碧──、 (彼の心からの悲しげな言葉。痛いほどに伝わってくるその優しさに鈴の心はズキンと酷く痛んで。「壊れないよ、このままだと壊れちゃうのは碧だから、お願い。ね?」とカタカタと小さく震える手で彼の背中を優しく叩いて。自分の身を案じる彼と同じように、自分だって彼の身体が心配だ。怖くない、と言ったらきっと嘘になる。だが、まだ昼間の意識の彼ならば。湖のような青の瞳ならば、きっと怖くはない。)