悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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……私が、守るから、
(眠ってしまった彼を優しくぎゅ、と抱きしめた後にぽつりと呟いた言葉は、小さな決意。自分のように脆い人間に守るなんて大それたことは出来ないかもしれないが、それでも口に出してみるとなんだかできるような気がして鈴はほうっと息を吐き。まだ心が落ち着かずどきどきと波打っているものの、先程よりかは安定してきたのか鈴もうとうとと船を漕ぎ始めて。優しい陽の光に照らされた部屋の中はなんだかとても心地が良くて、彼と別れたあの日の続きのようで鈴は薄らと微笑み。)
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