検索 2022-07-09 20:46:55 |
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え、いや……、……ったく、お前には隠し事できねぇな……まぁ、……変な夢みただけだ。学校が爆発しちまえみたいな、本気で思ってねぇけど願ってることが叶っちまうやつ
(油断すれば夢の中で体中に溢れた粘着質な甘さがぶり返してしまいそうで、そんなものを求めていた自分がいることから目を背けたくて、何か聞かれる前に相手を寝かしつけてしまおうとした。しかし相手の目線はこちらから外れることはなく不機嫌な声で嘘を指摘されると思わず固まってしまう、自分を一番良く知る相手に隠し立てなど出来なさそうだ。誤魔化す言葉を考えるもその前に手が伸びてきて頭を撫でられる、その心地は夢の中で感じた息苦しいのに甘美なものとはまた違って、ただただ心地良さに身を委ねる事ができるものだった。無意識に息を吐き出す、目覚めてからずっと心臓が煩いが少し心音が落ち着いた気がした。それでも夢の内容をストレートに相手に伝えるのは憚られる、自分でもあんな夢を見た事に戸惑っているのに相手に伝えればどう思うのかまで今は考えられなかった。何とか良い例えを捻りだして相手の方に擦り寄り緩く抱きつく、ゆっくりと呼吸を繰り返して痺れるように残る甘さを追い出しながら「…今が一番だしな」と小さく呟いて)
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