検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…ねぇ、翔太郎何処?…っ、この匂い……、っ、しょう、たろう?
(急がなくてはという焦りとこんなところに相手が居る不快感と立ち塞がってくる怒りで感情は入り乱れているのに妙に思考は冷静で人外の力で男たちを倒していく。辺りに血が漂って暫く血を吸えてない体は渇きを訴えるがもう他所で吸血をするつもりはなくて足でその体を端に避けた。ある程度片づけたところでまだ息のあるリーダーっぽい人物のもとにしゃがみこんで低い声で居場所を尋ねるとどこか怯えたように奥の扉を指さす。衣類を整えてからその扉に向かい、地下への階段を下りていけば更に濃くなった血の匂いと悲鳴にも似た叫び声が聞こえてきて嫌な予感に足を急ぐ。進んでいけば血を流しながら地面に倒れうめき声をあげている仮面の男の姿があって目を見開く、まるで怪物に襲われたような姿に事務所を出る前の必死に血を欲しがる相手の姿が重なって背筋が冷える。急いでその通路を進んでいけば叫び声と大きな物音の発生源に近づいていき、施錠された扉を足で思いっきり蹴り飛ばして穴をあければそこに人間に襲いこの状況を生み出した怪物がいて目を見開く。見知った顔に服、そして匂いも全部見知ったものなのに凄惨すぎる現場に目の前の人物が一瞬相手だと理解出来なかった。瞳を揺らし伺うように名前を口にしていたが相手がきらり光るもの、刃物を持って狂乱しながら振り下ろそうとしていればとっさに体が動いて全ての力をもってして相手の元に駆け寄る。人間はどうなっていいが相手の手は汚したくない、ただその一心で人間と相手の相手に身を滑り込ませると「翔太郎!!」と叫んだ。だが勢いを持った腕の動きは簡単に止まらず振り下ろされた刃物がこちらの肩に命中して深く突き刺さる。うめき声と悲鳴に似た声が喉から絞り出されて途端血があふれ出すが相手のことを止めたくてふらついた体を踏み出して相手のそばに寄ればまた「っ翔太郎」と名前を呼びながら制止させるように相手に抱き着いて)
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