悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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……碧は、──。
(鬼、と口を開きかけたものの自分がそこまでぺらぺらと彼のことを喋っても良いものかという考えが頭をよぎり鈴の口はそれ以上を語ることはなく。鬼なんて言ってしまったらもっと彼の身が危なくなってしまうのではないだろうかという不安が胸の中をふつふつと湧き上がり。「で、も、本当に、取り憑かれてるとかそういうのじゃないから。ね?」兎に角そこは弁解しなければならないと鈴はできる限りいつものように明るい笑顔を浮かべながら自分の身を案じてくれる幼馴染へとそう告げて。)
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