検索 2022-07-09 20:46:55 |
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(駆け足で螺旋階段をあがって事務所スペースに戻り直ぐ様ハットを被って街へと繰り出す、一応周囲を警戒してみたが相手を狙うような輩はいないようだ。そのまま早足で進むがその間にス.タ.ッ.グ,フ.ォ,ンが鳴って画面をみる、そこには相手からのメッセージがあって自然と笑みが浮かんだ。逐一送られてくるメッセージに『もうすぐ着きそうだ』『スノードームとマグカップも持ってくる』『いつものバニラのデカイやつ買って帰る』とこちらも細かく返信して相手の存在を感じる、これならば外に出ている間は常にドライバーをして意識を共有させたっていいかもしれない。自分達は二人で一人で、いつだって一緒なのだから意識だって常に共有したっていいだろう。そうやって家からとりあえず必要なものを持ち出しスーパーに寄って買い物を済ませて両手いっぱいに袋を抱えて事務所へと戻ってくる。食材は一旦キッチンの方に置いて二人の家から持ってきたものを手にガレージへ続く扉の前へたどり着く。そこで一瞬動きを止めた。もし相手がまたソファにいなかったらどうしようと不安が過ぎる、だが相手も確かにこちらの願いを受け入れてくれたはずだからと軽く頭を振ると扉をあけた。直ぐ様ソファの方を見ればそこにはきちんと相手がいて顔を明るくさせる、そのまま螺旋階段を駆け下りると「フィリップ!」と名前を呼びながら駆け寄った。しかし相手の腕の中には自分ではないモノがいてそこに視線をやるとゆらりと黒い影が揺れる、そこは自分だけのものなのに。ペンギンの頭を掴むと「そこは俺の場所だろ」と乱暴に相手の腕から引き離して脇へ放り投げる、直ぐに相手に覆い被さるように抱きつけば「待たせたな」と呟くように言って強く抱き締めて)
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