(優しい子だからきっと、自分を傷付けたと思って謝りに来たのだろう。相手が部屋を後にすると閉められた襖を振り返り、少しして再び書物に視線を戻して。気づけば徐々に光が柔らかくなる時間帯、手遅れになる前にと立ち上がり部屋を出ると相手の姿を探して。)