おいで、 (抱きすくめていた腕を話すとその手を取り、僅かに乱れた着物を直すこともなく足早に庭へと出て。日が沈む前に相手を連れて行きたいところがある。庭から伸びる茜に照らされた山への道を歩いて行くとしばらくして視界が開け、眼下に広がったのは茜に照らされた広い花畑。相手が心を捧げてくれるのなら、せめて相手の心が壊れてしまわないように幸せを補充してあげたいと)