悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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どうしてでしょう。
(本当は、理由なんてとっくに分かっているのかもしれない。それでも鈴は何も気付かない振りをして、触れ合う部分から伝わる彼の体温にただただ幸せそうに笑うだけで。さっき湯浴みをしたからだろうか、それともこの幸せなゆったりとした時間のせいだろうか。意識はだんだんと深い眠りに落ちようとしていて、鈴はせめて零さないようにと湯呑みをそっと自分の隣に置いてはこんなに穏やかなのは久しぶりだなぁとうつらうつらと船を漕ぎ始めて。)
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