検索 2022-07-09 20:46:55 |
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俺達もお茶友が増えて嬉しかったですよ
(相手と二人で彼女を支えながらゆっくりと展望台を降りていく、その足取りは覚束無いがこちらを掴んでくれる手には信頼を感じられた。依頼人の彼女に連絡すればすぐに迎えに来てくれることになる、一緒に歴史展示を見てまた昔話に花を咲かせる彼女の声に耳を傾けていれば依頼人の彼女がやって来た。小言を言われた彼女は自分達に向けていたのとはまた違う笑みを浮かべていて彼女の歴史を感じる、礼を言われて二人して返事をすれば依頼人は『お茶までいったの?』と意外そうな、しかし嬉しそうな顔をしていた。彼女に元着ていた服を渡しておくと彼女は隠し事を共有したように楽しそうに笑って『それじゃありっぴー、たろぽよ。またね』と彼女らしい呼び方と共に別れの挨拶をする、依頼人はその呼び方に驚いた様子だったがこちらが何も言わなければそれ以上言及することはなくて、こちらから別れの挨拶を送ってゆっくりと去っていくその背中を見送った。やがて二人きりになれば右隣にいる相手の方を見やって「メモリ絡みの依頼だったが、なんつーかあれでちょっとでもキミちゃんが元気になれたらいいよな」と発端はどうあれ街の人が笑顔であった結果に感想を口にして)
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