検索 2022-07-09 20:46:55 |
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……っ、…翔太郎、? なんだい、それは
(相手に吸血を許して身を差し出すとこれまでよりも勢いよく首筋に噛みつかれる。痛みに思わず声をあげるも相手は気にすることなく血を啜っていて普段よりも本能が強いことに妙な焦りを覚えていた。吸血が終わって傷口がふさがれるも視線が合わずに離れてしまう、それから紅茶を飲む間も妙な距離感が出来ていて上手く言葉も交わせなかった。そしてゆっくり休みたいから、といつもより早い時間で相手が事務所を後にすればそれを止めることも出来ず一人残された。相手と出会って、眷属になって初めて妙な焦りや不安がずっと胸を燻っているがどうしていいか分からず、またずっと距離をとって過ごしていたせいで相手の自宅の場所も知らなくてどうすることも出来ない。朝が近づいてきても眠れず狭い棺の中に入って無理やり瞼を瞑って時間を過ごし、数時間たってやっと眠りに落ちた。そんな状態ではいつもより起きるのが遅くなってぼんやりとした中でガレージ内に起きてくる。時計を確認していつもなら相手が起こしに来る時間をとっくに過ぎていることに違和感を持ち、いつの日か渡された端末で相手からのメッセージを見て嫌な予感を覚えた。身支度を整える暇もなく事務所スペースに向かおうと階段に近づいたところで嫌な血の匂いを感じてしまう。昨日も感じたそれに背筋が冷たくなると飛んで階段をすっ飛ばして事務所スペースに入る、そこには更に血の匂いと相手の匂いは濃くなって恐る恐るそのもとに向かう。そこには肩に深い切り傷が入り血を流している、あの時見た光景そのままの相手がいて思考も息もすべてが止まった。目の前が一気に真っ赤になって、なのに手先や体が冷たくなっていく。昨日あんなにもう怪我しないといったのに。その姿を認めたくなくて震える声で名前を呼ぶ、しなくてはいけないことも衝動もごちゃ混ぜになって頭が真っ白になるがまた仕事に行ったことやこんな状態で帰ってきても自分に声をかけずに隠ぺいしようとしたころを理解してしまえば低く冷たい声で問いかけていて)
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