悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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!……鬼、……
(いつになく緊張した空気の中、彼の視線を辿るように目線を向けた先には彼と同じ白銀の髪と雪のように白い肌を持ち、角の生えた鮮血と同じ色の瞳をした3人の鬼が。その無機質でなんの感情も持たないような瞳に思わずびくりと身を固めたものの、自分を庇うようにしている彼の手が震えていることに気が付けば自分のと彼の置かれている状況下が少し良くない状況だということを理解して。碧を迎えに来た?それとも私を消しに来た?ドクドクと煩い心臓とは裏腹に頭はやけに冷静で、小さく震える拳をギュッと1度握りしめたあとに「碧。」と彼の震える手にそっと自身の手を重ねては少し恐怖に揺れている瞳を鬼たちへちらりと向けて。)
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