悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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……、
(そうか、本来ならこうなってしまうんだ。と改めて鬼の能力を目の当たりにしては鈴は自分の記憶がなくならない理由が分からずに胸にもやがかかるのを感じて。彼に手を引かれて山の方へと歩を進めているうちにも刻々と闇は迫り、「碧、平気?」と問いかけて。自分が居なかった間、彼は誰の心も喰らわずきっと空腹は今鈴の思っている倍は感じているだろう。彼の体も心配だが、やはり今は少しでも村から離れて屋敷へと向かわねばと歩を進めて。)
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