取り憑かれ……!? (楓の言葉に目を見開いては何も言えずに思わず言葉をなくして。違う、自分は取り憑かれてなんかいない。そう言おうとしたものの、彼のことをどこまで話して良いものかとそれ以上の言葉が出てこずに。「……碧、は。そんな事しないもん。」と楓の手からそっと離れてはまるで振り絞るような声でそう告げて。「みんな、碧のことを勘違いしてるよ!」と。)