(意識に薄い膜が張ったかのようにぼんやりとした微睡みの中、相手の声が聞こえた気がして。守られるべきなのは彼女の方なのに、という思いは声にはならず自分が彼女を守るなんて大それたことを言う資格は無いが相手の幸せを壊さないようにしたいと。せめて、鬼として相手を苦しめるぶん自分が相手を幸せにして、心が壊れないようにしよう。そう思いながら眠りに落ち)