検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…ん、……嫌だ、何回言われても変わらないよ。君を人間という理から外すようなことはしたくない。
(心も体も満たされて顔を離せば切なげな声が聞こえる。血を抜かれて惚けたような表情を見せる相手に顔を埋めれば頭を撫でられて長く息を吐いた。血はその持ち主によって味や口触りが違うが相手の物は特段美味しくて心が震えそうな味だ。だからこそ毎日摂取なんてすればハマりきってしまうのは目に見えている、だからこそ今の頻度で抑えている訳だが相手に名前を呼ばれると自然と顔を上げる。今度は相手から擦り寄ってきてそれを緩く撫でながら様子を伺っていると以前少しだけ漏らした話題を振られて動きを止める。吸血鬼と触れ合いその牙で血を吸われ続けていれば少しずつその体は吸血鬼の都合のいい形に変化していく。それを今でも心苦しく思っているがさらにその先を求められるとキッパリと反対の意志をしめす。自分に近づくのは良いことばかりではない、この街を愛して大切に思っていることや優しく何事も真剣に取り組むところを見れば人として一生を過ごして欲しいと思うのは自然なことだろう。さらに人が吸血鬼に近づく方法の一つが頭に浮かぶと苦々しい顔をして「…それにその方法を完了させるには僕の血を飲まなければならないんだ。人間である君がそんなことする必要ない、君はこのまま普通通りに生きてくれ」と契約の一部を明かすと共に頭を優しく撫でつつ頑固反対の姿勢を取って)
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