……碧! (寝起きのせいなのか髪がぼさぼさとしているのも気にせず、今にも泣きそうな表情で彼を探していたが鈴だったが、襖に背をもたれながら縁側に座る彼を視界に捉えた途端その表情はまるで迷子の子供が母親を見つけた時のように輝き彼の名前を呼んで。良かった、と心底ほっとしたように息を吐けば彼にゆっくり歩み寄り「おはよう」と昨日の朝と変わらない挨拶を交わしてへらりと微笑んで。)