検索 2022-07-09 20:46:55 |
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うん、待ってるから。
(せっかく二人きりになれたのに相手が外に行ってしまえば一人になる、そんな寂しさから不安げにお願いをすればすぐに近づいてくれてぎゅっと抱きしめて貰う。それから唇が重なって時が止まったかとおもうほど長く口付けを交わす。特別な相手がちゃんとここにいる、そして大切にしてくれているのだと肌身を持って知ればゆっくりと離れた時には不安の色は随分と消えていた。素直に撫でられながらこくりと頷くと手を離してから真っすぐに相手に伝える。一気に螺旋階段を駆け上がった相手が上で手を振ればこちらも振り返して事務所に戻ったのを見送った。一人になればがらんとしたガレージは静かでまた寂しさが湧きあがる。相手の代わりに以前水族館で当てたぺんぎんのぬいぐるみに手を伸ばして手繰り寄せるとそのまま抱きしめて天井を見上げる。何かを検索する気にもならず、ス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンを開くと少々悩んでから『もう家には着いたかい?』『一緒に作ったスノードームも持ってきて欲しい』『アイスはいつものバニラが良い』などと逐一相手にメッセージを送って)
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