鍵?──あ、これだね。 (彼の言葉に一瞬きょとん、としたもののキョロキョロ当たりを見回せば鈍色に光る鍵を少し遠くに見つけそれを急いで手に取ればにこりと笑ってそのまま彼の美しい足首にかけてある鎖の錠前にそっと差し込めばカチャリと鍵を回して。カタン、と鈍い音を立てて彼の足首から鎖が外れれば「外れた!」とぱぁっと表情を明るくさせて。)