涙は花を伝いし雫となって【非募集】

涙は花を伝いし雫となって【非募集】

悲しき鬼  2017-09-03 18:02:37 
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花の咲き乱れる静かな小道

青い瞳の美しい青年 、喪われた記憶の香り

鬼に憑かれ悲しみに沈んだ村の伝説



どうか君だけは、泣かないで──…


【非募集】



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  • No.131 by 碧  2017-09-20 17:54:01 


…ごめ、ん…ごめん、鈴…
(意識が戻った時に青い瞳に映ったのは床に倒れたまま泣く相手の姿、また自分が相手を苦しめたのだと思うのと同時に自分の身体がだいぶ楽になっている事も感じていて、相手の心を喰らってしまったのだと再確認することになり。はらりと流れた髪が青い瞳を隠し、相手の頰を伝う涙をそっと指で拭うもその手さえかすかに震えて相手に謝罪することしか出来ずにいて。)

  • No.132 by 鈴  2017-09-20 18:26:07 



……大丈、夫。平、気だよ。
(自分の涙を拭う震えた手にそっと自分の手を重ねれば、弱々しくへらりと微笑んで見せて。大丈夫、平気、そう口では言っているもののやはり呼吸は浅く、その瞳には疲労の色が浮かんでいて。「大丈夫、大丈夫、」と相手の背中に手をゆっくりと伸ばせばそのままぽん、ぽん、と弱い力でその背を叩いて。良かった、戻ってくれた、と心の隅で彼が戻ってきたことに安堵をしてはいつの間にか引いた涙もぽっかりと空いたような心も何だか満ちていくような感覚を覚えて。)

  • No.133 by 碧  2017-09-21 11:53:25 


(自分が意識を保つことが出来ずに相手を傷付けてしまうのなら、夜になる前に自分で自分を縛り付けてしまう以外に方法はないと考えつつも酷く疲れたようで背中を叩く相手の手のリズムを感じながらいつの間にか意識を失うように微睡んで行き。朝になればこの悪夢も終わる、再び謝罪を述べようとした言葉は声にはならず眠りに落ちて)

  • No.134 by 鈴  2017-09-21 21:41:53 

…ゆっくり休んでね。

(そう告げた言葉は、彼に届いただろうか。まるで気絶するかのように眠りに落ちてしまった彼の髪を優しくひと撫でしたあと、鈴はそろりそろりと忍び足で部屋から出て行き。蝋燭の灯をこっそりと頂戴し、鈴が真っ直ぐに向かった先は昼間入った書斎。少しでも鬼のことを理解せねばとできる限り鬼の本を掻き集めては、朧気な蝋燭の灯の下でそれをただひたすら読み込むことに没頭して。もうすぐ太陽の光が顔を出す、という頃には鈴の意識もうつろうつろとしてきて、せめて蝋燭の灯を消さなきゃ、と息を吹きかけて蝋燭の灯を消した瞬間、その灯が消えたと同時に鈴の意識もぱたりと途絶え、そのままその場に倒れ込むように眠ってしまい。)

  • No.135 by 碧  2017-09-21 22:39:55 


(木漏れ日の眩しさにゆっくりと目を開くと少しの間朝が来たのだと思いながらぼんやりと瞬きをして。身体を起こせば辺りを見回し相手の姿がない事に気付き部屋を出て。庭や他の部屋を探しながら書斎の襖を開けると散乱したままの本の中で崩れるように眠り込む相手の姿を見つけて驚いたように目を丸くして。蝋燭が随分と短くなっていることに、夜通し此処に居たのだろうかと。やがて相手を起こさないようにそっと抱き上げると部屋まで戻り布団へと寝かせ、その髪を撫ぜると悲しそうに「ごめん、鈴、」と小さな囁きを零して襖を閉めて部屋を後にし)

  • No.136 by 鈴  2017-09-21 22:52:12 


……ん、…あれ?
(ぱちり、と目を開くとそこは昨夜自分が居た書斎ではなく、とある部屋の布団の中で。きっと碧が運んでくれたのだろう、と理解はしたもののその本人の姿が見えず寝ぼけ眼のまま鈴はあたりをキョロキョロと見渡して。段々と頭が冴えてくるのに比例して、彼がいないことへの不安が増していき「碧、……?」と今にも泣きそうな声で彼の名前を呼び。布団からそろそろと起き上がってはそっと自分がいた部屋の襖を開けては不安そうに眉を下げたまま彼の姿を探して。)

  • No.137 by 碧  2017-09-21 23:22:18 


(相手を守りたい、考えれば考えるほどに自分と共に居るだけでそれは叶えられない気がしてしまい襖に背を凭れさせたまま縁側に座っていて。このままでは相手を壊してしまう、浮かぶのは昨晩意識を取り戻した時に目の当たりにした相手の泣き顔ばかりで、苦しそうに顔を覆って。初日試みたように相手の記憶を奪うべきかもしれない、それで彼女が辛い思いをするなら町の記憶さえも奪ってしまえば良い。僅かに冷えた青い瞳が再び庭に向けられるも、少し離れたところで聞こえた相手の声に瞳が少し優しさを取り戻し)

  • No.138 by 鈴  2017-09-22 15:31:36 


……碧!
(寝起きのせいなのか髪がぼさぼさとしているのも気にせず、今にも泣きそうな表情で彼を探していたが鈴だったが、襖に背をもたれながら縁側に座る彼を視界に捉えた途端その表情はまるで迷子の子供が母親を見つけた時のように輝き彼の名前を呼んで。良かった、と心底ほっとしたように息を吐けば彼にゆっくり歩み寄り「おはよう」と昨日の朝と変わらない挨拶を交わしてへらりと微笑んで。)

  • No.139 by 碧  2017-09-22 17:09:50 


…おはよう、
(相手の笑顔を見るとそう答えて僅かに微笑み。しかし長く目を合わせておくことが出来ずに庭へと視線を滑らせて。もしも相手の記憶を奪うことが最善だとしても、どうすれば相手の記憶を消し去ることができるのかわからず失敗も許されない。それを思うとどうするべきなのかも分からずにその瞳が相手を映すことはなく、どこか遠いところを一人で見つめているような瞳でその横顔に木の陰が揺れて)

  • No.140 by 鈴  2017-09-22 20:11:39 


……どうか、した?
(なかなか自分と目を合わせてくれない彼にふと不安になったのか、彼の横顔を見つめながら眉を下げて問いかけて。何かしてしまっただろうか、とあまり学のない脳をフル回転させて必死で考えるもどうしても理由は見つからずに鈴の眉はさらに不安そうに下がるばかりで。と、ふと思いついたのは先ほど自分が寝ていた布団。自分が寝落ちしたのは書斎のはずだが、何故か目覚めた時にはあ布団で寝ていた。つまり移動したのは彼。……もしかして、体重が重かった?そう考えれば考えるほどそんな気がしてきて鈴の顔色はサーっと血の気が引いて。)

  • No.141 by 碧  2017-09-22 21:44:11 


…また君を、泣かせた。──痛くない?
(小さく息を吐いた後にそう呟くと少し悲しそうに相手を見つめて。そっと相手の胸元に指先を触れさせると伺うようにそう尋ねて。心を喰らわれ過ぎて心がボロボロになった人間は、常に心の痛みを感じるようになってしまう。相手の心が枯渇してしまう前になんとかしなければならない。青い瞳が揺らぎ、再び思い悩むように小さく息を吐いて)

  • No.142 by 鈴  2017-09-22 22:41:26 


っ!
(考え事をしていたせいか、ふと自分の胸元に伸びた手に気が付いては声にならない声を上げては少し身を引いて。彼が今鬼ではないのは十分に理解をしているのだが、それでも心ここに在らずだった体はその恐怖が染み付いているらしく体が勝手に反応してしまい。鈴はハッ、と我に返れば「ごめんなさい、平気。心配してくれてありがとう。」といつものように明るい笑顔を浮かべながら大丈夫だと両手を横に振って。)

  • No.143 by 碧  2017-09-22 23:15:45 


…それなら、良いんだ。
(自分が伸ばした手が相手に触れるか触れないかの時に小さく震えた相手の身体。人間に恐れられることには慣れているしきっと無意識の反応だろうことは分かっていながらも何処と無く虚げな微笑みを零しその手をそっと降ろすとそう言って。「冷えないようにしているんだよ、」と言いながら相手の肩に羽織を掛けてやるとそれ以上は何も言う事はなく書斎の方へと戻って行き。何度、どの本を読んでも見つけることの出来ない記述を求めて、そして時折鬼の使う記憶を奪う術についての記述を目で追いながら時間は経って行くばかりで)

  • No.144 by 鈴  2017-09-23 11:44:17 


あ、…………。
(自分が思わずしてしまった拒絶の反応を見た時の彼の表情を、鈴は見逃さなかった。傷付けた、と思った頃にはもう彼は行ってしまったあとで、自分の肩にかけられた彼の羽織りのぬくもりだけが寂しげにその場に残るばかりで。今追いかけたらまた傷付けてしまうかもしれない、でも謝らなきゃ、と色んな思いが頭の中をぐるぐると周り、まだ決心はつかないもののとにかく彼の元に向かおうと鈴は歩を進め。書斎の襖をそろーっと開けては「碧、?」と控えめに彼の名前を呼んでは襖から顔だけをのぞかせた状態でそのまま反応を待ち)

  • No.145 by 碧  2017-09-23 12:40:13 


…鈴、少し遊んでおいで。
調べたいことがあるんだ、襖は閉じておいて。
(相手が幸せになる道を取らねばならないと思えば時折手を止め考えを巡らせながら。相手の声に振り返ると普段通りの優しい微笑みでそう言って。日暮れまで時間はそう長くない、相手の答えを聞く前に再び書物に視線を落とし文字に滑らせて)

  • No.146 by 鈴  2017-09-23 16:10:15 


……、わかった。
(少し何かを言いたげに口を開いたものの、それを言わずにそうとだけ言えば覗かせていた顔をひょっこりとひっこめて。そのまま襖を静かに閉めかけていたが、襖が閉まる直前に「ごめんね、」と小さな声で声を滑り込ませては襖は音も立てずに書斎と廊下を隔てて。顔を見て謝れなかったな、とぼんやりと思いながらとぼとぼと廊下を歩いていたが、冷たく頬を吹き付ける風に思わず身震いして羽織りをしっかりとはおり直して。)

  • No.147 by 碧  2017-09-23 17:09:06 


(優しい子だからきっと、自分を傷付けたと思って謝りに来たのだろう。相手が部屋を後にすると閉められた襖を振り返り、少しして再び書物に視線を戻して。気づけば徐々に光が柔らかくなる時間帯、手遅れになる前にと立ち上がり部屋を出ると相手の姿を探して。)

  • No.148 by 鈴  2017-09-23 19:15:04 


……。
(あれからどれくらい時間が経ったかは分からないが、鈴は庭に出て色とりどりの美しい花々を眺めていて。綺麗だなぁ、なんて当たり前のことを考えながら花を見ていたらいつのまにか太陽の光もやんわりと橙みを帯びてきていることに気づいて。また、夜が来る。自分はまだ大丈夫、だが彼にまた悲しい顔をさせてしまうかもしれないと考えれば鈴の眉は自然と下がって。)

  • No.149 by 碧  2017-09-23 23:50:46 


…鈴、やっぱり君は全て忘れた方が良い。
君は不幸なんかじゃない、その爛漫さがあればどんな人に愛されることだって出来る。君みたいな子が、敢えて鬼の側にいる必要なんてないんだ。
破滅への道より、幸せになる道を選ぶんだ。
(庭に居る相手を見つけると花を見上げる相手の背後から手を伸ばしそっとその目を覆うとそのまま自分の胸元に抱き寄せて。相手の後頭部を抑え視界を遮断してしまうと言い聞かせるように言葉を紡いで)

  • No.150 by 鈴  2017-09-24 00:14:31 


?あお───むぐ、

(ふと感じた人の気配に振り向こうとするが、それも構わずいつのまにか自分の視界は彼に抱きしめられたことによって遮断されて。なあに、と問いかけようとしたもののそれは彼から告げられた言葉によって口から出ることはなく、その代わりに鈴の口から出たのは「え、」という彼の言っている言葉が理解できないという疑問の声だった。どういうこと、なんて聞かなくても彼が言ってることは理解できる。だが頭で理解はできてもどうしても心がついて行かず、鈴は何も言うことが出来ずにただ目を見開いて。)

  • No.151 by 碧  2017-09-24 09:18:25 


…どうして、
(相手を抱き寄せたままその後頭部にかざした手、記憶を奪ってしまおうと光を灯した手は幾ら待てど記憶を引き出す感覚を感じることはできなくて。何故か相手には記憶を消す術が効かない、そのことを改めて確信するとやがてぽつりと囁くように言葉を漏らし、そのまま相手を抱きしめたままで。)

  • No.152 by 鈴  2017-09-24 10:02:53 


?……碧、
(きゅ、と相手の服を掴んではどうしたの?と言いたげに彼の名前を呼んで。ぷは、と息を吐きながら彼の胸元から顔をあげれば「突然どうしたの?どうして、って、何が?」と丸い瞳をもっと丸くさせながら彼を見上げて。彼が自分を抱きしめた時にぽつりと囁くように零した言葉は、どうしても自分に身に覚えのない言葉で鈴の頭の中にはたくさんの疑問が浮かんで。)

  • No.153 by 碧  2017-09-24 10:49:03 


…全て、忘れてしまうべきなんだ。
君は愛され、幸せになるべき存在なんだから、
(相手の問いには答えることなくそう言っただけで、しかし自分が記憶を奪うことが出来なければそれは叶わない。相手と顔を合わせることはなく、相手を抱きしめたままじっとしていて)

  • No.154 by 鈴  2017-09-24 10:56:19 


どう、して?そんなことないよ、私、今でも充分幸せだよ、
(彼の言葉、そして自分と目線を合わせてくれないことにじわじわと不安の波が鈴を襲えば自分は今でも幸せだと必死に彼に告げて。彼はきっと、私の記憶を消して、その言葉通りここでの暮らしをなかったことにするつもりだ。私の為に。──私が、傷つかないために。「ねぇ、碧、私、碧と一緒に居たいよ、」ぽたぽたと頬を伝う透明の雫を拭うことはなく、彼の服を掴む手に力を込めては鈴はまるで振り絞るかのように言葉を紡いで。)

  • No.155 by 碧  2017-09-24 15:20:14 


…君を守りたいと言っておきながら、私は鬼に抗えない。
君の意志関係なく記憶を奪ってしまうつもりでいた…でも、鈴の記憶は私には奪えない。
君を幸せにしてあげることさえ、出来ない
(相手が泣いている、それだけで身体が満たされるのが悔しい。自分は相手に何1つしてあげられないと思えば無力感ばかりが募り、周りの光が徐々に色濃くなっていく様子さえ嫌で)

  • No.156 by 鈴  2017-09-24 18:02:04 


……ばか、

(彼から告げられた言葉に、そうとだけ返せば鈴は自分の涙をぐいっと乱暴に拭いたあとに彼の陶器のように美しい両頬を掴んで無理やり自分の方を向かせて。「忘れてなんてあげない、碧を一人にしないって言ったでしょ。」と涙に濡れた黒瑪瑙はしっかりと彼を捉えて。──それに、私は貴方が傍に居るだけで幸せなの。そう続けて彼に言葉を重ねたあとに浮かべた笑顔は、この場には合わないへらりと気の抜けたような、でも暖かい笑顔で。)

  • No.157 by 碧  2017-09-24 20:13:44 


…でも、鈴が壊れてしまったら私はどうすれば良い?
ようやく見出した希望を、自分の手で壊してしまったら。
(相手に顔を持ち上げられてようやく合わせたどこまでも青い瞳は泣き出しそうに揺らぎ、そう聞き返して。辺りが少しずつ光を失って行く中、真っ直ぐに涙に濡れた相手の瞳を見つめて)

  • No.158 by 鈴  2017-09-24 20:52:51 


それはっッ──…………、

(何も、返せなかった。自分が壊れないなんて保証はどこにもなく、現に自分は昨晩でも充分すぎるくらいに心が壊れそうになった。自分は弱い人間で、彼は人間の心を操る鬼。種族が違うだけなのに、自分たちが共に生きることは許されないのだろうか。「……それ、は。」今度は鈴が目線をそらす番で、彼の両頬からはするりと両手が離れて力なくその両腕は自分の胸元でぎゅっと組まれて。)

  • No.159 by 碧  2017-09-24 21:18:01 


…人間の世界は、もっと賑やかで明るい。
此処は君にとっては静かすぎる、きっとまだ鈴は外の世界の幸せを体験していないだけだ。
恐怖や絶望に心を掻き乱されるのではなくて、喜びや愛しさで胸が踊る世界が君には相応わしい。
(言葉に詰まる相手を見つめて少しだけ微笑むとそう言って。じきに日も暮れる、「さあ、今夜は部屋にお戻り。」と言うと相手の答えを待つことはなく屋敷の中へと誘って)

  • No.160 by 鈴  2017-09-24 22:12:49 


……、

(はらり、と花弁のようにまた鈴の瞳から涙がこぼれ落ち。この涙が悲しみの涙か、それとも何の涙なのか。鈴にはそれが理解ができないが、それでも彼から告げられた言葉は紛れもない事実であり、自分の身を案じてくれていることも分かっている。それでも、自分は彼のそばに居たいのに。鈴は何も言うことなく彼に連れられて大人しく屋敷の中へと入れば、またぽたりと地面に涙で水玉模様を描いて。)

  • No.161 by 碧  2017-09-24 22:42:11 



(相手の頬を滑った涙に気付いていながら、気付かない振りをする自分は何て情けがないのだろう。相手を部屋に送り届けそっと髪を撫でてはそのまま自室へと。一人で耐えているだけでは抗えない事はわかった、それなら自分自身の動きを封じて仕舞えば良い。棚の奥からとりだした鎖、随分と昔どうしても自分を制御できない時、鬼の力が暴走してしまう時に使ったその鎖を部屋の柱に留めて自分の足首へと繋ぎ。これで今日は大丈夫だと思えば何故か安心出来て、鎖を外す鍵を自分の手の届かないところへと放り投げるとそのまま浅い眠りにつき)

  • No.162 by 鈴  2017-09-24 23:04:44 


……私、また一人になるのかな。

(彼が部屋からいなくなってから暫く。床に寝転んで襖越しに月を眺めながら思わずそんなことをポツリと呟けばまた自身の胸がぎゅう、と締め付けられるような感覚を覚えて。まだここに来て日は浅いが、彼との生活はとても楽しい。たしかに夜は少し怖いけど、それを塗り替えてしまうほど昼間は幸せなのだ。鈴は彼に撫でられた髪をなぞるように自分の髪を触っては、寂しさを紛らわすように体を丸めて静かに目を閉じて。)

  • No.163 by 碧  2017-09-25 02:16:56 


──…ッ、
(束の間の微睡み、またいつものように鋭い痛みに目を覚ますと浅く息を吐いて。何度繰り返しても慣れない、自分の中に嫌なものが無理矢理流れ込もうとするような感覚。彼女に幸せになって欲しい、苦しめたくない、その思いばかりが先行しているが自分はどうだろうか。彼女が側に居てくれればそれだけで今の自分は幸せだと、その言葉はあまりに無責任で外に出してはいけない感情な気がしてしまい。夜が更けるに連れて痛みは酷くなるばかりでその白い肌を冷や汗が滑り落ちて)

  • No.164 by 鈴  2017-09-25 05:36:14 


、……もう夜。

(辺りがすっかり暗くなったのを瞼の裏で感じ取ればふと瞳を開けて。部屋の灯りといえば相変わらず差し込んでくる月明かりのみで、ふと自分の手首についている鈴が鳴らないようにとぎゅっ、と握りしめて。そのまま上体を起こせば彼は今苦しんでいるのだろうか、と姿の見えない彼に思いを馳せてはまるで自分のことのように眉を顰めて。声には出さずに静かに彼の名前を畳に落としては鈴を握る手に力を込め。)

  • No.165 by 碧  2017-09-25 08:49:31 


(やはり本人の意志だけで耐え切れるものではなく昨晩と同じ時刻頃鬼に意識を奪われて。しかし自由に動くことを許されず苛立たしげに鎖を引っ張ってみるものの鈍い金属の音が響くだけ。悲しみを得られず辛いのは昼間の身体も同じだと悪態吐きつつも、飢えの渇きに耐えられず意識は早々に昼間へと戻り。まだ月も高い時間、自分の意識がはっきりとし鎖もきちんと繋がれたままの状況に酷く安心するも飢えた身体を持て余し辛そうに目を閉じて)

  • No.166 by 鈴  2017-09-25 10:50:55 


……!

(どこか遠くから聞こえた鈍い金属音にビクリと肩を弾ませては思わずそちらの音のした方向に目を向けて。そろそろと音を立てないように起き上がり、そっと月明かりに照らされた襖を開ければ目線のみを覗かせて辺りを見回し鬼が居ないことを確認すれば外に出て。何の音、と声には出さずに考えるものの答えが出てくることはなく、またそろりそろりと部屋に戻って。)

  • No.167 by 碧  2017-09-25 11:17:41 


(身体は辛いものの相手を傷付けなかったことが何よりも心を安らげ、そのまま床に横になって目を閉じて。朝になったら相手に鍵を取って貰えば良い、今は只眠ってしまおうとそのまま眠りに落ちて)

  • No.168 by 鈴  2017-09-25 14:46:16 


……鬼が、来ない?

(今夜はさっきの音以外嫌に静かで、ただ聞こえるのはたまに襖を揺らす風の音のみで。いつもはこの時間になれば鬼がこちらへと来るのに、今日は全く来ないためか鈴は眉をひそめて。来ないのならばまそのまま眠ってしまおうか、と壁に寄りかかりながら静かに目を閉じればそのまますとん、と眠りに落ちてしまい。)

  • No.169 by 碧  2017-09-25 15:08:27 


(目を覚ましたのは明け方、空が白み始めた頃。もう鬼が出てくることは無いだろうと安心しつつもあまり体調は良くなく再び身体を丸めるようにして微睡んで。もうすぐ朝になると思えば安心して眠ることができて再び深い眠りに落ちて行き)

  • No.170 by 鈴  2017-09-25 15:20:11 


……ん、

(ぱちり、と目が覚めるともう空は白みがかり鈴はゆったりと身を起こして。心に何の変化もなく夜を明かしたせいか何処と無く体が軽く、ゆっくりと体を起こせば彼を探そうと襖を開けて。空の白さに思わず目を細めつつも、彼の羽織りをきゅっと握りしめて昨夜鎖の音がした方向へと歩き出して。もう朝だから大丈夫だろうと鈴の音も彼女が動くにつれてリン、リン、と美しく鳴り。)

  • No.171 by 碧  2017-09-25 15:30:11 


(深い眠りの中、何処か遠くで鈴の音が響く音を聞いていて。とても安心する音、そして誰かの笑顔を思い出しそうな安らかな音。しかしその音で目を覚ますことはなく、畳の上で猫のように丸くなったまま眠り込んでいて)

  • No.172 by 鈴  2017-09-25 16:01:34 


……あお──、

(彼のいる部屋の襖をそっと開けてはひょっこりと襖の隙間から顔を出して寝てる相手にこそこそと声をかけようとしたが、寝ているのならそのまま寝かせてあげようと。寝ている彼の傍らにそっと正座をしてはサラサラとした髪をそっと撫でてはふと彼の足首に鎖が付いていることに気がつけば目を丸くした後に「ありがとう、」と小さくつぶやき。恐らく自分を襲わないためにこうしたのであろうと考えれば彼の優しさに思わず笑が零れて。)

  • No.173 by 碧  2017-09-25 17:26:13 


(相手が部屋にやって来て少しして目を覚ますとふわりと目を開いて。何だかとても心地の良い夢を見ていた気がする、始めにその青い瞳が映したのは相手の姿。一瞬どきりとするもその表情はとても穏やかなもの、相手を傷付けてはいないと再度確認すると安心したように息を吐き。おはよう、と穏やかな微笑みを浮かべつつも起き上がろうとして足を引っ張られれば自分で繋いだのだと思い出して身体を起こしながらそう言って)
…鈴、そこの鍵を取って貰って良いかな。

  • No.174 by 鈴  2017-09-25 21:25:22 


鍵?──あ、これだね。

(彼の言葉に一瞬きょとん、としたもののキョロキョロ当たりを見回せば鈍色に光る鍵を少し遠くに見つけそれを急いで手に取ればにこりと笑ってそのまま彼の美しい足首にかけてある鎖の錠前にそっと差し込めばカチャリと鍵を回して。カタン、と鈍い音を立てて彼の足首から鎖が外れれば「外れた!」とぱぁっと表情を明るくさせて。)

  • No.175 by 碧  2017-09-25 22:44:12 


…良かった、これで暫くは安心できる。
(相手が自分の足首から鎖を外してくれるとつられて微笑んで。ぐぐっと伸びをしながら明るい外の光に目を細めて。相手の表情に恐怖の影がないことに安心しつつ「よく眠れた?」と尋ねて)

  • No.176 by 鈴  2017-09-25 23:02:02 


とっても!

(こくこくと何度も頷きながら嬉しそうな笑顔を見せては碧のおかげ、と付け足して。彼がこうなっていなかったら、自分はまた心を操られ恐怖に呑み込まれていただろうと考えればじんわりと心があつくなり、彼の手にそっと自分の手を重ねると「ありがとう、碧。」とふわりと微笑んで。)

  • No.177 by 碧  2017-09-25 23:38:49 


こうでもしないと、私では上手く鬼を操れないから。
…鈴を傷付けなくて良かった、
(そう苦笑しつつも重ねられた手を見つめてふわりと微笑んで。いつ迄この方法が持つかはわからないが、少しでも長く相手が平穏に暮らせる時間が長くなれば良いと)


( / 背後から失礼します!日常が続いたのでこの後何か事件的なものを起こせたら良いなと思うのですが何か希望はありますか?2人以外のキャラも1人くらいなら動かせるので!)

  • No.178 by 鈴  2017-09-26 11:49:00 


……でも、碧は苦しくないの?

(鬼は人間の悲しみを生きる源とする、というのは本で知った情報だ。昨夜自分の悲しみを何も取り出していないということは、彼の体に何らかの支障が出ているのではないかと不安そうな表情を浮かべて。自分を守ろうとしてくれる彼の心遣いはとても嬉しいが、それで彼が苦しむのならばそれは心が痛いと鈴は思い。ただ共にいたいだけなのに、どちらかを傷付けなければならないというのは、こんなにも辛いものなのだろうかと。)

(/事件!……事件、何でしょう、ううん。
鈴を心配した人間、もしくは碧くんを探しに来た鬼の仲間などか来るー、とか在り来りな展開しか思い浮かばないですね…!!)

  • No.179 by 碧  2017-09-26 14:51:07 


…嫌な話だけど、鈴が来てから身体はだいぶ楽になったんだ。だから、暫くは大丈夫。
(少し困った表情をすると言いにくそうにしつつもそう告げて。相手から得た悲しみの感情は渇ききった自分の身体をとても楽にしてくれていて、以前に比べると体調もだいぶ良くなった。嫌な現実ではあるがそのお陰でしばらくはこの方法で相手を守れるだろうと微笑んで。「鈴は何も心配しなくていい、」と言い聞かせるように言うと髪を撫でてやり)

( / そうですね、どちらかの仲間が来るのは展開が広げられそうです!一度は離れ離れになるものの少しして鈴が戻って来たり、碧が迎えに行ったりっていうのもありですね。)

  • No.180 by 鈴  2017-09-26 22:08:28 


なら私っ……碧のそばに居ても良いの?

(彼に髪を撫でられれば何かに乞うように必死に彼の瞳を見つめて。もしかしたらもう彼のそばに居られないかもしれない、そう考えながら昨夜はなんだかすごく不安で、彼の言葉に今はしがみつくしかなくて。「また一人ぼっちにならなくて良い?」と彼の静かな湖畔のように美しい瞳を見つめて、)

(/わぁあ、ありがとうございます!!
やっぱり1回離れ離れになっちゃうって展開はアツいですよね…!!)

  • No.181 by 碧  2017-09-26 22:51:55 


…危険だということは、きちんと理解しておくんだよ。
今はもう少し、ここに居ても構わない。
(縋るような相手の表情に、それほど思い詰めさせてしまったかと思えば少し困ったように微笑んんで相手の髪を再びくしゃりと撫でて。ただいつまた鬼を抑えられなくなるかはわからない、それだけ相手に告げると了承の意味を込めて優しく頷いて)

( / 来るのが人間の場合、鈴を連れ戻しに来て無理矢理村へ。屋敷に戻りたがる鈴が山の神に憑かれたのだと思い碧を倒しにやって来る。その後人間の記憶は奪いまた一緒に暮らし始める。のと鬼が来る場合は、碧を一族に連れ戻しに鬼がやってきて鈴の心に興味を持つ。鬼同士の争いがあった後に碧が鈴を村へと逃し、数日して再び鈴が戻って来ると衰弱した碧に鈴が心を差し出す。とかですかね!!!流れを固定して書いてしまっていますがもちろん流れは変更可です、とりあえずざっくりと!)

  • No.182 by 鈴  2017-09-26 23:41:31 


……良かった、……。

(はぁあ、と深くため息を吐いてはへらりと嬉しそうに眉を下げて笑って。彼と出会ってから寂しがり屋が悪化してしまったような気がする、とぼんやり思いながら自分の髪を撫でる彼の手を感じながら心地よさそうに目を閉じて。さわさわと頬を撫でる風と丁度良い気温。空も綺麗に晴れていて、嗚呼なんて今日は良い日なんだろうと自然と口元が緩めばふふふ、と密かに笑ってしまい。)


(/わー!やっぱりどっちでも美味しいですね!
人間の方が最後がハッピーエンド(に近い)、鬼の方がメリーバッドエンドっぽい印象があります……!!私はどっちの展開も好きなのですがやはり村人が来る場合は来るなら大人数で来そうなイメージがあります……!)

  • No.183 by 碧  2017-09-27 04:14:13 


…鈴を、追い出したい訳じゃないんだ。
出来ることなら私だって、側にいて欲しい。
(相手の様子を見るとそれほどまでに思い悩ませてしまったかと少し申し訳なさそうな表情をするもそう告げて。相手の笑顔を見ると安心したように此方も優しく微笑んで。今日は良い日だとその青い瞳に揺れる花々を映しながら目を細めて)

( / その事件を経てまた日常に戻って行くので、この事件自体がハッピーエンド寄りかメリーバッドエンド寄りか、という感じですね!確かに、となると鬼の方が良いでしょうか?村人の場合は鈴に想いを寄せていた幼馴染が1人で〜とかでもいいですね。)

  • No.184 by 鈴  2017-09-27 12:21:32 


……ね、碧?

(ふと、庭の方へと目を向けている彼の横顔にそっと話しかけてはこちらを向いた泉色の瞳に「今日はとっても良いお天気ね!」といつものように少女らしい明るい笑顔を浮かべて。部屋に差し込んでくる太陽の光はただただ優しく、吹く風はふわりと鈴の前髪を優しく撫でて。何だかこんな日はお散歩ではなくて縁側でゆっくりとしてても気持ちが良いなぁ、と心底穏やかな心中で。)


(/うわぁあ、密かに想いを寄せてたってのもなかなか辛いものありますね…!!みんながみんなお互いのことを想いあった末にすれ違うってのすごく良いです…!鬼の方は緊迫感があって事件としてはとても美味しいのではないかと思います!!)

  • No.185 by 碧  2017-09-27 16:19:57 


…ああ、すごく。
(相手の問い掛けにそう静かに頷くと穏やかな表情でそれ以上を話すことはなく。穏やかな時間、揺れる花々を見ていれば襖に背をもたれさせて小さく息を吐き。こんなに静かな時間を過ごしたのはいつぶりだろうかと)

( / どっちも後々やるとして、先に幼馴染にしましょうか!)

  • No.186 by 鈴  2017-09-27 16:49:37 


……ふふ、

(なんだかこの静かに時の流れる空間がとても心地良くて、鈴は思わずくすりと小さな笑みを零して。父様と母様が死んでしまってから、こんなにゆったりとした時を過ごしたことは全く無かった。まるで凍るように寒い日に食べるシチューのように、じんわりと心温まるこの時に今は揺られていようと鈴は静かに目を閉じて風だけを感じていて。)

(/了解致しましたっ!!!)

  • No.187 by 碧  2017-09-28 10:41:12 


…人間だ、
(穏やかな目の前の風景に目を細めて風に当たっていたものの不意に目を開くとそう言って。確かに感じる花の道を歩いてくる気配、動物でもなく明確な意志を持った気配だ。僅かばかり警戒したようにじっと花の道の方を見つめて)

( / 鈴ちゃんに思いを寄せていた幼馴染の男性は、楓という名前にしますね!一人で来るのと複数で来るのと、どちらが良いですか?)

  • No.188 by 鈴  2017-09-28 14:05:34 


え?

(人間だ、という彼の言葉にぱちりと目を開けばどこ?とキョロキョロあたりを見回して。無論普通の人間である鈴には人間の気配などは全くわからずに首を傾げるだけで。「肝試しに来た子どもかな、」と不思議そうに呟けば彼がじっと見ている天上世界のように美しい花の道を同じく見つめて。)


(/楓くん、了解です!
そうですね…複数の方が緊迫感があるとは思いますが、禁忌と言われている場所に一人で来るという勇気ある行動もなかなか素敵だと思います!複数操るというのもなかなか大変かとは思いますし、お好きな方で私は構いませんよ!)

  • No.189 by 楓  2017-09-28 14:44:20 


──っ、鈴!
(昔から足を踏み入れてはいけない禁忌の場所として言い伝えられている鮮やかに咲き乱れる花の小道を抜けた先、広がる世界のあまりに浮世離れした雰囲気に困惑した様子で辺りを見回して。しかし直ぐに人の気配に気付きそちらを見れば探し求めていた彼女の姿。駆け寄ろうとしたものの彼女の隣に座る男が村で恐れられている妖だろうと思えば警戒した様子で彼を睨みつけて。)

( / まずは1人にしておきますね!またもう少し大ごとになった時に複数人にします!)

  • No.190 by 鈴  2017-09-28 15:29:06 


……楓?

(花の道からこちらへと歩いてきた人物は鈴が思い描いていた肝試しに来た子どもなんかではなく、自分が幼い頃からよく知っている青年で。自分の名前を呼んだ声に答えるように青年の名を呼んでは「どうして此処に、」と彼に届くか分からないような小さな声でポツリと言葉を落としては心に小さな不安の芽が出たような感覚に少女らしい小さな手をぎゅ、っと握って。)

(/了解ですっ!)

  • No.191 by 楓  2017-09-28 15:40:26 


…っお前、今まで何して…!
ずっと探してた、お前の両親が亡くなって…急に、何も言わずに姿を消すから!
村ではお前が神隠しに遭ったって噂まで出てる、俺の家へ来い。
(相手が村から姿を消して数十日、一体何処へ行ったのかと探し続けてようやく見つけた場所は神隠しの噂が出てもしょうがない場所。こんな所は一刻も早く後にするべきだ、相手の腕を掴むと立ち上がらせそう言って早々に村へと戻ろうとして。隣の男に一瞬目を向けると静かな青い瞳と視線が絡み、作り物のように整った人間離れした姿にぞわりと背筋を凍らせると警戒心を露わにしたままで)

  • No.192 by 鈴  2017-09-28 16:54:47 


っ、待って、楓!

(相手に腕を掴まれたものの慌てて静止を求めては鈴はその場を動こうとせずに。自分は村に戻る気なんてサラサラ無く、ましてやここを離れるなんて嫌だということを伝えては良いものかと自身の心の中で葛藤してはふと楓が碧を警戒しているのを見て「違うの、!碧は悪い人じゃなくてっ──」と弁解をしようと口を開いた。が、そこでふと止まり。悪い『人』ではない。だが彼は『人間』ではないのだ。悪い人じゃなくて。そこから先の言葉が出ることはなく鈴は今にも泣きそうな顔で碧を見て)

  • No.193 by 楓  2017-09-28 18:44:06 


…何でだよ、鈴らしくない!こんな所早く後にすべきだ!
まさか、本当に山の神に憑かれちまったのか?
(相手の態度は自分が想定していたものとは違い、此処に好きでいるようなもので。相手が村に戻ってこないのは山の神に好かれ取り憑かれているからだという噂を思わず口にしてしまうと怯えた視線を彼に向けて。この男が鈴を変えてしまったのだろうか。当の本人は顔色を変えることも反論することもなく座っているばかりで)

  • No.194 by 鈴  2017-09-28 20:01:40 


取り憑かれ……!?

(楓の言葉に目を見開いては何も言えずに思わず言葉をなくして。違う、自分は取り憑かれてなんかいない。そう言おうとしたものの、彼のことをどこまで話して良いものかとそれ以上の言葉が出てこずに。「……碧、は。そんな事しないもん。」と楓の手からそっと離れてはまるで振り絞るような声でそう告げて。「みんな、碧のことを勘違いしてるよ!」と。)

  • No.195 by 楓  2017-09-28 20:28:26 


鈴、一緒に戻ろう、話は村に帰ってから聞く。
一度此処を離れれば冷静になる筈だ、
(必死に妖の肩を持とうとする姿を見て、先ずは村に連れ帰らなければと思い再び相手の腕を引っ張って花の道の方へと。碧の視線は鈴へと向けられ、一瞬何を言うべきか思いを巡らせるもその僅かに愁いを帯びた瞳は伏せられてしまい。唐突にやって来た別れ、これが最後になるのだろうか。行くなと引き止めることは自分にはできない、かといって別れの言葉を述べることも出来ず、僅かに微笑みを浮かべて此れ迄にも何度か相手に告げた言葉を述べるのが精一杯で。)

──鈴、君は幸せにならないといけないよ。


  • No.196 by 鈴  2017-09-28 21:29:57 




(もうここに来てから何度も聞いているあおの言葉は、今まで聞いた中でも1番鈴の心に重くのしかかり。ツン、と目頭が熱くなったと思えば鈴の双眸からはポロポロと涙が零れて。音もなく流れる雫は、鈴の白い肌を滑り地面に水玉模様を描けばそのままじわりと静かに消えていき。「私は、……ッ」そこで消えた言葉は、声に出ることはなく鈴の心の中にすとん、と落ちて、貴方と居れることが、幸せだったのに。言葉にならなかったその言葉は、一体誰に吐き出せば良いのか。鈴はそのまま俯いてしまえば、もう何も抵抗することなく力を抜いて。)

  • No.197 by 碧  2017-09-28 21:53:05 


──…鈴、
(相手の涙を見るのはこれで何度目だろう、辺りはこんなに明るくて穏やかなのに。楓に腕を引かれた彼女が少しずつ遠ざかって行く、彼女の背中に向けて縋るように伸ばし掛けた白い手、小さく呟くように紡がれた名前。彼女とって村に戻ることが最善だと言っておきながら唐突に訪れた別れにこれほどまでに動揺するのだから情けがない。相手を見つめる何処までも青い瞳に光が射して愁いを帯びた青を煌めかせる。「…さようならだ、」と1人小さく囁きつつ相手の髪を纏めた交換したままの簪が光に当たって輝く様を最後まで瞳に映していて)

  • No.198 by 鈴  2017-09-28 22:12:29 


……、

(チリン、と鳴った細腕を飾る鈴は悲しげに音を響かせて。せめて、と自分の腕に付いていた赤い紐の鈴をわざと地面に落とせば鈴は1度だけ屋敷の方を向けばまた一筋涙を零して視線を外して。また、彼は一人になるのだろうか。あれだけ彼を独りにしないなんて言っておきながら、結局自分は彼を独りにするのだろうか。自分の腕を掴む幼馴染の手も、自分を思っての行動なのだろう。誰も悪くない、だからこそここまで胸が締め付けられる。……こんなに自分は寂しがりだったのだろうか、と鈴は密かに拳を握りしめて。)

  • No.199 by 碧  2017-09-28 22:20:51 


…良い日だと、思ったんだけど…
(2人の姿は花の小道へと消え、地面に落ちた赤い紐に掛かった鈴だけが光を受けて煌めいて。それをそっと拾い上げると青い空を見上げて小さく呟くとそのまま屋敷へと入ってしまい。)



…鈴、どうしてあんな場所に行ったりしたんだ。
(相手の手を引いた楓は足早に花の小道を抜けて山へと出るとそのまま村へと降りていき。禁忌の場所を離れてようやく安心したのか掴んでいた相手の手を離して足を止めると相手を振り返って。)

  • No.200 by 鈴  2017-09-28 22:58:54 


……どんな妖か住んでるか、気になったの。禁忌と恐れられているお屋敷に住んでる妖。妖が居なかったらそこに住んでしまおうと思って。

(楓の手が離れると、鈴はぴたりとその場に立ち止まればポツリポツリと話し始めて。そう、最初は好奇心がほとんどだった。だけど碧と会ってから、彼の抱える苦しみも、孤独も、全てを知りたくなってしまった。鈴は自身の髪を纏めている簪にそっと触れては「……ごめんね、楓。心配かけちゃったね。」とまだ泣きあとの残る顔で困ったように微笑んで。)

  • No.201 by 楓  2017-09-28 23:26:48 


…あんな場所、人間が気安く行って良い場所じゃない。
お前だってきっと何か術を掛けられたんだ、あいつは明らかに妖の類だった、なのに…あの場所には本当に妖がいるって、村長達にも伝えないと。
(相手があの妖について話す時の表情に何か胸の燻りを覚えては言い聞かせるようにまやかしだと告げて。相手がそこまであの場所に、妖にこだわるのはきっと術のせいだ。再び相手の手を取ると村の人間に危害を加える可能性のある異質なものは早々に討伐してしまわなければと)

  • No.202 by 鈴  2017-09-29 06:03:39 

っ、お願い、それだけはやめて!そんな事したら碧が殺されちゃう!

(村長たちに報告する、との言葉を聞いた途端鈴は楓の着物をぎゅっと握って思わず大声をあげて。村長たちに本当に妖が存在することがバレたら確実に村の数人が武器を持ってあの屋敷に向かい『これから何も起こらないように』彼を殺してしまうだろう。「お願い、……っ」とか細い声で彼に懇願しては楓の着物を握る手がふるふると震えていて。)

  • No.203 by 楓  2017-09-29 11:05:57 


鈴…どうしてそこまで…あの男は何者なんだ?
(村人の恐怖を取り除くことが最善だと思ったものの相手の反応は予想外のもの。そこまで妖にこだわる理由が分からず相手が自分の手の届かないところにいるような気さえして困惑したように。やはり彼女は妖に取り憑かれてしまったのだろうか。)

  • No.204 by 鈴  2017-09-29 15:12:18 


……碧は、──。

(鬼、と口を開きかけたものの自分がそこまでぺらぺらと彼のことを喋っても良いものかという考えが頭をよぎり鈴の口はそれ以上を語ることはなく。鬼なんて言ってしまったらもっと彼の身が危なくなってしまうのではないだろうかという不安が胸の中をふつふつと湧き上がり。「で、も、本当に、取り憑かれてるとかそういうのじゃないから。ね?」兎に角そこは弁解しなければならないと鈴はできる限りいつものように明るい笑顔を浮かべながら自分の身を案じてくれる幼馴染へとそう告げて。)

  • No.205 by 楓  2017-09-29 17:21:09 


…分かった、何か害が無い限り村の人たちには伝えない。鈴は違う村の親戚の所にいた事にしておく。
…鈴、もうこの村を出ないで欲しいんだ。お前が居なくなって、すごく心配した。行くところに困っているなら俺の家に来てくれれば良い、一緒に暮らそう。
(相手の必死な様子に小さく息を吐いてそう頷くと相手の手を取ったままじっと見つめて。ずっと想いを寄せていた相手、幼馴染だった相手は自分の中で既にそれ以上の存在になっている。もう手の届かないところには言って欲しくないと真剣な表情で想いを伝えて)

  • No.206 by 鈴  2017-09-29 21:21:07 


……、

(彼の真剣な瞳から目を逸らすことが出来ずに、鈴は暫く彼と見つめ合い。こちらを真っ直ぐに見つめている彼の瞳は決して嘘をついている瞳ではなく、きっとこの人と居れば自分は何一つ苦労せずこれからの生活を遅れるだろう。だが、しかしそれは──「それが、私にとっての『幸せ』?」ふいっと彼の視線からのがれるようにリン、としたすずのような声で問いかけて。それは女性として、人間として幸せかもしれない。でも、それは本当に自分の幸せなのだろうか。鈴の働かない頭では何も考えることが出来ず、ただ彼の答えを待って。)

  • No.207 by 楓  2017-09-29 22:55:20 


…不幸には、ならない。
鈴にとっての幸せが何かは俺には分からない、でも──…でも、この村にいれば不幸にはならずに済むんだ。
(この村にいることは幸せではないかもしれない、それでもこの平凡な村にいれば不幸になることはない。その普通な何の変哲もない生活が幸せとも言えるのかもしれないし逆に退屈になるのかもしれないが、それでも不幸にはならずに済むと。)

  • No.208 by 鈴  2017-09-30 09:10:57 


……うん、

(これが、碧の望んだことならば。鈴はこくりと小さく頷けば「よろしくお願いします、」と深々と頭を下げて。もう、何が幸せで何が不幸せなのか分からなくなってきた。自分にとっての幸せは、ほかの人にとっては不幸せなのだろうか?そんな考えばかりが頭の中を支配し、混乱させる。「楓は、いつも優しいね。」そう告げて眉を下げて微笑めば鈴の耳元で美しい簪が鳴り。)

  • No.209 by 楓  2017-09-30 10:50:45 


…ありがとう、鈴。
(相手の言葉にほっとしたように微笑むとそう言って相手を抱き締めて。相手の微笑みが僅かに憂いを帯びたもののように感じたのはみなかったことにしてしまおう。そのまま相手の手を引くと村へと戻り、村人達も久しぶりに姿を見せた鈴の姿に驚いたようにお帰りと声を掛け、一見全てが元に戻ったようで)


(鈴が屋敷を出て数日、何をする気も起きず無気力な日々を過ごしていて。悲しみが足りず夜はやはり苦しい、それでもそれを苦しいと思う心さえ忘れてしまったかのようで。自分の1番好む木に結びつけた鈴は風が吹くたびに柔らかな音を奏で、その度に反応しては違うのだと自分に言い聞かせて。彼女の幸せはきっと村に戻ることだと言い聞かせつつもここを去る時の涙が忘れられない。夕方、人の少なくなった時間に様子を見に行くだけなら許されるだろうか、誰にも見つからないように相手の幸せな様子さえ見ることができればそれで諦められる。)

  • No.210 by 鈴  2017-09-30 11:58:23 


(彼の屋敷から出て村に戻り、数日が経った。村人達はみな自分を歓迎してくれ、生活には何不自由していないが如何せん心にポッカリと穴が空いてしまったかのように鈴は思っており。美しい木々や花、夕焼けや虫の声色などにも全く心が湧かずにただ淡々と過ごす日々は本当に幸せなのかと思うもので。楓は自分に本当に良くしてくれるし、愛してくれている。それは理解しているのだが、それでも鈴の心を満たすことはなく。「……幸せ、」まるで自分に言い聞かせるように呟いた言葉は、まるで迷子の子供が自分の家を探しているかのような不安げな声で。)

  • No.211 by 碧  2017-09-30 12:13:00 


(夕刻、人目を忍んで村の方へと降りて行けば少し高い場所から村を見下ろして。一目相手を見れればそれで良い、日が沈む前に帰って来なければと思いつつ村の入り口、木陰から相手の姿を探して。しかし自分の姿を見つけたのは運の悪いことにあの彼で。何しに来た、と詰め寄られれば言葉を返すことはなく踵を返そうとするも腕を掴まれ目の前の彼と向き合うざるを得ず。長居は出来ない、じきに日が沈むのだからと思いつつも相手が腕を離す気配はなく)

  • No.212 by 鈴  2017-10-01 01:05:24 


楓?どうした───、碧!?

(いつもはもう帰ってくるはずの楓が帰ってこないのを心配し、村の入り口まで様子を見に来た所。自分の探していた人物の他には、もう二度と会えないと思っていた人物も一緒に居たことに目を見開いて。「どう、して……」と呟くような小さな声で問えばふともう日が沈み始めていることに気付いて「碧、時間が……!!」と楓と碧の間に入ればどうしよう、と慌てて。)

  • No.213 by 碧  2017-10-01 10:18:27 


…鈴、君は此処で幸せになれた、?
(駆け寄って来た相手、その姿に僅かに目を細めるも不意に襲った痛みに表情を微かに歪めて。そう尋ねながら相手に手を伸ばしては相手の幸せの是非を問おうとして。相手から明確な答えが得られればそれで諦めもつく。しかしここは人里離れた屋敷とは違い辺りには人間の心が蠢いている、鬼を抑えることは普段よりも困難で相手の答えを待つ青い瞳は一瞬でぐらりと紅に揺らぎ苦しそうな色は濃くなり。)

  • No.214 by 鈴  2017-10-01 21:59:19 


私はッ──……!
(彼の言葉に悲しげに瞳を揺らせば、『貴方と一緒が良い』と告げる代わりに碧の胸へと抱き着いて。自分のことを大切にしてくれていた楓に対しての罪悪感で胸が押しつぶされそうになるが、やはり自分の幸せは碧と共にいることで。「碧、早く帰らなきゃ、」と彼の瞳に紅が差し始めていることに焦りを感じては村の人たちを巻き込むわけには行かずに鈴は碧の着物をくい、と引っ張って。)

  • No.215 by 楓  2017-10-01 22:40:56 


…っ鈴、そいつから離れろ!
(鈴は彼に心惹かれているのかと受け入れたくない状況に腕を掴んだままだったものの目の前の相手の瞳の色が変わり目の当たりにした鬼へと変異する瞬間。やはり妖だったかと思えば腰から短剣を抜き相手の名前を叫んで鬼から遠ざけようと。しかし当の碧はまだ意識があるようで相手の背中に回した腕を離すことはなく、相手が自分の名前を呼ぶ声で意識を繋いでいるようで。僅かに呼吸は浅いもののはっきりとした口調で彼に告げて)

…鈴は、私が貰い受ける。代わりに、二度と不幸にはしない。──必ず、幸せにする。


  • No.216 by 鈴  2017-10-01 22:59:55 


ッ、……。
(碧の言葉にどくん、と心臓が一跳ねしたものの慌てて首を横に振り我に帰っては「ごめんなさい、楓。私のことを大切に思ってくれてありがとう。きっと貴方ならもっと素敵な人を幸せに出来るわ、私の自慢の幼なじみだもの!」と楓へと自分な素直な気持ちを口にして。謝罪と、感謝と、そして幼なじみとしての愛情。きっと彼ならもっと素敵な女性を見つけることが出来る。そう告げては鈴は段々と藍色になっていく空を見上げて急がなきゃ、と焦燥し。)

  • No.217 by 碧  2017-10-01 23:24:47 


…鈴は、君の遠い記憶の中に。
(手を伸ばして彼の目の前に白い手を翳せばふわりと灯った白い光、彼の瞳が眠るように閉じてはその場に崩れ落ちて。その身体を木の幹にもたれさせ、次に目を覚ました時には彼の記憶は書き換えられているだろう。仲の良かった幼馴染は少し離れた村に引っ越してしまった、と。彼女についての記憶を全て奪うことはしなかったためまたすぐに二人は違う形で会えるだろうと思いつつ相手の手を取り山の方へと戻って行き)

  • No.218 by 鈴  2017-10-01 23:34:16 


……、
(そうか、本来ならこうなってしまうんだ。と改めて鬼の能力を目の当たりにしては鈴は自分の記憶がなくならない理由が分からずに胸にもやがかかるのを感じて。彼に手を引かれて山の方へと歩を進めているうちにも刻々と闇は迫り、「碧、平気?」と問いかけて。自分が居なかった間、彼は誰の心も喰らわずきっと空腹は今鈴の思っている倍は感じているだろう。彼の体も心配だが、やはり今は少しでも村から離れて屋敷へと向かわねばと歩を進めて。)

  • No.219 by 碧  2017-10-01 23:41:20 


…大丈夫、今も意識がはっきりしているから。
(身体は確かに辛いが今日は鬼に意識を奪われる気配はない、相手が自分の名前を呼んだ声で昼間の意識が強く保てているのだろうか。ただ昼間の意識のまま相手を傷つけるほど恐ろしいことはない、それだけは避けなければと思いつつ花の小道へと足を踏み入れれば月明かりの下相手を振り返り「お帰り、鈴。」と微笑んで。その瞳は紅く、しかし昼間と同じ優しい色を湛えたもので)

  • No.220 by 鈴  2017-10-02 16:47:59 

……、

(ぞくり、と鳥肌が立った。月明かりに照らされた彼の白銀の髪は怪しく闇夜に煌めき、その双眸の椿は真っ直ぐに鈴を見つめており。夢でも見ているかのような妖しくも美しいその姿に思わず言葉を無くして見惚れ。鈴は今にも泣いてしまいそうなほどに一瞬くしゃりと顔を歪めたあと「ただいま、碧、」と花が綻ぶような優しげで、それでいて嬉しそうな笑顔を浮かべて。)

  • No.221 by 碧  2017-10-02 17:30:31 


…花達も、鈴が戻ってきて喜んでいる。
(辺りは闇に包まれ夜が世界を覆った、普段なら恐ろしい時間の筈なのに相手と共に庭に立てば月明かりさえも優しく、照らされる花も柔らかな風も全てが美しく思える。月が照らすのは一匹の鬼と一人の人間、椿のように紅い瞳にも穏やかな色が浮かび先の不安は考えずに今だけはこの瞬間を満喫しようと。)

  • No.222 by 鈴  2017-10-02 21:41:51 


ふふ、私も嬉しい。

(花たちが月明かりに照らされてその美しい命を惜しみなくこちらに魅せているのに鈴はくす、と笑みを零した後に彼の両頬をそっと小さな手で包んで。「…ねぇ、碧。これからはずっと──貴方にとっては短い時間かもしれないけど、貴方と共に生きても良い?」と儚げに揺れる黒瑪瑙で真っ直ぐ彼の紅を見つめて。鬼と人間では、生きる速度が違うかもしれない。自分にとっての一生は、彼にとっての一瞬かもしれない。でも、共に生きて良いかと。彼と命が尽きるまで一緒にいて良いかと、そう問いかけて。)

  • No.223 by 碧  2017-10-02 22:11:12 


…君が、それを望むなら。
(相手と共に過ごすには様々な壁があるだろう、相手を苦しめてしまう事も当然ある。しかしそれでも、相手が幸せだと言ってくれるのなら、それを信じれば良い。重なる困難も幾らでも乗り越えられるはずだ。その口から紡がれたのは優しい言葉、椿色をした瞳が柔らかな色を灯し透けるように白い肌は月明かりに照らされて。そっと相手に顔を寄せるとその額に口付けを落とし)

  • No.224 by 鈴  2017-10-02 23:14:49 


ひゃ、

(ちゅ、と額に感じた柔らかい感触に思わずぎゅっと目を瞑ればしぱしぱと瞬きを繰り返して赤い顔でまゆを下げて幸せそうに笑い。嗚呼、なんだ。幸せってこんなに単純なことなんだ。ぽーっとした頭で考えれば思わず頬が緩んでしまい、「約束、ね。」と頬と耳を薄紅色に染めながら彼に約束という緩やかな鎖をかけて。その鎖は外そうと思えばすぐに外せるような簡単で儚いものだが、鈴にとっては命綱のようなもの。約束という鎖で繋がれた絆は、果たして吉と出るか凶と出るのか。)

  • No.225 by 碧  2017-10-03 00:27:58 


──…嗚呼、約束だ。
(相手の言葉を自分に言い聞かせるかのように復唱すると小さく頷いて。人間と鬼の交わした約束はこの先どのように絡みついてくるだろうか。「もうお休み、」と声を掛けると相手と共に屋敷へと入って行き、痛いほどの静寂の中に独り身を沈める夜は終わったのだとほっと息を吐いて。)

  • No.226 by 鈴  2017-10-03 21:34:04 


……ん、

(彼の言葉にこくり、と小さく頷けば気が抜けて少しうとうととしてきたのか大きな瞳は眠そうに垂れて。久しぶりに踏み入れた屋敷の中は自分がいた頃と何も変わっておらず、帰ってきたんだなぁとぼんやり思いながらも今にも手放してしまいそうな意識をうとうととしながら必死に保って。「…くぁ、」と小さく欠伸を噛み殺せばそのままふるふると首を振ってなんとか起きているような状態で。)

  • No.227 by 碧  2017-10-04 01:52:34 


(相手の部屋の布団に寝かせるとそのまま自分も布団の隅に身体を横たえて直ぐに眠ってしまい。次に目を覚ましたのは明け方、薄ら青い闇に沈んだ部屋の中、相手を起こさないようにそっと身体を起こすと布団を抜け出して。しばらく悲しみを得ていないせいか渇きが酷くなっている、折角取り戻した幸せを壊すような事はしたくなくて僅かな目眩に小さく息を吐いては自室へと戻り一人布団に潜り込むと再び眠りに落ちて朝日が高くなる頃まで目を覚ます事はなく)

  • No.228 by 鈴  2017-10-04 23:07:21 

ん、……?

(柔らかな朝日が差し込んだのを瞼の裏で感じ取れば、鈴はゆっくりと目を開いて。最近までいた家と違う家に居ることに一瞬驚いたものの嗚呼、戻ってきたんだと思い出せば「碧、」とこの家の家主の名前を呼び。そういえば、昨日ここに戻ってきてからの記憶が無い。彼はどこに居るんだろうとあたりをキョロキョロと見回して。)

  • No.229 by 碧  2017-10-05 00:12:30 


(昼頃目を覚ましたものの依然として体調は悪いまま、ようやく起き出すも寝巻きに羽織を肩から掛けただけの状態。普段から真っ白い肌は青みさえ帯びているようで、お湯を沸かしては淹れたお茶を流し込むように煽り。明るい日差しが差しているのに気持ちは晴れることなく悲しみを取り込みたいという思いが身を焦がすようで体調は悪くなるばかり。今までこんな事はなかったと思いつつも1人その場に座り込んでしまい)

  • No.230 by 鈴  2017-10-05 16:26:51 


碧、おはよ──どうしたの!?

(取り敢えず髪型だけ整え、まだ覚醒しきっていない頭で彼がいるであろう部屋にひょっこりと顔を出したところ彼は部屋で座り込んでおり、思わず大声をあげて。彼の肌は真っ青で、具合が悪いというのは一目瞭然。鈴は慌てて彼に駆け寄れば「大丈夫?」と彼の背にそっと手を添えながら顔を覗き込んで。無論、今自分が近づくことで彼が更に苦しくなってしまうことなど微塵たりとも思っていないためその表情は不安げであり。)

  • No.231 by 碧  2017-10-05 20:25:50 


…っす、ず…来ちゃだめだ、…!
(相手が自分の傍に来たことでますます身体は辛くなり、このままでは不味いとそう言って。意識は昼間のまま、鬼に奪われる気配もないが大半の思考を渇きに占められつつあり落ち着けと必死に自分を保とうと。昼間の意識のまま相手を傷つけることだけは避けたい、その想いとは反対に苦しそうに蹲ったまま動けずにいて。)

  • No.232 by 鈴  2017-10-05 21:30:07 


……苦しい、?

(彼の言葉で全てを察すれば、彼から離れるどころかぎゅう、と彼の身体を抱きしめて。「私の心、食べていいよ。私なら大丈夫だから。ね?」その言葉はいつも見せる無邪気な少女ではなく、大切な誰かを慈しむ女性のような声色で彼女の端麗な唇から奏でられて。心を喰らわれたらどんなに苦しいかは自分はよく知っている。だが、大切な人が目の前で苦しんでいる姿を易々と見逃せるほど心のない人間ではない。大丈夫、とは言ったものの、鈴の手は少しだけ震えていて。)

  • No.233 by 碧  2017-10-05 22:33:46 


壊したくない…っ
(小さく漏らした声は心からの思い、自分が相手の心を喰らって相手が壊れてしまうことが恐ろしい。此れまで悲しみが足りずどうしても苦しくなった時は村の方へと降り、村全体から悲しみを得ていた。今回はそれもままならない程に具合が悪くなってしまっているがきっとそれも一時的なもの、少しすれば楽になるはずだと言い聞かせては相手に抱きしめられたままその肩に顔を埋めて。)

  • No.234 by 鈴  2017-10-05 22:55:19 


碧──、

(彼の心からの悲しげな言葉。痛いほどに伝わってくるその優しさに鈴の心はズキンと酷く痛んで。「壊れないよ、このままだと壊れちゃうのは碧だから、お願い。ね?」とカタカタと小さく震える手で彼の背中を優しく叩いて。自分の身を案じる彼と同じように、自分だって彼の身体が心配だ。怖くない、と言ったらきっと嘘になる。だが、まだ昼間の意識の彼ならば。湖のような青の瞳ならば、きっと怖くはない。)

  • No.235 by 碧  2017-10-05 23:14:18 


…っ鬼になんて、生まれたくなかった──…
(相手の肩口に顔を埋めたまま、誘われるままに相手の背中に回した掌が柔らかく光を放ち始め。駄目だ、相手を壊したくない、居なくなって欲しくない、泣かないでほしい。そう思っているはずなのに一度心を喰らい始めてしまえばそれを止める事は出来ずに、しかし夜よりも格段に穏やかに相手の心を喰らって行き。悲しみが、砂漠に降る雨のように身体の渇きを癒し、急激に楽になって行く。強張って居た体から少しずつ力が抜け、顔色もだいぶ普段の白に戻り、相手の肩に顔を埋めたまま小さく囁いて。誰かを傷付けることでしか行きていけない鬼なんて。ごめん、と何度紡いだかわからない程に相手に向けた言葉、やがて少しずつ光が弱まれば相手の心を乱していた感情も穏やかに消え去り)

  • No.236 by 鈴  2017-10-05 23:34:22 


(心の波が揺れる、とはまさにこのこと。いつもならば嵐のように荒れ狂う心の波も、どことなくいつもよりも穏やかで、だがしかし穏やかだからこそその小さな苦しみを心は拾ってしまい鈴は小さな呻き声を漏らして。大きく瞬きをした瞳からはぽろりと涙が零れ、彼の背中に回した手は彼の着物をぎゅっと強く掴んで自身の苦しみや悲しみの波と戦い。ふっ、とその波が平穏を取り戻しては鈴はそのまま力を無くしてしまったかのようにゆらりと彼に寄りかかるように倒れて。「へい、き。大丈夫だよ、」とまだ涙の線が残る顔でへらりと力なく微笑んではもう顔色の良くなった彼の頬をするりと撫でて。)

  • No.237 by 碧  2017-10-05 23:46:34 



(自分の身体が楽になった分罪悪感に駆られると少し悲しそうに目を伏せて。相手が倒れてしまわないように抱き締めたまま、相手の頬を滑った涙を拭い。嗚呼なんと愚かな鬼だろうか、耐えることも出来ずに人間に頼り自分を保っているだなんて。楽になりまた眠気に襲われたのか相手を離す事はないまま僅かに微睡み始め)

  • No.238 by 鈴  2017-10-06 21:05:27 


……私が、守るから、

(眠ってしまった彼を優しくぎゅ、と抱きしめた後にぽつりと呟いた言葉は、小さな決意。自分のように脆い人間に守るなんて大それたことは出来ないかもしれないが、それでも口に出してみるとなんだかできるような気がして鈴はほうっと息を吐き。まだ心が落ち着かずどきどきと波打っているものの、先程よりかは安定してきたのか鈴もうとうとと船を漕ぎ始めて。優しい陽の光に照らされた部屋の中はなんだかとても心地が良くて、彼と別れたあの日の続きのようで鈴は薄らと微笑み。)

  • No.239 by 碧  2017-10-06 21:40:35 


(意識に薄い膜が張ったかのようにぼんやりとした微睡みの中、相手の声が聞こえた気がして。守られるべきなのは彼女の方なのに、という思いは声にはならず自分が彼女を守るなんて大それたことを言う資格は無いが相手の幸せを壊さないようにしたいと。せめて、鬼として相手を苦しめるぶん自分が相手を幸せにして、心が壊れないようにしよう。そう思いながら眠りに落ち)

  • No.240 by 鈴  2017-10-07 17:59:51 


ん、……?

(いつの間にか寝てしまったのか、鈴が目を開けるともう当たりはすっかり橙色に染まっており。夕方だ、とまだ覚醒しきっていない頭でぼんやりと橙色の世界をしばし眺めていて。彼の腕の中で眺める外の風景は、どこか現実味を帯びていない美しさで鈴の黒色の瞳にはその風景がただただ写真のように写っており。「きれい、」と思わず口から零れた言葉は、その場に鈴のように響いて床にじんわりと落ちて。)

  • No.241 by 碧  2017-10-07 20:44:40 


(目を覚ました時に青い瞳に映ったのは茜の光の中にいる相手の後ろ姿、この茜さえ憂鬱だった自分にとってこんなに穏やかな気持ちで居られるのは珍しいことで。そっと腕を伸ばし相手の肩を後ろから抱きすくめると何を言うわけでもなくそのままじっとしていて。人は、こんなにも温かく自分の冷たく無機質な体と心を癒してくれる。しばらくそうしていたものの相手の耳元で囁き)
…日が暮れる前に、出掛けよう。

  • No.242 by 鈴  2017-10-07 21:29:35 


わッ、

(ぼんやりと茜色を見つめていた時、突然後ろから伸びてきた腕に抱きしめられ鈴は驚きの声をあげた後にその後何をしてくるわけでもない彼に何?とくすくすも楽しそうに笑って。彼の涼やかな声が耳元で聞こえればぴくりと体を揺らした後に「どこへ、?」と不思議そうに問いかけて。言葉こそいつも通りなものの、彼女のいつもは白い小粒な耳は夕焼けのせいかじわりと赤みを帯びていて。)

  • No.243 by 碧  2017-10-07 22:09:07 


おいで、
(抱きすくめていた腕を話すとその手を取り、僅かに乱れた着物を直すこともなく足早に庭へと出て。日が沈む前に相手を連れて行きたいところがある。庭から伸びる茜に照らされた山への道を歩いて行くとしばらくして視界が開け、眼下に広がったのは茜に照らされた広い花畑。相手が心を捧げてくれるのなら、せめて相手の心が壊れてしまわないように幸せを補充してあげたいと)

  • No.244 by 鈴  2017-10-07 22:52:21 


わ、ぁ……!!!

(彼に手を引かれて連れて来られたのは、大きく視界の開けた場所。眼下に広がる花畑はまるでお話の中の世界に出てくるような美しい光景に鈴は小さな子供のように瞳を大きく開いて輝かせて。茜色に染まる花たちは緩やかな風に吹かれて自身の美しさや香りであたりを魅了し、まるで美しい踊り子たちが踊っているかのようなその風景は鈴の視界から外れることはなくずっと映し出されていて。「すごく綺麗…夢を見てるみたい、」そんな言葉を零しながら彼の方を振り返ってにこりと微笑む姿は、茜色の夕日に照らされてどこか儚げだが美しく)

  • No.245 by 碧  2017-10-08 01:29:31 


…鈴を壊してしまわないように、私が出来ることはこれしかないけれど──…だけど、ようやく出逢えた花を手折るようなことは絶対にしないと誓う。
(茜に照らされた花畑、相手の後ろ姿、緩やかな風。それを見ていればその景色の中にいる自分はひどく醜いもののように感じてしまい。長すぎる孤独から救い出してくれた相手を守り抜かねばならないと、そっと口を開くとそう思いを告げて濃くなる茜色に目を細めて)

  • No.246 by 鈴  2017-10-08 19:33:26 


碧……。

(自分のことをとても大切にしてくれているのが伝わる彼の言葉と瞳に、鈴はただ彼の名前を呼ぶことしか出来ずに。「じゅーぶんだよ、」と一言だけ答えれば彼の手をギュッと握って「碧が居れば私はそれで良いから」とへらりと気の抜けた笑顔浮かべて。その笑顔は村にいた頃には想像出来ないほど幸せそうで、まるで花の綻ぶ様な笑顔で。)

  • No.247 by 碧  2017-10-09 15:19:00 


──それなら、良かった。
(相手の言葉と微笑に安心したように微笑み。もうじき日が暮れるだろうが、あと少しだけこの茜の美しい世界の中に身を沈めていても良いだろうか。柔らかな闇を纏いつつある空を見上げて、)

  • No.248 by 鈴  2017-10-09 23:49:02 


……このまま時が止まっちゃえば良いのになぁ。

(少しずつ冷たい藍色に蝕まれつつある悲しげな茜色に目を細めては鈴は小さな声で呟いて。時の流れというものは残酷で、幸せな時間ほど早く流れてしまうということを自分の身で感じては柔らかな風に吹かれて美しい音を奏でる簪にそっと手をやり。「夕方はとても綺麗だけど、ちょっぴり悲しい。」そう呟いた言葉は、彼と暮らすようになってから鈴がひしひしと感じていたもの。この浮世離れした美しい風景は実に素晴らしいが、夕方が来るということはそれすなわち夜もやってくるということ。彼と離れなければいけない時間が迫っているのを感じ、鈴は眉を下げて。)

  • No.249 by 碧  2017-10-11 01:17:34 


…また、辛い思いをさせる。
だけど今日は、鈴の心を貰っているからきっと耐えられるよ。
(少し悲しそうに言ったものの、昼間のお陰で少しは渇きも落ち着いている。鬼の力も其れほど強くは湧き上がってこないだろう、そうすればきっと今夜は耐えられると。相手に手を差し伸べその場を後にしようとすると吹き抜ける風が長い髪を揺らして)

  • No.250 by 鈴  2017-10-11 21:40:28 


本当?
(彼の言葉に先程まで影を帯びていた表情がぱぁっと一気に明るくなれば嬉しそうな笑顔を浮かべて。差し伸べられた彼の男性ながらしなやかで美しい手にそっと自分の手を重ねると上機嫌な表情のままその場を後にして。ふと、自分たちの間を吹き抜ける風に靡いた彼の白銀の紬糸のような髪に目を奪われては「碧の髪、とっても綺麗ね」と彼の髪に目線を固定したまま呟くように述べて。)

  • No.251 by 碧  2017-10-13 17:14:47 


…そうかな、鈴の髪の方が綺麗だ。
(相手の言葉に柔らかく微笑むとそう答えて。相手の手を引きながら屋敷に戻る頃には辺りは濃紺に包まれて。相手を襲うことはないかもしれないが一夜側に置く事は憚られて、部屋へと送り届けようと。)

  • No.252 by 鈴  2017-10-13 22:31:59 


お互いにないものねだりね、

(ふは、と相手の言葉に思わず笑ってしまえばもうすっかりと夜のカーテンに包まれた空を見上げてそういえば久しぶりに夜空を見るかもしれないな、とぼんやりと考えながら鈴の瞳は勝手に一番星を探しており。「……今日もやっぱり離れ離れじゃなきゃだめ、?」となんとなく相手の様子を察しては少し寂しそうに眉を下げながら上記を問いかけて。)

  • No.253 by 碧  2017-10-13 23:06:34 


…鈴を傷付けはしないかもしれないけど、きっとあまり居心地の良いものではないよ、?
(相手の言葉を聞くと庭に面した廊下ではたと足を止め、相手を振り返ると少し困ったように首を傾げて見せ。じわりじわりと背中を這い上がってくる嫌な痛みは既に感じている、自我を失うほどのものではないが鬼の側にいる事は相手の負担にならないだろうか。そんなことを考え始めるも相手はそれを迷惑ではないと言ってくれた、少し言葉を止めると再び相手の手を握って微笑みかけ。)
──…いや、今夜は一緒に居ようか。

  • No.254 by 鈴  2017-10-14 17:41:34 



(やっぱり今日もダメかなぁ、なんて少し諦めかけ始めた鈴だったが、彼の言葉を聞くなり嬉しさで耳が立ち尻尾をブンブンと降っている犬のように瞳がきらきらと輝いて。「ほんと!?」と嬉しさを隠しきれない声で相手に確認をしては嬉しそうにふふふ、と密かに笑っており。最も嬉しいのは彼女の纏う雰囲気から明らかであり、実にわかりやすく感情が顔に表れていて。)

  • No.255 by 碧  2017-10-17 14:32:18 


(相手の笑顔に安心したように微笑むと自室へと戻り、蝋燭に灯りを灯し。夜、誰かと共に部屋にいる事なんていつぶりだろう、じわじわと背中を這い上がってくる痛み、普段耐えているそれと比べると随分と穏やかな痛みではあるものの目の前に相手が居てくれることに何故かひどく安心し、そっと相手を抱き締めて。射し込む月明かり、このまま闇に沈んでしまっても、相手と一緒なら構わない。敷いたままの布団に相手ごと横になりながら相手の肩口に顔を埋めるようにして痛みをやり過ごしているようで)

  • No.256 by 鈴  2017-10-17 21:48:13 


……あのね、碧。

(自分を抱きしめる彼に応えるように自分も彼の体をぎゅっと抱きしめてはその名の通り鈴のような声でぽつりと彼に話し始めて。「こんなこと言うのもおかしいけれど、死んでも良いくらいに幸せって気持ち、私今ならわかるかもしれない。」とふにゃりと笑って見せて。なんだかとても暖かくて、幸せで、まるで凍えるような寒い日の炎の灯りのようにじんわりと心を溶かしていくこの温かさに心地良さそうに目を閉じて。)

  • No.257 by 碧  2017-10-20 01:20:51 


…この先もずっと、その幸せを守れるように…
(微睡みの中で聞く相手の言葉はどうしようもなく甘美なもの、暗闇の中で薄らと目を開けば紅と青の入り混じった宝石のような瞳が目の前の相手を映して。そっと微笑みそう答えた声はやがて溶けるように闇に消え、後には安らかな寝息ばかりが響いて。ずっとこの幸せを守ることが出来たらどれだけ良いだろう、今はその幸せに身を沈めてしまおうと。)


今後の展開に悩んでおります…!何かシリアスめがいいとか甘めが良いとか希望はありますか、?

  • No.258 by 鈴  2017-10-20 22:03:09 


……おやすみなさい、
(彼の瞳に自分が映っている、それだけで何だかとても嬉しい。もう閉じてしまった彼の美しい瞳を思い出しては思わず頬を緩ませて、するりと彼の滑らかな頬に触れた後に上記を小さな声で呟いて。寝ている今なら許されるだろう、と彼にぎゅう、と抱きついては華奢でありながらもしっかりと男性らしさの残る胸に顔を埋めてそのまま鈴も瞳を閉じて。リン、と自分がいつもつけていた鈴が風に吹かれて木の枝から涼やかな音色を奏でているのを頭の片隅で聞きながら、鈴もゆっくりと意識を手放していき。)


(/そうですね……!
シリアスが続いたのでたまには甘めも良いのかなぁ、とも思いますが如何でしょうか!)

  • No.259 by 碧  2017-10-23 17:27:46 


(翌朝目を覚ますと、腕の中には気持ちよさそうに眠る相手の姿。普段なら起こさないようにそっと布団を出るものの、この幸せな朝にまだ浸っていたい思いから珍しく相手の背中に腕を回して。相手が居るだけで、自分のいる世界が見違えたように明るく鮮やかに彩られるのは何故だろうか。そっと相手の黒い髪に指を通せば微かに鈴の音が朝の冴えた空気に響き、表情を和らげて。)

( / そうですね!!お互い、この気持ちが恋だと少しずつ認識していくのも良いかもしれませんね。それと、最近お返事が不定期になってしまい申し訳ございません…!)

  • No.260 by 鈴  2017-10-23 19:35:33 

ん、……碧、

(背中に優しい手が回る感覚にぴくりと小さく身を捩っては1度目をきゅっと瞑った後にゆっくりと開いて。目を開けば優しげな表情の彼が目の前に居り、鈴は愛おしそうにその名前を呼んで。「おはよう、」とまだ少し眠気の交じる声で挨拶を述べては眠たげに垂れた瞳をごしごしと数回擦った後に彼の瞳とまた視線を絡ませてはふわりと花が綻ぶような笑顔で笑い。)

(/いえいえ!大丈夫ですよ〜!!
私もちょっと最近はまちまちだったので!)

  • No.261 by 碧  2017-10-23 23:45:06 


…おはよう、
(相手が目を覚まし、はじめにその瞳に映ったのは自分の姿。それが嬉しくて、微笑みを零しながらそう答えて。身体を起こせば長い髪がさらりと背中へ流れ、青く透き通った瞳を庭へとやると「今日は雨だ、」とぽつりと呟いて。庭に出られない日、いつも一人で退屈していた。屋敷の中にいるとつい書斎に入り浸りがちで、雨の日はあまり気持ちの良い思い出もない。しかし今日は、どんよりとした気持ちにもならず、しとしとと庭を濡らす雨が気持ちよくさえ感じることができて寝間着のまま縁側の方へと歩いて行き空を見上げて)
──…雨の日は、嫌いだったんだ。

  • No.262 by 鈴  2017-10-24 06:49:55 

……どうして、?

(静かに天から降り注いでは庭を濡らしていく雨を見つめる相手の背中をぼんやりと見つめながら上記と問いかけてはするりと布団から抜けては着ていたものを軽く治しながら彼の隣へと場所を落ち着かせ。「お花たちはとても喜んでるのに」といつもよりも生き生きとしているように見える植物たちへ目をやれば雨粒に飾られてきらきらと光る花たちに目を細めては薄く笑みを浮かべ。)

  • No.263 by 碧  2017-10-24 17:39:31 



──…それも、そうだ。
(降り注ぐ雨を見つめていたものの、相手の言葉に驚いたように振り向いて。今までそんな風に考えたこともなかった、再び庭に視線を戻すと心なしか相手の言う通りに見えて少し表情和らげるとそう言って。外へと手を伸ばせば指先を濡らす雫、しばらくの間そうして雨の降る庭を瞳に映していて)

  • No.264 by 鈴  2017-10-24 21:12:05 

誰かにとって嫌なものでも、他の誰かにとっては救いになるかもしれない。

(曇天の空からしとしとと降り注ぐ雨を見上げながらポツリと呟いた後になんちゃって、と笑って。彼を真似るように自分も外へと手を伸ばせばぱらぱらと自分の手を湿らす雨に「冷たい」と楽しそうにくすくすと笑って。いつもの晴天の方が好きだけれど、今日みたいな雨の日でも彼と一緒ならばいつもよりも雨が好きになれるな、なんて思いながら鈴は自分の腕を濡らす雨を暫く楽しそうに眺めていて。)

  • No.265 by 碧  2017-10-25 02:25:41 



…何だか、私みたいだね。
人間には疎まれるけれど…でも、鈴にとっては大切な存在、だろう?
(ふとそんな思いが頭を過れば悪戯めいた笑みを浮かべながらわざと相手の恥ずかしがるような言葉を選びつつ相手に同意を求めるように首を傾げて見せ。くすくすと笑いながら視界の端に雨の庭を映し、気持ちよさそうに伸びをして。雨の日は憂鬱だというのは、勝手に自分が決めつけていただけだったのかもしれない。今日は書斎には足を運ぶまいと心に決めながら)

  • No.266 by 鈴  2017-10-25 05:46:22 


!……そうよ、とっても大切な存在。
(彼から告げられた言葉に一瞬きょとんと目を大きく開いたものの、すぐにふにゃりと笑えば彼の言葉を否定するはずもなくそのまま肯定して。じわりと赤みを帯びた頬は少女らしい薄紅色で、少し恥ずかしくも彼が自分の気持ちをちゃんとわかってくれていることに嬉しそうに笑う姿は何処と無くいじらしく。「分かってもらえてよかった」と告げつつも先程まで雨に濡らしていた手を引っ込めては楽しげにひらひらと水気を払い。)

  • No.267 by 碧  2017-10-25 11:43:12 


…ほら、顔を洗っておいで。朝食にしよう。
(相手を困らせようと思って言った言葉だったにも関わらず思い掛けず相手が綺麗に笑うものだから、不意を突かれて此方の方が恥ずかしくなってしまったようで。薄く、親しい人でなければその変化にすら気付かないほどに薄くその真白な頬に朱が射し、返す言葉もなくそう言ってすぐに顔を背けてしまい自分は寝巻きの上から羽織を羽織って))

  • No.268 by 鈴  2017-10-25 16:00:48 


ふふ、はぁい。
(彼の様子に思わずくすくすと笑ったものののんびりと返事をすればぺたぺたと顔を洗いに歩き出し。──ぱしゃり、と水音を立てながらそうっと手のひらに溜めた水で顔を濡らしたものの、顔を濡らした水が想像していたよりも冷たくて「ひゃ、」と小さな悲鳴をあげて。ひやりと刺すような冷たさの水を我慢しつつ顔を洗い終えた鈴は、彼の元へ戻ろうとすっかり冷えきってしまった両頬を両手で包みながらまた雨の降る縁側を眺めながら部屋へと向かい、)

  • No.269 by 碧  2017-11-03 13:32:34 



(相手が顔を洗いに行っている間に朝食の支度を済ませておこうと思っていたのに、彼は其処に佇んだまま絶え間なく地面に降り注ぐ雨と厚い雲をぼんやりとその瞳に映しており。そうしているうちにこんな雨の日、一人で書斎に篭っていた昔を思い出せば何故かどうしようもなく寂しい気持ちに襲われ、静寂の中雨の降り注ぐ音しか聞こえずに目を伏せて)

遅くなりました…!

  • No.270 by 鈴  2017-11-04 22:18:05 


──碧?

(ぼんやりとその場に立ち竦む彼の後ろ姿を見つけては、不思議そうに目を丸くさせながらも鈴はその背中に声をかけて。後ろから彼の顔を覗き込んでは「どうかしたの、?」と首を傾げながら微笑んで。耳を通り抜ける雨の音と庭に出来た水溜まりをちらりと一瞥したものの彼が少し寂しげに見える理由が分からずに「だいじょーぶだよ」とへらりと笑顔を見せて。)


(/いえいえ!大丈夫ですよ〜!)

  • No.271 by 碧  2017-11-14 00:22:54 


(降りしきる雨の中、一人になった時のことを考えるとどうしようもなく不安になる。所詮は鬼と人間、種族の違う者同士が添い遂げられるとも限らない。鬼にこんな感情はない筈なのだ、誰か一人に側にいて欲しいだなんて。不意に聞こえた相手の声、鈴の音、何を考えるよりも前に相手を抱き竦めていて。相手の背に腕を回したまま、ぽつりと呟いた声は雨に紛れて空気に溶けてしまいそうな程にささやかな囁き。)
…鬼がこんな感情、抱くべきじゃない。

  • No.272 by 鈴  2017-11-15 23:43:55 


……どうしたの?
(ぽん、ぽん、と一定のリズムで彼の今にも消えてしまいそうな彼の背中をやさしくたたきながら、鈴はゆったりと上記を問いかけて。このしとしとと降りしきる冷たい雨のせいで、気持ちが滅入ってしまっているのだろうか。自分の存在を確かめるかのように抱きしめる彼は、いつになく弱気で、それでいて散る桜のように儚げで。「私は、鬼だからとか人間だからとか、種族の違いで感情が制限されるなんてそんなのあっちゃいけないと思うけどな。」彼が今何を考えているかは分からない。それでも、色んな感情が巡るというのは決して悪いことではないと、鈴は小さな小さな手で彼を抱きしめながらそっと微笑んで。)

  • No.273 by 碧  2018-03-17 18:11:59 



──鈴、
ごめん、こんなに長く留守にしてしまって…何の言い訳もできない、本当にごめん。
もし、もしもこの返事に気がついて、またやりとりをしてくれる気になったら、反応してくれると嬉しい。
4ヶ月も待たせたのは私の方なのに、我儘ばかりでごめん。

暫く、此処で待っているね。

  • No.274 by 鈴  2018-03-18 17:40:58 



……驚いた。まだ私を覚えていてくれたの?
もうきっと忘れちゃってるんだとばっかり思ってた。

ずっとずっと、貴方とまたお話したいと思ってたの。またあえて凄く嬉しい!
きっと色々な事情があるだろうし、気にしないでね。私は全然平気だから!


だから、私はまた碧とお話がしたいな。

  • No.275 by 碧  2018-03-18 18:54:41 


君がこんなに早く気づいてくれるなんて予想外だった。
寂しい思いをさせたのに──…ありがとう。

せっかくだから、良かったら話を一新させて続けようか。
鈴の希望があれば何でも聞く、やってみたいことがあれば教えてくれると嬉しい。

待っていてくれてありがとう、鈴。

  • No.276 by 鈴  2018-03-18 21:17:04 



たまにね、来てるかなぁって覗きに来てたの。
でも本当に碧が来ててびっくりしちゃった!だけどそれ以上にとっても嬉しかったよ。

ええと……そうだなぁ。
さっき会ったお姉さんがくれた紙には『だんだんと2人がお互いへの気持ちを理解して、少し他人行儀になってしまったり逆に距離感が更に近くなってしまったらとても可愛いと思います!』って書いてあるけど、こういうことかな?


ふふ、改めてまたよろしくね!

  • No.277 by 碧  2018-03-18 22:35:14 



…なるほど、お互いにとってお互いが特別な存在であることを実感する、ということだね。
それをストーリー展開の中でどう表現したら良いのか悩むけど、例えば鈴に危害が加わりそうな状況ではじめて怒りの感情をあらわにする、或いは鈴を守ろうとするあまりに力を暴走させてしまう、とか。
相手のために感情を露わにすることって、本当に相手を思っていないと出来ない事だと思うから。

あとは、なんだろう。
何か他に具体的な案はある?

こちらこそありがとう、また鈴と話せて嬉しい。
これからもよろしくね。

  • No.278 by 鈴  2018-03-19 23:43:08 



いいえ、他に具体的な案はないの。ごめんなさい。
でもその案はとっても素敵だと思う!誰かのことで感情を揺さぶられるって、よほどその人のことを大切に思っているんだなぁってすごく伝わってくるもの!

それに、きっと貴方の一族が私が此処にいるのを見たら良く思わない方もいるかもしれないし、遅かれ早かれ私がそういう状況に陥ることになってしまうと思うしね。


  • No.279 by 碧  2018-03-21 23:19:29 



そうだね、じゃあその設定でいこうか。

私といる所を鬼の一族の数人に見つかって、心を壊した抜け殻にされそうになる。それに私が怒り、一族の思う壺に、怒りの感情が強すぎる余り鬼に支配されてしまう。私が鬼に身を売ることを良しとしない鈴の必死の行動で、意識を取り戻す。
というような感じかな。簡単な流れとしては。
またストーリーが進み次第、適宜好きに展開させて行こう。

もしこれで良ければ、そのまま始めようか。

  • No.280 by 鈴  2018-03-22 23:00:07 



うん、その流れとっても素敵で良いと思う!
それでお願いします!


最初は、お願いしても良いかな?
ちょっと久しぶりだからどんな感じかわかんなくなっちゃって…あはは、もしかしたら文章が纏まってないかもしれないけど許してね。

  • No.281 by 碧  2018-03-23 08:56:25 


分かった、直前から回しておくね。
やりにくかったら教えて欲しい。


──…
(穏やかな昼下がり、いつもと変わらず縁側で本を読んでいたものの不意にぞくりと背中が粟立つような嫌な気配を感じると反射的に顔を上げて。縁側から見える景色はいつもと変わりなく、天気も良い。しかし髪を靡かせる柔らかい風が何故か身体に纏わり付いてくるようでその嫌な気配に息を詰め、背中を嫌な汗が滑るのを感じながら意識は花の小径の方へと集中して。)

  • No.282 by 鈴  2018-03-23 15:23:39 


全然平気だよ、ありがとう。



​────……なんだか、嫌な風。
(いつも通りの、のんびりとした昼のこと。今日は何をしようかな、なんてことを考えながら部屋で暇を持て余しているとふわり、と何気なく自身の頬を撫でた風に何故だかぞくりと鳥肌が立ち鈴は小さな声でポツリと呟いて。雨でも振るのかと部屋を出て空を見上げても天気は見事なまでに晴れ渡っているし、辺りの風景だって何も変わりはない。しかし自身の背中からぞわぞわと何かが這いずる感覚に鈴の足は自然と縁側に居る自分の心の拠り所でもある彼の元へと向いており。「碧、」と少し不安げな声で彼の名を呼んではきゅ、と彼の着物の袖を小さく握り彼の澄んだ青の瞳を見上げ。)


  • No.283 by 碧  2018-03-23 22:35:42 



──…何故、…
(普段ならすぐにその穏やかな青い瞳を相手に向け安心させる彼の視線が相手を捉えることはなく。相手の手を握り返したものの、花の小径で動いた白い影にぐらりとその瞳に怯えとも憎悪とも付かない色が浮かび反射的に相手を庇うように相手を背後にやって。やがてゆらりと姿を現したのは彼と同じように真っ白な肌と髪を持つ3人の鬼。ただ違うのは、瞳が燃えるような赤であることと角が生えていることだけで、生気を感じさせない作り物のような彼等はじっと碧と向き合って。相手を背後に庇ったまま、横に出した手は小刻みに震えており)

  • No.284 by 鈴  2018-03-23 23:41:34 


!……鬼、……

(いつになく緊張した空気の中、彼の視線を辿るように目線を向けた先には彼と同じ白銀の髪と雪のように白い肌を持ち、角の生えた鮮血と同じ色の瞳をした3人の鬼が。その無機質でなんの感情も持たないような瞳に思わずびくりと身を固めたものの、自分を庇うようにしている彼の手が震えていることに気が付けば自分のと彼の置かれている状況下が少し良くない状況だということを理解して。碧を迎えに来た?それとも私を消しに来た?ドクドクと煩い心臓とは裏腹に頭はやけに冷静で、小さく震える拳をギュッと1度握りしめたあとに「碧。」と彼の震える手にそっと自身の手を重ねては少し恐怖に揺れている瞳を鬼たちへちらりと向けて。)

  • No.285 by 碧  2018-03-23 23:52:58 



…鈴、君は部屋に。
(相手の手を握り返したものの、視線は前に向けたままそう小さく言って。嫌な汗が背中を滑り、沈黙が恐ろしい。相手が動くよりも前に聞こえた声、「──またそのように、野蛮なモノを飼い慣らして。良い加減身を弁えたらどうだ…その汚らしい色を、我等に向けるな、碧。」口を開いたのは一番背の高い鬼、昔何度も聞いた声、自分を蔑む紅い瞳、視線。一瞬にして嫌な記憶の波が押し寄せてはぐらりと歪んだ視界、落ち着けと自分に言い聞かせながらも身体は言う事を聞かず無様にもかたかたと手を震わせる。そうだ、彼らは、青い瞳を何よりも嫌っていた。)

  • No.286 by 鈴  2018-03-24 01:02:00 


ッ、……わかった。
(ここでわがままを言って残ってしまっても、きっと彼の足でまといになってしまう。鈴は彼の言葉に素直に頷いては屋敷へと踵を返し​──が、ふと耳に届いた1人の鬼の言葉。汚らわしい色?その言葉の意味を理解するなり鈴の頭にはかぁっと血が上り、気が付けば屋敷へと向いていた足は鬼たちの方へ向けられ、今度は自分が碧を庇うような姿勢で前に立っており。「撤回して。碧の瞳の色が汚らわしくなんてない。」先程まで鬼たちに抱いていた畏怖の念よりも、彼を貶されたことに対しての怒りが勝っているのかいつの間にか手の震えは止まり、鈴の瞳は真っ直ぐに鬼たちの方へと見据えていて。)


  • No.287 by 碧  2018-03-24 10:28:35 


──ッ…駄目だ、鈴。何も言うな、見てはいけない。
(相手を部屋に下がらせればひとまず彼女の安全は確保してやれるかもしれないと思ったその矢先。自分の前に立つ彼女の姿を見ればその青い瞳を見開かせ、そのまま彼女が何も見なくて済むように瞳を覆うようにして抱き寄せて。「──ほう?随分躾のなっていない犬を飼い慣らしているようだ。…碧、いつまで我等から逃げ惑う?お前が鬼であることに変わりはない。鬼でありながら血の渇きに争うことの方が辛いだろう…一族に戻れ、お前の力を持ってすれば村一つ滅ぼす程度難は無いはず。そいつの記憶を奪い、村諸共沈めろ。」紅い瞳の彼は、抑揚のない声でそう紡ぎその後ろに控えた2人の女も物言わぬまま此方を見つめて。相手を肩口へと抱き寄せたまま、答えることはできず、ただどうすれば彼女を逃がせるか、必死で考えを巡らせるも鬼が近くにいるせいで身体が共鳴しているかのようで気分は優れず背中を滑る冷や汗に僅かに眉顰め)

  • No.288 by 鈴  2018-03-24 21:01:54 


​……碧、
(いつも自分を優しく抱きしめてくれる彼の手が、今は震えている。何かから逃げ惑うように、怯えるように。視界が閉ざされ、鬼の言葉だけがやけに耳に届いては鈴の頭の中に疑問符ばかりを置いていき。碧の力が村を滅ぼせる?どういうこと?今すぐにでも彼に聞きたいが、今はそんなことをしている場合ではない。ぎゅ、と1度彼を強く抱き締めたあとに「私、信じてるよ。私のことは大丈夫だから、心配しないで。」と出来るだけいつも通りの声を装って彼に囁いて。大丈夫、きっと隙を見つければ逃げられるよ、と。きっと優しい彼のことだから、自分を安全に逃がすことばかり考えているのだろう。鈴はもう一度大丈夫、と囁いてはいつものようにへらりと笑って見せて。)


  • No.289 by 碧  2018-03-24 22:57:53 


(相手の微笑みと鬼の言葉、どうして良いか分からずただ相手を抱きしめる腕に僅かに力を込めただけで。「まさか、隠していた訳ではあるまい?人間を絶望と悲しみの底に突き落とし、村を滅ぼした過去を。お前は真に鬼らしい冷酷かつ残虐な鬼だ、人間などと共存出来る訳もない。」自分を揺るがそうとするかのように紡がれる言葉の数々、鈴をこれ以上此処に留まらせてはならないと意を決すると相手の身体を離してじっと相手を見つめて。その瞳にはどこか全てを諦めてしまったような色が浮かび、悲しそうに微笑んで見せ。)

──鈴、よく聞くんだ。君は此処に居てはいけない、村へ戻るんだ。…鬼に、抗うことがそもそも不可能だった。鬼のくせに、人間に愛されようだなんて。
…もし、もしも私がまた何処かで穏やかに暮らせるようになったらその時は、鈴を迎えに行くから──だから。

  • No.290 by 鈴  2018-03-24 23:34:38 



嫌。…そんなの、また碧が1人で苦しむだけじゃない。私はそんなの絶対に嫌。
(そんな事言わせない、とまるで彼の言葉を遮るようにすずのような声は静かに落ちた。そんな顔で言われても説得力が無いもの。そう言ってにこりと笑えば、彼の両頬に手を添えてしっかりと彼の青と自分の黒を絡ませた後にそっと彼と自分の額を合わせ。「碧の過去なんてどうでも良いわ。種族が違ったって相手を愛おしいと感じればそれは愛でしょう?私は、過去に何があったとしても碧が好きよ。」──だから、1人で苦しまないで。懇願にも似たこの思いは、人間が鬼に持つものではないかもしれない。だが、畏怖すべき存在の彼のことを鈴はどうしても愛おしいと思ってしまう。それならば仕方ないんだ。ただ好きな人を守りたいと思って何が悪い。すずは彼の頬から手を離しては、少女らしい白く小さな手で自分より背の高い彼をぎゅっと抱きしめて。)

  • No.291 by 碧  2018-03-25 00:34:07 


(相手の言葉に何も言うことができなくなってしまった彼の背後で再び声が響く。「…人間よ、今己の村へと逃げ帰れば見逃してやろう。それでも尚此処に居るなどと抜かせば、貴様を喰らい尽くす。」どこまでも紅い瞳が相手を射抜くように見つめて)

  • No.292 by 鈴  2018-03-25 11:56:39 


……私は、逃げたりなんてしない。碧を1人にしないって約束したもの。
(怖い。威勢のいい事を言いながらも声は震えているし、心臓だって今にも破裂しそうなくらいバクバクしている。でも、彼をここに1人にすることは絶対にできない。彼に無理をさせて自分だけ安全なところにいることはしたくない。鈴はもう一度だけ碧をぎゅ、と抱きしめたあとにそっと彼から離れては彼を後ろにかばうように手を広げて。「……貴方になんか、食い尽くされたりしない。」きっと、この精一杯の虚勢もこの鬼には通用していないだろう。すべてを見透かすような紅から今にも逃げ出したい気持ちを抑えて、鈴は真っ直ぐな黒の双眸を相手に向けて。)

  • No.293 by 鬼  2018-03-25 14:28:17 


…威勢の良いことだ、さぞや喰らい甲斐があるだろうな。
(相手を見つめたまま嘲笑さえも浮かべる事はなく、彼の合図と共に鬼の女二人が碧の手首を術で壁に張り付け、手出し出来ないように動きを封じてしまい。一瞬の出来事、相手を床へと引き倒した鬼の瞳は恐ろしいほどに紅く、無機質で恐ろしさを感じさせるもの。胸元にかざされた真っ白な手は碧と同じ、しかし灯った光の明るさは彼とは比べ物にならないほど強く、暗く澱んだ色で、その瞬間身を引き裂くほどの耐え切れぬ強烈な悲しみと絶望が相手の心を嵐のように激しく掻き乱し。)

  • No.294 by 鈴  2018-03-25 17:48:09 


っう、ぁああ……ッ!
(まるで悲しみで体を切り裂かれたかのような感情の嵐に鈴は苦しげに悲鳴をあげる。碧に悲しみを食べられるのとは違う、まさに食い荒らすと言うに相応しい荒々しく強大な負の能力に鈴の体はぐっ、と一度跳ねたあとにそのままぐったりと力を無くして。「ッ…」と唇をギュッと噛み締めながら涙の膜を張った瞳で血のように紅く妖しい鬼の瞳を睨みつけて。今にも大きな瞳の縁から零れてしまいそうだった涙は、空から降り注ぐ太陽の光に反射してキラリと光って頬をこぼれ落ち。)

  • No.295 by 碧  2018-03-25 19:20:55 


──…やめて、くれ──!
(目の前で心を喰らわれ深い絶望に悲鳴を上げる彼女の身体がぐったりと力を失えば青い瞳はぐらりと揺れてその奥に血のような紅がぶわりと広がって。彼女に何の非が、という言葉は続かず苦しそうな吐息に変わり、見る間に穏やかな青は真っ赤に染まり。鬼の力ばかりが体の中で暴走し、息もできないような痛みに小さく呻きを零したのも束の間、昼間にも関わらず一本の角が生えれば腕を拘束した術で出来た鎖が激しく音を立てて。屋敷を照らしていた青い空には暗雲が立ち込め、花を揺らす風が強く不穏なものへと変われば視線を上げて鬼を見つめる深い紅が憎悪に揺らめいて)

  • No.296 by 鈴  2018-03-25 21:23:21 



だ、め…ッ、碧…!
(辺りの空気が変わったことに悲しみの海から何とか顔を上げれば苦しげに顔を歪ませ、涙をポロポロと零しながら優しい海の色から血のような紅になった瞳を持つ彼に少しずつ手を伸ばして。鬼の力に負けないで、という言葉は出そうとしても苦しげなうめき声にしかならずに涙が地面に水玉模様を描く。心がぐしゃぐしゃと掻き回される中で、彼の存在だけが蜘蛛の糸のように自身の理性を守る。涙で揺らぐ視界の奥に碧の姿を捉えては、彼に届くようにと震える手を精一杯伸ばし。)

  • No.297 by 碧  2018-03-25 21:58:58 


(空気の震えるような殺気、相手の声は耳には入らず自由を奪っていた鎖を力で引き剥がすとその手首から血が滴り、次の瞬間には鬼が彼女にしたのと同じように鬼を地面へと引き倒し覆いかぶさっていて。相手の心を掻き乱す悲しみは搔き消え、しかし彼が鬼を見下ろす瞳はどこまでも紅く。胸の上に翳した白い手、灯る明かりは鬼と同じ澱んだ暗い色、完全に自我を失っているようで容赦なく鬼の生気を奪っていき)

  • No.298 by 鈴  2018-03-25 22:21:32 


ッ……
(急激に軽くなった自身をかき乱す強大な負の感情や深い悲しみが無くなればそれと同時に鈴の彼に伸ばしていた手もぱたりと力なく地面に落ちて。自身に覆いかぶさっていた鬼が居ないことに気が付けば、碧がまるで鬼を喰らい尽くしているように正気を奪っていく姿が目に入り。ダメ、と震える唇から言葉を紡げばまだ上手く力の入らない体に鞭を打ってふらふらと立ち上がり、そのまま彼の元へと駆け寄れば彼の鬼へ翳している手を上からぎゅっと握り。「ダメだよ、…ッ碧、碧!」彼の名を呼びながら怯むことなく彼を抱きしめればまだ自分の呼吸すらも整っていないまま震える手で彼を包み込んで。)

  • No.299 by 碧  2018-03-25 22:54:01 


…──ッ、!
(真っ赤に染まった彼の瞳が再びぐらりと揺れては一瞬手の光が弱まり、青と赤とが色を変えて瞳の中でせめぎ合えば苦しそうに頭を抑えて。鈴、と小さく呟くように呼んだ声は未だ無機質なもの、汗が首筋を滑りその苦しさに喘ぐように薄く口を開いて。荒れ狂う鬼を押さえつけて意識を戻すのは酷く難しい、かろうじて相手の手をゆるく握り返し)

  • No.300 by 鈴  2018-03-25 23:15:19 



うん、鈴だよ。……大丈夫、ここに居る。怖がることはなぁんにもないよ。
(まるで、母親が子どもをあやすように。鈴は碧の背中をぽんぽんと一定のリズムで叩けば自分はちゃんと相手の側にいると優しげな声色で告げて。まだ涙の線の残る顔でふわりと微笑めば彼と繋いだ方の手に軽く力を込めては「私は大丈夫だから、もう平気だよ。」とようやくいつも通りの平穏な心に戻ったことを彼に伝えてはだから大丈夫だとまた彼を抱き締めて。苦しまなくて良いよ、逃げてもいいんだよ、と心の中で呟いた言葉は人間である自分には理解することの出来ない鬼の一族への少し無責任な言葉かもしれないが、それでも鈴の本心であることは間違いなく。)

  • No.301 by 鬼  2018-03-25 23:40:16 


…人間とは、残酷なものだ。碧は自らの意思で鬼に身も心も明け渡したと言うのに、それでも尚目覚めさせようとするだなんて。
碧が鬼になりきれず苦しむのは、貴様が足枷になっているからだ。あれが碧の本性、何処までも残虐で冷酷な鬼──それを自分の幻想に繋ぎ止めているのは貴様だけ…哀れなものだ。
(相手を揺さぶるように相手を傷付ける言葉ばかりを並べて。碧を苦しめるのはお前だと、そう植え付けるようにゆっくりと低い声で言葉を紡ぎ。力無く彼女に枝垂れかかるようにして相彼女を抱きしめている彼の中で暴走していた鬼は碧自身の意識に沈められつつある。これでは今日は碧を里に連れ帰ることは不可能だと踏めば、相手の心を踏みにじるためだけに責める言葉を繰り返し赤い瞳を反らすことはなく)

  • No.302 by 鈴  2018-03-26 06:31:11 



ッ……、
(彼の、言う通りだった。此方を射るような冷たい赤からも、何一つ間違っていない言葉からも背を向けることは出来ずに、鈴はただただ薄紅色の唇を噛み締めることしかできずに声を詰まらせて。自分の腕の中で力なく此方を抱きしめている碧へ一瞬悲しげに歪んだ瞳を向けては、また鬼の方へと視線を上げて。「その通りね、」鬼の言葉を否定することなく受け入れた鈴の表情は、美しいと言うには程遠い。今にも泣きそうで、それでも尚無理矢理頬を引き上げたような笑顔で。)

  • No.303 by 鬼  2018-03-26 09:13:15 


(心を奪われ擦り減らしている今、彼女を堕としてしまう事は容易な筈だ。その瞳から光が消え自ら絶望に身を沈めてしまえばいい、自ら抜け殻になってくれれば手間も省けると鬼は薄く笑みを浮かべて。碧は鬼を鎮めきったのかふつりと意識を失い彼女に救いの言葉を差し伸べることはないと踏んでは相手に背を向けて)

じきにまた迎えに来る、その時までせいぜい逃げ惑い碧を鎖で繋ぎ止めていれば良い。

  • No.304 by 鈴  2018-03-26 16:06:45 


……。
(何かを言い返す余裕もなく、鈴は碧を抱き締めた。渡さない、だなんて言葉をいうことは出来ずに、でも彼をまた鬼にしてしまうのが哀しくて、そして怖くて。いつもならばきっと強気な言葉を返せていただろうけど、酷く心を消耗してしまった今では何かを言い返すことが出来ない。見えない鎖、何てものは実に脆く儚いものだ。それに縋るように生きている自分はきっとあの鬼たちにはひどく滑稽で哀れに見えていることだろう。「……碧、」ぽつり、と唇からこぼれ出た彼の名前は酷く悲しげな響きで1粒の涙と共に地面へと落ちて。)

  • No.305 by 碧  2018-03-26 21:52:14 


(背を向け去って行く鬼の後姿は僅かに向こうが透けるようなそんな印象を受け、碧が意識を無くしたままに喰らった生気は思いの外多量だったようで。二人きりの沈黙に戻った世界、激しい風は止み、暗雲の立ち込めた空は明るさを取り戻しつつあったがぽつりと地面に落ちた雫。常に晴れ渡っていたこの場所に降ったはじめての雨はやがて激しい、それでいて静かな雨へと変わりその場に崩れ落ちたままの二人を濡らして行き。雨とも彼女の涙とも、彼の涙とも分からない水に頬を濡らされ、薄く開いた瞳はまだ少し暗く澱んでいるものの確かに青く、彼女の頬へと真白な手を伸ばしてはそっとその頰を撫ぜ)

──す、ず……


  • No.306 by 鈴  2018-03-26 22:51:17 


……ごめんね、
(自身のこの頬を伝う雫は、雨か涙か。それすらも分からないまま、鈴はくしゃりと顔を歪ませては彼の手にそっと自身の手を重ねては上記を述べて。何に対しての謝罪なのか、自分でもわからない。『振り回して』、『束縛して』、『無理をさせて』、『愛してしまって』。たくさんの意味の篭った謝罪は、しとしとと降りしきる雨音に紛れて消えてしまう程か弱い声だった。彼の瞳に青が戻っていて、その青に自分が映っているのを見ているとどこかひどく安心する、「…大丈夫、?痛いところはない?」と、鈴は何よりも彼に彼の体調や怪我を問いかけては先ほど術の鎖で縛られていた彼の手首にそっと雨に濡れた指を滑らせては不安そうに眉を下げて。)

  • No.307 by 碧  2018-03-26 23:13:37 



──…こんなに、心をすり減らして…

(相手の表情や瞳を見れば、その心が分かる。どこか憔悴したようにも見える彼女を抱き竦めると、ごめん、と小さく耳元で囁いて彼女の首筋を暖かな滴が滑って。怒りに我を失い何かを喰らった記憶は薄く遠いもので自分が何をしたかも分からない、もしかすると彼女を喰らったのは自分だっただろうか、そんな嫌な思考に沈みただ相手を抱きしめるばかり。未だ不安定なのか時折襲う目眩に眉を顰めつつ青の奥に赤が何度かちらつき、相手を抱き締めたまま自分を落ち着かせるように深呼吸をして)

  • No.308 by 鈴  2018-03-27 07:07:40 


碧のせいじゃないよ。……大丈夫。大丈夫だから、泣かないで。
(自分の首筋に伝った暖かいもの。きっとそれは空から降ってくる雨粒なんかではなく、きっとこの心優しい彼の瞳からこぼれた雫だろう。ぽん、ぽん、と一定のリズムで彼の背をゆったりと叩く姿はどこか自分の愛おしい子どもを宥めているような母の姿のようでもあり、先程まで嵐のように騒がしかった心も今はすっかりと落ち着きを取り戻して彼にとっては辛い時間かもしれない今が、彼が自分を頼ってくれているようで不謹慎かもしれないが鈴の心は穏やかで。「…貴方の為だったら、心を鬼に食い尽くされても構わないから、ね?私は平気。」他の人はこんな自分を見てはなんというだろう。きっとまた鬼の術にかけられている、というのだろうか。否、それでも構わない。鈴は少し歪んだ笑を浮かべてはまた彼を抱きしめる手に力を込めては彼の彼の肩口に顔を埋めて。)

  • No.309 by 碧  2018-03-27 11:24:51 



…ようやく、大切にしたいと思える美しい花を見つけたのに、自分の手で散らしてしまうことが酷く恐ろしい…
(雨は、彼の心の寂しさや悲しみを体現するかのように静かに振り続け、相手を抱きしめたままそう小さく言って。やはり自分は臆病な鬼だ、彼女を壊してしまうと知りながら手放すことも出来ず、ただ謝る事しかできない、それでいて散らないで欲しいと懇願することしか。少し落ち着いたのか「戻ろう、すぐに湯に入っておいで、風邪をひいてしまうから」と少し微笑むと相手の手を引いて立ち上がり。彼女が大切だからこそ、どうしていいのか決断をすることができずにいて。濡れて水の滴る白銀の髪から覗く真っ青な瞳はどこまでも透き通っていて。)

  • No.310 by 鈴  2018-03-27 15:37:41 



(彼の言葉に、思わず口を噤む。自分にとっての一番の幸せは彼の傍にいる事なのに、それをする事によって彼を逆に傷つけてしまう結果になってしまいかねない。口ではいくらでも平気だと言うことは出来るが、それでも自分の体も、彼の心も痛めつけていってしまうことには変わりなく。彼の静かな湖のように澄んだ青の瞳を見上げては鈴はそっと彼の両頬に手を添えながら「貴方が私を散らすことを恐れてるように、私も貴方を1人にするのがとても怖い。……まるで私たち、一緒に生きることを運命に邪魔されてるみたい。」そう悲しげに揺れた瞳で告げるとお湯に入ってくるね、と彼から逃げるように視線を逸らして屋敷の方へと踵を返して。雨はまだしとしとと降りしきり、ぽろぽろと頬を伝う涙を隠すかのように鈴の頬を濡らして。)

  • No.311 by 碧  2018-03-27 20:14:58 


──…
(全くその通りだと思えば少し悲しげに目を細めて相手の後ろ姿を見送って。生まれた種族が違うだけで何故このように互いが辛い思いをしなければ良いのかと。小さく息を吐き着物を新しいものへと変え簡単に髪を拭うと相手が上がった時に飲ませるようにと甘い香りの温かなお茶を用意して、一度縁側へと腰掛けるも暫くは鬼に見つからぬようにしなければと思い立てば傘もささずに花の小径へと歩いて行き)

  • No.312 by 鈴  2018-03-27 21:10:21 



(湯浴みも終わり新しい着物に着替えて、すっかり体はポカポカと暖かいのに心だけはどこかモヤがかかっているようにスッキリとしない。あんな事を言ったら彼が困るだけなのに。鈴はまだぽたりと雫が垂れてくる漆黒の髪を手ぬぐいで軽くぽん、と拭いたあとに彼がいるであろう縁側へと向かい。すらりと襖を静かに開けて縁側に出たものの、縁側にはふわりと湯気の立った湯呑みが置いてあるだけで彼の姿がいないことに気づき「……碧、?」と不安げな声で名前を呼び。まだ静かに振り続ける雨音を耳に流しながあたりを見回したものの傘は置いてあるままで、まるで神隠しにあってしまったかのようにその場にいない彼を目線で探しては不安げに眉を下げて。)

  • No.313 by 碧  2018-03-27 21:59:53 



(花の小径の入り口へと向かい鬼の術を使って結界を強めると一息吐いて空を見上げて。見上げた空から降りしきる雨に再び着物が濡れてしまったと苦笑しつつ、相手はもう湯を出ただろうかとゆっくりと縁側の方へと歩き始め。足を止めたのは、花の小径に咲く花が地面に落ちていたからで。不穏なものを感じ、花を手で包み込み元の木へと咲かせて。そうしているうちに少し時間が経ってしまい足早に屋敷へと戻り)

  • No.314 by 鈴  2018-03-28 06:35:52 


(すとん、と縁側に腰を下ろす。雨粒に化粧された庭の華々たちはこの雨を喜んでいるかのようにどこか生き生きとしていて、鈴はそれをぼうっと眺めながら上半身を横に倒して。ひんやりとした廊下の冷たさを頬に感じながらそっとまぶたを下ろしては自分がこの屋敷に来たばかりの頃を思い出して。最初に彼と会った時に、本当に美しい人だと思った。まるで冬に咲き雪化粧された桜のように儚げで、それでいて凛としていて。無論今もその印象は変わらないが、彼は少し寂しがりだということが段々と分かってきたんだな、と頭の片隅で考えては、少しでも彼が心を開いてくれた証だと先程まで落ち込んでいた心がじわりと温かくなり。)

  • No.315 by 碧  2018-03-28 12:28:48 


…そんな所で眠っていたら、身体が冷える。

(戻れば縁側に身体を横たえる相手の姿をその瞳に映し、困ったように微笑んでそう声を掛けて。羽織を掛けてやろうかと思ったものの自分の着物は濡れてしまっていて、これでは尚風邪を引かせてしまうと思い。「お茶を淹れたから飲むと良い、温まるよ」と言いながら縁側へと上がるとぽたりと水滴が床に滴り、ひんやりとした白い手で相手の髪を緩く撫で、相手の髪が濡れていることに気がつくと緩く首を傾げ自分の事は棚に上げたまま相手の後ろに腰を下ろして手拭いで髪を優しく拭き始めながら)

髪の毛も、きちんと乾かさないと。

  • No.316 by 鈴  2018-03-28 16:36:30 


ん、……ふふ、くすぐったい。
(手ぬぐいで優しく髪を拭かれる感覚に思わずくすくすと可笑しそうに笑ってしまえば幼い頃にも母にこうして貰ったことを思い出して心に暖かな炎が灯り。ぽたり、とふと自身の頬に降ってきた水滴に顔をあげれば彼が雨に濡れていることに気付いて目を丸くしては「!私よりも碧の方が濡れてるじゃない!風邪ひいちゃう!」と慌てて後ろを振り返り彼の持っている手拭いを少し拝借しては壊れ物を扱うように拭いてくれた彼よりも少し大雑把な手つきで彼の髪や肩周りを拭いて。)

  • No.317 by 碧  2018-03-28 17:11:53 



鈴、私は大丈夫だよ、そんなに犬みたいに拭かなくても…

(自分は大丈夫だと驚いたように声をあげるもすぐに手拭いに視界を塞がれ、わしゃわしゃと髪を拭かれるとじきにくすくすと笑い出してしまいながらそう言って。水気の少なくなった髪は強く拭かれたことでいつもの真っ直ぐな流れる髪とは打って変わって犬のようにふわふわとしてしまい、白く乱れた髪の向こうで少年のように楽しげな青い瞳がのぞいて)

  • No.318 by 鈴  2018-03-28 19:33:04 


……ふふ、いつもの真っ直ぐな髪を素敵だけどこっちも可愛い。
(ふっ、と手拭いを彼の髪から離した時に見えた彼の髪はいつものように彼の真っ直ぐな心にも似たサラサラとした髪ではなく、まるで小さな子犬のようにふわりとした柔らかそうな髪になっており鈴は思わずくすりと笑ってしまい。「髪はきちんと乾かさないと、なんでしょ?」先程彼が自分に言った言葉をしたり顔で返せば、やっぱり彼の髪が可愛くて1度彼の白銀の髪を指で梳いた後にへらりと微笑んで。)

  • No.319 by 碧  2018-03-28 20:59:22 


私が鈴の髪を拭きに来たのに。
ほら、早くお茶を飲んで温まって。

(楽しそうに笑いながら乱れた髪を手で簡単に整え、相手にお茶を差し出しつつ澱んでいた心が温かくなるのを感じて自然と表情は和らぎ。縁側に腰掛け直しながら不意に相手の肩へと頭を凭れさせ)

  • No.320 by 鈴  2018-03-28 21:45:47 


ふふ、ありがとう!
(彼から湯呑みを受け取ってはじんわりと手の平に伝わってくる温かさにまるで心まで溶けていってしまうような感覚を覚えればふにゃりと気の抜けた笑顔を浮かべ。早速一口、と湯のみの淵を唇に近づけたところふと肩に暖かな体温を感じれば「……なあに、?」と優しげな笑顔を浮かべながら彼の頭の方へ軽くこつん、と首を傾げて。彼と触れ合っている肩から伝わる優しい体温に思わず目尻を下げてはこんな事で気分の上がる自分は単純だろうかと思いつつ思わず笑ってしまい。)

  • No.321 by 碧  2018-03-28 22:58:34 



…人は、温かいね。温かくて、優しい。

(相手に凭れかかり、その優しい体温を感じながら静かにそう言って。自分は、この温もりが好きだ。人間、というだけではなく特に温かい心を持つこの少女が好きだ。鬼という冷たい種族に生まれた自分も、相手と共に居て誰かを愛することを知った時の心の温もりは感じることが出来ている気がして。)

  • No.322 by 鈴  2018-03-29 07:02:01 



……碧もあったかいよ。それに優しい。

(彼の言葉に一瞬ぱちり、と目を大きく開いた鈴だったが、すぐに可笑しそうにくすくすと笑えば人だけではなく彼も暖かいと告げて。音もなく静かに庭に落ちる雨を眺めながら肩から伝わる彼の体温を感じては幸せだなぁ、なんてぼんやりと考えながら「それに、碧と居るととっても心が落ち着くの。」と静かに黒瑪瑙の瞳を瞑ってはゆったりと流れるこの時を慈しむように口元に微かな笑みを浮かばせ。)

  • No.323 by 碧  2018-03-30 00:06:02 


どうしてだろうね。
(相手の言葉に嬉しそうに表情和らげつつそう答えると自分も目を伏せて、雨音に耳を澄ませて。ゆったりと流れるこの時間がとても幸せに感じて)

  • No.324 by 鈴  2018-03-30 10:07:03 



どうしてでしょう。
(本当は、理由なんてとっくに分かっているのかもしれない。それでも鈴は何も気付かない振りをして、触れ合う部分から伝わる彼の体温にただただ幸せそうに笑うだけで。さっき湯浴みをしたからだろうか、それともこの幸せなゆったりとした時間のせいだろうか。意識はだんだんと深い眠りに落ちようとしていて、鈴はせめて零さないようにと湯呑みをそっと自分の隣に置いてはこんなに穏やかなのは久しぶりだなぁとうつらうつらと船を漕ぎ始めて。)

  • No.325 by 碧  2018-03-31 10:34:45 



ゆっくりお休み…幸せな夢を。

(船を漕ぎ始めた相手を見てクスリと微笑むとそう言って相手の額に触れるだけのキスを落として。だんだんと暗くなり始める風景を見つめながらざわりと身体の中で鬼が目を覚ましそうな感覚を感じて。心をすり減らし相当に疲れているだろう鈴を起こさぬように夢を混ぜた術を口付けに乗せてかけたため、夜に目を覚ますことはない。自分も今日は鬼の心を多く吸い取っているため夜はきついだろうと、そっとその華奢な体を抱き上げて部屋の布団へと寝かせるとその部屋自体にも穏やかな夢の術をかけてやり。)


  • No.326 by 鈴  2018-03-31 19:56:34 


​───碧……、

(すぅすぅと安らかな寝息を立てながら、夢の海に潜ったままの鈴は無意識に彼の着物の袖をぎゅっと握る。どこにも行かないで、と彼の着物の袖を握る小さな手はまるで彼を緩く縛り付けるような鎖のようで。ふにゃり、と幸せそうな笑顔を浮かべながら寝言で彼の名前を呟くその純粋な彼女が握っているとは思えないその鎖は、外せばいつでも外れるような鎖。だがその緩い鎖は彼女にとっての蜘蛛の糸で、彼の袖を掴む白く小さな手は無意識下に握る力を強めて。)

  • No.327 by 碧  2018-04-01 12:23:37 



鈴──…君が、堪らなく好きだ…どうか今だけは、安らかな夢の世界に。鬼の脅威に怯える必要はない…

(眠っている相手に届くはずもない呟き、一度相手を抱きしめるとその力がそっと弱まり相手の手を優しくほどくとまた布団へと寝かせて。自分の感情が術を弱めてしまうことなど知りもせず夢に包まれた部屋を後にするとまだ小雨の降る縁側で不意にがくりと崩れ落ち。ああ夜が来たと、頭の中は酷く冷静でそれでも昼間に吸収した鬼の力は絶大でその体を痙攣させて。鬼になどなりたくないといつもと同じように痛みに抗う瞳には涙が浮かび。)

  • No.328 by 鈴  2018-04-01 17:53:59 



(夢を見た。彼と手を繋ぎ、美しく花たちが咲き誇る小路を2人で笑い合いながら歩く夢。何を話していたかは思い出せないけれど、ただただ温かくて優しい時間が流れていたことは覚えている。ふと、1つの花に目が移った。白くて凛としていて、たった一つだけそっと咲き誇っている花。まるで彼のようで、鈴は嬉しそうに隣の彼を見るがいつの間にか隣にいたはずの彼が居ない。残っているのは、暖かった手の温もりだけ。周りを見ても、在るのは一人の自分を嘲笑うかのように煌びやかな花を咲かせている花ばかりで、先程見つけた花もどこかへ消えてしまった。​──怖い、誰か、助けて、一人にしないで、ねぇ、「​碧!」ぱちり、と目を開ければ見慣れた天井が目に入る。…夢かぁ、と深い安堵の溜息を吐けば上手く幸せになりきれない自分の夢にまるで今の自分たちのようなメタファーを感じて思わず拳をギュ、っと握り。)

  • No.329 by 碧  2018-04-15 03:57:00 



どうして、…幸せになることすら、──…

(はらはらと透き通った涙の雫が零れ落ち、小さく囁くように零れた言葉。鬼の力が身体を支配し始め、相手にもかけた夢の術が少しずつ制御が効かなくなっていく。赤と青の混ざった瞳、相手が目を覚ましたことには気づかずに蹲ったまま碧のいる部屋だけが暗く闇に包まれ始める。碧が作り出しているのは悪夢、鬼に支配されかけている今これまでは現れることのなかった本来の力が動き始めていて。真っ白な肌はわずかに青ざめ顔を覆ったまま、少しずつ黒い靄が部屋からあふれ出して行き)


また少し遅くなってしまったね、ごめん。

  • No.330 by 鈴  2018-04-17 22:07:06 


っ、……
(ぞわりと背中をナニカが這いずるような感覚に思わず鈴は飛び起きてはあたりを見回して。粟立った両腕を擦りながら部屋を見回しても、特に異変もなければ違和感もない。だが、確かに何かに嫌な予感がするのだ。鈴は乱れた服を整えることもなく部屋を飛び出ては、自身に宿る嫌な気配のみを辿りにひとつの部屋へと向かい。「碧ッ!」中を確認せずとも部屋から溢れ出ている黒い靄で此処がこの嫌な気配の正体だと分かる。一瞬その仰々しい黒い靄に怯みかけたものの、ギュ、ッと唇を真一文字に結べば意を決したように部屋の中へと飛び込んで。)


平気よ、大丈夫!気にしないで。

  • No.331 by 鈴  2023-03-23 18:23:49 



─── … こんにちは。
うふふ、雨に濡れた桜を見ていたらね、何だか突然この場所を思い出したの。
もう何年も経っているのに、人の記憶って不思議ね。

もうきっと碧はここには居ないだろうけど、
……でも、ふふ。なんだか懐かしい。変な感じがする、あったかくて、でも胸が寂しくなるような。

あの時は言えなかったけれど、だいすきよ。
またね、碧。


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