検索 2022-07-09 20:46:55 |
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そんなに悩むなら俺の分ひとつやるよ。俺みたいな男にこんな可愛いスイーツは似合わねぇからな
(彼女のために来たカフェだったが小ぶりでキラキラと輝くスイーツがひしめき合うショーケースを前に相手も駆け寄りそうになっていて思わず笑いそうになってしまう、ケースが選べるセットを進めれば彼女の隣で相手も目を輝かせていて二人が背を向けた隙に笑みを噛み殺すようにしていた。どうやら相手もよっぽどこの店に来たかったらしい。相手が誘いかけて彼女と共にショーケースへ移動すればこちらも追いかける形でスイーツを見に行く、相手は旬であり相手を表す色を纏うスイーツでもあるシャインマスカットを選んでいてその様子にもまたじわりと胸が暖かくなっていた。思わず相手に見蕩れてしまいそうになっていたが彼女の悩ましげな声を聞けば選択肢をもうひとつ増やせるようにとスイーツをひとつ譲ることにした。彼女はパッとこちらを見ると『いいのか?!』と声を弾ませていて軽く頷くとまた再び悩む時間が始まる、結局彼女は色んなフルーツが乗ったタルトにホイップたっぷりのプリン、艶々モモのミニパフェを選んでいた。こちらもビターチョコケーキをチョイスし席へと戻って注文を伝える。程なくしてケーキが目の前に運ばれてくるとテーブルは一気に華やかになって彼女は感動のあまり『すごい…プリチーでファビュラスでバエバエじゃな!』と口を手で押えていた。随分な喜びようにこちらも笑みを浮かべていたが彼女がふと憂いを帯びると『一緒に食べたかったですねぇ…』としみじみと呟いていて思わず彼女の方を見て)
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