…鈴を壊してしまわないように、私が出来ることはこれしかないけれど──…だけど、ようやく出逢えた花を手折るようなことは絶対にしないと誓う。 (茜に照らされた花畑、相手の後ろ姿、緩やかな風。それを見ていればその景色の中にいる自分はひどく醜いもののように感じてしまい。長すぎる孤独から救い出してくれた相手を守り抜かねばならないと、そっと口を開くとそう思いを告げて濃くなる茜色に目を細めて)