検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…翔太郎? …えっ、ちょっと待ってくれ、僕は大丈夫だってば
(相手からはありありと焦りが感じられてその腕を叩いてこちらに注目させる。漸く相手と目が合うが肩で息をしていて明らかに普通ではない、何も話さないでこちらの体を見たかと思えば階段の上に視線を向けている、そこには誰も居なくて今から追いかけようにも追いつくのは難しいだろう。それほどまで恨みを買ってしまっているのだと再認識しつつ再び相手を見るがやはり何も言わない。いつもは騒がしいほどの相手が黙り込んでいることに不安を覚えて伺うように名前を呼ぶが次の瞬間腕に力が籠って妙なことを口にする。その意味を聞く前に横抱きにされたまま歩き始めると一気に困惑が襲って慌てたように声を上げる。アイス屋に行かないことになったのもそうだが人の目もある公道でそのまま帰ろうとしている事に文句をつける。もしかしたら歩けないと勘違いしているのではと思い体も大丈夫だと主張してみるが響いている様子はない、抵抗するように相手の腕の上で足や手をバタバタさせながら「翔太郎、とりあえず下ろしてくれ!」と主張して)
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