検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…ああ、一人で居たら決して味わう事の無かった幸せだ。…ふふ、確かに一度カフェに訪れたならそう言えるだろうね
(それぞれのスイーツを交換し合って沢山の種類のケーキを紅茶とともに楽しむ。美味しいスイーツはあっという間に食べてしまう物で最後の一口を味わっていると彼女は満足そうな表情でフォークを置いた。彼女の歳ならばここまで沢山スイーツを食べることもなかなかできなかっただろう。ふと視線がこちらを向くとしみじみとした呟きが聞こえてくる。誰かと一緒に過ごすこと、それはあの施設から連れ出されたからこそ知った感覚で相棒と過ごすようになってから噛みしめるようになった幸せだ。今の自分は一人で食べてしまうよりも誰かとこうして賑やかに食べる方が美味しくなることを知っている。ぽつりとそれを呟けば彼女の顔は綻んで『じゃあ一緒にケーキを食べたたろぽよとりっぴーはお茶友じゃな』と宣言する。カフェに行くことをお茶をするという言い回しがあることを踏まえれば確かに一緒にスイーツを食べたならお茶友と言えるだろう。笑い声を零しながら頷いていたがご機嫌な彼女の指先がほのかに光って粒子がちらついていて)
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