検索 2022-07-09 20:46:55 |
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ん。…ああ、気を付けて。
(ある意味物語を動かす為の囮になると聞けば不安は湧きあがって顔を寄せると無茶をしないように釘を刺す。こんな世界で相棒と別れる訳にはいかない、それが分かっているのか分かっていないのか軽い調子で答える相手に僅かに眉を寄せていたが相手が近づいてきて軽く唇が重なるとその特別な感触に不安は薄れ表情を緩めた、そのまま去っていく相手を送り出すと相手とは違う方向に歩いていく。トランプ兵の中でもリーダー格っぽい人物を見つけ話を聞けばもうすぐ女王様がここに来ること、それまでは一人で城で休んでいる事が分かる。ならば盗み聞きでもすれば情報が得られるかもしれないと普段よりも俊敏な動きで城の中に潜り込んだ。そこから中庭で休憩する女王様もとい彼女の姿を見つけ、少し悩んだ後猫のように木の枝に登って様子を伺う。彼女は『私はこんなに頑張っているのに何で認めてくれないの』『ここなら皆私のいうことを聞いてくれる!私はもう情けなくなんてない』とぶつぶつ呟いていてその間も目の周りの亀裂から光の粒子が溢れ先ほどより広がっているように見えた。どうやらここは彼女が望む世界になっているようで微塵も元の世界に帰りたがっている兆しはない。メモリはそれ自体の性能はもちろんだが使用者の精神状態や気持ちに作用される部分が大きい。以前文化祭をやり直したかった彼女のように元の世界に帰りたいと思わせることが出来ればこの世界も崩壊するかもしれない。その原因であるメモリの特定を始めようとしたところで城の警備をするトランプ兵が騒ぎ立て『女王様、女王様。庭園のお茶会で女王様のタルトが、その…』と伝えに来る。どうやら相棒が動いたようだ、彼女が怒りを露わにして『そんな私に逆らうことをしたのは誰!?』と騒ぎ立てるのを見れば原作の流れになるよう王様の方にこの件を伝えに行き)
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