検索 2022-07-09 20:46:55 |
|
通報 |
な、誰が……なら完璧なハードボイルドじゃなきゃならねぇじゃねぇか…
(せっかくハードボイルドな男としてクールな時間を過ごすつもりだったのにいつの間にか相手が朗らかに笑う姿に目が釘付けになっている、幸せなのに照れて落ち着かなくて思わず指摘してみればさらりと甘いだとか素だとか言う言葉が出てきてまたも目を瞬かせて固まってしまった。カッコイイ男としてここに来たはずなのに相手にはそうではない部分が見えてしまっているようだ、一拍遅れてから反論しようとするが続いた言葉は自らが特別だと自覚しているような言葉で今度は目を見開いて固まってしまった。相手は当然特別でそういう隙を見せるのも当然相手だけで、この場でもそれが無意識に溢れ出てしまっていたことには恥ずかしさを、しかしそれを相手が当たり前のように特権として堪能していることには嬉しさと幸福を感じて顔に熱が上がるのを感じる。カッコイイ男をしに来たのに顔を赤らめる訳にはいかなくて思わず口元を手で覆って赤みを隠す、少しでもマシになるようにとコーヒーを口にするが格好つける余裕はなかった。ボソボソと言葉を続けたあとまた一口コーヒーを飲んで気を落ち着けながら「お前にしか見せられねぇんだし…」とボソリと呟いて軽く咳払いをしてからまた帽子の位置を整えて)
| トピック検索 |