……。 (あれからどれくらい時間が経ったかは分からないが、鈴は庭に出て色とりどりの美しい花々を眺めていて。綺麗だなぁ、なんて当たり前のことを考えながら花を見ていたらいつのまにか太陽の光もやんわりと橙みを帯びてきていることに気づいて。また、夜が来る。自分はまだ大丈夫、だが彼にまた悲しい顔をさせてしまうかもしれないと考えれば鈴の眉は自然と下がって。)