検索 2022-07-09 20:46:55 |
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ヒナさん。こんな無理やりな形で会うことになっちまってすまねぇ。でも、最初にハッキリさせとくが俺達はヒナさんの味方だ。凛さんからヒナさんが心配だって依頼を受けて俺達は、
(玉座の前に立てば裁判の傍聴人という名のトランプ兵や従者が広間を埋め尽くす、その中に相手の姿を見つければ目配せして小さく笑う。これで準備は整った。早速裁判が始まり女王兼裁判長となった彼女が怒りのままに供述をする、といってもそれはほぼ命令だ。彼女の言葉の後、途端に体はピタリと動かなくなり自ら首を差し出すように勝手に顔が上を向く。このままでは死刑まっしぐらだがこちらには相棒がいる、良いタイミングで相手が口を挟んで彼女を女王様ではなく本名で呼ぶと途端に体の拘束が緩んである程度自由に動けるようになった。どうやら相手の読みは当たっているらしい、きっと彼女がこの世界に入り込めば入り込むほど仮想の世界は輪郭をよりハッキリとさせ彼女の思うままになるようだ。つまりここから彼女を連れ出すにはまず彼女が女王ではなく相澤ヒナであることを思い出させる必要がある。相手から会話のパスを受ければこちらもニヤリと不敵に笑う、そして彼女の目を真っ直ぐと見つめた。女王とトランプ兵ではなくこの街の人と探偵という立場で彼女に語りかける、そして友人からの依頼でこの場に来たことを伝えようとした。しかし依頼人の名前を出した途端、彼女はカッと目を見開くと『凛…?!今凛って言ったの?!あの子が私の心配?嘘に決まってるでしょ!!』と声を張り上げ激怒した。玉座の肘置きを何度も叩くと『やはりお前は死刑だ!死刑!!首を跳ねろ!今すぐに!!』と叫べばまた体が重くなりその場に立っていられなくなれば膝をついて)
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