…おはよう、 (相手の笑顔を見るとそう答えて僅かに微笑み。しかし長く目を合わせておくことが出来ずに庭へと視線を滑らせて。もしも相手の記憶を奪うことが最善だとしても、どうすれば相手の記憶を消し去ることができるのかわからず失敗も許されない。それを思うとどうするべきなのかも分からずにその瞳が相手を映すことはなく、どこか遠いところを一人で見つめているような瞳でその横顔に木の陰が揺れて)