検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…ああ、だから安心してくれ。…ん、……もういいのかい?
(怖がっている相手を優しく撫でていくと段々と呼吸も落ち着いてきて低い体温を共有しながら声をかける。今からする行為は大切な人の血を奪うような加害行為ではなくお互いの味や体温、存在などを共有してともにいるための行為なのだと告げていると相手からも落ち着いたような声で擦り寄ってきてその頭をまた撫でる。相手の顔が上がって目があえば顔色の悪さにまた胸を痛んでしまうが軽く微笑んで見せて受け入れる意思を示す。再び相手が肩に顔が埋められて牙が皮膚に沈み突き破られると相手に抱き着く腕に力が籠る。相当飢餓状態だったのか吐いた息が肌を掠めて力を込められながら吸い付く姿を見れば漸く肩の荷が下りたような気がして背中や頭を撫で続けながらその様子を見守る。段々と相手が回復して体にも力が戻っていくのを感じると自然と口元も緩んだ、だが高い音を立てながら血を吸い上げられたと思ったら急に相手が離れて行って顔を覗き込みながら様子を伺う。相手の口元は肩の傷に向かい、その周囲の血を丁寧に舐められ始めるとくすぐったさと健気さに小さく笑い声を零すと「翔太郎」と名前を読みながらまた撫でていた。そうして漸く取り戻した穏やかな幸せに浸っていたが廊下の奥から騒がしい人間の声と足音が聞こえてぴくっと耳を反応させる。この被害を受けて仲間でも呼んだのだろうか、この状況を邪魔されることに分かりやすく表情に不機嫌オーラを浮かべて睨むようにそちらを向けるもはやく二人の場所に帰りたいという想いも強まると「何だか騒がしくなってきたし早く帰ろうか」と軽い調子で声を掛けながら相手の膝裏に手を通して軽々しく横抱きにして持ち上げながら相手の顔を見て)
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