悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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(相手を守りたい、考えれば考えるほどに自分と共に居るだけでそれは叶えられない気がしてしまい襖に背を凭れさせたまま縁側に座っていて。このままでは相手を壊してしまう、浮かぶのは昨晩意識を取り戻した時に目の当たりにした相手の泣き顔ばかりで、苦しそうに顔を覆って。初日試みたように相手の記憶を奪うべきかもしれない、それで彼女が辛い思いをするなら町の記憶さえも奪ってしまえば良い。僅かに冷えた青い瞳が再び庭に向けられるも、少し離れたところで聞こえた相手の声に瞳が少し優しさを取り戻し)
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