く粘着質な好意を伝える。そして相手が目を閉じればリップ音交じりのキスを落としてから名前を呼ぶ、それから相手の脳内に響かせるように甘く「もう君以外何も要らない、ずっと二人でいよう。…世界で一番愛してるよ、翔太郎」と囁いて)

  • No.9776 by 探偵  2025-10-23 12:33:53 ID:65b68c258


……、…ぁ……ふぃり、……_____ッ!!
(黒く溶けた瞳で相手を見つめれば抱き締める体が捩られてこちらに近寄りさらに接触面積は増える、同時に微かに相手を拘束するワイヤーとビニール紐が擦れる音が聞こえてきて今この場に相手を縛り付け自分だけのものにしている事実にどうしようも無い興奮と幸福を覚えていた。何処までも堕ちていく感覚に酔ったのかまともに立っていられなくなって相手へと抱きつく、そこへさらに相手が擦り寄ってキスが降ってくれば甘い刺激に抱き締める手をぎゅっと握った。思考はぼんやりとしていくのに相手の声だけはハッキリと聞こえて脳内に甘く響き渡る、全てを委ね受け入れることを楽しげに告げられれば幸福と背徳を綯い交ぜにするようにぐちゃぐちゃに胸を掻き乱された。耳元で笑う相手の声が自分の中にある良識も善性も、全てを壊して先のない暗く閉塞した空間へこの身を堕としていく。それでも、相手がいるならそれでいい。リップ音混じりのキスが鼓膜を揺らせば甘ったるい刺激にクラりと脳内が揺れて粘性の高い甘く黒い蜜が注がられた気がした。そのイメージは何故か現実となって口の中に次々と注がれていく、トドメのような一言に周囲が暗転して黒に染まり相手だけしか見えなくなった。同じく最上位の好意の言葉を伝えようとしたが黒い蜜が絶えず口に注がれ、さらに量が増えれば息さえ出来なくなる。なんとか名前を呼ぼうとしたがその前に脳内から酸素が失われた。
直後上体を跳ね起こすと目を見開く、必死に酸素を取り込むように荒く息をしながら状況把握のため素早く周囲に視線を巡らせた。そこは二人の家で、そしてベッドの上だった。どうやら夢を見ていたらしい。酸素が足りない気がして息を吸うと、同時にどっと冷や汗が溢れ出て瞳を揺らす。夢を見ていたはずだがその内容は最初から最後まで覚えていて、まだ脳の片隅に黒く甘ったるい記憶があって困惑するように顔を俯ける。ようやく隣に目を向ければ相手がいつもと変わらず眠っていてそれだけは安心した。とんでもない夢を見てしまったようだと深々とため息をつくと目を閉じて荒れてしまった呼吸を落ち着けていて)

  • No.9777 by 検索  2025-10-23 13:56:39 ID:415c83bff

……んん、……しょうたろう?
(いつものように探偵の仕事を終えて久しぶりに外食をしてきて二人で帰ってきた日の夜。一緒にパトロールしたのと最近の気温の変化に疲れていたのか相手と一緒にベッドに入ってすぐ眠りについたがその数時間後、ふと何かが動く気配がしてゆっくりと意識が持ち上がる。ゆっくりと目を開けばすぐそこに見知った相手の姿はなく、瞼を持ち上げながら大切な人を探すように視線を見回す。漸く上体を起こした相手を見つけるも夜中に何となく目が覚めたとは違う様子が引っかかればまだ寝ぼけたような声で名前を呼ぶ。じっと相手を見ては「…どうかしたのかい?」と心配そうに問いかけて)

  • No.9778 by 探偵  2025-10-23 17:36:52 ID:65b68c258


…っ、フィリップ…わりぃ、起こしちまっか?
(目を閉じて呼吸を整えていると相手が自分を呼ぶ声が聞こえてきて反射的にそちらを見る、ベッドに寝転がる姿をみれば一瞬ガレージで両手を縛り上げた姿が脳内にフラッシュバックして思わず目を逸らした。しかし直後こんな夜中に相手を起こしてしまった申し訳なさが勝って謝りながら体を再びベッドに横たえ布団の上から相手の胸に手を添える。相手は心配そうな目を向けているが今の夢の内容を口に出来るはずがない、相手を暗いガレージに閉じ込めるなんて許される行為ではないのにそれを自ら望んだなんて。相手を寝かしつけるよう優しく叩きながら「急に冷えたから起きちまったみたいだ」と適当なことを言ってぼんやりと相手を見つめていて)

  • No.9779 by 検索  2025-10-23 18:50:41 ID:415c83bff

いや、構わないよ。……そんな嘘が僕に通じると思っているのかい?
(寝起きながらも相手に声をかけると視線はこちらを向くものの何故か直ぐに逸らされてしまう。起こしたことに謝罪されると気にしてないと返し、再び隣で横になった相手をじーっと見続ける。まるであやすように胸をぽんぽんと叩いてその理由を述べるがその割には妙にこちらを意識しているようだった。暫く観察するような目を向けていたが誤魔化そうとしているのが気に入らなくて僅かに眉を寄せながらぽつり不機嫌な声の問いを飛ばした。この時間に起きる理由、それを完全に当てることは出来なくとも推測は出来て「…おおよそ何か悩み過ぎているか変な夢でも見たのだろう?」と聞きながら手を伸ばすと優しく相手の頭を撫で始めて)

  • No.9780 by 探偵  2025-10-23 19:29:24 ID:65b68c258


え、いや……、……ったく、お前には隠し事できねぇな……まぁ、……変な夢みただけだ。学校が爆発しちまえみたいな、本気で思ってねぇけど願ってることが叶っちまうやつ
(油断すれば夢の中で体中に溢れた粘着質な甘さがぶり返してしまいそうで、そんなものを求めていた自分がいることから目を背けたくて、何か聞かれる前に相手を寝かしつけてしまおうとした。しかし相手の目線はこちらから外れることはなく不機嫌な声で嘘を指摘されると思わず固まってしまう、自分を一番良く知る相手に隠し立てなど出来なさそうだ。誤魔化す言葉を考えるもその前に手が伸びてきて頭を撫でられる、その心地は夢の中で感じた息苦しいのに甘美なものとはまた違って、ただただ心地良さに身を委ねる事ができるものだった。無意識に息を吐き出す、目覚めてからずっと心臓が煩いが少し心音が落ち着いた気がした。それでも夢の内容をストレートに相手に伝えるのは憚られる、自分でもあんな夢を見た事に戸惑っているのに相手に伝えればどう思うのかまで今は考えられなかった。何とか良い例えを捻りだして相手の方に擦り寄り緩く抱きつく、ゆっくりと呼吸を繰り返して痺れるように残る甘さを追い出しながら「…今が一番だしな」と小さく呟いて)

  • No.9781 by 検索  2025-10-23 20:51:30 ID:415c83bff

……夢はその人の記憶とか感情の整理、再構成で見るものとされているから何か無意識にでも思うところがあったのだろうね。……君が何を見たかは分からないけど、僕はここにいるよ。
(誤魔化そうとした相手をじっと見つめ嘘を指摘すると相手は身を固める。その強ばりを取るように頭を撫でてみると何処か落ち着いたように息を吐いたのが分かってそのまま手を動かし続ける。相手は何処か迷うような素振りを見せながら変な夢を見たのだと明かされる。その言い方からするに本当になったら不味いかつい願ってしまったことなのだろうか。相手にそんな物があるとは少し意外だが擦り寄ってきたのを見れば腕を回してその身体を抱きしめながら夢について語る。小さくこぼされた言葉と仕草から自分に関わることだと察すればさらに顔を寄せ、こつんと額を合わせてから自分の存在を知らしめるように優しく声をかける。するりと相手の頬まで撫でると「だから安心してくれ」と微笑んでみせ)

  • No.9782 by 探偵  2025-10-23 22:17:31 ID:65b68c258


感情の、整理……フィリップ、…なんつーか……気づいちゃいけねぇものに夢の中で気づいちまって…あっちゃならねぇことなんだか、俺自身叶って欲しいって思ってるのも薄々気づいてるっつーか……そういう俺が普段目を背けてる願いを俺の中で整理する夢だったのかもな……
(頭を撫でられれば夢の残滓はゆっくりと流れ落ちていって心地良さで満たされていく。内容をはぐらかして答えれば夢の意義を相手が口にする、その中には覚えがある単語があって無意識のうちに同じ言葉を呟いた。相手を誰の手にも触れられない場所に閉じ込めておきたいという薄暗く決して許されない願望、相手がド.ー.パ,ン.トに攫われた時、そして先日の大怪我の時、頭によぎり胸の底でいつまでもこびりついて離れないその願望が今回の夢の発端なのかもしれない。奥底でぐちゃぐちゃになった思いを整理するため、現実に起こればどうなるかを想定する為の夢だったのだろうか。あの結果ならばそれはそれで、と一瞬瞳に陰りを落とすが顔が寄せられ額が重なれば視界は相手でいっぱいになる、恋人の手が頬を撫でればさらに心地良さは増してゆっくり息を吐くと同時に体の力が抜けた。緩んだ心はもう少しだけ夢の内容を口にして、言葉にすしてみれば感情の整理というのがしっくりくる夢だった気がした。相手を再び見つめる、夢で見た蕩けたような表情だって好きなものだがこうやってただ微笑む顔も大好きな表情のひとつだ。相手の様々な表情をあの夢の続きではきっと見ることはできないだろう。さらに相手に近寄ってその体を抱き締めると「まぁ、夢かどうこうよりお前が傍にいてくれるなら何も心配いらねぇな」と小さく笑みを浮かべれば相手を暫く見つめて「…俺が眠るまで頭撫でてくれ」と小さな声でねだって)

  • No.9783 by 検索  2025-10-24 11:44:04 ID:415c83bff

…ならその夢を見たことに罪悪感を覚える必要もない。ちゃんと普段君が分別がついているからこそ夢という形でちょっと顔をのぞかせただけだろう。…ああ、もちろん
(相手が考え込む素振りが見えれば顔を寄せ額を合わせる、そのまま優しく撫でてみると強張っていた相手の体の力が抜けて密かに安堵しつつその距離と動きを保つ。ぽつぽつと零れ落ちるように説明された夢の内容はやはり具体的なことは分からないが相手の抑圧された何かが叶った世界だったのは分かった。その内容に思考が引っ張られている事が分かればその目をじっと見ながら夢の意義について言葉を添える。どんな願望でも抱くことは罪ではない、それを夢という形で模擬体験してしまうこともだ。それは相手が普段分別をつけてちゃんと制御しているからだと優しく褒めるように声掛けと頭を撫でていれば相手が更に近づいてきて抱きしめられる。漸く安心したようないつもの笑みが浮かんで暫く目を合わせた後、小さな声で強請られると微笑みを零して相手をぎゅっと抱きしめ直す。布団も肩まで引っ張り上げて二人の体温で暖めつつ、ゆっくりと相手が安心できるように手を動かしていく。相手が安心できるように、今の自分の存在を確かめられるようにと想いを込めながら撫でながら「…好きだよ、翔太郎」と囁くように告げて)

  • No.9784 by 探偵  2025-10-24 12:42:36 ID:65b68c258


そうか…そうだよな。……フィリップ…俺も、お前のことが好きだ…この世界で一番大切だ
(相手の尊厳を踏み躙るのにそれに甘く酔いしれるような禁忌を犯した仄暗い夢、それを望む自分がいるのまで自覚してしまえば何処かで相手に申し訳なさを感じていた。しかし視線を交わした相手からその思いさえ見透かされ善悪の分別があるのだと言われると何度か小さく頷く、相手の言う通りあれを望む心はあっても実行しようとは到底思わない。夢の中だからこそ思いが誇張されただけだ。相手と話すうちに心音は穏やかなものに落ち着いて罪悪感さえ流れ落ちていく、穏やかで幸せな心地にもっと浸りたくてオネダリをすれば直ぐにそれは叶えられるようで強く抱き締められ布団が掛けられた。待ちに待った相手の手が頭へ添えられてそこをゆっくり撫でられると息を吐き出して自然と口元には笑みが浮かぶ。相手を抱き締める手でそこにある寝巻きを軽く握りながらこちらからも同じ言葉を伝える、あの夢の中でもこの思いは変わらないものだった。何よりも愛しい相手から頭を撫でられればまさに夢見心地で現実と夢が再び曖昧になっていく、このあと目を閉じてもきっとあの夢の続きを見ることはないだろう。今頭を撫でている相手は自分の右隣から居なくなることはない、ここが世界で一番安心出来る場所だ。ゆっくりと瞼が下がる中、顔を寄せて軽く口付ける、体温を交換すればさらに眠気はやって来て最後にぎゅっと相手を抱き締め「おやすみフィリップ…」と言ったのを最後に再び眠りへと落ちていって)

(/いつもお世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。夢の中でのIFルートなお話でしたがいつもはチラつくだけの探偵の黒い部分を思いっきり全面に出すことができて普段はできない言動をたっぷり出来たのでとても楽しかったです!最初は抵抗していた検索くんが拘束を受け入れて探偵と同じく重くなったり甘えたになるのがとても可愛らしく薄暗くもドロドロと甘い時間を存分に楽しむことが出来ました。二人で取り返しのつかないところまでいってしまうのがドキドキしましたし、最後目覚めてからも検索くんの優しさに包まれて幸せな眠りにできてよかったです。今回もありがとうございました!
この後のお話ですがいかがいたしましょう?シリアスで甘いお話でしたので騒がしい感じがいいかなと思っておりまして、メモリの効果でどちらかの性格が反転する話、海賊の世界にいくカ.オ.ワなお話、以前挙げていただいた声が出なくなるお話あたりがいいかなと思っておりましたが検索様はいかがでしょうか?挙げた中でも騒がしい話以外でもやりたいお話があれば教えてください!)

  • No.9785 by 検索  2025-10-24 16:16:25 ID:415c83bff

…ずっと傍に居る、だから安心して眠りたまえ
(こちらの言葉に小さく頷いて伝わったのだと分かればこちらの表情も和らぐ。何があろうとも二人で居ることの幸せは変わることは無くてこれからもずっと一緒だ。二人で布団の中におさまって頭を撫でていけば相手の体から力が抜けて自然な笑みが浮かぶのが見えた。柔らかい幸せの中、同じ気持ちだと話す相手の瞼はゆっくりと下がってきて顔が寄ってくれば触れるだけの口づけを交わす。離れた頃にはさらに眠気に誘われている表情を浮かべていて優しく撫でながら眠りを促せばぎゅっと腕に力が籠って抱きしめられる。その仕草にくすっと笑って「おやすみ、翔太郎」と言葉を返す。やがて完全に目が閉じられて規則正しい寝息が聞こえてくると良い夢が見られるようにと優しくその頭を撫でていたがその姿を見ている内に自分も眠気がやってきて素直に身を預けることにすれば「…おやすみ、」と呟いて夢の世界に落ちていき)

(こちらこそお世話になっております。IFルートという事で普段は出来ないような黒い所や背徳的な場面を満載で進めることができてとてもドキドキしつつ楽しい時間でした。今まで心情としては見ることもありましたが普段は気遣ってくれる探偵君の自分勝手な所や不安な所、独占欲が大爆発していてドロドロとした甘く濃いやり取りになったと思います。後半は検索の方も従順さや探偵君大好きな重たい感情ましましに描写が出来たので良かったです!目覚めてからもいつも通りに戻ったやりとりも出来ましたし元通りに見えつつちょっぴり不穏さを残すような引きになってまた次の展開も楽しみです、今回もありがとうございました!
次の話ですが声が出なくなる話が面白そうです…!メモリの効果でドライバーも使用禁止になってなんとか意思疎通を図ろうとする回にもできますし、風邪やカラオケ、色々あった日の翌日で声が枯れているとかの日常的な雰囲気にも出来そうです。何となくの流れしか考えてないのですが探偵様のご希望とかございますか?)

  • No.9786 by 探偵  2025-10-24 17:48:35 ID:65b68c258


(/一旦こちらだけで失礼します!それでは声の出なくなるお話にいたしましょう。メモリで一切の意思疎通出来なくなるの面白そうですね!変身しても左右バラバラに動いちゃって大騒ぎできそうです。個人的には以前探偵がネコ語しか喋れなくなったので喋らなくなるのは検索くんがいいかなと思っておりまして、何のメモリか分からないままド.ー,パ,ン,トと遭遇してしまい変身するも無防備な検索くんに能力があたって意思疎通が出来なくなって検索でメモリを同定しようにもできない!みたいな流れはいかがでしょうか?)

  • No.9787 by 検索  2025-10-24 19:31:52 ID:415c83bff


翔太郎、向こうにド.ー.パ.ン.トだ!
(相手を優しく撫でてその温もりに溶ける形で二人で眠りに落ちた日から1週間ほど、それとなく相手の様子を観察していたがあれから浮かない顔をすることは無く普段通りに見えればあの夢のことは相手なりに消化出来たのだと思い安堵していた。今日も普段通りにパトロールに同行していると向こうから人の悲鳴が聞こえた。相手と顔を見合わせて走り出せば道の先にド.ー.パ,ン.トに見える異様な影を見つけ、そちらを指さしながらその後を追いかけて)

(/ではそう致しましょう!確かに検索が喋れないと検索してもその結果が伝えられないですし、ますます混乱を招きそうです。文字を書いても変な形に変化して読めないみたいにしちゃっても良いかもしれませんね。それとなく上記で始めてみるので上手く乗っていただければ幸いです、他に相談事がなければこちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.9788 by 探偵  2025-10-24 20:37:45 ID:65b68c258


あぁ、追いかけるぞ!
(見てはいけない夢から目覚めてこちらの願い通り頭をたっぷり撫でられ再び眠りについた日から一週間ほど、内容のはっきりした夢ではあったが相手の存在をより一層隣に感じながら眠りにつく日々のおかげか同じ夢を見ることはなかった。僅かに顔を出した封じるべき願望が再び腹底に息を潜めた頃、いつも通りパトロールをしていれば悲鳴が聞こえて相手と顔を合わせる。直ぐ様声のする方へ走り出せば異形の影が見えて相手に頷き返しながら後をおった。やがて人々が行き交う広場へと出る、ちらりと見えた異形の姿はどうやら波形が映し出された古めかしい機械とパラボラアンテナをぐちゃぐちゃに押し込めたような形をしていて『俺の苦しみを味わえー!!』と叫びながら人々へと突っ込んで行き手に取り付けられたパラボラアンテナから何かを発射し人々に浴びせていた。途端に周囲にいたある人は突然困惑したように立ち止まり、ある人はキョロキョロと周りを見回している。もっとデータが欲しいところだが今は街の人を助けるのが先だ、ドライバーを腰に宛てがい相手と意識を繋げると「あいつを止めるぞ、フィリップ!」と声をかけメモリを構えて)

  • No.9789 by 検索  2025-10-24 22:47:26 ID:415c83bff

ああ、変身!ひとまずあの電波のようなものをほかの人に当てさせないためにも注目を集めよう
(相手と声を掛け合って広場へと出れば古めかしい機械とアンテナをくっつけた怪物の姿を見つける。怪物はアンテナの先から何か電波のようなものを発して人々に浴びせていた、物理的な攻撃ではなさそうだが浴びた人々の様子を見る限り何かされたのは間違いない。相手がドライバーを腰にあてがい、自らの腰にも同じものが現れると応じるように返事をしながらメモリを構えて装填する。自分の体から意識が抜け相手と一つとなると二本のメモリで変身を果たす。いつもの口上を突き付けたのち、まずは人々への被害を抑えるのが最優先だと告げてから怪物のもとに駆け出す。勢いに任せて拳を打ち込めば意外にも簡単にめりこみ怪物は苦し気な声をあげる、そのままテンポよく何発か打ち込んでみれば怪物は地面を転がるがわなわなと震え始め『うるせぇ!邪魔だ!!』と叫んだかと思えば怪物のアンテナがめきめきと伸びて光りだす。「なっ」と驚愕している内にそこから先ほどよりも強い電波が発せられると周りの人を巻き込むように広がっていき、その中には意識を失った検索の体もあって)

  • No.9790 by 探偵  2025-10-25 08:54:27 ID:65b68c258


しまっ…フィリップっ!!
(二人で一人の変身を果たし相手と共に装甲を纏うといつもの言葉と共に左手を突きつける、先程の言動からみてもあの怪物は無差別に人々を攻撃していて相手の言葉に仮面の下で頷くと怪物の標的になるべく接近した。駆け寄る勢いで拳を振るえば手応えは十分で相手と呼吸をするように息を合わせて連続で拳を打ち込めば異形の体はたちまちバランスを失い地面へ転がる、このまま倒しきろうと声をかけるが全てを言い切る前に怪物の体中に埋まっていたアンテナが首をもたげて怪しげな光を放つ。先程撒き散らしていた電波をこちらにあてる気だろう、咄嗟に後ろへ大きく飛び退き電波の範囲から離脱した。しかし電波の範囲は広くさらに後退を余儀なくされる、その間に電波は周囲の人々を巻き込んで視界の端で相手の体がその電波に飲まれるのが見えれば背筋が凍った。咄嗟に名前を呼ぶもどうにもならず相手の体は電波に飲まれてしまう。その瞬間、右隣に感じていた相手の存在が忽然と消える。常に流れ込んできていた思考も意識も全てが消え失せ半身が死んだように感じた。一瞬息が止まる、何が起こったか分からず「フィリップ?おいフィリップっ!!」と叫ぶことしか出来なくて)

  • No.9791 by 検索  2025-10-25 11:41:52 ID:415c83bff

……!…、……!
(アンテナを伸ばした怪物は全力を出すように力んだ後、広範囲に電波を飛ばす。ダ.ブ.ルとしては後退してその電波を回避することが出来たものの意識を失った自分の体が当たるとぷつんっと左隣の相手との繋がりが途絶えた。急に隣が冷たくなる感覚に焦って相手の名前を呼びかけるも通じている気配は無い。てっきり変身が解けたかとおもったが依然ダ.ブ.ルのままで同じく戸惑っている相手に動く右手で左半身を叩いて自分の存在を示す。そうして戸惑っているうちに視界の端であの怪物が逃げるのが見えれば相手にそれを伝え走り出そうとするが意思疎通出来なければ息が会わずにその場でコケてしまう。そうしているうちに怪物は何処かに行ってしまってその場には自分達を含め困惑する人々だけが残された。恐らくあの電波のせいで意識の共有が難しいのだと判断すれば相手に軽く合図をしてから変身を解除する。元の体に戻って体を動かして見るが特に異変はない、起き上がって相手の姿をみつけ駆け寄ってから「翔太郎!」と声をかけようとするがパクパクと口が動くばかりで声が発せられずに目を見開いて)

  • No.9792 by 探偵  2025-10-25 15:08:14 ID:65b68c258


くそ、待てッ!!……ん、どうした?
(右隣から突然相手の存在が失われて体が冷えていく、あの夢も相まって電波を受けた時点で相手の命が失われたのではないかと飛躍した考えが過ぎった。しかし右手が伸びてきて左半身を叩けば相手がまだそこにいるのだと分かり呼吸を取り戻す、しかし相変わらずいつも繋がっているはずの相手は認識できない。周囲の人々も困惑していて状況が掴めずにいると突然右半身が前に進み出して予想だにしない動きについていけずその場で転んでしまう、いつもは息を合わせて体を動かすのに今はそれができなかった。その隙に逃走する怪物に叫ぶがどうにもできない、今は状況把握が先だろうと相手の合図を受けて変身を解除した。地面に転がった体を持ち上げて相手の方へ振り返る、こちらへ駆け寄るのを見るに体へのダメージはなさそうだ。しかし相手はやたら口をパクパクしたかと思えば目を丸くしている、周囲の人々と同じく困惑する相手に状況が掴めずこちらからも近づく。そこで周囲で困惑する人誰しもが相手と同じく口をパクパクさせて声を発していないことに気づく、喉を押さえたり大きく口を開ける様子に嫌な予感が過ぎると相手に目線を戻して「もしかして、話せねぇのか?」と確認するように問いかけて)

  • No.9793 by 検索  2025-10-25 17:36:48 ID:415c83bff


…、……!
(元の体に戻ってから立ち上げって相手のもとに駆け寄って事態の相談をしようとするが口が開いても声として発することが出来ずに目を見開く。大きな声でゆっくり喋ろうとしてみたり低い声、裏声など一通り試してみるが一向に音にならずに喉を押さえる。周囲の人たちも同じようで恐らくあのメモリの効果なのだろう。相手も同じことを考えたようで確認するような問いかけに深くうなずく。まさかこんな効果があるとは想定外だ、これでは意思疎通ができないがふと声以外の方法を思いついてス.タ.ッ,グ.フ.ォ.ンを取り出す。メッセージ作成の項目を選んで『どうやらあのメモリのせいで声が出なくなっているようだ』と文字を打ち込んでいくがすべてを書き終える前から先頭の字が文字化けのように変わっていき、読めるものではなくなってしまう。相手とス.タ.ッ,グ.フ.ォ.ンを交互に見れば顔色を悪くしながら文字化けした画面を見せて)

  • No.9794 by 探偵  2025-10-25 21:44:48 ID:65b68c258


え、なんで急に壊れ……ん?俺がうっても変な文字にならねぇ…
(周囲の人々と同じく相手が喉を押さえる仕草をしているのを見てますます嫌な予感が膨らみ問いかければ肯定の意味で頷かれる、どうやらあの電波を浴びて相手は声が出なくなってしまったようだ。また厄介な能力だと思った矢先に相手はス.タ,ッ,グ.フ.ォ.ンを取り出す、デ.ザ,イ,ア,グ.ラ,ン.プ,リに参加した時と同じくまともに喋れないなら文字にすればいい。相手が文字をうち終わるのを待っていたがその顔色は途端に悪くなって画面とこちらを交互に見つめてまた不穏な空気が流れる、見せられた画面には解読不可能な文字か並んでいて今度はこちらが目を見開いた。慌てて相手の手からス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンを取り適当に文字を入力するとこちらの文字は特に問題なく表示されて今度はこちらが相手と画面を交互に見る、今のこちらと相手の差はあの電波を受けたかどうかであるのを思えばこれも能力の範囲内だということだろう。一度冷静さを取り戻すため顎に手をあてる、あの電波で相手の様子がおかしくなったのならばそこから起こったこと全てがメモリの能力によるものということだろう、「お前の体に電波が当たった直後に意識を感じなくなって、喋れなくなって、文字もうてなくなったってことだよな?なんつーか…お前が発しようとすること全てが妨害されてるみてぇだ」と感じたことをそのまま口にし)

  • No.9795 by 検索  2025-10-26 11:52:59 ID:415c83bff


……、…
(普通に打ったはずの文字が解読不能になってしまって顔を青くしながら相手に見せればその目が見開かれる。それから機械の異変を疑って相手が同じス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンを使って入力してみるが今度はちゃんと文字になっていて目を瞬かせた。つまりこれもまたメモリの能力の一つなのだろう。さっきから身振り手振りは制限されない辺り、すべてという訳でなく言葉としての伝達が制限されるのかもしれない。こちらが声を発せられない分相手の言葉に乗っかることしかできず、相手の推測に不安げにこくこく頷き、自分を指さしその後に相手を指さしてから手でバツを作りジェスチャーで情報伝達が難しいことをなんとか伝えようとする。随分と厄介なメモリの効果を受けてしまったようだがここまで特徴的な能力ならばメモリを特定するのも比較的容易だ。懐からいつもの本を取り出して指さし、これを使って検索することを提案しようとするが伝達ができないことを思い出すと固まってしまって恐る恐る相手を見ながら不安げに首を傾げて)

  • No.9796 by 探偵  2025-10-26 13:11:50 ID:65b68c258


…はいかいいえは伝えられんだな……そんな不安そうな顔すんなよ。ドライバーがなくてもちゃんとお前の言いたいことは分かる。俺達はいつでも二人で一人だ
(相手が何かを言うことも文字にして伝えることも自分達にしかできない特殊な方法で意識を共有することも、全て封じられてしまいこれではまともなコミュニケーションを取ることは出来なさそうだ。しかし相手はこちらの言葉に頷いたり交互に指さしてからバツを作ったりと全く意思疎通ができないわけではないらしい、情報を最低限に絞られてしまった状態だがこれであの怪人を追い詰めていくしかないようだ。次はどうするべきかと考えた矢先に相手はいつもの本を取り出して指さし、直後固まると不安そうに首を傾げた。自分から言葉も思いも伝えられなくなってまともに会話すらできない現状に不安を覚えたのだろうか、少しでもその不安を紛らわそうと相手の頭に手を添えて優しく撫でてやる。より安心できるように優しく撫で軽くポンポンとしたあとにニヒルな笑みを浮かべると「あいつの体についてた機械を図書館行って調べようってことだろ?」とキメ顔で言い切り)

  • No.9797 by 検索  2025-10-26 20:07:08 ID:415c83bff

…!……、
(言葉の伝達が封じられてしまえば大丈夫かと不安が募ってしまって本を取り出しても困ったように相手を見てしまう。すると相手の手が伸びてきて頭を優しくなでてくる、それだけで幾らか不安や緊張は解けていき小さく息を吐いた。言葉などなくても相手とは通じ合うことが出来る、見慣れた笑みを見ればそう信じることが出来て深くうなずいて答えるように軽くすり寄りながらも試しに検索することに決める。だがここですぐにするにはあまりにも目立ちすぎるし先に周囲で巻き込まれた街の人のケアやサポートが先だろう。警察に連絡しようという言葉も声にならなければ暫し顎に手をやり悩んでからまずは周囲の人々を指さしてから印象的な手に持ったものを肩に引っ掛ける仕草、そしてス.タ.ッ,グ.フ.ォ.ンを指さして何とか言いたいこと伝えてみて)

  • No.9798 by 探偵  2025-10-27 07:54:33 ID:65b68c258


…ん?どうした?……それ、なんか背負ってんのか?いや肩回してんのか…?それで、電話……あぁジンさんか!
(相手が不安そうにすればそれを放っておくことなど出来ない、少しでも不安が和らぐように頭を撫でてやれば体の緊張が解れたのが見えた。深く頷く様にこちらも笑みを向け、早速調査を開始しようとするがその前に相手がまた何やら悩むような仕草を見せる。そこからはジェスチャーゲームのようで相手の指さした周囲の人に目を向け、直後肩あたりで手を動かす相手に首を傾げてその様子をジッと観察する。思いついたままを次々にあげていくが電話する仕草がどこかへ連絡する意味だと気づいて謎の動きがジンさんであると合点がいく。人差し指を立てて正解を言い当てると「とりあえずこの場を収めて貰わねぇとな」とまだ困惑する人々を見やってからジンさんに電話をかけた。電話越しにド.ー.パ.ン.トが現れ人々が被害にあったこと、こちらは犯人を探すことを伝えれば電話を切って相手に向き直り「よし、なら検索すっか。ここじゃ人目につくからそこの路地でやるか」と声をかけて移動し)

  • No.9799 by 検索  2025-10-27 11:41:45 ID:415c83bff

…!……、
(言葉が伝えない以上動きでその内容を相手に伝える必要がある。何とか特徴的な印象のジェスチャーを繋ぎ合わせて見せれば相手はその人物の名前を見事に当てぱあっと顔を明るくしてこくこくと頷いた。相手が電話をかけて現状を報告する間、相手のメモ帳を拝借して文字を書いてみるが書き終わってからすぐその線が独りでに動きぐちゃぐちゃと歪む、やはり文字としての伝達は難しいようだ。連絡事項が済むと相手に声を掛けられまた頷いて右隣に並んで路地へ向かった。人の目がなくなれば早速腕を広げて地.球.の.本.棚にアクセスを始める、ここでもキーワードの入力が妨害されるのはないかと一抹の不安を覚えたがそこは問題無いようでアンテナ、電波、声など思いつく単語を入れていく。だが全てを絞りきることは出来ずに数冊残ってしまい何となく目に付いた【Jammer】と書かれた一冊を手に取って現実に戻ってくる。概要を文字を目で追っていくと伝達する任意のものを妨害することが出来る能力だと分かるが問題はどう伝えるかでまた顔に不安を宿しながらちらりと相手の方を見る。物は試しだとアンテナに見立てた人差し指の先端から電波が出てかかった人の情報の伝達を遮断する様子を腕でバッテンを作ったり指さしで表現し、体のどこかにオンオフのスイッチがあると伝えようとするが複雑な内容では連続性のない変な動きになってしまっていて)

  • No.9800 by 探偵  2025-10-27 12:30:13 ID:65b68c258


検索は、出来たってことだよな?……、……っ、………ぶ、ハハハッ!ちょ、待てフィリップ!一旦ストップ!
(こちらがジンさんに連絡し場の収束をお願いしている間相手はこちらのポケットを探ってメモを取り出している、電話が終わったタイミングで内容を覗き込んでみるがそこに書かれていたのはデタラメな幾何学模様で解読できず「文字を書くのも無理か」とまたひとつの可能性が無くなり唸りながら路地に入ることとなった。人気がなくなり相手が両手を広げる、地,球,の,本,棚に入るのはどうやら問題ないようで検索結果が出るのを待った。それなりに特徴的な見た目と能力ではあったが相手とのコミュニケーションが取れない状態ではどこまで絞り込めたかは定かではない。やがて相手は目を開き本を読み始めてひとまず検索結果が出たのだろうと様子を見守った。やがて相手がまた不安げにこちらを見る、何か言いたげなのを見るに情報は得られたのだろう。問題はここからだ。相手は検索結果を伝えようとまた身振り手振りを始める、先程と同じくジェスチャーゲームを解き明かそうと真剣に相手の様子を見つめた。しかし何やら体から発しているのを表現する姿は面白くも可愛らしく、大袈裟に腕でバツを作る姿に思わず顔がニヤケそうになるのを無理やり口を結んでなんとか抑え込む。しかし体全体を動かし始めたところで遂に吹き出してしまって我慢が効かなくなれば腹を抱えて笑い出してしまった。片手を腹に添えもう片手を壁に添えて体を支えると「悪い、お前がパントマイムみてぇな動きしてるからつい」と反省の色なしの謝罪を口にし)

  • No.9801 by 検索  2025-10-27 15:27:29 ID:415c83bff

…っ!……!
(可能性の高いメモリの本を取り出してくると少々不安はあるものの相手の言葉に頷く。さきほどと同じく真剣な顔のままジェスチャーでその情報を伝達しようとするがこちらを見ていた相手の表情が変わっていき、笑い声と共にストップだと言われると訳も分からないという顔で動きを止める、まるでツボに入ったみたいに笑い続ける相手に眉を寄せていたがその理由と謝罪を告げられると一瞬目を丸くして、それから「翔太郎!」と声にはならない口を動かして相手に迫る。どう伝えようとするかが難しく変な動きになっていたことは認めるが頑張って伝えようとしていたものを茶化されると言葉として文句を言えない分、思い切り拗ねたような顔を見せた。そのままじーっと視線だけで抗議の意思を示していたがふと伝える為の体の動きは制限されないことに気付くと試しに相手の手をとる。動かないように手首を固定してからその手のひらに対して人差し指を動かして『しょうたろうはハーフボイルド』と文字を書いてはちらっと相手の反応を見て)

  • No.9802 by 探偵  2025-10-27 17:42:42 ID:65b68c258


悪かったって。…ん?……、誰がハーフボイルドだ!……あ、
(相手が情報をより多く伝えようと大きく動けば動くほど面白くも愛らしくて耐えきれずに吹き出してしまった、謝罪になっていない謝罪を伝えれば口が大きく動くが流石に何を言っているのか分かる。笑っている場合ではないこの状況で一生懸命に伝えようとしてくれるのは分かるのだが、思いっきり拗ねた顔も可愛らしくてまた軽い口調で謝りながらあやすように相手の肩をポンポンと叩いていた。ようやく笑いも落ち着いて大きく息を吸い込んで呼吸を整えた矢先、相手がこちらの手を掴んでそちらの方を見る。せめてもの抗議だろうかと見守っていればこちらの手のひらに相手が指先を添えた。指先が動くのは少々擽ったかったがこれ以上笑うとさらに怒られるだろうとその動きに集中する、相手の指が動く途中で手のひらの上にこちらの名前が書かれているのに気がついた。【ハー】までは期待を持っていたがその後最も不本意な言葉が続けばいつも通りのツッコミをいれる、直後相手と言葉によって意思疎通を取れたことに気がつくと思わず声をあげて相手の方をみた。活路を見い出せば思わず「これだ!やるなフィリップ!」と褒め言葉を叫ぶ、情報はかなり制限されるが言いたいことくらいは分かるだろう。相手と同じ方向から文字見られるようにピタリと横並びにくっつくと「検索結果頼むぜ」と目配せして)

  • No.9803 by 検索  2025-10-27 19:55:43 ID:415c83bff

…、………、…
(不服な態度を思いっきり表に出して宥められながらもふと浮かんだ仮説を確かめるために相手の手を紙代わりに文字をなぞる。相手も集中するのが分かる中ちょっとした仕返しに相手にピッタリな言葉を書くといつものツッコミが入って思わず顔を上げる。今だけ元通りに戻ったような距離感と空気を感じて相手と目が合えば直ぐに褒められて得意げな笑みが浮かぶ。どうやらこれは能力の効果の対象には入らないようだ。思わぬ抜け道を見つけると相手の言葉に頷いてくっついた相手の手に文字を書いていく。画数の関係で分かりやすい平仮名を主に使うようにしながら【こえやことばなどなにか伝えるものをぼうがいするメモリだ】【でんぱのこうかをONかOFFするスイッチがあるはず】と必要な情報を書いていき、書き終わると伝わったかと確認するように目を向け)

  • No.9804 by 探偵  2025-10-27 21:45:06 ID:65b68c258


よし……こえ、だ?…ことば…つたえる……ものを、…ぼう、かん……いや妨害か……伝えるものを妨害するメモリ、だな!あとは……
(これまで声と書いた文字は制限されていたがジェスチャーには制限がなかった、身振り手振りがこのメモリの抜け穴なのだろう。そして動きを使って意思疎通出来る最適解を相手が見つけ希望を見い出せば相手が動かす指先に集中する。正しく受け取れているか確認するため手に書かれた文字を随時読み上げていく、時折読み間違えて意味が通らない部分はあったものの全体像が見えれば行間も保管することが出来て伝えたいことに合点がいけば自信に満ちた笑みで相手の方を見た。きっとこれが相手が導き出した検索結果だろう。そして続いた文字も同じく読み上げていくがこちらは言葉は分かっても意味は少々分かりにくく「スイッチがあるって…お前の体にってことか?」とまた的外れなことを言いつつ相手の体や腕、膝裏などを覗き込み、試しに首後ろの項を指先でつついてみて)

  • No.9805 by 検索  2025-10-28 01:23:37 ID:415c83bff

……!…っん、…!!
(一文字ずつ手のひらに書いていくと相手がその文字を読み上げていく。見やすさから平仮名で書いていくがその分意味は通じにくいが相手が上手く言葉を拾い上げてくれて自信に満ちた笑みを見せられるとこちらも得意げに大きく頷いた。あとはその対処法とも言える情報をまた同じくなぞって文字にしていくがそのスイッチの場所が誤解されていればブンブンと首を左右に振る。文字を書いて訂正をしようとする前に相手が体の裏側のような場所を覗き込んできて焦ったように止めようとする。だが項を軽くつつかれるとぴくっと反応するがそれと同時に今まで声を発することのなかった口から驚き混じりの声が零れ目を丸くする。情報を伝達する為の声でなければメモリの効果は発揮されない可能性を考えればぶわっと顔を赤くして『翔太郎!』と誤魔化しの叫びしようとするがこちらは声にならない。それにまた恥ずかしさが募ると顔を隠そうとして)

  • No.9806 by 探偵  2025-10-28 07:48:50 ID:65b68c258


え、……今声出たよな?…どういうスイッチなのか分かんねぇと探しようがねぇな。見えないもんかもしれねぇし
(手のひらに書かれた少ない情報から何かしらのスイッチがあるはずだと相手の体を観察する、相手は首を大袈裟に振っていたが項をつついてみると今までうんともすんとも言わなかった相手から声が発せられて思わずこちらも声が出た。しかしそれは言葉ではなく反射的に溢れ出た鳴き声と同じようなもので、直後相手は顔を真っ赤にして口をパクパクさせている。きっとこちらの名前を叫んでいたのだろう。先程の情報とこの状況をしっかりと考えれば声が出た理屈にたどり着けそうだったが、弱い場所を刺激されて顔を赤くする姿に考えるよりも悪戯心が勝ってしまって捜査中だというのにうずうずしてしまう。顔を背けられれば追いかけたくなるもので回り込むようにして顔を覗き込む、それらしいことを適当に喋ったあと「やっぱここじゃねぇのか?」と今度は項を下から上へ毛流れに逆らうよう撫で上げて)

  • No.9807 by 検索  2025-10-28 11:31:40 ID:415c83bff

…!!…っ、んん…っ!
(全く声が出なくなるという訳でなく情報の伝達としての声が妨害される、つまりそれ以外の不意に出た反応はちゃんと出てしまうようでそのことを認識した途端顔が熱くなっていく。今まで何もしゃべれなかった分その声は目立って相手まで驚きとともに食いついてくればますます羞恥が煽られて顔を背ける。だが相手はすぐに回り込んできて顔を覗き込んで来る、明らかに調査の対象でないと分かっている顔をしていれば『そんなわけないだろう!』と文句をつけようとするがやはり声にならなくてそれを伝えることが出来ない。首をまたブンブンと振って相手を引き離そうとするがその前に今度は項をまた撫で上げられて首を竦めるととともにまた声をあげてしまう。悪戯をする相手の手首を捕まえると困ったように眉を下げ、目線と顔で文句を訴えかけて)

  • No.9808 by 探偵  2025-10-28 12:28:51 ID:65b68c258


言葉じゃないそういう声なら、……悪かった、やり過ぎた
(適当なことを言いながら逸らされた顔を覗き込めばそこは相変わらず赤くて必死に反論するように口は動くが声は出てこない、しかし項を撫でれば今まで封じられていた声は簡単に挙がって内心ほくそ笑んでしまう。ここまで来れば項を撫でた時だけ声が出る理由も明白だが追い打ちをかけるようにそれを言葉にしようとした矢先に手首が捕まえられてしまった。文句をつける顔なのに眉は困ったように下がっていて、いじらしい表情に胸は擽られさらに踏み込みたくなってしまうが今は事件の真っ最中だ、相手と同じく意思疎通を封じられた人々が沢山いるわけで相手を含め早く街の人の悩みを解消しなければ。それにこれ以上は止まらなくなる。謝罪と共に掴まれたのと反対の手で軽く頭を撫でてやると、掴まれたままの手の手のひらを上に向けて相手の方に差し出し「さっき言ってたスイッチっての、もう少し詳しく教えてくれ」と真面目なトーンに無理やり戻して)

  • No.9809 by 検索  2025-10-28 14:49:05 ID:415c83bff

……ん、……。
(こちらが何も言えない事をいいことに楽しそうにしている相手を見ればますます羞恥が煽られる。さらに調子に乗りそうなところを手首を掴んで抗議を示す。何も言えない分態度で文句をつけていれば流石にやりすぎたと思ったのか揶揄いの手が緩んで頭を撫でられる。じっと相手を見ていたがその気が無くなったのが読み取れると少し表情を緩めてちょっとした仕返しに撫でてくる手に頭をぐりぐりと押し付けておいた。再び手のひらを差し出されて真面目なトーンに戻れば手首を握り直してから『ド.ー.パ.ン.トはメモリのこうかをそうさするスイッチをもっているはずだ』『それをおせばもとにもどるかもしれない』と改めてその状況を打破できそうな情報を文字を書く仕草で伝えてから相手の様子を見て)

  • No.9810 by 探偵  2025-10-28 17:36:01 ID:65b68c258


メモリ、の…こうかを……操作するスイッチか。そいつを、押す……問題はどうやってスイッチを押すかだな。このままじゃ変身してもまともに動けねぇし
(謝罪と宥める意味を込めて頭を撫でれば相手は撫でる手に頭を押し付けて切り替えた気持ちが揺らぎそうになる、出来ればこの状況にかこつけてもう少し相手にいろいろとちょっかいをかけたいところだったが本業を疎かにはできない。改めて手のひらを差し出せばまた文字が書かれていって同じく読み上げながらその意味を繋いでいった。どうやらスイッチとやらは怪物の方が持っているらしい、となると再び対峙する必要があるわけだが変身して正面から立ち向かう方法は使えない。ダブルは二人の息があってこそだが相手と一切の意思疎通ができない今また動きが合わずに転んでしまうのがオチだろう。せめてスイッチの場所が分かればやりようがありそうだと怪物の姿を思いせば「あいつの体、アンテナと機械が幾つも埋め込まれてたよな?ならスイッチがあるのは機械の方じゃねぇか?」と予想を口にして)

  • No.9811 by 検索  2025-10-28 18:54:06 ID:415c83bff

…、……
(手のひらに書いた文字を相手が読み上げていく、今度はちゃんと意味が伝わったようで一安心ではあるが相手の言う通り問題はどうやって押すかだろう。息を合わせて動くダ.ブ.ルのシステムを考えれば視力を失った時より今の方が難しいだろう。考え込んでいると相手から一つの予想が口にされる。怪物の体は確かに機械やアンテナが埋め込まれていた。能力が妨害電波を出すことで怪物が風.都.タ.ワ.ーのような電波塔の役割ならその一部にスイッチがある可能性は高い。悩み込むように唇を指先でなぞりそのまま相手の手のひらに対して『かのうせいはある。とおくからねらうかはぎとればスイッチをおせるかも』とその策を書き込んで)

  • No.9812 by 探偵  2025-10-28 20:03:10 ID:65b68c258


…とおく、から…狙う……はぎと、る、か……どっちにしろ奴を見つけ出して、隙を作らねぇと
(怪物の体にスイッチがある可能性は高いがどちらにせよそれがどこにあるのか、どんな形なのか、今は検討もつかない。あの怪物の言動を考えるに能力を使う対象は無差別だ、半狂乱で能力を撒き散らしていたことも考えればメモリの毒素がかなり侵食している可能性もある。一刻も早くカタをつけるには直接対峙するしかなくそうなれば囮が必要だが「奴が狙うのはまだ能力にかかってない人間、だよな」と怪物と出会った時のことを思い出しながらその条件を口にする、そうなればこちらが囮となるのが手っ取り早いが相手が生身で怪物に近寄るような事態は避けたい。悩む最中ハッと顔をあげると「確かこの前声出すガジェット作ってたよな?フ.ロ.ッ.グ,ポ.ッ.トってやつ。あいつを囮に使えるんじゃねぇか?」と先日相手が事務所でいじっていた新ガジェットのことを思い出し声をあげ)

  • No.9813 by 検索  2025-10-28 20:38:09 ID:415c83bff

…!………、
(どこにスイッチがあるか正確に理解していない以上まずはその場所を特定して正確にスイッチを切る必要がある。そのためには接近する必要があるが能力のかかっていない人物である相手までメモリの効果を食らってしまえば今以上に意思疎通は出来なくなってしまう。どうすればいいかと悩んでいると相手が最近開発を進めていたガジェットの名前を出して目を丸くする。まだ実践していなかったがこの使い方を思えば良い機会かもしれない。ぱっと表情を明るくするとさっそく懐からカエルのような形をしたそれを取り出すと疑似メモリを指してライブモードに移行する。手の平の上でぴょんぴょん跳ねて問題なく動いているのを確認すると再び相手の手をとって「なにかしゃべってみて」とまた指先で書いて伝えて)

  • No.9814 by 探偵  2025-10-28 21:42:42 ID:65b68c258


こんなとこで役に立つとはな。なにか、しゃべって、か…よし……こっちだ!
(怪物の能力を受けていない、つまり声を出せる囮が必要だったがそれにピッタリのガジェットがあるのを思い出し提案してみれば相手は目を丸くさせたあとに顔を明るくさせ早速ガジェットを取り出す。音声周りに特化した機能を持つガジェットだがこちらの音声を再生するだけならば十分に使えるだろう。ライブモードになっても問題なく動いているようで手のひら越しに指示を受ければカエル似のそれに向かって敵を引きつけるような言葉を入れた。するとフ,ロ.ッ.グ.ポ.ッ.トは今しがたこちらが入れた『こっちだ!』という音声を繰り返し始める、これならあの怪物を十分誘導できるだろう。活路を見出すと自信を宿した笑みを向け「最初だけ俺が奴の前に出る。あとはこいつで誘導して奴のスイッチを探すぞ」と気合いの乗った声で言った。直後複数台のパトカーが一定の方向に走る音が聞こえる、奴が再び現れたのだろう。ニヒルな笑みを浮かべれば「行くぜフィリップ」と声をかけて)

  • No.9815 by 検索  2025-10-29 11:47:34 ID:415c83bff

……、……。
(相手が声を吹き込めばフ,ロ.ッ.グ.ポ.ッ.トは飛び跳ねながら同じ音声を繰り返し始める。怪物の発言からしても他者との交流に何かコンプレックスや敵意のようなものを抱いているようにも見えた。ならば煽るような声を聞けば奴の注目を集めることは出来るだろう。活路が見えたところで複数のパトカーがサイレンを流しながら目の前を走っていく。相手の声掛けにこくりと頷いてそのパトカーを追うように駆け出した。たどり着いたのは街のライブ会場の一つでお客さんだっただろう人物が叫び声をあげながら逃げてくる。その波に逆らうように進めば例の怪物がアンテナを振り回して所かまわずに電波を飛ばしている所が見えた。相手の方を見て言葉にならない代わりにその肩を叩いて合図と気合を入れると相手の作戦を実行するために怪物の視界に入らないよう背後に回って待機をして)

  • No.9816 by 探偵  2025-10-29 12:31:56 ID:65b68c258


見つけたぜ…!…あぁ、任せとけ!
(パトカーの音を追っていけばやがて逃げる人々の波にぶち当たる、それを逆らった先にあったのはライブ会場で未だ混乱している中に紛れて会場内に入っていく。そこには逃げ惑う人々と例の怪物がいて自信を滲ませ笑う、ライブ会場なら死角も多く声も響いてフ.ロ.ッ.グ.ポ,ッ.トに喋らせても簡単に場所を特定できないはずだ。肩に相手の手が置かれれば振り返って目を合わせる、意思疎通が妨害されていても相手が何を言いたいかなど明白だ。力強く頷けば相手が死角に隠れるのを見守ってから会場内を真っ直ぐと駆けて怪物の視界に入る、放置されていた拡声器を見つければ不敵な笑みを浮かべて手に取ると怪物の方に構えて「何してんだ!!」と大音量で叫んだ。何よりも大きな声に怪物はこちらを向く、能力が及んでいない姿をみて『まだ無事な奴が…お前も苦しめ!!』と叫び出したのを見れば手に持っていた拡声器を投げつけた。怪物が怯んだ隙にまた走り出すと通路へと出る、あとは相手が上手くやってくれるだろうと息を潜めれば足音を消し相手の元へと静かに移動して)

  • No.9817 by 検索  2025-10-29 14:58:07 ID:415c83bff

(相手の肩に手を置くと早速作戦を開始する、こちらが身を潜めている間相手が怪物の前に飛び出して拡声器でまだ能力にかかっていないことをアピールしにいく。狙い通り怪物は相手の方を見てターゲットに決めたようで敵意を向けるように叫び出す。相手が拡声器を作り通路に出てきたことを確認すれば早速フ.ロ.ッ.グ.ポ,ッ.トで反対側の舞台袖から相手の声を出して挑発をかます。振り返った怪物はまた能力を使用する構えをするとアンテナに繋がるコードと一部の機械が白く光っていく。発せられた電波をフ.ロ.ッ.グ.ポ,ッ.トは身軽な動作で避け、人がいるような物音を立てながら移動する。やけになった怪物が電波を連発しているのを観察すれば大体の機械の役割が見えてくる。電波の種類や強弱を操るものなどあるが全てにおいて必ず使われているのが右の腰部分にある機械だ、恐らくあれが能力使用の心臓部でありスイッチがあるはずだ。そう観察していると足元を消しながら相手がやってくればこちらは得意げな顔で自分の右腰部分を叩いてジェスチャーでそこが狙いだと共有する。それが分かればやることは一つ、そしてその作戦を共有すれば止められるのが分かりきっていればアイコンタクトだけ送って会場へと飛び出す。同時にフ.ロ.ッ.グ.ポ,ッ.トを手元に回収すれば録音した相手の声を自分の声に変換して口パクしながら『こっちこいよ』と怪物を煽る。さっき電波を浴びたのに普通に声を発する存在に更に怪物は怒り狂うのが見えれば口角を上げてこちらへと引き寄せて)

  • No.9818 by 探偵  2025-10-29 18:34:30 ID:65b68c258


そこが奴の弱点か。よし、…ん…?な、おいバカフィリップ!
(怪物の視界から外れて通路を進んでいれば自分の声が明後日の方向から聞こえてくる、相手がフ.ロ.ッ
グ,ポ,ッ,トで上手く誘導してくれているのだろう。そのま相手が向かった裏手へ回り合流すると相手は得意げな顔を浮かべて右腰部分を叩く、どうやらこちらが移動する間に奴が持っているというスイッチを見つけ出したようだ。こっそりと表を覗き込み怪物を観察すれば確かに様々な機械が明滅する中、右腰部分だけは攻撃の度に必ず白い光を放っていた。あとは怪物が囮になっている間にスイッチを押せばいいだけ、飛び出すタイミングを伺っていれば相手がこちらに目配せをしてくる。このタイミングでの合図に検討はつかなくて目を瞬かせているとその間に相手は怪物がいる方へ飛び出してしまった。思わず声を上げそうになるのを必死に押さえる間に相手はフ,ロ,ッ,グ,ポ,ッ,トと共に怪物を引きつける。相手を生身で怪物の前に晒さない為の作戦だったのにと思わずごちりそうになるのをなんとか飲み込んで怪物の動きに集中する、相手が普段使わないような言葉をガジェットから放てば怪物はこちらに完全に背を向けた。その瞬間に走り出す、相手に向けてアンテナが伸びて怪物の体に埋め込まれた機械が光る中、相手の声に紛れて近づき右腰にあるスイッチをオフ側へ押す。。同時にス,パ,イ.ダ,ー.シ.ョ,ッ.クのワイヤーを絡ませスイッチを操作不能にしてやった。アンテナからの出力がなくなり怪物は『何?!』と焦った声を上げる、素早く距離を取り同時にドライバーを取り出せば相手の検索結果が正しいか確かめる為にも「さて、今度はこっちの番だ」とニヒルな笑みを浮かべながら腰にドライバーをあてがって)

  • No.9819 by 検索  2025-10-29 19:59:56 ID:415c83bff

…上手くいったようだね、翔太郎。さて、仕返しにサクッと反撃と行こうか
(相手が引き留めようとするのはわかるもそのまま駆け出して怪物の注意を引き付ける。能力の効果が聞かなかったと思い込んだ怪物は今度こそこちらの伝達手段を奪おうとアンテナを伸ばして能力を使おうとする。だがその背後には相手が迫っていて的確にスイッチを押せばすぐに下がったのが見えた。そして自分の腰にドライバーが出現した途端、自分の意識が広がる感覚があっていつものように相手の存在を感じられるようになっていて口元に笑みを浮かべた。繋がった意識だけでお互いを褒めたたえていたがまた電波を受ければ意味がない。すぐに疾風のメモリを構えるとドライバーに装填し二人で一人の姿へと変身する。「電波を浴びないように遠距離攻撃で攻めるとしよう」と言いながらメモリを青と黄色に変えると自由自在に動く光弾を放って次々怪物にぶつけ)

  • No.9820 by 探偵  2025-10-29 20:40:19 ID:65b68c258


あぁ。俺達二人の力、思い知らせてやろうぜ。変身っ!
(ドライバーを腰にあてがえばいつもの如く相手の意識を右隣に感じることが出来て勝利が確信へと代わり口角を上げる、ドライバー越しの相手も同じく笑みを浮かべているのを感じながら切札のメモリを構えると相手のメモリと共に装填し変身を果たす。怪物は自身の能力が発動しないことにまた怒りを顕にして右腰に絡まっていたワイヤーを無理やりちぎってスイッチをオンにしたがもう戦法が分かっていれば怖くない。相手の意識を感じ取ると呼吸をするように動きを合わせ装甲を青と黄色へと変える、電波の範囲外から変幻自在の光弾を放てば次々と怪物の体へあたりやがてその体は地面へと倒れた。絶好のチャンスに「このまま押し切るぞ!」と気合いの乗った声と共にマ.キ,シ,マ,ム.ド,ラ.イ.ブを発動させる、マグナムから放たれた必中弾は怪物へ次々にあたりその体は爆ぜて直後怪物は人間の姿に戻ると、同時にメモリが飛び出し砕け散る。これでこの事件は解決だろう、一区切りついたところで改めて右隣の意識があることを感じれば意識を繋げたまま心底安心して仮面の下で笑みを浮かべて)

  • No.9821 by 検索  2025-10-30 00:26:43 ID:415c83bff

他に息を合わせる手段があるとはいえ、やっぱりこの状態が一番落ちつくね。
(2人の意識が通じあっていればもう怖いものは無い。メモリと一緒に装甲を変え、息のあった動きで光弾を放つ。その身体を倒したところでマ.キ,シ,マ,ム.ド,ラ.イ.ブを発動させとっておきの必中弾を命中させればその体は爆発しメモリの排出と破壊に成功する。マグナムを下ろしたところで左隣から安堵と喜び混じりの感情が伝わって来てこちらまで口元が緩む。伝達手段が無くなっても二人の知恵で作戦を考えて乗り越えることが出来たがやはりこうやって考えや意識を共有している方が慣れていて自然だ。元に戻ったことを確かめたくて変身を解いて元の自分の体で起き上がる。相手を見つけ駆け寄ってくると「翔太郎!」と相手を呼んでちゃんと声として発せられることに嬉しそうに微笑んで)

  • No.9822 by 探偵  2025-10-30 07:46:38 ID:65b68c258



同感だ。…っ、…フィリップ!
(今回の事件が幕を閉じて気が抜けるとあの時突然消えた相手の意識が隣にあることになによりの安心を覚える、その気持ちさえ相手に伝わってしまったようで向こうからも喜びの感情が伝わってくるとまた胸は暖かくなった。やはり自分達はこうでなくては収まりが悪い。変身を解除すると共有していた意識は途切れるがその代わりに相手の声でこちらの名前を呼ばれる、先程まで音の出ない口の動きしかなかったせいで相手に名前を呼ばれるだけでどうにも嬉しくてまた口角が上がる。相手の声も、もう自分にとってはなくてはならないものだ。こちらから名前を呼びながら駆け寄ると周囲に人がいないのをいい事に思わず抱き締めてしまう。二人でならどんな状況でも突破することができるのだろうが「お前の声がなきゃいつも通りとは程遠いな」としみじみ口にしながら相手の頭を撫でて)


(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。声が出なくなるという特殊な状況のなか噛み合わずにドタバタするような楽しい展開にできて事件なお話でありながらも二人のギャグっぽいやりとりが出来てとても楽しかったです!どうやって意思疎通をとろうか悩んでいたのですがジェスチャーは可能というところから指文字でやりとりするのはナイスアイディアだと思いました!検索くんらしい突破方法でしたね!最後に敵と対峙する時も二人の息のあったコンビネーションが出来て背後で興奮しておりました。今回もありがとうございました!
この後のお話ですが、最近いろいろな方面のお話をやってきたのでどんなものでも良いかなと思っているのですが検索様のご希望などありますか?)

  • No.9823 by 検索  2025-10-30 11:59:18 ID:415c83bff


っ…ああ、思ったことがすぐに伝えられる方が良い。…じゃあ帰ろうか、翔太郎
(相手の元に駆け寄って名前を呼べばすぐに反応があって相手からの名前を呼ばれたかと思えば抱きしめられて少し驚いてしまう。だがいつも通りに戻ったからと思えば悪くない気分だ。しみじみと感じながら相手に頭を撫でられると素直にそれを受け入れつつ相手の目を見ながら肯定の返事をしていた。こうした会話のテンポだってお互いの声が聞こえて寄り添っている証拠なのだから。暫くそうして撫でられていたが周囲に人が近づいてくる気配を感じれば撫でられた手を繋ぐように取ってから軽い笑みと共に帰宅を提案して、手を軽く引っ張って)

(こちらこそお世話になっております。特殊な条件下の話でしたがドタバタをしつつ揶揄ったり解決への道を考えたりと終始賑やかなお話でした。当初は癖や仕草で通じ合える解決方法かなとぼんやり考えていたのですが会話の中で指で文字を書くアイデアが浮かんでそこからフ.ロ.ッ.グ.ポ.ッ.ドの初登場などそれぞれが思いついたことをしながら進めていく形が上手くかみ合った話だったなと感じました。フ.ロ.ッ.グ.ポ.ッ.ドは近々登場させたいなと思っていたガジェットの一つでもあったのでこれから話が広がりそうです。噛み合えば絶好調の二人も出来て正に二人らしい話でした、今回もありがとうございました。
次の話ですが思いつくものならまたハロウィン関連でお菓子を配る貰う話やちょっと飛躍して吸血鬼だったらIF、検索がサウナに興味を持って二人で我慢比べする話、酔っ払う探偵君が心配で飲み会に同席する話、なんてものが浮かびましたが今まであげていたものも含め気になるものがあれば是非やりましょう!

  • No.9824 by 探偵  2025-10-30 12:32:57 ID:65b68c258



(/一旦こちらだけで失礼します。たくさん候補あげていただいてありがとうございます!どれも魅力的で飲み会に検索くんと同行する話と迷うのですが、吸血鬼IFのお話とハロウィンのお話を混ぜるのはいかがでしょうか?日中は外に出られないので夜に行われるハロウィンイベントを楽しみにしてただとか、本来狼男の要素ですが満月の夜で覚醒したりとか、前回入れられなかった眷属化のお話とか入れられれば楽しそうです!吸血鬼になるのはどちらが良いでしょうか?前回と同じく探偵なら血を吸ったり眷属化するかで迷う話もできそうですし、検索くんならより探偵が甲斐甲斐しくお世話してたり、みたいな話が出来そうですが、検索様のご希望はいかがでしょう?)

  • No.9825 by 検索  2025-10-30 13:33:11 ID:415c83bff

(/それでは吸血鬼IFの話に致しましょう!どちらにするか悩むのですが今回は検索のほうにするのはいかがでしょうか。本編と似たような感じで何処かしらから保護された存在で吸血鬼の中でも変わり者で吸血行為よりも好奇心を満たす方が好きみたいな設定だと探偵君の時との差別化できますし今の検索っぽさも出ると思いました。探偵君が日に当たらないような世話や血を提供してくれたり寿命差に悩んだりとちょっと変わった二人の関係性も出来そうです。その他に盛り込みたい設定や全体的な話の流れなどありましたら是非聞かせてください!)

  • No.9826 by 探偵  2025-10-30 17:22:46 ID:65b68c258


___ただいま、フィリップ
(本月の風.都.には少し変わった風が吹いていた。店の軒先を彩るお化けやコウモリの飾りにオドロオドロしい顔にくり抜かれたパンプキン、街ゆく人々は悪魔やお化けの仮装をしていてなんとも恐ろしくも華やかな雰囲気だ。そんなハロウィン当日の風の街をいつも通りパトロールがてら歩く、子供にトリックオアトリートと声を掛けられればお菓子を渡した。多くの人が魔女や吸血鬼、お化けにゾンビと人間ではない何かに仮装している、まさか本物がこの街に潜んでいるとは思うまい。一通り街を周りおえて用意していたお菓子もなくなった頃に事務所に帰ってくる、時刻はそろそろ日が落ちるところだ。事務所の扉の看板をCloseに変えてハットを金具へかけるとそのままガレージへ続く扉を開ける、薄暗くて日の当たらないここは吸血鬼にとってはうってつけの場所だろう 。起きているか定かではないがひとまず様子を伺おうと相手に声をかけて)

(/検索くんが変わり者の吸血鬼なのめちゃくちゃいいですね!無闇に血を吸わないからこそ体調が気になって探偵から無理やり血を与えたり、みたいなことが出来そうです。ハロウィンと絡めてと言ったのですがこの世界での日常を楽しむ方がいいかなと思いましたのでニュアンス程度にいたしまして…全体の流れとして普段のやりとりっぽいことを少ししてから探偵が夜の時間に捜査に出かけるのでそこに検索くんが同行、犯人を追いかけたり取っ組み合いになる展開ができればと思います。普段は探偵の方がフィジカル的に強いですがこの世界では検索くんの方が強い、みたいなところが出来ればいいかなと!そこで探偵がある程度の深手を負ってしまって、回復の為に検索くんが血を与えたり眷属化の話をしたり、みたいな感じはいかがでしょうか?ざっくり出してしまいましたが検索様のやりたい展開があればどんどんいれていただければ!とりあえずそれっぽく初回出しておきますので良い感じに乗っていただければ幸いです!)

  • No.9827 by 検索  2025-10-30 19:49:45 ID:415c83bff

……おかえり、翔太郎。 街は賑やかだったかい?
(日が落ち始めて周囲が闇に飲まれ始めた頃、目が覚めて寝床でもある棺桶を開けると軽く伸びをする。外の光を遮るこの場所は薄暗いことに加え必要な設備も揃っていて居心地が良い。起き上がって小さく欠伸をしながら設置された鏡を見れば人よりも白い肌に尖った耳、そしていつもの牙が見えた。軽く手ぐしで寝癖を整えてから起きてくるとお気に入りの紅茶とお菓子を持ってきて読みかけの本を開いた。それから少しして遠くから物音がきこえてくれば本から顔を上げる、事務所に繋がる扉が開いて相手の姿が見えると優雅に手を振って相手を出迎えて)

(/まさにそんな感じで探偵君の方が何故か世話してるみたいな形になったら良いと思います。そして全体的な流れも把握しました、普段世話やかれながら危険なことが起きた時には生きた年月と人外の力を発揮して色々出来たらと思います…!その後の流れも楽しそうなのでいつも通り好きなことモリモリでやっていきましょう、そして初回もありがとうございます、それらしく乗っかったのでIFの世界を楽しみましょう!何も無ければこちら蹴りで大丈夫です。)

  • No.9828 by 探偵  2025-10-30 21:10:57 ID:65b68c258


ハロウィン当日だからな、かなり賑わってたぜ。魔法使いにピエロに、一番多かったのはゾンビだが…吸血鬼もいたな
(ガレージを覗きこめば相手はいつも通り本を読んでいたらしく片手に本を携えながらこちらに向かって優雅に手を振る、それにこちらも軽く手を振り返して螺旋階段を降りてグレーチングを進んだ。街の様子を聞かれれば楽しげに答えながら自分の分のカップを持ってきて「貰うぞ」と一言断ってからポットにあった紅茶を注ぐ、一口飲んで体をリラックスさせてからチラリと相手の髪を見て寝起きなのか整っていない毛流れを軽く手ぐしで整えた。日中は日もあって相手は外へ出ていけないがハロウィンイベントは日が落ちても続いている、有象無象が集うイベントであれば「今日ならお前が紛れてても違和感ねぇかもな」と冗談混じりに言って)

  • No.9829 by 検索  2025-10-30 22:00:11 ID:415c83bff


へぇ、最近ではどんなイメージなのか気になるね。…! なら行ってみたい!
(相手に街の様子を聞けば近頃良く聞くイベントの名前があがって目を向ける。大人しく髪を整えて貰いながら相手の話を聞くが同族の名前があがるとぴくっと反応を示して口角を吊り上げた。人間の間に吸血鬼の名前が語り継がれているのは知っているが最近ではその解釈にアレンジが加えられたり創作の題材になっていたりと独自なイメージになっていると聞いている。上機嫌に相槌を打っていたがその後の相手の言葉を聞けばきらんと好奇心に瞳が輝いて直ぐにその話に食い付いた。普段は身を隠すためにもっと深夜になってから外出するが紛れられるなら話は別、その場から立ち上がると「沢山人がいて楽しそうだ」と声を弾ませすっかり行く気満々になっていて)

  • No.9830 by 探偵  2025-10-31 07:50:33 ID:65b68c258


な、待て待てまだ日が沈みきってねぇんだから危ねぇだろ!それに今日は夜に依頼があるからはしゃいでられねぇし
(風の街にとって吸血鬼とはあくまでも空想上の生き物だ、まさか秘密裏に組織によって管理された本物がいたとは夢にも思わないだろう。そんな本物も連れ出してみればとびきりの変わり者だったわけだが。日本でいうお盆であるハロウィンは異世界からこの世にいろいろな輩がくる日なわけで相手が混じってもある意味問題ない日だが外出の提案に思いの外くいついてきて目を見開く、こちらが口を挟む前に行く気満々になってる相手にカップを置いて慌てて立ち上がると両手を広げてストップをかけた。ガレージを出るにはまだ早い時間だ、日が少しでもあたれば相手の肌は焼けてしまうしもっと深刻な被害になるかもしれない。それよりも重大なことがあって「第一な、お前しばらく食ってないだろ。今の状態ではしゃいだら倒れちまうんじゃねぇか?」といつもより一層白く見える頬を軽く親指で撫でて)

  • No.9831 by 検索  2025-10-31 08:58:56 ID:415c83bff

多少なら日傘で何とかなる。…っ、そんなことは、ないよ
(滅多にない人が多くいる所に行く機会に目を輝かせ早速行きたいと申し出て立ち上がる。一年はあっという間だがそれでも今日行かない理由にはならない。行く気満々な所を慌てたように相手に制されるとじっと相手を見る。確かにまだ完全に夜に沈んでる訳ではなさそうだが真昼間でも無ければ普段使っている遮光の日傘で何とか防げるレベルだ、そんな理屈を捏ねて何とか連れて行って貰おうとしたが相手の手か伸びてきて頬を撫でられながら“食事”のことを指摘されると一瞬身を固める。紅茶やお菓子などの嗜好品は摂取しているが主食である生き血は一週間程飲んでいない気がする。だが未だ相手を食事の対象にするには抵抗があって視線逸らし歯切れ悪く問題ないと答えて)

  • No.9832 by 探偵  2025-10-31 12:23:35 ID:65b68c258


ダメだ、今のままじゃ行かせられねぇ。外で動けなくなった時の方が大変だろ?
(相手が暫く吸血鬼としての食事を、つまりは吸血行為をしていないことを指摘すれば相手は歯切れ悪く大丈夫だと目を逸らす、この反応を見るに腹は減っていないのだろうが吸血行為を避け続けて何度か倒れたことがあるのだから相手の言う事は信用できない。相手は自ら進んで吸血行為をしない変わり種だ、そこに加えてこちらを食らう行為自体に抵抗を持っている。その点に関しては少々優越感を覚えるところだが相手の体調のこととなれば話は別だ。嗜好品をいくら食べても相手の体は真の意味では満たされない、それにこのまま出かけて動けなくなって外で吸血行為が必要になった時の方が厄介だ。キッパリと断るとジャケットを脱いでソファへと放り投げるとシャツ一枚の状態になる、相手を正面から見つめると「俺がちょっと血がなくなったくらいで倒れるほどヤワじゃねぇって知ってるだろ?」と半ば呆れながら言えばネクタイに指をかけてそこを解いて)

  • No.9833 by 検索  2025-10-31 14:50:41 ID:415c83bff

それはそうだけど…っ、だからってむやみやたらに吸血鬼の前で肌を見せる物では、……、
(こちらが目を逸らしながら大丈夫だと告げたのに相手はキッパリと反対を示して譲る様子がない。だが過去に何回か外で限界を迎えて倒れて連れ帰ってもらった前科を持ち出されると強く言い返すことが出来なくて言葉を濁す。いつの間にか人間である相手に世話されるようになってしまっていて気まずそうにしていると相手がジャケットをソファーに放り投げ始めて目を丸くする。相手が呆れたように問いかけてくるがシャツから覗く首筋に目が行くとそこから視線を逸らせなくなってしまう。相手がネクタイに指をかけ、ゆっくりと解いていくとその中に隠されていた素肌が、そしてその内側にある甘美な血の香りが香ってきて吸血鬼の本能が煽られる。あの味を思い出すと喉の奥がやけに渇いて早く欲しい、触れたい、噛みたいの衝動で頭が支配されそうになる。唾を飲み込んで何とか正気を保とうと理性的なことを口にするが完全にネクタイが解かれてその首筋が露出して、欲に誘われるようにふらふら近づいていけばぎゅっとその身体を抱きしめる。顔を埋めれば美味しそうな獲物の香りと翔太郎の香りが混ざり合った匂いを吸い込んで頭がくらくらする、今すぐに噛みつきたい本能に熱く浅い呼吸を繰り返しながら「っ…翔太郎、」と縋るような、許可を求めるような声で名前を呼んで)

  • No.9834 by 探偵  2025-10-31 18:33:04 ID:65b68c258


お前だから見せてんだよ。それに我慢して一気にのむんじゃなくて毎日少しずつ、っ…
(月に数度行う吸血行為、正直相手のこれまでの様子をみるにもう少し回数を増やした方が良いと思うのだが本人が血を欲しがらないので相手の様子を見ながらこうやってこちらから無理やり血を与えるのが定番になっている。吸血しやすいよう薄着になっていくが小言を言っている間に相手の視線がこちらに釘付けになっているのに気が付かず、相手がふらりと動き出してからようやく本能に突き動かされている姿を視界に収めた。その目は先程よりも理性を失っていて衝動と必死に戦っているように見えてゾクリと背筋が震える、普段は吸血よりも本に夢中で理性的な相手がここまで本能に突き動かされている。こうやって自分だけが血を与える事で街の人との事故を防げることを本来は良しとするべきなのたろうが、それよりも遥かに吸血に興味の薄い相手がこちらの血だけを欲しているというその事実にこの上ない優越感を感じていた。薄暗い感情を胸の底に沈めているうちに相手がこちらを抱き締めて顔を埋める、そこの匂いを嗅いで高揚を隠しきれない相手に他の誰にも満たせない部分が満たされるのを感じながら片手であやすように相手の背中を撫でた。そしてもう片方の手で首元のボタンを三つほど外して間近で素肌を晒したあと、相手の後頭部に手を添えて「飲んでいいぞ、フィリップ」と囁くように言い背中を押して)

  • No.9835 by 検索  2025-10-31 19:23:25 ID:415c83bff

…っ、ぁ……いただきます、……は、……
(本能を焦がすような甘く魅力的な香り、普段は使わない牙が存在を示して早くこの獲物が欲しいと訴えかける。それでも大切な相手を傷付けたくなくて必死に抗いながら、喉を鳴らしながらその名前を呼ぶ。あやすように背中を撫でられ熱い息を吐いていると更にシャツのボタンが外されて首筋が誘うように露出して無意識に欲しがるような声が零れた。そしていよいよ囁くように許可が降りて背中を押されると本能のままに噛み付きたいのをぐっと押さえて震える声で呟けば温かい皮膚に唇を触れさせて場所を定めてから牙を立てる。皮膚が沈んでぷつんと突き破るとそこから甘い鉄の味が舌に触れる。その瞬間全ての思考を焼くような幸せと欲望が掻き立てられて相手を抱きしめる手に力を込めながらその場所に吸い付く。相手の温かな生命が喉を通る度に体と胸が満たされて、深く噛み付いてしまわないようにだけの理性を残して夢中になって与えられる血を啜って)

  • No.9836 by 探偵  2025-10-31 20:15:20 ID:65b68c258


……んっ、…フィリップ……いい子だな…
(相手が吸血しやすいように、そしてより相手の本能を掻き立てるように胸元のボタンを外して素肌を晒す、案の定相手は欲しくてたまらないと言わんばかりの鳴き声を上げていて衝動に負けそうになっている姿にどうしようもなく高揚していた。背中を押してやれば相手は震える声を出す、その吐息は冷たい肌からは想像ができないほど熱くて脳がクラりと揺れた。いっその事相手が理性に完全敗北して吸血鬼の本能のままに求められても構わないのにと飛躍した考えが一瞬過ぎる、それを相手が恐れているのを分かっているからこれ以上煽ったりしないのだが。人間と同じ柔らかな唇が触れて直後人間にはない一際鋭い刺激が走ると思考を通らない声が溢れる、より強く抱き締められるのを感じれば両腕を背中に回して掌で優しくそこを撫でた。体から血が抜けて意識がふわりと浮かび上がる感覚に苛まれながら無意識のうちに名前を呼ぶ、この感覚の分自分のものが相手に取り込まれたのならばそれさえも幸せに感じてしまう。この行為に罪悪感を抱かないよう優しく背中を撫でるのを続けながら邪魔にならないよう極軽く頭に擦り寄って甘んじて吸血を受け入れていて)

  • No.9837 by 検索  2025-10-31 21:28:59 ID:415c83bff

…ん、……は、ぁ……
(甘くとろけて幸せな味が舌に触れて喉を伝う。こんなにも甘くて美味しいのは久しぶりの血だからか、それとも相手から与えられているからなのか判断がつかないまま本能のまま吸い付き体内に取り込んでいく。もっと食らいたい、全部自分のものにしてしまいたいと吸血鬼としての本能が刺激されて獲物を押さえる指に力がこもるが優しく背中をなでられ名前を呼ばれるとこの行為すら受け入れられているのが分かって肩の力が抜ける。血を食らうというよりも相手の存在を確かめるように吸血を続けた。やがて体が満たされ相手がすり寄ってくるのを感じれば一線を越えない内に吸血痕に舌を這わせて傷口を閉じてからゆっくりと顔を離す。まだ口の中には相手の味が残っていて無意識に唇を舌で拭っている間も視界がぼやけるほどの満ち足りた倦怠感と余韻がゆっくりと身体に広がっていく。ほかの人の血を吸ったときはそんなことはないのに、相手の血だけはふわふわと酔うような満足感があってまた相手の温かさを求めるようにまた肩に顔をうずめると「…きみの血、甘くておいしい」と感想の呟きを零して)

  • No.9838 by 探偵  2025-10-31 23:41:37 ID:65b68c258


……ぁ、…っ、ん……ハ……なら毎日飲めばいいじゃねぇか…
(薄暗いガレージの中、時折相手が血を飲み込む音が微かに聞こえてくる、こちらを逃がさないように抱き締める手に力が入って指先が肌に食い込めば痛みとなるのにそれが相手から向けられるものならば胸を満たしてしまう。牙と指が食い込む痛みと血を取られて薄れていく思考、どちらも加害的なものなのにそれらは相手が唯一自分に向けるもので、そんなものでさえ独占しているのならばただただ感じるのは幸福だけだった。やがて食いこんでいた牙が抜かれる感覚があって痛みが無くなればポッカリと物足りない穴ができあがり思わず切なげな声を出す、傷口を塞ぐために舌が這えば違う刺激が加わってまた声が溢れた。血が抜かれ思考がまともに動かず惚けた顔で相手を見る、そこには吸血し終えてこちらと同じく恍惚とした顔で舌舐りをする相手がいて今まさに捕食されたのを見せつけられたようで背筋が悦で震えていつの間にか熱くなった吐息を吐き出した。再び顔を埋める相手を抱き留めて優しく頭を撫でてやる、何時の間にか相手に吸血をされて他では得られることのないもので満たされるようになってしまっていて正直相手に吸血されるのは幸福な行為のひとつになっている。それを躊躇する相手に以前の話を思い出せば「なぁ、フィリップ」と声をかける。今度は遠慮なく相手に擦り寄りながら「前言ってたお前にたくさん血を吸われればお前みたいな吸血鬼に近づくって話、そろそろ真剣に考えねぇか?」と伺うように問いかけて)

  • No.9839 by 検索  2025-11-01 04:06:41 ID:415c83bff

…ん、……嫌だ、何回言われても変わらないよ。君を人間という理から外すようなことはしたくない。
(心も体も満たされて顔を離せば切なげな声が聞こえる。血を抜かれて惚けたような表情を見せる相手に顔を埋めれば頭を撫でられて長く息を吐いた。血はその持ち主によって味や口触りが違うが相手の物は特段美味しくて心が震えそうな味だ。だからこそ毎日摂取なんてすればハマりきってしまうのは目に見えている、だからこそ今の頻度で抑えている訳だが相手に名前を呼ばれると自然と顔を上げる。今度は相手から擦り寄ってきてそれを緩く撫でながら様子を伺っていると以前少しだけ漏らした話題を振られて動きを止める。吸血鬼と触れ合いその牙で血を吸われ続けていれば少しずつその体は吸血鬼の都合のいい形に変化していく。それを今でも心苦しく思っているがさらにその先を求められるとキッパリと反対の意志をしめす。自分に近づくのは良いことばかりではない、この街を愛して大切に思っていることや優しく何事も真剣に取り組むところを見れば人として一生を過ごして欲しいと思うのは自然なことだろう。さらに人が吸血鬼に近づく方法の一つが頭に浮かぶと苦々しい顔をして「…それにその方法を完了させるには僕の血を飲まなければならないんだ。人間である君がそんなことする必要ない、君はこのまま普通通りに生きてくれ」と契約の一部を明かすと共に頭を優しく撫でつつ頑固反対の姿勢を取って)

  • No.9840 by 探偵  2025-11-01 08:43:16 ID:65b68c258


なっ、ンでだよ!!……お前の血を飲むのの何が問題なんだよ。お前はずっと美味い血を飲めて俺はずっとお前とここでお前と過ごせて、何の不都合もねぇだろ
(吸血という甘美な行為に酔っている今ならば相手の決心も揺らぐだろうかと以前に聞いた所謂相手の眷属になるという話を振ってみる、しかし相手から一切迷うことなくキッパリと断られてしまってふわふわしていた思考は一気に冴えて思わず叫んでしまった。その後に続いたのは常套句の言葉で思わず顔を俯かせる、相手はこちらが人間のままでいることに強い拘りを持っているが何処に問題があるのかこちらには分からない。吸血鬼の都合のいいように体が変わると説明されたが吸血はこちらも望むもので餌に成り下がるという意味では決してないはずだ。吸血鬼の眷属になりたいのではなくただ相手と同じになりたいだけ、しかし相手はこちらを【人間】と称してそれが無慈悲にシャッターを下ろされ拒絶されたような、虚しくて突き刺さるような寂しさが襲い来る。頭を撫でられただけでそれは癒えなくて相手に強く抱き着き今度はこちらが肩に顔を埋める、普段は世話を焼いて子供扱いすることもあるのにこの話題になるといつもこちらが駄々を捏ねる子供のようになる。胸の痛みを和らげるように息を吐き出して「人間って呼ぶなよ」と小さな声で文句をつける、人間の力で精一杯強く抱き締めると「普通に生きたら、お前にとって俺は瞬く間しか一緒にいられねぇじゃねぇか」と相手の世界から排除されることにまた寂しさを覚えていて)

  • No.9841 by 検索  2025-11-01 10:46:07 ID:415c83bff

…そんな簡単な話じゃない。吸血鬼になるってことは今君が知っている街の人の死を全員分見送る立場になることだ、昼間も簡単に外に出られなくなる。…君には普通の、光の生活を送って欲しい
(相手の提案をキッパリと断ればすぐに反対の声があがる。どんなに頭が蕩けかけようともここは譲れない一線で文句を言う相手をじっと見つめる。だが相手からは強く抱き着かれてしまって人より低い体温の腕でそれを受け止めた。相手に散々言われるが現実はそう簡単な話ではない。長い寿命を得ると知り合った人間は先に死んで全員を見送る立場となる、誰とも同じ時間を共有することは出来ない。それに光に弱くなれば必然的に夜にしか街を歩けなくなる。相手の探偵という仕事においては致命的なデメリットになるだろう。今こうして相手と一緒にいることでさえ相手の寿命を削っていると思えば心苦しくて視線が自然と伏せられていく。慈しむようにこの頭を撫でて吸血鬼の闇側でなく明るい人間の世界の人であることを強く願う。それは相手の言う通り長い人生の中で一部だけを共有することに他ならないが頭をくっつけ軽く擦り寄ると「君の事は忘れないよ」と別れを前提とした言葉を送って)

  • No.9842 by 探偵  2025-11-01 11:59:23 ID:65b68c258


……それがお前が抱えてる悲しみなら一緒に背負わせてくれ。日光の問題は日傘でどうにでもなる。この街の人の死を永遠に見送ることになっても、それよりも、俺は……
(必死に眷属化に問題はないと訴えてみるが相手の結論が変わることはない、抱き留められはするがどうしても踏み込めない厚い壁が相手との間にある気さえしてくる。相手がデメリットとしてあげるそれらはきっと相手が長い時を生きるうちに抱えたものなのだろう。相手は数え切れないほどの人の命を見送ってきたはずだ、いつか自分がその中のひとりになるのが耐えられない。探偵の仕事もやりにくくなるかもしれないが全くやれないわけじゃない、相手が先程口にした例を言い返してみるもののそれで相手の心を変えられる気はしなかった。頭を撫でられるが宥められているように感じて飲み込むことができない、眷属になれば愛するこの街で普通以上に沢山の悲しみを目にすることになるのだろうが、それよりも相手を選びたい。いつの間にか縋るような言い方になりながら胸に秘めた気持ちを、もっと深い関係を望む言葉を口にしようとする、しかし相手がこちらを思って同族になるのを拒絶している気持ちも分かって一瞬言い淀んでしまうと、その隙に別れにも近い言葉を言われ息を飲んでそのまま瞳を揺らした。擦り寄られる心地良さより相手と離れざるを得ない事実が、共にいることを望まれないことが、何よりも胸に食いこんで痛い。喉が詰まって苦い味がする、瞳の奥が握りつぶされるように締まる、「ンなこと言うなよ…」と小さく捻り出すのが精一杯で抱き締める手でそこにある布を強く握ると「…置いていかないでくれ」と震える声で縋るように懇願して)

  • No.9843 by 検索  2025-11-01 14:52:58 ID:415c83bff

…君の気持ちは嬉しいよ、ありがとう。こんなに思って貰えるのは幸せだね。
(こちらが挙げたデメリットに関して相手がその対処法をあげていく、その必死さや健気さが心に染みて温かくなるがやはり相手の人生を大きく変えてしまう願いには頷けない。こちらにしがみついてくる相手を優しく撫でて宥めていたがその中の一つで相手どの記憶を大切にして忘れないと告げるとその瞳が揺れた。苦々しい顔をして小さく呟いて精一杯求めてくれる相手に目を細めると頬に手を添え、そこを撫でながら感謝を伝える。今ある記憶の中では相手が一番強く自分を思ってくれて、大切な人だ。だが、だからこそ相手には幸せな普通な人生を過ごして欲しい。寿命を思えば置いていくのは君だろう、とは口には出さず曖昧な笑みを浮かべて自分の想いを伝える。このままでは相手がずっと沈んだ顔になりそうで少し悩んでから「えいっ」と声に出すとその体を横抱きに持ち上げる。血を吸ったばかりでは力が有り余っていて後ろの羽で軽く宙に浮かぶと上下に軽く動きながら「血を貰って体もすっかり元気になったし街に行こうよ、翔太郎」と明るい口調で声を掛けて)

  • No.9844 by 探偵  2025-11-01 16:08:46 ID:65b68c258


…っ…………な、…そういう約束だったな。もう日も沈んでるだろうしハロウィンの様子見に行くか
(頬に手を添えられてその手は冷たくともこちらを思う暖かい言葉が降ってくる、それが何より相手の優しさで心からの感謝だと分かっているのに、それもこちらを拒絶するような言葉に思えてどうにもならない現実に目を強く瞑って顔を俯かせた。こんなに近くにいるのに相手との距離はあまりにも遠い、だがこれ以上縋ったところで相手の心変わりがないのも分かっている。この関係にいつか訪れる終わりに打ちひしがれていれば突然体が宙に浮いて声がでる、どうやら相手に抱えられたようでそのまま地面から離れれば目を開いて丸くした。見た目は華奢なのにこちらを軽々と持ち上げるくらいには相手は正真正銘の吸血鬼らしい。意識的に明るい声を出す相手にゆっくりと息を吐いて自分の願望を沈めていく、誰かに追い縋るなんてハードボイルドじゃないと自分に言い聞かせるが同時に心の何処かが軋む音が聞こえた。こちらも無理やり笑みを浮かべれば螺旋階段の上を指差し「あそこまで頼むぜ、フィリップ。あ、外では飛ぶなよ?」となるべくいつも通りを意識して冗談めかして言い)

  • No.9845 by 検索  2025-11-01 17:29:32 ID:415c83bff

ああ、任せてくれ。
(相手の願いは叶えられないと遠回しの意味を込めて感謝を伝えたがやはりその顔は俯いてしまう。このままずっと押し問答を続けてもどうしようもなく、相手の体を持ち上げると驚きの声が上がった。湿っぽい空気を切り替えるように明るい声を掛けると相手からも全てを飲み込んだような様子が見えてその優しさに胡座をかいていることに胸は痛みつつこちらも軽い笑みを浮かべて頷いた。そのままふわりと浮かび上がったまま螺旋階段をすっ飛ばして扉をくぐり抜け事務所スペースに向かう。そのまま降ろすことなく相手こだわりのハット掛けの元に向かうとそこから独断でピンと来た物を選んで相手の頭に被せる。角度も調整していつもの相手の姿を作りあげれば満足そうに「これで良し」と呟いた後「じゃあ行こうか」と告げてから横抱きのまま事務所を後にして外への階段を降りていこうとして)

  • No.9846 by 探偵  2025-11-01 18:49:51 ID:65b68c258


…ありがとよ、フィリップ。……な、待て待てっ!このまま出ていけるわけねぇだろ!!下ろせ!
(空を飛ぶという感覚は何度経験しても慣れない、先程あんな話をしたあとではこれも相手との間にある決して埋められない差なのだと思ってしまって胸に痛みが突き刺さるが相手の軽い笑みを前にこちらも同じく小さく笑みを浮かべていた。そのままガレージを出れば抱えられたまま帽子が選ばれ被せられる、拘りの帽子を相手に選ばせて良いくらいには気を許していて抱えられたまま世話を焼かれるなんて甘やかされる行為に照れ臭そうに笑って、同時に胸の痛みは少し和らいだ。いつもクールでハードボイルドな男で居ようとしているが相手の前では不意に肩の荷を下ろしてしまう、それは相手が吸血鬼という長命で人智を超えた存在であるから以上に相手だからというシンプルな理由なのだがそれを伝えたことはなかった。擽ったい気持ちになっている間にいつの間にか事務所を出て階段を下っているのに気が付く、そこでようやくハッとして相手の腕をバシバシと叩いて制すると無理やり腕の中から抜け出した。危ないところだったと息をつけば「俺のハードボイルドなイメージが崩れるとこだったぜ」と一人呟く。咳払いをして改めて相手の方を向けば「会場は風.都.タ,ワ,ーの周りだ。ちゃんと人間のフリしろよ?」と釘を刺して)

  • No.9847 by 検索  2025-11-02 00:04:42 ID:415c83bff

元々崩れてそうだけど…、わかってるよ。行こう、翔太郎
(相手にハットを被せて出発する準備が整えば相手を抱き上げたまま事務所を後にして階段を下る。その途中急に相手が暴れだしてこちらの腕を何度も叩いてくれば仕方なく怪我しないように気を付けながら地面に降ろした。これくらいどうってないことだと思うのだが相手は妙に気になるらしい。いつもの枕詞であるハードボイルドの意味を以前調べたことがあるが自分の前はもちろん、外でもそれにあてはまっているとは思えなくて思わずツッコミを入れる。そして改めて前置きをされると子ども扱いされているようでちょっぴり拗ねた顔をしつつ夜に染まってハロウィンのオレンジや黒のイルミネーションで彩られてた風.都.タ,ワ,ーを指さしてそちらの方に歩き出した。少しして街の中心に近づいてくればちらほらと仮装している街の人を見かけるようになる、興味深そうにキョロキョロしながら歩いていたが風.都.タ,ワ,ーに近づきハロウィンの飾りや音楽が流れてくるようになれば目を輝かせて辺りを見渡す。血を吸ったおかげか吸血欲求が出ることもなく普段夜に出歩く分ここまで人が居て賑わっている街の姿を見ることがなければ「夜なのに凄い人の数だ…!」と興奮気味に声を上げていて)

  • No.9848 by 探偵  2025-11-02 12:46:27 ID:65b68c258


ハロウィンは夜が本番だしな。さっき言ってた依頼ってのはこの会場の見回りだ。だから適度に様子見つつ浮かれねぇように…
(探偵として何より大事にしているハードボイルドであること、この街の探偵の最低条件なのに相手からは元々崩れているなんてツッコミを受けてしまいきっちり「崩れてねぇよ!」とツッコミ返してしまった。ハットの位置を直してから会場に向かえば日が落ちてもまだまだ会場は賑わっていて多くの人が仮装して歩いている。相手はずっと忙しなく周囲を見回していて目を輝かせている、先程子供扱いされて拗ねたばかりなのに子供っぽくはしゃぐ姿に「離れんなよ」と小言を言いながらも口角は上がっていた。相手にとってはこれだけの人がいることも珍しいようで返事をしながらもっと人が多い場所につれていけばどんな顔をするのだろうと想像してしまう。夏祭りであれば夜で人も多く、花火も見ることができてうってつけだろう。相手がこちらのことをずっと覚えていてくれると言うのならできるだけ楽しい時間で記憶を満たしておきたい。密かに新たな予定を立てつつ夜の依頼について伝えておく、会場は暗く仮装のおかげで正体を隠すことが出来る場所故不穏な動きがあったのだ。そんな事情もあり油断は出来ないと伝えようとした時、イベントスタッフらしき人がこちらに駆け寄ってきて『そこのフェイスペイントのお兄さん!お菓子集めやってみませんか?』とジャック・オ・ランタンを模した小さなお菓子入れを差し出してきて)

  • No.9849 by 検索  2025-11-02 20:53:04 ID:415c83bff

なるほど、なら色んなところを回った方がよさそうだね。…お菓子集め?
(珍しい周囲の景色を見まわして目を輝かせていると相手から依頼の内容が教えられる。どうやらこのハロウィン会場の見回りのようでこの場所の雰囲気も楽しめて一石二鳥だ。不審な人物に遭遇したとしても相手とならばなんとかなるだろう。気を引き締める相手に対して楽観的な様子で歩いていると狼男の仮装をしている人がこちらにやってきて不思議な形をしたかごのようなものを差し出してきて反射的に受け取る。フェイスペイントというワードがぴんとこなかったものの自分たちに話しかけられているとわかれば首を傾げる。話を聞くところによると同じように会場にいるイベントスタッフに合言葉を言うとお菓子が貰えるらしい。一つ一つ形が違っていて全部集めるとちょっとした景品もあるとのことだ。『凄く気合の入った格好されてますから楽しめるはずですよ!』とさらに言われると相手の方を見て「この辺りを見回るなら参加してみてもいいかい?」とキラキラした目を向けながら尋ねて)

  • No.9850 by 探偵  2025-11-03 07:56:24 ID:65b68c258


あ……まぁ会場を一周するついでならいいか…でも仕事中だからな!あんまりはしゃぐなよ!
(気の抜けないこちらに対して相手は好奇心全開でそれが目に付いたのか狼男の仮装したスタッフが近づいてきて、その瞬間にこのイベントの目玉のひとつを思い出すと思わず声が出る、この催し物を教えられて相手が興味を示さないはずが無いと今までの経験から瞬時に分かったからだ。スタッフから説明を聞き相手は案の定目を輝かせるとその目をこちらに向ける、これはもうダメだと言っても聞かない目だ。それにこうやって人の多い場所で相手がこんな顔をすることなんて今までになくて、それを思えば相手にこのハロウィンというイベントを楽しんで欲しいという気持ちが勝ってしまった。格好だけでも呆れたため息をつくが人の中で楽しもうとする相手に嬉しさが勝って口角をあげながら了承の返事をする、一応釘は刺して置いた。狼男のスタッフは『楽しんで下さいね!』と言ってその場を去っていく、気を抜かないようにしつつ会場を回ることを決めるもふと思い至ればすました顔で相手の方を見て「そういやさっき言ってた合言葉って、お前知ってんのか?」と浮かれるなと言っていた本人が楽しげに問いかけて)

  • No.9851 by 検索  2025-11-03 13:42:38 ID:415c83bff


君より重ねている年は多いのだから子供扱いしないでくれ。 勿論知っているよ、トリックオアトリートというのだろう?
(相手から了承を得ることが出来れば無邪気に喜んでカゴを握り締める。だが先程から相手に何度も釘を刺されていれば若干ムッとしながら自分の方が年上だと主張する。見た目は相手と同じくらいか少し下に見えるかもしれないが既にその十倍以上は優に生きているのだ。スタッフが驚いたのには気づかないまま手を振って別れると相手に合言葉について聞かれる。何処か嬉しげな様子にこちらも得意げな表情を浮かべて本などで得たハロウィンの合言葉を披露する。仮装した子供などがお菓子を貰う為に使うお決まりの言葉のようでふと良いアイデアが浮かぶと少し口を大きく開けて牙を見せながら「トリックオアトリート!」と相手に声を掛けて)

  • No.9852 by 探偵  2025-11-03 16:46:14 ID:65b68c258


誰が言ってんだよ…え、……ほんとは子供用だけど、悪戯は勘弁、…
(相手は見た目こそ、特に今夜は人間とほとんど変わらないが悠久の時を過ごす吸血鬼なわけで、再三釘を刺せば抗議の表情を浮かべる。だがそういう行動こそが子供っぽいわけでついついこちらもそういう扱いをしてしまうのだ。呆れ半分に誤魔化しつつお菓子を貰う合言葉を尋ねてみる、流石本の虫なだけあって人間の文化もバッチリのようだ。それなら安心だと返事をしようとした矢先、相手は何かを思いついたようでこちらと目が合う、直後それこそ吸血鬼らしく牙をこちらへ見せながらハロウィンの合言葉をこちらへと言ってくれば言った先から子供っぽいことをする相手に思わず笑ってしまった。イベント会場を回る以上知り合いに声を掛けられるかもしれないと内ポケットに忍ばせていた大玉のキャンディを取り出す、気取った仕草をしながら相手に差し出そうとするがハタと思い直すと手を引っ込めて「…さっき甘いのをお前にやったよな?」と笑いを噛み殺してすました顔をしながら先程の吸血のことを持ち出して)

  • No.9853 by 検索  2025-11-03 21:44:25 ID:415c83bff


ハロウィンの会場にいるなら君も対象だろう?…え、確かに甘かったけど、あれはお菓子じゃないし…
(相手と目があえばここぞとばかりに合言葉を口にしてお菓子をねだる。先ほど子ども扱いしないようにとはいったがこれは話が別だ。得意げに相手を見つめながら待っていれば相手のジャケットの内ポケットからキャンディーが取り出されて目をきらきら輝かせる、手を出して待っていたがその途中でひっこめられて笑みをかみ殺しきれていない表情で先ほどの話を持ち出されると思わず固まってしまう。確かに相手の血は何物にも代えがたいくらい甘美な味で凄く甘かったがハロウィンで渡されたりするお菓子ではない。だがもともとのトリートの意味であるご褒美を考えれば大きくは間違ってはいない。筋が通っているのか通っていないのかと悩んでぶつぶつとつぶやくと何とか頭をこねくり回してから「…先払いは認めてない」と屁理屈をこね始めて)

  • No.9854 by 探偵  2025-11-04 07:50:19 ID:65b68c258


…そこまでこのキャンディが欲しいなら仕方ねぇな。吸血鬼は甘いものに目がねぇって覚えとかねぇと
(内ポケットからキャンディを取り出せば相手は途端に目を輝かせて、そんな物欲しそうな姿を見せられてはちょっとした悪戯心が擽られてしまう。悪戯を回避する為の【お菓子】はもう渡したと言えば相手は固まってしまう、そこからなんとかキャンディを貰おうと理屈を捏ねくり回す姿は聡明な長寿種とは思えないほど可愛らしくて口元は何度かニヤけてしまいその都度グッと結び直していた。漸く理屈を捻り出した相手を暫くジッと見つめて悩むような伺うような視線を向けたあと、上機嫌な声色で言葉だけはしぶしぶキャンディを渡すことにする。ハロウィン定番の合言葉を使って今すぐ甘いものが欲しいのならとキャンディの包装紙を自ら破くと中身を摘んで相手に差し出し「ほら、口開けろ」とさらに子供扱いして)

  • No.9855 by 検索  2025-11-04 11:40:32 ID:415c83bff

っ、僕は単にハロウィンという文化を満喫してみたいだけで……ん、
(何とか相手の理屈をつき返そうと屁理屈を捏ねて主張してみれば暫し相手と見つめ合うことになる。こちらも負けじと見ていて相手が折れるとぱぁっと表情を明るくするが上機嫌にからかい混じりの言葉を言われると子供っぽくごねていたように見える態度だったのに気付いて固まり、咳払いをする。あくまで文化を楽しむために乗ったのだと主張するがそれがまた子供っぽいことには気付かず視線を迷わせていたが相手が包装を破ってキャンディを差し出してくるとつい視線はそちらに向かう。このまま素直に貰ってしまえば更に子供扱いされてしまうが甘いキャンディは欲しい。プライドと欲求の間で揺れて視線を迷わせていたが結論を決めれば顔を近付ける。大きく口を開けてキャンディを食べるが摘んでいる相手の指先まで口に含むとじっと相手を見たまま軽く甘噛みをして「…はまひね」と感想を呟いて)

  • No.9856 by 探偵  2025-11-04 12:29:12 ID:65b68c258


ならこの甘いキャンディも食っとかないとな。……、…ッ?!バカお前っ!!
(悪戯の代わりの甘いお菓子として相手にキャンディを差し出せば途端にその表情は輝いて遂には笑みを浮かべてしまう、こちらより何年も長く生きているように見えない無邪気な顔にどうしようもなく胸は擽られた。揶揄うようなことを言えば漸く自分の振る舞いに気付いたのか咳払いをするが当然遅く、口元がニヤけるのを抑えられないまま封を切ったキャンディを差し出す。更なる子供扱いに相手は迷っていたようだったがもう取り繕ったって過去は変えられない、口元を緩ませたままにしていれば相手は顔を寄せて口を開けた。牙がチラリと唇の後ろに見える中、相手はこちらの指ごとキャンディを口に含んで目を瞬かせる、刹那の間指先が口内の暖かさに包まれた。直後そこが甘噛みされると予想外の刺激に思わず肩を跳ねさせる、先程吸血された直後で最中の感覚がぶり返すと一気に顔を赤くさせた。慌てて指を引っ込めると文句にもなっていない言葉を叫ぶ、周囲にはイベントに参加している人が多く行き交っているというのに人の目があるところで平時から離れたことをするなんて。顔の赤みを隠すようにハットを目深に被れば「イベント参加すんだろ!俺じゃなくてスタッフにトリックオアトリートって言えよ!!」と今更な文句をさらに叫んで)

  • No.9857 by 検索  2025-11-04 14:28:34 ID:415c83bff


だって君から一番に貰いたかったんだ。 じゃあ他にも合言葉を行ってお菓子を集めに行こう!
(澄ましているように見せているが先程から口元がにやけていてこちらの反応を楽しんでいるのが分かる。相手の思い通りというのは少々気に入らなくてキャンディと一緒に相手の指先を口に含む。そのまま甘噛みして見せれば分かりやすく肩を跳ねさせその表情も大きく変われば悪戯が成功したようで笑い声を零す。相手が指を引っ込めると口の中には甘い飴だけが残って軽く転がしながら真っ赤な顔を覗いて調子の良いことを言う。普段ならあまりしないがこの祭りの様な賑わいならば誰も気に留めたりはしないはずだ、文句を叫ぶ相手にくすくすと笑いながらもイベント参加への前向きな言葉を聞けばその手を引いて、かごの中に入っていたスタッフのいる場所のヒントを見ては次の場所へ弾む足取りで向かった。【ツリーの近くにいる大きな鎌を持った死神に注意!】と書かれた場所に向かえば人の身長を超える大きなツリーにお菓子やハロウィンの飾りがあってその隣には死神の装いをしたスタッフがいた。ツリーを見ては「こういう飾りつけをするのはクリスマスという文化では無いのかい?」少々首を傾げて疑問を呟きつつ死神に近づくと「トリックオアトリート!」とやる気たっぷりに声を掛けて)

  • No.9858 by 探偵  2025-11-04 18:10:02 ID:65b68c258


ッ、…そうかよ……だァっ?!待てフィリップ!!
(相手を子供扱いして楽しんでいたはずなのに予想外の行動にすっかり立場は逆転して必死に顔を隠しているのに相手はわざわざその顔を覗き込んでくる、視線から逃れようとするがその前に放たれた何気ない、しかしこちらを特別扱いする一言に心臓が強く鼓動を打つ。更に顔に血が上るのを感じて小さな声で返事をするのが精一杯だった。こちらのことなど気にせずやる気満々の相手は目を逸らしている隙にこちらの手を取って勝手に進み出してしまう、またも文句を叫ぶが相手の表情が先程よりも煌めいて見えれば大人しく手を引かれることになった。ヒントを頼りに最初の場所へとたどり着く、相手はツリーを見上げて疑問を口にしていて「そこは運営とか、大人の事情だろ」と返事をしておく。きっとハロウィンが終わってすぐ始まるクリスマスの設営も兼ねているのだろう。若干怪しくともかぼちゃやコウモリが飾ってあれはそれはハロウィンのものだ、傍にいた死神のスタッフに相手が声をかければスタッフはにこやかに何かを取り出し、そしてこちらを見る。暫く目があったあと『仲良しのお兄さんも!』と言われそこで漸くまだ手を繋いだままなのに気がつけば慌てて相手から離れた。咳払いをしてその場を誤魔化せば「トリックオアトリート…」と言うが『もっと元気よく!』とやり直しを命じられ、数度ラリーが続いた後に漸く『ではお菓子をどうぞ!次は丸い明かりに照らされた狼男に気をつけて!』とお菓子をゲットした。若干げっそりした顔で貰ったお菓子をみれば「なんだこれ?クッキーだが…変な形だな」と見た事のない形状に色んな角度からクッキーを見ていて)

  • No.9859 by 検索  2025-11-04 19:37:36 ID:415c83bff

……ふふ、…君もお菓子が貰えて良かったじゃないか。…本当だ、何の形だろう。
(ツリーに関して触れれば大人の事情だと妙な答えが返ってくるがスタッフを見つければ早速近づいて合言葉を口にする、するとスタッフはにこやかに微笑むが相手の方を見ればそちらにも合言葉を求めている。ほぼ無意識につないだままだった手を解かれると「あ」と声を零すが咳払いしながら合言葉をぽつりとつぶやく姿を見ればつい口元がにやける。小声ではダメだったのかスタッフに何度も言い直すように言われてそのたびにトリックオアトリートと恥ずかしそうに口にする姿を見ればニヤケは止まらず籠で口元を隠しながらその様子を見守っていた。自分と同じくらいの声量になってようやくスタッフからオッケーを貰うと可愛らしくラッピングされたお菓子を受け取る。スタッフがほかの子にも対応しに行けば相手の右隣に並んで楽しそうに揶揄いの言葉を投げかけた。なかなか珍しい姿が見れたことにご機嫌になりつつ相手がクッキーを見ていれば一緒にそこを覗き込む。クッキーによくある丸や四角の形ではなく何とも言えない形をしていれば興味がわいて顔を動かして観察を続ける。切れ端という可能性もなくないがスタッフの持っていた袋の中には似たような形のものが揃っていたような気がする。最初のスタッフの説明を思い出すと「もしかしたら全部集めたら何かの形になる…とかじゃないかい?」と可能性を口にして)

  • No.9860 by 探偵  2025-11-04 20:34:27 ID:65b68c258


ったく、ハードボイルドな男に甘いものは似合わねぇのに……確かに、全部形が違うって言ってたし、最後まで巡ったら答えが分かるようになってんのかもな
(相手がお菓子集めをするのを隣で見守る予定がうっかり参加することになってしまった、まさか合言葉にやり直しがあるとも思わず隣で笑いを隠しきれていない相手に余計に恥ずかしさを覚えながらなんとか合格することができた。楽しそうな相手に思わず愚痴を零しながら奇妙な形のクッキーを眺める、適当に作った形でもないようだが何かの形をしているわけでもない。ピンと来ずにクッキーを四方から見ていたが相手からこれが大きな形の一欠片なのだと言われれば納得するように頷く、最初の説明でも形が違うお菓子を集めてという指示があったがそれは最後にひとつになることを意味しているのかもしれない。最後まで答えの分からない仕掛けに好奇心を擽られやる気を見せながら返事をする、これは完成させるまでやるしかなさそうだ。先程死神に言われた言葉を思い出し「この会場の中で丸い明かりに照らされてるミイラ男っていやあそこしかねぇな」と会場内を歩き出す、そのまま風.都.タワー前の広場にやってくれば「丸い明かりってあれじゃねぇか?」と中央に吊るされたミラーボールを指差し)

(/すみません、先程のレスで狼男被っていたのでミイラ男に変更しています。一応ご報告まで…/こちら蹴りでお願いします)

  • No.9861 by 検索  2025-11-04 21:07:14 ID:415c83bff

ならばなおさら全部集めなくては! …本当だ、キラキラしてる丸い光だね
(妙な形のクッキーを前にして組み合わせて作るパーツの一つだと可能性をあげてみれば相手もそれに乗っかってくる。すべてを集めたときにちょっとした景品があるといったのもそれに関連するかもしれない。単にお菓子を貰う行為から軽い謎解きのようなものに変化すればわくわくは増すばかりでこちらもやる気になって次のヒントを探す。そうして少し移動すると相手の案内で広場へとやってくる、そして相手の指さした先に爛々と光る妙な物体を見つければ頷いてその下に向かう。夜の中でもあたりの光を反射してきらきらしている物体に目を奪われていると『こんにちはー!』と陽気な口調で声がかかる。そこには全身包帯でぐるぐる巻きの人物がいて姿に似合わず陽気に手を振っている。ハロウィンでは定番であるらしいミイラ男の姿を興味深く見つつふと思い浮かぶことがあれば相手のそばに寄ってこそこそ話のように「…この前大けがした時の君みたいな格好だね」と素直な感想をつぶやいて)

  • No.9862 by 探偵  2025-11-04 22:08:45 ID:65b68c258


ん?…、…あそこまでじゃねぇよ!ってか年中吸血鬼のやつに言われたくねぇよ!!
(今回のお菓子集めのイベントはただ合言葉を言って回るだけでは無いお楽しみ要素があるらしくこちらがやる気を見せれば相手も更にイキイキとしていて早速次の場所へと向かう。本来の仕事が見回りであるのを思い起こして周囲に目を配りながらも相手と並んで広場の方へと向かう、こちらの読み通りミイラ男を発見する事が出来ればあとは合言葉を伝えるだけだ。しかしその前に相手が傍に寄ってくるとこちらも体を傾け近づく、そこで耳打ちされたのは先日包帯を体中に巻いた時のことで思わず突っ込んでしまった。声色からして揶揄う意図はなくただの感想なのだろうがあのミイラ男は胴体から手足、頭に至るまで包帯でグルグル巻きにされている。対してこちらは胴体だけだ、決して全身ではない。相手に人間の体は不便だなんて言われたがそもそも打撲だけであれだけ包帯を巻いた医者が悪いのだ。それにこちらは一時的にでもミイラ男もどきだったわけだが相手は年がら年中正真正銘の吸血鬼なのだ、このお菓子集めの途中に吸血鬼がいることを願いつつ陽気なミイラ男に「トリックオアトリート!」と合言葉を伝えると無事また見慣れない形のクッキーを手にして)

  • No.9863 by 検索  2025-11-05 11:22:26 ID:415c83bff

僕は元々この体だったのだから仕方ないだろう、…やっぱり不思議な形をしているね。
(全身を包帯でぐるぐる巻きの姿を見れば思い出すのは相手が大けがしていた時の姿で素直にそれに似ていると告げれば相手からは盛大なツッコミが入る。吸血鬼の治癒能力に比べて人間は回復が遅い、ずっとあの姿のままかと一時期は思ったが無事に治って何よりだ。それに対してこちらが吸血鬼だと言ってくるがそれは元来のものだと反論しつつこちらもミイラ男に合言葉を口にした。そうして貰ったのはやはり見慣れない形のクッキーで試しにさっき貰ったクッキーと組み合わせていろんな角度から見てみるがまだその全体像は見えない。『次は音楽が鳴る所で悪戯好きが待ち構えているよ!』とヒントをもらう。そこら中で賑やかな音が響いているがここに来る途中に大きなイベントステージがあってかなりガンガンに音楽が流れていた。「次はステージの方かな」とワクワクしながら次の行き先を考えていると妙な気配のようなものを感じて思わず振り向く、そこには変わらず仮装した人たちやお菓子を持った通行人が楽しそうにしていて特に異変は無い。だがその奥の路地になっている暗闇で何かが動く影と小さな音を感じ取ると僅かに眉を寄せた、他の人のように楽しむわけでもただ通り過ぎる訳でもなく、何かを伺うような動きに相手の依頼内容を思い出す。だが逃げるようにその気配も去ってしまえば相手の方に視線を戻して「…何かいるね、君の依頼に関係あるか分からないけど」といつものように吸血鬼の性質から感じ取った物を共有して)

  • No.9864 by 探偵  2025-11-05 12:25:08 ID:65b68c258


…、……やっぱ動きやがったか。警戒した方が良さそうだな
(相手も無事に合言葉を伝えて奇妙な形のクッキーと次の場所のヒントを貰う、悪戯好きがどんな仮装かは予想出来ないが音楽が鳴る所というのは相手の予想通りステージのことを指しているのだろう。同意するように頷いたところで相手の顔つきが鋭くなる、何かあったのかと見つめていれば不穏な動きを感じ取っていたようでそれを伝えられればこちらも顔つきを険しくさせた。吸血鬼である相手は人間よりも遥かに耳がよく気配を察知する能力も長けている、相手が何か不穏な影を感じ取ったのなら何かを仕掛けようとしている輩がいるのだろう。数日前からイベント会場設営中にこちらを観察している人間がいると相談を受けて引き受けたこの警備だが運営側の懸念通り何かを企んでいる奴がいるらしい。ここからはより気を引き締めた方が良さそうだ、相手に目配せをしたあと見回りを兼ねてひとまずはステージの方へと向かった。イベントステージの方に近づけば今も地元の高校生バンドが演奏の真っ最中で周囲に音が鳴り響いている、ステージの前には観客がいてその周囲をぐるりと囲むように飲食系の露店が並んでいた。並んでいるひとつの店前に悪魔のような姿をしたスタッフを見つける、合言葉を伝えるべきなのはきっと彼女だろう。しかしそのいくつか隣の店で何やら数人が店前に溜まっているのが見えた。ステージの音楽に掻き消されているがなにやら言い争っているように見える、店員は困った顔をして店前にいる男達の顔は何処かニヤついていた。トラブルならば対応すべきだろうと相手の肩を軽く叩いてそちらへ向かう合図を送る、そして近づこうとしたその瞬間、店のテントの中にひとりの男が入ってきた。店員は絡んで来る客に対処するのに必死でステージの音楽も相まって侵入者に気づいていない、そして侵入した男は店の奥に置いてあった金庫を引っ掴んで飛び出していくのが見えた。反射的に体が動き出すと「行くぞフィリップ!」と叫びながら男を追いかけるため駆け出して)

  • No.9865 by 検索  2025-11-05 15:17:50 ID:415c83bff

っ、ああ!…僕は上から回り込むから挟み撃ちにしよう。
(妙な動きを感じ取って相手に伝えれば相手は顔つきを険しくする。まだ確定ではなさそうだが怪しい動きがあるのは間違いない。だが逃げてしまっては追うことも出来ず、ひとまずは見回りを続けて再び尻尾が出る機会を待った方が良さそうだ。かごを持ったまま今度はイベントステージに向かう、壇上では若い人間たちが楽器を演奏していて周囲の店も集客に声を張り上げているのもあってかなり騒がしい。周りを警戒するとともにイベントスタッフを探していると相手に肩を叩かれ示された方に視線を向ける。どうやら何かトラブルが起きているようで相手の後ろをついていこうとした矢先反対側のテントの隙間から男が入っていき、少ししてから金庫のようなものを持って飛び出していく。その男が店員に絡む者の一人にアイコンタクトのようなものを送ったのが見れば共犯だと察して相手の声がけに頷いて駆け出した。男は得意げで会場を突っ切っていくが自分達に追われていると気付けば裏路地へと入っていく。路地は日が沈むと暗くなるのに加え、普段この辺りで営業している店も表に露店を出しているせいか灯りがない。人目につかないならば自分の能力を活かそうと空を指さして相手に方針を伝えるとその場から一気に飛び上がる。犯人の動きを追いながら壁を飛び越え、逃げて行こうとする先に回り込んで降り立てば犯人は足を止める、引き返そうとするもその後ろからは相手が追いかけていて見事な挟み撃ちに「観念したまえ」と得意げに声を掛けて)

  • No.9866 by 探偵  2025-11-05 18:14:52 ID:65b68c258


頼んだ!……大人しく盗ったもん、…そいつ金庫持ってねぇ!
(二人で走り出せば窃盗犯はこちらの存在に気が付いたようで路地裏へと入っていく、しかしこの街で自分以上に裏道に詳しい人間はいないのだ。暗い道でも難なく全速力で走っていれば隣を走る相手は空を指さす、周辺の人はハロウィン会場にいてほとんど灯りがないのなら相手が派手に動いても問題無いだろう。大きく頷いてその後を任せるとこちらはひたすら窃盗犯を追い続ける、真っ直ぐな一本道へと追い込めばそのタイミングで相手が空から回り込んで行く手を塞いだ。暗い夜にしか使えない手だが夜の世界で吸血鬼から逃げられる人間などいやしない。驚愕する犯人に盗んだ金庫を取り上げようとするが走り出した時には確かに持っていたはずのそれが無くなっていることに気が付き声をあげる、直後脇道にこちらを伺う影を見つけバレたのを察した影は金庫を手にその場から走り始めてしまう。暗がりでハッキリとは見えなかったが店先で騒いでいたうちのひとりだ、いつの間にか金庫の運び手を変えたらしい。相手なら人間ひとり抑え込むのは容易いと判断すると「ジンさん呼ぶからそいつ抑えといてくれ!俺は金庫を追う!」と叫べば再び犯人を追って走り出す。直ぐにジンさんへ連絡をいれて相手の元に向かうよう伝えれば再び全速力で暗がりの道を走り始めて)

  • No.9867 by 検索  2025-11-05 19:46:03 ID:415c83bff

こんな短時間で協力を…分かったっ!
(いつもの連携で道の両端を塞ぎ追い詰めたと思えば得意げになり奪った金庫を回収しようとするがその手や服には無くて目を丸くする。同時にわき道から物音がすればそちらに金庫が渡ったのだと察して驚きの声をあげる。まさかひたすら追いかけっこをしている間に物品の受け渡しをする時間があったとは。相手から指示が飛べば返事をしながら目の前の男を力で地面に押さえ込んで動けないようにする、その間相手は金庫を持った男を追いかけていき加勢したい気持ちを押さえながら警察を待った。少しするとパトカーの音が近づいてきて見慣れた二人がやってくる、事務所や夜に何度か会ったことのある刑事で相手の頼りにしている人だ。吸血鬼ということは隠しているため牙などが見えないようにしながら状況を説明して身柄を任せると犯人と相手の後を追う。暗闇でも働く目と耳で辺りを探りながら相手の気配を辿って追いかけ漸く遠くに相手の背中が見えるようになれば「翔太郎!」と叫んで)

  • No.9868 by 探偵  2025-11-05 20:55:08 ID:65b68c258


(先程の一人を相手に任せて金庫を持ったもう一人を追う、距離はあったが庭たる風.都.の地形は把握済みで微かに聞こえてくる足音を頼りに一気に距離を詰めた。犯人はそこそこの重さのある金庫を持っていてスピードも落ちている、あっという間に追いつくと犯人の肩を掴み動きを静止した。「観念しやがれ!」と叫んで無理やり金庫を奪おうとした瞬間、男がこちらに振り返り『しつけぇんだよ!!』と叫ぶ、視線は金庫に向いていて視界の端に鈍く光るものが見えた。本能で危険を察知すると金庫に手を伸ばすのを止めて拳を握り男に狙いを定める。しかしこちらが踏み込むのが一歩遅い、振りかぶった拳が男に届く前に鈍く光るサバイバルナイフが肩へと突き刺さった。肉を抉られる感覚に顔を歪めながら拳を振り抜くが速度が落ちたそれは男に届くことはない、こちらの拳を悠々と避けた男はその拍子にサバイバルナイフを引き抜いて、遠ざかるナイフと共に赤い血が爆ぜるのが見えた。同時に背後から相手の声が聞こえる、それが幻かどうか判断がつかないまま体がふらついたところにトドメの一撃を食らわせようと男は再びナイフを振り上げていて)

  • No.9869 by 検索  2025-11-06 01:02:24 ID:415c83bff


…ッ、触るなっ! …なにしようとした?
(必死に気配を探ってやっとその背中が見える。叫んで追いつこうとするがその様子は少しおかしくて体がふらついたように見えた。次の瞬間、風に乗って相手の血の匂いが強く香ってぞくりと腹の底が震える。そして相手の前にいる犯人がきらりと光る何かを振り上げたのを確認すれば何かが起きたかを瞬時に理解してしまって目の前が真っ赤になる。相手に危害を加えた、自分のモノに手を出されたと認識した途端冷たいはずの体が煮え立つような感覚と共に瞳孔を細くして声を張り上げた。即座に動いた体は人ならざる速度と力で男を捉えて掴んだ腕を逆方向に捻じ曲げる。男が悲鳴をあげる前に手で喉を掴むとそのまま地面に叩きつけ爪を食い込ませる。怒りよりも深く冷たい感情に支配されているのを感じながら尋問のように問いかけ、制御の効かない手で泣き叫ぶ男の首の骨を折ろうとしていて)

  • No.9870 by 探偵  2025-11-06 07:43:03 ID:65b68c258


……っ、……それだけは、ダメだ……俺達は、罪を、数えさせるだけで……罪を、裁くのは警察や裁判所の、仕事…だ……
(痛みに耐えるのに必死で他のことに気が回らない、そんな状態ではこちらに向かってナイフが振り上げられても反応することすら出来なかった。しかし直後空気を震わせるほどの声が響いて風よりも早い何かが横を通り過ぎていく、派手な音の後に漸く相手がいることに気が付き安堵するが、その手が犯人を絞め殺そうとしているのが見えれば一気に正気を取り戻した。慌てて駆け寄るが足がもつれてほぼ倒れ込むようにして後ろからしがみつく、この街の探偵として超えてはいけない一線を口にしようとするが何故か口は上手く回らなかった。しかし相手が例え人智を超えた存在だとしてもこの街の人を殺した事実を作りたくなくて必死に手を伸ばして首を絞める手に自分の手を重ねる、その手が自分の血に塗れていることには気が付かなかった。男の首から手を剥がそうとするが力を込めることすら出来ない、相手に血を与える時はあんなに心地好いのになぜ傷口から血が溢れ出すのはこんなにも苦痛なのか理解出来なかった。そのまま血と共に力は失われて相手の背中からずり落ちるようにして地面へと倒れる、シャツを自らの血で真っ赤に染めながらも再び相手に手を伸ばせば「フィリップ、…」と名前を呼んで)

  • No.9871 by 検索  2025-11-06 11:26:18 ID:415c83bff

君なんかが、翔太郎に…、でもっ!…ッ、翔太郎!
(自分の大切な物を傷つけ、命まで奪おうとした。それだけでまともな理性は吹き飛んで目の前の敵を排除しなければという思考にかられる。徐々に手に力を込めて怒りと恨みを込めた低い声をあげながらその骨を折ろうとして居れば後ろから何かに抱きしめられる。乱れる感情の中でも相手の声だけは良く響くが途切れ途切れで辛そうであればそんな状態にした男への怒りは増して食い込ませた爪が首に傷をつける。衝動のまま殺めようとしていたがこちらの手に生暖かい温度と強い相手の香りがすれば意識がそちらに向かう、そこは今までないほど赤に塗れていてそれが相手のモノだと認識すれば腹の底が一気に冷たくなる。人間は血を多く流したら死んでしまう、そんな当たり前のことを思い出し、同時に背後から相手の体がずり落ちれば今度は相手が居なくなる恐怖に襲われ男を投げ捨てると相手の名前をさけびながらしゃがんで相手に縋る。ハードボイルドだと自慢するシャツは真っ赤に染まっていて更にその面積を増やしている。伸ばされた手を咄嗟に掴むと自分の体温とそう違わないような気がして「嫌だ、ダメだ、死なないでくれ」とパニックに陥りながらぎゅっとそこを握りしめ何度も「翔太郎」と呼ぶ。いつかは別れが来ることは覚悟していたが決して今すぐにという話ではない、傷は思っているよりも酷くこのまま救急を呼んでも間に合うか分からない。顔を歪め相手に縋りつきながら人間の脆さと喪失への恐怖を痛感していれば一つの方法が浮かんだ。ずっと拒んでいた話だが相手が救われるなら、と考えが過ぎれば強くその手を握って「翔太郎、さっきの僕に近しい存在になりたいって言っていたの、本気かい?」と確認をとるように、或いは願うような口調で問いかけて)

  • No.9872 by 探偵  2025-11-06 12:33:48 ID:65b68c258


フィ、リップ……ずっと、…言わなきゃ、ならねぇと思ってた……お前は、俺が人間の世界、から…外れるのを嫌がってたけど……俺はもう、…お前と出会って、世界を…変えられちまって、んだよ、…
(体から血と力が抜けていく、なんとか伸ばした手を相手が掴むがいつもは冷たいと感じるそれさえも今は暖かく感じた。パニックに陥る相手を少しでも落ち着かせるために頭や頬を撫でてやりたいのにそのための力ももう残っていない。相手に握り締められた手を握り返そうとするもそこに込められる力も失われていった。いつか必ず訪れる別れに痛みを感じていたがまさかこんなに早くその時が訪れるとは思わなかった、人間の世界で行われるハロウィンというイベントを楽しんで欲しかったのにこれでは辛い思い出になってしまうだろうか。相手にこんな悲痛な顔も想いもさせたくないのに体は言うことを聞かず血が流れ出していく、しかし相手がより一層強く手を握ってガレージでの会話を持ち出せば目を僅かに開いて瞳を揺らした。失われていく思考の中でもその意味はハッキリと分かる。どちらにせよ時間はもう少ない、軋ませながら胸に押し込めた想いを伝えるために大きく息を吸うと赤く染まる視界の中で相手を真っ直ぐ見つめる。そして口を開いて自らの気持ちを伝えた。何度も繰り返した押し問答の中で気づいていたのに相手を困らせるかもしれないと口に出来なかった想い、力を込められない代わりに血に塗れた人差し指を相手の指に絡ませ繋げると「俺は、お前が好きだ、フィリップ…お前の一生が、欲しい…それが永遠、なら…俺も…そうなりたい」と自らの想いと願いを伝えて)

  • No.9873 by 検索  2025-11-06 13:37:23 ID:415c83bff

…翔太郎、…僕も同じだ。…僕のせいで君の人生が変わってしまうのが怖くて遠ざけていたけど、多分君を手放す選択肢なんて最初から無かった。…どんな形だろうと僕と生きてくれ、翔太郎
(段々相手から力と熱が失われていく、近づいてくる死になりふり構っていられず相手の背中に腕を回してその身体を抱きながらガレージでの会話を振れば閉じようとしていた目が開いてその瞳が揺れた。もう殆ど気力も籠っていないのに必死に伝えようとする言葉に耳を傾け少しでも零さないようにする。既に変わっていたと聞けばこちらも目を見開いて人差し指が絡ませるように繋がれると感情が大きく揺さぶられた。相手が強く強く思ってくれているのが伝わってきて、言葉にならない想いが相手の名前として零れるとプライドも建前も捨てて真っすぐ相手を見ながら本音の言葉を紡いでいく。もう相手を離したくないと強く思えば誓いと願いを伝えるように言葉にして呼吸が薄くなりつつある唇に口付けた。人間を眷属にするための条件、それを満たそうと自らの舌を強く?みちぎれば痛みと共にそこから溢れだした血を相手の口内に注ぐ。後頭部に手を添えて飲み込みやすいようにしていたがやはり舌程度では量が足りない。一旦唇を離すと男が落としたナイフが視界に入って腕を伸ばし拾い上げると「僕の半分あげるよ、翔太郎」と微笑んで喉を掻っ切れば溢れる血の出る傷口を相手の口元に宛がって)

  • No.9874 by 探偵  2025-11-06 18:24:58 ID:65b68c258


…フィリップ……、…ッ……は、……、____
(きっとこちらが頷くだけでも相手は同じ決断をしただろう、しかし何度も繰り返してきた問答を終わらせる時を、二人の関係を永遠に変えてしまうこの決断を、互いに迷いなく選び取る為に奥底に沈めていた本音を途切れ途切れに今出せる全力で伝える。相手はこちらと同じく目を大きく見開いた後、何よりも聞きたかった言葉を伝えられて痛みではなく幸せで息が詰まりそうになる、溢れ出す感情を前に相手の名前を口にするのが精一杯だった。相手の顔が寄せられてそのまま唇が重なる、薄れゆく意識の中、吸血の時とはまた違う穏やかな幸せがじわりと広がった。直後口の中に鉄の味が広がりその違和感に一瞬体が固まる、だがそれが相手の血だと認識すればこれが相手の味なのだと脳に刻み込んでゆっくりと嚥下した。その瞬間からぼやけていた視界は輪郭と色を取り戻す、唇が離れ見上げれば相手に抱えられていることに気がついてまともに息をすることも出来た。脅威的な回復力に驚いていたが相手はおもむろに脇に落ちていたナイフを拾い上げる、こちらを見つめ月を背後に携え微笑む姿は何とも神秘的で、しかしその言葉は優越感を煽るもので目を離せなくなる。そのまま相手が迷いなく喉を切れば思考が追いつかなくて息をするのさえ忘れてしまった。一切の躊躇がないその姿に一瞬畏敬の念が過ぎるが、それもこちらを同じ世界に引き入れるものなのだと思えば幸福が勝っていく、飛び散る赤が今は美しくも見えた。相手の顔が寄せられて傷口が口元に添えられる、そこから絶え間なく流れてくる血は最初こそ鉄の味がしたがだんだん甘美で美味いものに変化していって気がつけば夢中でこちらに注がれる相手の半分を体内に取り込んでいた。流れ出る分だけでなく軽く傷口に吸い付いて相手のものを取り込んでいく、口の周りが相手の血で真っ赤に染まった頃には肩に出来ていた傷は綺麗に無くなり痛みも無くなっていて)

  • No.9875 by 検索  2025-11-06 19:28:07 ID:415c83bff

……、…翔太郎、…多少は拒絶反応が出るものらしいけど、どうやら相性バッチリだったみたいだね。
(相手の体にちゃんと力がこもってこちらの血を飲むのが分かればこの頭を優しく撫でる。溢れ出るこちらの血を分け与えるように抱き締めていれば次第に相手の意思で吸い付くようになっていて初めて吸血される側の立場になると自然と口角が上がった。やがて触れていた相手の肩の傷口が塞がっていて、さすがに分け与え過ぎて頭がくらくらしてくればゆっくりと傷口から引き離して相手を見つめる。吸血鬼らしく口の周りを真っ赤に染めているのを見れば小さく笑って名前を呼びながらそれを拭ってやる。人間から吸血鬼に近い存在に変わる変異の際は拒絶反応や酷い痛みを生じる事があると聞いたことがあったが相手にその様子はない。感心と喜びを込めて声を弾ませながら感想を口にすれば「ちょっと周りの見え方とかも違うと聞いたことがあるけど…どうだい?」と様子を伺って)

  • No.9876 by 探偵  2025-11-06 20:29:44 ID:65b68c258


フィリップ…俺達が相性悪いなんてあるわけねぇからな。見え方…おぉ、街灯ねぇのにさっきよりはっきり見えんな
(気がつけば宛てがわれた傷口から夢中になって相手の血を飲んでいる、甘くて体の隅々まで行き渡るようで口にしているだけで幸福が溢れ出して脳がクラクラと揺れた。やがて相手が離れる頃には落ちかけていた意識はしっかりとして体から抜けた血以上に生気が溢れ出ている気がする、口元を拭われれば心底幸せそうに笑みを浮かべ心のままに名前を呼ぶが血を吸いすぎたのか逆に相手がふらついてしまって思わず体を支えた。普通は拒絶反応が出るものだと聞けば覚えがなくて目を瞬かせる、今まで以上に体が軽くなった心地はあるが痛みや不快な感覚は一切なかった。きっとそれも相手の血を飲んだからだろうと勝手に結論付ける、相手から与えられるものをこの体が拒むはずも無い。体の変化を聞かれて周囲を見回せば真っ暗なはずの道なのに先程よりも細部までしかもより鮮明に周囲を見ることができる、逆に空を見上げた時に星の光が眩しく感じるほどだ。他にも変化があるのではと思った時に真っ先に浮かんだのは相手が持つ怪力でおもむろに相手の両脇に両手を入れるとそのまま持ち上げる。いつもの数分の一しか力を込めていないのに軽々と持ち上がって相手の体をまるで猫のようにブランとさせたまま「おぉ!すげぇ軽い!」と感嘆の声をあげて)

  • No.9877 by 検索  2025-11-06 21:30:13 ID:415c83bff

夜に目が効くのが吸血鬼だからね、これで漸く同じものを見てると言え、っわ!! 何するんだい、降ろしたまえ!!
(相手の様子を伺ってみるがやはり違和感も痛みもないようで逆に不思議そうにする始末だ。相性の良さと何度か相手の血を吸っていたから体の適合がしやすかったのだろう。辺りを見るように促せば夜でもはっきり見える景色に相手が感嘆の声をあげる。今まで自分はこの視野で世界を見ていたわけだが相手が眷属になったなら真の意味で同じものを同じように見えるようになったといえるだろう。あんなに相手が人間でなくなるのを恐れていたのに今は同族になったことに安心して微笑みながら言葉を述べていると急に両脇に手を差し込まれ体が宙に浮かぶ。思わず情けない声をあげてしまってその恥ずかしさからぱしぱしと相手の腕を叩く。人間ならば痛いと感じるほどの強さだが吸血鬼相手ではさほど強い衝撃でもなくされるがまま抱き上げられながら何やら騒いでいて)

  • No.9878 by 探偵  2025-11-06 21:57:55 ID:65b68c258


ほんとの猫みてぇだな。…ほんとに、同じようにもの持てるようになって、同じ世界が見えるようになって……同じ時間を生きられるようになったんだな
(ブランと持ち上げてみれば相手は情けない声のあと持ち上げられたまま暴れ始めるが難なく持ち上げ続けることが出来る、人間の時だって相手を抱えることは出来たが感じる重さは全く違って動きも加われば本当に相手は猫に見えてくる。抗議するよう叩かれる手は加減はしていない、それなのに痛みは感じず戯れの範疇だ。一緒に暮らし始めた当初は力加減ひとつも擦り合わせるのに一苦労したがもうそれも必要ない。相手を持ち上げ見上げながら直前の微笑みと言葉を思い返せば胸がいっぱいになって自然と笑みが浮かぶ、相手との種族の違い、価値観や視点、生きる長さ、それらの違いを楽しむことだってあったがいつか来る別れに何度胸を痛めたか分からない。しかしもうそれを心配する必要もなくなったのだ。口にしていくうちにもう相手との別れを考える必要はない喜びが溢れ出て相手を地面に下ろすと同時に引き寄せ強く抱き締める、相手と同じく体温の低くなった体をくっつけると視線を交えて「これからずっと、よろしくなフィリップ」と口角をあげれば顔を寄せて唇を重ねて)

  • No.9879 by 検索  2025-11-07 01:18:44 ID:415c83bff

…っ、翔太郎………ああ、よろしく。
(今までと違って簡単に相手に持ち上げられてしまうと下ろすように抗議するも相手は楽しそうに感想を言うだけだ。そのうち穏やかな笑みを浮かべると噛み締めるように言葉を述べていく、その内容は恐らくずっと相手が抱えていた不安であろうことが分かって息が詰まると零れるように名前を呼ぶ。本当の意味で相手と共に歩むことが出来るようになったと思えば込み上げるものがあって地に足が着くと同時に相手に抱き寄せられるとこちらからも腕を回してぎゅっと抱きしめる。以前のような温かさは無くなってしまったがそれでもその体温は心地好くて無意識に目を細める。やがて唇が重なると目を閉じて相手に身を委ねる、吸血のような衝動を満たしてくれる本能的な喜びはないがじわじわと湧き上がる幸せに表情が緩む。暫くキスを続けてゆっくりと離れるとこちらからも共に歩んでいく旨の言葉を送る。そして相手の頬に手を添えると「君は僕の血を宿した眷族だ。だから僕が死ぬ時は君も死んでしまうし、君が死んでも僕は存在を保てないだろう。もう君だけの体ではないのだから気をつけたまえ」と怪しく微笑んで眷族の立場を説明して)

  • No.9880 by 探偵  2025-11-07 07:48:28 ID:65b68c258


…え、俺が死んだらお前に影響あんのか?なら気をつけねぇと
(相手を抱き締めると向こうからも抱き締められる、力加減をする必要もなく真に共に生きる事が出来るのが嬉しくて先程のおかえしにこちらも唇を重ねた。長い時間その柔らかな感触を味わってゆっくりと離れる、相手から一線引かれるのではなく共に歩んでいく返事をされれば嬉しさで体が震えていた。頬に手を添えられると変化した体について説明を受ける、眷属という響きも相手が死んだ時にこちらも消えることも、闇の世界の掟と言うより何より大切な相手との特別な繋がりに思えてどうしようもなく胸は弾んでしまう。しかしこちらが死んでも相手が消滅してしまうのは予想外で思わず内容を聞き返してしまった。眷属という名前からてっきりある意味替えのきく存在かと思っていたが今になって相手の『半分をあげる』という言葉の意味を理解するとじわじわとまた幸せが広がってくる。相手とは文字通りの一心同体、ひとつの命を共有するような二人だが一人のような存在だ。吸血鬼は不老不死ではあるが不死身ではない、相手の為にも行動には気をつけなければならなさそうだ。幸せを噛み締めていればもうひとつ眷属の特徴を思い出して「…俺の血って、お前にとってもっと美味くなってんだよな?」と伺うように聞いてみて)

  • No.9881 by 検索  2025-11-07 11:33:09 ID:415c83bff

与える血の量によって眷属の力は決まるのだけど君がゴクゴク飲み干すものだから同じくらいの力関係になったみたいだ。…ああ、僕の血が巡った分最適化されて美味しくなっているかもしれないね
(唇の柔らかな感触を覚えつつ相手の体についての変化を説明する。自分が死んでしまえば相手も消えるという説明には何処か嬉しそうにしていたのに反対も同じであると伝えれば何故か驚いていた。家来や簡単な戦力として増やすならそれこそ初めの舌を?みちぎった血の量だけでも良かったが一緒に時を歩むなら同列でいたい。自らを半分分け与えた相手には自分と同じだけの力や生命力が授けられたようで一蓮托生のような強い契約が結ばれたことになる。その由来と結果を揶揄い交じりに告げてするりと頬を撫でていると相手がふと気付いたように吸血について聞いてくる。血には相性があってそれは結びつきが強いほど美味しく感じるという。気に入った人間の血を長く美味しく頂く為に眷属にする、という話があるくらいその効果も強いようで素直に頷いて肯定を示しつつ相手の顔をじーっと見つめれば「…くれるのかい?」と首を傾げて)

  • No.9882 by 探偵  2025-11-07 12:27:55 ID:65b68c258


そりゃ…お前の血、美味かったし……最適化、か…ッ、……せっかくお前の眷属になったんだから、そりゃな、
(名前は眷属ではあるがどうやら多くの血を取り込んだことで受け継ぐ力も同程度になったらしい、またも相手の半分という言葉が身に染みて、それを迷わず与えてくれた相手に感謝と幸福と優越感が一気に押し寄せ思わずニヤけてしまいそうだった。口元が緩むのをなんとか抑えながらついでに言い訳もしておく、飲んでいる途中で体質が変わっていったのだろうが吸血を通して相手を取り込む甘美な幸せをすっかり覚えてしまったようだ。人間を眷属にするのは吸血鬼にとって都合のいい体に作り替える意味合いもあるのだと聞いた事があったが相手の血を大量に取り込んだ今こちらの体は相手にとても都合のいいものになっているはずだ。確認を取れば間違いないようで自分が相手にとって最高のご馳走にもなったのだと思えばまたふつふつと幸福が湧き上がって浮き足だってしまいそうになる。直後相手がこちらを静かに見つめているのに気がついて目を合わせれば首を傾げておねだりされてしまい心臓が強く鼓動を打った。一気に頬を赤くしてしまうがそれは自分が望むことでもあって目線を泳がせながらハッキリしない口調で肯定を伝える。だがここは外で、何よりも傍に伸びて放置しっぱなしの犯人がいることを思い出せば「…、こいつの片付けが先だ!ジンさんに連絡してくる」と相手から顔を隠すように離れると直ぐにジンさんへと電話を始めその間に顔の赤みを鎮めていて)

  • No.9883 by 検索  2025-11-07 14:44:17 ID:415c83bff

僕の血も君にとって美味しい物になっているだろうね。…ふふ、あ。じゃあ早く片付けてしまおうか。
(元々相手との相性は良くて甘美な味だったが今ではその何倍も美味しく仕上がっているに違いない。そしてそれは相手にとっても同じでお互いにとってお互いが最高の味になっていて思わぬ出来事ではあったが吸血に困ることは無さそうだ。今までずっと吸血する側だったが相手にならば身を捧げるのも悪くない。その話を振ってきたならばその気なのだろうとじっと相手を見つめていればこちらに顔が向いて目があった。確認の様なオネダリを口にすれば吸血鬼なのにその顔を赤くして目を泳がせていて見慣れた反応ににやりと口角が上がった。ちゃっかり承諾の返事をもらうことが出来ればつい笑い声を零したが急にこちらから離れて探偵モードに切り替えようとしていれば思わず声をあげるもお楽しみが出来たとばかりに声を弾ませて事件の処理を手伝うことにした。すっかりのびている犯人に近づいて記憶が曖昧になる軽い催眠をかけて首を掴んでいたことを忘れさせると持ち去ろうとしていた金庫を回収する。そして警察がやってくれば事の顛末を多少脱色しながら説明して盗まれた金庫を渡せば感謝を伝えられた、これでひとまずは一件落着だろう。色々と話し込んでいれば刃.野.刑事は相手の方を向いてじっと見てから『…何がこの前と雰囲気というか纏う空気が変わったな』と鋭い指摘をしていて)

  • No.9884 by 探偵  2025-11-07 17:40:25 ID:65b68c258


なんだよジンさん……えっ?!いや、あーそれは……ほら俺がもっとハードボイルドになったってことだろ?
(こちらの体はすっかり作り変えられたらしく同じく相手の血はこちらにとっても甘美なものらしい、それは先程十分に経験したもので目を泳がせながら頷いていた。命を分け合うだけでなく互いの血が最高の食事で食い合う関係にあるのだと思えば何とも背徳的で、しかし二人きりで完結する世界に腹の底まで幸福で満たされてしまう。とはいえ相手の仕草に心臓が撃ち抜かれるのは相変わらずで赤い顔を隠す為にジンさんを呼んだ。それに、初めてこの体の血を吸って貰う時は二人きりで誰にも邪魔されない場所がいい。こちらが警察を呼ぶあいだ相手は催眠を使って男の記憶をいじっている、これで人間を超えた力を持つ存在のことは忘れてくれるだろう。その後はいつも通り事の顛末の説明や金庫の引渡しを進めていたが途中妙な視線を感じてそちらへ顔を向ける、視線の主はジンさんだ。こちらを見つめる姿に訝しげな顔をしていたが図星を突かれる指摘を受ければ目を見開いて思わず間の抜けた声を出してしまった。眷属にはなったがまだ見た目に明確な変化は訪れていない、それなのに人間を外れたことをよりにもよってジンさんに当てられてしまうとは思わなかった。なんとか言い訳を探すも思いつかずいつも通りに返してみるが『そんな訳あるか』とツボ押しで頭をこずかれてしまい「いって」とまったく痛くないのに口にしておく。ジンさんが首を傾げながら離れたところで相手に近寄ると「なんでバレてんだよ、ジンさん吸血鬼ハンターの末裔とかじゃねぇよな?!」と伝承を元にした憶測の憶測を耳打ちして)

  • No.9885 by 検索  2025-11-07 19:44:06 ID:415c83bff

どうだろう、そういう血筋は残ってるとは聞くけどそれよりも君の挙動不審に気づいたと言う方が信憑性は高そうだ
(相手が逃げるようにこの件の解決の為に動きはじめればこちらもある種の証拠隠滅に動く。あらましを共有して後は警察に任せるようになった所で刃.野.刑事がじっと見ていて違和感に気付いたような発言をすれば思わずこちらも固まった。見る限りはまだ大きな変化は起きてないが長年の付き合いの賜物なのか鋭く違いを指摘していて、相手は思いっきり動揺して何とか誤魔化しているが明らかに挙動不審だ。納得したのかしてないのか分からない態度で一旦離れていくと相手が近付いてきて焦ったように耳打ちされる。血筋については分からないが吸血鬼に変化したことへの動揺や高揚、ちょっとした癖やぎこちなさに気付いたといった可能性の方が高いだろう。すっかり吸血鬼の立場になった相手にクスッと笑うと「あーでも、君が吸血鬼に近い存在だと分かれば銀の杭とか聖水で討伐されてしまうかもしれないね?」と楽しそうに冗談を飛ばしていた。やがて警察の方に引き継ぎが終わると後は任せることになって解放される。また会場に戻るのも良いが今は相手とだけ過ごしたい気持ちの方が強くなっていると「帰ろうか、翔太郎」と微笑んで伝え)

  • No.9886 by 探偵  2025-11-07 21:06:04 ID:65b68c258


残ってんのかよ!…、ダメだ。俺が討伐されたらお前が死んじまう。その時は……なんとかジンさんの記憶を消すしかねぇな
(ジンさんが妙に鋭い事があるのをすっかり忘れ吸血鬼に特化した能力があるのではないかと相手に問えばまさか適当に口にした吸血鬼ハンターの存在が現存しているとは予想外で思わず声を上げてしまう。故意に命を狙われない限りはほぼ不死に近い存在のはずだが天敵がいるとなれば話は別だ。しっぽを掴まれないように気をつけねばと思っていれば相手が冗談めかしてこちらが討伐されてしまう可能性を口にする、ジンさんが銀の杭と聖水を振りかざす絵面の面白さに考え至る前に自分の死が相手の死に直結することを思えば真剣に首を振った。ようやく相手と対等になって長い時間を過ごすことが出来る体になったのだ、先程のように唐突に別れが訪れるのは困る。冗談めかした相手とは対照的に自分がどうこうよりも相手が死なないようにと真剣な表情で対策を考えていた。やがて警察から解放されると相手から声が掛かる、「あぁ」と返事をして事務所への道を歩いた。以前よりもはっきり明るく見える道を歩き事務所へと帰ってくる、二人きりの空間になったということは先程の約束を果たす時でもあって、しかしそれを言い出すタイミングが分からず途端にソワソワとし出す。何処かぎこちない動きで帽子を金具にかけてしまい、相手の方に向き直るも視線は泳いで「あー…風呂とか入ったほうがいいのか?」と余計な気を回しつつ問いかけ)

  • No.9887 by 検索  2025-11-08 13:20:26 ID:415c83bff

ただいま。……意識し過ぎだよ。おいで翔太郎。
(冗談半分に自分が吸血鬼だと気付かれて討伐されるかもしれない可能性を告げれば真剣な顔で首を振っていて目を瞬かせる。先程の言葉をしっかり受け止めているのが分かって嬉しいような落ち着かないような擽ったい気持ちになる。相手との変化を強く感じていると警察から解放されてふたりで事務所に帰ることにした。階段を上っていつもの挨拶を口にしながら中に入る、貰ったお菓子をテーブルに置いたりして片付けなどをしていると相手は妙にそわそわし始めてハットを金具をかけ終わると視線を泳がせている。それだけでも口元がニヤけてしまうのに更に余計なことを言い出せばつい笑い声を零して楽しそうに言葉を投げかける。緊張が伝わって来るとまずはそれをほぐそうとソファーに座ってからその横をポンポンと叩いて相手を招いて)

  • No.9888 by 探偵  2025-11-08 15:24:33 ID:65b68c258


しょうがねぇだろ……っ、…おぅ……
(先程二人きりになってからとおねだりを先送りにしたわけだが今がその二人きりになった時間なわけで、満を持しておねだりを叶えるというこの状況に落ち着きを失ってしまった。相手はいつだってこちらの血を飲む時美味そうに、そして幸せそうにしていたが、相手の血を与えられ更にこの体が美味しく作りかえられているとなればどんな顔をするのだろうと想像してしまう。同時にそれがこちらにとってもどんな心地なのか、楽しみなような若干不安なような、複雑な気持ちを抱えて余計に落ち着きを無くしていた。おねだりを先延ばしにするのも兼ねて風呂を提案するが、そこで漸く相手がこちらを見て笑っているのに気が付き余計に恥ずかしくなってゆらゆらと体を揺らしながら目線も同じくフラフラとさせていた。すると相手からこちらを招くようにソファを叩きながら呼ばれる、子供を呼ぶような言い方は普段ならば不服なのだが長命の余裕で受け止められているようで悪い気はしない。カクついた動きで隣へ座るもソワソワは止まらない、さすがに男として余裕が無さすぎるだろうと頭を振ると無理やり気持ちを立て直しニヒルな笑みを浮かべ「前より美味くなってんだから吸いすぎんなよ」といつもの保護者らしく釘を刺すようにいって)

  • No.9889 by 検索  2025-11-08 17:28:20 ID:415c83bff

流石にさっき吸ったばかりだしそんな事しないよ、…多分。…翔太郎、【こっち見て】
(落ち着きのない相手につい笑っていれば相手は恥ずかしそうに視線を揺らす。その姿を見るのだって可愛らしいが事を先に進めたくて自分の隣に招く。ふらふらと近付いてきて隣に座る相手にまた口角が上がってしまいながらその様子を見ていれば頭を振っていつもの笑みを見せる。そしてさっきの落ち着きのなさは何処へやら、保護者ぶったことを言われるとそんな事は無いと告げるがさっきも理性を飛ばしかけた自分が眷族となった相手の血を前にまともに居られるとは断言出来ず一瞬目を逸らした。だがせっかくならその変化を相手にも感じて欲しくてふと良い考えが浮かぶと相手の名前を呼んでこちらから目を逸らせなくなる催眠をかける。相手が人間の時は決して掛けようとも思わなかったが思いが通じ合った今なら多少許されるだろう。相手の視線を奪うとその手を取ってその目を見ながら慈しむように手の甲や手のひら、手首にかけてキスを落としていき、時折甘噛みしながら牙を宛てがう所を探して)

  • No.9890 by 探偵  2025-11-08 18:50:31 ID:65b68c258


そこは大丈夫って言っとけよ。…ん?…、…ァ…な、ん……待っ……ハ、…ん……
(落ち着かない心を無理やり鎮め相手の隣に座りいつもの調子で声をかければいつも通り冗談めかした返事が返ってくると思いきや不安な返事がされて思わずツッコんでしまう。人間時既に美味かった血が眷属となりさらに美味さが増しているなんて相手も未経験のことではあるのだろうが。大事にはならないだろうと予想していると名前を呼ばれて目を合わせる、直後また新たな【オネダリ】がされた。相手のお願いは脳の芯に響くようで一瞬思考がふわりと浮かび上がる、相手がこちらの手をとって優しく口付ければ全ての思考と視界が相手に奪われた。慈しむように何度も落ちるキスを肌と視覚、両方から享受して相手に愛でられているのだと強く思い知らされる、それは何よりも幸福で、同時に羞恥が湧いた。それなのに先程のように視線は揺れなくて相手を、殊更口付けるその唇を、ずっと見つめ続けてしまう。顔が動かせもしないことに一瞬戸惑いを覚えるが鋭い牙が肌を掠めればその思考も掻き消えた。ついに眷属になって初めて相手に吸血されるのだと思えば妙に昂ってしまって呼吸が荒くなる、何度も接触を繰り返しそれを視界に収めるうちにいつもより敏感に刺激を拾いあげるようになってしまって体が僅かに震えた。しかしいざ牙が宛てがわれて一瞬体を強ばらせるも甘噛みだけで終わってしまい刹那だけ熱が上がって下がるのを繰り返して知らぬ間に顔が赤くなっていく、やがて牙が肌に触れる度に肩を跳ねさせるようになってしまって、しかし望みのものは与えられなくて悩ましげに眉を下げると「…焦らすなよ」と文句をつけて)

  • No.9891 by 検索  2025-11-08 20:32:00 ID:415c83bff

……ん、…じゃあ、お言葉に甘えて……っ、
(視線と意識を奪ったまま相手の手に口付ける。愛でるように弄ぶように軽い口付けと時折甘噛みを繰り返していればその呼吸は荒くなって瞳にも熱が籠っていくように見えた。冷たいはずの顔に血が通って赤く色付いていくのを目を細め楽しそうに眺めてそのまま同じ事を繰り返していれば次第に牙が触れる度に敏感に相手の体が跳ねるようになる。甘噛みの頻度を増やしていくと相手の眉が下がって不満げに文句をつけられ、言質をとったとばかりにニヤリと笑うと手を掴み直す。そのまま見せ付けるような姿勢を取ると牙を立てて手首の内側に噛み付いた。肌を突き破って溢れ出た血が舌に触れた途端脳を揺さぶる程の強い幸せが脳が突き抜ける。今までの全てを塗り替えるほどの甘美な味に無意識に熱い息が零れた、脳が痺れる程の極上のご馳走に喉が鳴って更に相手の手首に吸い付いて)

  • No.9892 by 探偵  2025-11-08 22:20:42 ID:65b68c258


っ、……フィリップ……ン、……っ、……
(視界が固定され相手がこちらの手を愛でる様を、あるいは狙いを定める様を見せつけられて、待ち望んだ好意をお預けされればとうとう急かすような文句をつけてしまう。相手はこちらの言葉を聞いて口角をあげていて罠にかかったような感覚にゾクリと背筋が震える、腕が見せつけるような位置に固定されれば羞恥で目を逸らしたいのに相手を見つめる目は動かすことが出来なかった。心臓だけが早く大きく鼓動を打って吐き出す息さえ震える、期待と羞恥と先が分からない不安が入り交じり名前を呼ぶことしか出来なかった。そのまま手首に相手の牙が食い込み鋭い痛みが走る、皮膚が一等薄いそこが食い破られ血が溢れ出す感覚がした。途端に相手の熱い息が肌を掠め喉が鳴るのが聞こえる、傍から見ても相手がこちらの血を美味いと感じているのが手に取るように分かる。こちらの血に夢中になる姿は体が震えるほど幸福で知らぬ間に恍惚とした表情で相手を見つめながら相手の肩を優しく撫でると行動だけでなく相手の口からも感想を聞きたくなって「…俺の血、前より美味くなってるか?」といつもより浮ついた口調で問いかけて)

  • No.9893 by 検索  2025-11-09 12:51:35 ID:415c83bff

……っ、は……ン、美味しい…好きだ、……
(相手の手首から滴る極上の味に体は震えて先程まで保っていた余裕も吹き飛ばしてその手首に吸い付く。もう人間でなくて同類だと思えば尚更で手を捕まえたままその味に酔いしれた。相手の視線を感じながら肩を撫でられていれば自然と目を合わせる形となり単なる食欲だけでなく心まで満たされていく。熱い息を零してそのまま味わっていたが何処か浮ついた口調で味について問われると味に酔いしれたような表情でこくりと頷き至高のものだと伝える。想像以上のそれにもっと欲しい欲とじっくりと味わいたい願望が重なって夢中になっていれば理性も緩んで味と相手への好意が混ざり合った言葉が零れる。これを知ってしまえば手放せそうになくて相手を掴む手に更に力を込めて吸血しながら「今までで一番だ…」と更に言葉を重ねて)

  • No.9894 by 探偵  2025-11-09 21:02:33 ID:65b68c258


…、……そうか……そりゃ、嬉しいな…フィリップ、
(体を震わせ喉を鳴らし夢中で吸い付くその姿から答えは分かりきっていたが、自らの血の味について問えば目があって頷く姿が見える。その瞳は酔いしれたように惚けていて相手の意識全てがこちらに向いて夢中になっている事実に優越感で胸が高揚した。こちらの瞳も同じく浮かれているのには気が付かないまま不意に好意の言葉を向けられると目を見開く、相手から初めて聞くその言葉はその意味が何処に向いているのか関係なくこの胸を華やかにして止まない。こちらを掴む手に力が籠って顔をそらせぬまま、というより今はもう自らその姿を視界に収めたい気持ちのまま、吸血する姿を見つめる。手首に吸い付くのは相手の姿を見ることか出来て心満たされるものがあるがそこから溢れる血の量は少ない、それに相手と距離もある。そう思えば出かける前のことが頭に過ぎり名前を呼んで視線を合わせる、そして自らネクタイの結び目に指をかけると「首から飲んで欲しい、」と自ら望めば首を覆う布を解いて)

  • No.9895 by 検索  2025-11-09 21:53:58 ID:415c83bff

…、…っ……翔太郎、……は…ぁ…
(夢中になって相手の手首を捕まえて吸い付いていると名前を呼ばれて顔をそちらに向ける。その目は先ほどより浮かれているように見えてくらりと脳が揺れた。そして顔を向けた先で先ほどと同じようにネクタイを解き始めると目を丸くする。一度はハロウィンの会場に行くために隠されていた肌が露出されていき、鼻孔を甘い香りが擽る。あの場所に?みついた時の味と今しがた味わった至極の甘味が結び付けば無意識に生唾を飲み込んでいて誘われるように体ごと相手に近づく。距離を詰めるほどその香りは強いものになっていきその首筋に顔を寄せると軽くすり寄る。自らここを明け渡すような仕草に本能が刺激されると余裕なく相手の名前を呼ぶと今度は予告なしにその肌に牙を突き立てた。その瞬間牙とは比べ物にならないほどの量と濃さの血があふれ出てきて脳を焼くような味と幸せが全身を駆け巡る。息継ぎのための息を吐きながらも夢中になってその血に食らいついて)

  • No.9896 by 探偵  2025-11-10 07:51:12 ID:65b68c258


…、……あッ、は……ん、……フィリップ、…
(もっと近くに相手を感じながらこの心地に酔いしれたくてより血が溢れ出す素肌を自ら晒す、こちらを向いていた相手の目は開かれてご馳走を前にした子供のように生唾を飲み込む姿を見ればゾクゾクと体の芯が震えた。こちらの血に酔いしれる姿をもっと見たい、元より吸血に夢中になる姿は好きだったが眷属となりその反応はより顕著でもっと自らの虜にしたい。そして他の血なんて見向きもせず自分だけに吸血して欲しい。浮き足立ち舞い上がった思考で一層独占欲は煽られる、ふらりと誘われるように近づいて覚束無い声で名前を呼ぶ姿にはまた体が震えた。甘えるように擦り寄る体を抱き締める、そして予告なく鋭い牙が肌を突き破れば一瞬意識が飛びかけた。直後甘い痺れが訪れ脳内に広がれば思考がふわりと浮き上がるような幸福が体中を塗りつぶす。相手に血を吸われる度浮遊感は増していく、眷属となった今人間の時よりも多く相手に血を与えられるはずだ。抱き締める腕で相手の服を強く握る、夢中で吸血する姿から未だ目線は外れず同時に幸せそうな笑みを浮かべれば「…俺、お前に血を吸われんのすげぇ好き」と浮遊感に苛まれたまま囁くと傍にある耳の縁へ軽く口付けを落として)

  • No.9897 by 検索  2025-11-10 11:43:13 ID:415c83bff

……っ、…は、僕も、すき……んっ、…
(誘われるまま首筋に顔を埋めより濃く量の多い血を喉を立てながら飲むと思考が全て相手によって塗りつぶされる。相手の体を捕まえて捕食しているはずなのに相手からも抱きしめられてこの行為を許されていれば甘やかされているような気分になり心まで満たされていた。血を与えてその分を今吸って二人の体に流れるものを交換し合うような儀式で目の前の相手が何よりも大切な存在になっていく、ふわふわと相手に酔いしれながら吸血をしていれば囁くような声で好意を伝えられて冷たいはずの体がぶわっと熱を持つ。自分も想いを伝えたくて拙くも同じ言葉を返して擦り寄った。また違う箇所に牙を立てようと顔を少し離したタイミングで耳の縁に口付けが落ちてぴくっと肩が跳ねる。何ともない戯れのキスにまで反応してしまえば首筋から顔を上げて十分に血を吸って光を宿しながら揺れる瞳で相手を見つめる。吸血への欲より相手への思いが溢れると「翔太郎」と大切な物を扱うように頬を撫でながら名前を呼び更に顔を寄せると今度は唇を重ねて)

  • No.9898 by 探偵  2025-11-10 12:27:53 ID:65b68c258


…ハ、ぁ……フィリップ?…、…
(相手にこちらの血が取り込まれる度に思考の浮遊感は増していく、その心のままに浮かんだ気持ちを言葉にすれば抱き締めていた体が熱を持った。吸血鬼でも体が熱くなることかあることに、そして何よりこちらの好意の言葉に反応したことに、ただただ幸せを感じて擦り寄る相手を横目で見たまま緩んだ笑みを浮かべていた。やがて肌に刺さっていた牙が抜かれる、次の位置を探す間、心が動くまま耳に口付ければ相手の顔がこちらへ向いた。てっきり吸血を続けるものかと思って伺うように名前を呼べば優しく頬を撫でられ特別大切なものを呼ぶ声色で名前を呼ばれ、そこに乗った想いごと受け取れば幸せで脳が蕩けていくようで無意識のうちに熱い息を吐く、そのまま唇が重なった。首筋からまだ血は流れている、それが極上の味だというのにそれよりも相手は自分との口付けを選んだ。その事実を理解すると喜びが胸に咲き誇って相手の体をぎゅっと強く抱き締める。この想いが少しでも伝わるように重ねた唇に軽く吸い付いて小さく高い音を響かせた。相手と想いが通じ合うことが、これからもずっと一緒にいられることが、こんなにも幸福だとは思わなかった。だがひとつまだ相手から聞いていない言葉がある、行為と重ねた言葉ではなく自分だけを対象にその言葉を聞きたい。重ねていた唇をそっと離すと至近距離で蕩けた瞳で見つめながら「フィリップ、」と名前を呼ぶ。相手を抱き締める腕にまた自然と力が籠って「俺のこと好き?」と問いかけて)

  • No.9899 by 検索  2025-11-10 14:06:18 ID:415c83bff

……、なんだい? …っ、…好きだよ、僕の生涯の中で一番好きだ。
(至近距離で相手を見つめ今度は衝動ではなく心の赴くままに顔を寄せて唇を重ねる。そこには血がないはずなのに特別甘く感じられてその体温が心地良い。小さく高い音が響いて相手と触れ合っていることを感じれば心は満たされ愛でるように撫でながらキスを交わす。だが相手がそっと唇を離せばその体温は失われて少々物足りなさを顔に浮かべながら目を開ける、その状態で名前を呼ばれるとじっとその瞳を見つめ返しながら問いかける。腕に力がこもって逃げられないようになってからずっと本心であっただろう問いかけがされると大きく瞳が揺れる。それはずっと言いたくても相手の重荷になるからと種族の差で口にしなかった言葉で相手と別れるまで言うつもりが無かった言葉だ。だが相手はずっと自分と一緒になりたいと言ってくれて眷属になった後も嬉しそうにしてくれている。結果的にすべての条件がクリアになってしまえば気持ちを整えるように一呼吸置くとその目を見ながら好意を口にする。今までも気まぐれで一緒に居た人間はいたがこんなにも大切にして傍に居たいと思ったのは相手だけだ。こつんと額を合わせると「…君が眷属になってくれて嬉しい」と更に素直な気持ちを伝えて)

  • No.9900 by 探偵  2025-11-10 18:53:47 ID:65b68c258


…っ、……、……へへ、……俺もフィリップが好きだ…お前の半分になれて、俺も嬉しい
(相手と交わす口付けは暖かくて柔らかくて何故か甘くてこちらを撫でる手は最高に心地よいがそれをほんの少し止めてでも聞きたい言葉がある。その単語はもう既に聞いていたが、自分だけに向けられた言葉が聞きたかった。物足りなさそうな相手の目を見つめ問いかければ相手の目が大きく揺れる、口が開かれるまでの数秒が永遠に思えて催眠などなくとも視線を逸らすことなど出来なかった。再び視線が交わる、そして待ち望んだ言葉を伝えられると今度はこちらが大きく瞳を揺らした。相手からの想いは伝わっていたが言葉にされれば更に幸せは増す、その口調からその言葉以上に想いが乗っているのは明白だった。相手が生きてきた長い時の中で一番大切だと伝えられれば何よりも幸せで、嬉しくて、愛おしくて、あらゆる感情が溢れ出せば感情の制御が効かなくて何故か目の奥がジワリと痺れて泣きそうになってしまう。それを誤魔化そうと笑うがどことなく幼い笑い声になって額が合わさってさらに相手の気持ちを言葉として伝えられれば軽く擦り寄りながら改めてこちらの気持ちを伝えた。もう違う存在だと悲しむことも置いていかれる未来に寂しくなることもない、これからもずっと一緒にいられるなら「じゃあ俺は永遠にお前の恋人でいられるんだな」と浮かれた思考のまま少し照れくさそうに言って)

(/やり取りの途中ですがこちらで少しご挨拶を…本日で検索様と出会って5年目に突入しましたね!改めてこれほど長く、また楽しくやり取りさせていただいていること感謝しております。本当に毎日幸せな日々です。ありがとうございます。今年はパロ系統や時間軸をずらすお話を提案していただいて一気に物語の幅が広がってますますやりたいお話が増えましたし、何よりここの二人の香水を作れたことが大きな思い出になりました。大切な宝物を検索様と一緒に作れたことが何よりも嬉しくて、検索様としか出来ないことだなと噛み締めております。これからもこれまで通りお互いのペースでやりたいことをてんこ盛りにしたお話を紡いでいきましょう。これからもよろしくお願いします!)

  • No.9901 by 検索  2025-11-10 21:49:22 ID:415c83bff


…そうだね、いつか死んでしまう時まで君と一緒だ。君と一緒に居れば微塵も寂しくないだろうね。
(やっとずっと押さえ込んでいた気持ちを伝えて自分の人生の中でも一番だと伝えると見つめる相手の瞳が揺れて潤んでいくのが分かった。ずっと気持ちにこたえられなかった分背中に腕を回してぎゅっとその体を抱きしめる。こつんと合わせた額は以前のような体温はないはずなのになぜか暖かくて自然と口角が上がる。幼い笑い声と相手からも気持ちが伝えられると腕に力を込めてその存在を大切に愛でる。出会う人間は必ず先に死んでその悲しみが多くならないように一線を引くようになってからは一生を共にする者の存在など考えていなかったが照れ臭そうに将来の話をされると目を細めてその頭をまたなでる。自分には相手がいる、それだけで心強くてこの先何があろうと何とかできる気がした。ふわりと笑みを浮かべるとまた短くキスを送って改めて「ずっとそばにいてくれ、翔太郎」とお願いして)

(/日々探偵様とやり取りさせていただいてあまり意識はしてなかったのですがもう5年目になるんですね…!濃密な時間を過ごして5年が長いような短いようなといった具合ですがこちらこそこれほど長く沢山のやり取りをさせて頂いてありがとうございます。こんなに長い間やり取りさせて頂いてもやりたいことが尽きないのはひとえに探偵様が相手だからとひしひしと感じております。やり取りの間でも自然と以前の会話や出来事が出てきたりと積み重ねた時間を感じることが多く、いい意味で原作とは違う二人になっていってることが凄くうれしいです。これからも是非いつものノリとペースで沢山の時間が刻んでいけたらと思います、こちらこそこれからもどうぞよろしくお願いいたします!/こちら蹴りで大丈夫です)

  • No.9902 by 探偵  2025-11-11 07:44:46 ID:65b68c258


あぁ、その時は俺も一緒に消えるからきっと同じ場所にたどり着く。…、……お易い御用だ。これまでお前が感じてきた寂しさも孤独も悲しみも、俺が二度と経験させねぇ
(いつも心掛けているハードボイルドな振る舞いは頭から抜け落ちてしまって今はもう相手と飾らない心で向き合い幸せを共有することしか考えられない。幸せが体中に溢れて止まない中、強く抱き締められればそこに込められた感情まで伝わって来るようでまた額に擦り寄っていた。つい浮かれたことを言えば頭を撫でられその心地良さに目を細める、しかしその言葉の裏には相手の過去が見え隠れしていた。再び唇が短く重なれば新たなお願いがされる、その願いに自らの誓いを重ねながらそっと相手の胸板に手のひらを置いた。手のひら越しに相手の心臓の鼓動が伝わってくる、互いの血を交換して契の上でも離れられないがそれ以上に相手から離れようなんて微塵も思わない。手のひらで相手の芯を温めるようにしながら真剣な顔で「俺の命はフィリップと一緒だ。だから、ずっと傍にいるって誓う」と伝えたあと直ぐに緩んだ笑みを向ける。今度はこちらから顔寄せ誓いの証のように唇を重ねる、直ぐには離れていかず柔らかな場所を重ね続けるとその甘い心地に浸って)

  • No.9903 by 検索  2025-11-11 10:25:22 ID:415c83bff

…うん、僕もずっと傍に居る、もう置いていかない。……、…
(相手の頭を優しく撫でながら将来のことについて思いを馳せていると相手の掌が胸板の上に置かれる。まるでちゃんと居ることを確かめるような仕草に軽くその上から手を重ねた。そして力強くこちらの願いを聞き入れてくれると返事がされればずっと張っていた意地のようなものも解けて安心した笑みを浮かべる。そして改めて真剣な顔でこの先もずっと傍にいると誓ってくれれば瞳を揺らして、大きく頷きさっき相手に縋られた不安を溶かすようにこちらも約束を口にした。そして相手の顔が近づいてきて唇が重なるとそっと瞼を閉じて触れる柔らかさと温もりに身を委ねる、先ほどと違って直ぐに離れて行かない相手を抱きしめながら今までの分を埋め合わせるようにキスを続けた。暫く経った後瞼を開けるとゆっくりと唇を離す、血は吸っていないはずなのに満ち足りているような心地がすれば「…君とのキスだけで生き延びれるかもしれない」と真面目な顔で呟いて)

(/お世話になっております。そろそろお話していた部分は区切りが良さそうだなと思うのですがせっかくならば少し時間軸を先に進めて探偵君が変化した生活や体質に慣れてきた頃もちょっぴりやりたいなと思うのですがいかがでしょうか。または今回はこの辺りで終えて別の機会にじっくりと吸血鬼パロバージョンの事件や依頼をこなすのもアリかな…とも思っているのですが探偵様のご希望などありましたらお聞かせください)

  • No.9904 by 探偵  2025-11-11 12:37:04 ID:65b68c258


あぁ、…お前もずっと俺の傍にいてくれ。……何言ってんだ、これからもちゃんと食事してるか確認するからな
(こちらが相手の胸板に存在を伝えるように手を置けば相手の手が重なる、そのまま誓いを口にすれば相手の瞳は大きく揺れて今まで見た中で一番穏やかな笑みを浮かべれば、より相手の深い所に触れたような、より濃く交わったような、そんな気がしてまた目の奥が熱くなる。それを緩んだ笑みで誤魔化し唇を重ねる、腕に力が込められてこちらからも呼応するように抱き締める腕に力を込めた。再び唇が離れるがもう相手は物足りなさそうな顔はしていない、しかし満ち足りたまま理論から外れたことを言えば思わず笑ってしまった。長寿で聡明な相手の思考をここまで溶かしていることにまた幸せと優越感を感じながら相手の頬に手を添え親指の腹で撫でる、その柔らかさを感じながら「まぁキスもいつだってしてもいいけどな」とおどけて言ったあと、後から恥ずかしくなって目線を泳がせていた)


_____フィリップ、起きてるか?
(吸血鬼の眷属になってからいくらか日が経った頃、夕日が沈みかけた時間帯に事務所にやってくれば肌を厳重に覆っていた長袖のジャケットに手袋とマスク、ハットとマフラーをとって所定の位置へと片付ける。今の季節には少々早い格好だが肌を日光から隠すにはこれくらいした方がいい。あの日から明確に自分の体質が変わった。夜目が効くようになったのはもちろん、日光は天敵になり夕日でさえ刺さるような痛みを感じるようになった。分かっていたことではあったが日中に外を歩き回ることは出来なくなってお陰で家から出られるのは夕日が沈みかけた時間からだ。相手にはそれでも早いと言われているが事務所が開く時間帯が夜になった分なるべく早く表の札を【OPEN】にしたいのが本音だ。事務所内を見回す、一日の最初に相手と顔を合わせる時『おはよう』が正しいのか『こんばんは』が正しいのか、未だに定められないまま相手を探していて)

(/お世話になっております。区切りをどうしようかと思っておりましたが、今吸血鬼パロがめちゃくちゃいい感じですし是非このまま眷属になって少しした頃の時間帯もやらせていただきたいです!二人の関係性が変わってからの変化や時々眷属の力にまだ慣れてない探偵など出来ればと思います。吸血鬼パロでの事件も是非やりたいです!体が頑丈になってさらに無茶するようになったり荒事を引き受けるようになったりしてちょっと喧嘩してしまう、なんてことが出来れば面白そうかなと。なんなら続きでやってしまってもいいかなと思いますが、後にお楽しみに取っておくのもいいので悩みどころです……ひとまず上はそれっぽく初めておきましたのでこちらは一旦止めてこのままふんわり続けても、こちらでご相談続けさせていただいてもどちらでも大丈夫です!)

  • No.9905 by 検索  2025-11-11 15:01:56 ID:415c83bff


おはよう、翔太郎。今日も随分と早い出勤だね。
(決定的な日から幾らか経った頃、上の方から物音が聞こえてくればガレージで読んでいた本を一旦閉じて螺旋階段を登る。事務所に続く扉を開けると装備品を外して片付けに行く相手が居て最近見るようになった光景を敢えて何も言わずに眺めていた。完全に日が沈んでからでもいいのに、少しでも事務所を早く開ける為に相手はいつもこの時間に来る。前は朝から来てたことを思えば遅い出勤ではあるが吸血鬼基準では十分早起きに該当するだろう。前はどちらかが無理をしていた分今は長い時間を過ごせる事に気持ちが弾むのを感じながら相手が何かを探すそぶりをしていれば優雅にこちらから声をかける。普段の姿になった相手の元に近づいてから顔や首などを入念に観察して特に異変が無いのを確認すれば「何処も日に焼けてないみたいだね」と安堵の表情を浮かべて)

(/続きの文章ありがとうございます!それでは是非是非ちょっと慣れてきた頃をやってしまいましょう。せっかくですので続きをやってしまってもいいかもしれません。より無茶をするようになってしまう探偵君と喧嘩して暫し冷戦状態になったりその状態で探偵君がやられてしまって助けに行くってのも楽しそうです。初めての飢餓状態とか色々盛り込みたい要素はあるのですが探偵様の方でも希望があればお聞かせください)

  • No.9906 by 探偵  2025-11-11 18:08:52 ID:65b68c258


おぅ、おはようフィリップ。夜だけじゃ来れねぇ人もいるかもしれねぇしなるべく早く開けねぇと。…お前にも影響あんだから抜かりねぇよ
(素肌を一切出さないよう体を覆っていた衣服を片付け相手を探せばガレージへ続く扉が開く、どうやらもう起き出していたらしい。時間は夕方でも『おはよう』で良いのかと内心思いつつ、優雅な声に口角をあげながら挨拶を返す、そのまま相手はこちらに近づいてきて体中をマジマジと観察していた。不思議そうな顔をして見守っていたがどうやら日焼けのチェックだったらしい、安堵する姿に大切に思われているのだと実感すれば擽ったい気持ちになって口元が緩んだ。相手の眷属となり体質は顕著に変化したが見た目の方は変化がゆっくりなのか、それとも変化しないのか、とりあえず今は時間帯を変えただけで探偵事務所は変わらず続けられている。夕方に事務所を開けるのに唯一不便なのが家から事務所までの道のりで「今はこの格好で違和感ねぇけど問題は春以降だな。考えとかねぇと」と悩みの種を口にして)

(/ではこのまま慣れてきた頃の二人から依頼まで一気にいってしまいましょう!ざっくり考えた流れですと、この後護衛の依頼が来て探偵が対応→襲撃されるも守り抜いたことから同じ人物から度々護衛を頼まれるようになる→何度も襲撃されて怪我も増えてくるがその度に検索くんの血を飲んで回復し段々怪我に対して無頓着になる→大怪我しても反省のない探偵に検索くんが怒る、みたいな導入でどうでしょう?そこから喧嘩して血を飲まないままに再び護衛をするも力が出せずに護衛対象を人質に取られてしまって動けなくなり、そのまま一日経ってどちらかが飢餓状態になって暴走、みたいなのでいかがでしょうか?探偵ひとりで動くところはどんどん圧縮して飛ばしつつ喧嘩と暴走に重きを置いてやり取りさせていただければと思います。ざっとこちらの想定を書き出してしまいましたが改変していただいても全然問題ありませんので検索様のやりたいこともお聞かせいただければ!)

  • No.9907 by 検索  2025-11-11 21:55:32 ID:415c83bff

…それなら君もここに住めばどうだい?移動しなければ日の光を浴びることもないだろう
(特に露出しがちな部分をチェックするが特に変化はない。少し浴びたくらいでは致命的なことになることはないが警戒するに越したころはないだろう。吸血鬼の体質になってもこの街を大切にしていることは変わらないようで今日もこれから事務所を開けるつもりのようだが相手がぽつりと悩みを口にすればじっとその様子を見る。確かにあの格好でこの時間に街を歩いていれば目立ちすぎる、その解決法を少し悩んでから相手も自分と同様に一緒にここで生活することを提案してみる。移動する手間がない分相手の望み通り事務所を早めに開けることもできるし万が一のことがあってもすぐに察知することが出来る。「遮光カーテンさえ買ってくればこの事務所でも過ごせるし寝具もちょうど奥に休憩用のやつがあったはずだ」と事務所奥のスペースを指さし反応を伺ってみて)

(/その流れ良いですね!段々怪我に無頓着になるし慣れない内から能力や派手に動きすぎてしまう探偵君と大切だからこそ起こる検索が出来そうです。探偵様の流れでも良いですし、もしも地雷でなければ喧嘩して吸血できないまま護衛に出て更に怪我をしてしまって飢餓状態になる→吸血鬼の本能が疼いてしまい血が欲しくて近くの人間である依頼人を襲おうとしてしまうor実際に襲ってしまう→検索が止めに来るという暴走の流れでも面白いかなと思いました。今は検索の味しか知らない所を他人の血を知って不味いってなる探偵君も出来そうですしより特別感が協調されるかなと思います)

  • No.9908 by 探偵  2025-11-12 07:56:12 ID:65b68c258


…………そうか、俺がここに住んじまえばいいのか。でも毎日あのベッドってのは…
(今でも季節に対して厚着しすぎているくらいだが冬を超えてしまえばいよいよあの格好は不審者に分類されてしまう。だがこの時間から事務所を開けるのは譲れない部分でもありどうしたものかと頭を悩ませていた。するとこちらを見つめていた相手からここで暮らすことを提案されて思わぬことに目を瞬かせる、つまりそれは相手と同じ場所で暮らすということ。ここに住んでしまえばまだ日がある時間に外を歩く危険もなければ遮光さえしてしまえば何時でも相手と共にガレージだけでなく事務所で過ごすことも出来る。願ったり叶ったりな状況だが事務所奥に置かれた簡易ベッドを指さされると少々難を示す。一夜を過ごすくらいなら問題ないが毎日あそこでは気が休まらない。それに一緒の空間にいるのに相手と離れ離れになってしまうのも何処と無く寂しくて「…いっそベッド買っちまうか。……デカイやつ」とボソリと自分の願望を含めて呟いて)

(/せっかくのパロですので本編ではやらないようなこともやりたいですし、探偵が飢餓状態になって人を襲ってしまうとこまで是非やりたいです!依頼人の血が不味くて敵まで襲って命を奪おうとしてしまうとこに検索くんが止めにくる、みたいなのができれば楽しそうかなと!そこから検索くんの血を貰ってよりこの関係に没頭してしまう的なのが出来れば嬉しいです。大枠は決まってきましたが、他に調整しておくとことかありそうでしょうか?/なければ蹴っていただいて大丈夫です!)

  • No.9909 by 検索  2025-11-12 11:53:15 ID:415c83bff

…、…それもいいかもしれないね。長い間過ごすなら快適な環境を整えるべきだ
(移動する必要もなく生活を共にすることが出来る、まさに一石二鳥の解決策を提案すると相手の目が瞬いた。しっくりきたといった反応を見せる相手に自然と笑みが浮かんで新たな予感にわくわくしていたが寝る場所として簡易ベッドを指さすと相手は抵抗を示す。元が人間ならば寝具にもこだわるのだろうかと若干首を傾げていたがぽつりとその解決策の呟きが聞こえてくると今度はこちらが目を瞬かせる番だった。大きな奴、ということは一人ではなく自分も含まれているのはすぐに分かった。生活リズムなどの違いから誰かと一緒に眠った経験はほとんどないが生涯を共にする相手ならばそれも悪くない。口元に笑みを浮かべてそれっぽい理由をつけながら賛成を示すとちょっと悪戯心も湧いて傍に近づくと「そしたら一緒に眠れるね、翔太郎」と敢えて言ってなかった部分を揶揄うように口にしてご機嫌な笑みを見せながら様子を伺って)

  • No.9910 by 探偵  2025-11-12 12:31:27 ID:65b68c258


だよな。……なッ、…その、つもりだ…
(今後の生活のことを考えても今の家を手放して二人でこの事務所に住んだ方がいい、そこまで近くにいるならば眠る時だって一緒でも良いはずだ。その話は追々することにしてとりあえず大きめのベッドを買うことを決める、相手は目を瞬かせたがこちらの真意には気づいていないようで軽く返事をしていた。あとは荷物をこちらに移す算段を整えるだけかと考えていた矢先、不意に相手が近づいてきて目を向ける。そしてこちらの考えを見透かすようなことを言われれば目を見開いて言葉が詰まって固まってしまう、大きめのものを選択した時に相手も同じ事を考えていたのが嬉しいような、あっさりこちらの考えを読まれてしまったのが恥ずかしいような、いたたまれなくなると目線が泳ぐが誤魔化すことも出来ずポツリと呟くように同意する。だがそれはそれでまた恥ずかしくなってきて「仕方ねぇだろ!お前の棺は一人用だし簡易ベッドも二人じゃギリギリだし!それならでかいのあった方が…」と叫んでしまうが、最初から二人で寝ることが前提だったと白状したもので墓穴を掘ったのに気がつけば口を噤んで眉を下げる、どうにもならなくなるとその場から逃げるようにキッチンへ向かった。落ち着く為にも紅茶を飲もうと茶葉が入った袋を手にするが焦った頭ではすっかり力加減のことを忘れてしまって、人間の時と同じ感覚で袋を破けば力が入り過ぎてしまい『パァンッ』という派手な音と共に袋は切り裂かれ紅茶葉が派手に散らばって)

  • No.9911 by 検索  2025-11-12 15:04:13 ID:415c83bff

ふふ、一緒に寝て欲しいと思われているようで何よりだ。…あ。人間の時とは力加減が違うのだから気を付けたまえ
(近づいて揶揄い交じりに言葉をかけると分かりやすく相手は固まる。わざわざデカいと付け加えるくらい意識しているのは丸わかりだったがじっと相手を見ていると目線は泳ぎながらも肯定の返事がされて機嫌は高まっていくばかりだ。並べられる言葉も照れ隠しの言い訳のように思えて口に手をやりくすくす笑いながら弾む声で感想を告げた。これから生活を共にするための新たな変化を感じていたのだが相手の方は眉を下げたと思えば逃げるようにキッチンに向かう。おおかた紅茶を入れようとしているのだと分かれば自分の分も入れて貰おうとカップを棚から出して持ってくる、丁度その時相手が力任せに開けようとした袋が破裂し派手な音と共に茶葉が散らばってしまえば思わず声を上げて動きを止める。どうやらまた力加減を間違えたようでカップをテーブルに置くと散らばった茶葉を集めて片づけを始める。人間の時から一般的な成人男性よりは力や体力が高い相手だったが眷属になって身体が人ならざるものになってから更に強くなっている。人間の時と同じ動きをすると壊れてしまう物が多く普段から気を遣っているのだが相手はまだ慣れていないようだ。散らばった茶葉を片付け終えると散らばらずに残った袋の中身を新たな袋に移し替えながら「暫くはその身体に慣れる練習だね」と軽い口調で続けて)

  • No.9912 by 探偵  2025-11-12 18:25:30 ID:65b68c258


やべ……、悪い…そろそろ慣れたと思ってたんだが…日に日に力も強くなってんだ
(眷属になって冷たくなったはずの体は羞恥で熱が上がってしまって場を誤魔化そうとキッチンへ向かう、これからは四六時中一緒に、生活リズムさえも一緒なのだと思えば舞い上がるのも相まって力加減を誤ってしまった。目の前で弾ける袋に一瞬呆気に取られる、後ろから相手の声が聞こえてくればハッと意識を取り戻して謝罪を挟んだ後慌てて相手と共に散らばった茶葉を片付けた。見た目の変化がない代わりに中身は少しずつ人間から外れていっている、その中でも顕著なのが筋力だ。相手の血を飲んだ直後もなかなかの怪力になっていたがその力はまだ成長中らしい、おかげで力調整の日々だが今のように焦って理性を欠いている時はやらかしやすい。犯人を追いかける時に異常に早く走りすぎてしまったりバットで襲われた時も簡単に止めてしまったりと事例は後を絶たない、相手は軽い調子だがこちらの中ではあまり軽視が出来なくて「依頼の時には特に気をつけねぇと…誰かを傷つけたくねぇし」と自分の手のひらを見つめながら呟き)

  • No.9913 by 検索  2025-11-12 20:11:02 ID:415c83bff

与えた血の量が多かったから馴染むのに時間がかかっているのだろうね。…大丈夫、君ならちゃんと制御できるはずだ。
(一緒に茶葉を片づけながら相手の話を聞く。普通の眷属は一時間か長くとも一日もすれば体が出来上がるが相手には自分の半分の血が注がれている。相性が良かったとはいえ体になじんで完全に変化してしまうまでにはもう少し時間がかかるのだろう。人間だった時の頃がある分なかなか難しいだろうと思うが心配そうに手のひらを見つめる姿を見れば相手の頭に手を伸ばして安心させる言葉をかける。こういったことは精神的な影響も大きい、それに相手ならば致命的なことはしないだろうという確信があって頭を優しくなでながら軽く微笑んで見せた。それから少し考えて「心配なら僕のことを考えたり僕に触れていると思えば良い。恋人に手荒な真似はしないだろう?」と自信たっぷりにもう一つの方法を提示する。そんなことを話しているとすっかり夕日が沈んで暗くなった事務所のドアがノックされて)

  • No.9914 by 探偵  2025-11-12 21:43:34 ID:65b68c258


じゃねぇと困る、……そうだな。お前を傷つけることは絶対しねぇから、万が一の時はフィリップのこと思い出す
(心が乱れている時や咄嗟の時ついつい体が変化したことを忘れてしまう、それこそハードボイルドな男のように感情に流されずいつでもクールにいられたらこの体を簡単にコントロールできるのだろうが現実はなかなか上手くいかない。人間でないことがバレるのもマズイことを考えれば自分を戒めるように決意を固めていたが不意に相手の手がこちらに伸びてきて頭を撫でられた。途端に張っていた気持ちは緩んで幸せな心地が広がる、誰かに甘える機会が少なかったせいか特別な相手から大切にされるように頭を撫でられればずっとこうやって甘えたくなってしまう。撫でる手に軽く擦り寄っているうちに口元は緩んでいく、そして何かあった時の対処法を伝えらられば照れくさそうに笑った。確かにこうやって相手が傍にいるうちは力を見誤ったりはしない、茶葉袋のことさておき相手が隣にいるだけでこれだけ安心できるのだから誤った道を行くこともないだろう。こちらも緩んだ笑みを見せてからその後は相手がいれる紅茶を楽しむこととなった。一息ついたところで事務所のドアがノックされる、扉を開けるとそこには高級そうなスーツをきた男が立っていた。中に招き入れて早速依頼を聞けばその内容は護衛だった。どうやら機器に使用する最新鋭の制御チップを開発したらしく、どこから嗅ぎつけたのかきな臭い組織が買取を申し出てきたそうだ。それを断り信頼のおける会社へ今夜引き渡すことになっているのだが万が一に備えて周囲を警護して欲しいというのが今回の内容だ。活動時間も今からならば問題はない、それに眷属の体質なら危険察知は得意分野だろう。直ぐに依頼を受けることを決めれば相手の方に向き「俺向きの依頼だな。行ってくるから留守は任せたぜ、フィリップ」と声をかけて)

  • No.9915 by 検索  2025-11-13 11:46:17 ID:415c83bff

ああ、そうしてくれ。__…僕はついていかないでいいのかい?
(相手の頭をゆっくりと撫で始めると相手の緊張のような物が解けて自ら手のひらに擦り寄っていく。焦っている時に力加減を間違えてしまうならとこの肩肘はらずに気が抜ける瞬間と自分の存在を思い浮かべるように伝えれば相手は照れくさそうに笑って釣られてこちらも軽く微笑む。何もないのが一番ではあるがその時にストップをかけることや気持ちを沈めるきっかけになればいいと願いを込めて頭を撫でていた。そうして落ち着いた後入れ直した紅茶を飲んで一息ついているとドアがノックされる。人間だった時は昼間に依頼を受けることが多かったためこうしてやり取りを見ていられるのは結構新鮮だ。少し後ろで様子を伺うようにしながら依頼内容を聞いていると今回の依頼が護衛だと分かる。それもかなり急な話のようで今から出てくると聞くと立ち上がって同行の有無を尋ねる。相手の実力を信頼していないわけではないがきな臭いがどれくらいか分からない以上厄介なことに巻き込まれる可能性だってあるはずだ。先ほどの話がちらついてじっと相手を見ながら様子を伺っていて)

  • No.9916 by 探偵  2025-11-13 12:29:25 ID:65b68c258


ん?あぁ、大丈夫だ。……さっきのがあるしな
(相手に留守番を頼むと伺うような視線が向けられ目を瞬かせる、その後同行を問われると少々驚いた後小さく笑みを浮かべ首を振る。これまで昼間に依頼を受けていた関係で基本的には全てをひとりでこなしていた、夜の依頼に気紛れで相手が着いてくることもあったがそんな流れもあって今回の依頼も当たり前にひとりで行くつもりだった。先程あんな話をしたばかりなのもあってこちらを気遣ってくれたのだろう、その想いに口元が緩みそうになるのを無理やり引き締めながら相手に近づくと依頼人に気づかれないように耳打ちをする。万一があっても先程のおまじないが効いてくれるはずだ。それに大切に思う相手を危険な場所に連れていきたくない、どんなに相手が丈夫であろうとそれは危険に晒していい理由にはならないだろう。日もすっかり落ちて厚着も必要なさそうだ、ハットを被ると「じゃあ行ってくる」と軽く手を振ってから依頼人と事務所を出た。そこからは、結論から言えば依頼人の予想通りだった。チップの引渡し兼会食を行う会場を仮面を被った男達に襲撃されたのだ。バットやらナイフやら物騒なものを持っていたが正直眷属となった体の前では太刀打ちできるものではない、バットの打撃は感じないしナイフで切り裂かれて血は出るものの直ぐに止まってしまう。それなりに苦戦するフリをして力加減を気をつける方が大変だった。結果的に会場にいた依頼人を含む全員を守りきり無事に交渉は終了、襲撃犯は全員警察に引き渡した。依頼料は後日振り込んでくれるとのことで依頼人とも別れて事務所へ帰ってくる、体はなんともないが殴られたり切りつけられた痕跡は残っていて、多少体力を使った関係で喉は渇きを覚えている。そうなれば欲しいものは決まっていて扉を開けて事務所へ入ると「ただいま。…フィリップ?」と相手を呼んで)

  • No.9917 by 検索  2025-11-13 16:04:25 ID:415c83bff

おかえり。……、
(滅多なことがなければ命には支障はないとは思うが心配が覗いて同行を持ち掛ける。だが相手は首を振って大丈夫と返した後耳打ちで先ほどの提案の話を出して来れば何も言えなくなってしまう。ここで素直に行かせるのが信頼だろうと自分を納得させると「ああ、いってらっしゃい」と軽く手を振りながら相手と依頼人を見送った。それから久しぶりに一人となって本を読んだり紅茶を入れたりしていたが何処となく落ち着かない。だが留守番を頼まれた手前、相手を探しに外に出掛けて行き違いになるのも気が引けて暗くなった外を頻繁に見ながら待っていた。それから暫くして階段を登ってくる音が聞こえて椅子から立ち上がる。扉の方に向かったタイミングで相手がドアを開けて顔を見ると出迎えの言葉を掛ける。あの日のように血塗れになっていないことに一旦安堵するように息を吐くが一瞬だけ相手の血の香りがして動きを一旦止めた。その元を辿るように相手の恰好をよくよく見てみればお気に入りのジャケットや靴に擦れた跡や血痕を発見してまた一瞬固まる。それから相手を見れば「怪我したのかい?」と少し低くなった声で問いかけて)

  • No.9918 by 探偵  2025-11-13 19:13:41 ID:65b68c258


ただいま。…あー結局軽く襲撃受けちまってな。でも無事に依頼人は守れたし、プロみたいだって感心されちまって。おやっさんの知り合いだったみたいで鳴,海.探.偵.事.務.所はやっぱり頼りになるって褒められちまった。知り合いにも宣伝してくれるってよ
(事務所の扉をくくればすぐに相手が出迎えてくれて行きしなと同じく手を挙げるが相手は動きを止める、低い声で質問されれば一瞬動きを止めて目を逸らした。何となく怒っている空気を察しれば眷属になった日のことを思い出す、こちらを傷つけた誰かに怒っているのだろうか。結果軽い調子で依頼の顛末を説明する、実際あの時と違って人ならざる力を手に入れた今危ない場面はなかったのだから問題という問題は起きていない。スーツについた埃を軽く払うがナイフで切りつけられ裂けてしまった部分は流石にどうにも出来ない、買い替えが必要だがそれを補填できるようないい事もあった。依頼人との道中この事務所を選んだ理由がおやっさんだったことを知り、依頼後にはかなり感心されて同じ系統の依頼人が近いうちにやってくるという。そんなこともありかなり浮かれ調子だが、体の回復でも物理的にも血を失い体は潤いを欲していて「それでだな、フィリップ…喉乾いちまって、貰ってもいいか?」と期待の目を向け問いかけて)

  • No.9919 by 検索  2025-11-13 21:20:52 ID:415c83bff

…まあ人間相手ならそう簡単に危ない目に合うことはないだろうけど…、ふぅん…
(目ざとく相手の服の異変に気付いて質問すれば一瞬気まずそうに目がそらされる。依頼の顛末を説明されるが何処となく物事を軽く見ているように思えてそのまま視線をそらさないでいた。人間の頃から丈夫で滅多に大けがして帰ってこないことは知っている、だがその一方であの日の光景が脳裏を過ぎって楽観視している相手を信用しきれないでいる。自分に言い聞かせるようにもぽつりとつぶやいていたが対称的に相手はかなり浮かれた様子で褒められたことや師匠の名前があがったことに嬉しそうにしている。相手にとって大切な探偵という仕事にやりがいを持って笑顔なのは悪くないが知り合いにも宣伝する、つまり似たような荒事にかかわる依頼人がやってくる可能性を考えれば歓迎することはできず少し不服そうに相槌を打っていた。若干不機嫌になっていたが改めてというように期待を込めて吸血のお願いをされると求められたことに少し機嫌をよくして「良いよ」と返事をすれば吸いやすいようにとソファーに移動する。それから服を軽く緩めると相手を見て「好きなところから吸いたまえ」と身をゆだねて)

  • No.9920 by 探偵  2025-11-14 08:27:30 ID:65b68c258


助かるぜフィリップ。…なら遠慮なく
(事の顛末をなるべく心配をかけないように、ついでに襲ってきた人間に怒らないように、軽い調子で話す、相手は何処が不服そうな声を出しているがおやっさんの縁でここに来てくれて成功を収めてしかもまた仕事が増えるだなんてかなり良い状況だ。相手も分かってくれるだろうと内心軽く考えつつ吸血をお願いすれば一転相手の表情は少し明るくなりソファへと移動する、吸血はするのもされるのも至福の時間で腹を満たす以上に相手と共に生きているのを強く実感する時間でもある。しかしそれはそれとして今は体を回復し腹を満たすために相手の血が欲しい。相手に緩く抱きつけば首元に顔を埋める、軽くそこへ擦り寄れば眷属となって敏感になった嗅覚が相手の香りを捕まえて思わず安堵の息を吐いた。同時に皮膚の下に流れる赤い血の香りさえするようで体が本能で震える、首筋に口を宛てがうと軽く甘噛みしてから人間の時には八重歯だった小さな牙でプツリと肌に穴を開けた。途端に甘美な香りが口から鼻腔へ突き抜けていく、脳を揺さぶる香りにクラりと酔ったよう思考が揺れれば溢れす血を取り込んでいく。時折唇と肌の間で高い音を響かせながら甘くて美味い血を夢中に飲んでいれば傷口はみるみる塞がっていって)

  • No.9921 by 検索  2025-11-14 11:59:54 ID:415c83bff

…ん、…随分とこれも慣れて来たね
(少々引っかかることはあるものの相手に求められて傷を癒やす吸血に異論はない。ソファーに移動して身を委ねると相手が軽く抱き着いてきてこちらも腕を回してくっつく。相手が顔を寄せて肌を髪が触れると擽ったそうに笑いつつ待っているとそこが軽く甘噛みされた。まだ小さな牙が肌を貫いて軽く痛みを発すれば小さく声をあげる。血が溢れる感覚がしてそれを唇で拭って取り込む姿を見れば人間から吸血鬼になったのだと再認識して、実感を口にしながら傷が癒えていくのが見えれば褒めるようにその頭を優しく撫でる。吸血鬼は吸血によってある程度傷を癒やしたり気力を取り戻すことができる、だが勿論傷が深くなるほど体力を消耗すればするほど必要になる時間や量、そして血を欲する渇望は強くなっていく。まだ変化したばかりの相手にはコントロールは難しいだろうと判断すれば「血は幾らでもあげることは出来るけど、まずは怪我をしないよう無茶するのは控えたまえ」と優しく撫で続けながら今後の動きについて釘を刺しておいて)

  • No.9922 by 探偵  2025-11-14 12:30:33 ID:65b68c258


ちゃんとフィリップと同じってことだ。……分かった、気をつける。……ご馳走様
(こちらが軽く腕を回せば相手からも抱き締められる、吸血にあたって必要ない行為と言えばそうだがこんな幸せを感じる時間に相手の存在をもっと感じたくなるのは当たり前だろう。肌を食い破ると相手から小さく声があがる、この瞬間はいつも少々罪悪感を感じてしまう。相手が人間だったこちらの吸血を避けていたことも理解できるがそれ以上に口から摂取し心身を満たす相手の血は甘美でいてその美味さ以上に幸福だ。今は血への渇望が増していていつも以上に血が美味く感じる。そのまま頭を撫でられると心地良さは一気に増して肌の傍で笑いながら嬉しそうに同じ存在になったことを喜んで抱き着く腕に力を込め、より夢中になって相手の血を啜った。しかし頭を撫でられながら釘を刺されると一瞬動きを止める、相手はどうやら襲撃犯への怒りよりもこちらを心配してくれているらしい。大切な人から想われていることも嬉しくて頭を撫でられたまま軽く擦り寄り返事をする、これからは心配をかけないためにももっと上手く立ち回らなければ。やがて相手の血によって腹が満たされ満足気に一息ついたあと傷口を塞ぐために舌を這わせる、顔を上げて食事後の挨拶をしたあと額をコツンと合わせると「ありがとなフィリップ。俺、お前がいるからここに帰って来れる」と満たされた心地で礼を言って)

  • No.9923 by 検索  2025-11-14 13:50:12 ID:415c83bff

なら良い。…ちゃんと傷も塞がったみたいだね。ああ、ここで待ってるからちゃんと帰ってきてくれ
(相手を緩く抱きしめながら身を預けてその頭を優しく撫でる。吸うのに慣れてきた相手と同様にこちらも吸われる側にはだんだんと慣れてきた。自分の物が相手に取り込まれる幸せを味わいながらくっついていたがこれからの動きを含めた釘をさしてみると相手は一瞬動きを止める。相手と目が合って頷く返事と共に擦り寄られると漸くさっきまで抱いていた不安やモヤモヤが相手に届いて解けたような気がして安堵の息をつくとこちらかも擦り寄って大切な存在を確かめた。そのまま血を与えていてふわりとした浮遊感にも見た幸せを噛みしめていると十分に満たされたようで相手の牙が離れて出来た傷口を舐められる。穴がちゃんと塞がって綺麗になったが相手の方の傷もすっかり元に戻ったようだ。さっきまで血のついていた肩などを撫でて確かめているとこつんと額が合わさって視界いっぱいに相手の姿が映る。その状態で礼を言われると小さく笑って自分はここに居るのだと誓うように告げた。そのままぎゅっと抱き着いて初めてできた誰かが待ってくれている居場所を確かめていたがふと視界に入った時計は深夜の終わりに近い時刻を示していた。顔を上げて相手と目を合わせると「体はともかく精神的な部分も疲れているだろうし今日はもう寝ようか」と提案して)

  • No.9924 by 探偵  2025-11-14 17:34:31 ID:65b68c258


お易い御用だ。…そうだな。今日はよく働いたし、今後忙しくなりそうだしな
(体も心も相手にくっつきながらの吸血で存分に満たされて額をくっつける、自分の居場所を感じていれば相手は小さく笑ってこちらの言葉も受け入れられるとまた幸せが広がった。まだ眷属の力に不安が残る部分はあるが相手が傍にいると思えば制御できるし、帰る場所があれば正しい道を選んでいくことができる。更に強く抱き締められればこちらからも腕に力を込めて擦り寄っていたがどうやらそろそろ日が差す時間がやって来るらしい。それは即ち夜の眷属が眠る時間だ。傷口は回復したが喧騒の疲れも癒しておきたい、それにきっと明日から忙しくなる。視界いっぱいの相手と目を合わせるとこちらから短く口付けを送る、このまま同じベッドで眠れればどんなに幸せだろうと心待ちにしながら相手におやすみを送って帰路へとついた。そして翌日、早速住処を移していこうとまずはクローゼットに眠っていた物品を箱に詰め込んで持ってきてガレージの片隅に置く。こうやって少しずつ荷物を持ってくればいずれ引越しも終わるだろう、本格的に二人で眠れるベッドを探さなければ。荷物を持ちながら事務所へやってくるのが二日ほど続いた後、日が落ちた事務所の扉を誰かが叩く、やって来たのはこの前の依頼人と同じく高級なスーツを着た男性だった。なんでもこの前襲ってきた組織に同じく狙われているらしい、極秘プロジェクトの内容が収められたケースごと守って欲しいという依頼だった。早速おやっさんが繋いだ縁がもたらした依頼に気合いは十分で、どこか浮かれ調子のまま「期待には応えねぇとな。行ってくるぜフィリップ」と自信を宿してまた事務所を出ていって)

  • No.9925 by 検索  2025-11-14 20:10:57 ID:415c83bff

……いってらっしゃい。
(二人で確かな幸せをかみしめる時間を過ごしていたが時計を見れば日が差す時間が近くてそろそろお互い眠った方がよさそうだ。寝ることを提案すれば相手から短い口づけが送られ、軽く微笑むとこちらからも軽いキスを送った。一緒に寝る提案を受けた後では別れるのは寂しがったがこれもあと数日だと思い相手を見送ってガレージへと戻った。それから相手が身の回りの物と一緒に出勤するようになりガレージの中に相手の私物が置かれるようになってから数日後。いつものようにのんびり過ごしていればまたスーツを着た男性がやってくる、その身なりに嫌な予感を覚えたが見事にそれは命中してこの前の依頼人の同業者だという。同じ組織に狙われていると聞けば眉をひそめ難色を示すものの隣の相手は気合十分で断る気などさらさらなさそうだった。何処か浮かれた様子に終始不機嫌な表情を見せつつもここで言って止まるような人物ではないのは承知の上だ。苦々しく見送りの言葉を向けるが去っていく足音にやはり嫌な予感がすれば周囲に紛れるための上着だけ引っ張ってきて尾行するために事務所を後にした。相手と一緒に居て探偵のテクニックなどはあらかた習得済みだ。気配に気づかれないようにしながら夜道に向かっていく相手と依頼人の後を追いかけて)

  • No.9926 by 探偵  2025-11-14 22:08:09 ID:65b68c258


兵器、ですか……ッ、あいつら…!
(早速舞い込んだ新たな依頼にこちらは終始ご機嫌だったが何故か相手は不機嫌で見送りの言葉も何処か素っ気なかった。こちらを心配してのことなのだろうが事務所の名前が売れて悪いことなど無いだろう。それに相手の言うように人間相手ならば遅れを取ることなんてない、元々喧嘩慣れしているのなら尚更だ。眷属の力がある今この系統の依頼は最も得意とするものかもしれない。一番大事である襲撃犯の追求を疎かにしたまま依頼人と共に合流地点まで歩く、そこで車に乗ってホテルへと向かうそうだ。夜に紛れる術は吸血鬼の方が格段に上で相手が着いてきていることなど微塵も気付きはしなかった。歩きながら同じ組織に狙われているのが気掛かりだと話してみれば詳しくは言えないがとある組織が兵器転用できる技術を集めていると聞かされる。嫌な響きに眉を顰め歩いていれば目的の車が見えてきた。直後その車の影からあの仮面を付けた男達がゾロゾロと出てくる、後ろへさがろうとするが退路にも仮面をつけた男が出てきて囲まれてしまった。仮面の男が『またお前かよ』と悪態をつく中、依頼人を物陰に隠して前回を反省しジャケットを依頼人に預ける。ニヒルな笑みを浮かべ指でかかってこいと合図してやると男達が襲いかかってきた。相変わらずゴルフクラブやら包丁やら物騒なもの揃いだがこの体の前では意味もない。時折殴られたり刃物が掠めるものの大したダメージにはならず次々敵を沈めていたが依頼人へ向かおうとした一人をノしたところで不意をつかれて鉄パイプが頭にクリーンヒットした。ハットでは防御にならず皮膚が裂ける感覚がする、お気に入りの帽子に血がついたのにカッとなれば「なにすんだ!」と怒りのまま腕を振って敵を薙ぎ払った。すると敵の体はボールのように吹き飛んで数人を巻き込んでいくと「やべ、」と思わず口にして)

  • No.9927 by 検索  2025-11-15 13:28:06 ID:415c83bff

…っ、…翔太郎!
(夜に紛れるのは吸血鬼の特権で気配を消して相手の後を追う。依頼人との会話も断片的に聞こえてきて不穏な単語に眉を顰めた。やはり危険な事に関わってるのではないかと疑念を抱いていると相手が近付いていった車の影から仮面の男達がぞろぞろ出てくる。相手と依頼人を囲んでしまうが相手はそれを挑発して乱闘を始める。だが男達は素手ではなく武器や物騒なものを手にしていれば背筋が冷えた、時折相手に当たって血が溢れてその匂いが香るとぐらりと本能が刺激される。それでも相手が優勢で次々倒していっていて動くべきか悩んでいると目の前で鉄パイプを構えた男が振りかぶって相手の頭に直撃し、その光景に目を見開く。また相手を傷つけられた、漂った血の匂いに一気に理性は振り切れて相手の名前を叫びながら加速して接近する。その間にいる人間も簡単に薙ぎ倒して一掃してから相手のそばにやってくると酷く心配した表情で顔を覗き込み「…大丈夫かい?」と怪我の状態を確認して)

  • No.9928 by 探偵  2025-11-15 17:00:27 ID:65b68c258


な、フィリップ?!お前なんでここに、
(軽々と人間を吹き飛ばしてしまいマズイと思えば動きを止めてしまう、それは周辺の敵も同じで目の前で起こったことが信じられないといった様子だった。ほぼ同時に聞き慣れた声が聞こえ敵を薙ぎ倒しながら近づいてくる影を見れば驚いて目を見開く、そこにいたのは事務所に置いてきたはずの恋人で思わず裏返った声が出た。傍までかけよってきた相手は周囲の喧騒など気にせずこちらを酷く心配していて、状況についていけず戸惑っていたが人間を軽々と吹き飛ばしてしまう相手の存在に仮面の男達は及び腰でついには撤退の号令がかかってその場から逃走してしまった。呆気にとられているうちに包囲網は解除され、『助かった、のかな?』という依頼人の言葉で正気に戻ると相手の両肩に手を置き一旦離れるように無言で促す。その後依頼人からは改めて礼を言われて車に乗り込むのを見送れば依頼料は明日にでも振り込むという言葉の後車は去っていった。暗い道で改めて二人になれば相手の方を振り返る、今度はこちらが不機嫌な顔を浮かべて「ンで来たんだよフィリップ!俺だけでも十分に対処できたのに…敵も逃げちまったから手掛かりも掴めなかっただろ。俺一人で十分だったのに…」と一人で依頼を完遂できなかったことに不満を覚えつつ少々八つ当たり気味に文句をつけて)

  • No.9929 by 検索  2025-11-15 21:06:55 ID:415c83bff


…どこが十分だったんだい? あんな強い一撃を受けて、人間だったらあっさり死んでてもおかしくなかった。力の制御も出来てなかったようだし少々君は自分を過信しすぎだ
(周りの男を片付け一直線に相手の元にやってくると様子を伺う。動けないほどの致命傷ではなさそうだが今も血が出ていて眉を下げながら相手を見ていた。周囲の男たちが撤収の号令をかけて逃走していくのも気にもせず相手を見ていたが両肩に手を置かれて離されると素直にそれに従った。そうしていると依頼人と相手の間で依頼のやり取りがされて依頼料の打ち合わせが終わった後車を見送る。そうして二人きりになればまた怪我の様子を確認しようとするがその前に相手は不機嫌そうな表情を浮かべてとげとげしい口調でこちらに不満をぶつけてくる。普段なら受け流せる内容ではあるが目の前で手を出された光景が脳裏に焼き付いていれば一人でもできると言い張る相手の態度が引っ掛かってしまう。そしてつい低い声で問うと声に感情が乗ってしまう。相手が受けた鉄パイプの攻撃は人間であれば死んでしまってもおかしくないものだった。なのに相手はそれでも十分だったという、己を大切にしない態度と八つ当たりな態度にますますといらだってしまえば先ほど男を投げ飛ばしてしまったことをあげて相手の実力にケチをつけて)

(/お世話になっております。とてもいいところなのですが今日から明日の夜にかけて返事が難しそうです…。また明日の深夜にはお返事できるはずでお待たせすることになるのですが把握のほどよろしくお願いいたします。)

  • No.9930 by 探偵  2025-11-16 10:43:31 ID:65b68c258


…、……人間だったら、だろ?もう俺は人間じゃねぇんだからちょっとくらい大丈夫だ。力の制御は……気をつける。それよりも俺はお前が勝手に街に出て変な噂になる方が心配だ。さっきも簡単に人吹き飛ばしてたし、そういう意味じゃ人の事言えねぇじゃねぇか
(八つ当たりに近い状態で相手に向かって叫べばいつもより低い声が聞こえてきて思わず体を固めてしまう、僅かに滲む静かな怒りが凄みになってヒートアップした心にブレーキを掛けた。相手は相変わらずこちらを心配しているようだが今の状態では正直過保護だ、元々怪我ありきの職業なのだから眷属の体になった範疇で無事であれば何の問題もないだろう。実際頭を殴られ血は出ているが明日には治る傷だ。鉄パイプのせいで帽子が型崩れしてしまったことの方が重大で頭から外すと埃を払い形を整える、血が着いてしまっている以上はクリーニングに出さなければならないと自分よりも帽子を心配していた。言い訳に近い返事をしていたが力の制御という意味で言えば相手だって疎かになっていただろう、こちらより華奢な男が次々屈強な奴らを吹き飛ばしていったのだから。もう少し文句を言いたい気持ちもあるがあの仮面の男達が戻ってきても厄介で「とりあえず今日は帰ろうぜ」と話を切り上げて事務所へ向かって歩き出し)

(/お世話になっております。お返事について承知いたしました。いつも通り背後優先ですしこちらも土日は相変わらずのペースですのでお気になさらず!検索様のお返事はいつでも嬉しいものですが、検索様が無理されるのも心苦しいのでお返事はゆっくり明日でも大丈夫ですので!いつも通りのんびりお待ちしております!/こちら蹴りで大丈夫です)

  • No.9931 by 検索  2025-11-17 10:28:03 ID:415c83bff

ちょっとくらいでは、…これくらいは別にどうにでも出来る。…ああ、
(明らかに攻撃を受けたはずなのに相手はそれでも一人で何とか出来たとへらっとしている。元より自身をおざなりにする傾向にあったが眷属になったことで自分の頑丈さを過信して盾にしているように見えれば相手の言葉端が引っかかってまた声を上げてしまう。自身ではなく帽子を手に取り汚れを気にする素振りを見れば頭の怪我を何とも思っていない姿に初めて眷属にしたことを後悔して眉を顰めていた。力の制御については思う所があるのか多少響いたようだがこちらにまで指摘が飛んでくると少々拗ねたように大丈夫だと返す。普段は街に出る事が無いのだから噂になった所ですぐに立ち消えるし最悪暗示でも掛ければいい。そうして静かな言い合いをしていたが相手が話を切り上げて一人で歩き出してしまうと自分が冷静でないことに気付き、軽く一呼吸置いてから短く返事をしてその横に並んだ。普段よりも並ぶ距離が開いていて言葉少なのまま事務所に戻ってきて「ただいま」とだけ言って中に入る。無言で片付けや整理をしていれば自然と相手の頭の傷が視界に入る、この前と同じく吸血すれば回復するだろうがそしたらまた無理をするのではないかと思えばこちらから言い出せず見ない振りをして紅茶を入れに行き)

(/お返事不要とありましたがお言葉に甘えて今日に返信させて頂きました。こうして無理せずに関係を続けていられるのも探偵様の優しさと寛容さ、そしてお互いのペースという言葉を毎回使って下さるからこそだと思いますので有難い限りです。背後の都合で少しペースの落ちる日も出てくると思いますが探偵様とはずっとやり取りしていきたいと考えていますのでこれからもよろしくお願いします。/こちら返信不要です)

  • No.9932 by 探偵  2025-11-17 12:36:15 ID:65b68c258


ただいま。……フィリップ。…次はもう怪我しねぇようにするから、その……血もらっても、いいか?
(今回はこちらも下手を打ったがそれを言うなら相手も同じだ、何かあっても吸血鬼の能力でどうとでもできるというのなら眷属の力でどうにかなっているうちはこちらも同じはずで「人の事言えねぇじゃねぇか」とボソリと呟いていた。そのままいつもより距離を保ったまま事務所へと帰ってくるとハットを脱いでクリーニングに出すため金具ではなくテーブルの上にそれを置く。ちらりと相手を横目で見る、どうやらキッチンに向かったらしく紅茶の用意をしているようだ。きっとこちらが何を欲しているかは分かっての行動だろう。普段の食事だって相手の血は美味いものだか前回経験した血を失って心身共に疲れがある時に飲む血は更に美味い。今は前回と同じくらいの出血だが頭を殴られてそちらに体力を使った分喉の渇きは今回の方が大きい。二人きりの空間になって空腹の体は敏感に相手の匂いを嗅ぎ分けて食欲を煽ってくる。だがこのままではきっと血は分けて貰えないだろう、今日のことを間違っているとは思わないが確かに頭に一発もらってしまったのは油断があったかもしれない。何処かはっきりしない足取りで相手の元へ向かう、そしてカウンター越しに相手の正面に立つと伺うような視線で相手の心配が薄くなるように次回への反省を口にしながら血が欲しいと申し出て)

  • No.9933 by 検索  2025-11-17 18:06:53 ID:415c83bff

……、…仕方ないな。 またこうやって無茶をして怪我をするようなら数日吸血禁止だ。…ほら、
(相手から逃げるように、また自分を落ち着かせるためにキッチンに向かう。お湯を沸かして、少し止まってから二つのカップを並べて紅茶を入れていけば上品な香りが広がっていった。そうしているとふらふらとした足取りで相手がこちらに近づいてきて正面に立たれると視線を向ける。そのまま無言で見つめていると相手から次への反省が述べられて暫しその瞳を見つめた。人の性質はそう変わる物ではない、また同じ状況になれば同じ行動を取ってしまう懸念はあるが控えめに伺うような視線を向けられ続けていれば強く拒否し続けられる訳ではなく深く溜息をついて準備の手を一旦止める。これ以上意地を張ったって良いことは無いだろう。軽く首元を解きながら次回同じことが起きた時の罰を言い渡して釘を刺しながらも今日の吸血を許可すると相手の元に近づいた。誘うように首筋を晒す状態になるとちらりと相手を見て)

  • No.9934 by 探偵  2025-11-17 19:30:05 ID:65b68c258


……気をつける。……、…
(二人の周囲には相手がいれた紅茶の匂いが漂っている、いれたてで香り高いが空腹の体はそんな中でも相手の匂いを嗅ぎ分けてしまった。一度血を欲してしまえばこれ程までに吸血欲を掻き立てられるとは思わず相手との距離が出来ているのを分かっていても血を求めずにはいられなかった。暫く見つめていれば相手は折れたようで条件付きで吸血を許された。素肌が晒された途端にクラりと思考が揺さぶられて逸る気持ちのまま足速に近づいて両肩を掴むと我慢も効かずに首筋に噛み付く。途端に甘美な味が心身を満たして渇きを潤していく、噛みつきながら無意識に吐息をついた。暫く血を飲んでいれば吸血衝動は落ち着いて同時にポケットの中にある端末のことを思い出して相手に見えない所で表情を曇らせる。ハットを片付ける時に端末が着信を知らせてちらりと内容を確認したが、それは明日の護衛の依頼だったのだ。この状態で相手に仕事が入ったことを言えるはずもない、しかし血だけは求めてしまっていることに罪悪感を感じればゆっくりと口を離して唾液で傷口を塞いだ。相手との約束は怪我をしないこと、それだけならば依頼に行ったって守れるはずだ。心ではそう言い訳しても相手と目を合わせられず「ありがとよ、助かった」と短く礼を言って直ぐに離れる、その後紅茶を飲む時間はあったが帰り道と同じくどことなくいつもより距離を開けて結局はいつもの距離を取り戻せないまま帰宅することになった。そして翌日、まだ相手が寝ているであろう時間に『一件仕事終わらせてから事務所に行く』とメッセージを入れてから家から直接依頼人の元へと向かった。そして真夜中も過ぎた頃、なるべく足音を立てないように、しかし荒い呼吸は止められないまま事務所へとやってくる。音を立てないように、すなわち相手に気づかれないようにそっと扉を開ける。事務所に入ってきた探偵は肩に深い刃物傷を受けてシャツを派手に赤色に染めていた。奇しくも眷属となった日と同じ怪我をしているがあの日より痛みは遥かにマシだった。とにかくこの格好を相手に見られないようにと事務所の奥へ移動すると着替えを探し始めて)

  • No.9935 by 検索  2025-11-17 21:37:01 ID:415c83bff

……っ、…翔太郎、? なんだい、それは
(相手に吸血を許して身を差し出すとこれまでよりも勢いよく首筋に噛みつかれる。痛みに思わず声をあげるも相手は気にすることなく血を啜っていて普段よりも本能が強いことに妙な焦りを覚えていた。吸血が終わって傷口がふさがれるも視線が合わずに離れてしまう、それから紅茶を飲む間も妙な距離感が出来ていて上手く言葉も交わせなかった。そしてゆっくり休みたいから、といつもより早い時間で相手が事務所を後にすればそれを止めることも出来ず一人残された。相手と出会って、眷属になって初めて妙な焦りや不安がずっと胸を燻っているがどうしていいか分からず、またずっと距離をとって過ごしていたせいで相手の自宅の場所も知らなくてどうすることも出来ない。朝が近づいてきても眠れず狭い棺の中に入って無理やり瞼を瞑って時間を過ごし、数時間たってやっと眠りに落ちた。そんな状態ではいつもより起きるのが遅くなってぼんやりとした中でガレージ内に起きてくる。時計を確認していつもなら相手が起こしに来る時間をとっくに過ぎていることに違和感を持ち、いつの日か渡された端末で相手からのメッセージを見て嫌な予感を覚えた。身支度を整える暇もなく事務所スペースに向かおうと階段に近づいたところで嫌な血の匂いを感じてしまう。昨日も感じたそれに背筋が冷たくなると飛んで階段をすっ飛ばして事務所スペースに入る、そこには更に血の匂いと相手の匂いは濃くなって恐る恐るそのもとに向かう。そこには肩に深い切り傷が入り血を流している、あの時見た光景そのままの相手がいて思考も息もすべてが止まった。目の前が一気に真っ赤になって、なのに手先や体が冷たくなっていく。昨日あんなにもう怪我しないといったのに。その姿を認めたくなくて震える声で名前を呼ぶ、しなくてはいけないことも衝動もごちゃ混ぜになって頭が真っ白になるがまた仕事に行ったことやこんな状態で帰ってきても自分に声をかけずに隠ぺいしようとしたころを理解してしまえば低く冷たい声で問いかけていて)

  • No.9936 by 探偵  2025-11-17 22:27:16 ID:65b68c258


あ、……いや……昨日、撤退していった奴らとまたカチあっちまって。昨日の俺達見て武装を強化してきやがったんだ。鉄パイプとか釘バットとか……サバイバルナイフとか…まぁ、シャツは派手に汚れちまったが体は眷属になってたおかげでこの通り問題ねぇよ。依頼も無事終わったし
(引越しの為少しずつ荷物を事務所に移動させていたがまさか仕事着一式を移動させたのがアダになるとは思わなかった。なんとか相手に見つかる前にデスク脇に置かれたストック分から隠蔽用のシャツを取り出そうとする、それを手に取った瞬間に気配を感じて振り返れば相手が傍に立っていて思わず顔が引き攣った。約束のためになんとしても隠し通さなければならなかったのに、よりにも寄ってあの時と同じ傷を相手に見せたくなかったのに。相手がこちらの名前を呼ぶがその声は震えていて様々な感情が入り交じっているのが良く分かる、その中には怒りも当然あるだろう。低い声で問いかけられればその色はより濃くなって息を詰まらせた。慌てて立ち上がって無意識に取り出したシャツを後ろ手に持つ。自分が相手の信頼を裏切っていることはよく分かっている、しかしおやっさんの縁から繋いだこの依頼を断りたくない。その願いと、もっと打算的な、相手の血が欲しいという欲望が相まって口から出たのはとぼけながらの言い訳だった。大量に血を失ってしまって昨日よりも吸血欲が上がっている、相手を視界に納めいつもより敏感になった嗅覚が相手の匂いを捕らえて血が欲しいと体が掻き立てられる。その衝動はなんとか相手を説得して血を貰わなければという焦りに変換されて、返事の隙を作らぬよう立て続けに喋り続けた。昨日よりも体はなんともないのだと必死にアピールして、最後には「血を飲めば全部治っちまうしな」と本音を滲ませる言葉を付け加えて)

  • No.9937 by 検索  2025-11-18 01:53:51 ID:415c83bff

……ッ…、そういう話じゃなくて、人間だろうと眷属だろうと関係なく僕は君に傷ついて欲しくないっていうのがどうして分からないんだい!それとも僕の意見なんて聞くに値しないと言いたいのかい
(対峙した相手の顔は分かりやすく引き攣っていて立ち上がったと思えば何かを後ろに隠した。やましい事であることは認識しているようで冷たい目線を向けていれば弁解を始める。だがどう考えても偶然あの男達に遭遇する訳でもなく、あのメッセージの仕事は昨日の依頼の続きなのだろう。そして自分には一方的な報告だけでまた無茶をした、つまり昨日の時点で約束など守る気はなかったのだろう。溢れ出ている血の匂いを感じ取って本能が疼いているはずなのにそれ以上に裏切られた絶望に胸を貫かれて上手く息ができない。今まで他人と太い一線を引いてきて良くも悪くも深く関わることがなかった分胸の底がえぐられるような感覚に耐えられそうになかった。こちらに口を挟ませないようなマシンガントークの後吸血をあてにする発言が聞こえるとぷつりと何かが音を立ててちぎれた。湧き上がる感情を言葉としてぶつけるように叫び、冷たく鋭い視線を送る。相手を大切にしたいのに相手自身がそれを蔑ろにする歯がゆさと苛立ちに支配されて八つ当たりのように言葉を重ねる。感情のままであることに気付いて呼吸を挟むがそれでも収まらず睨むように見ると「…今日は血は吸わせない、僕は君の回復の為の道具でもないし僕のことをどうでも良いと思うならお願いと聞く必要ないだろう?」と強い口調で宣言して)

  • No.9938 by 探偵  2025-11-18 08:08:46 ID:65b68c258


それは……ッ!ンでそうなるんだよ!!大体俺はこれくらいの怪我大丈夫だって前々から言ってんだろ!お前の気持ちはありがてぇけど心配しすぎなんだよ!…おやっさんが繋いでくれた縁で護衛の仕事が立て続けに来てる。今の俺ならこの仕事を全部受けられる!それの何が悪いってんだよ!風.都のために今持ってる力を全部使ってるだけだろ!
(この怪我を納得してもらうために必死で言い訳を重ねるが相手に響くことはなくてその声はさらに低く、目線は鋭くなっていく。こちらを心配する叫びには心が揺さぶられて目線が揺らいだが、直後吸血を拒否されると目を見開いて怒りを滲ませた声で叫んだ。相手の気持ちも理解は出来る、何より自分が相手に傷ついて欲しくない。しかしこの街の探偵である以上誰かが泣いているのを放っておくわけにはいかないのだ。今それを実現する力を持つ以上、全力をかけて依頼を遂行するのがこの街の探偵の責務だろう。相手の想いも回復要員扱いしてしまっている自覚もきっちりと持っているのに吸血への渇望のせいで怒りが上回ってしまって上手く感情をコントロールできない、多少の痛みを我慢すれば舞い込んだ依頼を全て解決できるのにそれを止めようとする相手が今は探偵業の障害のように思えた。相手に詰め寄って顔を付き合わせる、その瞳は怒りと、相手の血を求める人外の色を宿していて「明日も護衛頼まれてんだ。きっと今日より派手な乱闘になる。 あの仮面の集団を潰すためにも俺は行かなきゃならねぇんだ。だから、お前の血がなきゃ困る」と威圧するようにこちらも低い声を出しながら再び吸血を要求して)

  • No.9939 by 検索  2025-11-18 11:34:43 ID:415c83bff

君の身を犠牲にしなければ達成できない時点でまともな依頼ではないし、そんな仕事する必要ないだろう。…ならば尚更協力なんて出来ないし勿論血だって飲ませない。それに君は一回、その傷の重みを知るべきだ
(感情のままに低く鋭い目つきで言葉をぶつければ目線が揺らぐが吸血の拒否を突き付けると途端怒りの声があがる。今までため込んできた分を爆発させるように怒りをぶつけられるがどれも言い訳にしか聞こえなくて冷めた目を向ける。相手が探偵という仕事や想いを大切にしているからこそその意志を尊重してきたが極限を言えば特別な人以外の人間がどうなろうと微塵も興味がない身としてはそんな妙なこだわりのために相手が傷つくことが許せなかった。だからこそ昂った頭では正常な判断が出来なくて理解してくれない相手に対してわざと棘のある言い方で探偵の仕事をけなしてしまう。怒りと渇望に染まった人外の瞳で詰め寄ってきて威圧するように求めらえるが更に危ない場所に向かうと分かればもちろん承諾することなんかできず低く硬くなった声で拒絶の返事を返す。こんな目に合っているのに明日も同じ依頼を受けようとしているのもそうだが何よりこの状況でも自分に協力を持ち掛けたり助けを求める姿勢がないのが一番腹立たしくて体の芯が冷えていくようだった。相手の様子を見るに眷属といえど今日受けた傷は深いのだろう、すぐに回復するからこそまた無茶を重ねるのではと思考が及ぶと痛々しい傷からは視線を逸らし目の前にいる相手の肩に押して軽く突き放してその横を通り過ぎる。相手が動けるようになる前に事態を解決してしまえばもう巻き込まれないで済む、ちらりと外を見てまだ夜明けが来ていないことを確認すれば「ちょっと出てくる、今日は帰らないかもしれない」とだけ告げて玄関に向かって)

  • No.9940 by 探偵  2025-11-18 12:42:12 ID:65b68c258


ッ!!…依頼人は助けを求めて鳴.海.探,偵.事.務.所に来てんだ!まともだとか必要ないとか、お前が判断すんなよ!この事務所の探偵じゃねぇお前が口出してんじゃねぇ!!……勝手にしろ。俺はやるべきことをやるだけだ
(相手がこちらの言う事に聞く耳を持たない事と喉の渇きが怒りをさらに加速させて胸に溜まったものを吐き出すが相手の瞳は相変わらず冷たく意見を変えるつもりは無いようだ。それにさらに苛立ちを募らせていたが相手が探偵の仕事を、そして頼ってきた依頼人を貶すようなことを言えば頭の中でブチりと糸が切れる音が響く。変わらず吸血を拒否されれば怒りはますます増して肩を押されたところで我慢の限界を超えた。振り返りながら怒りのままに声を張り上げてはっきりと相手と探偵との間に線を引いた。そもそもは相手を助け出した時に自分のせいでおやっさんを亡くしてしまったのだ、そのおやっさんの意思を自分が継がなければ誰がこの街の涙を拭うというのだ。そのために己を犠牲にするなんて、当たり前だろう。勝手に出ていこうとする相手から視線を逸らし冷たい声で素っ気なく返事をすると握りしめたままのシャツを手に事務所の奥へ引っ込んでいく。相手が外へ出たタイミングでシャツを脱ぐと体についたままの血を軽く拭ってから新たなシャツを着た。相手の匂いが残る事務所では吸血衝動が刺激されて喉が異様に渇く、水をがぶ飲みするがそれで癒されるわけもなく思わず悪態をついた。そのタイミングで端末が着信を知らせる、電話に出てみれば明日約束していた依頼人で焦った声で『マズイんだ翔太郎くん。奴らに囲まれそうだ』と聞こえてきて肝が冷える。明日研究所から荷物を運ぶのを護衛する予定だったがその前に研究所へ直接あの仮面の男達が攻めてきたようだ。直ぐに向かうことを伝えれば事務所を飛び出しバイクに乗って現場へ向かう、研究所につけば依頼人が男達に囲まれているところだった。バイクのままその場へ突っ込むと仮面の男を薙ぎ倒していく、相変わらず物騒な装備が多いが多少攻撃を受けながらでも難なく制圧できる。しかし今回は数だけは多く既に依頼人が囲まれていたのも相まって『動くな』という声が響く、そちらに目を向ければ依頼人がガタイのいい男に捕まり拳銃を突きつけられていた。怯える依頼人の顔を見れば指先さえ動かさず男を睨むことしか出来ない。直後派手な発砲音が響いて胸板に激しい痛みが走る、撃たれたと認識出来たのは数秒で直ぐに意識は暗転した。ガタイのいい男は周りに指示を出すと依頼人と探偵の体を無理やり車に押し込んで何処かへと連れ去っていって)

  • No.9941 by 検索  2025-11-18 14:52:26 ID:415c83bff

……、…宜しく頼むよ
(苛立ちと感情のままに外出する旨を伝えると相手からはそっけなく冷たい声が返される。勢いよくドアを閉めたせいで大きな音が鳴るがそれだけで気分は晴れずに夜の街に飛び出した。最近ではこうして夜に一人で外に出る機会は少ない、その原因を思えばまた感情が乱れそうになるが小さく息を吐いて気持ちを落ち着かせた。勢いで出てきたものの相手の依頼人のことや仮面の男達のことはほとんど知らない、相手の探偵業にあまり関わっていないことを痛感させられながら更に闇に紛れる方に進む。まずは情報を集める手を増やそうといつもの合図で寄ってきた蝙蝠とカラスに手のひらを引っ掻いて作った傷から血を与えて一時的な眷属にする、こちらが分かっている情報を伝えて引っかかる物を探すように使役の令を送れば一斉に空に飛び立っていった。それから街中をあてもなく探し回ってみるもめぼしい情報は得られない。夜風に当たっていれば少しずつ頭も冷えてきて相手に酷いことを言ったかもしれないと不安が過ぎる、だが今更戻るにしても上手く話せる気がしない。落ち着かない心境で綺麗な満月の空を見上げているとぐらりと一気に波の様な気持ち悪さと喪失感が襲ってきて咄嗟に柱を支えにする、初めて感じる強烈な不快感に眉を顰めていれば直後使役していた蝙蝠から妙な音の察知報告があがる。偶然にしては出来過ぎたタイミングにいても経っても居られずにまだ街の中でありながら飛び上がりその場所に向かう。その道中、下ですれ違った車から一瞬だけ見知った匂いが香る。それがついさっき濃く嗅いだ血の匂いだと気付けば背筋は冷え切って方向転換してその車の追跡を始めて)

  • No.9942 by 探偵  2025-11-18 18:09:27 ID:65b68c258


……、……っ……どこだ、ここ?
(海辺の倉庫街を何度も曲がった先、ただの輸入倉庫のフリをしたその中には仮面の男がチラホラと歩いている。本命はその更に地下で仮面の男達が息を殺してひしめき合っていた。その中の一室、捕らえた人間を逃がさないため広い施設の一番奥に備えられたその部屋には人間を痛めつける為の道具だけが備わっていた。最初に感じたのは痛みで意識を無理やり叩き起されると目を開ける、朦朧とした視界がゆっくりと視界を結んで周囲を見回した。認識できたのはどうやら何処か暗い部屋の一室らしいということだけ、体を動かそうとするが直後ミシリと音が響いて自分が椅子にロープで括り付けられていることに気が付いた。撃たれた箇所は未だにじわりと痛い、いつもならば傷が塞がっていてもおかしくないのを考えればきっと体内の血が足りないのだろう。状況が分からず思わず呟きを零せば『おいマジかよこいつ本当に生きてやがる』と声が聞こえてくる、声の方に顔を向ければそこには数人の仮面の男と同じく椅子に括り付けられた依頼人の姿があった。依頼人は怯えきっていてなぐられたのか頬が腫れ上がっている、その瞬間に意識が覚醒しぶわりと怒りが湧き上がるが同時に異常な喉の渇きを覚えた。依頼人に危害を加えられたことに怒らなければならないのにそれ以上に体が血を渇望している。ここが何処か分からないがこちらがしくじって依頼人を危険に晒しているのだ、一刻も早く依頼人を救わなければならないのに脳内は甘美な血が欲しいという欲求で塗り潰されそうになって瞳が揺れる。そんなこちらの様子など気にもせず男達はこちらにナイフを向けると『お前にも聞いてやる。例の装置は何処だ』と覚えのない事を聞かれ、しかし答える余裕もなくただ己の吸血衝動を押さえつけるのに必死で)

  • No.9943 by 検索  2025-11-18 19:49:24 ID:415c83bff

……ここだ。 …、…
(かすかに抱いた違和感と勘のようなものを元に一台の車を追いかける。流石に吸血鬼の力を持ってしても車の速度には及ばないが大体の方角を掴めばあとはそれを辿るだけだ。そうしてたどり着いたのは海辺の倉庫でやけに辺りが静かなのもあって様子を伺いながら気配を探る。その中で特に仮面の男か出入りしたり何処かに連絡を取りあっている倉庫を見付ける。そして多くの人間の匂いと共に微かにだが相手の血の匂いを感じて眉を顰める。恐らく相手はこの中だ。吸血鬼としてあまり目立った行動はしたくないのだが特別な存在に何かするつもりなら取り戻すまでだ。正面から入ろうとすれば当然仮面の男に引き止められるが持ち前の力で逆に腕を取って押さえ込み床に沈める。そうしてあっという間に見張りを何とかしてしまうと倉庫の中に侵入する。まだ息のあった者から連絡が入ったのか既に臨戦態勢の男に出迎えられ「ちょっと返して欲しい者があるから通してくれないかい」と聞いてみるも当然簡単に通してくれそうにない。人数差で詰められないよう近付いてきた男の体勢を崩しそのまま体を集団の中に投げ飛ばす。冷静さに欠いているせいか力の制御が出来ず人体から鳴ってはいけない音と壁から轟音が建物全体に響いた。人ならざる能力と怪力をふるいながら男達を薙ぎ倒していき、血をたどって相手を探して)

  • No.9944 by 探偵  2025-11-18 21:14:06 ID:65b68c258


……っ、……ぐ……ガ……ッ!よこせッ!!
(依頼人を傷つけられた怒りと早くこの場から脱出しなければという思考の合間に血が欲しいという欲求が割り込んできて体を支配しようとする。そんな状態で仮面の男達の質問にまともに答えられるはずもなく歯を食いしばっていれば男はこちらに向けていたナイフを依頼人の首元に突きつけた。直後地下全体に地響きのようなものが鳴り響く、尋常ではない音に男は『なんだっ?!』と動揺して狭い部屋を見回した。その瞬間に、ナイフの切っ先が依頼人の首を僅かに掠めた。途端に広がる血の匂いに目をまるまると開く、焦点があっているのか分からない瞳は依頼人の首へ吸い寄せられて赤い一筋が見えた時には理性が飛んだ。叫ぶと同時に縛り付けられていた椅子ごと破壊して立ち上がり拘束を解く、男が驚愕する間に人のスピードを越えて依頼人の肩を捕らえると口を大きく開けた。しかしその瞬間に、今手を添えている体がいつもとは違う人物であると、フィリップではないことに気がつく。おかげで喉を食い破る勢いは衰えて牙を立てて噛み付くに留まった。依頼人は悲鳴を上げて気絶してしまう、溢れ出た血を吸い上げたが直後顔を歪めた。吐きそうになるくらいの腐卵臭に嗚咽しそうになるほどの舌触りの悪さ、極めつけに雑味を詰め込んだような味に思わずむせ込み血を吐き出す。口を乱暴に拭うと「ンだよこれ」と悪態をつき余りの不味さに怒りさえ湧いてきた。今すぐに血が、この渇きを満たす血が、最高に美味い血が、必要なのに。渇きと怒りで頭がどうにかなりそうだ、「フィリップのが」と口にするがここに相手はいない。こちらの隙をついたつもりか男が襲いかかってくるが軽く腕を振っただけで吹っ飛んでいってしまう。腰を抜かしたもう一人の男のナイフを奪って腕を無理やり掴んでナイフで切りつける、そこから出た血を口にしてみるが「くそッ!不味すぎんだよ!」と八つ当たりを言い放って拳を浴びせ意識を奪った。今すぐに血が必要だ、朦朧としながら扉を蹴り飛ばして破壊すると「血が」とうわ言のように呟き、こちらに向かってきた男を殴りつけて意識を奪う。また歩き出して「フィリップ」と無意識に口にするが渇きが癒されることはなく、またこちらを捕らえようとしてきた男の腕を捻って噛み付いてみるが食えたものではなくて「なんでどいつもこいつも不味いんだよ!!」と怒鳴り散らして男を壁に叩き付けた。相手が同じタイミングで侵入し騒動になっているのを知らないまま「フィリップ、」とまた無意識のうちに呟く。意識した行為ではなかったが相手の名前を呟くと僅かに本能を押さえつけられて襲いかかる男をギリギリ殺さずに済んでいた。適当な人間の血を口にしては不味くてえずきながら吐き出すのを繰り返して口が真っ赤に染まった頃、傷口が癒えぬまま動いたせいか渇きは限界を超えて意識さえ混濁してくる。騒動を聞きつけたのかあの時のガタイがいい男がやって来て怒りのままこちらへと襲いかかってくるが制御の効かない体は男を簡単に地面へと捻り倒した。男の額から血が流れる、ドブのような匂いなのに血が欲しくて堪らない。「フィリップ…!」とまた無意識に呟くが本能は限界を迎えてナイフを振りかざせば「もうお前でいい!俺はっ!血がッ!血がッあ゛ああああッ!!」と半狂乱のままナイフを振り下ろして)

  • No.9945 by 検索  2025-11-19 01:06:03 ID:415c83bff

…ねぇ、翔太郎何処?…っ、この匂い……、っ、しょう、たろう?
(急がなくてはという焦りとこんなところに相手が居る不快感と立ち塞がってくる怒りで感情は入り乱れているのに妙に思考は冷静で人外の力で男たちを倒していく。辺りに血が漂って暫く血を吸えてない体は渇きを訴えるがもう他所で吸血をするつもりはなくて足でその体を端に避けた。ある程度片づけたところでまだ息のあるリーダーっぽい人物のもとにしゃがみこんで低い声で居場所を尋ねるとどこか怯えたように奥の扉を指さす。衣類を整えてからその扉に向かい、地下への階段を下りていけば更に濃くなった血の匂いと悲鳴にも似た叫び声が聞こえてきて嫌な予感に足を急ぐ。進んでいけば血を流しながら地面に倒れうめき声をあげている仮面の男の姿があって目を見開く、まるで怪物に襲われたような姿に事務所を出る前の必死に血を欲しがる相手の姿が重なって背筋が冷える。急いでその通路を進んでいけば叫び声と大きな物音の発生源に近づいていき、施錠された扉を足で思いっきり蹴り飛ばして穴をあければそこに人間に襲いこの状況を生み出した怪物がいて目を見開く。見知った顔に服、そして匂いも全部見知ったものなのに凄惨すぎる現場に目の前の人物が一瞬相手だと理解出来なかった。瞳を揺らし伺うように名前を口にしていたが相手がきらり光るもの、刃物を持って狂乱しながら振り下ろそうとしていればとっさに体が動いて全ての力をもってして相手の元に駆け寄る。人間はどうなっていいが相手の手は汚したくない、ただその一心で人間と相手の相手に身を滑り込ませると「翔太郎!!」と叫んだ。だが勢いを持った腕の動きは簡単に止まらず振り下ろされた刃物がこちらの肩に命中して深く突き刺さる。うめき声と悲鳴に似た声が喉から絞り出されて途端血があふれ出すが相手のことを止めたくてふらついた体を踏み出して相手のそばに寄ればまた「っ翔太郎」と名前を呼びながら制止させるように相手に抱き着いて)

  • No.9946 by 探偵  2025-11-19 07:45:20 ID:65b68c258


…っ!!……え、…フィリップ?……あ、あぁああっ!
(血が、血が、今すぐこの喉を渇きを満たす血が、失った分を癒す甘美の味が必要だ。目の前にある血はドブの匂いしかしないがもう背に腹はかえられない、不快な血への怒りと吸血衝動が綯い交ぜになって体が突き動かされるままにナイフを振り下ろした。手から刃物が肉を引き裂く感触が伝わる、しかし直後芳醇で甘美な香りを嗅ぎ取れば動きを止めた。渇望した美味い血の香りがして飲みもしていないのに酔ったように頭を揺さぶるが直後体を抱き締められて愛しい声が聞こえてくれば間の抜けた声が出た。柔らかな感触とここに居ても良いと思える安心感、何よりもずっと離れたくないと思う優しい匂い、あれだけ体を支配していた本能が抜け落ちて確かめるようにその名前を呼ぶ。傍にある体を掴めば漸く相手がいるのだと気が付いた。しかし同時に今ナイフを突き立てた体が、溢れ出る血が、相手のものであると認識すれば体がぐちゃぐちゃに引き裂かれた気がして悲痛な叫び声をあげる。今自分がナイフを突き立てたのは、傷つけたのは、何よりも大切な恋人だったのだから。こちらを抱き締める体はいつもより力無くこちらからも腕を回すと「フィリップ!!」と叫ぶ、あれだけ血を欲していたのに香り立つ相手の血の誘惑よりも相手への気持ちが遥かに上回っていた。深く突き刺さったナイフは血を絶えず溢れ出させて今も赤が相手の服に広がっていっている、頑丈だと思っていた相手がこれほど弱っているのは見た事かなくて肝が冷えて焦りと自分が相手を傷つけたのだという絶望とで息が出来なかった。加減も分からず自分の服を引きちぎると肌を露出させる、そこには銃弾が貫通した跡があって未だに完治せず血が滲んでいる。相手を強く抱き寄せて傷口へ近づけると「フィリップ!早く飲め!俺のせいで…お前が死んじまう!早くッ!!」となんとか相手を回復させようとして)

  • No.9947 by 検索  2025-11-19 12:50:02 ID:415c83bff

翔太郎、…大丈夫、これくらいじゃ死んだりはしないよ。…ん、
(なんとかすべての力を使い人間と相手の間に割り込むと振り下ろされたナイフを自分の体で受け止める。ふらりとしながらその身体を抱きしめて名前を呼ぶと意識が戻ったかのように身体の動きが止まって目を合わせた。こちらの存在を認識した途端悲痛な叫び声をあげて先ほどとは違う乱れ方をすると腕に力を込めてもう一度名前を呼び何とか落ち着かせようと試みる。刺された箇所はじくじくと痛み絶えず血を溢れさせていてくっついている二人の服を赤く染めていく、パニックになっている相手の背中を擦って落ち着かせていると力いっぱいに引き寄せられ胸元に顔が近づく。そこにはさっきまで無かった貫通した穴があって何があったかを想像すれば顔を顰めた。冷静な頭で体の方は大丈夫だと告げるも目の前の傷から溢れる血の匂いが、そして痛々しく残った傷に目が奪われると本能のまま口を近づける。傷口に唇を当て軽く吸い付くとこんな状況でも甘美で力が満ち溢れるような特別な味が口に広がって至福の息が零れる。全身が喜び指先まで広がっていくような感覚を覚えながら血を啜れば肩口の傷は少し癒えて流れる血の勢いも収まっていく。完全に治りきらない内に離れてその傷に舌を這わせて穴や傷を塞ぐ。周囲の血も舐め取って綺麗にすると再度相手と目を合わせて「苦しい目に合わせてすまない、飲んでいいよ」とまだ血の流れ出している肩の方に顔を抱き寄せて)

  • No.9948 by 探偵  2025-11-19 18:22:04 ID:65b68c258


フィリップ……、……俺……すまねぇ…俺のせいで…俺が、お前を…ごめん……俺が、しくじったから……ごめん…俺が、お前を…傷つけた……こんなに、させた…本当にすまねぇ…俺のせいだ…
(目の前で溢れる相手の血とふらつく体を前に相手が死んでしまうかもしれないと焦燥に駆られて必死で自分の血を与えようとする。相手が**ば自分も同じ運命であるだなんて、そんな話は頭から外れてただ相手を生かすために必死だった。背中を擦られ大丈夫だと言われるも自分が相手を殺してしまうかもしれないという絶望は拭えなくて傷口から吸血する相手をジッと見つめていた。安堵するような吐息が肌を掠めればそこで初めて相手の無事が見えて息をつく。しかし相手はまだ傷が癒えきっていないのに口を離して困惑するように名前を呼ぶ、傷口の周りまで綺麗にされて目が合えば謝罪と共に吸血が許されて目を見開くと瞳を揺らした。そのまま傷口の方に抱き寄せられたがそこで固まってしまう。傷口からは何者にも変え難い甘美な香りが漂ってくる、他の人間の耐え難い匂いとは違う本能を掻き立てるような美味そうな匂い。しかしその傷口は何よりも大切な存在を傷つけた痕で相手にナイフを突き立てた何よりの証拠だった。少しずつ呼吸が浅く早くなっていく、これ以上その傷口を見ていられなくて自らの手のひらに唾液を塗りつけ傷口に塗り込みそこを塞いだ。そのまま相手を抱き締めるが上手く力が入らない、血への渇望と喉の痛みが限界を超えて意識が朦朧としてくる。その状態では言わなければならない謝罪も覚束無くて途切れ途切れに言葉を紡ぐ、少しずつ体の力も失われて凭れかかるようになりながら「もう、フィリップを傷つけたくない…俺また、見境なくなるかもしんねぇ」と弱々しく口にしながら肩に顔を埋めていて)

  • No.9949 by 検索  2025-11-19 19:26:01 ID:415c83bff

…翔太郎、大丈夫だよ。吸血鬼の体が頑丈なのは君がよくわかっているだろう? それに僕たちにとって吸血は傷つけることじゃなくてお互いを確かめ合う行為だ。
(あふれ出る血を貰うと幾らか傷や痛みもマシになって傷口を閉じてから顔をあげると相手から名前を呼ばれた。相手の方にも吸血を許して傷口に抱き寄せるがその途中で固まってしまって腕の中の相手の呼吸が浅く早いものになっていく。血を吸おうとしないことに目を瞬かせるも聞こえてくる自責と謝罪の言葉に相手の抱いている感情を察して胸が痛くなった。トラウマに近い形になって怯えながらも力なく抱きしめてくる相手の背中にまた手を添えると優しくそこを撫でながら名前を呼び、大丈夫だと何度も声をかける。相手にとって自分を傷つけたことが大罪のような受け取り方をされているがこれくらいの損傷はなんてこない。それよりも相手が無事だったことが何倍にも価値があるのだから。慰めるように相手の体と頭を抱いて落ち着かせるように言葉をかけていく。肩に埋められた頭を優しくなでて自分たちの間の吸血は加害行為ではないとすり寄って自らの存在を伝えながら言葉を掛けていく。弱弱しい体をもう一度強く抱きしめると「何かあったら僕が絶対に止めるしまだ未熟な君に殺されたりはしない、だから心配しなくていい」と不安を取り除く言葉を掛けて)

  • No.9950 by 探偵  2025-11-19 20:27:21 ID:65b68c258


…、…フィリップ……お前が傍にいてくれたら、ちゃんと制御できるよな……ありがとう…
(どうしようもなく喉は渇いているのにまた衝動のままに動いてしまうのか怖い、相手に傷を付けることなんてしたくない。それなのに相手を抱き締める腕は解くことが出来ず離れたくない。身勝手な行動をする自分自身にも嫌気が差していた。思考力も薄れどうしようもなくなっていれば相手の手のひらが背中に添えられる、体温は低いはずなのにそれは何よりも暖かくて心地良い。名前を呼ばれて落ち着かせるように背中を撫でられれば朦朧として早くなり過ぎた呼吸が撫でるスピードに合わせてゆっくりになっていく、頭にも手が添えられ撫でられれば引き裂かれた思考もまた貼り合わされていった。そして自分達における吸血の意味を伝えられこちらに擦り寄る相手の存在を感じれば緊張が解けるように吐息を漏らす、眷属になってから何度も互いに血を交換してきたがそのどれをとっても幸福な時間だった。相手の匂いを、体温を、味を感じて溶け合うような至福の時間。こちらに回された腕にまた力が籠って強くその存在を感じる、何処よりも安心できる場所がここなのだと思い出せてくれる。そして数日前に交わした会話を思い出してこちらからも軽く擦り寄った。大切な恋人に手荒な真似はしない。ゆっくり顔をあげ相手と目線を交わす、顔色は悪いが焦点の結んだ瞳で見つめれば礼を伝えた。そして再び肩に顔を埋めるとなるべく痛みがないようにゆっくり牙を肌へと沈み込ませる、プツリと皮膚を破った瞬間に何物にも変え難い甘美な味が口の中に広がって酩酊するように思考が揺れ思わず息を吐いた。次々に溢れ出る血を啜れば渇ききった土に水が注がれるように体の隅々まで満たされていく、相手を抱き締める腕にも少しずつ力が戻っていった。渇ききっていた体に相手の血はあまりに美味すぎで思わず高い音を立てながら血を吸い上げてしまう、その音に自分で気づいて思わず口を離してしまった。相手も万全ではないのだから吸血しすぎるのも良くない、それならばと先程の刺し傷に顔を寄せる。相手にしてもらったのと同じように傷口周辺についてしまった血に舌を這わせるとそこに付着している血を丁寧に舐め取っていって)

  • No.9951 by 検索  2025-11-20 11:21:41 ID:415c83bff

…ああ、だから安心してくれ。…ん、……もういいのかい?
(怖がっている相手を優しく撫でていくと段々と呼吸も落ち着いてきて低い体温を共有しながら声をかける。今からする行為は大切な人の血を奪うような加害行為ではなくお互いの味や体温、存在などを共有してともにいるための行為なのだと告げていると相手からも落ち着いたような声で擦り寄ってきてその頭をまた撫でる。相手の顔が上がって目があえば顔色の悪さにまた胸を痛んでしまうが軽く微笑んで見せて受け入れる意思を示す。再び相手が肩に顔が埋められて牙が皮膚に沈み突き破られると相手に抱き着く腕に力が籠る。相当飢餓状態だったのか吐いた息が肌を掠めて力を込められながら吸い付く姿を見れば漸く肩の荷が下りたような気がして背中や頭を撫で続けながらその様子を見守る。段々と相手が回復して体にも力が戻っていくのを感じると自然と口元も緩んだ、だが高い音を立てながら血を吸い上げられたと思ったら急に相手が離れて行って顔を覗き込みながら様子を伺う。相手の口元は肩の傷に向かい、その周囲の血を丁寧に舐められ始めるとくすぐったさと健気さに小さく笑い声を零すと「翔太郎」と名前を読みながらまた撫でていた。そうして漸く取り戻した穏やかな幸せに浸っていたが廊下の奥から騒がしい人間の声と足音が聞こえてぴくっと耳を反応させる。この被害を受けて仲間でも呼んだのだろうか、この状況を邪魔されることに分かりやすく表情に不機嫌オーラを浮かべて睨むようにそちらを向けるもはやく二人の場所に帰りたいという想いも強まると「何だか騒がしくなってきたし早く帰ろうか」と軽い調子で声を掛けながら相手の膝裏に手を通して軽々しく横抱きにして持ち上げながら相手の顔を見て)

  • No.9952 by 探偵  2025-11-20 12:29:23 ID:65b68c258


…お前が倒れたら困るだろ…フィリップ……のあっ?!……そうだな、俺も早くお前と一緒に帰りたい
(牙が肌を食い破った瞬間相手の体は強ばってまた傷つけてしまったと思考が過ぎるが優しく撫でられたままであれば余計な考えは溶けさっていく。そのまま撫でられ続ければ全てが受け入れられている気がして血を飲むだけでは満たされない幸福が体の隅々まで広がっていく、相手の血は今までで飲んだどれよりも美味くて夢中で相手のものを体内に取り込み続けた。しかし吸血しすぎても負担がかかるだろうと口を離せば伺うように顔を覗き込まれる、あの時の約束通り大切な恋人に手荒な真似はしない。体に付着した血を丁寧に舐め取っていればこちらを呼ぶ相手の声が鼓膜に響いて血の甘さと混じりあって脳を痺れさせる、撫でられる幸せも相まってふわりとまた心が軽くなってその分幸せが満ちれば応えるように名前を呼んでいた。しかし不意に廊下の奥が騒がしくなってここが敵地の真っ只中であるのを思い出す、早く脱出しなければと緊張が走るが反して相手は軽い調子でいて、声を掛けられ返事をする前に体が宙に浮けば思わず変な声が出た。まだここは危険な場所でこれからあの仮面の男達が来ることを考えれば、いつもならば文句を言って自ら相手の腕を抜け出すだろう。しかし今はここから離れたくない。何度も大丈夫だと言われて撫でられて二人だけに許される吸血という行為で相手の存在を確かめた今、相手のに居たいと、相手の腕の中でこのまま甘えていたいと願ってしまった。せめて男達に顔を見られないようにと帽子を目深に被りながら傍にある胸板に擦り寄る、少しだけ帽子を上げてチラリと相手を見上げると「任せていいか?」と伺うように問いかけて)

  • No.9953 by 検索  2025-11-20 15:53:30 ID:415c83bff

ああ、もちろん。君はここでゆっくりと休んでくれたまえ
(あれだけ苦しんでいた相手の顔に穏やかな笑みが浮かんで漸く全てを取り戻したと安堵と幸せに浸っていたが廊下の奥が騒がしくなればそちらに意識を向けざるを得ない。早く脱出した方が良さそうな状況に軽々しく相手を抱き上げると変な声があがった。普段ならば何かと抵抗や文句をつけてきそうな場面だが相手は腕の中に納まったままだ。そしてハットを深くかぶりながらもこちらに擦り寄り賛同の返事が聞こえてくれば機嫌は一気に良くなる。帽子の間から目が覗いて窺うように聞こえれると口端は緩んで弾む声で返事をした、そのまま帽子越しに軽くキスを落とすと相手を持ち上げたまま歩き出す。廊下の奥から仮面の男達が襲ってくると相手に当たらないように躱して浮きながら蹴りを飛ばす。そのまま階段を飛ばして最短距離で地上に出ると建物の柱を蹴りだけでへこませ今にも崩壊しそうな状態にしてから倉庫を後にした。外に出れば夜明けが近いのか東の空が白みはじめていた、日が上がってしまえば吸血鬼は動けなくなってしまう。相手の体をしっかり抱き直すと「一気に飛ばすから掴まっていてくれ」と告げてから一気に加速して風の街の事務所へと向かって)

  • No.9954 by 探偵  2025-11-20 17:44:52 ID:65b68c258


…ありがとな、フィリップ……っ、おぅ。頼んだ
(相手の腕の中に収まっている場合ではないのは分かっているが今はここをどうしても離れたくない。ここには正気を失うほどの渇きも大切な人を傷つけてしまう絶望もない、ただ愛しい人の存在と幸せがあるだけだ。この場を任せることにすれば上機嫌な返事が聞こえてきてこちらも口角をあげる、帽子越しに口付けを受ければさらに口元は緩まるが同時にもっと甘くて暖かいものが欲しくなって物足りなさを感じればせめてもと額を胸板へと押し付けていた。そうしているうちに男達がこちらへと迫ってきて相手が動きやすいよう首に両腕を回してさらに密着した体勢になる、敵からの攻撃は面白いくらい当たらなくて宙に浮かびながら蹴りでノックアウトしていく姿は優雅でさえあった。思わず飛べるのはずるいと言いかけるが反省がないと怒られそうなので黙っておくことにする。宙へ浮かぶ心地に揺られたまま地下から出れば相手は柱を蹴り飛ばし倉庫を半壊状態にして思わず目を見開く。これでここの組織はもう派手に動くことは出来ないだろう、あとでジンさんに連絡しておかなければ。外へと出ると日が登りかけていて思わず抱き着く腕に力が入って表情が強ばる、しかししっかり抱えるように腕の位置が変わるとその頼もしさに再び口元が緩んでさらに腕に力を込めた。そのまま白む夜空を一気に駆け抜けていく、太陽は自分達にとって天敵ではあるが朝の空気は良く澄んでいてそれを飛びながら感じることなんてない。ゆっくりと呼吸すると「こんな風、感じたことねえ…」と思わず呟いて)

  • No.9955 by 検索  2025-11-20 21:07:57 ID:415c83bff

こんな時間に外に出て空を飛ぶ機会なんて滅多にないから確かに新鮮だ。…そろそろ着きそうだ
(彼らの根城を後にしてしまえばもうあとは帰るだけだ。相手を抱いたままバランスを崩さない程度の加速で空を駆け抜けていく。腕の中で相手が安心して身を預けてくれて風を感じている姿を見ればまた口元に笑みが浮かぶ。普段ならば太陽に当たらないように夜明けのかなり前から事務所に戻ることを促されるからこんな時間に外にいることはない。そろそろこうやって空を飛ぶのも朝になってしまえばかなり目立ってしまう。くすくすと笑いながら更に羽を動かして加速して帰路を急いだ。そうしていれば見覚えのある区画が見えてきて速度を落としながら下降していく、そして事務所の屋上にたどり着くとそっと地面に着地して相手もゆっくりと腕から降ろす。ふらつかないように支えながら相手と目を合わせると「…おかえり、翔太郎」と声をかけて)

  • No.9956 by 探偵  2025-11-20 22:22:19 ID:65b68c258


良い朝だな。……ただいま、フィリップ。…とりあえず中入るか
(相手の腕の中で澄んだ風を受けて事務所へと帰っていく、もうすぐ朝日に耐えられなくなりそうだがそれでも誰もいない風.都の空を二人きりで移動するのは特別な時間にも思えた。やがてさらにスピードがあがってあっという間に事務所の屋上へと帰ってくる、腕の中からそっと降ろされてふらつかないよう支えられ随分な好待遇だ。それを数時間前は過保護だと切り捨てていたが今は大切にされているのだと素直に受け止めることが出来る。相手から出迎えの言葉を掛けられれば無事に二人の場所へ帰ってこれたのだと、そして相手の傍に居ていいのだと、また思えて小さく笑みを浮かべながらこちらも挨拶を返した。喧騒が落ち着いていろいろと言わなければならないことはあるがもうすぐ太陽が登ってくる、ひとまずはそれを避けようと手を取るとしっかりと繋いで事務所へと戻っていった。カーテンを締め切り陽の入らない事務所へやってくれば帽子を傍らに置きそっと手を離して相手の正面に立つ、そして深く頭を下げると「すまなかった」と改めて謝罪した。今回の事態を招いたのは間違いなく自分だ、舞い上がって見誤って相手を心身共に傷つけた。「俺が無茶して怪我を軽んじてた事もちゃんと警告してくれてたのに、意地張って聞かなくてすまねぇ。お前の血を飲んだら何とかなるって甘えてたんだ。それでお前に嘘も着いたし、傷つけちまって…俺が未熟だった」と反省を口にして)

  • No.9957 by 検索  2025-11-21 11:31:49 ID:415c83bff

そうだね。…、本当にどれだけ心配したと思っているんだい。幾ら眷属になろうとも人の性質、君のハーフボイルドな所までは変わりやしない
(屋上に降り立って相手を下ろし、出迎えの言葉をかけるとその顔に笑みが浮かんで呼応する帰宅の挨拶がされる。漸く元に戻すことが出来たと表情を緩めていれば夜明けが近いと手を取られてしっかり繋がれた手をこちらからも握り返して事務所の中に入った。遮光カーテンで太陽の光を遮って安全な空間にすると相手が帽子を外して傍らに置いてから正面に立って目を僅かに開く。そして頭を下げて謝罪されると突然のことに固まってしまった。なんてことのない人間相手ならばそもそも心配しない、したとしても強く拒否された時点で去っていただろう。相手だからこそ気になって心配してこちらのいう事を聞かない態度に腹を立てて、心乱されて傷ついたのは間違いない。そしてそれはこれからずっと一緒にいるなら伝えるべき感情だと思えば数秒沈黙した後、溜息交じりに相手の言葉を肯定する。体が変わろうとも魂までは変わらない。相手の良い部分も悪い部分もそのままで今回はその未熟な所が吸血鬼の体と悪い様に噛み合ってしまった結果だろう。一歩近づいて相手の肩にぽんと手を置き、顔を上げさせながらその頬に手を添えるように移す。普段言われているワードを使いながら相手を見つめ「でも今の君には僕が居るだろう?」と自らの存在を伝えて)

  • No.9958 by 探偵  2025-11-21 12:35:34 ID:65b68c258


ぐ、…今回のは言い返せねぇ……、…え?…あ……そうか、お前…あの時……一緒に行ってくれようとしたのに、俺が断ったのか
(無事に帰って来ることは出来たがこのままではいつも通りに戻ることは出来ない、自分の弱さに、何より傷つけた相手にきちんと向き合わなければこの先悠久の時を一緒に居る資格は無いだろう。頭を下げて謝罪すれば呆れ混じりの返事がされて息を詰まらせる、いつもならば即座に否定する半熟という言葉も今回は言い返す資格はひとつもないだろう。立て続けの依頼に舞い上がり、ひとりで出来ると実力を見誤って、相手を危険に晒しまでしたのだから。振り返ってみればハードボイルドな男の片隅にも置けない。相手の言葉によってさらに自分の未熟さを痛感させられ益々顔が下がりそうになるが、その前に肩に手を置かれて体が元の位置に戻って頬に手を添えられ目線を交わすと瞬きをする。そして告げられた言葉にまた目を瞬かせながら間の抜けた声が出た。直後に数日前のやり取りを思い出して声が溢れる。今までは依頼があると突然ついて行くと言い出すことが多くて、それは相手の気紛れだったのだろうが、数日前のそれは一緒に行かないのかの確認だった。即ちそれはこちらを案じて言ってくれた問いかけだったのだろう。ただ好奇心のままについてくるのではなく、一緒に依頼にかかってくれるという相手の申し出だった。あの時の言葉を漸く理解すると今度は伺うように瞳を向ける、頬に添えられた手の暖かさを感じながら一歩近づいて相手の腰に腕を緩く回せば「フィリップ…これからも今回みたいに俺一人じゃ出来ねぇ依頼がきっと出てくる。その時には、俺と一緒に解決してくれねぇか?この街の探偵として」と静かな声で問いかけて)

  • No.9959 by 検索  2025-11-21 15:08:39 ID:415c83bff

…良いよ。君のやりたいことを否定するつもりもないし生涯を共にするなら一緒に探偵をするというのも楽しそうだ。僕達二人ならばきっと何でも出来るだろう
(普段なら即座に否定されるワードも今回は思う所があるようで言葉を詰まらせている。だが相手にずっと反省して欲しい訳ではなく自分の思いを伝えるために頬に手を添え目を合わせながらこちらの想いを伝えた。何を言われたのか分からないように目が瞬いて間の抜けた声が聞こえてきたがすぐに数日前のやり取りに思い至ったようで整理するように呟いている。そして伺うような目がこちらを向いて軽く抱きしめられながら共にあることを持ち掛けられると少しの間見つめてから軽く笑みが浮かべて承諾の返事をした。元より相手のやりたいことを取り上げる気が無い、単にそこに自分が居ないのが不満だっただけで相手とならば探偵という仕事も面白そうだ。これからまた長い間生きるのを考えれば良い生きがいになるかもしれない。するりと頬を撫でて二人ならば出来ると自信たっぷりの表情で告げる。それからぎゅっと抱きしめると「これでもう探偵じゃないくせに、とは言わせないよ」とあの言い合いの中で引っ掛かっていた言葉を引き合いに得意げに告げて)

  • No.9960 by 探偵  2025-11-21 17:56:30 ID:65b68c258


…フィリップ……あぁ、これからは探偵もお揃いだ。お前となら俺だけじゃ出来ないことも、それ以上のことも、何だってできる
(相手と目を合わせて自分が歩む道も共に歩んで欲しいと願いでる、刹那の間見つめ合って承諾の返事がされると嬉しさが溢れて顔を明るくさせ嬉しさを噛み締めるように名前を呼んだ。おやっさんから継いだ探偵という仕事、相手が日中動けないのもあって一緒に探偵をすることを想像もしていなかったが今やその条件も同じになっている。相手と血も命も時間も共有しているのならば風.都.の探偵という仕事も共有したっていい。頬を撫でられるとその心地に浸るように目を閉じる、そのまま強く抱き締められるとこちらも背中に腕を回してその体を強く抱き締めた。言い合いの中で放ってしまった言葉を引き合いに出されると思わず苦笑いを浮かべるがこれからはその差もない、それももう同じだ。一人では手に負えないことがあるのは今日嫌という程味わったが相手とならば既に何でも出来る気がして同じ言葉を繰り返しながら軽くすり寄る、大切な恋人を抱き締めながら「…俺の仕事にお前を巻き込んで怪我させたくなくて誘ってなかったが、お前の方が遥かに強くて丈夫だったな」とこちらこそ過保護だったかもしれないと軽く笑いながら呟く。しかしふと顔をあげれば「でも今後、力の制御気をつけろよ。今日みたいに人前で飛んだり吹き飛ばしたりすんのはマズイだろ」と全く人のことを言えない点に釘をさしていて)

  • No.9961 by 検索  2025-11-22 09:16:02 ID:415c83bff

君が心配しすぎなんだよ、僕の方が吸血鬼としても荒事にしても先輩だ。 君がそれを言うのかい?まあでもこれから平穏な生活を送るためにも気をつけた方がよさそうだ
(承諾の返事をすれば相手は嬉しそうに微笑む、ぎゅっと強く抱きしめ合って仕事も日常も相手ともにある未来を想像して口元はつい緩んでしまう。すり寄ってくる相手を優しくなでて取り戻せた存在を確かめていると相手の呟きが聞こえてきて同意だと頷く。なぜか相手は自分を守ろうと躍起になっている様子だったがそもそも相手より歳も重ねていて眷属になったとはいえ自分がオリジナルで歴も長い。それを感じさせないくらい対等に接しられていたからと思えば何処かくすぐったくもあるが今は対等な立場になったならと得意げに先輩面を見せる。だが相手が顔を上げて今日の振る舞いについて指摘されるとぱちりと目を瞬かせてから相手もだと言葉を返す。だが今日は相手を取り戻すためとはいえ珍しく力の制御が効かなくて目的を果たすために好き勝手に動いていた自覚はある、一人ならばある程度好き勝手に動いても構わないし怪我を負おうと自己責任だ、何か問題が起きればその土地を離れても良い。だが探偵としてここに居場所を作るのならば、そして相手とともにいるためなら多少は目立たないようにふるまう必要があるだろう。じっと相手を見つめると「君がずっと一緒にいてくれるならたぶん大丈夫だ」とまた楽しそうに微笑んで)

  • No.9962 by 探偵  2025-11-22 13:33:56 ID:65b68c258


それは今日十分実感したっての。ならフィリップが吸血鬼の先輩で俺が探偵の先輩ってことで。……俺がお前から離れるわけねぇだろ
(まだしっかりと二人揃って探偵として依頼は受けたことがないのに一緒ならば何でも出来る全能感が胸を満たして止まない、擦り寄った頭を撫でられて相手からしか与えられない心地に浸ってもう傍から離れられる気がしなかった。ただ人の事を言える立場ではないが本来隠れなければならない人外ながら派手に暴れたのは事実、一応釘を刺してくと案の定反論は返ってくるがこの街で探偵を続けるための選択を取ってくれればまた口元に嬉しさが滲み出ていた。相手がこちらをじっと見つめる、暫くこちらも見つめ返していれば楽しそうな声が聞こえて笑みを浮かべる、もう少し顔を寄せて額をこつんと合わせお互いの視界をお互いでいっぱいにするとずっと傍にいることを改めて誓うように口にした。息遣いすら聞こえる距離でこちらからも真っ直ぐ見つめれば「だからフィリップもずっと一緒にいてくれ」と同じ願いを口にする。そのままさらに距離を縮めてゆっくりとした動作で唇を重ねる。数秒互いの体温を交換したあとそっと離れて再び至近距離で見つめあえば嬉しさと幸せが最高値を超えてそのままの距離で破顔して)

  • No.9963 by 検索  2025-11-22 21:21:37 ID:415c83bff

…ん、…いわれなくともずっと一緒だ。……ねえ、翔太郎
(暫し目を合わせて見つめ合いながら楽しそうに微笑むと相手もまた柔らかな笑みが浮かぶ。こつんと額同士を合わせてさらにくっつくと視界は相手でいっぱいになって大切な人がそばにいる実感をかみしめる。相手が願いを口にしてこちらが答える前に顔が近づいてくればそっと瞼を閉じた。少しして肌よりも暖かい体温が唇に触れて小さく息が零れる。たった数秒のような、それでいて長いようにも感じるキスをして少しだけ離れていくとまた瞼を開けて相手を見つめる。弾む声でともにあることを伝え、軽くすり寄りながらこの幸せと暖かさをかみしめていた。いつまでもこうしていたい所だが安心したところで一晩中喧嘩したり外で騒動に巻き込まれたりして溜まっていた精神的かつ肉体的な疲れがどっと溢れてきた。普段ならば吸血すれば平気なのだがお互いに血を失って吸血の量も遠慮したせいで十分に回復しきれていない。体を休めたいが相手と離れてしまうのは惜しくて視線を迷わせると少し遠慮がちに名前を呼んで「…少し狭いかもしれないけど、今日は一緒に寝るのはどうだい?」と伺うように提案して)

  • No.9964 by 探偵  2025-11-23 10:16:32 ID:65b68c258


ん?なんだ?…、……俺も今日はここから帰りたくねぇと思ってた
(何よりも一番近い距離で見つめ合いながら願いを口にすれば直ぐ様こちらと同じ答えが返ってきてまた幸せは胸に溢れていく。こちらに擦り寄る感覚に擽ったさを覚えてまた小さく笑いながら二人だけの時間に浸っていた。しかし不意に相手の視線が揺れて伺うように声を掛けられる、相手の様子を見守りながら返事をすれば何とも可愛らしいオネダリがされて目を開いた。自分より遥かに長い時を生きてきて人を超える力を持って吸血鬼では先輩だなんて得意げにしていた相手が健気にお願いをする姿はなんとも愛おしい。それに相手に今声を掛けられるまでこの後ひとりで家に帰るなんて選択肢は微塵もなくて、つまりはこちらも同じ気持ちであるのに気付かされた。今度はこちらから頬に手を添えて視線を固定する、親指の腹で優しく頬を撫でながら同じ気持ちであることを伝えた。どれだけ心身共に疲弊していようとも、例え狭いベッドであろうとも、相手の隣が何処よりもよく眠ることが出来て安心できて、心を安らげることが出来る。再び顔を寄せてもう一度体温を共有する口付けを送れば少し屈んで相手の肩と膝裏に腕を回す、先程運ばれたように今度はこちらが相手を横抱きにして持ち上げると「今日の夜をお前と一緒に迎えたい」と少々キザな、しかし飾らない本音の言葉を伝えて)

(/お世話になっております。そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。体が丈夫になったら探偵は絶対に無茶をする範囲を広げると思ってましたのでそこを深掘りしつつシリアスで吸血鬼が出てくる物語らしくバイオレンス方面なお話もできてとても楽しかったです!吸血鬼の先輩として起こりうることを熟知してる検索くんと眷属としての能力を過信している探偵の王道なすれ違いをしつつ言い合いの中でも検索くんが探偵を案じてくれているのがとても分かって探偵の若造感を強調出来る感じも新鮮で楽しかったです。助けに来てくれる時の検索くんも静かな怒りで人を超えた力で敵をなぎ倒していくのがとてもかっこよかったです。それでいて最後にいつも通り甘えるのが本当に本当に可愛くて背後まで心臓掴まれていました。今回もありがとうございました!
この後ですが少々悩んでおりまして、このままもう少し二人のやり取りを続けるか、エピローグ的にベッドを購入して探偵が完全に引っ越した日をやるのも楽しそうかなと思っています。ただ長らく吸血鬼パロやっていますので、ここら辺で一旦区切って元の二人で検索くんが飲み会についていく話やサウナでの我慢比べの話、サウナならプチ旅行をくっ付けてもいいかな等など思っておりますが、検索様はいかがでしょうか?もし吸血鬼パロで他にやりたいお話やいつもの二人のお話等などあれば教えていただければ幸いです!)

  • No.9965 by 検索  2025-11-23 19:23:59 ID:415c83bff

…!…わ、…僕も同じだ。
(言ってもいいものかと少し悩んだもののこれから一生共にあるならと今日の望みを口にすると相手の目が開かれる。そして頬に手を添えられ撫でられながら相手もまた帰りたくなかったのを知れば少し驚いた表情を見せた後、緩い笑みを浮かべた。今日は一緒に眠って夜も一緒に過ごせる。昨日は眠れなくて起きたときにはすでにメッセージがきて仕事に出ていたのもあって離れていかないというだけで心が弾んだ。また顔を寄せて口づけを交わして柔らかな幸せに浸っていると相手の腕が肩と腕に回って不意打ちに持ち上げられると思わず声を上げてしまう。相手の顔を見れば今だけは妙にきまった言葉を告げられて顔に熱が集まる。視線を迷わせてから相手の首に腕を回してこくんと頷くとおとなしく運ばれることにした。普段は使うことのない簡易ベッドは相変わらず狭いが奥に詰めて寝転がる。ここのカーテンも閉め切ってしまえば完全な暗闇で相手の姿しか見えなくなる、手を引いて相手も横に寝かせると「…翔太郎、」とまた名前を呼びこちらからも軽い口づけを送って)

(/こちらこそお世話になっております。特殊な体質だからこそ普段よりがっつり負傷描写もしつつ仲違いから救助までたっぷりとシリアスとかっこいいお話が出来て楽しかったです。いつもとは逆に探偵君の方が慣れていないことが多く、それでいて探偵としての使命に燃えている所がかみ合っていて無茶が出来るからこそ出来ると意地を張ったり売り言葉に買い言葉だったりとすれ違いも沢山出来て良かったです。普段は守られている立場であることを良いことに吸血鬼という建前で色々めちゃくちゃにも出来てそこも楽しかったです。立場や体質が変わっても落ち着くところが一緒なのも好きでこれからのことを想像できる終わり方になったと思います、こちらこそありがとうございました。
このまま続けるのも良いですがせっかくならまた後の楽しみにするのもありかなと思うのでいったんいつも通りの二人に戻るのはいかがでしょうか。検索が探偵君の飲み会についていく話良いですね!また少し長めに旅行やお泊まりする話はやりたいと思っていたのでサウナはそっちにくっつけてしまいましょう。またはそろそろ数字的に大台も近いので少し前に話していた指輪を買いに行く話や二人の中での記念日的なイベントでもいいかななどと思っているのですが探偵様はいかがでしょうか)

  • No.9966 by 探偵  2025-11-24 07:55:08 ID:65b68c258


(/一旦こちらだけで失礼します。大台に合わせてやりとりの方も記念なお話にするのめちゃくちゃ良いですね!検索様が大切な時に取っておきたいと仰っていただいてた指輪を買いに行くお話をぜひさせていただければと!検索くんが飲み会についていく話も旅行なお話も二人の可愛いやり取りが沢山見れそうですのでぜひ後々やらせてください。指輪のお話にあわせて記念日的なお話をするのも一緒にするのはいかがでしょうか?前々から物語上検索くんの誕生日が不明なのでそれに変わる記念日を探偵が考えている、的な話をぼんやり考えていたのですが、二人で初めて依頼を解決した日を記念日にする、というのはいかがでしょう。探偵がサプライズ的に記念日を設定して指輪を買いに行く、二人で話しているうちに記念日を設定することになって指輪を買いに行く、検索くんがなんらかのきっかけで指輪を買いたいという話になり前々からサプライズを考えていた探偵が最後に今日が記念日だと明かす、等など色んなパターンが考えられるのですが検索様がご希望の展開ありましたら教えてください!)

  • No.9967 by 検索  2025-11-24 10:27:59 ID:415c83bff

(/では是非是非そうしましょう!何かしらきっかけで探偵君が検索に誕生日を聞く→分からないという回答→誕生日がないなら、とその日or近日が初めて依頼を解決した日でサプライズでその日を記念日に決める→当日に記念日だと明かして一通りやり取りした後、来店予約してある店に行って指輪を購入…みたいな流れが浮かんだのですがいかがでしょうか。探偵君の方の誕生日も判明していないので偶然近かったから一緒にでも良いですし、次の布石にしても楽しそうです)

  • No.9968 by 探偵  2025-11-24 12:30:00 ID:65b68c258


お、今日は弁当屋のおばちゃんの誕生日か。…、…
(すっかり風.都.に吹く風が冷たくなってきた今日この頃、昼下がりの鳴,海,探,偵.事.務.所は午前中に捜し物の依頼をひとつ終えて落ち着きを見せていた。この調子であれば午後はパトロールになりそうだと計画を立てつつふとカレンダーを見やる、今日の日付を改めて確認すれば街の人の誕生日であるのを思い出して今日は弁当屋に顔を出してお昼はそこで調達しようとルートを決めていく。いつも世話になっている人の誕生日をぼんやりと順番に思い出し、ついでに自分も誕生日が近いのを遅れて思い出していたがそこでハタと動きを止めた。そして相手の方を見る。あの夜に組織の元から連れ出した相手は記憶喪失の身で常識すら欠けていていろいろ教えるのに苦労したものだが、相手自身のことを積極的に聞いた事がないかもしれないと思い至る。年齢も分からないと言われた時点でパーソナルな情報は一切覚えていないのだろうと思い込んで聞き逃していて相手の誕生日を祝うという場面は今までになかった。もしかしたら覚えていたりするのだろうかと気になれば相手の方に近づいて「なぁフィリップ。今までちゃんと確認したことなかったんだが、お前の誕生日っていつなんだ?」と何気なく聞いてみて)

(/流れ考えていただいてありがとうございます!ぜひぜひそんな感じで、探偵が誕生日を知らないことを確認して後日サプライズで指輪を買う予約してて二人でちょっとしたお祝いをする感じでいきましょう。探偵は検索くんと全部一緒であるのを望むと思うので探偵の誕生日も記念日にくっつけちゃっていいかなと思います。ひとまずそれっぽく始めさせていただきましたのでいい感じに乗っていただければ幸いです!背後共々良き記念になるようなお話にいたしましょう!/こちら何もなければ蹴りで大丈夫です!)

  • No.9969 by 検索  2025-11-24 13:34:58 ID:415c83bff


……誕生日? …分からない。実験記録のデータベースにも記載は無かったしあったとしても不必要な情報だから抹消されているだろうね。
(ある日の昼下がり、大きな依頼も無く午前中は相棒が探し物の依頼に出ただけで平和な時間を過ごしていた。冬の近付いてきたガレージは寒く事務所スペースに居ることも増えてきたが今日も事務所ソファーに腰がけて本を読んでいた。そうしていると相手が近付いて来る気配を感じて顔を上げる。誕生日、というワードを聞けば僅かに首を傾げ、人が生まれた日を指す言葉だと分かれば時間差で首を振って否定の返事をする。フィリップと名付けられる前の記憶は消されていて実験記録のパーソナル部分にも生年月日の類の記載は無かったはずだ。彼らの研究していた分野を考えれば大した情報でもなかったのは容易に推測がついて淡々とした口調でその事実を述べると視線を本に戻してから「それがどうしたんだい?」と投げかけて)

  • No.9970 by 探偵  2025-11-24 14:41:10 ID:65b68c258


まぁそりゃそうだよな……あーいや、誕生日っていやその人が主役の特別な日だからなるべくおめでとうって伝えたいと思ってんだけど、そういやお前には言ったことなかったと思ってな
(ソファーに腰掛け本を読む相手に今更ではあるが改めて誕生日について聞いてみる、反応は案の定といったところだ。やはり名前以外の相手の情報は組織によって消されてしまっているらしい。誰しもが持つ一年に一度訪れる誕生日というその人にとって特別な日、それを不必要としている組織にも腹が立つし自身の誕生日に関心が薄そうな相手にも少々寂しさを覚える。その人が主役である誕生日におめでとうの祝福と普段のありがとうの感謝を伝える日、その人の笑顔が見れる良い日であるのだが一番近くにいて大切である肝心の恋人にはそれをした事がなかったのだ。気がつけば相手は早々に視線を本に戻している、相手は記憶喪失に悲観的ではないが何も無いのは何よりも自分が物足りない気がして「お前が主役の日があって、ここに居てくれてありがとうって伝えて、お前が喜んでる顔を見てぇし」と自身の気持ちを整理するように言葉を続けるも、少し置いてクサイことを言っているのを自覚すれば口を変な形にしながら目線を泳がせて)

  • No.9971 by 検索  2025-11-24 21:32:15 ID:415c83bff

…そういうものなのかい?
(こちらが誕生日を知らないと言えばやはり、と言った反応が返ってくる。単に産まれた日が分かっているかどうかで何か変わるのだろうかと再び本に視線を戻していたが相手は何かこだわりがあるように話を続ける。そのまま相手自身の気持ちを綴られると本を閉じながら照れくさそうにしている相手にまた視線を向けた。思えば所長が誕生日の時は朝から猛烈にアピールしてきて相手がケーキを買いに行くのを命じられて3人で囲んで食べた。その時の所長の顔は確かに幸せそうに見えた。未だに自分が祝われるという状況がピンと来なくてキョトンと首を傾げる。だが相手が自分をそうしたいと言うのなら出来れば叶えてあげたい。暫し考え込むようにしてからふといい案が浮かぶと「なら君が決めてくれ、僕の誕生日」と真面目な顔で提案して)

  • No.9972 by 探偵  2025-11-25 07:51:22 ID:65b68c258


えっ?!いやいやそういうもんでもねぇだろ。決めるにしても適当ってのも…
(要は相手の幸せを願ってそれを形にする機会であるのが誕生日だが相手にはそれがない、こちらが勢いのまま喋りすぎて挙動不審になっている間も相手は相変わらずピンと来ていないようで首を傾げていた。暫し何かを考えた様子の相手は真面目な顔でこちらが誕生日を決めるように言ってきて変な声が出る、誕生日はその人が生まれた日だがそれを勝手に決めるというのはまた何とも言えない。それに決めるにしてもその日に何らかの意味がなければ相手も誕生日に対して思い入れが持てないだろう。無理やり作るものでもないが相手が特別な幸せを感じる日を増やしたい思いはある、どうしたものかとこちらも考えた所で再びカレンダーが目に入った。そして近しい日付に紐づいた記憶が蘇ると暫く動きを止める、やがて小さく笑みを浮かべた。相手の方に向き直ると「まぁ俺の方でいろいろ考えとく」と場を誤魔化すような返事をして出入口の方へ向かうと帽子を手に取り頭に乗せる、これはいろいろと考えるべきものが多そうだ。事務所の扉へ向かうと「じゃあパトロール行ってくるから留守番よろしくな」と伝えると計画を胸に秘めたまま外へと出ていって)

  • No.9973 by 検索  2025-11-25 11:23:14 ID:415c83bff

君が決めてくれた日ならちゃんと覚えるよ。…?分かった、行ってらっしゃい、
(何やら悩みこむような相手にそちらで決めるように提案すれば変な声があがる。自分にとって誕生日に思い入れが無い以上いつであろうと構わない。だが相手がくれるならば彼がつけてくれた名前のように自分に馴染むような気がする。軽くも真面目な顔で言葉を続けていると相手が何かに視線を向けた後小さく笑っていて首を傾げる。何かを思いついたようだがすぐには教えてくれないようで釈然としないものはあるものの表情を見る限り悪い物ではなさそうだ。パトロールに行くという相手をいつも通り見送るとさっきまで視線を向けられていたであろう壁に目を向ける。そこにはカレンダーがあったが誕生日というキーワードからかつて相手のことを調べた時に出てきた生年月日と今日が近い事に気付く。その人の幸せを願う日ならば大切な相手に感謝や想いを伝えたい。少し悩んでから本を手に取りガレージへの螺旋階段を降りていくと腕を広げ地.球.の.本.棚にアクセスすれば「キーワードは…誕生日」と早速検索を始めて)

  • No.9974 by 探偵  2025-11-25 12:27:54 ID:65b68c258


__よし、フィリップ。突然だがお前に伝える事がある。ひとつ目は今日が休みってことだ。もちろんアキコの許可も取ってある
(相手と誕生日の話をしてから数日後、ついに決行日がやってくるとひとまずはいつも通り家で支度を済ませる、普段ならばこのまま事務所へ向かうところだがその前に声を掛けて相手の正面へと立った。そして人差し指を一本立てると本日探偵業が休みであることを伝えた。所長様から休みをもぎ取るため諸々の事情を話した時は散々騒がれたものだが約束通りこの日の休みを獲得し相手には黙っておくというという条件も守られたようだ。そのままもう一本指を立てると「二つ目はこれから出掛けねぇかって誘いだ」と提案すると一瞬目を泳がせる。誕生日に変わる相手の特別な日を作りたいという思いから始まったこの計画はその意味を相手が理解しなければ意味が無い、視線を相手に戻せば何処か緊張した面持ちで「お前と一緒に行きたいとこがあんだ」と真剣な口調で言って)

  • No.9975 by 検索  2025-11-25 15:07:19 ID:415c83bff


え、…いつの間に手を回していたんだい。…行きたい所、…分かった。
(誕生日について検索してみれば家族などに寄って祝われる日という記述が多く現代では広く親しまれている文化らしい。誕生日に送られるものなどに範囲を広げて調べているとあっという間に夜になって普段はすぐ興味を失うことの多いワードがずっと頭に残っていた。そんな日から数日ほど、支度を済ませていつも通り事務所に行こうとしたタイミングで相手に止められ、今日が休みと聞けば目を瞬かせる。昨日帰るときにはそんな素振りが無かった当たり前もって話を通していたのだろう。驚きの反応を示していると次に出掛ける誘いがされる、休みの日に何処かに出掛けることはすっかり当たり前になってきているが相手の目が泳ぎ、その後の緊張したような雰囲気から普段とは違う様子を感じ取ると同じ言葉を繰り返しつつこくりと頷く。相手が望む場所なら何処だろうとついていく、そして軽く相手の手を取れば「案内してくれ、翔太郎」と声を掛けて)

  • No.9976 by 探偵  2025-11-25 18:11:08 ID:65b68c258


__この前、お前の誕生日がいつかって話しただろ?お前は俺が決めれば良いって言ってたけど、お前にとって特別な日じゃねぇと意味がねぇと思ってな。それで、俺達にとって特別な日があるって気づいたんた
(今日が休みだと明かせば案の定相手は驚いた顔をしていて滑り出しは順調だと思わず口角を上げる、その後自分でも気付かぬうちに真剣な顔をして行きたい場所があることを伝えれば相手もいつもとは何処と無く違う反応で頷いていた。手を取られるとこちらからも手を握って外へと繰り出す、繋いだ手はそのままに人目を避けながら裏道を歩いた。そしてまた不意に先日のやり取りを会話に引き出す、相手にここに居てくれてありがとうを伝える日、何か意味を持たせたいと思っていたがちょうどいい二人の思い出があった。繋がった相手の手をギュッと握る、相手の方を向いて目があったところで「今日は俺達が初めて一緒に依頼解決した日なんだ。俺とお前が二人で一人の探偵として一歩踏み出した日だ」とその特別な日が今日であることを明かして)

  • No.9977 by 検索  2025-11-25 20:33:15 ID:415c83bff

特別な日?…、確かにそうだったね。もう一つの僕たちの始まりの日
(相手の手を取って外に出ると相手に導かれるまま裏道を歩く。どこに行くのかと軽いクイズを自分の中で考えているとふいに数日前のやり取りを振ってくる。結局相手が何を思いついたのか聞けずじまいだったが何処か嬉しそうに告げられる特別な日というワードにまた目を瞬かせる。あの夜の日付は過ぎていると関係が進んだ夏祭りの日付でもない。その答えを求めるようにじっと相手を見つめるとその手がぎゅっと握られる。そしてその特別の理由が告げられると目を見開いて、それからそれが示す意味に柔らかな笑みが浮かぶ。あの島で初めて変身したが最初から二人で一人だったわけではない。最初は自分はガレージにこもりっきりで相手が怒りながら世話をしてくれて、それこそ背伸びをしながら相手が独りで探偵をしていた。きっかけがなんだったかは覚えてないがド.ー.パ.ン.ト絡みの事件に地.球.の.本.棚が使えると伝えて相棒のワードで本を絞り、得た情報から犯人を見つけ二人で変身してメ.モ.リ.ブ.レ.イ.クを果たす…今のスタイルと同じように二人で依頼を解決した最初の日だ。それを覚えていること、そして誕生日にその意味を持たせようとしてくれるのがうれしくて口元を緩めると「確かにあの日、君の相棒が生まれたといっても過言ではないね」とくすっと笑って)

  • No.9978 by 探偵  2025-11-25 21:25:08 ID:65b68c258


…、…俺の相棒が生まれた日、か。その言い方が一番しっくりくるな。ならお前の相棒が生まれた日でもあるし、まぁ……つまり俺達の誕生日ってわけだ
(相手にとって特別な日であり自分にとっても特別な日、その意味を伝えれば驚いたように目が開かれた後に柔らかな笑みが浮かんでこちらも口元が緩んだ。相手に出会った始まりの夜、最初に変身したのはあの日だったが二人で探偵として歩み始めたのは間違いなく数年前の今日だろう。あの日確かに自分達は鳴.海.探.偵.事,務.所の探偵としてお互い足りない部分を補い合ってこの街の涙をひとつ拭った、そしてその歩みは今もこうして続いている。相手は笑いながら誕生日と掛けた言い方をするが何よりもその言葉は胸にストンと収まって噛み締めるように小さく頷く、今日という記念日に誕生日としての意味も重ねるならば互いの相棒が生まれた日、というのが一番相応しい言葉だろう。話して歩くうちに目的地が近くなってくる、表の道は人もいるだろうと一旦止まって相手の正面へ回ると繋いだ手ともう片方の手をとって重ね両手で包み込んだ。再び少々緊張した面持ちになると「それでだな、今日は初めて記念日をお前と祝いたいと思ってんだが…記念日なら相応しいプレゼントが必要だろ?」と何処か伺うように問いかけて)

  • No.9979 by 検索  2025-11-26 11:13:41 ID:415c83bff

ああ、共にこの街で生きて行こうと決意した日だ。プレゼント…君がさっきから妙に緊張している辺り普通の物では無さそうだね
(誕生日にかけて相手に並び立つ相棒になった日だと告げると噛みしめるように頷くのが見えた。そして相手にとっての相棒になったように相手もまた自分の相棒になった日と聞けば幸せが湧いてきて先ほどまで何ともなかった今日という日付が凄く大切な日に思えてきた。誕生日という言葉に特別な意味がこもって笑みを零していると裏道の終わりが見えてくる。すると相手は正面に回ってきて両手を温かな手で包み込まれる。そしてまた何処か緊張しているような様子でプレゼントというワードが聞こえてくれば今向かっている行き先が何をするところなのか察しがついた。普通の服や日用品を買いに行くならばわざわざ休みを取ってこうして改めていくことはない。ならばそのプレゼントもまた強い意味をもつ者なのだろうと考えることが出来ればじっと相手を見つめ「君との特別なプレゼント欲しいな」と素直な願望を伝えて)

  • No.9980 by 探偵  2025-11-26 12:27:30 ID:65b68c258


お前には隠し事できねぇな……俺もそう思ってな、そこの道から出た先にジュエリーショップがあんだ
(相手の両手を包み込み今日一番の山場を迎える、絶対に外すことが出来ない状況にいやでも緊張してしまった。しかしそれも相手に指摘されてしまえば思わず笑みを浮かべる、相手は相も変わらずこちらを見つめ続けてくれていて小さな変化すら気付くのも容易いのだろう。思いっきり緊張が前面に出ていたことはさておき、相手から特別な日に相応しい特別なプレゼントを望まれれば温かな気持ちが溢れてさらに口角は上がる。互いの相棒が生まれた日、共に生きていくと決意した日、それを最初に祝うのに相応しいプレゼントを考えた時、随分前に買おうと約束していたものが頭に浮かんだ。相手に傍にいてくれてありがとうと伝えこれからも永遠にある誓いを形にするもの、軽く息を吐いてから相手を真っ直ぐ見つめると「今日の記念に、結婚指輪買わねぇか?」と真剣な口調で言って)

  • No.9981 by 検索  2025-11-26 16:42:14 ID:415c83bff


…!…欲しい、君との特別を示す証を身に着けたい。
(立ち止まった相手に手を取られて暫し見つめ合う。ずっと緊張していることを指摘すると相手は笑みを浮かべて今回の目的地が告げられる。ジュエリーショップなんて普段立ち寄ることのない店だ。そこで購入するもの、と考えて先ほどから言っている特別に繋がる物が一つ浮かんで一瞬固まった、窺うように視線を向けると相手が軽く息を吐いてから真剣な眼差しでこちらを見つめ、結婚指輪というワードが出てくれば目を見開いた。今までの出来事や会話の中で出てきた二人の繋がりを示す特別なモノ、お互いに欲しいと望んでその会話だってしたが中々機会が無く後回しにしていた。普通の物よりずっと高価な指輪は確かに今日の様な特別な日に買うべきだ。ずっと頭の片隅にあったものを買いに行くと知れば嬉しさがじわじわとこみ上げてきて包まれている相手の手を握り返しながら深く頷き、自分も特別な指輪を望む。今からはまるであろう相手の指の根元を軽く撫でながら「何回目かのプロポーズだね」と楽し気に笑って)

  • No.9982 by 探偵  2025-11-26 17:51:53 ID:65b68c258


っ、……、…そうだな。何回しても慣れねぇけど。でもお前と最期まで一緒にいたい気持ちは変わらねぇ
(海辺の結婚式場で風,都.タ.ワ,ーとガジェット達に見守られながらあげた二人だけの結婚式、あの日にいつか買いに行こうと約束して長らく機会が無かったがこの特別な日の何よりも特別なプレゼントに結婚指輪は最も相応しいだろう。しかしそれは再び永遠の誓いをするのと同じで真剣な顔で相手に指輪の購入を持ちかければ相手は驚いた顔をした後、少しずつ笑顔が滲み出て手を握り返されて深く頷く姿をみれば一気に喜びが爆発してこちらも笑みを浮かべる。その後にじんわりと温かな幸せが広がって照れくさそうに笑った。これから指輪がはまる指を相手の指先がなぞってそこから温かな幸せが広がる心地がする、互いが永遠に共にある証であり誓い、もうすぐお互いの指にお揃いでそれがはまるはずだ。こちらからも握った手を軽く撫でてから名残惜しくもゆっくり離して、しかし直ぐに直ぐ隣へと並べば「俺の知り合いに頼んで周りの目が気にならねぇようにしてもらってるからゆっくり選べるはずだ。…行こうぜ、フィリップ」と声をかければ裏道を出てすぐにあるジュエリーショップへと向かって)

  • No.9983 by 検索  2025-11-26 20:44:13 ID:415c83bff

ああ。……なんというか、少し緊張するね
(お互いに笑みを浮かべてこの後に訪れるであろう幸せに揺蕩う。相手とともに一緒にある誓いは何があっても変わりはしないが形となって身に着ければ日頃でもことあるごとに実感できるはずだ。お互いに握っていた手を軽く触れ合わせてから表を歩くために一旦手を放す。だがその分横に並んで声がかかると目的のジュエリーショップに向かった。普段は利用しないような店の雰囲気に緊張と好奇心をにじませながら相手に続いて中に入ると店員がすぐに相手に気付いて「左様ですね、こちらにどうぞ」と声をかけ奥の方に通される。その間にも透明のガラスのケースの中には指輪やネックレスなどいかにも高価な品が展示してあってキョロキョロと辺りを見渡していた。これまた高級そうなソファーに通されて隣り合うように座る、何やら準備を始める店員を見ながら相手に近寄ると内緒話のようにぽつり呟いて)

  • No.9984 by 探偵  2025-11-26 22:02:43 ID:65b68c258


あぁ、俺も流石にこういう店は初めてだしな……
(二人の特別な日に特別な指輪を決める為に二人揃ってジュエリーショップへと入る、落ち着いた照明の店内に明るく照らされたガラスケースが幾つも並んでいて独特の雰囲気だ。その中で顔見知りを見つければ目線を向ける、硬い口調で話しかけられればこちらも「よろしくお願いします」とやや緊張気味に応じて席へと案内される。口が堅く信頼できる知人で相手とのことはある程度話しているがしっかと接客してくれるようだ。辺りを世話なく見回す相手の服の端を軽く引っ張りつつ移動し事務所のものとは比べ物にならない柔らかさのソファーに少々面食らっていると相手から耳打ちされる、こちらも同じ意見で小さく頷きながら同じく耳打ちして返事をしていた。雰囲気のある所では自然と背筋が伸びるもので店員から『本日はご来店いただきありがとうございます。』と深々と頭を下げられ釣られてこちらも頭を下げる。早速ですがと断りをいれられながら目の前の机にベルベット生地のジュエリートレイが置かれるといくつか指輪が置かれていく。ごくシンプルなもの、宝石が目立つもの、奇抜な形、鮮やかな差し色が入ったもの、様々な種類が置かれていくと『まずはお二人の指輪をどんなものにするかイメージを掴んでいきましょう。気になるものはございますか?』と問われて)

  • No.9985 by 検索  2025-11-27 11:18:15 ID:415c83bff

…普段使いするなら飾りが大きい物とか繊細なものは避けた方が良さそうだね。
(ソファーに座って準備されていく中、相手に耳打ちすればどうやらこちらも同じようで緊張のまま内緒話を続ける。相手が話を通してくれていることもあって人目を気にする必要はなさそうだが慣れない場所と空気はやはり落ち着かない。やがて店員がやってきて丁寧に頭を下げられるとこちらもそれに合わせ、丁寧な仕草でジュエリートレイが並べられていく。いかにも宝石の乗った高そうなものから造形が凝っているもの、シンプルなものなどこれだけでも色んな種類がある。それらを観察しながらまずは避けた方が良い条件をあげていく。職業柄危険なことや厄介なことに巻き込まれることが多く、その仕事に支障があるものやすぐに壊れてしまうものは避けた方が良いだろう。そうなるとシンプルな造形のものになっていくがそれでは特別感が無いような気もしていつも以上に真剣な顔で指輪を見ていく。そうしていると『お仕事に付ける方だと内側に名前とか記念日、ちょっとしたメッセージを刻印される方も多いんですよ』と店員から説明がされて「内側か…確かにそこなら目立たずに特別感が出る」と感心した声をあげていて)

  • No.9986 by 探偵  2025-11-27 12:32:14 ID:65b68c258


……そうだな、なんかに引っかかっちまっても困るし…指輪は大切にするけど外側の装飾は掠れちまう可能性もあるし、そうなると見た目はシンプルで内側に二人の名前と今日の日付を入れるのが良さそうだな
(結婚指輪と一口に言ってもその種類は実に様々でずらりと並べられるだけで圧倒されてしまう。この中から選ぶのも一苦労だと眺めていると相手がまずは除外すべき要素を挙げる。探偵業をやっていれば激しく動くことも多く動きに支障が出ては困る、現状ハードボイルドではない犬猫探しが多いことを考えても指輪の外側はシンプルなものの方が良いだろう。右手の小指に既にひとつリングをつけていることを思えば派手なものは避けるべきだ。となると一気に候補は見た目がシンプルなものに絞られる、チラリと横目で相手を見れば真剣に指輪を見つめていて二人の特別を選ぼうとしている姿に密かに胸は華やいだ。そうしていれば店員から内側に装飾する案を出されて相手と共に感心する、シンプルな結婚指輪をつけている人も多いが内側に意味を込めているのかもしれない。それに地面を転がされる機会も多いのを思えば装飾は削れてしまわないように内側がいいだろう。指輪のイメージを固めていれば『内側の装飾と一緒に小さな宝石を埋め込むことも出来ますよ。それぞれお好きな色の宝石を添える方が多いですね』とカラーバリエーションの表が差し出される。こういう時はお互いの色を交換するのが常だが「お揃いの指輪なら一緒の色がいいな…」と思ったことをつい口にしながら表を眺めていて)

  • No.9987 by 検索  2025-11-27 14:47:41 ID:415c83bff

ああ、そうしよう。二人の色を並べるのもアリだけど…あの、これ以外にアレキサンドライトは置いてますか?
(外に飾りをつけられない分、内側への刻印を提案されて同意するように頷く。内側にあれば誰かに見られることなく自分達だけの特別感を感じることが出来るだろう。大まかな方向性だけ決めていると店員から更に装飾の案が出される。差し出されたカラーバリエーションの表には定番の宝石が並んでいて色も豊かだ。眺めている間に相手の願望の呟きが横から聞こえてくるとどうするのが一番良いかと考える、左右にそれぞれ一粒ずつ埋め込むのもそれらしいがふと以前調べたワードが脳裏を過ぎると表には無いのは承知で店員に尋ねてみる。すると店員は少し驚いた顔をしてから『ありますよ、少しお待ちください』と言って一旦裏へと戻っていった。少しして戻ってきた店員の持つジュエリートレイには小粒の綺麗な緑色の宝石が乗っていた。これだけでも美しいのだが店員がライトを取り出して光を当てると赤がかった紫へと色が変わる。その変化を間近で見ると感嘆の声をあげて「実物を見るのは初めてだけどやはり神秘的だね」と興奮気味に告げた後「この宝石は当たる光によって色が変わって見えるんだ」と相手に解説して)

  • No.9988 by 探偵  2025-11-27 18:03:49 ID:65b68c258


アレキサンドライト?……あ!すげぇ、色が変わった!俺達にピッタリじゃねぇか。流石だなフィリップ!
(特別な指輪にするなら今までと少し趣向を変えて二人で同じものを望んでみる、しかし表に並べられた色でしっくりくるものは無かった。それぞれの色がハッキリとある以上は難しいだろうかと考えていた矢先、相手が聞き慣れぬ名前を店員に伝える。それを聞いて何かピンとくるものがあったのか店員は一度店奥へと移動していて、合点がいかないまま不思議そうな顔で相手を見ていた。やがて店員が戻ってくるとトレイに置かれたのは綺麗な緑色の宝石だ、相手を示す色を宿したそれだったが徐に店員がライトを当てるとその色は自身を示す紫色に変わって相手と共に感嘆の声をあげた。子供っぽく興奮して相手の方をみれば目が合って解説が挟まる、こんな二人にピッタリの宝石があるだなんて知らなくて満面の笑みのまま相手を褒める。直後それなりの格式の店であるのを思い出して軽く咳払いして場をリセットしたが、二人の反応に店員もにこやかな笑みを浮かべ『それでは指輪の内側にお二人の名前と日付、そしてこちらのアレキサンドライトを埋めましょう。』と進行を続けてくれる。出されていた指輪が一旦片付けられて代わりにシンプルな見た目のものが並べられていく、『内側に文字と宝石をつけるなら少しだけ厚みのあるものをオススメします』と言葉が添えられる中、シルバーでほんの少しだけ波打つようなデザインの指輪が目に留まる。それを指さすと「これ、風が吹いてるみたいじゃねぇか?」と相手の方を見ると反応を伺って)

  • No.9989 by 検索  2025-11-27 19:56:37 ID:415c83bff

前に調べたときに気になっていたんだ。石によって色の雰囲気も変わるのだけどちょうどいい色でよかった。…本当だ、風に吹かれているみたいで他のものと区別化も出来るデザインだ
(あたる光によって自分の色である緑から相手の色である紫に変化するさまを見ると相手も子供みたいに興奮する。昼と夜で表情が変わる宝石とも呼ばれているが探偵と仮.面.ラ.イ.ダ.ー、相棒と恋人などさまざまな顔を持ちそのすべてが二人一緒である自分たちにピッタリだろう。以前その色が自分たちっぽいと記憶していたと告げ、個体差の面でも今見せてもらったものは文句ない。これも運命の出会いかもしれないとはしゃぐ相手と同じく口元は緩みっぱなしで指輪を決めていく。内側のデザインが決まればいよいよ指輪自体の形を選ぶことになるがシンプルな見た目ではどれにするか決めきれない。すると相手から声がかかって指さされた指輪を見る、造形はシンプルながら一部だけが波打つように加工されていて相手の言う通り風を受けたように見えてくればシルバー部分が特別輝いて見えた。他の物とも少し差のあるこのデザインが一気に気に入るとぱぁと表情を明るくして「これにしよう、翔太郎!」と賛成を示して)

  • No.9990 by 探偵  2025-11-27 22:25:31 ID:65b68c258


俺もこれが気に入っちまった。こいつにするか
(ひとつの宝石の中に二つの色を兼ね備えたアレキサンドライトは二人で一人の探偵である自分達にこれ以外考えられないくらいに相応しく、個体差があるのならば尚更この色味に運命を感じてしまう。相手から以前調べていた知識だと聞けば喜びが湧き上がって人前だというのについ口元が緩んでしまう、この知識に辿り着いた時に自分達に結びつけて想ってくれたこと、そしてそれを忘れずにいてくれたこと、そのどちらもが嬉しかった。後は指輪自体を決めるだけだったが目を惹かれた風のイメージのリングを指させば相手も同じく目を奪われて一気に顔が明るくなる、この反応だけでもう購入は決まったも同然だった。二人の意見が一致すれば店員は『承知しました。』とにこやかに笑みを浮かべてその後の手続きを進めてくれる。文字を刻む際のフォントや刻む場所など細かい箇所を決めていき、最後に左手の薬指のサイズが図られる。いよいよここに指輪がはまるのだと思えば一気に期待が湧き上がって同時に幸せも胸に溢れてくる。一通りの話が着けば『それでは他にご希望はございますか?』と最後の確認がされて)

  • No.9991 by 検索  2025-11-28 10:56:42 ID:415c83bff

うーん、特には無いかな。…あ、指輪のケースは二つが並んだやつの方が良い。
(内側のデザインから指輪の形まで決まればいよいよ想像だけしていたものが形になって行く。細かく刻印のフォントや場所、宝石の配置などを決めていき最後に指のサイズが測られるといよいよ完成に近付いていることに幸せと照れ臭さが混じった感情が膨れ上がって落ち着かない。店員の持つオーダーシートが全部埋まった所で最後の確認をされると特に問題はないと答えるが資料の中に指輪を仕舞うケースが目に入ると注目を向ける。指輪については異論は無い、だがそれが収められたケースにも一つずつ入っているパターンと一緒にしまってあるパターンがあるようでその話はまだしてない。基本的には常時つけることになるだろうが外す時も一緒に居たくて隣同士に並んであるケースを指さして希望を伝えた。それ以外に特に無ければ「君は何かあるかい?」と尋ねて)

  • No.9992 by 探偵  2025-11-28 12:24:13 ID:65b68c258


ならケースはそれにするか。俺の方はこれ以上はねぇからこれで決定だな
(店員から最後の確認をされると相手はケースの方を指差す、迷わず二つを一緒にいれられるケースを選ぶのを見ればまた嬉しくて擽ったくて口元が緩んだ。指輪は常に身につけているだろうが家に帰って仕舞う時にも一緒の場所にいるのだと思えば、それも自分達らしくて同意して頷いていた。こちらにも確認がされるが今ので満足していればこれ以上はないと返事をする、それを聞いた店員は『承知いたしました。少しお時間いただければ完成いたしますのでこちらでお待ちいただけますか?』と確認をされて頷くと店員は机に並べられていたものを下げて再び店の奥へと移動した。一時二人きりとなれば軽く息を吐く、相手との一世一代の指輪を決め終えて気が抜けて、しかし期待は止まなくて、ソファーの柔らかさもあって何処と無く落ち着かない。二人きりなのをいい事に相手の方へ手を伸ばすとその手をとって緩く繋ぐ、左手の薬指の付け根へと目線を落として軽く摩りながら「つけるのが楽しみだな」としみじみ呟けば顔を上げて相手と目線を合わせ、じわじわとまた幸せが胸に湧き上がれば我慢出来なくなって軽く笑って)

  • No.9993 by 検索  2025-11-28 15:52:33 ID:415c83bff

ああ、世界で二つだけの僕達の指輪だからね。無くしたり傷つけないようにしなければ
(こちらがケースを決めて相手も異論がなければ決めることは以上だ。問題ないと告げると準備してくれるようで店員は奥へと移動していった。もう少し選ぶのに難航するとも思ったがぴんと来るものがあって案外あっさりと決まった。安堵するように息を吐いていると相手の手が伸びてきて机の陰になるところで緩く繋がれる。薬指の付け根を指先が撫でるとくすぐったくて小さく笑いつつこくりと頷く。相手とお揃いの物は家には多いがこうして普段身に着けるものにはそう多くない。また一つ相手との繋がりが持てることに声を弾ませつつ軽く握り返しながら呟く。刻印があれば自分達だけの物になるだろうがその分既に大切にしたい気持ちは高まってきていて、これからの取り扱いについて呟いていればふと相手の方を見て「これで君が多少は落ち着いた行動を心掛けてくれればいいのだけど」と含みのある笑みと言い方をして)

  • No.9994 by 探偵  2025-11-28 18:22:24 ID:65b68c258


な、ハードボイルドな探偵はいつだってクールなんだから問題ねぇだろ
(指輪選びは順調に進んで、つまりそれはいい廻り合せがあってお互いの望むものが同じだった証拠だ。机の下で緩く手を繋いでまたひとつ相手との繋がりが形として増えた幸せに浸る。手を握り返される心地を感じて相手の言葉に頷く、二人の特別な記念日のお祝いに揃えた相手の特等席に座ることを示す証、それを傷つけたり失くすわけにはいかない。しかし相手が含みがあるように、恐らく釘を刺すようにこちらの行動を制する様なことを言えば心外だと言わんばかりに反論する。反射的に言い返したものの時間が経てば経つほど今までの行動が脳裏に過ぎる、拳を使ったり何かに巻き込まれて転んだり、最も心配なのは地面を転がされた時だが、指輪を傷つけたり最悪壊してしまう可能性だってある。暫く動きを止めて考えた後「昼間はネックレスにして首からかけといた方がいいかもな」と思い直したように言って)

  • No.9995 by 検索  2025-11-28 21:28:57 ID:415c83bff

君の場合、ネックレスにしても何処かに引っ掛けてきそうだけど。それにちゃんとここに付けないと周りにアピール出来ないだろう?
(こっそり手を繋いで出来上がる指輪に想いを馳せていたが普段の相手の行動について指摘すれば相手からは反射的な返事がされる。指輪をなくしたり傷つける可能性は普段の行動を見ても相手の方が高いだろう。それは相手も自覚があるのか暫く考え込むように止まった後ネックレスにすると聞けば少し眉を寄せる。ネックレスの方がゆとりがある分、振り回したり飛んで行ったりしてしまいそうだ。だがそれよりも問題点があって相手の手を取ってその薬指に指を添えるとじっと相手を見つめ独占欲のこもった言葉をかける。二人の証でもあるが同時に周りへ大切な人が居るというアピールのアイテムでもあって特別な箇所に身に着けていなければ意味がない。ぎゅっと手を握ると「せいぜい無茶はしないことだね」と楽し気に告げて)

  • No.9996 by 探偵  2025-11-29 08:25:53 ID:65b68c258


なら服の下に、…っ……まぁ、そうだな……指輪はそういう意味だよな……俺はお前のもんなんだって、ちゃんと示す為に大切にする
(指輪を首からさげる案を出せばせっかく何処かに引っかからないようシンプルなデザインにしたのに本末転倒だと指摘を受けて何も言い返せずたじろいでしまう。それならば何処かに引っかかる心配もなく傷つける可能性もない服の下に入れることを提案しようとするが、その前に手を取られて言葉が途切れる。そして独占欲を隠さない言葉と共に視線を注がれ指輪がはまる場所を撫でられればドクンと派手に心臓が跳ねた。誰かの元に行く気は毛頭ないがここの隣以外何処にも行かせない鎖に似た行為、それが自分に注がれていることにどうしようもなく喜びを覚えて、しかしストレートに伝えられらのが恥ずかしくて、目線を泳がせる。何とか手を握り返すとポツポツとなんとか言葉を紡ぎながら楽しげな顔をチラリと見てこちらも小さく笑みを浮かべた。そうしていると奥から足音が聞こえてきてそっと手を離す、店員がトレーの上に相手が指定したケースを携え戻ってきた。きっとあの中に二人の指輪が入っているのだろう。『お待たせいたしました』と店員がケースを手に取ろうとするがその前に「完成品は二人で見てぇんだけど、このまま貰ってもいいか?」と声をかける。それを聞いた店員はにこりと笑って『承知いたしました。何か不具合がありましたらこちらにお持ちください』と言ってそのまま手提げ袋にしまってくれる。相手の方に目を向けると「俺達の指輪は事務所で初披露にしねぇか?」と提案して)

  • No.9997 by 検索  2025-11-29 10:08:14 ID:415c83bff

そうしようか。なら僕たちの場所に帰ろう、翔太郎。
(相手がほかの人に好かれやすいのは周知の事実で既に大切な人が居るというアピールと牽制の為にそのまま指輪としてつけることを望むと相手の言葉は途切れて目が泳ぐ。だが手がしっかりと握り返されて相手が自分のモノだと主張されると口元は緩んで「そうしてくれ」と微笑んだ。そうしているうちに店員が戻ってきてそっといつも通りの距離に戻る、ケースの中身を見せてくれようとするが相手がそれを止めていてキョトンした反応を見せる。だがその理由を聞けば思わず笑い声が零れて店からも問題ないことを聞けば相手の方を見て賛成を示す。そうと決まれば早く事務所に向かいたくて相手の名前を呼ぶと会計に進む。提示された額は結婚指輪と希少な石を使ったのもあってかなり高い額だったが全てを出すと言い張る相手に半分この理屈を出してごねることで何とか穏便に済んだ。手提げ袋を受け取り店員に見送られながら店を後にするがやはり袋の中身が気になってつい視線を向けてしまう。どんな仕上がりになったのが楽しみで何度も袋を持ち上げては中を覗きこもうとして、ついには大切に腕の中に抱え、気持ち早足で休日の事務所に向かって)

  • No.9998 by 探偵  2025-11-30 10:44:06 ID:65b68c258


___よし、なら早速お披露目するか
(互いの相棒が生まれた日を祝し、互いが最期まで相棒であることを宣言し、いついかなる時も共にあることを誓う結婚指輪、それを相手とだけ共有したくて事務所でケースを開けることを提案すれば隣からは笑い声が聞こえてくる。何よりも特別な指輪を初めて見る瞬間すら誰にも見られたくない、自分のものだけにしておきたくてついお楽しみを取っておいてしまった。支払いに関してはかっこよく決めたかったが相手の全て半分この理屈には勝てず二人で得た分から支払うことになった。それも二人で一人の探偵に相応しいのかもしれない。帰る道すがら相手はずっとそわそわとしていて何度も袋に視線を向けてついには腕に抱え込んでしまう、楽しみが隠しきれないその姿に特別な幸せを感じながら事務所へと急いだ。事務所の鍵を開け看板は【CLOSE】のまま中へ入る、いつも通り帽子をしまって上着を脱いで、一通り落ち着いた所で相手に声をかけた。あれだけ楽しみにしていた相手を前にこれ以上お預けなんて出来ないだろう。あの夜に二人で一人に変身して、この事務所で互いに相棒になった。その場所で袋からリングケースを取り出すと相手の左隣に立つ。そこから一歩相手に寄ってピタリと寄り添って視線を交える、小さく笑みを浮かべてから二人の前にリングケースを持ち上げた。「開けるぞ」とまたどこか緊張のまとった声で言ったあと、そっとケースの蓋を開ける。中には白い布地の中に静かに並ぶ二つの、自分達の指輪があった。シンプルなシルバーだが一部風のように波打つデザイン、その内側には二人だけを示す意味が刻まれている。ゆっくりと息を吐くと「俺達の指輪だ」と噛み締めるように言って)

  • No.9999 by 検索  2025-11-30 13:55:11 ID:415c83bff

ああ。…! 僕達の指輪……翔太郎、
(落とさないように、大切なものを抱えて事務所に戻ってくる。休日だから勿論所長も依頼人も居なくてあの日依頼を解決した時に似た状況だ。上着類を片付けて相手から声がかかると多少緊張しながらケースを取り出すのを見守る。右隣で声かけに小さく頷き、そっと高級そうなケースを開かれると中から二つの指輪が現れて思わず息を飲んだ。風のように波打つデザインでそのうねりの隙間から自分達の色に移り変わる宝石がちらりと見える。自分達だけの指輪が目の前にあることをじわじわと実感して、隣から呟きが聞こえてくれば同じ言葉を繰り返して指輪を見つめていた。だがこの指輪は鑑賞のために購入したものではない。本来の意味を果たすためにも小さく息を吐いてちらりと相手の方を見ると名前を呼び、左手を目の前に差し出してから「…君がつけてくれるかい?」とお願いして)

  • No.10000 by 探偵  2025-11-30 18:27:50 ID:65b68c258


もちろんだ。…フィリップ。これからどんなことがあっても俺はお前の隣にいて支える。最期まで走り続ける。ずっと…愛してる。だから、俺の隣にいてくれ
(二人の目の前でケースを開けて見せれば隣の相手が息を飲むのが分かる、ケースの中に収められた二人の特別な指輪を前に相手と出会って、誰とも到達した事の無い関係に至って、それが形になった事に喜びと感慨深さとが胸に溢れて心が暖かいのに興奮が止まらない。チラリと相手の方を見れば同じく名前を呼びながらこちらを見る相手と目が合う、ケースの中の指輪まで今か今かとその時を待ちわびている気がした。左手を差し出す相手に喜びはまた華やいで自然と口角を上げるとケースをテーブルへ置き、そっと丁寧に相手の分の指輪を取り出してから相手の正面へと立って左手をすくい上げるように取る。真っ直ぐ相手を見つめながら再び誓いを立てる、何度求められても変わらぬ内容を瞳を見つめながら宣言すれば、その左手の薬指にそっと二人の指輪をはめ込んで)

(/お世話になっております。ついに検索様と大台に到達したこと、まずは心より感謝申し上げます。こんな数に検索様と到達することができるなんて夢にも思っていなくて、でもまだまだやりたいことは溢れていて、通過点なのですがここまでたくさんのやり取り、物語を検索様と紡げたこと、とてもとても嬉しく思っています。毎日こうやって検索様とやり取り出来ることが本当に嬉しくて楽しくて、少々大袈裟ですが生きる糧になっています。元があるお話ですがやり取りを続けるうちにどんどん世界が広がってここの二人の姿をもっと見たいと思うのは、ひとえに検索様と好きな展開が同じで近しい価値観を持っていて同じものを楽しめるからで、そんな人に出会えて年単位でやり取りさせていただいていること、改めて感謝しております。少し前に背後文でも書かせていただきましたが、検索様のお返事はいつだってどんな内容なのか楽しみで貰えれば嬉しいのですが、長らくお付き合いを続けて背後事情も当然変わっていると思っていますので、これからもお互い背後優先で無理のないペースで、ずっとずっとやり取りさせていただけますと嬉しいです。めちゃくちゃ計画した訳ではなかったのですがこの大台と共に検索くんに指輪を渡せて、またこれも検索様との縁のひとつかなと思っています。長くなってしまいましたが検索様と検索くんのことがただただ大好きです。これからもどうぞよろしくお願いします。)

  • No.10001 by 検索  2025-11-30 21:38:13 ID:415c83bff

……翔太郎。 あの場所でただ言われるがままに動く道具がフィリップという人間になれたのは全部君のおかげだ。僕は僕の意思でこの命が尽きるまで君のそばに居たい。 …僕もこの地球の何より君が好きで、愛してる。これまでも、これからもずっと一緒だ、翔太郎。
(目が合って左手を差し出すと相手の口角が上がる。言いたいことが通じたようでケースから一つ指輪が取り出されて正面にやってくると手が取られた。真っ直ぐと向けられる瞳は最初の時とは変わらない、寧ろその熱と想いは増していて無意識に背筋が伸びた。何度だろうと変わらない誓いを告げられて想いと願いが伝えられると胸の底が震えて幸せで満ちていく。そして左手の薬指に二人で決めた特別な指輪が収まると一段と光り輝いているように見えて目を奪われると共に口元に笑みが浮かんで仕方ない。手を開いたり握ったりしてそこにある実感を確かめていたが相手にも同じものを授けたくてケースに残ったもう一つの指輪を手にして相手に向き直る。名前を呼んで真っ直ぐ相手を見ると相手と共にいる相棒、そして一生を共にする恋人として誓いを立てる。ずっと胸にあってこれまでもここからも変わらない想いを伝えると相手の左手をすくうように取ってその薬指にお揃いの指輪をそっとはめて、満足そうな笑みを見せて)

(/こちらこそお世話になっております。あと少しの所から多少意識はしていたのですが最高のタイミングで探偵様と大台を迎えられたこととても嬉しく思っております。年月もそうですがここまで沢山の、そして深くて濃いやり取りを続けてきたこその数字だと思っていますのでこの日を迎えられて良かったです。こちらも探偵様とやり取り出来るのが毎日凄く楽しくて、もはや生活の一部になっております。最近では時間軸を変えたりパロや少し踏み込んだ話まで色々としてきましたがその中でもブレることなく楽しめて色々な思いつきを遠慮なく組み込めるのも近しい価値観で絶対的な信頼が置ける探偵様がお相手だからこそと思っております、いつも本当にありがとうございます!時間や物語を積み重ねていったからこそのやり取りも多くて本当に二人が生きているように感じています。言葉に出来ない程探偵様と探偵君のことが大好きで大切で、是非これからも沢山やり取りしてくれると嬉しいです。これからもお互いのペースで無理せずお話を続けていきましょう。よろしくお願いします。)

  • No.10002 by 探偵  2025-12-01 07:49:00 ID:65b68c258


フィリップ……すげぇ幸せだ
(何度口にしても変わらない誓いを伝えて指輪を相棒で恋人の左手の薬指へとはめる、その間相手の視線は指輪へと奪われていてその顔に幸せが滲んでいればこちらの胸にも幸せが咲き誇って止まない。相手が薬指にはめられた指輪を見つめ手を動かしているのを見れば感情が溢れすぎて無意識に吐き出す息が微かに震えていた。そしてケースに残っていたもうひとつの指輪を相手が取り出す、名前を呼ばれれば真っ直ぐと見つめて紡がれる言葉をひとつも聞き逃さないように向き合う。何度聞いてもその真っ直ぐな言葉と誓いはこの体にじわりと染みて指の先々まで広がって幸せと温かさで満たされていく。何時だって自分が帰るべき場所が相手の隣なのだと改めて実感していれば左手を取られて薬指に指輪がはまる、それは帰るべき場所を示すものでもあって喜びと幸せが溢れて止まなくて抱えきれなくなった想いが吐息となって流れ出して顔には笑みが滲んでいた。左手にはまった指輪を愛おしげに見つめる、互いの左手の薬指に同じ指輪がはまって二人の繋がりはより強く目に見えるものになった。幸せを滲ませながら名前を呼ぶも我慢が効かなくなって一歩踏み込んで相手を抱き締める。指輪のはまった左手を相手の頬に添えれば愛しい恋人の顔を視界にたっぷりと収めて、それでも足りなくなってしまえばさらに近づき唇を重ねて)

  • No.10003 by 検索  2025-12-01 10:52:22 ID:415c83bff

僕もだ。……ん、…翔太郎。
(あの式場でしたものと同じ真っすぐで変わらない想いを誓うとその左手の薬指に指輪をはめる。相手の視線がそちらに行き、その顔に幸せそうな笑みが浮かぶのが見えればこちらまで嬉しくなってその姿を見つめていた。普段指輪をしない分、その存在を意識することになって自らも自分の指輪を何度も見てしまう。恐らくこれからそう長くない時間をかけてこの姿が当たり前になっていくのだろう。そんな幸せを噛みしめていれば相手が近づいてきてその腕に閉じ込められる。少しひんやりとする金属の感触を伴って頬に手が添えられるとこちらも目を細め同じ思いだと告げる。何も言わずに顔が寄せられると無意識に瞼を閉じて恋人としての特別な好意を受け入れる。ただ触れ合っているだけなのに幸せはあふれ出して軽く腕を回して抱き着きながら長い間キスを続けた。やがて瞼を開けてほんの少しだけ離れると至近距離で相手の名前を呼ぶ、そして幼くも満面の笑みを見せながら「最高の記念日だね」と弾む声で告げまたこちらから顔を寄せ二回目の口づけを交わして)

  • No.10004 by 探偵  2025-12-01 12:35:42 ID:65b68c258


……フィリップ。お前と出会って間違いなく今日が最高の日だ。…、……そういや記念日に欠かせないもんをもうひとつ用意してんだ
(何よりも特別で二人の為だけに作られたこの世にふたつしかない結婚指輪、それを互いの薬指に添えれば喜びは溢れて止まらなくて距離をゼロにすると唇を重ねる、背中に回る腕の体温が心地よく溢れる幸せはさらに膨らんでいって長い間この距離から離れることは出来なかった。相手としか得られない特別な幸せに心は舞い上がっていて、まるでこのまま二人の体も宙に浮かんでしまう気がするほど経験した事ない幸福が体中を満たしている。やがてゆっくりと唇は離れて視界いっぱいに愛しい人の顔が広がる、そんな状態で相手らしい無邪気で満面の笑みが浮かべば胸が痛くなるほど心を掴まれて心が震える程の幸福にこちらも笑みを溢れさせた。名前を呼んで軽く頷いていれば再び唇が重なる、また直ぐに離れられる気はしなくて暫く相手からの口付けに浸って広い事務所の中で限りなく二人で近づいて幸せに揺蕩う。やがて再び唇を離して至近距離で見つめればもうひとつこの日に相応しいものを用意したことを明かす、額をこつんとくっ付けて軽くそこに擦り寄りながら「なんだと思う?」と楽しげな口調で聞いて)

  • No.10005 by 検索  2025-12-01 14:53:22 ID:415c83bff

…、…もう一つ? なんだろう…祝い事ならケーキ、とかかい?
(あるべき場所を見つければもう離れる事なんて出来なくてぎゅっと抱き着いたまま唇を交わす、一度離れても幸せはあふれるばかりで言葉にできない分を伝えるようにまた顔を寄せて唇を重ねた。直ぐに離れる気がしなくてただその温かさと幸せを実感するように軽く相手を抱きしめながら長く、長くキスを交わす。やがてゆっくりと離れるも近い距離は保ったままでご機嫌に相手を見つめていたがこつんと額を合わせながらもう一つ何か準備していると聞き目を瞬かせる。こういった祝いの場を経験したのも片手で足りるほどだ。記念日に欠かせないものと聞いてもピンとくるものはなく考え込むように呟く、唯一浮かんだのはクリスマスなどに食べたケーキだが朝からずっと一緒にいたが何処か店で調達できる時間はなかったように思う。何処か楽し気な相手に一応浮かんだ回答はしつつ、答えを急かすようにじっと見つめて)

  • No.10006 by 探偵  2025-12-01 18:14:18 ID:65b68c258


流石は俺の相棒、正解だ。ま、正確には俺が用意したんじゃねぇんだけど…こっちだ
(幸せに浮かされて普段はしないような他愛ないクイズを出してみれば相手は目を瞬かせて考え始める、その仕草すら愛おしく楽しげに見つめていればやがてひとつの答えが出されて直ぐ様正解を求めるように見つめられれば思わず口元を綻ばせてしまった。ぎゅっと腕に力を込めながら正解を言い当てたことを褒めつつ種明かしをするように小さく笑う。少々名残惜しいがそっと腕を解いてそのまま相手の手を取った。繋いだ手の一部は金属の感触がして無意識に口角は上がってしまう、そのままキッチンの方へ移動すれば冷蔵庫を開けた。そこには小さな箱がひとつ鎮座していて『私からのプレゼントなんだから感謝しなさいよ!』と所長様らしいメッセージカードが添えられていて思わず笑ってしまう。箱を取り出しながら「今日を俺達の誕生日にするって言ったらプレゼントが必要だって言ってくれてな、指輪買いにいってる間に用意してくれたんだ」とさらに種明かしをする。キッチンに置いた箱をまたそっと開ければ二人分の小さなフルーツケーキに『翔太郎くんフィリップくんお誕生日おめでとう!』のチョコプレートが添えられていて所長からのプレゼントに笑みを浮かべれば相手の方を見て)

  • No.10007 by 検索  2025-12-01 22:11:58 ID:415c83bff

…アキちゃんからのプレゼントだ!っ…、…こんなことされたの、初めてだ
(お祝いに必要なものと聞いて浮かんだものを回答すれば腕に力を籠められながら正解だと言われるもいまいちピンとこない。相手が用意したものでないと聞けば尚更できょとんとしながらも手を取られると軽く握り返しながらその後ろをついていく。たどり着いたのはキッチンで相手が冷蔵庫を開けると昨日見たときには無かった小さな箱が入っていた。その上にはメッセージカードが添えて会ってそれを読んで送り主が誰か分かれば思わず声をあげる。思わぬサプライズに浮かれながら相手の種明かしを聞けば納得するとともにその心遣いに胸が暖かくなる。相手の休みの申請と合わせて考えてくれたプレゼントなのだろう。箱を冷蔵庫からテーブルに移してそっと開けるのを見守ると中からは小さなフルーツケーキとチョコプレートのメッセージが添えてあって大きく目を見開いた。誕生日なんて意識すらしていなかったのに、この特別な日を祝ってくれるひとがいる、誕生日だと言葉を送ってくれる人がいるのだと強く感じることが出来れば嬉しさや幸せなどが一気にこみあげてきて息が詰まる。昂った感情で薄っすらと瞳が嬉し涙で濡れながら素直な感想を告げると「アキちゃんには明日お礼を言わないと。それと…誕生日ってうれしいものだね、翔太郎」と少し照れ臭そうに微笑んで)

  • No.10008 by 探偵  2025-12-02 07:50:49 ID:65b68c258


……良いもんだろ?でもアイツだけにその表情すんのはいただけねぇな。…誕生日おめでとう、フィリップ
(冷蔵庫に隠されていた所長様からの誕生日プレゼントをお披露目すると相手は興奮気味に声をあげる、中からケーキを取り出せば誕生日にだけ貰える特別なプレゼントに目を丸くしていた。こちらも所長の想いの籠ったプレゼントに胸が暖かくなる、今日の計画を話した時にいの一番にケーキが必要だといってくれたのも嬉しかったがチョコプレートに二人の名前が刻まれているのをみればその喜びはますます大きくなった。チラリと相手を見れば感極まったのか息を詰まらせて薄らと瞳に膜を張っている、この表情は後日ぜひ所長に伝えなければならないがこんなにいい表情をアキコにだけ独り占めされるのは癪だった。相手の誕生日を祝いたいのは誰よりも自分なのだから。照れ臭そうに笑う表情にさらに心を掴まれれば余計に相手を自分のもとへ取り返したくなって一歩近づきピタリと寄り添うと腰に手を回して引き寄せる、そして今までに言う機会のなかった言葉を相手へと送った。変わらぬ親愛を込めてこめかみにひとつ口付けを送ると「俺もお前の誕生日祝えて嬉しい」とまたひとつ初めてを積み重ねた事に喜びを感じる。しかし今日は相手の誕生日と共にこちらの誕生日も兼ねたもので一拍間を開けてから口付けを落とした部分へ擦り寄ると「フィリップ…俺のためにケーキにあうコーヒー入れて欲しい」とねだって)

  • No.10009 by 検索  2025-12-02 11:09:46 ID:415c83bff

ありがとう、翔太郎。最高の一日だ。…ふふ、分かった。最高の一杯にしようか
(ケーキは今まで何回も食べたことはあるが特別なメッセージの乗った記念日の物は初めてで今日の為に準備し居てくれたのだと思えば胸が温かくて仕方ない。なんてことのない日が特別な日になった幸せを噛みしめながら誕生日というワードを使えば一歩近づいてきて腰に腕が回される形でくっついた。その口調が何処か張り合うようにも聞こえて小さく笑うと相手に顔を向け、告げられた言葉と軽い口づけにまた口元を綻ばせてありのままの感謝を伝えた。初めて祝ってもらった今日という日は最期の時まで忘れることは無いだろう。弾む声で感想を述べていれば相手が擦り寄ってきてコーヒーのリクエストがされれば思わず笑い声を零してその頭を撫でながら承諾の返事を返す。さっきから貰ってばかりでこちらからお返しが出来ていない。それが自分の淹れるコーヒーをリクエストされるならばこれまでで一番のコーヒーを飲ませてあげたい。やる気を見せこちらからも頬にキスを落とすとくっついたまま少し移動してお湯を沸かし始める。普段の反応から相手が気に入っている豆をチョイスして挽いていくと部屋中にいい香りが広がっていく。手際よく準備を進めてお揃いのカップを用意すると真剣な顔つきで普段よりも丁寧に、気持ちを込めてお湯をかけてじっくりとコーヒーを抽出していき)

  • No.10010 by 探偵  2025-12-02 12:29:08 ID:65b68c258


あぁ、頼んだぜフィリップ
(誕生日のお祝いの言葉を向ければその口元は綻んで礼を言われればこちらの口角も上がってしまう、今日という日が相手にとって特別に幸せな日になっているなら何よりだ。そしてこちらからもコーヒーをリクエストすれば当たり前のように承諾されて頭を撫でられるとさらに口元を崩してグリグリと相手に擦り寄る、こんな骨抜きにされた姿を見せられるのも、受け入れられるのも、相手だけだ。頬に口付けられて擽ったそうに笑えばくっついたまま移動を始める、途中隣にいるだけでは物足りなくなって後ろから抱きつくようにするとその手際を眺めていた。その間も楽しみを隠しきれなくて、それと自分からリクエストしておいて視線が自分に向いていないのが少し不満で、時折後頭部に頬を擦り寄せ自分の存在をアピールしておく。豆がひかれて良い香りが周囲に広がると思わず深呼吸をする、抽出の工程になれば集中を流石にそぐことはできず「俺はケーキ用意しとく」と声をかけて後頭部に口付けてから離れた。大好きな人がいれる大好きなコーヒーの香りに包まれながらケーキ用の皿とフォークを用意する、箱の端に取り付けられていたロウソクを取り出すとケーキの縁に立てていった。相手がコーヒーを持ってくるタイミングでロウソクに火をつけると「誕生日ならこいつもしとかなきゃな」と楽しげに言って)

  • No.10011 by 検索  2025-12-02 16:02:57 ID:415c83bff

任せた。…よし、出来た
(相手のリクエストに応えるために移動して準備をしていると相手は後ろから抱き着いてその様子を見守っているのを感じる。くっつく体温が心地よくて時折頬が擦り寄ってくれば作業の手を止め軽く頭を撫でてやったりしながら豆を準備していた。一番大切な抽出の段階に移ると相手がケーキの用意を申し出て軽い口づけにまた口元が緩むのを感じながら相手にそちらを任せて最後の仕上げに移る。雑味が入らないように地.球.の.本.棚の最適化した温度、時間、角度でお湯を注ぐと二人分のマグカップに綺麗なコーヒーが注がれていく。最後の一滴まで注ぎ終えて納得いく仕上がりに呟きを零しているとテーブルの方では準備が進んでいてマグカップを持ってそちらに移動する。同じタイミングでロウソクに火が灯されるとぼわっと暖かい灯りが広がって思わず感嘆の声をあげる。ろうそくの火を吹き消すのが誕生日の定番の行動であることを思い出すとせっかくなら、と事務所の明かりを消しに行く。まだ完全に外は夜にはなってないが薄暗くなった空間にろうそくの光が辺りを照らしてチョコプレートの文字が良く見えるようになる。上機嫌に相手の隣に並ぶと「誕生日の人がこれを吹き消すのだろう?」と確認と共に楽しそうに笑って見せ)

  • No.10012 by 探偵  2025-12-02 18:16:05 ID:65b68c258


そっちも準備バッチリだな。…あぁ、誕生日の奴の特権だ。吹き消す時に心の中で願い事すんのを忘れんなよ
(テーブルにコーヒーが運ばれてくると自分ために入れられた一杯はいつにも増して良い香りがして思わず深呼吸する、こちらの望みが叶えられ上機嫌なままロウソクに火を灯せば相手が電気を消して薄暗い空間にキラキラとケーキが浮かび上がった。隣にやってきた相手の腰に再び手を回して引き寄せる、ロウソクの光はケーキだけでなく相手の楽しそうな笑顔も煌めかせてこの幸せな瞬間を逃さないように腕に力を込めた。ロウソクの火を吹き消すのを確認されれば頷き答える、主役だけが行える特別な行為なのだと何処か得意げに説明するとチラリとケーキを見てからまた相手の方に目線を戻す。こちらが願うことは何時でも決まっている、指輪に込めるのと同じ願いと二人が健やかに暮らせるようにという願い。手を伸ばしてケーキを少しだけこちら側へ引き寄せればその間ロウソクの光が左手の薬指にある指輪に反射して煌めきを放つ、それにまた言いようのない幸せを感じて口元を緩ませながら「いくぜフィリップ」と声をかける。少しだけケーキに顔を近づければ「せーの、」と音頭をとって相手に合わせてロウソクの火に向かって息を吹きかけて)

  • No.10013 by 検索  2025-12-02 21:33:25 ID:415c83bff

分かった。…せーの、…! お誕生日おめでとう、翔太郎
(薄暗い中でろうそくの優しい光が灯るとさきよりもずっとケーキが輝いて見える。その綺麗さに目を奪われていると腰に腕が回されてまた体がくっついた。さりげなく引き寄せられる仕草にまた胸が満たされるのを感じながら尋ねれば主役の特権だと説明されまたわくわくは増してこくりと頷いた。ケーキが引き寄せられて二人の目の前にやってくれば期待に輝く目を相手に向けてアイコンタクトを送る。今何かを願うとしたら来年もその次の年もその先も今日と同じように特別な日を祝いたい。そんな思いを胸に抱きながら同じタイミングで声を出してケーキの右半分のろうそくに息を吹きかければ相手と一緒にすべての火を消すことが出来た。薄暗くなっても喜ぶ相手の顔はよく見えてすぐにそちらを向けばこちらも無邪気な笑みで初めての相手の祝いの言葉を送ってそのまま勢いでぎゅっと抱き着く。その存在を強く感じながら「君が生まれてきて、こうやって出会えてよかった」と素直な感想を伝えて)

  • No.10014 by 探偵  2025-12-03 07:53:40 ID:65b68c258


っと、…ありがとう、フィリップ。俺もお前が生まれてきて、出会って今もこうして一緒に居てくれてよかった。…ずっと一緒にいてくれ
(ドライバーがなくとも相手と息を合わせるなんて造作もないことだ、掛け声と共に左半分のロウソクを消せば二人で全ての火を消すことが出来て今日はそんな小さな成功すら愛おしくて嬉しい。その感情は顔に出ていたようでこちらを見る相手の顔にも無邪気な笑みが浮かんでお祝いの言葉を向けられればぎゅっと強く胸を掴まれた。この世で一番愛する恋人から特別な言葉を向けられる嬉しさは格別で息の仕方を忘れるように固まっていれば相手がこちらへ飛び込んできて慌てて抱き留める。強く抱き締められれば息をつくと共にじんわりと幸せは広がって、ここに居るのを肯定されるような言葉を向けられれば大切なものに大切だと想いを伝えるようにこちらからもぎゅっと強く抱き締めて互いの頬をくっつけた。また相手の傍から離れ難くなってしまったが煌めくケーキと香り立つコーヒーを放っておくわけにはいかない、「誕生日ケーキ食うか」と浮ついた声で言えば軽く口付けを送ってからそっと離れる。部屋の電気を付けてキッチンからナイフを持ってくるとフルーツケーキを二つに切り分けた。上に乗っていたチョコプレートは相手の方へと乗せるとフォークを手に取ると早く食べようと相手に目配せし)

  • No.10015 by 検索  2025-12-03 16:01:29 ID:415c83bff

ああ、もちろん。 …いいのかい?
(相手に溢れる感情のまま抱き着くとしっかりと受け止められて、更に腕が回ってきて強く抱きしめられる。何か一つでもボタンを掛け違えていればきっと出会う事の無かったと思えば今こうして一緒に誕生日を迎えられることが何よりも嬉しい。そして頬をくっつけたまま自分の存在を認めて受け入れてくれる言葉を聞けば体から力が抜けて軽く擦り寄った。そうして抱きしめ合っていたが相手からケーキの事に触れられるとこくりと頷いて準備を再開する。明かりをつけて相手がケーキを半分にするがそれでもいつも食べるカットケーキよりも多くてその上にはこんもりとフルーツが乗って美味しそうだ。避けられていたチョコプレートが切り分けられた自分のケーキに乗せられると目を見開き窺うように視線を向けるがその目を子供みたいに輝かせる。特別なケーキになれば口元は緩んだまま「いただきます」と手を合わせてから一口分をとりわけ口に運ぶ。ふわふわのスポンジ生地にちょうどいい甘さの生クリーム、そしてみずみずしいフルーツの食感が重なってその味に口角があがる。すぐに相手を見れば「幸せの味だ」と嬉しそうに感想を告げて)

  • No.10016 by 探偵  2025-12-03 18:18:58 ID:65b68c258


初めての誕生日なんだしプレゼント追加だ。……、…そうみたいだな
(二つに分けても十分大きいケーキにこれはお返しが大変そうだと内心楽しげに思いながらチョコプレートを相手にそのまま渡す、相手は驚いたようだったが途端にその瞳は無邪気な輝きを見せてそれだけでお釣りが出るくらいにはチョコを渡して良かったと思えてしまう。相手に合わせて「いただきます」と口にするがその顔は相変わらず子供のように煌めいていてつい視線が離せなくなってしまう、そのまま最初の一口を食べるのを見守れば咀嚼したあとにすぐその口角は上がった。直ぐ様相手の瞳がこちらへ向けばまた胸が暖かくなる、このケーキの喜びをいの一番に自分へ知らせてくれたのが何よりも嬉しい。弾む心のまま何の断りもなく顔を寄せれば今しがたケーキを食べたばかりの口に軽く口付ける、ケーキの甘さを纏った相手の唇はより特別なものになっていてこちらも相手の瞳を見つめながら幸せそうに、しかし少し悪戯っぽく笑みを浮かべていた。甘さが広がる空間でこちらもケーキをひとかけらフォークですくうと口に運ぶ、程よい甘さにフルーツの瑞々しさがよくあっていて「色んなフルーツが楽しめていいな」と感想を口にしていて)

  • No.10017 by 検索  2025-12-03 21:31:15 ID:415c83bff

ん、今日はケーキだけじゃなくて君も甘いみたいだ。…翔太郎、あーん
(相手からチョコプレートもプレゼントの一つだと言われると自然と口元に笑みが浮かぶ。当たり前のように与えられる特別がうれしくて弾む気持ちのままケーキを口にした。その感想をすぐに相手に共有すると何も言わないまま顔が近づいてきて唇が重なる、一瞬驚くもその意図を理解すればこちらも緩く笑って相手の態度が特段甘やかしモードなのを揶揄い交じりに指摘した。大好きな恋人と一緒に過ごす時間は何よりも贅沢で相手がケーキを食べる様子をつい目で追って何も気取ることなく食べる姿にまた些細な幸せをかみしめる。だが相手と一緒に居ればもっと近づいて特別なものが欲しくなって自分のフォークで主役とも呼べるいちごの乗った部分をすくうと相手の名前を呼びそのまま目の前に差し出して)

  • No.10018 by 探偵  2025-12-03 22:07:30 ID:65b68c258


なんせ特別な日だからな。…ん、……甘酸っぱくて美味いな…、……
(二人の特別な指輪を揃えて初めての特別な日を二人で祝う、そんな中で何よりも愛しい相手が喜びに浸って笑顔を煌めかせていればこちらにも幸せは積もって止まなくていつも以上に特別な時を過ごしたくなってしまう。普段甘いなんて言われれば即座に反論するところだが今日は別だ、互いの相棒が生まれた日を、恋人が隣に居てくれる事を、今日はお祝いしたい。ケーキに舌鼓を打っていれば相手は一際輝くいちごをすくい上げこちらに差し出してくる、ケーキの主役とも言えるそれが自分に与えられる特別さ、贔屓されている嬉しさ、甘やかされているこそばゆさ、全てが綯い交ぜになって口元を緩ませると体を少し乗り出して差し出されたものを口に含む。柔らかなスポンジと生クリームに甘酸っぱいいちごは良く合って思わず目を細めながら咀嚼する、今はその幸せを直ぐに共有したくなって再び体を乗り出すと相手にまた軽く口付けた。甘酸っぱさを唇に乗せて離れると何かいわれる前に今度はこちらがメロンがのった部分をすくい上げ相手に差し出す、「お前の色だからな」と上機嫌に言いながらその顔をじっと見つめていて)

  • No.10019 by 検索  2025-12-04 10:56:40 ID:415c83bff

…、あーん。…ん、美味しい。
(普段なら甘いと言えば即反論されただろうが今日はいつにも増して表情も態度も甘々だ。それが自分の前だからということが分かりきっていれば心は弾んでイチゴの乗ったケーキを差し出す。それを嬉しそうに食べて貰えるとこちらもふわりと笑みが浮かんで自分がケーキを食べた時と同じくらい、寧ろそれ以上に満たされていく。すると相手が近づいてきてまた軽く唇が重なる、今日何度目かのキスにすっかり慣れて自然と受け入れつつ何か揶揄う言葉を投げかけようとしたところでメロンの乗った部分をすくいあげ目の前に差し出されると一旦言及は諦め、口を開けてフォークの先の甘味を口に含む。メロンの濃厚な甘さとケーキ部分の相性はピッタリで咀嚼しながら口角をあげて感想を述べた。相手から貰った物をじっくりと味わってからコーヒーを口にすると適度な苦みがケーキとマッチして思わず至福の息を零した。「コーヒーともバッチリ合う」と自画自賛しながらもう一口飲むと「君も飲んでみたまえ」と得意げに促し期待の眼差しで見つめていて)

  • No.10020 by 探偵  2025-12-04 12:28:50 ID:65b68c258


それなら何よりだ。……今日はこれを飲まなきゃケーキが完成しないからな
(浮かされるままに何度も口付けを送ってそれを誤魔化すようにメロンが乗ったケーキをお返しとして差し出す、ケーキを口に含むと相手はまた口角を上げ幸せそうな顔を浮かべていて、そんな顔を見るだけでも甘くて幸せな心地が胸を満たした。そのままコーヒーを飲む姿までジッと見つめてしまって至福の息を吐く姿にこちらも幸せが募る、そこで声を掛けられると相手に夢中になりすぎてまだコーヒーを口にしていないことにようやく気がついた。期待たっぷりな眼差しに思わず笑みを浮かべながらカップを手に取るとコーヒーを一口飲む、芳しい香りが鼻を通り抜け程よい苦味は甘いフルーツケーキと良く調和している。思わず「美味いな」と呟くもその味が何よりこちらの好みにバッチリであるのに気がつくと照れ臭そうにまた笑って「俺が大好きな味だ」と飾らない感想を口にする。相手が自分のために入れてくれたコーヒーをもっと楽しみたいがケーキと一緒でなければその美味さは最大限引き立たない。となれば必要なのはケーキの方で一旦椅子を降りて二人の椅子をピタリとくっ付けて、くっつきながら座り直せば相手の方へ向き「フィリップ、もっとコーヒー飲みてぇからもう一回ケーキ食いてぇ」と強請って相手の方へ口を開けて)

  • No.10021 by 検索  2025-12-04 15:29:42 ID:415c83bff

君の為に入れた一杯だからね、リクエスト通りだろう? …しかたないなぁ
(特別丁寧に入れたコーヒーはその手間の分いつもより美味しく感じられて息が零れる。そしてその一杯を相手にも飲んでほしくて期待を込めた目で見つめると相手は笑みを浮かべながらカップに口をつけた。自信はあるもののドキドキしながらその様子を見守っていると素直な感想が呟かれ、さらには大好きな味と言われれば一気に気分は上がって得意げな顔で答えていた。誕生日に見合う贈り物になったようで一段落していると相手が一旦椅子から降りたかと思えばこちらにくっつけてきて動きを止める。ケーキを食べるのには不便な、だけどすぐそばに恋人の存在を感じられる距離感となると相手と目が合う。そんな状態でケーキを強請られるとつい声にも甘さが乗ってキウイフルーツとクリームがたっぷり乗った所をフォークで切り分けて乗せる。わざとゆっくり、見せつけるように相手の口元に運ぶと「美味しいかい?」と楽し気に問いかけて)

  • No.10022 by 探偵  2025-12-04 18:01:54 ID:65b68c258


あぁ、間違いなく最高の一杯だ。…ん、…
(こちらのリクエスト通り自分のためにいれられたこの世界で一番美味いコーヒーに浸っていたがもっと相手が入れてくれたこれを一番最高の状態で味わいたくて広い事務所の中で窮屈に身を寄せ合う。そしてケーキをねだれば言葉はツンとして、しかし声色はたっぷり甘さを含んでいて自分の願いが叶えられる予感に口元は緩みっぱなしになってしまう。その甘さはフォークの上にも現れていて相手を示す色を宿したキウイにこんもりと生クリームが盛られていればその分相手に想われているのだと実感できて余計に口は締まりが無くなってずっと上機嫌に口角をあげてしまう。すくわれたケーキを見ていたがなかなかこちらにはやってこずチラチラと相手の方を見てタイミングを伺う、ようやくフォークが差し出されれば口を開けて一口でケーキを食べた。勢いがあまって口端にクリームが着いたのにも気付かず咀嚼する、しかし本番はこれからで口の中が落ち着いてから相手が入れてくれた最高のコーヒーを飲んだ。調和の取れた甘さの中に溶けゆくような苦味が口元に広がって先程よりも一層コーヒーが美味しく感じる。自分の為に入れられたコーヒーを最大限に味わうとホッと至福の息が出て相手にピタリと寄り添うと「最高に美味い…ありがとな、フィリップ」とその味に浸りながら礼を言って)

  • No.10023 by 検索  2025-12-04 22:08:34 ID:415c83bff

どういたしまして。ここまで喜んで貰えると入れた甲斐があるものだね。
(こんもりと乗った生クリームとキウイフルーツの部分をすくってゆっくりと差し出すと相手の視線を感じて、それにまた笑みを零しながらフォークを差し入れた。一口で食べた相手の口端にはクリームがついてしまっていてその自分しか見ることのできない緩い姿に優越感を覚えつつあえて指摘しないでいると味わうようにコーヒーに口を付けるのを見守る。わかりやすく表情が緩んで味わっているのが分かればこちらまで嬉しくなって寄り添ってきた相手に手を伸ばすとその頭を優しくなでる。きっかけこそ些細なものだったがここまで喜んでもらえるのなら極めた甲斐があるというものだろう。沢山の幸せに包まれながらケーキとコーヒーをゆっくりと、二人の時間をかみしめるように食べていく。時折食べさせ合ったり軽い口づけを交わしたりと甘い時間を過ごしていればあっという間に最後の一口になってしまってまとめてフォークの上にのせると「あーん」とまた口の前に差し出して)

  • No.10024 by 探偵  2025-12-04 22:38:46 ID:65b68c258


ん、……、…最後まで美味かった
(相手から差し出されたケーキと相手が入れてくれた特別なコーヒーを存分に味わう間、背伸びもカッコつけもしないただの左.翔.太.郎のままで甘い時間を過ごす。礼を言えば軽く頭が撫でられてさらにふわふわとした甘くて浮ついた幸せは加速して「へへ、…」と相手にしか見せない幼い笑い声を漏らしていた。ピタリとくっついたまま何度も二人にしか許されない甘いやり取りを重ねていればあっという間に誕生日ケーキはなくなってしまう。相手の皿に残った最後のひと口すらこちらに差し出されると幸せを滲ませた笑みを浮かべてそれを口に含んだ。生クリームの優しい甘みと柔らかなスポンジ部分を味わい、特別なコーヒーを飲めば最後まで至福の時間は続いて一息つきながらその幸せに揺蕩う。こちらも最後のひと口を纏め最後まで残しておいたぶどうを乗せると「今日この後はフィリップと二人だけの時間にしてぇな」と心のままに希望を伝えながら相手の方へと差し出して)

  • No.10025 by 検索  2025-12-05 11:45:17 ID:415c83bff

ん、元よりそのつもりだよ。…ごちそうさまでした、今まで食べたケーキの中で一番美味しかったね
(最後の一口分を相手に差し出すと柔らかな笑みを浮かべて何の遠慮もなく口にするのを見れば満足げな笑みを見せる。そして当たり前のように相手の最後の一口分がすくわれて相手の色と同じブドウが乗せられると幸せそうに目を細めながら顔を近づけフォークの先を口にする。蕩けそうなくらい美味しいその味と幸せを噛みしめるように十分に味わうとフォークを置いて、その代わりに相手にくっつく。初めての誕生日ケーキは今まで経験した中で一番美味しかった、その理由はもう分かりきっていて相手に身を寄せたまま顔だけ相手の方を向けると緩く抱き着いて「最高のプレゼントだ」と弾む声で告げながらまた軽く口づけを交わして)

  • No.10026 by 探偵  2025-12-05 12:34:02 ID:65b68c258


同感だ…、……お前が喜んでくれたなら俺も幸せだ
(こちらの願いを伝えればそれは当たり前のように受け入れられて、その当たり前が今は何よりも幸せに感じる。ここにいて良いのだと思える。差し出したケーキが相手の口に吸い込まれていくのを眺めて美味そうに咀嚼する姿をずっと眺めていた。やがて相手はこちらへとくっついてこちらもフォークを置いて右隣から伝わる恋人の体温に浸る、特別なケーキが今までで一番美味しかったのはきっと最高のお揃いを互いの指に宿したからだろう。相手が緩く抱きついてくればこちらからも腕を回して軽く抱き寄せる、上機嫌な声にはこちらの胸まで弾んで簡単に恋人の幸せが伝播した。そのまま軽く口付けを受ければ途端に表情はまた緩んで飾らない笑顔を浮かべる。相手の頬へと手を添える、薬指に携えた指輪を柔らかな頬に当てながら「誕生日はいいもんだろ?」と全く関心を示していなかったのを思い起こして揶揄うように言ったあと再び唇を重ねて)

  • No.10027 by 検索  2025-12-05 15:32:22 ID:415c83bff

…ああ、是非来年も、その次もずっと先もこうやってお祝いしたいくらい特別な日になった。
(溢れる想いは言葉だけでは足りなくて相手を抱き寄せて軽く口づければそこは不思議と甘い気がしてまた頬が緩む。こうやってなんてことがないことでも幸せを感じるようになったのは相手とここから新たな一歩を踏み始めたからだ、頬に手を添えられるとまた肌とは違う質感を感じるがさっきとは違って相手の体温が馴染んでいてほんのり暖かい。そこに無意識に擦り寄っていると相手から近づいてきて唇が重なれば暫し目を閉じて身を委ねていた。それから少ししてゆっくりと瞼を開いて離れると柔らかな笑みを見せて相手の問いかけに肯定を示す。またぎゅっと相手を抱きしめ「誕生日も、運命も、指輪もぜんぶお揃いだ」と上機嫌に呟き、指輪のついた左手で髪を優しく撫で始める。「翔太郎」と名前を呼ぶとまた愛おしい気持ちが溢れてこめかみや頬に軽くキスを落として)

  • No.10028 by 探偵  2025-12-05 18:17:20 ID:65b68c258


俺も、来年も再来年も、その次も、何回でもお前と今日を祝いてぇ……俺達、二人で一人だからな。……、…フィリップ…
(指輪を付けた手を相手の頬に添えればそこに相手が擦り寄ってきて愛おしさは増していく、今日何度目か分からないキスをすれば相も変わらず幸せは胸に華やいだ。柔らかな笑みのままこの先ずっと相棒の生まれた記念日を祝うことを望まれればこちらも口元を綻ばせて同じことを望む、相棒に、そして恋人に隣に居てくれてありがとうを伝える日なんて何度来たって幸せだ。強く抱き締められればお揃いがまたひとつ増えた事を共に喜んで自分達にしか相応しくない言葉を口にする、全てを半分こにして等しくお揃いに出来るのはこの世に相手しかいない。不意に相手の手が伸びてきて指輪のついた手で髪を撫でられる、いつもの柔らかな感触の中に今までにない感触のものがある事に心が震えるほど嬉しくて思わず相手を抱き締める腕に力が籠った。感極まった所に名前を呼ばれればまた心は舞い上がって柔らかな口付けが振ってくれば擽ったそうに目を細め表情を綻ばせて相手を見つめる。この幸せを象徴するような心地がもっと欲しくなれば「左手でもっと撫でて欲しい」と願いを伝えて続きを促すように愛おしさのまま今度はこちらから頬や目尻にキスを落として)

  • No.10029 by 検索  2025-12-05 23:41:30 ID:415c83bff

ああ、そうだね。…ふふ、了解した。
(何度だって恋人だけの特別なキスを交わすと胸に幸せが満ちてそのぬくもりを求めるようにすり寄って抱きしめる。今日という日付は今回で終わりではなくこれからさっきもずっと一緒にいるならばこれからも何度もやってくるのだ。二人の時間を積み重ねていく予感にまた心が擽られながらいつものフレーズを聞けば楽しそうにうなずく。背負っているものもこれからの未来も半分こでともに歩んでいく大切な存在をもっと愛でたくてその頭を撫で始めると相手から更に強く抱き着かれた。完全に心を許していることがわかる仕草に優越感を抱いていたが細まった目がこちらを向いてもっと撫でるように求められるとぱちりと瞬きした後破顔して了承の返事をする。軽く抱き寄せ、こちらに身を預けさせるとその頭を優しく左手をメインに撫で続ける。時折髪を緩く指の間を通したりすると指輪の段差の部分に引っ掛かったりして、その存在を感じながら相手も嬉しそうなのが見えれば手は止めずに「これで撫でられるの、好きかい?」と問いかけて)

  • No.10030 by 探偵  2025-12-06 07:55:55 ID:65b68c258


…あぁ、好きだ。お前が俺と同じ指輪してるんだって実感できる。俺がお前のもので、お前が俺のものだって…嬉しくなる
(二人だけにしか使えない自分達を示すフレーズを口にすれば相手からは楽しそうな声が聞こえてくる、大切なものも記念日も毎日も運命も、全てが半分こでお揃いの今、もはや相手は自分の半身、もしくはそれ以上の存在でなくては生きていけないこの世で一番大切なものだ。そんな人にその人にしか許されない目一杯甘やかされる行為を望めば相手はまた嬉しそうに笑ってつられてこちらの顔も綻んでしまう。抱き寄せられると相手に預ける体重を少し増やして首筋に顔を埋めた。相手の左手がこちらの頭を撫でる、暖かで柔らかな手の中で優しく相手の体温が移った金属が当たればその度に幸せは溢れて、時折指輪と髪が絡まると相手との繋がりがまたひとつ増えた気がして背中に回す手でそこにある服を掴んだ。相手に問いかけられれば首元に埋まったまま軽く頷く、今は気取ることなんて出来なくて心に浮かんだままの言葉をいつもより少し拙い語彙で伝えて、結局は小っ恥ずかしくてなって誤魔化すように傍にある首筋にキスを落とす。頭を撫でられ溢れた幸せを相手に少しでも返すように戯れ啄むように首に口付けていく、時折悪戯心が働いて唇の先で食むような仕草も混じえていると「このまま溶けてフィリップとひとつになっちまいそう」と浮かれた事を口にして)

  • No.10031 by 検索  2025-12-06 18:22:29 ID:415c83bff

…そっか、僕も新しいお揃いで君と特別なつながりが持てて嬉しい。…ん、君とならそれも悪くないかもしれない。
(相手を軽く抱き寄せてその存在を感じながら頭を撫でるとおとなしく身を預けられて縋るように服がつかまれるのが分かる。普段よりも甘えているように見えれば優しく何度もその頭を撫でながら言葉でもそれを聞きたくて問いかけてみれば少し拙く素直な返事がされまた笑みが零れる。当然のように零される独占欲やお揃いに喜ぶ気持ちが愛おしくて仕方ない。首筋に次々に落とされるキスがくすぐったくて軽く身動ぎしながらこちらも撫でた場所に重ね掛けするように髪にキスを落とした。相手は街の誰にだって優しいがこうやって特別なつながりを持てるのは自分だけだ、明日からそれをアピールできると思えばまた胸は満たされていく中触れる唇で肌を擽られると笑い声ととも小さく声を零す。そして浮かれたような甘い言葉が聞こえてくればありえないとわかっていながらそうありたいと願ってしまえばこつんと頭同士をくっつけ柔らかな口調で同意しながら軽くすり寄る。全身で相手を感じながら「好きだよ、翔太郎」と溢れる気持ちを口にして)

  • No.10032 by 探偵  2025-12-06 19:54:17 ID:65b68c258


へへ、…髪にキスされんのも嬉しい……俺も、フィリップの事が世界で一番大切で、好きだ
(こちらからキスを送ればそれ以上に頭は撫でられて口付けも追加されれば胸は喜びに擽られて思わず首元に擦り寄る、髪にあたる相手の唇は手のひらとはまた違う柔らかさを持っていて、相手から与えられる様々な感触を全て享受出来るのもきっとこの世で自分しかいない。首に口付ける度に擽ったそうにする相手が愛おしい、浮かれた言葉さえあっさり受け入れられてしまえばふわふわとした幸せは増すばかりで脳内は相手の事だけで満たされていく。体勢が変わって額同士がくっつけばこの瞳に映るのは愛しい人しかいない、擦り寄る感覚にまた笑みを零すと溢れるままに胸にある変わらない気持ちを伝える。指輪を渡す時はあれほど緊張したのに不思議なものだ。想いは溢れて止まらなくて、柔らかな体温に包まれ浮かされるままに相手に口付ける。ずっとくっついて互いの体温を交換するうちに溶けてひとつになりたいという浮かれた願いは膨れてしまって間近で相手の瞳を見つめると「フィリップ…もっとお前に近づきたい」とまた願いを口にすればそこを開けるのを促すように舌先で唇の間をなぞって)

  • No.10033 by 検索  2025-12-07 20:54:35 ID:415c83bff

ならそれもお揃いだ。…翔太郎、ん……
(溶けてしまいたいと願うならそれを少しでも叶えようと体勢を変えて額同士をくっつけてしまう。今日は朝からずっと浮かれていて、それが咎められることなく寧ろ甘やかされていれば助長していくばかりだ。軽くすり寄って思いを伝えれば相手からも同じかそれ以上の言葉が返ってきてそれすらお揃いと称すると小さく笑った。そうしてくっついていれば自然とまた距離が縮まって唇が触れ合う。すこし離れる間も視線は相手に捕らわれたままで更に近づくことを望まれると目を細め名前を呼ぶ。更に舌先が唇を擽るとぴくっと小さく肩を跳ねさせるも求められるまま口を開いて自らも舌をのぞかせる。下唇を舐めてちゅ、とわざとらしいリップ音を鳴らすと頭を撫でていた手を背中に回して軽く抱き寄せながら求めるようにキスを続けて)

  • No.10034 by 探偵  2025-12-07 23:02:02 ID:65b68c258


ん、…へへ、……フィリップ……ほんとに溶け合っちまいそうなくらい、幸せだ
(同じ想いを口にすればそれらは全てお揃いとなって二人の特別となる。互いの境界線さえ無くしたくてさらに近づくようオネダリをすれば柔らかな声で名前が呼ばれる、その声は同じく柔らかく鼓膜を揺らして浮遊感のある幸せを増長していった。舌先で擽る悪戯に相手は反応を示して楽しげに笑っていれば、お返しとばかりに下唇が舐められて高い音が鳴り体も心も擽ったくてまた幼く笑う。手が背中に回って抱き寄せられれば思わず預ける体重を増やして唇を重ねる、相手の唇を食むように動かして開かれたそこから溢れた唾液が互いの唇を艶めかせた。時折吸い付けば戯れるような高い音は響いて幸せに口角を上げながら互いの体温を交換するキスを続ける、やがて極僅かに唇を離せば相変わらず浮かれた言葉を口にして先程相手がしてくれたように指輪を宿す左手で相手の頭を撫でると「最期まで一緒だからな、フィリップ」とまた変わらぬ誓いを立てて再び唇を重ねて)

(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。大台に向けての記念日なお話でしたが検索くんと、検索様と、最高の形で記念を迎えられて本当に本当に良かったです。大台とお話をリンクさせることは全く考えていなかったので提案していただいて本当にありがとうございました。二人のお互いへの想いが溢れて何度も誓いを立てて全部をお揃いにして半分こにする二人が本当に愛おしくて、今後何かあった時もこの日のことを思い出すんだろうなと思えるお話になりました。今回もありがとうございました!
この後の展開ですがいかがしましょうか?このままもう少し二人の時間を取ってもいいですし、ここで二人の絆を深めるようなお話が出来ましたのでカ.オ.ワを絡めた通常回なお話、せっかく話題に出たので時間軸をずらして初めて二人が互いの相棒で探偵になった日をやってもいいかな、なんて思っておりました。どの方向性のお話でもいいかなと思うのですが検索様のご希望はいかがでしょう?)

  • No.10035 by 検索  2025-12-08 11:09:34 ID:415c83bff

…ん、ああずっと君の側にいる
(相手と一緒に居れば体温も高まって本当に溶け合ってしまう程くっついて唇を重ねる。唇に吸い付いたり軽くすり合わせたりと更に踏み込んで相手を感じる為のキスを続けていた。唇がお互いの唾液で艶めいて隙間が無いほどくっついて相手の体温や感覚に浸る。やがて僅かにだけ相手が離れて行けば目を細めてじっと相手を見つめる。甘く気持ちがこもった言葉とともに優しく頭を撫でられると相手の指にはまったお揃いの指輪の存在を強く感じることが出来てふにゃりと笑うと軽く擦り寄る。きっと何年経って同じ記念日を過ごしたとしてもこの気持ちは変わらない。改めて誓うように傍にいると告げると今日何度かの触れる恋人の温もりに身を預けて)

(/こちらこそお世話になっております。指輪の話が何度かあった時から記念日か何かの節目に二人としての記念日も作りたいなと思っていましたので今回の様な話ができてとても良かったです。お互いの気持ちを再確認しながらありのままの想いを伝え合う二人が可愛くて愛おしくて背後共々特別な時間となりました。宝石も調べるうちに二人にピッタリな物が見つかってそのまま採用して頂いて嬉しい限りです。、最高の記念日として大切なお話が出来て良かったです、今回もありがとうございました。
色々あげて頂いてありがとうございます、せっかくですのでお互いの相棒になった日の話をやるのいいですね!!歯車がかみ合い始めた日で今に繋がる予感を感じさせるようなお話してみたいです! こちらのイメージとしてはそれまで探偵君が世話をしながら一人で日常的な依頼を引き受けこなす、師匠を頼ってやってきた依頼人のド.ー.パ.ン.ト絡みの依頼を引きうけ、なかなか手掛かりがつかめない中検索が地.球.の.本.棚を使う事を気まぐれに提案してそこから何となく協力するようになって…みたいな流れなのですが探偵様のイメージするものや希望等はありますか?)

  • No.10036 by 探偵  2025-12-08 12:27:58 ID:65b68c258


(/一旦こちらだけで失礼します。
指輪に埋め込む宝石はエクストリームに合わせて白色がいいかな、くらいで思っていたのですが、あんなに二人にピッタリな宝石があるとは!と背後でめちゃくちゃ感動してました。二人のために調べて探して下さったのがもうめちゃくちゃ嬉しいです……やり取りの中でまた指輪のお話が出てくるのを楽しみにしています。
それではお互いが相棒になった日にいたしましょう!この記念日のやりとりをしている中で絶対にいつかやりたいと思っていたのでこの流れのままやっちゃいましょう。そして大まかな流れ考えていただいてありがとうございます!ぜひぜひこちらも今の二人に繋がるお話にしたいので、そちらに加えて、になるんですが…確か当初はドライバーにメ,モ,リ.ブ.レ.イ.ク機能がなくて犯人を殺すしかなく探偵が犯人を追い詰めきれない、みたいな設定があったと思うので、ずっと探偵として煮え切らない事しかできなかったところにこのタイミングで検索くんがメ.モ.リ,ブ.レ.イ.ク機能を追加してダブルとして戦う覚悟も決まる、みたいなのを入れてみるのもいかがでしょうか?おやっさんを頼っての依頼を無碍にできず、でも調べていくうちにメモリの関与が見受けられて八方塞がりになったところに気まぐれに検索くんが該当メモリを検索して…みたいな流れでどうでしょう?)

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