悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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(相手の頬を滑った涙に気付いていながら、気付かない振りをする自分は何て情けがないのだろう。相手を部屋に送り届けそっと髪を撫でてはそのまま自室へと。一人で耐えているだけでは抗えない事はわかった、それなら自分自身の動きを封じて仕舞えば良い。棚の奥からとりだした鎖、随分と昔どうしても自分を制御できない時、鬼の力が暴走してしまう時に使ったその鎖を部屋の柱に留めて自分の足首へと繋ぎ。これで今日は大丈夫だと思えば何故か安心出来て、鎖を外す鍵を自分の手の届かないところへと放り投げるとそのまま浅い眠りにつき)
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