(目を覚ました時に青い瞳に映ったのは茜の光の中にいる相手の後ろ姿、この茜さえ憂鬱だった自分にとってこんなに穏やかな気持ちで居られるのは珍しいことで。そっと腕を伸ばし相手の肩を後ろから抱きすくめると何を言うわけでもなくそのままじっとしていて。人は、こんなにも温かく自分の冷たく無機質な体と心を癒してくれる。しばらくそうしていたものの相手の耳元で囁き) …日が暮れる前に、出掛けよう。