緋色の研究 / 〆 

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助手  2018-05-23 21:25:11 
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ベーカー街221B



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  • No.133 by John Watson  2018-06-26 22:18:29 



…はいはい、分かってるよ。約束を守らないと君は、いつまででも拗ねているから。
(こちらをジト目で見つめながらも約束だと念を押す相手にそう答えながらこちらも相手をちらりと見遣り。いつもこうして理不尽に不満をぶつけられるスコットランドヤードはさぞかし迷惑していることだろう。しかし彼の変わり身は早い、今回もすぐに上機嫌になりこちらにくっついてくる相手を大人しく受け入れて。しかしあまりに密着してくるものだから本当に暑くなってきて、少し離れようと無碍にも相手を押しやって)
…シャーロック、暑い。くっつきすぎだ。


(/お世話になっております!いつも場面転換のきっかけ作りを任せてしまって…ありがとうございます!休日、事件に出掛けるのも良いですし、どちらかが風邪をひいてしまうとかも面白いかなと思っています。何かご提案はありますか?)

  • No.134 by Sherlock Holmes  2018-06-26 22:40:04 


よくわかってるな、ジョン。もし約束を破ったら僕はもう君としゃべらないからな
(以前と違い突然彼女とデートにいくなんてことはもうないだろうが、本当に約束が破られれば、拗ねるか約束を破ったことにかこつけて無理難題をジョンに押し付けることになるだろう。それも面白いかもしれない…しかし、今は純粋にジョンとの時間を過ごせる方がいい。そうやって上機嫌だったがジョンから体を押しやられるとまたムスリと不機嫌な顔を浮かべ)
ジョン、今夜一緒にここで寝るならこれくらいくっつかないと二人で横になれないぞ

(/いえいえ会話の中にきっかけもありましたし!どちらかが風邪をひくのいいですね!ショッピングにいくかどちらかが怪我をするか、を考えていたのでできれば風邪を引いたシーンをやってみたいです…!風邪をひくならどっちにしましょうか?笑)

  • No.135 by John Watson  2018-06-27 08:31:50 



逆だろう、シャーロック。君は怒って僕と口を聞かないつもりでも、黙っているうちにどんどん問い詰めたくなって、きっと僕の全ての行動を推理して責め立ててくるはずだ。
(彼には拗ねて口をつぐみ続けていることなんて出来ない、とそう返事を返して。押しやったことで彼の表情が不機嫌になるのがわかる。確かに先ほど此処に居るとは言ったが、この狭いソファの上で寝たら身体が痛くなって明日面倒なことは目に見えている。ならば大人しく場所を移動した方がいいだろうと、相手にそう言って)
…シャーロック、このソファはやっぱり2人で寝るには狭すぎる。大人しくベッドで寝よう、その方がまだ2人でも広い。

(/そこが悩みどころですよね…!いつもは面倒を見る側のジョンが、シャーロックに不器用ながらも看病されるのも良いですし、シャーロックがいつもより優しいジョンに甘やかされるのも良いですし!
いつもと違うという所で行くとジョンでしょうか?)

  • No.136 by Sherlock Holmes  2018-06-27 10:20:26 


…そうだな。僕は君が誰と何をしたかを全て推理して問いただす。君のことを知るのは簡単だからな
(一時は拗ねて口を聞かないという態度もとれるかもしれないが、十中八九シャーロックはジョンを問いたださずにはいられないだろう。なにせジョンは自分の情報が駄々漏れで、嫌でも何をしていたのか分かってしまうのだからと自信満々に笑みを浮かべた。ベッドで寝ようと言われると軽く頷きようやくジョンから離れてソファから立ち上がった。そしてジョンの腕を掴んで引っ張り早くと促す)
それなら僕のベッドにいこう。その方がここから近いし僕のベッドの方が大きい

(/ジョンが風邪をひくパターンの方が楽しそうかなと!ジョンは医者で看病もなれてるでしょうから、逆にジョンの面倒をみるシャーロックの方がトラブルが起こりそうでいいかと思います!笑)

  • No.137 by John Watson  2018-06-27 13:53:17 



…隠しても、何故か君にはバレる。
君に問い詰められる容疑者がたまに気の毒になるよ。
(自分では完璧に隠しているつもりなのに、どういうわけかそれを隠し通せたことは一度もないのだ。次こそは彼をギャフンと言わせてやろうと何度決めた事だろうか。もしまた彼に問い詰められるようなことがあれば次こそは隠し通すのだと再度心の中で決めつつ冗談めかして肩を竦めて見せ。相手がおとなしく頷くと反論することはなく立ち上がり、腕を引かれるままに相手の部屋へと向かい)

(/ですね!では風邪を引くのはジョンということで!このままつぎの場面に移っても大丈夫ですー!)

  • No.138 by Sherlock Holmes  2018-06-27 15:27:10 


当たり前だ、僕は世界一の探偵なんだろ?僕の前で嘘をつくのが悪い、矛盾は解き明かしたくなるものだ
(小さな綻びさえも見逃さない観察眼、その綻びから構築された推理をひけらかしてしまうのがシャーロックの悪いところだが本人はそんな気はないらしく相変わらず得意気に笑っている。自室のベッドに到着すれば寝間着にも着替えずにそのままスルリとベッドに滑り込み、ジョンもその中へと引っ張りこんだ。そしてせっかく広いベッドに移動したというのに、結局はジョンをピタリと抱き寄せる。ジョンは暑いというが、これくらいの暖かさの方がちょうどいい。ジョンを抱き締める心地よさに自然と目は閉じて眠りへと誘われていった)
…ジョン、これから毎晩一緒に寝よう。よく眠れそうだ…

(/分かりました!では二人が就寝したら休日のシーンに飛んでジョンが風邪をひき…というところから始めましょう!こちら蹴り可です!)

  • No.139 by John Watson  2018-06-27 20:57:36 



…君が世界一の探偵だということは認めるけど、やられっぱなしは気に入らない。
あと、毎日君と寝るのもごめんだ。暑くて寝付けない。
(得意げに笑う相手を横目に見ながらやれやれと溜息をついて。彼が類い稀な観察眼を持っていることは言うまでもないが、何とかして彼の目をすり抜けてみたいものだ。ベッドに着くなり布団の中に引っ張り込まれ、その上相手にしっかりと抱きしめられる。抱き枕になったような気持ちで、その上やはり暑い、なかなか寝付けなそうだと毒を吐きながらもやがて相手の寝息が聞こえて来た頃、つられるように目を閉じて眠りに落ちて行き)

  • No.140 by Sherlock Holmes  2018-06-27 21:46:33 


(朝の時間がきて、シャーロックはゆっくりと目を開けた。途端に止まっていた思考回路が動きだし意識がはっきりとしていく。寝ぼけるという時間がないシャーロックはすくりと体を起こすと自分一人だけの部屋のなかをみて朝一番に不機嫌になった。ジョンがいない。先日毎晩一緒に寝ようという頼みを断られてしまいまだ拗ねているようだ。ムスリとした顔のまま服も着ずにシーツをベッドからひっぺがし体に巻き付ける。そしてそのまま部屋をでた。未だ不機嫌な顔だが今日は少しマシではある。なにせ今日はジョンが休日の日、1日一緒にいれる日だ。そう思うと気分もあがり調子でいつもの長ソファにむかいつつ、まだ誰もいない部屋に向かって挨拶をなげつける)
ジョン、おはよう

  • No.141 by John Watson  2018-06-27 22:58:44 



(朝、普段なら寝起きは良いはずなのに身体が怠くて全く起きる気にならない。カーテンは閉めきったまま、太陽の光も入ってこないくらい部屋の中未だにベッドに横になったまま。喉も痛いし身体も熱い、これは不味いと思いつつ浅い眠りを繰り返しているような状態。少し遠くで、自分の名前を呼ぶ探偵の声がした気がしたが、それに答える事もなく布団に潜り込んで。医者の勘としては熱は38℃はありそうだ、酷く喉が乾いていたが到底自分の足でキッチンまで行く気にもならず、掠れた声で彼の名前を呼んだ。今日は休みだと昨日から機嫌の良かった彼、風邪で気持ちも弱っているのかなんだか酷く彼に申し訳無いような気がして泣きそうな気持ちになりながら、届くかもわからない声を出して。)
──…シャーロック、…

  • No.142 by Sherlock Holmes  2018-06-27 23:13:10 


……ジョン?
(ジョンが発した声はシャーロックの耳には届かないほど小さな声だった。しかし聞こえないはずの声にシャーロックは反応してジョンの部屋の方をみる。嫌な予感、というものがシャーロックの胸を占める。シーツを引きずりながらジョンの部屋へと入ると今度は視覚から違和感がやってきた。ジョンの様子がおかしい。早足でかけよりジョンの顔色をみた瞬間に体に緊張が走った。ジョンが苦しそうな顔をしている、咄嗟にジョンの額に手をあてた)
異常な体温、掠れた呼吸、唇は乾いていて目は窪みがち…風邪の症状だ。ジョン、大丈夫か?
(不安に押し潰されそうな顔を浮かべながら素早くジョンの様子を観察する。どうやら何か重大な病気にかかっているわけではなさそうだが、重い風邪であることには違いない。ジョンの額をゆっくり撫でながら意識を確認するために名前を呼んで)

  • No.143 by John Watson  2018-06-29 01:56:28 




…悪い、せっかくの休日だったのに…
(あの掠れた声では彼に届くことはないだろうと思っていたのに、扉が開き暗い室内に光が差し込む。シーツに身を包んだ相手が、心配そうにこちらを覗き込む。まるで医者のように状態を観察する彼に、普段こうして患者の状況を目敏く観察している自分も彼と同じくらいの探偵になれるのではないか、などというくだらない事を熱に浮かされた頭で考えていて。そして思い出したのは、今日は休日だということと、彼が今日をずっとたのしみにしていたこと。額を撫でる相手の手に自分の手を重ねながら、第一声にかろうじてそう謝りつつ水、とねだるように小さく呟いて。)

  • No.144 by Sherlock Holmes  2018-06-29 18:31:10 


謝る必要はない。今日1日一緒なのは変わりないだろ?水か、すぐに持ってくる
(いつもと違う弱々しい声でジョンが口にしたのは自分に対する謝罪で、胸がつまりそうになる感覚がした。こんなに弱っているのにジョンは自分よりもシャーロックのことを思ってくれたのだ。重なる手に力もないが、場違いと分かっていても、胸が高揚していくのが分かる。それに伴ってジョンの面倒を見なければという使命感が沸き上がってきた。重ねられたジョンの手の甲に軽くキスをすると、物音を立てないように静かに部屋を出た。しかしそこからドタドタと急ぎ足でまずは自室へ。素早く着替えると今度はキッチンへと向かいガチャガチャと騒がしい音を立てて捜索したあと綺麗なコップ、適度な桶を見つけ出す。コップと桶に水を注ぎ、今度はランドリーへ。ドサドサ様々なものが落ちる音が収まった頃には額におけるタオルを見つけ出した。一連の用意を終えるとまたジョンの部屋の前までは急ぎ足で戻り、しかし部屋を入るのはそっと静かに物音を立てないようにする)
待たせたな、ジョン。体を起こすからじっとしておいてくれ
(持ってきたものをサイドテーブルに置くと、掛け布団を少しめくってベッドへあがる。ジョンに水を飲ませるためにはまず体を起こさなければならない。ジョンの後頭部と腰より少し上の部分に手を差し込むと一時的に覆い被さるような姿勢になった。そこから後ろに体重をかけジョンの上半身を引き起こそうとして)

  • No.145 by John Watson  2018-06-30 03:23:47 



…ん、…
(自分の要求をすぐさま理解して部屋を出て行くシャーロック。風邪の具合が良くなったら、まず何よりも先にこの221Bを元の状態に戻すとことから始めなければと、ベッドに横になって激しい物音を聴きながら考えた。きっと色々なところに物が散乱しているはずだ。しかしあのシャーロックが自分のために、事件以外のことのためにあれほどまでに精力的に動いてくれているのだ。彼の成長が嬉しい、とまた母親のような思考に至ったので一旦思考を中断する。やがて彼が戻ってきて、支えられながら身体を起こすと自分のために一生懸命頑張っているその姿がひどく愛おしく感じた。覆いかぶさる形になっている彼の肩にくたりと甘えるように顎を乗せて。)

  • No.146 by Sherlock Holmes  2018-06-30 07:09:20 


ジョン……水を飲まないと。体勢が辛かったら言ってくれ。飲めるか?
(体を預けられ甘えるように顎を乗せられるとドキリと心臓が脈打つ。いつもと違って弱々しくて甘えたなジョン…思わず支えていた手に力を込めて数秒抱きしめてしまう。ジョンは風邪でつらい思いをしているのにその姿に気持ちが高鳴ってしまっている。ジョンにキスをしたい欲望にかられるが、なんとかそれを押さえ込んだ。ジョンの体を倒さないように気をつけつつ、体を移動させて後ろから抱きかかえる姿勢になる。ジョンの額に手をあてささえながら反対の手でコップを手に取るとそれをジョンの口元にもっていき)

  • No.147 by John Watson  2018-07-01 20:39:17 



…飲める、
(自分を抱きしめる相手の腕が酷く優しいもので安心する。自分を支えながら水を飲ませようと、水の入ったグラスを差し出す相手にそう言って頷きながら唇を付けてこくりと吞み下す。懸命に自分の看病をしてくれる彼が、愛おしくて堪らなかった。飲ませてもらう形のため口の端から数滴水が布団に滴ったが、渇いた喉が潤されると相手のグラスを持つ手に自分の手を重ねてもう良いと合図を。)

  • No.148 by Sherlock Holmes  2018-07-01 21:22:12 


…ジョン、口についてる
(ひとまずジョンに水分補給させることができて少し安心する。コップを持つ手にジョンの手が重なってまた胸が脈打った。布団に落ちた水滴のあとをちらりと見やると、ジョンの頬に手を添えて無理のない力でこちらを向かせると口の端にキスをした。実際にはジョンの口元に水はついていなかったが、キスするには言い訳が必要だった。唇にキスをしなかったのは辛うじてシャーロックの理性が勝った結果と言える。コップをサイドテーブルにおき、今度は先程と逆の手順でゆっくりとジョンをベッドへ寝かせる。自分はベッドから降りると桶に入れてあったタオルの水を絞りジョンの額へとのせた)
…ジョン、君の風邪が治ったら頼みたいことがある

  • No.149 by John Watson  2018-07-03 05:30:46 



ありがとう、…移らないようにな、
(不意に口の端に相手の唇が触れれば驚いた様子を見せるも、水滴が付いていたと言われればそう言って頷き。風邪が移ってしまっては困ると忠告しつつ。横になり額に冷たいタオルを乗せられるとその心地よさに目を閉じつつ、熱い身体にひんやりと染みる感覚を感じていて。頼みたいこと、と言われると何のことかと目を開けながら相手を見つめて)
…頼みたい事、?

  • No.150 by Sherlock Holmes  2018-07-03 16:25:28 


ジョンの風邪が治るなら移った方がいい。…ジョン、君の風邪が治ったら僕にキスしてくれ、今我慢してる分だけ
(ベッドの脇に座り込むとベッドに突っ伏して気持ちを落ち着かせるように深呼吸をする。本来病人の介護をするならばここで食事と薬を用意するものだが、今はジョンにキスして欲しくてたまらなかった。ジョンに思考を乱されたい、心を狂わされたい…だがそれは病人のジョンには無理なことだ。それならばせめて完治してからの約束を取り付けようとベッドに上半身を投げ出しながら顔だけをジョンの方にむけて)
頼む…

  • No.151 by John Watson  2018-07-05 08:59:20 



…頼みたいなんて、仰々しく言う程の事でもないだろう、
いつもしてる事だ。
(横になったまま相手の頼みの内容を聞けば少しいつもの調子を取り戻したようで呆れたようにそう答えて。水を口にしたお陰でゆっくりと喋る程度には声が掠れることも喉を痛めることもなくなった。呆れたようにそう答えた直後、物欲しそうな表情をしている相手に腕を伸ばして僅かに自分の方へと引き寄せるとその頰にキスをひとつ。熱を持った唇は一瞬で離れ、)

  • No.152 by Sherlock Holmes  2018-07-05 16:28:39 


っ、______ジョン!どうして君は!そういうことを…!12回だ!君に水を飲ませる間、君にキスして欲しいと12回思った!でも今の君の体調でそんなことをしたら風邪が悪化する!だから我慢してたのに…ジョン、君は……酷い
(どうしようもない気持ちを持て余していたところに訪れた一瞬だけの痺れ。当然それだけではもの足りず、だがジョンにもっとと要求することもできない。堪らず再びベッドにあがり、ジョンに覆いかぶさるようになって顔を突き合わせた。早くあの甘い刺激が欲しいのに、ジョンを思ってなんとか踏みとどまっている。それなのにこちらを刺激するようなキスに胸が詰まっていく思いだった。ジョンの肩に手をかけ強く握りどうしようもない我儘をぶつけ、余裕のない目でジョンを見つめる。いつの間にか肩で息をしていた)
…今13回になった

  • No.153 by John Watson  2018-07-07 16:18:23 



…唇はダメだ、菌が感染しやすい。
頰や手の甲なら菌が君の身体に侵入する危険も無いと思ったんだけど…貪欲な君はご不満かい、シャーロック。
(横になったまま相手を見上げては、熱のせいで僅かに潤んだ瞳を相手に向けそう言って困ったように首を傾げて見せる。この探偵はどこまでもわがままだ、それでも普段の彼からすれば随分と我慢している方だと褒めてやるべきだろうか。いや、せっかくのまたとない機会、存分に楽しむべきだろう。熱に浮かされている状態でも彼を弄べる数少ないチャンスは見逃さず、薄く笑みを浮かべる。今日くらい存分に甘えて、存分に彼のペースを崩して楽しませてもらおう。病気のか弱い助手を無下に扱うことは、この探偵にはできない筈なのだから。)

  • No.154 by Sherlock Holmes  2018-07-07 22:16:19 


当然不満だ。頬や手へのキスじゃ余計に僕の欲が募って我慢が増えるだけだからな。だから!風邪が治ったらキスしてくれって、頼んでるんだ…15回……約束してくれ、ジョン
(潤んだ目でこちらをみるジョンにまた体がゾクリと疼く。普段ならばジョンがわざとこちらを焦らしていることを見抜くこともできただろうが、ジョンにキスして欲しい願望でいっぱいの頭はジョンをただ熱のもった目で見ることしかできない。唇以外の場所へのキスをジョンからの妥協案ととったが、それを即座に却下する。唇同士のキスでなければもうこの胸の苦しみは解けそうにない。他へのキスはむしろ欲望を煽るだけだ。肩を掴んだ手に力を入れるとジョンの服がくしゃりとシワを作る。ジョンの体調は悪い、乱暴なことはできない。自分に暗示をかけるように頭の中で繰り返しながら強く目を瞑るとジョンの肩に顔をうずめる。キスして欲しい回数はその間にも増え続けておりカウントは進んでいて)

  • No.155 by John Watson  2018-07-10 00:06:58 



(/ ストーリー途中に突然すみません!実は少し背後が忙しくしておりまして、お返事が遅れてしまいそうなのです…!今週中には必ずお返事しますので、暫しお待ち頂いてもよろしいでしょうか。申し訳ありません、!)

  • No.156 by Sherlock Holmes  2018-07-10 00:48:49 


(/いつもお世話になっております!背後様事情了解しました。むしろお忙しい中ご連絡していただいて本当にありがとうございます!探偵と共にゆったりお返事お待ちしておりますので、無理なさらない範囲でまたお返事いただければと思います…!)

  • No.157 by John Watson  2018-07-11 00:34:54 



…分かった、2週間くらいかけてゆっくりと、な。
(15回という相手の要望にわざとそう答えると悪戯な笑みを軽く浮かべて。一度目を伏せると熱のせいかぐるぐると真っ暗な視界が渦巻くような感覚に陥る。毎日忙しくしているため休みで気が抜けるとすぐこれだ。相手がここを離れてしまわないように、何も言わずに相手の腕を抱き枕代わりにする。体温の低い相手の肌は、火照っている身体に心地よい。ブラウス越しに伝わる彼の体温、普段は実験やパソコンのキーボードなど興味のあるものに向いているその手を、今は自分が独占できるのだとしっかりと抱え込んだまま)


(/ ありがとうございます…!まだ不定期な日が続くかもしれませんがご容赦ください、!)

  • No.158 by Sherlock Holmes  2018-07-11 20:16:24 


そんなのダメだ。2週間もかかったらいつもよりキスの回数が少なくなる。分かってるだろ、ジョン。君の風邪が治ったその日に16回、きっちりしてもらうからな!………ジョン、今日は1日この部屋にいる。…食事や薬が欲しくなったら言ってくれ
(肩にうずめていた顔を上げるとそこには自分を手玉にとり笑うジョンがいた。その顔はどうしようもなくもどかしい思いを胸に募らせて、相変わらず平常心は保てない。わざと自分の意図をはぐらかすジョンにやきもきしていると、不意に腕を抱えられた。ドクンと心臓が跳ねる。一瞬だけ覚めた頭でジョンを見るとそこに溢れていたのは独占欲と独占欲を満たすことで得られた幸福で、またシャーロックの胸を高鳴らせた。ジョンがシャーロックを自分だけのものにして満足するならば、いくらでもこの身を差し出す。そうすることでシャーロックがジョンを独占できるのだから。上から覆いかぶさるのを止めて腕だけジョンの体の上に残したまま隣に寝転がる。自分の腕を抱えるジョンの腕にキスをひとつ落としておいた。薬や食事が必要なら、と声をかけるが言葉と裏腹にジョンに体をピタリとくっつけてそこからはもう動こうとしない。今はジョンから少しも離れたくなかった)

(/いえいえ、背後様の余裕のある時にお返事いただければ大丈夫ですので!お気になさらないで下さい!こちらの返信は蹴り可です)

  • No.159 by John Watson  2018-07-12 00:04:26 



…15回って言ったのに、1回増えてる。
(そう文句を言っただけで、相手の腕に熱い頰を付けたまま微睡みに落ちていき。もっと相手と話していたいのに、身体は言う事を聞かずに怠さと眠気に抗うことなく眠ってしまい。また少しして浅い眠りから目を覚ますとまだ数時間も経っておらず、にも関わらず喉は乾いているし頭痛もする。相手の腕をしっかりと抱え込んだまま「シャーロック、水…」と小さく声を上げる。そばにいて欲しいが身体も辛い、もどかしいこの状況に不機嫌そうに眉を顰めて身体を丸めて)


  • No.160 by Sherlock Holmes  2018-07-12 00:27:58 


ついさっき君にまたキスして欲しいと思ったから1回追加だ
(ジョンは自分の腕を離そうとせず、そのまま眠りについてしまったようだ。ジョンのそばから離れることなく体を付けたまま目を瞑り思考の海へと潜る。ジョンをそばに感じながら潜る思考の海はいつもより早く深く潜っていけるようで調子がいい。だがジョンが自分の名前を呼ぶ声ですぐに海からベッドの上へと意識を戻した。ジョンはまだ辛そうにしていて、自由のきかない体に対して不満そうだ。水をと言われて起き上がろうとするもジョンに腕をしっかり掴まれていて体を起こせない。そもそもこの腕は離して欲しくなかった。近くにいるだけじゃ足りない、ずっとジョンに触れていたい)
…ジョン、顔を仰向けにして口を少し開けろ。水を飲ませるついでに、君の風邪を貰う
(片腕の自由はジョンに奪われたままでもう片腕で上半身を少し起こすとジョンの顔を優しい力で上向きにさせる。そして先程のコップを手に取ると自分の口に水を含んだ。またジョンの上に覆いかぶさるようになると、手で少しだけジョンの口を開き、唇を重ねる。そしてゆっくりと自分の口からジョンの口へと、口移しで水を飲ませ始めた。ジョンの要求を満たしつつジョンの風邪を治す、シャーロックにとってこの上ない選択だった)

  • No.161 by John Watson  2018-07-13 20:54:34 



シャーロック、君に移ったら…ッ、…
(酷く身体が重く、ここまで風邪を拗らせたのは久しぶりだと苦しそうに眉を顰めたまま。相手に憎まれ口を叩く余裕も今はなく、ぐったりと背中を丸めて横たわっていれば優しく顔を上向きにされ水を口に含む彼。何をしようとしているかはすぐに検討がつき、忠告をしようとするも相手の方が早く口の中に冷たい水が流れ込んでくる。風邪を移す訳にはいかない、止めないといけないはずなのにその思いとは裏腹に彼のシャツを弱い力で握りしめていた。頭がぼんやりしているのは熱のせいだけではないかもしれない。先程までよりも熱が上がっているのか、水がとても冷たく感じて渇いた喉を再び潤してくれる。弱っている時に彼が側にいてくれるだけで安心する、初めは自分には見向きもせずに依頼のメールチェックや実験に明け暮れるだろうと思っていたというのにここまで献身的に看病をしてくれるのだから。)

  • No.162 by Sherlock Holmes  2018-07-14 10:18:12 


(ジョンに抱えられた腕でジョンの体を固定し、もう片方の手でジョンの頭を抑えつつ、ゆっくりと時間をかけて水を口移ししていく。まるで自分の欲望をジョンに注いでいるようで少々罪悪感もあるが、酷く興奮しているのも確かだった。そんな行為をジョンは受け入れてくれるように、水を少しずつ飲み込んでいく。弱い力でシャツを握られるのを感じるとジョンが応えてくれているようで胸が満たされるのを感じた。ジョンの体温がどんどん上がっていくのは風邪のせいではないだろう。ゆっくりと注がれた水はようやく全てジョンの口へと移って、名残惜しいと思いながらも唇を離した。自分の息が荒くなっているのが分かり、気持ちを落ち着かせるために目を閉じお互いの額を合わせる。ジョンの額はまだ熱い、額を合わせることでこの熱も奪ってしまえればいいのに)
君の風邪を貰うって言っただろ。…早くよくなってくれジョン…君からのキスが欲しい

  • No.163 by John Watson  2018-07-14 11:32:47 



…もっと、欲しい…
(口移しで飲まされる水が尽きて、一度唇が離れる。しかし興奮しているのはこちらも同じで、熱に潤んだ瞳を細める。彼が風邪を貰うというなら、その覚悟なら、こっちだって我慢する必要はない。普段は甘えたがりな探偵に毒を吐いてばかりで自分からキスをねだったことはほとんど無かったかもしれないが、今なら熱のせいだと後から言い訳できる。彼は、自分の身体を案じて欲を抑えつけていると言うのに。布団に身体を横たえたままそう言葉をこぼすと、相手のシャツを再び掴み今度は彼を誘うように唇に軽いキスをする。彼の理性の箍なんて外れてしまえば良い、風邪の事なんて気にせずに自分だけに愛を囁いて愛してくれれば良いのだと一瞬相手を見上げて柔らかな微笑みを浮かべ)

  • No.164 by Sherlock Holmes  2018-07-14 11:57:46 


っ___ジョンッ!もう、どうなっても知らないからな
(ジョンの一言で思考回路がピタリと止まったのが分かる。その代わりにジョンに心を完全に支配されるようだった。ジョンに落ちて、落ちて、どこまでもジョンが欲しい。今まで見たことのないキスをねだるジョン、潤んだ目で自分に夢中になっているジョン。ジョンの頭の中も自分で埋めつくしたい。そしてジョンからのキスで理性はいとも簡単に吹き飛んだ。息がつまり瞳がぶれる、ジョンに誘われるがままに欲望をさらけ出したい。乱暴な手つきで横向きになっていたジョンの体を仰向けにさせるとその上に自分の体を重ねて押さえつける。肩と頭に手を添えて再び唇を重ねた。もうジョンの体調を気遣う余裕はない。先ほどの触れるだけのキスでは物足りなくて、口を少し開かせてお互いの唇をなぞり合うようにして貪るようなキスをする。唾液まじりのキスは時折リップ音を響かせた)

  • No.165 by John Watson  2018-07-14 13:51:52 



…ん、シャーロック…
(仰向けに身体を固定され、余裕なく唇を重ねる彼の手も唇も、温度が低くて心地良い。必死に応えるようにして何度もキスを繰り返しながら、この瞬間は彼のことしか考えられなくなっていた。熱を持った片方の手を相手の耳の方へと添えながら彼からの貪るようなキスを受け入れた。外は晴れていて、通りを歩く人たちの騒めきも遠く聞こえる。それなのに自分たちはベッドルームにこもったまま、カーテンを閉めたままの部屋で2人きりでキスをしているのだ。妙な背徳感のような感情にぞわりと背中を震わせながら彼だけを視界に映すことのできる快感に身を委ねて)

  • No.166 by Sherlock Holmes  2018-07-14 14:27:54 


__、ん…ジョン……っ、…ジョン…
(頭がぼんやりして、ただジョンが欲しいという欲望で頭は溶けてしまっていた。時折くちゅりと音を立てながら何度も何度も唇を重ねる。ただひたすらにジョンへの欲望をさらけ出すキス。周囲の状況を把握する余裕などシャーロックにはない。体中が熱いがジョンの体はもっと熱く、ジョンの手が耳に添えられると、そこからも甘い熱が広がるようで体の力が抜けた。一旦キスを辞めて耳に触れている方の腕にキスをし、次にジョンの首元に顔を埋める。そしてジョンの名前を呼んだあと、首に深く深く口付けた。ジョンは痛みを感じるかもしれないが、それでも止められない。口を離した時にはキスをした部分は赤く膨れ、くっきりとキスマークが浮かび上がっていた)

  • No.167 by John Watson  2018-07-14 15:03:15 



…痛、っ…自分のものだって言う、所有の印かい、?
(彼が首元に顔を埋めた時に、ぴりっとした痛みが走り小さく声を漏らした。こちらを見た相手の満足そうな表情、指の先で首元をなぞれば僅かに膨れた跡があり少しからかうようにそう尋ねて。彼がここまで何かに執着するのは珍しい、ネクタイをしてしまえば跡は見えないだろうが、彼と同じ位の頭脳を持つマイクロフトには暫く会わないようにするのが懸命だろうと、そんなことを考えていて。ぼんやりとしていた頭が少し冴えて、また恥ずかしさが蘇ってくると寝返りを打つようにして横を向いた。)

  • No.168 by Sherlock Holmes  2018-07-14 15:34:33 


そうだ…ジョン、君は僕のものだ。そして僕は君のものだ、そうだろ?
(キスをしているのはこちらからなのに熱に浮かされているのこちらの方らしく、キスマークを満足げに眺める顔は目が潤んで瞳孔が開いている。からかうようなジョンの口調さえ心地よく素直にキスマークは所有の証だと認めた。そして同時に自分もジョンのものだとジョンの手の甲にキスを落とす。お互いがお互いを所有しあって、そこには2人の他誰もいらない。そんなことを考えているとジョンは恥ずかしがって横を向いてしまう。それに不満げな顔を浮かべたシャーロックだったが、火照って力の抜けた体を一旦休める必要があった。ばたりと転げるようにしてジョンの背中側へと寝転がると後ろから抱きしめる。未だ荒い息をゆっくり整えながらジョンの頭に頬をつけてジョンの抱き心地を堪能していた)

  • No.169 by John Watson  2018-07-14 20:19:54 



…ああ、そうだな。
(自分よりも熱に浮かされているような彼の様子、彼なりの全力の愛なのだと思わず柔らかく笑みを零す。問いかけにそう頷くと苦しかったのも少し楽になり、小さく息を吐くと再び目を伏せて。背中に感じる相手の体温と香り、こういう週末もたまには良いとゆっくりと微睡んで行き。)

(/ お世話になっております!相変わらずの仲良しぶりが微笑ましすぎます…!つぎの展開ですが、甘々が続いたので少し趣を変えて喧嘩とか、何か事件に巻き込まれるシリアスな展開とかやってみませんか?)

  • No.170 by Sherlock Holmes  2018-07-14 20:59:27 


ジョン…これで明日は元気になっているな
(自分の言葉に同意してくれたジョンに満足げに笑みを浮かべて頭にキスを落とす。背中越しで直接は見えないが、ジョンも笑みを浮かべているのが分かった。ジョンを抱き締めたまま、また思考の海へと潜っていく。ジョンに満たされながら過ごす1日は最上の事件と同じくらいに充実した1日だった)

(/こちらこそお世話になっております!そうですね…互いに思いあう助手と探偵本当に素敵で楽しいです…
こちらもそろそろ場面転換かなと思っておりました!ご提案ありがとうございます!
喧嘩ですとどのような理由にしましょうか?今までは探偵が助手に嫉妬することが多かったので逆に助手が嫉妬する展開とかいかがでしょう?事件の方ですと一つ考えているものがありまして、そちらも楽しいことになるかと思います!)

  • No.171 by John Watson  2018-07-14 22:51:53 



(/一旦ストーリーの方蹴らせていただきますね!
確かにたまにはジョンが嫉妬する設定楽しいですね!ジョンに何も言わずに泊まりで事件の調査に出かけてしまうとか、アイリーンみたいな女性が現れるとか、ですかね?
事件も考えてくださっていたとは!楽しい事と言われるとものすごく気になります…!)

  • No.172 by Sherlock Holmes  2018-07-14 22:58:47 


(/了解です!ジョンがいる限りアイリーンや他の女性を気にいることはもうないと思いますので、調査の必要上女性と付き合うふりをした、とかどうでしょう?事件の方はコナンとはまた違った作品をベースにした殺人事件を考えておりますが…喧嘩か事件か、どちらがよろしいでしょう?)

  • No.173 by John Watson  2018-07-14 23:18:43 



(/ それはナイスアイデアですね!殺人事件もものすごく興味がありますが、先に喧嘩からにしましょうか?
後々ジョンが人質に取られるとか、シャーロックが何かに失望して自信を無くしてしまうとか、そういう話もやってみたいです!)

  • No.174 by Sherlock Holmes  2018-07-14 23:29:46 


(/そうですね!ではジョンが仕事帰りにシャーロックのデート現場を目撃して…みたいなところから始めるのが良いでしょうか?もしご希望の始まり方あればそちらにしますので!
いいですね!助手はやたらと拐われるものですのでジョンが人質になったとこのやりとり見てみたいです…自暴自棄のシャーロックも楽しそうですし、事件解決を諦めかけたり…とかもやってみたいです。まだまだやりたいことだらけですね)

  • No.175 by John Watson  2018-07-14 23:45:58 



(その日の診察を全て終え、カルテの整理や明日の患者のチェックなど一連の仕事を終えて白衣を脱ぐと鞄の中へと押し込み、病院を出たのはいつもより少し遅い時間だった。今日もよく働いたと片手で首の凝りを解しつつ今日は買い物は不要だと頭の中で冷蔵庫の中身を思い出しながら、彼の待つ自宅へと帰るため大通りへと出て行き。)

(目撃する少し前から回して見ました!続けにくければ変更しますので!ちなみに嫉妬するとジョンはなかなかツンケンして厄介になりそうですので、ご承知おきいただければ…!
ですね、ちょうど昨日死を呼ぶ暗号を見直したもので、そこでもジョンは拐われておりました…笑 良いですね、やりたい事は尽きませんし、もうじっくりと色々な願望を実現させていきましょう!笑)

  • No.176 by Sherlock Holmes  2018-07-15 00:13:39 


____あぁ、君のために選んだ店だった。喜んでくれて嬉しいよ
(ジョンが差し掛かった大通りに腕を親しげに組み歩く男女がいた。男の方は毛先が渦巻いたブルネットで背が高い。シャーロック・ホームズだ。いつものスーツ姿とは違い藍色のVネックシャツに白のズボンと爽やかな格好で腕をつかむ女性に笑みを向けている。女性の方もそれに答えるようにうっとりとした表情でシャーロックを見上げていた。二人は食事のあとのようで大通りをゆっくりと歩いていて)

(/開始ロル出していただいてありがとうございます!ツンケンしてしまうジョンお相手するの楽しみです…シャーロックも怒鳴ることになるかもしれませんがよろしくお願いします!
此方も先日空の霊柩車みたのですが…ジョン拐われてましたね笑 ぜひぜひ!じっくりやっていきましょう。これからもよろしくお願いします!/こちら蹴り可です)

  • No.177 by John Watson  2018-07-15 00:30:42 



……シャーロック、…?
(賑わう飲食店や帰宅ラッシュで車の台数が多い明るい大通り、ふと自分が歩いている通りと車道を挟んで反対側の通りに、どういう訳か目が行った。行き交う車の切れ目に視界に捉えたその存在を“彼”だと認知するまでに数秒を要したが、確かにあれは見間違うはずもなくシャーロック・ホームズで、どこからどう見てもデートの真っ最中だ。思わず足を止めると後ろで自転車がベルを鳴らした。誰だあの男は。誰だあの女は。自分の知る探偵は無愛想でコミニケーション能力は皆無、いつもシックなシャツを着た頭の切れる男だ。だと言うのに、反対側の通りから見つめる彼は在ろう事か自分でさえあまり見たことのない甘い微笑を浮かべ、今時の爽やかな若者のような服を着て、そもそもあんな服どこから持ってきたのか、その上腕には女性を絡めているのだ。全く頭が追いつかなかったが、しばらく立ち止まったのち1人首を傾げそのまま歩き出す。見なかった事にしよう、あんな訳の分からない現場は。彼だって彼女くらいいて当然だと、気にするなと自分に言い聞かせながら家の方向へと歩きながらも全く腑に落ちず、眉間の皺は深まるばかり。あんなのは自分には関係のない事だ。)

  • No.178 by Sherlock Holmes  2018-07-15 00:48:13 


____あぁ、おやすみ。また連絡するよ
(しばらく二人で連れ添って歩いたあと、地下鉄への入り口にたどり着き、二人は腕をほどいた。別れのキスを交わしてまた微笑みを浮かべる。彼女が名残惜しそうに腕を撫でながら離れていくと、シャーロックは手を振って彼女を見送った。しかし彼女が地下へと降りた途端、シャーロックはいつもの真顔に戻る。そして踵を返して221Bへと足を進めた。帰り道の道中、見慣れた背中を見つける。ジョンだ。ちょうど帰宅時間に重なったのかと足を早めて近づいていくが、その途中で異変に気がついた。いつもの歩き方より力みがちな足の進め方、感情が高ぶっている証拠だ。ジョンの場合怒っているのが第一候補だが顔を見るまでははっきりとは分からない。職場で何かあったのが妥当か。それでもジョンだって不満をシャーロックに話せば気を落ち着かせるだろう。少し驚かせてやろうと音もなく隣に並ぶとにこりと笑みを向ける)
やぁ、ジョン。ちょうど君も帰る時間だったんだな

  • No.179 by John Watson  2018-07-15 01:08:22 



…やあ、奇遇だな。随分機嫌が良さそうじゃないか。
(ぐるぐると頭の中で先ほどの光景が回り続け、苛立ちは募るばかり。不意に隣から、あの甘い微笑みを浮かべていた男の声が聞こえてくればそちらを見ることもなく気の無い返事を。声の方に視線を向ければ、あの奇妙な格好をした男が立っているのだ、決して目を合わせるまいと。しかし女性の付けていたであろう甘い香水の匂いが、そちらを向かずとも彼から漂っていて眉間の皺は一層深まる。明るく声をかけてくる彼が、今はデート帰りでご機嫌なのだとしか感じる事ができなかった。彼を引き離すようにスタスタと普段よりも早足で家へと向かえば扉を開けて階段を登っていく。「お帰りなさい、今日は2人とも遅かったわね。ジョン、あんまりドスドス歩かないでちょうだい。」と下からハドソンさんの声がして、一層気持ちのやり場がなくなり苛立ちを募らせた。)

  • No.180 by Sherlock Holmes  2018-07-15 01:27:06 


そうでもない。それより君の方はあまり…おい、ジョン
(せっかく声をかけたのにジョンはこちらを見ようともせずまっすぐ前を見続けている。眉間に皺がよっていることからジョンが怒っているのは明らかだが、話しかけたこちらを見もしない。ジョンの身に相当な事が起こったのだろうと呑気に考える。その理由を聞く前にジョンは自分を置いていくように歩調を早めて行ってしまった。ジョンが怒っている理由はなんだ、いつもより遅い時間に帰ってきているのは確かだが仕事量が多くてジョンが怒ったことはない。失礼な患者でもいたのか、同僚と喧嘩したのか…とにかくジョンが怒っている理由が分からなかった。ジョンのあとに続いて221Bに戻ってくると、ハドソンさんのおかえりと小言が聞こえてくる。様子を伺うために顔を出していたハドソンさんにはさっぱり分からないと言った様子で首を傾げてみせておいた。階段を上り部屋にたどり着くとテーブルに置いてあった洗い立ての白いハンカチを手に取る。そしてそれで口を拭うと、ハンカチにはリップの赤色が移る。もちろんリップはシャーロックのものではない、先ほどの彼女のものだった。ジョンの方を見てみると機嫌は当然収まっておらず、むしろさらに怒りが増しているように見える)
それで?どうして今日はそんなに機嫌が悪いんだ?

  • No.181 by John Watson  2018-07-15 01:43:01 



うるさい、君には関係ない。それより、すぐにシャワーを浴びることを勧めるよ、部屋中甘ったるい匂いにされたら堪ったものじゃない。
(通りで2人を目撃してから部屋に戻ってくるまでの間に、自分を落ち着かせようとしていた努力も虚しく怒りは随分と膨れ上がっていた。その上白いハンカチ付く赤い口紅、あの女に探偵を汚されたような気になって気持ちのやり場はなく口から出るのは珍しく刺々しい攻撃的な言葉ばかり。鼻につく甘い匂いを彼が漂わせているのがどうしようもなく不快だった。今日は彼に夕食を作る必要もない、自分も不要だと、早々にリビングから退散し自分の部屋にこもろうと試みて。)

  • No.182 by Sherlock Holmes  2018-07-15 02:06:51 


ジョン…?あぁ…そうか、分かった。君が僕の服に口を出さない時点で気づくべきだったな。待てジョン、君は誤解してる
(今までにないほど攻撃的な言葉を浴びせられると目を見開き体が固まった。ジョンに突き放され戸惑いの声が漏れる。だがジョンの言葉を聞いてようやく理解した。ジョンはシャーロックが大通りで行っていたことを見ていたのだ。ジョンの病院の位置を考えると道路を挟んで反対から見ていたのだろう。そういえば今シャーロックがやっていることをジョンに説明していなかった。自室へ帰ろうとするジョンの腕を掴んで引き留める。早く香水の匂いがついたこの服から着替えたかったが、先にジョンに事の経緯を説明した方が良さそうだ)

  • No.183 by John Watson  2018-07-15 09:45:28 



言い訳なんてひと言だって聞きたくない。
そもそも僕が君の交友関係に口出しをする義務もない、好きにすれば良い。明日も早いから、もう寝かせてくれ。
(怒りとやりきれない気持ちが頂点に達してこれまでになく感情が昂ぶっている今は、落ち着く事なんて出来なかった。相手が説明をしようとしている事さえ、言い訳をしようとしているように聞こえる。こんなに怒りを露わにした事はこれまでなかったかもしれないが、自分でもここまで感情的になるのは珍しいとどこか冷めた心の奥でそう思った。言い訳なんて一切聞きたくない、今は目を合わせるのも嫌だった。自分がどれほど嫉妬に歪んだ嫌な顔をしているか知っているから。明日も仕事だからと、仕事を理由に腕を振り払う。彼の言葉にも耳を貸さず完全に相手を突っぱねる頑なな態度を取るのだった。)

  • No.184 by Sherlock Holmes  2018-07-15 10:34:20 


っ____言い訳?言い訳だって?ジョン、僕の話を聞かないつもりか?だいたい僕の交友関係に口出しする気がないなら、なんでそんなに怒ってる?矛盾してるぞ!
(目を合わせることもなく、腕を掴んだ手さえ払われて、刺々しい言葉は止むことがない。事情を話すと言っているのにそれをことごとく突っぱねるジョンに、こちらもだんだんと感情が高ぶってきた。そうなるとまるで犯人を追い詰める時のように、ジョンの思考の矛盾点を指摘してしまう。眉間に皺を寄せ声を張りながらジョンに向かって指差した。本来ならば調査のためだったと真実を伝えるのが先なのに、自分がムキになっていくのがわかる。自分が動く度にあの女の香水が自分から漂ってくるのが不快でたまらなかった)

  • No.185 by John Watson  2018-07-15 18:01:23 



そうだな、君の言う通り矛盾だ、もう二度と口出しなんてしないさ、それで良いだろう?あの女と好きに遊んでいれば良い、そう、僕には関係のない事だからな!
(矛盾を指摘され、もちろん今の状態ではそれを素直に受け止める事もできるはずはなく、売り言葉に買い言葉で声を荒げたままそう返答を。関係のない事と言いながら、どうしようもないイライラが募るのは何故だろうか。そんな自分の気持ちまでも苛立たしくて、もう好きにすれば良いと、相手の言葉をそれ以上聞くこともなく自室へと向かうとドアをバタンと閉めて。口なんか聞いてやるものか、ようやくあの甘ったるい香水の香りから逃れることができたのに、鼻の奥に嫌な匂いが残っているようで落ち着かなかった。)

  • No.186 by Sherlock Holmes  2018-07-15 19:30:21 


それは…ジョン聞け!今日大通りで君がみたことは____っ、
(関係がないと拒絶の言葉を受けるとまた胸が軋む音がする。呪いの仮面の館で見せた自分を守るための拒絶とは違う、はっきりとこちらとの関係を遮断する拒絶。早く事情を説明しようとまた声をあげるがその前にジョンは自室の扉を閉めてしまった。ジョンとの距離がまた遠ざかる。ジョンは今まで見たなかで一番怒っていた。シャーロックのデート現場を見たせいで。一旦気分を落ち着けるために深く息を吸い、吐いた。だがその過程で自分の服から香水の匂いが漂うと頭をふってそれを振り払う。まずはこれをどうにかしなければ。一旦自室に戻り服を全て脱ぎ捨てる。そしてベッドにしかれていたシーツをひっつかむと体に巻き付けた。『いつもの格好』だ。シーツを引きずり再びジョンの部屋の前へと戻るとノックもせずに中に入る。そして話を遮られる前に一気に事情を捲し立てるようにして説明した)
ジョン!君がみたのはデート現場じゃない、あれは捜査の一環だ。あの女に近づいてどうしても手にいれたいものがあった。欲しいものは手に入ったからもうあの女と会うことはない!

  • No.187 by John Watson  2018-07-15 19:49:49 



…っ、でも、それを証明できるものなんて無い。いや、今は証拠はいらない、もう何も言わないでくれ、明日聞くから。
(何も言わずに部屋に入ってきた彼の言葉にただ怒りを宿していた瞳に僅かな困惑が揺らめいた。ただの自分の早とちりで、相手を罵っていたのかと思うと動揺するのも当然だった。しかし一度怒りを露わにしてしまったせいで簡単にその怒りを鎮めて自分の非を認めることができなかった。この男は変な所で頑固者なのだ。証明できるものがないなんて、苦し紛れに告げたものの彼ならすぐに証拠を見せて自分を納得させることが出来ると思い出して続けざまにそう付け足した。今の高ぶった気持ちのままでは、きっと何かと文句を付けて彼に謝れない。明日、少し落ち着いてから彼の話を聞いた方が良い、そう考えて怒りと困惑とが入り混じった曖昧な視線をようやく相手に向けてそのまますぐにその目を伏せた。気まずさを軽減するためには何か動いていないとやりきれなくて、ただ黙々とネクタイを引き抜きシャツのボタンを外して着替え始めた。)

  • No.188 by Sherlock Holmes  2018-07-16 00:34:20 


証明?証拠?なんだ、警察の真似事か?それなら簡単だ、明日レストレードに僕が手にいれた証拠を渡してやればすぐに犯人は逮捕され僕が捜査をしていた証明に…いや、もっと手っ取り早い証明方法がある。君のお望み通り、何か言うのはやめよう
(ジョンとようやく目があった。が、すぐに反らされてしまう。ジョンの瞳に映っていたのは怒りと困惑。自分のデート現場をみてジョンが感じたのは怒りと困惑だ。だが何故ジョンがそんな感情を抱いたのかが分からない。人の感情のことはさっぱりだ。とにかくジョンを話し合えるくらい冷静にさせなければならない。それならば、ジョンの要求を満たすとしよう。シーツを引きずったまま服を脱ぐために両手のふさがったジョンに素早く近づき、首裏と後頭部に手を回してジョンの頭を固定すると何も言わぬまま口づけた。すぐに離しはしない、長いキス。多少シーツがずり落ちたが今は気にしない)

  • No.189 by John Watson  2018-07-16 01:14:00 



──っ、…!
(相手と視線を合わせていなかったせいで彼の行動を先読みすることは出来ず、不意にぐっと相手の方へと引き寄せられると何を反撃するよりも前に唇が重なっていて。流石のジョンも、キスの最中に文句を垂れ流すような器用なことは出来ず、暫くキスをやめさせようと相手の腕の中で暴れていたもののやがて落ち着きを取り戻して来たのか相手に身を委ねるようになって。いつもよりも長いキス、ようやく唇が離れた時にはジョンの頭も冷えたのかすっかり大人しくなっていた。刺々しい攻撃的な言葉はもう発さずに視線を床に落としたまま怒った理由をぽつりと話し始め、もう一度彼の口からあの状況の説明をしてほしいと。)
……君を、取られると思った。君の甘い眼差しは確かに彼女に向けられていたから…君は僕のものの筈なのに、甘い香りを纏って彼女を見つめる君は、僕の知らない男だった。…もし君がそのつもりなら、僕だって明日から夜な夜な遊び歩いてやる、もう一度聞かせてくれ。僕が見たあの状況は何だった?

  • No.190 by Sherlock Holmes  2018-07-16 02:12:22 


_____ジョン…君も知ってるだろ?僕は君のものだ。君以外の誰のものでもない。君の所有物でいい。初めからちゃんと話そう。今日君が病院に行っている間にレストレードから連絡があって一つ事件解決を頼まれた。いろいろ調べた結果、今日会ってた女の口紅のブランドを知る必要があった。デート初日で口紅を知るには親しくなってポーチを見るか…キスをして口紅を僕の口につけさせるか。なるべく気に入られるようにあんな格好もしたしそれなりの目線も送ってた、全て演技だ。そしてポーチを見ることは出きなかったが別れ際にキスをされた。僕が帰ってきて最初にハンカチで口を拭いたのは証拠保存のためだ。これが今日の僕の行動の理由。…ジョン、頼むから仕事が終わったらここへ真っ直ぐ帰ってきてくれ
(最初はもがいていたジョンだったが、お互いの唇が離れないようにしっかりと頭を固定してキスを続ける。そうしているうちにジョンは落ち着きを取り戻したようでこちらに身を委ねてきた。ようやく話を聞く気になったかと心底安心する。ゆっくりと唇を離すとジョンの背中と後頭部に手を移動させる。ジョンを離さないようにする意味もあったが同時にスーツを固定することもできた。そしてジョンに言われた通りに、ことの顛末を説明する。ジョンの瞳をまっすぐ見つめたまま嘘偽りなく。しかし最後の言葉は目線を少し揺らがせたあとに先までとは違う懇願の口調で言葉を伝えた。これをきっかけにまた二人で住み始めた時のように、ジョンが夜な夜な女と遊びにいくことになるのは避けたかった)

  • No.191 by John Watson  2018-07-16 02:34:16 



…そういう事なら、もっと早く──いや、君の言葉を聞く耳を持たなかったのは僕だったな。
その言葉を信じるよ、シャーロック。君を傷付ける事を喚き散らして悪かった、頭に血がのぼっていた。…でも、女性とロマンチックにディナーをして帰り際にはキスまでしたんだ。僕だって君を妬かせるために、明日は朝帰りでもしてみるよ。
(大人しく相手の言葉を聞いていれば、その語り口からもこちらを見つめてくる瞳からも、彼が嘘偽りなく事の顛末を話していることが伺える。話を聞き終えると安堵か自分に対する呆れか、溜息を吐いた。もっと早く言ってくれれば良かったと思うもののそれを遮って怒っていたのは自分だと決まりが悪そうにそう答えて。結局ただの自分の早とちりで散々彼を罵った訳で、それに関しては申し訳なさそうに眉を下げて謝罪を。しかし捜査とはいえ見ず知らずの女性とデートをしてキスをしたことは確かで、仕事上仕方ないとわかっていながらも不服だった。自分は思っていた以上に嫉妬深いのかもしれない。仕返しだとばかりにしれっとそう言ってのけて)

  • No.192 by Sherlock Holmes  2018-07-16 11:36:01 


君も…僕が他の誰かと食事にいったりしたら、そんな風になってくれるんだな…
おい、何故だジョン!事件解決のために必要だったからやっただけだ!死体を観察するのとやってることは変わらない!!____さっき、彼女からまた食事に行こうとお誘いがあった。君がその気なら、僕だって……明日はもっと彼女の香りを纏って、たくさん彼女のリップをつけて、221Bに帰ってくるぞ
(ジョンの気が落ち着いてきて、こちらも冷静さを取り戻してきた。そして自分がジョンのデートを耐えられないのと同じように、ジョンも自分がデートをすることを耐えられないのだなと理解すると、妙な満足感があふれる。ジョンも自分を欲している証拠だ、思わず薄い笑みを浮かべた。だが直後聞き捨てならない言葉にまた眉間に皺を寄せる。こういう時のジョンは全く理解できない、なぜこっちの精神をかき乱すようなことを言うのか。シャーロックにとってあの食事は何の意もないことで、あの女の顔なんて明日事件が解決すればマインドパレスに収納されて二度と思い出すこともないだろう。先ほどジョンに抱いていたムキになる心が再び湧き上がる。ジョンは自分のデートに嫉妬するのだ、それなら同じように刺激してやるだけ。デート相手を『あの女』から『彼女』と呼びかえつつ対抗するようにまたデートに行くと言ってやった。彼女からのメールはまだ確認していないが、どうせ送られてきているだろうと頭の隅で考えながら)

  • No.193 by John Watson  2018-07-16 12:37:34 



知らない女とキスをした、仕事って言ったってそんなの妬くに決まってるだろう!僕が仕事で、患者のうら若い女性と口付けを交わしていたらどう思う?…君がその彼女とやらと出掛けるなら、僕は明日も明後日も朝帰りだ。
(落ち着いていたはずなのに、やはり自分のものであるはずのシャーロックにキスをした女性に嫉妬しないわけがない。医者が仕事でキスをするなど到底考えられる話ではないが聞いてみる。相手がムキになって張り合ってくると、こちらも譲らないとばかりに朝帰りの日数を伸ばす宣言を。今は、彼がそうやって自分が遊び歩くことを怒ってムキになるのが嬉しかった。)

  • No.194 by Sherlock Holmes  2018-07-16 17:51:26 


……そうか…くく、そうか。僕が誰かとキスしたら妬くんだな。そんなにはっきり言うのは珍しいな、ジョン。職場で誰かとキスするのはダメだ、僕は耐えられない。今度からああいう手は使わないようにするから、君も仕事が終わったらまっすぐ帰ってこい。それにしても…珍しく本音が聞けたな、ジョン
(数秒間、驚きのあまり目を瞬かせてジョンを見ていた。これまでもジョンが態度や遠回しな表現でしか自分への感情を伝えてくれないジョンがはっきりと『妬くに決まってる』と言った。その事実をじわじわと受け入れると思わず笑い声が漏れる。ニヤニヤとした笑いが止まらない。一旦ジョンから手をはなし、スーツを巻き付け直すも、笑いを堪えきれておらず、うっすら笑いを浮かべたままで)

  • No.195 by John Watson  2018-07-16 18:48:12 



──っ、うるさい、からかうな!もう二度と言わない。
(相手のにやけ顔を見て、しまったと思った時には時すでに遅くはっきりと“妬く”と彼に告げてしまっていた。彼は調子にのるだろうし、自分だってそれを口にするのは恥ずかしかった、今までだって一度も言ってこなかった言葉だというのに。悔しさと恥ずかしさに曖昧な表情で耳まで赤くしながら、彼を意とせず喜ばせてしまった分を取り返すように毒を吐くが真っ赤になっているものだからそれも全く威厳はない。そのまま着替えを再開しシャツをベッドへと放り投げながら)

  • No.196 by Sherlock Holmes  2018-07-16 21:36:37 


どうしてそんなに恥ずかしがるんだ?僕はそういうこと言うのは抵抗ない……嬉しいよ、ジョン。時々でいいからそんなストレートな言葉が欲しい。君に躾られて手玉に取られて翻弄されるのも心地いいが、たまには言ってくれてもいいだろ?
(ジョンは怒って声をあげているが、これは先ほどまでとは違う類いのものだ。羞恥で耳を真っ赤にしそれを怒りでごまかしているだけ。自分が恥ずかしいことを言ったと気づいて慌てている、耳も真っ赤だ。その様子をみてさらに口の形はV字へと近づき上機嫌になった。もう少しジョンを煽る言葉を言ってやるが、ジョンがシャツを脱いだタイミングを見計らってまたジョンへと近づくと両手を広げて自分が纏うシーツの中にジョンを取り込んだ。何も纏わない同士の体が触れあって、ジョンの体温が暖かい。真っ赤になった耳にひとつキスを落としながら、動揺しっぱなしのジョンの挙動を楽しんでいた)

  • No.197 by John Watson  2018-07-17 00:22:47 



…君は本当に手がかかるな、シャーロック。
(相手の纏うシーツの中に取り込まれ不服そうに顔をしかめつつも暴れることはなく、溜め息を吐きながら呆れたようにそう返答を。たまにならストレートに気持ちを伝えてやっても良いかとも思ったが、今は可愛らしいことを言ってやる余裕はなかった。思いとは裏腹の釣れない返事をしつつも相手の肩に顎を乗せて)

  • No.198 by Sherlock Holmes  2018-07-17 00:39:51 


単純な人間なんてつまらないだろ?…そう言えば君に果たして貰ってない約束があったな。君からのキスを16回、忘れたとは言わせないぞ
(予想の範疇ではあったが、ジョンはそう簡単に甘い言葉を言ってはくれない。こうやって呆れながらもシャーロックを受け入れてくれるジョンには胸が暖かくなるが、それだけじゃ足りない。それならばジョンが甘いことを言いやすいような雰囲気にすればいい。顎を乗せてくるジョンを抱きしめながら、耳元で囁くようにして先日交わした約束をチラつかせる。風邪の最中の約束とはいえ、ジョンが忘れているはずがない)

  • No.199 by John Watson  2018-07-17 05:07:19 



…あの時は熱に浮かされていて、あまり覚えてない。
何の約束だったかな、
(相手に言葉に曖昧に視線を揺らすと首を傾げて見せ。あの時、と言っている時点で約束もその内容もしっかり覚えているわけだが、相手の肩に顎を乗せた状態のままじっとしている。一度スイッチが入れば相手が嫌と言うまでキスをして、悪戯な笑みを浮かべていただろうが、今は気恥ずかしさの方が勝っていた。おもむろに顔を上げ、相手の唇に一度だけ普段の軽いものよりは長いキスをした。)

  • No.200 by Sherlock Holmes  2018-07-17 07:12:12 


_____っ…ジョン……それなら思い出せるよう手伝おう
(ようやく待ちわびたジョンからのキス。ジョンの柔らかな唇からじわりと自分へ熱が伝わるような感覚に陥る。その熱は脳へとすぐ達して体の力が抜けていく。他の誰かとキスするのとは全く違う感覚、ジョンからしか与えられない至福だ。まだ足りないのにジョンは首を傾げて約束を誤魔化そうとする気らしい。そんなこと許されるはずがない。ジョンを包み込んでいた手に力を込めるとジョンの体を少し持ち上げ、そのまま後方にあったベッドへと押しやる。さらにジョンの体をベッドの上へ引っ張り上げると無理やり寝かせ、あの時と同じように上から自分の体でジョンの体を押さえつけた。あの時と違うことと言えばシーツで互いを包んでいたためジョンは腕の中から抜け出せない状況にあったのと、お互いシャツさえも纏わない姿で肌を密着させていることだろうか。そしてジョンへ口付ける。こちらからも少し長めにキスを落とすとゆっくりと口を離した。)
今のは僕からのキスだからカウントはしないぞ。…ジョン、僕にキスしてくれ。他の奴からのなんて、ただ物理的に唇が触れてるだけでしかない。僕の思考を乱し、他の事を考えられなくするキスは君からのだけだ。だから…僕にキスしてくれ、ジョン…そろそろ限界だ……

  • No.201 by Sherlock Holmes  2018-07-20 07:20:50 


(/いつもお世話になっております!嫉妬する助手本当に可愛いです…口では滅多に執着をださない助手がポロッと本音をこぼしている所で背後共々ニヤけてしまいました。まだお忙しい日々かと思いますがこの暑さで体調崩しやすい時期ですので、くれぐれもご自愛ください。もし今此方から返信している内容が此方の力量不足で返しにくい場合はおっしゃっていただければ場面切り替え致しますので…!)

  • No.202 by John Watson  2018-07-20 20:56:03 



(/ お世話になっております、喜んでいただけて嬉しい限りです!こちらこそお返事が大変遅れてしまい申し訳ありません…!暇な背後にしては珍しく、出張で朝5時起きの日が続きまして!明日一日と来週からはまたゆっくりお返事できるかと思います。ストーリーはもちろんこのまま繋げてお返事もできますし、変更も大丈夫です!今夜は背後同士の会話くらいしかお返事できないかもしれませんがご容赦いただけると幸いです。)

  • No.203 by Sherlock Holmes  2018-07-20 23:09:05 


(/いえいえそんな、お気になさらないで下さい!出張で毎朝5時起きとは相当お忙しい日々だったんですね;そんなタイミングでお返事いただいてありがとうございます。今夜はお疲れかと思いますのでゆっくりおやすみ下さい!お返事は体の疲れが取れたあとで問題ありませんので!ゆっくり助手と探偵の物語を楽しんでいきましょう。ストーリーの方は続けていただけるならこのままでお願いします。喧嘩した後にイチャラブさせたくなってしまいましたので…)

  • No.204 by John Watson  2018-07-21 17:59:03 



…普通、キスをせがむのはこっち側だと思うけどな。
(気づけばベッドに押さえつけられ、彼はこちらを見下ろしている。シーツに包まれ互いにシャツを着ていない、この状況を見られて良からぬことを疑われたとしても全く言い逃れのできない状況なのに彼は気にも止めずにキスを続け、熱に浮かされた瞳を向ける。普通なら、組み敷かれている方がキスをせがむはずなのだ、これでは反対だと冷静にそう返しながら、相手の頰に手を添えて口付けを。上半身を持ち上げて自分から顔を近づけるのは疲れる、あくまでマイペースなジョンらしく、自分は楽に相手をこちらに引き寄せるスタイルは変わらず僅かに笑みを浮かべると何度もキスをした。)

(/ お待たせしました!前回のから続けさせていただきました。来週からはまたいつものペースに戻れると思うので、よろしくお願いします!こちら蹴り可です。)

  • No.205 by Sherlock Holmes  2018-07-21 18:53:36 


思い出したみたいだな、ジョン…っ、……、…
(頬にジョンの手が添えられるとその温かさに満足気な笑みが零れる。ようやくお待ちかねの時間だ。ジョンに導かれるまま自ら頭を下ろして唇を重ねた。ジョンの空いてる手と自分の手を重ね、全身でジョンと触れ合っていたい。何も身に纏わない姿ではお互いの香りはより明確で、シーツで匂いは拡散せずに互いのものが混じりあっていく。ジョンの手と繋がっていない反対の手でゆっくりジョンの脇腹を撫でてジョンの肌触りを確かめていた。キスをするにつれ熱が体に溜まって力が抜けていき、ジョンへとかける体重が増えていく。それでも構わず、今はただジョンで満たされていたかった)

  • No.206 by John Watson  2018-07-22 07:49:48 



…ん、…これで、16回だ。
(相手の頰に手を添えたまま何度も蕩けそうな熱い口付けを繰り返す。するりと脇腹に滑った相手の掌の熱に僅かに眉をひそめ息を漏らしたものの、頭の中で回数を数え最後の1回。深く長いキスを終えるとこちらに体重を預けてくる相手の耳元でそう囁いて。)

  • No.207 by Sherlock Holmes  2018-07-22 08:49:23 


っ、…ジョ、ん……全然、足りない…やっぱり僕がどうにかなるのは、君とのキスだけだ。あの女のと全然違う…でも、これじゃ君と外でキスするのはやめた方がいいな…僕が動けなくなる
(最後の16回目は深くより甘いキス、名残惜しげに唇を離すと口内に溜まった唾を飲み込んだ。耳元で囁かれればジョンの声が直接脳内に響くようで頭がくらりと揺れて、声と共に僅かに吐息が耳をくすぐり体が強ばる。ついには完全に脱力し、ジョンの上に寝転がるとジョンの肩に顔を埋めた。ジョンとのキスは特別だ、他のどんな手段を使ってもこんな腑抜けた幸せは味わえないだろう。そしてすぐに腰が砕けてしまうほど危険な代物だ、こんな情けない姿を見せるのはジョンだけで十分だ)

  • No.208 by John Watson  2018-07-23 15:29:10 



…僕は外ではキスなんてしない、恥ずかしいからな。
(自分も以前は女性たちと夜の町でキスをしたことだってあるのに外ではキスはしないのだとツンとして主張しつつ、こちらに体重をかけてくる相手のされるがままになりながら重たそうに顔をしかめて。本当は嬉しいし落ち着くのにわざと嫌がっているフリをするのは彼の常套手段だった。彼と見知らぬ女性が夜の街で熱い口づけを交わしているシーンを目撃してから数時間、あんなに怒っていたのに今はもうすっかり彼の体温を感じながらまどろんでいる。そんな自分に呆れながらも相手の肩口に顔を埋め直して)

  • No.209 by Sherlock Holmes  2018-07-23 19:00:33 



…そうか、それなら1度外でしてみるのもいいかもしれないな。君の恥ずかしがる顔は僕の体で隠してしまえば僕だけにしか見えないし、それに…噂が広がれば君は二度と朝帰りができなくなる。いい考えだと思わないか?
(肩口でジョンが体勢を変える気配がするとそこが少しくすぐったくて、しかし心地いい。その心地良さと相反してジョンの言葉はつれないものだ、顔をしかめているのも感触でなんとなく分かる。しかし本気で嫌がっていないことは分かりきっていた。そうやってしかめっ面をしたり冷たい言葉を言ったりして、こちらの反応を楽しんでいるのも分かっている。まんまとジョンの思惑に乗ってしまうのも好きではあるが、たまにはそんな表情を崩してこちらがほくそ笑むのも悪くない。ジョンは不意打ちのキスに弱いし、脇腹を撫でた時に眉をひそめたのも見逃していない。ジョンが先程ベッドに放り投げたネクタイを手繰り寄せると上半身をすこし起こしてジョンの片手首に巻き付けた。最後の言葉と共にきつく縛る。そして逆側を自分の片手首に巻き付けた。片手ではうまく結べずに結び目は緩くなってしまう。ジョンに弄ばれるのは自分だけでいい、それにジョンを弄ぶのも自分だけでいいに決まってる。)

  • No.210 by John Watson  2018-07-24 20:31:21 



…今日は随分と饒舌に意地の悪いことを言うな、シャーロック。外ではしない、僕の医者人生に掛かってるからね。このネクタイだけで、僕を繋ぎとめておこうっていうのかい?
(相手の言葉を聞き、当然のように自分の心の中を読まれていることに楽しそうに笑うながら揶揄うように言って。彼とキスしている所なんて誰かに見られてたまるものか、社会との関わりを遮断し部屋に引きこもっているこの男とは違い、当然自分は病院で冷やかしの目を向けられ看護師たちにも優しくしてもらえなくなるのだ。外でのキスは何としても阻止せねばならない。朝帰りや帰りがけのデートこそしていないが、やはり職場では女性たちに優しくされた方が得に決まっている。探偵には黙っているが、デートはしないにせよ職場の男性陣の中では日頃から優遇されている方なのだ。敢えて医者人生などという大袈裟な言葉を使いながら冗談めかした笑みを浮かべた。手首につながれたネクタイにはそれほど言及することはなく、大人しくしていて)

  • No.211 by Sherlock Holmes  2018-07-25 00:31:47 

君の真似をしてみただけだ。ジョン…君はそんな察しの悪い男じゃないだろ?僕の頭脳全てを使えばネクタイどころか君を誰の手にも届かない場所に閉じ込めることもできるだろうが、そんなことをしたって君の心は繋ぎ止めておけない。君は心を繋がれるのは好きじゃないだろ…外でキスするのは止めだ、僕らの関係は探偵と助手だと認知されてた方がいい。君は職場のナースにちやほやされなくなるし、僕も今日みたいな捜査方法ができなくなって困る
(お互いの手首をネクタイで縛りあうなんて子供じみた行為にジョンは応じてくれないようでムスリと顔をしかめて機嫌を損ねた。自分の腕に巻き付けていたネクタイを解くとジョンに乗せていた体を横にずらして隣に移ると背中を向けて寝転ぶ。ジョンは自分のデート現場をみて嫉妬もしていたし、あの屋敷で手網を握っておいてくれと言われたのも覚えている。だが時折、ジョンを求めても求めても、ひらりとかわされ指の間からすり抜けていくように思うのだ。ジョンの駆け引きの上手さにシャーロックが勝てるはずがないのだから当然の結果かもしれないが、ジョンの心は遠い所にあるのではないかと不安になってしまう。そんな不安が口から漏れでるも、すぐに口調はツンケンしたものに戻り、おそらくジョンが先程考えていたであろうことに言及しておく。とにもかくにも、今はジョンがネクタイの意図を組んでくれなかったことに腹を立てていた)

  • No.212 by John Watson  2018-07-25 10:31:19 



…拗ねるなよ、そんな事言わずに僕の心を鎖に繋いでしまえば良い。勿論、僕は心を繋がれるのは好きじゃない。だけど、それが君の愛情表現だというのなら甘んじて受け止めるさ。…たまになら、君以外この瞳に映らない日があったって良い。
でも君がまた、捜査とはいえ知らない女に甘い言葉を吐くと言うなら今度は僕が君の心を繋がないといけなくなるな。
(またいつものように少し揶揄ったつもりが、この男は完全に拗ねてしまったようだった。これはご機嫌を取らねばならないと、背を向けた相手の背中に寄り添ってみる。相変わらずこちらを向く様子のない彼の背中を前にして、少しずつ話し始めた。行動を制限されるのも束縛されるのも嫌いだ。しかし、仮にそれが彼なりの愛情表現だというのなら、受け止められる程にこの男には心酔していることを彼は自覚していない。相手の背中に頬を寄せたままそう言ったものの、緩く手に結ばれたままのネクタイを緩慢な動作で相手の目元に掛けてゆるく視界を奪い、その口元に手を掛けてみた。彼は知らない女など見なくて良いし、甘い言葉も口付けもしなくて良いのだから。)


  • No.213 by Sherlock Holmes  2018-07-25 19:53:42 


でも君は…っ、ジョ、ん……_____
(そっぽを向いた背中にジョンの温もりを感じるが相変わらず黙りを決め込んでいた。ネクタイを結んでくれなかったとその1点だけにこだわって意固地になっていた頭では全てに反論したくなってしまう。噛み付くような言葉を口にしようとしたところで、ジョンが背後でゆっくりと動いたのが分かった。何をしているのか聞く前に、ジョンの手によって視界が奪われ、そして口元もジョンによって塞がれる。ゾクリとした感触が体を強ばらせた。ジョンによって世界から完全に隔離され、心に静かに錠をかけられた気分だ。コレは自分のものであると主張するような行為が限りなく心地良く、頭を惚けさせていく。一昔前の自分なら他人の行動一つで心情が変わるなんてと鼻で笑っていただろう。だが今はジョンが愛しくてたまらない。ジョンの手に自分の手を重ねると、口を塞がれながらジョンの手の平へ口付ける。そして何度も手の平と、そして指1本ずつにキスをした。シャーロックだって結局は同じだ、ジョンのどんな形の愛情も甘んじて受け入れてしまう。ジョンとは違い探偵の心はとっくの昔からジョンに繋がれたままだった)

  • No.214 by John Watson  2018-07-26 04:14:21 



(彼に心を繋いでしまうような行為、その束縛的な行為をこの男は嫌がらなかった。その上、目元をネクタイに覆われていても分かるほどの愛おしさを滲ませながら自分の指先へと口付けを落とすのだ。彼がこの束縛を容認すれば、いつか自分は完全に彼を社会から隔離してしまうかもしれない。例えば何か理由があって仕事に疲弊してしまった時や、心をすり減らすほどに悲しい出来事があった時。自分に、彼しか心の拠り所が無くなってしまうような事があった時に、彼と事件との関わりさえ絶って無理矢理彼をこの部屋に繋ぎ止めてしまうようなことが、100パーセント無いと言えるだろうか。そんな考えが不意に頭に浮かんで、そっとその口元から手を離した。それで彼に嫌われたら、という思いが急に過ってのことだった。再び相手の背中に頬を寄せたまま目を閉じる。いつか自分を狂わせてしまうかもしれない危険性を孕むほどに、彼は魅力的で愛すべき存在なのだ。)

  • No.215 by Sherlock Holmes  2018-07-26 09:57:26 


(ジョンの手が口元から離れる気配を察すると手を離してキスするのを止めた。視界は未だ緩く奪われたままだったが、その分感覚は研ぎ澄まされるようで、背中に寄り添うジョンからは戸惑いや不安の感情が読み取れる。そしてジョンの考えていることを推理する、答えは驚くほど簡単に出た。なにせ自分も同じようなことを考えていたのだから。体を捻ってジョンの方を向くと背中と後頭部に手を回し、ジョンへと口づけた。唇が重なる間際ジョンの口を少し開かせてキスがより深くなるようにする。鼻からゆっくり息をしてジョンの香りを吸い込んだ。そして唇同士をなぞるようにしながら口を離し、ジョンと目線を合わせる。拗ねた顔を作ろうとしたが、それよりも愛おしさが勝って力ない笑みを浮かべてしまう)
…君は簡単に心を繋げさせてくれないくせに、自分の心を繋いでおけだなんて酷いことを言うな。僕は毎日だってジョンの瞳に映るのは僕だけでいいと思っているのに。君も僕も、結局は同じだ。君が僕をどこかに捕らえてしまっても、例えそれが法を犯すようなことでも、それが君の愛情表情なら甘受しよう。僕は…君が僕に執着してくれるのが嬉しい。僕が君に依存してしまうように、ジョン、君だって僕に依存してしまえばいい

  • No.216 by John Watson  2018-07-27 05:46:22 



…シャーロック、こういうのを何て言うか知ってるかい?──…共依存、って言うんだ。
(振り向いた相手の顔は、想定外にも緩んだもの。唇を奪われるとわずかに顎を上げて唇を開き、相手からの深い口付けを受け入れる。それが離れると彼の言葉を聞いて少し微笑んだ。彼は推理などしなくとも自分の考えさえお見通しのようだ。互いに縛り合い、溺れ合う。そう、これは共依存と言うに相応しいとじっと相手の瞳を見つめ返しながらそう言って、愛おしそうに目を細めると相手の頬を撫で)

  • No.217 by Sherlock Holmes  2018-07-27 15:22:13 


…共依存。自分と特定の相手がその関係性に寄りかかりそれによって成り立つ状態に囚われていること、すなわち愛情という名の支配…確かに、僕らにぴったりの言葉だ、ジョン
(自分の頬をジョンの手が撫でると、脳内は心地良い幸福に満たされて自然と瞼は閉じ至福のため息を漏らす。だがこちらを愛おしく見つめるジョンの目をもっと見ていたくてすぐに目を開けた。そこには変わらずこちらをみるジョンがいて、それが堪らなく愛おしく、陶酔した目をジョンへ注ぐ。ジョンが口にした共依存という言葉の意味を精神の宮殿から取り出してきて読み上げてみる。愛情という名の支配…とても甘美な響きだ。しかしそれは、治療すべき病と同じ扱いをされている。こんなにも満たされる関係なのに、それを解消する必要性がどこにあるのだろう。互いが互いを束縛して、誰にも侵食されない領域でお互いしか目に映らない。それがこの助手と探偵の形だ。)
今日はこのまま寝るぞ、ジョン。二度とやらない不慣れなこともしたし、理不尽に君に怒られた。このまま君を抱きしめて眠るのには十分な理由だろう?

(/いつもお世話になっております!助手と探偵共に相手への依存を自覚してさらにズブズブと堕ちていく関係になって非常に興奮しております笑 ここら辺でまた場面転換かなと考えていたのですがいかがでしょう?)

  • No.218 by John Watson  2018-07-27 20:10:12 



(そうですね、ご提案ありがとうございます!珍しくジョンが嫌がらずに探偵と一緒に寝てあげただろうと想像しつつ、一旦蹴らせていただきますね。次はどういう感じにしましょうか。シリアス系かなーとは思いつつ、以前話していた人質とか怪我系の事件に巻き込まれるとか、何か病院でのトラブルでとかでジョンが数日家に戻らないとか、どこかで起きた事件の容疑が片方に掛けられるとかくらいしかまだ思いつかず…)

  • No.219 by Sherlock Holmes  2018-07-27 20:48:34 


(/此方もそろそろシリアスな話がいいかなと思っておりました。助手が拐われる事件と最後にどちらかが怪我をする事件と2つ考えているのですが、もしよろしければどちらかを選んでいただければと…!助手が拐われる方は水族館にて爆弾魔との攻防、怪我をする方は劇場版コナンの『14番目の標助』の結末のようにどちらかが相手に発砲する展開を考えています。助手か探偵に容疑がかかる事件もいいですね!助手が数日戻らないとおそらく探偵が病院に乗り込みそうです笑 そちらもいつかやってみたいですね…!)

  • No.220 by Sherlock Holmes  2018-07-27 21:08:16 


(/ごめんなさい書き忘れが;前回は此方主導で事件進めましたので、もし何かやりたい展開・事件等々ありましたらそちらに乗っかりますので!遠慮なくおっしゃって下さいね!)

  • No.221 by John Watson  2018-07-27 21:28:56 



(むむ、どちらも面白そうでものすごく悩みますが先に爆弾魔が良いかなと!ネタは尽きませんし、ゆっくりひとつずつ消化していきましょう。ストーリー展開やミステリー要素をお任せしてばかりで申し訳ないないです…!)

  • No.222 by Sherlock Holmes  2018-07-27 21:48:16 


(/了解しました、ではジョンが拐われる事件で!そうですね、定番ネタを辿るだけでもまだまだありますし…じっくりやっていきましょう。いえいえこういうイベント起こすの好きですので…むしろこちらの考えるストーリーにお付き合いいただいて本当にありがとうございます。
では早速助手をさらおうかと思いますので、勤務終わりに病院から出てきた場面から始めていただいてもよろしいでしょうか…?)

  • No.223 by John Watson  2018-07-27 22:35:01 



(募集した側にも関わらずストーリーを考えるのが苦手で、大変助かっております…ありがとうございます!承知致しました、病院を出たところから回しますね。こちら蹴り可です。)

(終業後、白衣を脱いでロッカーのハンガーに掛けるとお決まりのフローラルなスプレーを数回吹きかける。間違えて購入した当初は女性ものの爽やかで甘い香りに驚いたものの、随分と慣れてしまっていた。廊下ですれ違った夜勤の医師と軽く言葉を交わし、お先に、と声をかけて病院を出たのは22時前の事だった。いつものように少し暗い通りを進み大通りへと向かう。大通りへと歩きながら今日の夕食は何にしようかと、冷蔵庫の中身を思い出しながら献立を考える。この瞬間までは、全てがいつもと同じだった。)

  • No.224 by Sherlock Holmes  2018-07-27 23:22:51 


(病院関係者以外は滅多に通らない暗い通り、ジョンが帰宅しようと歩いていたその通りに1人の男が彼の正面方向から歩いてきていた。ドレッドヘアーを後頭部の高い位置でひとつに纏め、黄色縁のメガネをかけた男はジョンとすれ違いざまにぱっと顔を明るくさせた)

あなたもしかしてワトソン先生?あぁまさかこんなところでお会いできるなんて!俺、昔あなたに治療をしてもらったんです。お陰様でこんなに元気になったんですよ
(男は興奮気味にそう語るとジョンの手を遠慮なく手に取り握手を交わす。男はかつての患者らしく、自身の感謝を一方的にジョンへと押し付けているようだ。そうやって彼が患者であったのは、ここまでだった)

あなたにお礼がしたいんです!……探偵のあいつと一緒に
(明るく興奮気味だった声は、一気にどす黒い恨みを含んだ低い声へと変わる。そして握手していた手をジョンの背中側へ捻りあげると同時に、反対の手でジョンの首へ注射針を打ち込んだ。中身は即効性の睡眠薬ですぐに彼は眠りへと落ちていくだろう)

たっぷりお礼させて貰おうか

  • No.225 by John Watson  2018-07-27 23:49:25 



え、…ああ、それは良かった──…っ、!?
(彼の存在に気が付いたのはその男が声を上げてから。驚いたように目の前の男を見ると、完全に意表を突かれたのか相手に腕を振られるままにそう答えた。考え事をしている最中に、予想もしていなかったところから現れて声を掛けられたのだから思考回路が追いつかないのも無理はなかった。少し考えればわかること、この暗い道はこの病院の関係者しか滅多に通らない、その上この時間では救急以外患者であっても病院にやってくる理由などない、この男は一体何故こんなところに?昔治療をしてもらった、この男はそう言ったが自分はこの病院に勤めてからそんなに長くはない、その上感謝されるほどに大掛かりな治療など然程担当した事もない。この男は一体誰なのか?──しかしそんな事を考える間もなく、腕から肩に痛みが走り、ぐらりと視界が歪んだ。意識が飛ぶ寸前、探偵、という単語が耳に入った気がしたが意識はそのまま闇に引きずり込まれ、どさりと地面に倒れ込んでいた。)

  • No.226 by Sherlock Holmes  2018-07-28 00:31:06 


『よぉ気がついたか、ワトソン先生?どうだ深海魚になった気分は』
(ジョンが深い眠りから目覚めた時、まず最初に感じるのはその場所の寒さだろう。うっすらとした明かりしかないその場所は冬のロンドンのような室温だった。ジョンが倒れているのは水族館の中、その中でもとびきり暗く寒い、深海魚用の水槽内だった。水槽の大きさは各辺3m程の立方体で水槽が満タンになった時の水位は当然ジョンの背丈よりも高い位置にくる。今は水が抜かれているが、深海魚に合わせて作られた水槽は空調が抜群に効いていて水槽内を凍えるほどに冷やしている。水槽の内と外を区切るアクリル板は深海魚用の水圧に耐えられるように何重にも連なった分厚いものだった。ジョンの体は四肢の自由こそきくものの、胴体には鎖が巻かれており鎖は錠によって固定されていた。錠はジョンの背中側にあり、手を回せない位置に配置されていて例え鍵があったとしてもジョン1人では外せそうにない。鎖の先は水槽の底に繋がれていて、このまま水槽に水が貯まってしまえばジョンは鎖に繋がれたまま水中から出ることはできず、その後の行く末は想像に難くない。アクリル板の向こう側、水槽の外側には男が1人。ジョンを眠らせこの場所に運んだドレッドヘアの男だ。水槽の内と外は直接声が届かず、男の口元にはハンズフリーマイクがあって、水槽内に取り付けられたスピーカーから彼の声が届いているようだ。)

『あんたのそばに箱と工具箱とスマートフォンがあるだろ?箱は俺の傑作、中身はあとで教えてやるよ。まずは役者を揃えなきゃな。それであの探偵に電話しろ。俺をムショ送りにしやがったあの探偵に…』
(ジョンの手が届く範囲には3つのものがあった。ひとつは工具箱、ひとつはジョンのスマートフォン、そして最後は黒い箱で静かにジョンの真正面に鎮座している。男はジョンにスマートフォンで探偵に連絡をするよう指示した。その際にまた恨みの篭った黒い感情が滲む)

『あいつにこう言え。依頼人がいるから水族館に来い、パンドラの箱を開けて欲しいそうだ、極秘の依頼だから警察には知らせるな…ってな』

  • No.227 by John Watson  2018-07-28 01:01:56 



(薬のせいかまだ視界はふらふらと揺らいでいたが、目を覚まし男の声に身体を起こすとジャラリ、と重たい鎖の音がした。その上、凍えるように寒く爪先や指の先も冷えてしまっていた。暗く広い、それでいて出口の分からない水槽。分厚いガラスのせいで、外に立つ男の顔さえ歪んで顔までははっきりと見えなかった。寒さのせいだけではない嫌な寒気が背中を這い上がる。当然水が抜かれている水槽には魚などいるはずはないが、青いライトが男の背景に揺らいでいた。このガラスの分厚さからすると、水深の深いところに棲む魚を入れる水槽なのだろう。深海魚は嫌いだ、あの不気味な顔は直視できない。その上、自分は水が大嫌いだ。水槽の中、その上出入り口がどこかなど検討もつかないし、水が入ってきたら絶望的、鎖が付いているせいで逃げ出すこともできない。広いが閉鎖された空間、水槽の構造のせいで外の音も聞こえない。そんな空間に1人取り残されているこの状況はあまりに恐ろしい、あまりに苦手な状況だ。探偵を呼ぶべきではないことは分かっていた、変な恨みを抱いた男などと対峙させるべきではない、しかしこの状況で頼れるのは彼しかいなかった。あまりに何の音もしないこの閉鎖空間で、彼の声を聞く以外に自分を安心させる術も無かった。男に言われるがままにスマートフォンを開く、帰りが遅いことを心配したのであろう探偵からの着信が溜まっていた。震える指先で画面に触れ、スピーカーにして相手に発信した。寒い、怖い、一刻も早く彼の声が聞きたかった。唇から吐き出す息が震えた。)

  • No.228 by Sherlock Holmes  2018-07-28 07:06:46 


『余計なことは言うなよ?そっちの声も俺に聞こえてる。当然俺のことも奴には言うな。必ず1人で来させろ。あいつはサプライズがお好きだろ?』
(ジョンがスマートフォンを操作するのをみて男は満足げに笑う。暗い部屋の中に男の嫌に白い歯が浮かび上がっていた。まるで餌を今か今かと待つサメのような歯だった。)

…ジョン!どこにいるんだ、何度電話したと思ってる!仕事が長引いたとしても遅すぎる。電話があと5分遅かったら病院に乗り込むところだ
(呼出音がワンコールもしないうちにスマートフォンからは不機嫌そうな声が飛んできた。ジョンの身に何が起こっているかも知らず、シャーロックはいつも通りジョンの帰りが遅いことに不満を持っているようだ。シャーロックは言葉通りの行動をしていたようで深夜を回った時間にも関わらず外出の準備をすませている。今すぐにでも飛び出してジョンを探しに行こうとしていたところだった)

  • No.229 by John Watson  2018-07-28 09:34:36 



──…シャーロック、
(ワンコールも鳴り止まないうちに相手の声が響く。この空間で彼の普段通りの声が聞こえることで、一瞬酷く安心した。一度微かに震える息を吐いてはっきりと彼の名前を呼ぶ。余計な事は言えない、しかし彼なら自分の声の調子だけで異変を察知してくれるだろうと一縷の望みを掛けて彼に呼び掛けた。助けてくれと言いたい、来てはいけないとも言いたい、しかし余計なことを口にするなと言われてそれに従うしかない状況だった。男に言われた事だけを、伝言人形のように忠実に口にする自分が情けなかった。どうか自分が彼に電話を掛けて呼び出している理由に気付いてくれ、これは普通の依頼なんかじゃない。どうか、自分の身を守るための万全の用意をしてからこの場に来てくれ。そんな思いを胸に、言葉だけは男に言われた通り正しく相手に伝える。シャーロック、君が怒って帰りを待っているのに、僕が謝って理由を説明しない事など、今日の夕飯を伝えない事など、これまでになかっただろう。その思いで言葉を紡ぐ。寒くて両腕を抱えながら、声も微かに震えたかもしれないが。)
…シャーロック、依頼人がいるから、水族館に来て欲しいんだ。パンドラの箱を開けて欲しい、と…そう言ってる。極秘の依頼だから、警察にも誰にも知らせず、1人で来てくれ──…

  • No.230 by Sherlock Holmes  2018-07-28 12:37:12 


ジョン…___分かった、その依頼を引き受けよう。…すぐに行くよ、ジョン
(名前を呼ぶ直前に聞こえたジョンの震えた吐息を聴き逃しはしなかった。続いてジョンの声が反響しているのに気がつく。ジョンは狭い場所にいるのだ。ジョンは水族館で狭い場所にいて、声を震わせるような状況にある。ジョンが今どこにいて何をさせられているのか、答えにたどり着くのに時間はかからなかった。2人だけにしか分からない合言葉を使わずともジョンが危機に晒されていることは明らかだ。誰かがジョンを餌に自分をおびき寄せている。電話越しであろうとこちらから文句を言えば宥める言葉か不機嫌な言葉が返ってくるはずだし、ジョンはこんな一方的に依頼を投げつけるような電話はかけてこない。余計なことは喋るなと言われているのだろう。ジョンの口調は至っていつも通りだが微かに震えていた。犯人に囚われ自分をおびき寄せる電話をかけされられているというのに、ジョンは泣き叫んだりすることもあからさまな動揺を見せることもない。ジョンは鋼の心を持っている、本当に強い心の持ち主だ。だがそれはジョンが恐怖心を自身の力で押さえ込んでいるからこその結果であり、ジョンが危険に晒されていることは到底容認できない。こちらからも余計なことは言わずに依頼という名の挑戦を受ける旨を伝える。最後の言葉はジョンに向けた言葉だ。自分が行くから安心しろという思いを込めて静かな口調で言うと、1度電話をきった)



(シャーロックが水族館にたどり着くと不用心にも入口扉は開いていて、シャーロックを静かにその中へと向かい入れた。入口ゲートをくぐろうとすると、「探偵さんへ」と書かれた紙と共に、ハンズフリーマイクが置いてある。それを手に取り装着して電源を入れる。するとそれはドレッドヘアの男のものとジョンが閉じ込められた水槽内に繋がっているようで、3人で会話ができるようになっていた)
到着した、どこにいる

『よぉ、久しぶりだなシャーロック・ホームズ。俺からの依頼を受けてくれて嬉しいよ。もう自由に喋っていいぞワトソン先生。ただしこの場所を言うのは禁止だ。
よし、それじゃあルールを説明だ。いまこの水族館にはパンドラの箱がある。パンドラの箱の中身って知ってるか?全てを破壊する絶望と一縷の希望だ。ホームズ、あんたにとっての希望はワトソン先生。そしてあんたにとっての絶望は希望と共にある黒い箱…俺の傑作、新作の爆弾だ。1時間以内に解除しなきゃドカンッ!間に合わなきゃ、可哀想にワトソン先生の体はバラバラになって魚の餌になっちまうだろうなぁ。あぁワトソン先生、箱の横についてるボタンは押すなよ?そっちは5秒で爆発する特殊仕様だ』

  • No.231 by John Watson  2018-07-28 16:33:54 



…シャーロック、僕は大丈夫だ。君は落ち着いて、いつものように推理するだけで良い。1時間もあれば、君ならきっと簡単に解ける。
どこまで話して良いのかは分からないけど、君の質問には答えるよ、あの男に喋るなと言われなければね。
(落ち着いた口調でそう答えた。まだほんの微かに声が震えているのはきっと寒さのせいだ、この場所にいて水が流れ込んでこないだけマシだ。彼は普段通りに淡々と推理すればそれで良い。自分の身を案じるあまり取り乱したりすることさえなければ、きっといつも通り彼は難なく答えを導き出すだろう。居場所は言うなと言われたが、どこまでヒントを言っていいものなのか分からず、とりあえず彼の質問には答えようと。長らくこんな場所に閉じ込められているせいで身体は冷えていくばかり。彼が来るまで体力は温存しておいた方が良さそうだ。うずくまると身体を抱え込むようにして熱を逃がさないようにした。大丈夫だ、落ち着け、と自分に言い聞かせる。自分の横にあるこの箱の中身が時限爆弾だと知った瞬間から、恐怖が湧き出してきたからだ。どうにかしてこの場所を彼に伝える方法は無いだろうか、何かヒントになるような事は、と頭を回転させながら)

  • No.232 by Sherlock Holmes  2018-07-28 18:36:39 


『はっ、健気な飼い犬だ。それじゃあせいぜい頑張れよ。シャーロック・ホームズは助手と共に爆弾を止め、大切な助手を救い出すことができるかな?安心しろ、一応お前の勝ちも用意してある。そうじゃなきゃゲームにならない。ワトソン先生も医者なら爆弾解体くらいできるだろ?俺は先生の前からじっくり様子を見させて貰うとするか』
(2人の会話は爆弾魔にも筒抜けのようで彼はジョンの言葉を鼻で笑い飛ばしていた。爆弾魔はジョンが入った水槽の正面にあるベンチに座る。深海魚コーナーは客が入る場所も照明がほとんどなく、爆弾魔の顔は暗くて見えない。異様に白い歯と憎悪に満ちた目だけが暗闇に浮かんでいた)

ジョン…君は本当に勇敢だな。安心しろ、僕は必ず君を救ってみせる。君が望む限り僕は世界一の探偵だ。時間がない、同時進行でいこう。君のそばにあるという黒い箱を調べてくれ、僕らに挑戦する限りは止める手段があるはずだ。それと君を拐った奴の特徴を教えて欲しい。ジョンがいる場所を教えるのは禁止だが、犯人のことを聞くのは禁止じゃないんだろ?
(こちらを落ち着かせようとするジョンの言葉に場違いながらも笑みを浮かべてしまう。自分の背中にそっと手を添えてくれるような言葉、思考はクリアになり、しかし心は平静にさせてくれる言葉だ。そして分かったこともある。ジョンの言葉は未だ微かに震えていた。ジョンは拐われて危機的な状況にあるが、いつまでも震えているような男じゃない、となると言葉が震えているのは別の要因。おそらく気温の低いところにいるのだろう。ジョンがいる場所は熱帯雨林や淡水魚のコーナーではない、もっと寒い地域の魚を展示している場所だ。ジョンの居場所を考えながら、黒い箱と爆弾魔について問いかける。犯人について聞くのは禁止されていないと予め指摘することで、爆弾魔がジョンの回答を妨害するのを防ぐ。こういうタイプの犯人はプライドが高くて自らのミスを認められないものだ。
一方でジョンの目の前にあるのは爆弾である黒い箱、そして隣には工具箱だ。黒い箱は上部に4つネジ止めがしてあるようでこれを外せば蓋を開けることが出来そうだ。蓋を外せば中央にはカウントダウンのタイマー、その周囲に赤・緑・紫・黄色にカラーリングされた4つの文字盤が配置されている。それぞれの文字盤には赤いランプが点灯しており、4種の数字をそれぞれ文字盤に打ち込めば良さそうだった)

  • No.233 by John Watson  2018-07-28 20:19:36 



…ああ、君が来てくれるのを此処で待ってる。
犯人はドレッドヘアの男だ、黄緑色の眼鏡をかけて、髪はまとめてた。それと、確か君に刑務所にぶち込まれたって言ってたかな。
(相手の口調からは焦りは感じられず、マイク越しの音声でも彼が微笑んだのを感じ取って、少し微笑みを溢した。相手の問いには正確に男を思い出しながら答え、ついでに犯人が溢した愚痴も余すことなく伝えておく。次いで爆弾を調べろとの指示には一瞬戸惑った様子を見せたが、蓋を開けるくらいなら大丈夫だろうと細心の注意を払いながら4つのネジを取り外して箱を開けた。そして中の様子を細かに相手に説明した。)
…カウントが減って行ってる、あと00’53’21’だ。文字盤は4つ──色はそれぞれ赤・緑・紫・黄色だ。文字盤の所に赤いランプが点いている。…数字を打ち込めば良いのかな、多分そうだ。

  • No.234 by Sherlock Holmes  2018-07-28 20:44:16 


…この水族館は4階建て、各階にひとつメインとなる大きなコーナーがある。ガイドマップで展示コーナーは色分けされていて各階のメインコーナーの色は赤・緑・紫・黄色、各箇所で謎を解き数字を君に伝えて打ち込めということか。僕が間違えれば…君の命は終わり
(ジョンが伝えてくれる情報に耳を傾けながらゆっくりと館内を進む。イヤホン越しでもジョンの声を聞けば頭脳は軽やかに回り行くべき場所を定めていった。爆弾の解除、ジョンの居場所の特定、爆弾魔の特定、3つの事柄に対して同時に頭を動かしながら、やがて1階の目玉である巨大水槽へたどり着いた。そこにきてシャーロックは一瞬動きを止める。3つの課題のうちのひとつを早々にクリアしてしまうと同時に、過去の記憶が蘇ったからだ。巨大水槽の中央に大きい桁の数字がずらりと並べられた紙が置かれていてシャーロックは紙に目を素早く走らせると、ハンズフリーマイクに向かって声をかける)
フィボナッチ数列…ジョン、緑色の解除コードは53146だ。そして…君に謝らなきゃいけないことがある

  • No.235 by John Watson  2018-07-28 20:58:45 



…伝える数字を間違えた、とかじゃないだろうな。
(推理をしながら彼はいつも独り言を言う、あまりに頭の回転が早く脳の中だけでは収まりきらないからではないかとジョンは常々思っていたが、今はそれが安心材料になっていた。彼から告げられたコードを緑の文字盤に打ち込もうとしたところで“謝らなければならないこと”と聞き、手を止めた。数字が間違っていたなんて言われよう物なら、彼を咎める間もなく自分は爆発に巻き込まれておさらばだ。釘をさすようにそう尋ねながら、相手の言葉を待った。)

  • No.236 by Sherlock Holmes  2018-07-28 21:37:30 


ジョンふざけてるのか?僕がそんな間違いをするわけがないだろう。打ち込む数字は53146であってる。謝らなきゃいけないのは別件だ
(思わぬ返答にムスリとした顔を浮かべるがその表情までは残念ながらジョンに届かない。だがこんなやり取りさえいつも通りで、頭脳は乱されることなく正常に動いている。2階のメインコーナーへ足を進めながら、ジョンの言葉を思い出す。ドレッドヘアに黄色縁のメガネ…まるで過去からの亡霊のようだと緊張感が増していく。その亡霊は直接シャーロックを狙うのではなくジョンを手にかけようとしているのだ。想定以上にジョンに危険が迫っている)
君を攫い爆弾を隣に置いた男はエドワード・ピアース。僕が君と出会う前に捕まえた爆弾魔だ。奴は愉快犯であり爆弾を作ってそれを解除させる遊びを好む。そしてその解除の謎は全て数学に関する問題だ。前回は軽い怪我程度ですむ爆弾を作りそれを僕が止めて彼は刑務所に入ったが…刑期を終えて出てきたか

『ようやく思い出してくれたかホームズ。わざわざあの日と同じ格好をしてやったんだから早く気づけよ。まったくあの時は困ったぜ、予行演習で作った爆弾をお前は淡々と問題を解くだけで…クソみたいな時間だったぜ。もっと頭を抱えて喚きながら解いて貰わないと困るんだよ。今回はそのためにワトソン先生に来てもらったんだ。ふん…そろそろ時間だな』
(エドワード・ピアース、それが爆弾魔の名だ。自身の作り出す爆弾で慌てふためく人々をみて高笑いする性悪、そして過去涼しい顔で爆弾を解除したという理由でシャーロックを恨む人物だった。エドワードは自分の腕時計をチラリと見やると白い歯を見せ笑う。時計の針がカチリと音を立て12の文字を指した。それと同時にジョンの周りからモーターが駆動する音が鳴り響く。ゴボゴボと低い唸り声のような音が立ち上ったあと、水槽の上部にあるパイプから勢いよく水が吹き出した。深海魚用の水は特に冷たく、冷えきったジョンの体をさらに冷やそうとする。水かさが増す勢いはそれほど早くはないが、いずれ注がれる水は水槽内を満たすだろう)

  • No.237 by John Watson  2018-07-28 22:13:00 



(彼の声を、そして犯人と探偵のやり取りを聞きながらも緑色の文字盤に数字を打ち込んだ。愉快犯の爆弾魔とは、なんと迷惑な話だろうか。しかし爆弾の謎は、必ず彼なら解ける筈だという絶対的な自信があって恐怖は薄れていた。何事もなく赤いランプがひとつ消え、数字が間違っていなかった事に安堵したのも束の間、不意に何かが起動するような音が水槽内を満たし、驚いたように顔を上げた。そして頭上から音を立てて溢れ出した水を見て、ここに来て初めてジョンの落ち着きが失われた。そう、水が苦手なのだ。彼に話した事があっただろうか、自分は泳げないし、遠い昔に海で溺れた記憶がこびりついていて今も冷たい水が大嫌いなのだということを。パイプから1番離れたところに爆弾と工具箱を持って移動するも、足元にじわじわと冷たい水が迫ってくる。心臓が早鐘を打って、一層冷え込んだ空気に鳥肌が立つ。さっきまで気丈に振舞っていた彼は、あっという間に足首の位置まで到達した刺すような冷たさの水に、パニックになりかけていた。)
──っ、シャーロック!水が──無理だ、助けてくれ、僕は水が大嫌いなんだ、!

  • No.238 by Sherlock Holmes  2018-07-28 22:51:33 


ジョンっ___ジョン、落ち着け!僕が必ず助ける!僕の声だけ聞くんだジョン!

『はっ!これだよこれ!いい顔してるぜワトソン先生!ほら早くしろよホームズ、このままだとワトソン先生が可哀想だ。水が上がってくるぞ?爆死するのと溺れ死ぬのと、どっちが先だろうなぁ』
(スピーカーから聞こえてきたジョンの声にゾクリと背筋が凍る。今まで聞いたことのないジョンの取り乱した悲痛な叫び声。無意識に水場を避けて歩くのに気づいて以来ジョンが泳げないことは分かっていたが、こんなにも取り乱すものだとは知らなかった。その様子から水に対してただ恐怖を抱いているのではなくトラウマを抱えているレベルであるのがわかる。ジョンの声にシャーロックは明らかに焦りを感じていた。早く助けなければ、このままでは先にジョンが恐怖でやられてしまう。ジョンの名前を必死に呼んだ。マイクにに向かって何度も呼びかけ続ける。先程まで自分がそばにジョンを感じていたように、ジョンのそばには自分がいると言い聞かせるように何度もジョンの名前を叫んでいた。
必死にジョンに呼び掛けながらたどり着いたのは2階のメインコーナーであるサメの水槽だ。暗い水槽の中でギラつく白い歯はエドワードの歯を思い出させ、嫌悪感が胸にチラつく。だが感情に飲まれては終わりだ、それこそエドワードの望む筋書きなのだから。)
分母が整数の二乗…バーゼル問題か。ジョン、僕の言うことをよく聞いてくれ。黄色の解除コードは6241だ。それでまたひとつロックが外れる。これで半分だ

  • No.239 by John Watson  2018-07-28 23:18:47 



──ッ…シャーロック、早く──頼むから、水を止めてくれ、!
(彼が自分のために必死で推理を続け、助け出そうと奮闘してくれていることは分かっているのに、それを焦らせるような言葉が出てしまう。冷たい水は膝の上まで上がって来ている。子供の時以来、こんなに水のあるところにいるのは初めてだった。シャーロックが自分に呼びかける声にも答える余裕が今は無かった。彼に頼んだ所で水が止まる事など無いのに、彼に頼る以外に術がない。下から聞こえる水のゴポ、という音も自分が動く度に聞こえる水音も、身体を芯から冷やす水温も、恐怖の対象でしかない。怖くて怖くて、それでも黒い箱を沈めてしまわないようにしっかりと手に持ったまま、彼が番号を告げる声でようやく少しだけ落ち着きを取り戻した。6241、彼はこの短時間にもう半分の謎を解いているのだ。彼に自分の反応が見えていないことは分かっていたが、何度か頷いた。冷え切った指で黄色の文字盤に数字を打ち込み、赤いランプが消えた。声は震えていたが、シャーロックの言葉はきちんと受け取り返答を返す事はできていた。まだ地面に足が付いていたが、水が肩を超えてしまえば身体は浮き上がるだろう。それは一層に恐怖を伴うものだ、大丈夫だと自分に言い聞かせながらぎゅっと目を閉じた。)
消えた──大丈夫だ、黄色の文字盤のランプが消えた。ありがとう、

  • No.240 by Sherlock Holmes  2018-07-28 23:51:04 


あぁ、必ず水を止めてみせる!ジョン、僕の声が聞こえるか!?まったく昔君が彼女と海に出かける出かけないで別れたことがあったな。振られた日にトラファルガー広場で食べたポテトは不味かった
(イヤホンから聞こえてくるジョンの声には恐怖がまとわりついていてシャーロックを追い立てる。冷静にならなければいけないのに、早くジョンを助けなければと心臓が脈打つ。自分を鎮める意図も含めて昔話を持ち出しながら必死に3階へと駆け上がった。場違いの発言をしてジョンの気を水から自分へと逸らそうとしてみるが、パニック状態のジョンの気をどこまで引けるか分からない。それでもシャーロックは努めていつも通り「空気の読めない男」であろうとした。ジョンのために世界一の探偵であり続けなければならない、そしてジョンを恐怖から救い出さなければならない。それが出来なかった時に訪れるのは…ジョンの消失だ。3階のメインコーナーであるタッチプールにたどり着くと問題が書かれた紙をみつけ深呼吸をする。早く解かなければ、もともとはシャーロックが背負った業なのに、ジョンを巻き込んでしまった上ジョンはこの上ない恐怖に晒されている。早くジョンを助けなければ)
問題文と魚のナンバーが対応している、順番に並び替えると…マジックナンバー……ジョン!赤の解除コードは142857だ!もう少しでそっちにいく!必ず君を見つけ出す!

  • No.241 by John Watson  2018-07-29 00:17:14 



だいたい、何が悲しくて海なんかに行かなきゃならないんだ。海なんて絶対に行かない、何があってもだ。女は海って言っておけばロマンチックだと思ってるんだ──あのポテトは時間が経ち過ぎてしなしなだったし、塩気も無くてパサパサしてた。
(彼が下らない昔の話を持ち出してくれたことで、だいぶ気持ちが落ち着いたようだった。今は上がってくる水嵩のことなんて考えなくて良い、彼と昔の馬鹿げた思い出話に浸っていよう。そう、海に行きたいと彼女が言い出した時、自分はあからさまに嫌な顔をしたし、結局その喧嘩が原因で別れたのだ。たしかにあのポテトはお世辞にも美味しいとは言えなかった、それを思い出して少し笑った。彼は驚異的なスピードで爆弾にまつわる謎を次々と解いていた。赤い文字盤に言われた数字を復唱しながら、間違いの無いように打ち込み、残るランプは1つになった。同時に肩の位置まで上がった水によって足が地面から離れ、ぞわりと背筋が凍るような気がした。彼のお陰で気を紛らわせていたのに、恐怖が勝って呼吸の仕方を忘れてしまいそうで、眉を顰めた。その上全身ずぶ濡れで冷え切った身体が一層呼吸を震わせて苦しかった。足が地面を離れたのに悲鳴をあげて取り乱さずに済んだのは、彼のお陰だろう。自分から声を出すことは出来なかったが、息を吸って吐いて、彼がやって来るのをじっと待とうと心に決めた。水から出ている両手にはしっかりと箱を抱えて。)

  • No.242 by Sherlock Holmes  2018-07-29 01:05:33 


様式美ってやつだろう。恋に焦がれる奴ほど「お決まり」のことをしたがる。その件については朗報があるぞ、先日そのポテト屋は潰れてケバブ屋ができていた。今度食べに行くか?

『おいおいおしゃべりなんかしてる場合か?もう水がワトソン先生の肩まで来てるんだぜ?ついでに爆弾のタイマーもいい時間まで来てる。安心しろよ先生、その爆弾は水に濡れてもちゃんと爆発するよう作ってあるんだ。残念だなぁ、もしこの水槽のガラスがもっと薄かったら爆発でガラスを吹き飛ばせたのに。このままだとワトソン先生は爆弾を抱えて溺死したあとにタイムリミットで水中バラバラ死体の運命を辿りそうだな』

(ジョンはこちらの無駄話に乗ってきて、いつもの調子を少し取り戻したようだ。イヤホンの向こうでジョンが笑うのが聞こえる、その声にこちらも安堵の笑みを浮かべた。寒さに震え恐怖に押しつぶされそうになっているものの、今までよりも平時に近い声を聞けば自分の心も冷静になっていく。全速力で4階のメインコーナー、イルカショーエリアに向かう。走って体は熱くなってくるが、まるでそこだけ冷やされているように頭は澄んでいる。もう少しでジョンを救うことができる。
だがそれをよしとしない男がいた。エドワード・ピアースだ。エドワードはわざとジョンの現状を言葉にして突きつけ、さらには溺死の未来をジョンとシャーロックに刷り込んでいく。シャーロックは爆弾魔の声をを振り払うように1度目を強く閉じて再び開いた。溺死にしろ爆死にしろ、ジョンのタイムリミットは迫っていた)
6…28…496…完全数!ジョン!紫の解除コードは8128だ!

  • No.243 by John Watson  2018-07-29 01:29:59 



(寒くて堪らない、しかしシャーロックが最後の数字を叫んだのを聞いた。持っていた黒い箱を手から滑らせないようにしながら、最後の紫の文字盤に言われた数字を打ち込んだ。爆弾のランプの点灯が消えたかを確認する前に、突然水の中に引きずりこまれるような感覚に息を飲んだ。身体に括り付けられた鎖の長さが足りず、これ以上上に浮かぶ事が出来なくなったのだった。水槽の底に固定された鎖はピンと張り水の上に顔を出している事さえ許さないとでも言うかのように自分の身体を離さない。これ以上水が増えたら本当に溺死してしまう。もし仮に数字が間違っていたら、あと数分で爆発するであろう黒い箱は、その点灯が消えたことを確かめないままにその手から離れ、その重みで水槽の底に沈んだ。しかし爆弾が爆発することはないだろうという確信があった。思いがけず鎖に引き戻されたことで大量の水を飲み込み、ゴボリ、と水と空気とが音を立てた。あまりに長く冷たい空気と水に晒され、もう身体の感覚もない。シャーロック、と彼の名を呼んだ声も水の音に阻害され、ただ懸命に水面に顔を出し空気を取り込もうと足掻く。幼い頃の記憶がフラッシュバックして、息継ぎが不規則になった。シャーロック、早く、早く来てくれ。かつてない程の恐怖にさらされ、今すぐにでも彼の体温を感じない事には壊れてしまいそうだったし、本当に溺れてしまうと思った。)

  • No.244 by Sherlock Holmes  2018-07-29 02:00:43 


『おぅおぅ最後の回答まで出揃ったか。さぁホームズ、残る問題は1問だ。ワトソン先生はどこにいる?』

そんなの簡単だ。冷たい水が必要でそこまで大きくない水槽、さらに分厚いアクリル板が使われている水槽はひとつ。希望はパンドラの箱の1番奥底だ
(4つ目の問題を解いたと同時にシャーロックは最後の問題へと思考を働かせていた。そして次の瞬間には答えを得て、同時にまた走り出す。目指すは深海魚の水槽だ。希望はパンドラの箱の1番奥底、水族館の中で1番奥底を展示しているのはジョンが閉じ込められた深海魚の水槽だ。深海魚のコーナーにたどり着くと同時にジョンの名を叫ぶ。ジョンは推理通り深海魚の水槽の中にいて、鎖に繋がれ今にも溺れそうになっている。ジョンに死が迫っているのをまざまざと見せつけられて、全身が震えた。ジョンを失ってしまう、もうあの声も目も手も自分のもとに帰ってこないなんて、そんなことは耐えられない。こちらをニヤけた口元で見つめるエドワードに詰め寄ると襟首を掴んで激しく揺さぶる。だがエドワードはそうやって取り乱す探偵をただ嘲笑うだけだった)

爆弾は解除した!早くジョンを解放しろ!あの錠を開ける鍵はどこにある!

『おい、乱暴なことするなよ。それはお前のやり方じゃないだろ、ホームズ。鍵か。鍵はそうだな…この水族館のどこかだ。俺に構ってる場合か?お前の希望が消えるぞ、早く探してこいよ』
(シャーロックは奥歯を噛み締めるとエドワードを乱暴に解放した。ケタケタ不快な笑いを発しながら目的は達成したとエドワードはその場を去っていく。鍵の場所を言わないままに。シャーロックはジョンの方に振り返る。どうやって助ける、今更この場を離れることはできない。爆弾を使ってアクリル板を壊すこともできない。鎖は水槽の底に固定されている。あの爆弾魔は自分が勝つ方法もあると言っていた。それはなんだ、ジョンを救い出す方法はなんだ。ジョンの体に巻きついた鎖はピンとはられジョンを水中に引きずり込もうとしている。ジョンのすぐ下には黒い箱があり、もう爆弾のタイマーは止まっていた。そこで爆弾魔のある発言を思い出す。そしてそこから全ては繋がった)

希望は絶望を撒き散らした後の箱の底…爆弾の中に鍵があるのか。ジョン大きく息を吸え!
(エドワードは初めから「パンドラの箱」という言葉にこだわっていた。それがあの爆弾のテーマなのだろう。エドワードがシャーロックの勝利、すなわちジョンの救出の道を残すとしたらパンドラの箱を開けなければ、すなわち爆弾を作動させなければならないのだ。最初にジョンの口から依頼させた通りに。周囲に目を走らせバックヤードに繋がる扉を見つけ、すぐさまその中へと飛び込んだ。通路を駆け抜けながらレストレードに連絡を入れる。水族館に来る前に周囲に待機するよう呼んでおいたのだ。もうジョンの口が水に浸かるのは時間の問題だ。泳げないジョンが水中に留まれる時間は人より短いだろう。)

  • No.245 by John Watson  2018-07-29 02:33:25 



(溺れかけながらも、2人のやり取りははっきりと水槽の中に響いていた。水の占める割合が高くなっているせいで、反響は小さくなったが、音はクリアだった。パンドラの箱、自分が彼に電話を掛けた時に口にしたそれがあの爆弾のことだなんて思いもしなかった。そしてその箱は水の中、水槽の底に沈んでいる。あれを取るにはどう考えても水に潜る以外に方法はない。今の状況とは違い思考は冷静でやるべきことを順序立てて考えることができていたが、意識が朦朧としつつもあった。水を飲み込む頻度が増えている、水がいよいよ口を覆おうとしているのだ。彼はレストレードの名前を呼んだ、その緊迫した声を聞いて少しだけ笑った。この探偵は本当に用意の良い、勘の冴える男なのだ。これが、自分がこの世で一番信頼を寄せる、愛すべき男なのだ。そして、こちらの勝ちを確信した。息を吸え、と彼は叫んだ。水槽の中に潜るなんて真っ平御免だった。そもそも既に体力はゼロに近かったし、トラウマを引き出され逃れられない状況で恐怖のバロメーターは振り切れてしまっていた。しかし、彼さえ居れば仕方ない、やってやろう、という気になるのだ。「絶対に嫌だ、」と浅い息で答えたが、その言葉とは裏腹に覚悟を決めていた。これで死ぬのならそれは仕方がない、水面に顔を出していたって数分足らずで溺れるだろう。何で自分がこんな目に遭うのか、と一瞬考えたがどう考えても探偵のせいで、しかし探偵に出逢わなければ良かったとは、1mm足りとも思わないのだった。そう、探偵はそういう奴なのだ。すぐに厄介ごとを持ち込んで、自分を巻き込む。そういう、仕方のない奴なのだ。呆れたように少しだけ笑って、大きく息を吸い込んだ。)
──本当に、仕方のない奴だな、君は。

  • No.246 by Sherlock Holmes  2018-07-29 03:10:16 


(通路を駆け抜けジョンが閉じ込められた水槽を見つける。そこから頭はフル回転した。ジョンを救い出す手立てを構築しながら、同時にジャケットと靴を脱ぎ捨て水を水槽へと送り出しているポンプを止める。そして出入り用の蓋を開けた。途端に冷たい冷気が立ち上ってきて、それはシャーロックが水槽内に入るのを拒むようだ。だがシャーロックは一切躊躇することなく水派手に水しぶきをあげながら槽の中へと飛び込んだ。水は冷たいを通り越して体に痛みを与え、全身は強ばり締め付けられているようだ。しかし水中で目をあけ、その瞳にジョン・ワトソンを映した時、シャーロックの体は自由を取り戻す。ようやくここまでたどり着いた。ジョンは先程の指示通り息を止めて水中に潜っている。水を飲むよりかは幾分かマシだろう。それにこれからやることを考えれば水に潜っておいて貰わなければ困る。
飛び込んだ勢いのまま水槽の底へと泳ぐとパンドラの箱、爆弾を手に取った。エドワードが特殊仕様といって用意した「押せば5秒後に爆発するボタン」普通爆弾にそんなものは必要ない。おそらくこれが愉快犯であるエドワードがシャーロックの勝ちのために施した細工なのだろう。1度水面に出ると躊躇わずそのボタンを押し、爆弾を水槽の隅へと投げつけた。そしてすぐにジョンのもとに向かい、彼を守るように抱きかかえる。爆弾は水面下に沈み、やがて大きな水しぶきと共に爆発する。だが水で爆発の勢いを殺され、爆弾は水槽内の水を派手に揺らすだけに終わった。爆弾の破片が水中に離散しシャーロックの脇腹を掠めて切り傷を作ると、冷たい水が傷口に触れ痛覚を刺激している。だがここで怯んでいる場合ではない。ジョンに残された時間は少ないのだ。
水面に顔を出し周囲を見回すと目的のものを探す。必ずあるはずだ、パンドラの箱に残された最後の希望、爆弾の中に封じられた錠を開ける鍵が。波間に揺れる爆弾の破片の中で、ひとつ奇妙なものを見つける。それは円筒状をしていて、鍵を入れるにはぴったりのサイズだ。手を伸ばしてそれを掴む。冷たい水に浸かってすでに体は冷えきっており、手が震えていたが、なんとかかじかむ手で円筒を掴むと思いっきり捻る。開いた、という確かな感触があった。中から出てきたのは小さな鍵。最後の希望、ジョンに繋がれた鎖を解く鍵だ。肺に息を吸い込みジョンのもとへと潜る。再びジョンを抱きかかえると背中側の錠に鍵を差し込んで拘束を解いた。ジョンの体に巻きついた鎖を払いジョンを抱えて必死に足をばたつかせる。そしてついに、ジョンを水面上へと引っ張りあげた)
ジョン!しっかりしろジョン!返事をしろ!

  • No.247 by John Watson  2018-07-29 08:28:39 



(息を止めて水に潜る、それだけの行為だったが背中が粟立つ。身体が嫌だと暴れ出しそうになるのをなんとか抑えるが、長くは持たなそうだった。目を閉じているせいで彼の動きは分からなかったが、やがて激しい揺れと共に爆発の衝撃があった。しかしその時点で既に潜っていられる時間は限界に近く、ゴボ、と水の中で空気の泡を吐き出した。冷え切った身体には力が入らなかったし、酸素が無くなって意識は閉じかけようとしていた。その身体を引き上げる者があった、確かな温度を持った彼の手が腕を引き、鎖を解いて水面へと押し上げられる。しかし呼びかけに答えることができなかった、水が気道に詰まっているような息苦しさがあり彼の声が酷く遠くに聞こえていた。やがてひゅ、と喉を空気が通る音がして咳き込むのと同時に肺が酸素に満たされるのを感じた。終わったのだと理解しながらも、身も心も疲れきっていて、ぐったりと彼の肩に身体を預けた。何だかそのまま眠ってしまいそうだった。身体は低体温症を引き起こしそうなほどに冷え切り、その唇にも色はない。ただ自分を抱きかかえる彼の体温を感じて、微かに声を漏らした。)
──…シャー、ロック…

  • No.248 by Sherlock Holmes  2018-07-29 10:28:48 


__ジョンっ…意識を飛ばすなよ、ジョン!もう少しだ。もう少しで、僕らの221Bに帰れる!
(長い時間冷たい水に晒され冷えきったジョンの体はそれこそ死体のように冷たく、ジョンの死を感じて息を飲む。が、ジョンはすぐに気道を確保し弱々しく自分の名前を呼んだ。待ちわびたその響きに嬉しさと安堵で思わず腕に力が入り声は震える。だがまだ油断はできない。溺死は免れたがジョンの体は衰弱仕切っている、一刻も早くこの水槽から脱出しなければ。ジョンの体を抱えて出入り用の蓋までたどり着くとジョンを抱え直し、2人の体を一気に水から引き上げた。短い時間とはいえ凍えるような水に浸かっていた体は震え、脇腹の傷からは相変わらず痛みが脳を揺らしている。シャーロックの体はこれ以上動けそうになかった。レストレードに救急車を呼ぶよう指示しておいたのでもうすぐ強面警部と救急隊がここにやってくるはずだ。シャーロックの体は冷たいがそれ以上にジョンの体は冷たく、唇の色は変色して顔色も抜けきっていた。ジョンの体を震える手で抱き寄せる。少しでもジョンの体を温めるためだ。シャーロックの体温がジョンへと移っていく。意識が遠のきそうな冷たさだったが、ジョンがそれで助かるなら構わなかった)
ジョン…すまない。これは僕の因縁なのに…君を巻き込んでしまった……こんなっ、ジョン……僕の、せいだ…

  • No.249 by John Watson  2018-07-29 11:22:50 



──シャーロック、怪我をしてる…痛くないか、?
やっぱり君は、来てくれた──…僕の、世界一の探偵だ。
(水から上がった身体は2人ともびしょ濡れで、濡れ鼠のように震えていた。それでも自分の身体を抱きしめてくれる彼の身体はほのかなぬくもりを自分に移してくれる。スピーカー越しではない、耳元で聞こえる彼の声にひどく安心した。やはり彼は、どんな難題でも解決し、どんな絶望からも自分を救ってくれるのだ。彼に身体を預けたまま、相手の首に腕を回した。彼の体温を全身に感じられることが嬉しくて、未だに身体は震えていたがもう大丈夫だと思った、怖いことはもう何もない。彼のブラウスに血が滲んでいるのを見て、そして彼の身体が震えているのを見て、彼の背を軽く撫でた。彼は責任を感じているのだ、自分を救ってくれたというのに。気に病むことなんて何もないと言い聞かせるように、大丈夫だと優しく彼の背をさすりながら、少しだけ眠ってしまおうと思った。彼の肩に顎を乗せてその体温を感じたまま、目を伏せて。それが彼の言う意識を飛ばす事だとは思わずに、少しだけ彼の肩に掛かる重みが増した。)

  • No.250 by Sherlock Holmes  2018-07-29 11:46:39 


ジョン……今日君が感じた恐怖に比べれば、どうということない。っ、ダメだジョン!眠るな!…___、ジョン、君が眠ろうとする度にキスをする。もうすぐレストレードがくるんだ、水に濡れて抱き合ったままキスしてるところをレストレードに見られたくないだろ?
(ジョンは自分を責めることをせず優しく背中をさすってくれる。それだけで後悔や自責の念は和らいで、ジョンの体をより強く抱きしめた。こんなに酷い姿になってもジョンはシャーロックから離れていかない、その事実が嬉しかった。いつもはジョンの方が体温が高いのに、今その温度は逆転している。ジョンが自分を抱きしめる時はこんな感覚なのだろうかと場違いながら考えた。水槽の表側が騒がしい、スコットランドヤードが到着したのだろう。だが直後首にかかるジョンの腕から力が抜ける。上半身だけ体を離しジョンの顔を見るとジョンは目を伏せ眠ろうとしていた。ダメだ、ここまでこれたのに、ジョンを救えたのに、ジョンがいなくなる結末なんてありえない。ジョンの後頭部を支えると短いキスを落とした。だが唇が離れる際に舌先でジョンの唇をなぞり刺激を加える。ジョンの唇は青く氷のように冷たかったが、キスをする感覚はきちんとジョンに伝わっているだろう。くしくも外でキスはしないという約束は破られてシャーロックはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる。だが目だけは真剣だった。ジョンを眠らせてはいけない。彼の羞恥心を刺激して起きてもらうことにしよう)

  • No.251 by John Watson  2018-07-29 18:13:57 



…それは、最悪だな…シャーロック、寒い──もっと、背中をさすってくれ…
(不意の口付けに意識が引き戻された。お互いにその唇は冷たいものだったが、ようやく彼を身近に感じる事が出来るそれは酷く心地の良いものだった。しかし続く相手の言葉に、いつものようにあからさまに嫌そうな顔をして薄く目を開けた。シャーロックの作戦は成功と言えるだろう、仕方なく再び開いたそのエメラルド色の瞳が、じっと相手を見つめる。そのまま甘えるように相手の肩口に顔を埋めながら、もっと背中をさすって欲しいとねだった。朦朧としていた意識が少しはっきりしたことで身体の感覚や麻痺していた心が取り戻されてきたのだ。寒くて、もっと深く彼の体温を感じたくて、猫のように彼にしがみついて震えていた。離して欲しく無かった、彼の存在をはっきり感じることができて今になってようやく、麻痺していた怖いという感情が湧き上がって来て彼の腕をきつく掴んだ)

  • No.252 by Sherlock Holmes  2018-07-29 19:30:51 


そうだろ?僕らのキスを見たらドノヴァンもアンダーソンも黙ってないだろうな。…ジョン、君が望むなら、いくらでも。もう大丈夫だジョン、僕はここにいる
(ジョンが先程よりも意識を覚醒させこちらに不服そうな顔を向けると、そのいつも通りの顔に笑みを零す。ジョンは思惑通り意識をその手中に掴んだままでいる、しばらくはジョンが意識を飛ばすことはないだろう。交わされた目線が外れジョンは顔を埋めて背中をさすって欲しいという。ジョンの体はまた小刻みに震えていた。この震えは寒さのせいではない、今自分の身に起きたことをジョンが改めて自覚し始めたのだろう。ジョンのおねだりを断るわけがない。ジョンの頭を腕で包み込み、背中を何度もさする。時折ジョンの額にキスを落としながら震える体を温めるように、そして自分の存在をジョンに知らせるように、何度も優しくジョンの背中に手を滑らせた。だが反対にシャーロックの意識は少しずつぼやけていく。脇腹の傷を止血しないまま濡れた服に赤い血が広がって痛みは体の機能を停止させようとしてくる。きっと自分もジョンと一緒に病院送りだなとうっすら考えながらも、今はただ震えるジョンを抱きしめ彼を安心させることに集中した。バックヤードの遠くの方からバタバタと数人の足音が聞こえてくる。ようやくレストレードが自分達の居場所に気づいたようだ。だが間が悪い、呆れのため息をつきながらジョンを抱きしめたままでいた)

  • No.253 by John Watson  2018-07-29 19:50:03 



…君にも怖い思いをさせた、1人でよく頑張った、ありがとうシャーロック…僕も、君の側から離れたりしないよ。
(背中をさすって貰いながら、彼の耳元でそう囁いた。もちろん自分も怖い思いをしたが、自分を人質に取られて1人で推理を進めた彼だって怖かったはずだ。ほんの僅かな間違いで自分を殺してしまうかもしれないという恐怖が、少なからずあったはずだ。そんな状態の中、彼は1人で自分を救うために必死に戦ってくれたのだ。彼に抱きしめられたまま、その感謝を伝えて約束するように言った、何があっても彼のそばから離れないと。彼の反応が鈍っているのは、あっという間にそのシャツを赤く染めた血のせいだと気付いて、今度は彼の背中をさすってやる。大丈夫だと、病院を怖がる子供をあやす時のように優しく、その背中を撫ぜた。警察の足音が騒がしくなって、ようやくこの水族館から出られると安心した。暖かい布団が恋しかったが、自分たちが搬送される病院が、自分の勤務する大学病院でなければいいと、そんなことを考えて。)

  • No.254 by Sherlock Holmes  2018-07-29 20:28:49 


ジョン…!ジョンっ!ずっと僕の側にいてくれ、ジョン…君がまた窮地に陥ったとしても、必ず僕が助けにいく
(ジョンの言葉でずっと張っていた糸がふわりと緩んだ気がした。自覚は全くしていなかったが、シャーロックだってジョンを失うかもしれない可能性を突きつけられ、緊迫し恐怖しながら走っていた。意識が薄れていたせいかもしれない、顔がくしゃりと緩みまるで子供のような笑顔になる。自分の活躍を褒められた時のような無邪気な反応、その喜びを体いっぱいで表現するようにジョンを強く抱きしめ頬をジョンの額に擦り付けた。背中を撫でるジョンの手が心地いい。もうこんな出来事は二度とごめんだが、ジョンが窮地に立たされた時、ジョンが精神的に弱ってしまった時、ジョンが1人で傷ついている時には必ず側にいると心の中で誓いを立てた)

『シャーロック!ジョン!おい、無事か?!どういう状況なんだ、それ?!』

遅いぞレストレード。僕らを早く病院に…それと、これでエドワード・ピアースを捕まえろ。やつの体にGPS追跡タグをつけた。僕のスマホを使えば奴を追える
(ヤードと救急隊の騒がしい足音はようやく2人のもとにたどり着いた。レストレードがまずは2人の体の心配をするが、次に探偵と助手とがお互いを抱き合っている状況に眉をひそめる。救急隊員が2人を別々の担架に乗せようと準備をするなか、シャーロックはレストレードにスマートフォンを差し出した。水槽前でエドワードに掴みかかった時にこっそり追跡タグを服に取り付けたのだ。エドワードは悠々と逃げたつもりだろうが、捕まるのは時間の問題だろう。ジョンとシャーロックはそれぞれ毛布に巻かれ担架へとのせられる。ジョンと体が離れてしまったことを名残惜しいと思いながら、シャーロックはゆっくりと目を閉じて大人しく救急隊に運ばれていった)

(/お世話になっております!ジョン拐われる事件、とっても楽しくやらせていただきました!途中ジョンが泳げない設定を出していただくことでより状況に緊張感が増して探偵を必死にさせることができました。本当にありがとうございます。先にストーリーの方終わらせる方向に進めてしまったのですが、もしもう少しやりとりしたいことなどありましたら内容変更致しますので遠慮なくおっしゃむて下さい!もしこのままでよろしければ場面転換かなと思うのですが…いかがでしょう?)

  • No.255 by John Watson  2018-07-29 22:52:07 



(いえいえ、こちらこそありがとうございました!非常に緊張感があり、かつ2人の絆を見せつけられた素敵なストーリーでした。急にジョンが泳げない設定を盛り込んだのに対応していただきありがとうございます!ジョンは猫が大好き→そこから猫っぽい面を入れられたらなあという無理矢理な設定ではありましたが、展開に緊張感を持たせることができて良かったです。とても楽しかったです!
ですね、転換かと思いますが次はどうしましょうか…?甘、シリアス、と比較的交互に進んで来ましたが、ここで何か違う感じのを入れてみるのも良いかなと思いつつ、でもジャンルが思いつかず!悩みどころです…)

  • No.256 by Sherlock Holmes  2018-07-29 23:02:43 


(/こちらこそ、とでも楽しかったです!助手様とこんなに楽しくストーリーを作り上げることが出来て幸せです…
違う感じのものですか…どんな雰囲気がいいでしょう?休暇を楽しむ、とかだと甘方面にいっちゃいほうですね…何か非現実的な設定をやったり、とかでしょうか?)

  • No.257 by John Watson  2018-07-29 23:32:43 



(それはこちらの言葉です!いつもお付き合い頂いて本当にありがとうございます!
むむむ、自分で言っておきながら全くジャンルが思いつかず、これ!という例えも浮かばず…完全に思いつきの発言です、すみません!
助手としてのジョンじゃなくて医者としてのジョンをメインに描くとかだと、ちょっと視点が変わって面白いかもしれないですね!これまで探偵が助手の職場に来ることは無かったので、押しかけて来るのなんていかがでしょう?理由は捜査でも、あるいは暇つぶしでも構いませんが例えば突然患者としてやって来る。ジョンはすぐに帰らせようとするもののジョンの担当する診察室に入り浸って、仕事姿を眺めたりちょっかいを掛けたりして、気付かれたくないジョンと楽しくてしょうがないシャーロックというような!)

  • No.258 by Sherlock Holmes  2018-07-29 23:42:48 


(/おおおなるほどそれは面白そうですね!医者としてのジョンは今までになかった面ですし、ぜひやってみたいです!
では先日おっしゃっていた感じでジョンが数日間連勤で221Bに帰ってこず痺れを切らしたシャーロックが患者としてやってくる、という流れでいかがでしょう?)

  • No.259 by John Watson  2018-07-29 23:58:52 



(良かったです!その設定が良さそうですね。前提として、ジョンは休んでいる医師の代わりとして、急遽夜勤も込みの数日間泊まり込み勤務を頼まれてしまいしばらく家に戻れない忙しい状況。メッセージもなかなか返事が来ない、というような想定でいきたいと思います。
数日間会えず疲れている所に2人きりになって、珍しく自分から探偵を襲う助手とかも良いですね!)

  • No.260 by Sherlock Holmes  2018-07-30 00:16:49 


(/分かりました!助手のスマホに大量のテキストが溜まっていそうな状況ですね笑 探偵も久々に会えて上機嫌にちょっかいかけそうです。その状況で助手に襲われて戸惑う探偵もいいですね…!楽しみにしております!
開始ロルはどちらからにしましょうか?先に患者として探偵を行かせましょうか…?)

  • No.261 by John Watson  2018-07-30 00:27:35 



(ですね!では病院にやって来るところからお願いしても良いですか?その後に、探偵が来たことに気づきつつも平静を装って診察室に呼び込みたいと思います!)

  • No.262 by Sherlock Holmes  2018-07-30 07:08:28 


(/了解しました!ではしれっと病院にいきますね。引き続きよろしくお願いします/こちら蹴り可です)

(大学病院、そこに訪れる人間とは病院に勤めている職員か治療されるべき病人かに分けられる。診療受付に来る人間となれば病人であることは確定だ。だが今診療受付に立つ男は背筋をピンと張り顔色は元々の白さを除けば健康的で声が濁っているわけでもない。隣で受付をしている咳が止まらない老人に比べれば健康的そのものだった。だがその男は帰る様子はなくれっきとした病人として治療を受ける気でいる。受付の人間が戸惑いを見せるなか、男は口をVの字にしてこう言った)
名前はシャーロック・ホームズ、職業は諮問探偵。症状は喉の痛みと栄養失調、あとは心拍数の乱れです。あぁそれと担当医の指名を。担当医はジョン・H・ワトソン先生でお願いします。

  • No.263 by John Watson  2018-07-30 09:01:55 



(昨日までに比べれば担当する患者の数は減って来たが、まだまだ処理しなければならないカルテが山積みで、その上診療も絶えず入るものだから疲れるのも当然だった。診察と次の診察の間の時間にぐぐっと伸びをしながら、次の患者のカルテを看護師から受け取る。そこに書いてあるのは紛れもなく同居人である探偵の名前で、一瞬驚いた様子を見せたがついに押しかけて来たかと呆れたように溜息を吐いた。ズボンのポケットに入った携帯の振動回数から、彼が痺れを切らし始めていることは薄々気づいてはいたが、それにゆっくり返事をしている余裕はなかった。心拍数の乱れなら心臓の疾患を専門に扱っている医師の元に行くべきだと、その適当なカルテを見ながら、診察室の中から声を掛けた。)
──ホームズさん、どうぞ。

  • No.264 by Sherlock Holmes  2018-07-30 11:04:54 


…なるほど、狭い診察室内だとフローラルスプレーの香りがより強い。しかし清潔な白衣とシワのない綺麗なネクタイ、それと営業スマイルには実にマッチしている。女ウケは抜群だろうな。だが白衣の下に着ているシャツは洗濯はしてあるもののシワだらけ、アイロンをかける暇がなかった。つまり家に帰る暇もなく泊まり込みで勤務中。あぁこのことはよく知ってるんだった。それじゃ診察をどうぞ、ワトソン先生。
(名前を呼ばれ診察室に入るとわざとらしい笑みを浮かべて扉を閉めた。ジョンの格好は今までに見たことのない所謂仕事着だ。白衣のジョンなんて、ここに来なければ見ることはできないだろう。長らく会えずメールもほとんど返してこずで不機嫌だった気分はジョンの見慣れない姿を目にしたことでどんどん上向きになっていく。それに伴うように口は回り、挨拶代わりと観察して得た情報をひけらかしていた。ジョンはここに押しかけてきたことを嫌がるだろうがそんなことは関係ない。何か言われる前に患者用の椅子に座ると両手を広げて診察するようすすめた。ジョンはあくまでも医者としてこちらに接するらしい、ではこちらも患者として振る舞うことにしよう)

  • No.265 by John Watson  2018-07-30 12:11:25 



…お褒め頂き光栄です、ホームズさん。
お見事、今日も女性の患者さんから連絡先を受け取りました。それだけ喋れれば、まず喉には何の問題もないでしょうね。作る人がいないからと言って完全に食事をやめるようなことをしていては、当然栄養失調にもなります──それで、本題ですが。
(診察室に入って来た彼は、さぞ不機嫌そうな表情を浮かべているものだろうと思っていたものの、思いの他非常に楽しそうな顔をしていた。自分が医師として働いている姿を見たことがなかったから、面白がっているのだろう。普段患者に接するときのようににこりと笑みを浮かべながら仕事モードで会話を進めていく。見えていない白衣の中まで言い当てられ、忙しいから仕方ないのだと不服だったため、わざと白衣のポケットから連絡先の書かれた紙を取り出して見せてみた。皮肉を言いながら、カルテを手に椅子を回して相手に向き合う。)
君がここにいるのは、どういう訳だ?シャーロック。

  • No.266 by Sherlock Holmes  2018-07-30 12:38:58 


どういう訳って?僕が座ってるこの場所はなんだ?患者用の椅子だろ?つまり僕は患者だ。僕の体を見もしないで症状を決めつけるなんて職務怠慢だぞ。あれやらないのか?どんな病気で診察に来ても医者は必ず喉の状態をみて心音を聞くだろう?それと、その紙切れは僕が貰っておく。君には必要ない
(ジョンは鬱陶しがる心境を隠すためにあえて仕事モードでいるようだが、その姿は逆にシャーロックをさらに上機嫌にさせていた。営業用の笑顔を浮かべて患者に理路整然と丁寧な言葉を使う…ジョンの知らない一面を楽しげに眺めていた。221Bでわざと営業スマイルを向けられた時とは違う気分だ。何もかも新鮮でまだまだジョン・ワトソン医師のことを知りたい。いつもはシャーロックの探偵としての仕事を見せるばかりなのだから、ジョンの医者としての仕事ぶりをみる権利が自分にはある。ジョンは医者だ、自分が患者だと言い張ればシャーロックを邪険に扱うことはできないだろう。だが女性から渡された連絡先だけは気に入らず手を差し出しこちらに渡すよう言う。連絡先を受け取った時点でゴミ箱行きにしろと言いたいが、今はそれを攻めないでいよう、話が逸れてしまう)

  • No.267 by John Watson  2018-07-30 13:53:13 



──分かったよ、そんなに言うなら診察してやる。
シャツを脱いで。先に喉を見る、ついでに採血でもしていくか?
(変わらず楽しげな表情を浮かべる相手に呆れたようにため息を吐きつつ、彼の思惑通りそう答えた。相手の伸ばした手にそのまま紙切れを渡す、なんの気なしにした行動だったが、女性に連絡をしようという思惑が一切ないことを表していた。首にかけていた聴診器を耳につけながら、シャツのボタンを外すように促した。再び普段の仕事時の顔を見せながら、彼がボタンを外している間に彼に椅子を近づけて、口を開けさせると喉の状態を見た。やはり問題は一切なさそうだ、喉には赤みも扁桃腺の腫れも見られない。もちろん普段患者には、異常が見られなくてもきちんとその人の主張や不安を聞いて場合によっては薬を処方するわけだが、彼には薬を処方する必要がないことは分かっていた。ポケットから取り出したのど飴をひとつ、子どものように彼の手に握らせて微笑んだ。次は心音だ。)
…喉に異常はなさそうです、赤みも見られないし、扁桃腺の腫れもない。のど飴でも舐めていれば、すぐに治るでしょう。

  • No.268 by Sherlock Holmes  2018-07-30 17:57:13 


__君は医者なんだから当然だ。採血か、そうだなお願いしよう。この際僕の体が正常かどうかみておくのも悪くない
(素直に連絡先を差し出したジョンに満足気に笑みを浮かべると、番号が書かれた紙を2つに引き裂いてからポケットに入れた。ジョンは自分との約束を守ってくれているようだ。病院内のゴミ箱に捨てなかったのは他の同僚に連絡先を捨てた事を知られないためだろう。そういうところは頭が回るんだなとジョンの外面の良さを改めて知る。女性から貰った連絡先を捨てている事実を知るのはシャーロックだけなのだ。ジョンの指示通りジャケットを脱ぎシャツのボタンを外してはだけさせると大人しく口を開けた。ジョンが検死をしているときは背後からしか様子を伺うことができないが、自分を診察していると真正面から医者のジョンの顔を見ることができる。人間の体を観察する目、自分の知識と経験とを活用しながら自分の体を走るジョンの目はまるでハンターのようだ。喉の診察を終えても楽しげなシャーロックだったが、のど飴を握らされ少々不服そうな顔をしそれをポケットにしまう。)
…子供を診察した時は飴を渡してるのか。ちなみに僕は子供じゃないぞ。まぁいい、次は心音だな。警察の連中によると僕には心がないそうだから、確かめる良い機会だ

  • No.269 by John Watson  2018-07-30 19:52:01 



子どもは飴が好きだからな、大人しく診察を受けてくれたご褒美に。病院は怖くないって思ってもらわないといけないだろう?…キャラクターの絵がプリントされたものもあるけど、君もそっちが良かったかな。
(白衣のポケットに飴を忍ばせている理由を説明しては彼を観察していた瞳が相手を見つめ、悪戯に笑った。聴診器を相手の胸に当て、その音を聞く。医者としての真剣な表情で、ただ彼の心音と呼吸の音だけに意識を向けていた。当然、彼の心臓は動いていて優しい音が響いている。気持ちが落ち着くような気がしたのは、いつも彼と寄り添っている時に自分が聞いている音だからだろうか。そんなことを考えている自分に気付いて、はぐらかすように顔を上げて彼の心臓の位置に手を添えた。こんな時に限って、朝から絶えず舞いこんでいた患者のカルテが来なくなった。そろそろ最終受付が終わった頃だろうか、とすればこの男が今日診る最後の患者かもしれない。)
…心音、呼吸共に至って正常。心もちゃんとここにある。

  • No.270 by Sherlock Holmes  2018-07-30 20:24:40 


僕は飴は好きじゃない。だからキャラクターの飴もいらない。僕は子供じゃないって言ってるだろ
(不服な顔を浮かべていたところ、こちらに向けられたジョンの瞳は先程とはまるで違う色をしていて口元が緩みそうになる。ハンターの目をしていたと思えば次の瞬間には全てを赦してしまいそうな小悪魔な笑み。その落差にドクンと心臓が鳴った気がした。これを心拍数の乱れと言わずになんと言うのか。ジョンは聴診器をこちらに当てようとしていて急いで気持ちを落ち着かせる。ヒヤリとした金属の感触があったあとしばらく静寂の時が流れた。自分でやれと言っておきながら心音をジョンに聞かれるのはそれこそ心を覗かれるようなものだとうっすら考える。平時なら事を誤魔化すことなど容易いが、恐らく心音は嘘をつけない。聴診器の冷たい金属が離れたあと、今度はジョンの暖かい手が心臓の位置に置かれた。不意の行動にまたドクンと心臓が脈打つ。今度はジョンに心拍数の変化を知られてしまっただろうか。もう次の患者のカルテはこの部屋にこない。当然だ、自分が今日最後の患者になるよう狙った時間に来たのだから。胸に置かれたジョンの手に自分の手を重ねる)
腕の良い君が言うならそうなんだろう。僕の心はここにある。君が居たり居なかったり、連絡をくれたりくれなかったりでいちいち心拍数が乱れて大変だ

  • No.271 by John Watson  2018-07-30 20:53:06 



──今、心拍数が上がった。可笑しいな、不整脈かもしれない。僕が近くにいたら、もっと悪化するかもしれないね。…死んでしまうかも、
(相手の胸に添えた手に鼓動が伝わって、相手を見つめた。きっと今、自分がその肌に触れた瞬間に、彼は反応を示したのだ。少し揶揄うように笑みを浮かべ、少し身を乗り出して彼の耳元でそう囁いた。彼の不整脈はもっと酷くなって、心臓が止まってしまうかもしれない、と悪戯な笑みを浮かべたまま。羞恥心を煽るように、再び聴診器を当てた。久しぶりに彼に触れたことで、自分の中から欲が湧き出したのを感じた。疲れているせいもあるだろう、こんな気持ちになるのは珍しい。明るいエメラルドの瞳はいつもと同じように優しい光を灯していたが、その奥に欲が、熱が渦巻いた。彼の肌蹴たシャツを引いておもむろに立ち上がると、そのまま噛み付くようにキスをした。いつもの彼らしからぬ荒々しいキス、そしてわずかに場所を移動すると背中から彼をベッドに押し倒した。)

  • No.272 by Sherlock Holmes  2018-07-30 21:31:38 


っ、ジョン…?馬鹿なこと言うな、僕が診療受付で心拍数の乱れのことを言ったのはじょうだ___んっ…、___
(その瞬間にジョンの瞳はまた色を変えた。優しいふりをしても隠しきれぬ欲望が瞳の中にチラつき、一瞬にして抑制を振り切っている。ジョンの中で湧き上がった欲に晒されてまたドクンと心臓が脈打つ。ジョンは病院にいる限り医者として振る舞うものだと思っていたし、自分はそれを逆手にとって楽しむためにここに来たのだ。それなのに今目の前にいるのはそれこそ221Bでも見たことのない欲に忠実なジョンで、耳にかかる吐息は熱く甘い。そんな経験のない熱にあてられてシャーロックが抗えるはずもなく脳はすぐに蕩けてしまう。ジョンに引かれるまま乱暴なキスを受け、事を理解する前にベッドに押し倒された。ここは221Bと違って閉鎖空間ではない。いつ誰が入ってきてもおかしくないのに、ジョンはここで自分の欲をシャーロックに注ごうとしている。厄介なのはジョンが聴診器を胸に当てていることだった。ジョンの熱にあてられ、為す術もなく押し倒されて、誰がが来るかもしれない状況であると理解しているのに、どうしようもなく胸が高鳴る。ジョンの乱暴な欲に晒されていることに、ジョンといけないことをしているこの状況に、自分が興奮して心臓が早い鼓動を刻んでいるのがバレてしまう。聴診器を胸から外そうとジョンの手首を掴むが、うまく力が入らない)
ジョン、…ふざけるな、何してるっ……ダメだ、こんな……君は医者で僕は患者だろ、僕は不整脈じゃない、ちゃんと診察しろっ

  • No.273 by John Watson  2018-07-30 22:00:33 



…可笑しいな、不整脈じゃないならこの脈拍は何だ?
それとも、君はこの状況で興奮してるのか、シャーロック。病院の中で僕に押し倒されて、こんなに乱暴にされているのに。──ほら、どんどん鼓動が早まっていく。
(ジョンは少し目を細めて微笑んだ、それがこれまで見せたことがないほどに妖艶なものだとは自分でも気付かずに。押し倒した彼を上から見下ろしながら、その鼓動に耳を澄ませる。外の廊下を看護師が歩きながら談笑する声がした。ここは2人だけのあの部屋ではない、それにまだ誰もが行動している時間、そして自分は医師。だというのにベッドに彼を組み敷いてキスをしているのだ。その背徳感が、そして彼の鼓動が明らかに早くなっていくのが一層楽しかった。わざと彼にその鼓動の高鳴りを突きつけながら、彼の手を掴んで舌を絡めた。もしこの状況で看護師が入ってこようものなら、自分は確実に、患者に不貞を働くとんでもない医者とみなされる事は間違いなかったが。)

  • No.274 by Sherlock Holmes  2018-07-30 22:46:26 


それは…それはっ____っ、ぁ…じょ、んっ…__これ、…心音を、聞くの___ダメだ、はず、せ…
(可笑しい…それはこっちの台詞だ。こんなこと、想定外どころじゃない。想像だにしないことだ。ジョンをからかうだけからかって家に帰るだけのはずだったのに、今体はジョンの支配下にあってうまくコントロールが効かない。キスをしたわけでもないのにジョンが見たことのない妖艶な目をこちらに向けると思考回路が鈍っていくのが分かる。ジョンの言葉に反論したいのに脳内の歯車はこれっぽっちも回らず、瞳孔が興奮で開いていく。外の廊下から女性の声が聞こえてまたドクンと血が体を巡った。入ってくるかもしれない、ジョンとのこんな姿を見られるかもしれない…そんな動揺さえ聴診器を伝ってジョンにダダ漏れだろう。自分からジョンにする時はこんなにも精神が乱れることはないのに、ジョンに組み敷かれると意図も簡単に自分という存在は崩れてしまうのか。頭がクラクラしてくると、ジョンが自分の手を掴む。ただ手を握られるだけかと思えば、目の前で繰り広げられたのはまた想定外の光景だ。ジョンが自分の指を舌で絡めとる様はあまりにも艶やかで、息がつまった。ジョンの舌が指の合間を撫でる度に気持ちよさと擽ったい気分が混じりあった波が押し寄せて心音が乱れる。当然それは聴診器からジョンに知られているだろう。これでは自分の弱い所を教えているようなものだ。頭はぐちゃぐちゃで何故かは理解できないが目にうっすらと涙が溜まっている。その目でジョンを見つめながら聴診器を持つ手を必死に握り)

  • No.275 by John Watson  2018-07-31 10:51:53 



…僕が近くにいるとどんどん酷くなる。
怖くないよ、ほら──泣かないで、これあげるから。
(響く鼓動は、明らかにテンポも早く時折不規則になる。その事実を彼に伝えながら、聴診器を耳から首へとかけ直した。これでもう、心音ははっきりとは聞こえない。病院特有の真白で少し硬いベッドに組み敷いた彼は、普段とは全く違う表情を浮かべている。興奮と怯えが入り混じったような表情だ、自分が普段と全く違う表情を見せたことに酷く驚いているのは確かなようだった。それを上から眺めながら、少し虐めすぎてしまっただろうかと考えた。泣き出しそうな目をした彼に微笑むと、くしゃりとその髪を撫でてやる。いつも、診察が怖くて泣き出してしまう子供にするのと全く同じ宥め方で、優しく声をかけ、先程いらないと言われたキャラクターの飴をその手に握らせた。そっとその頰へキスを落とすと身体を起こす。先ほどまでの荒々しくも艶やかな姿から、普段の優しく面倒見の良い医者へと戻ろうと、やや乱れた白衣を整えて息を吐いた。)

  • No.276 by Sherlock Holmes  2018-07-31 12:44:23 


__、はっ、ぁ……ジョ、ン…___君の診断は、正しい。君が近くにいると僕の脈拍は乱れて悪化し、君に押し倒されて乱暴な欲をぶつけられても…僕は気持ちが昂っていた、自分のコントロールを失って死にそうな程に。だから治療が必要だ、君が医者なら僕を治療するべきだ。僕に必要なのはこんな飴じゃない、僕は子供じゃない。別のものが必要だ…分かるだろ、ジョン
(ジョンの耳から聴診器が外されると、ようやくうまく息ができるようになった気がして荒い息を吐いた。気がつけばジョンは先程の外面の良い医者へと戻っていて、手には飴が握らされている。だがまだ頭はぼんやりとして頬にキスされた箇所がじわりと熱い。ジョンは勝手に自分の欲をぶつけておいて勝手にそれを終わらそうとしている。理不尽がすぎると思うが、それはいつも自分がやっていることだと探偵は気付かない。とにかく、もう思考回路はぐちゃぐちゃで、それでいて足りない。今日はまだジョンが221Bに帰って来ない。こんな状態で1人あのフラットにいるなんて無理だ。飴をベッドの隅におき、体を起こしたジョンの背中に手を回すと逃がさないように力を込めてこちらに引き寄せ、再度自分の上に乗せた。ジョンが整えた白衣が再び乱れる。まだ逃がさないと熱の篭った視線を注ぎながら背中に回した手で白衣を強く握った。自分の欲望でジョンの清潔でシワのない白衣を汚していくようだった)

  • No.277 by John Watson  2018-07-31 15:46:35 



…確かに僕は医者だけど、探偵じゃないから何が必要かまでは分からないな。飴じゃなくて何だ?──もしかして、グレープ味の方が良かった?
(相手の言葉に首を傾げて見せる。違う味が良かったかと、少し笑みを浮かべ揶揄ってそう言ってみたが当然そういう問題ではないらしい。身体を起こしていたのに再び相手の方へ引き寄せられる、今度は彼自身の欲によってだった。白い綺麗な白衣にくしゃりとシワがつく、彼に身体を固定されたままじっとその瞳を見つめ返した。そろそろ彼を帰さないと、他の最終患者たちの波から外れてしまう、ただでさえこの男は受付時からだいぶ目立った様子だったというのに。欲のままに行動したのは一瞬のこと、理性的な普段の彼らしいキスを彼の頰に落とすと、普段の様子でそう諭すように声をかけた。)
…そろそろ帰らないと、風邪薬だけ処方しておくよ。家に持ち帰って、薬箱にでもいれておいてくれ。今の君には必要ないだろうから。──1人で帰れるね?僕も明日の朝には帰る。

  • No.278 by Sherlock Holmes  2018-07-31 19:01:47 


、ジョン…!そうやって、君はまた…僕を弄んで……!君が僕を煽ったのに!!
(ジョンを抱き寄せているのに、その瞳は至って普段通りで、早く帰れとこちらを諭してくる。これ以上この診察室にいればさすがに他の職員が様子を見に来るだろう、もうここにいることはできない。だがジョンほど簡単に体に点った熱を落ち着かせることはできなくて、やり場のない感情がジョンの背中をキツく握ることによって現れた。このままでは厚い白衣越しでも指の跡が残ってしまうかもしれない。それでも今は構わなかった。このまま離れてしまうくらいなら、少しでもジョンに自分を刻みたい。大人しく帰るしかないのは分かっているが、このままでは体の熱を1人では処理しきれない。それならばせめてそれを消して欲しいと最後の願いを口にした)
…分かった、そろそろ他の職員がくる時間だな。でも、ジョン…その前に僕にキスしてくれ。それで帰る…ちゃんと、1人で帰って、明日の朝まで君を待つ

  • No.279 by John Watson  2018-07-31 23:40:50 



…シャーロック、ここで抑えておかないと歯止めが利かなくなる、──でも今君を返したら、寂しさを紛らわすために知らない女でも連れ込まれそうだ。
(相手の言葉と白衣をきつく握りしめてくる手に、困ったようにため息をついて相手の名前を呼んだ。これ以上は自分でも歯止めが利かなくなると、そうなってしまえば一層帰らせるのが嫌になってしまうと思って自制したというのに。しかし彼の様子を見ていれば、その熱を持て余して他の誰かに寂しさをぶつけてしまいそうな危うさを感じてそう答えた。ベッドに座る彼のために背を屈めて、顎を支えながらその唇を優しく奪った。決して荒々しいものではないが、彼を帰したくないという欲がありありと反映されているそれは、医者と普段の彼との境界線を揺らいでいるような深いキスだった。自分だって、熱を持て余しているのだ。)

  • No.280 by Sherlock Holmes  2018-08-01 00:54:42 


___、…ジョン……僕が他の女を連れ込むなんて、ありえない。昔の君と一緒にするな。このまま帰ったらフラットの壁に埋め込まれる銃弾の数が増えるだけだ、安心しろ
(乱暴にされた時とは違う優しくジョンの想いが注がれるようなキス。顔を上向けにされそれを一心に受けると、全身にジョンからの熱が回っていくようだった。熱を抑えるためのキスだったはずなのに、熱が収まる気配はない。そしてジョンだって医者の仮面を被って必死に熱を誤魔化して取り繕うとしているのだ。歯止めがきかなくなる…そんな歯止め外してしまえばいい。バレないようにすればいいだけだ、そしてジョンの外面が保たれるように少し細工をしてやればいいだけだ。数日の空白の後やっとジョンと会えて今は二人きりなのに、こんなにも早くその時間が終わるなんてありえない。ベッドから立ち上がるともうすぐ看護婦が取りに来るであろうカルテをひとつのカゴにしまい、外の様子を伺ってからそれを廊下にだす。静かに扉を閉め施錠を施すと部屋の電気を消した。ゆっくりとした動作でジョンの元に戻るとそっとジョンを抱きしめる)
…ジョン、これで君はこの部屋から何かの用事で一時的に出ていったように見える。職員が夜勤と完全に交代しおえるまではみんな慌ただしく動いてる。少しの間なら君がいなくても誰も気にしない、どこかにいるだろうで片付けられる。……部屋が暗いこの状態で声を殺せばもう少し君と一緒にいれる

  • No.281 by John Watson  2018-08-01 08:43:51 



…こんなに熱を持て余しているのに、暗い部屋で2人きりなんて──君は、僕を誘っているのか?折角、自分で自分を制御しようとしたのに。
相変わらず、こういう悪知恵だけは働くな。シャーロック。
(確かに彼が女性をあの部屋に連れ込んだことなどなかったし、女性にそれほど執着しているわけでもなさそうだったが、この間の一件があって以降彼に独占欲が高まっているのは確かだった。女性を連れ込まれでもしたら堪ったものじゃないし、その可能性も無くはないと思ったのだ。彼はいとも簡単に2人で病院から切り離される時間を作り、廊下の明かり以外ない薄暗い部屋に中に2人きりになった。ここは病院だが、薄暗い室内と2人の熱が相まってなんだかいっぱしの恋愛映画のようだった。以前の自分が女性とこの空間に2人になったら、当然誘われているものと思っただろう。薄暗い部屋の中で熱を帯びた瞳が相手をじっと見つめて)

  • No.289 by Sherlock Holmes  2018-08-01 11:00:17 


そうだ、ジョン…僕は君を誘ってる。僕は今すぐ君に触れたい、君に触れて欲しい。君が自分を制御するなら僕がその制御を外してやる_____こっちだ、ジョン
(暗く静寂が流れる室内では2人の声だけが反響するようだ。先程ジョンがやっていたように耳元に口を近づけると吐息がかかるように甘い誘惑を囁く。そしてジョンと視線を交わした。熱い視線をじっと見返す探偵の目も抑えきれない熱を帯びていて、その目線を外さないままジョンの白衣に手をかけた。ワトソン医師の象徴たる白衣のボタンを外しそれを脱がせ、仕事中しかしないネクタイも外してしまう。そうしてやれば目の前にいるのはいつものジョン・ワトソンだ。そしてジョンの手を引き診察用のベッドに場所を移動させた。自分がジョンを誘うなんて、しかもあのフラットではなくジョンの職場の病院内で…少し前と比べて随分と人間らしい行動をするようになってしまったと改めて思うも、それがジョンのせいだと思えば悪い気もしない。ジョンの後頭部に手を添え上を向かせるとキスを落とす。長く深いキスはしばらくお互いの距離をゼロにしていた)

(/しばらく下げ進行でいきますね!)

  • No.292 by John Watson  2018-08-01 12:09:19 



…へえ、君も随分大人になったんだな。僕を誘うなんて。
(相手の返答にそう言って笑みを深める。女性との関係も、恋愛というものさえ知らなかった彼が、今はこうして大人びた熱っぽい瞳でこちらを見つめて愛を囁く。大人しく顎を上げて相手と口付けを交わしつつ、不意にドアの外で足音が止まったのに気付いて息を潜めた。)

『あら、ワトソン先生診察室にはいないみたい。カルテも出てるから、あの患者さんももう帰ったのね。来た時からすごく元気そうだったのよ、どうしてもワトソン先生に診てもらいたかったみたい。』
『ワトソン先生人気だから、そういう熱心な患者さんも多いのよ。ほとんどが女性の患者さんだけど、たまに男性の患者さんもいるのよね。──ねえ、今彼女いると思う?』

(受付にいた女性看護師たちの声。診察室の前でカルテを回収しつつ楽しげに立ち話をしているようだった。仕事仲間が扉を隔ててすぐそこにいるのに、彼とキスをしている。このままでは頭が熱で回らなくなりそうだ、それが一層羞恥心を掻き立て、思わず相手の肩を押した。)

  • No.294 by Sherlock Holmes  2018-08-01 12:54:12 


(ジョンと未だ長い口付けをしていると、カルテを取りに来た看護師達の声が聞こえてくる。思惑通り彼女らはジョンが外に出ていると思っているようだ。このまま気にせず口付けを続けようとしたところで、ジョンがこちらの肩を押して離れようとしてくる。先程は自分から押し倒したくせに。看護師が自分を話題にしていたから彼女らの存在を強く意識してしまったせいだろう。離れようとするジョンの体を逃がさないようにジョンの背中に手を回し体を固定すると、キスをしたまま2人の体を扉の方へ、つまり看護師に近づくように押しやる。ジリジリと体を移動させ扉近くの壁にジョンを押し付けた。扉の向こうから死角になるギリギリの位置を陣取ると、一旦キスをやめ、人差し指を口にあてる)

君は男からも人気なのか?あの看護師達に今の君の姿を見せればあんなくだらない会話は止めるてくれるか…試してみようか?
(ジョンにやられるぶんには人に知られることがどうしても羞恥心を煽ったのに、自分からするとなるとその羞恥心は逆に利用するものとなる。女性人気が高いのは分かっていたが男性でも通う人間がいるとは初耳だ。そんな輩もあの看護師達もジョンに近づけることさえ本当は許し難い。声をぐっと潜めて焦るジョンをいたぶるような目で見つつわざとリップ音を立ててキスをした。扉の向こうの彼女らには聞こえないだろうが、静かな診察室内にはその音が鳴り響いた)

  • No.296 by John Watson  2018-08-01 13:10:48 



──そんな訳があって堪るか、君みたいな酔狂な患者がもう1人くらいいたんだろう。それか、彼女たちの妄想だ。
(声を潜めつつそう反論したものの、診察室のドアすれすれの壁に押し付けられると流石に息を飲んだ。こんな場所で、少しでも物音を立てれば、あるいは位置がずれれば彼女たちに見られてしまうのだ。今度はこちらが相手のペースに飲まれる番だった。声を漏らさないように必死になるせいで唇からは甘い吐息が溢れる、彼に壁に押し付けられたままそれをやめさせることも出来ずになすがままだ。静かな診察室に響くリップ音が一層頭を靄がかからせる。暗い室内で、わずかに差し込んだ光に照らされた瞳が扇情的な色を浮かべた。)

  • No.299 by Sherlock Holmes  2018-08-01 16:18:54 


そんなやつは1人だっていたら困る。女性の噂は下らないものが多いがこと恋愛絡みに関しては正確だ。せめてこのキスの音だけでも聞こえれば、彼女達もワトソン先生に相手がいることくらいは分かるんじゃないのか
(ジョンの瞳は艶めかしく光っていて、先程自分を組み敷いていた時とは違う欲を掻き立てる。もっとジョンの狂った姿を見たい。ジョンは焦燥感と羞恥心で呼吸の仕方もままならない。このまま煽り続ければ声を我慢して溜め込んだ分強い反動がくるかもしれない。そうすれば外の看護師達に確実に気づかれてしまうのに、シャーロックはそれを望むようにキスをやめなかった。キスはわざと短く、しかし確実に音を立てるように何度も重ねる。ジョンの口から漏れる甘い吐息にあてられてこちらの頭脳も溶けていきそうだ。今はただジョンが壊れるまでキスを続けようとジョンの片手首を握り拘束し、さらにジョンを追い詰めていった)

  • No.300 by John Watson  2018-08-01 17:37:18 



そんなこと言ったって、僕が認識しているのは女性患者だけだ──ッ、ん…は、やめ──!
(壁に押し付けられたまま追い詰めるように何度も短いキスが繰り返される。呼吸が浅いせいで一回で酸素を多く取り込めずに唇から溢れる艶めかしい声が僅かに大きくなる。これ以上はだめだと、彼の口元を手のひらで抑えながらまだ外にいるであろう看護師の言葉に耳を澄まそうとした。足に力が入らなくなりそうだったが、もしそれで物音を立てて彼女達に聞かれでもしたら、それこそ何と言い訳をすれば良いだろうか。しかし自分自身で歯止めをかけていた理性を半ば強制的に外されているのだから、やめて欲しいのかもっと欲しいのか、自分でもよく分からなくなって来ていた。それが瞳に扇情的な色を宿すのだった。)

  • No.301 by Sherlock Holmes  2018-08-01 18:37:02 


___ダメだジョン。まだ女性患者のことを意識してるのか?それならここで僕としたことをいつでも思い出せるようにしておかないと。そしたら女性患者を気にすることもなくなる
(ジョンの手によって口が塞がれキスを制止させられたが、すぐにその手を片手首を掴んでいた手で外し、両手を纏めあげてジョンの頭上で壁に押し付け固定する。もう片方の手はジョンの腰に回し、ジョンがその場に崩れ落ちることも許さない。廊下に立つ看護師達は未だ立ち話に夢中でジョンに彼女はいないはずだとか、ジョンのこんな仕草が好きだとか、相変わらずジョンの話題で花を咲かせている。ジョンは自分のものなのに、いつか自分が彼女になれるかもしれないとそう彼女らが思うのさえ黙認できない。短かったキスは徐々に唇をなぞるようなキスへと代わり、しかし口を離すのは一瞬でジョンに酸素を与えないようにする。ジョンの瞳は相変わらずシャーロックの欲情を駆り立てて、自分を保つため必死に体の熱に抗おうとしているのが分かった。もうすぐだ、もうすぐジョンの理性が崩壊する。ジョンに静かにしろと言っておきながら、ジョンの甘い声をこの部屋中に、そして廊下へと響かせたくてたまらない。ジョンは自分の手によってこんなにも乱れて自分しか知らない姿を見せるんだと証明したい。ジョンを拘束する手に一層の力を込めたあと最後のひと押しとばかりに、ジョンの背を指でツツッと撫でてやった)

  • No.302 by John Watson  2018-08-01 22:03:04 



──ッ…シャーロック…ん、ぁ…は、
(彼のキスは一層深く、身体を芯から溶かしてしまいそうなほどに熱いものに変わり、腕を纏め上げられて壁に押し付けられる姿はひどく情けないだろうと考えた。しかしそれよりも焦らすように短く、それでいて何度も繰り返されるキスに理性が熔け崩れてしまうのが先だった。何度も彼の行為を制止していたものの、今はただ本能のままにキスに没頭していた。ドアの外で会話に花を咲かせる看護師達の声も笑い声も、今は聞こえなくなっていた。もっと、もっと彼が欲しい、満たされたい。甘い微かな声が室内に反響して、一層互いの熱を高めるのだった。)

  • No.303 by Sherlock Holmes  2018-08-01 22:36:49 


___ジョン、…、___
(キスの合間に発せられるジョンの言葉はついに言葉でなくなり甘い吐息だけになって、思わずほくそ笑む。ジョンの理性は崩壊した。もうキスを拒むようなことはしないだろう。両手首を拘束していた手を緩めてジョンの両腕を自分の首にかけると、空いた手をジョンの後頭部に添えて頭を固定する。唇を重ね、そのまま舐るようにキスをする。唇を離さないままの貪るようなキス、ジョンに息継ぎする暇さえ与えずただ自分の欲望をジョンへと注いだ。いつの間にか診察室の前にいた看護師達は去り、また二人きりの時が訪れる。そうすればジョンとのキスに一層意識は向いて、よりジョンとの行為に没頭していくようだった。ジョンの苦しげで甘い吐息が脳を揺らし腰の力は抜けていく。ジョンを壁に押し付けつつ熱で溶けそうな自分の体は壁側に預け、ジョンとのキスを堪能していた)

  • No.304 by John Watson  2018-08-02 04:48:24 



──ン、は…っ、!
(足に力は入らなかったが壁に押し付けられていことでなんとか今の体勢を保っている状態、息継ぎの暇がなく喘ぐように酸素を取り込みながら彼の首に腕を回し2人きりの暗い部屋でキスを繰り返す。なんと背徳的な行為だろうか、自分は医者でまだ勤務の途中、ここは仕事場だと言うのに甘い吐息を響かせている。熱に浮かされ、考えることも出来ない。少しだけ働く頭の片隅で、今夜は彼を帰らせなければ良いと考えた。今帰られてしまえば、我慢できない。ようやく唇が離れると、完全に熱に浮かされた甘い瞳が、暗闇の中相手を見つめて)

  • No.305 by Sherlock Holmes  2018-08-02 08:26:29 


…ん、ぁ…ジョ、ん……は、っ…____ジョン、今夜は…君から、離れたくな、い。もっと、君と…ぐちゃぐちゃに、なりたい
(キスに夢中になっているとついに体の力が抜けきって、ガクンと膝が折れた。それを壁に手をつくことで転倒を阻止する。もう立っているのは限界だ。ジョンの足の間に体を割入れ、臀部に腕を添えると最後の力でジョンの体を抱き上げた。そのまま崩れるように診察用のベッドへ流れ込む。硬いベッドはガシャンっと派手な音を立てたがもうそれに気付く人間は外にいない。のぼせた頭は何も考えることができず、ジョンに陶酔した目を向けながら荒い息で欲望のままに言葉を口にした。ジョンとこのままいたい、帰りたくない。酷い我儘だが、ジョンも同じことを考えているという確信があった。どちらにしろこんな砕けた腰では221Bにたどり着けそうにない。ジョンをさらに求めるようにこちらに抱き寄せるとお互いの口を軽く開き、またひとつ深いキスを落とした)

  • No.306 by John Watson  2018-08-02 21:35:01 



…っ…そろそろ、診察室を開けないと…怪しまれる、
(かろうじてそう答えたものの、相手の首に腕を回したまま甘い口付けに身を委ねていた。これまで他の女性といくら口付けを交わしても、それ以上の事をしても満たされることのなかった渇きが、彼とこうしているだけで癒されていくのを感じていた。夜勤の医者があまり長く部屋を空けていてはならない、彼とずっとこうしていたいと言う思いは強かったが、それは明日からの連休に取っておこうと考えた。)

  • No.307 by Sherlock Holmes  2018-08-02 22:24:48 


っ、ジョン…!……_____分かった
(自分の欲をさらけ出したのにジョンは僅かに医者としての自分を取り戻したようだ。途端に顔は顰め面になり、まだ熱の冷めきらない目でジョンを文句をいいたげに見ていた。だがチラリと時計をみるとタイムリミットは迫っていて、長い時間をかけて文句を飲み込んだあと一言了承の言葉を口にする。ジョンだって同じ気持ちなのは首に絡まる腕でよく分かっているのだが、表情は相変わらず不満げでベッドの隅に置き去りにされていたキャラクター柄の飴を開封すると口に放り込んだ。ジョンから体を名残惜しげに離しベッドに座る形になると大きく深呼吸をして体の熱を冷ましていく。目を閉じ頭の中で軽い思考実験を行えば意識は欲望の熱からなんとか剥がれていった。ずっとはだけていたシャツのボタンを止め軽くシワを伸ばすとジョンの方へと振り返る)
…明日の朝まで待ってる。早く僕らの家に帰ってきてくれ、ジョン

  • No.308 by John Watson  2018-08-03 05:00:50 



…明日からは、連休だ。何日も我慢させたから、君の好きにして良い。
(一度自分を落ち着かせるために息を吐くとそう言って、脱いだ白衣を再び羽織った。ネクタイはもう到底する気にはならなかったが、夜勤なので許されるだろう。本当は帰って欲しくなかったし、いつまでも2人で欲の赴くままに愛を囁き合っていたかったが、今は再び医者としての理性が戻ってきてしまったのだ。明日の朝戻った時には、心ゆくまで甘えよう、その後の連休も寂しい思いをさせた彼の好きにさせてあげようと思いながら、彼が変えるための人通りの少ない裏口を教えて)
…そこを通っていけば、人目にはつかない。もう遅いから、気をつけて。

  • No.310 by John Watson  2018-08-03 09:15:05 



(楽しかったです!スリルと探偵の妖艶な雰囲気に飲まれてしまいました…!お礼を言い忘れていましたが、荒らしと指摘してくださり助かりました!なんと、そんな素敵な場所が??ここでも十分満足はしていますがとても気になります…今以上にもっとイチャイチャしたい時とかも使えそうですね!確認がてらに、という感じでも良いのですが、ジョンが夜勤明け帰ってきたその後のイチャイチャだけ、そちらでやってみるのなんていかがでしょうか?)

  • No.313 by John Watson  2018-08-03 11:20:03 



(随分と荒らしが多いですね、ここを見られていたのか、それとも待ち合わせとタイトルに入っているから適当に荒らされたのか…あそこからのパスワードの共有などが難しそうですね、とりあえず書き込みます!偽物がたくさんいますが、すぐに見つけてもらえそうです笑)

  • No.314 by 匿名さん  2018-08-03 11:23:02 

移動は規約違反ですよ

  • No.315 by Sherlock Holmes  2018-08-03 11:37:17 

>>314
(/そうだったのですね大変失礼致しました…不適切な発言はこちらから削除申請出させていただきます。ご指摘下さりありがとうございました)

  • No.316 by John Watson  2018-08-03 16:51:42 



大変申し訳ありません……なぜか履歴?が消えてしまって、検索も出来ず行き方がわからなくなってしまいました。
大変お手数なのですが、再び招待をお願いしてもよろしいでしょうか。また、合言葉やURLの保存などの解決策があれば教えていただきたいです。

  • No.317 by Sherlock Holmes  2018-08-03 17:16:59 


内容いじったせいかも知れません…今はアクセスできますか?それかトップページの1番上にある参加中ボタンを押しても表示されないでしょうか…?無理そうでしたらまた待ち合わせ用たてますね!

  • No.318 by John Watson  2018-08-03 17:30:55 



すみません、見つかりません…もしかすると、常にネットをプライベートモードで使用しているせいかもしれません。次は通常モードで、URLも控えておくようにするので、再度待ち合わせをお願いしてもよろしいでしょうか。
嫌な思いをさせてしまうことを何度も申し訳ありません;;

  • No.319 by Sherlock Holmes  2018-08-03 17:41:01 


いえいえ恐らく此方がタイトル編集してしまったせいかと…あまり仕様を把握しておらずご迷惑おかけしました;
嫌な思いだなんて、全く感じておりません!むしろこちらの不手際でドタバタさせてしまって申し訳ないです…

  • No.320 by Sherlock Holmes  2019-08-02 00:58:34 


君はもうここには来ないと言っていたが、更新通知を切っていなければこのメッセージは君に届くだろうか。向こうにはそういう機能がないから、ここからもメッセージを送っておく。
ずっと君を放っておいた僕がすることじゃないが……向こうで君を待っている。

  • No.321 by John Watson  2020-07-19 00:05:04 



勝手に姿を消しておきながら、今になって此処に書き込む事を許して欲しい。

半年前、僕らの部屋が消えた事に気付いて、幾度となく長らく放置してしまった事を心から後悔した。大切な物は失ってから気付いても遅いのにね。だけど、また此処に書き込むなんてあまりに身勝手過ぎると思って、君との時間を忘れようとした。
なら今更何を未練がましく、って思うよね。君が此処の通知に気付く可能性もきっと少ないだろう。
だけど、急に、何故だか分からないけれど本当に突然、君が恋しくて堪らなくなったんだ。それで、久しぶりに此処を開いてこうして言葉を綴る事になった。

君から返事が来る事はきっとない。分かっていても、止められなかった。もし、もしも君がこれに気づいたら、もしも僕と少しでも言葉を交わすことを許してくれるなら。
ひと言でも良いから、話がしたい。何も言わずに留守にした事も、謝らせて欲しい。

そんな一縷の望みを掛けて、此処に言葉を残すことをどうか許して欲しい。親愛なる探偵に、愛と懺悔を込めて。

  • No.322 by Sherlock Holmes  2020-07-19 01:14:36 


まさか君から連絡をしてくれるなんて思いもしなかったよ。確かに君はあの部屋からいなくなったが、あの部屋の存在を消したのは僕自身だ。残しておけば良かったのに、君がいなくなった事実に向き合うのが怖くて、全てを消してなかったことにしてしまった。この場所が簡単に部屋を消せる所じゃなくて良かったよ。

でもこの部屋の通知を切らない程度には君にまた会えればとどこかで願っていたし、実際通知がきて驚くほど胸が跳ねたよ。そして僕もまた、君といつか話ができればと思っていた。君とは、他の誰とも今後一生作れない特別な繋がりがあると思っていたから……というと僕にしては詩的で感情が入り過ぎているな。

ただ僕が言えることは、ひとつだけ。
おかえり、ジョン

  • No.323 by John Watson  2020-07-19 01:39:58 



──嗚呼、まさか君がこんなに早く返事をくれるなんて、また暖かく僕を迎えてくれるなんて、思っても見なかった。きっと通知はもう切っているだろうと思っていたんだ。
此処が残っていて、書き込んでみて本当に良かった。

君には本当に悪い事をした。前にも向こうで言った事があったかもしれない。あの時は、君とはあの場所でいつでも会えるんだって、変な甘えが生まれていたんだ。…長く一緒に居たからこその、狡い甘えだったと思う。ごめん、君を僕の怠慢で1人にして。それと、こんな僕を迎えてくれてありがとう。

ただいま、シャーロック。…君にお帰り、と声をかけて貰う心地良さをもう随分と忘れていたみたいだ。
僕たちはまた、前みたいな関係に戻れるかな。勿論、今すぐに僕とやりとりを再開してくれって事じゃない。ただ、2人で他愛もない事を話して笑い合うフラットに帰る事が許されるのなら、僕はまだ君と話がしていたい。

  • No.324 by Sherlock Holmes  2020-07-19 02:16:04 


僕も君のことをきちんと待っていられなくてすまなかった。君とのやりとりにもっと余裕を持ってやれれば良かったのに、僕が勝手に焦ってしまったんだ。そして君に断りもなしに2人の場所を消してしまって悪かった。

君に名前を呼ばれるのはこんなにも心地よかったんだな、思い出せて嬉しいよ。
もちろん戻れる。僕も君となんてことの無い日常を過ごしたい、君と一緒に居れればそれでいい。またあちらに部屋を作ってもいいし、もし前の場所のURLが分かれば前の部屋を復活させることもできるはずだ。

もっと君と話したいんだが次に返事をできるのは明日か明後日の夜くらいになる。少し遅れるが、必ず返事をするよ

  • No.331 by ビギナーさん  2021-04-28 17:18:50 

移動は違反ではないのですか…?
例外があるのでしたら教えて頂きたいです。

  • No.332 by 匿名さん  2021-04-28 17:29:12 


>>331

移動は違反ですし、規約に記載されている事が全てですので例外というものも存在しません。
一目見てわかる通りこのトピの方達はsageて会話を進めていらっしゃったので、たまたま誰も気付かずに見逃されてしまっただけの話でしょう。
このようにわざわざ何ヶ月も前のトピを晒しageて質問するまでもなく、「バレなければ問題ない」が通用しない事くらい、少し考えれば明らかだと思うのですが…。

  • No.333 by ビギナーさん  2021-04-28 18:11:19 

さげやあげというものを知りませんでした。
非常識で申し訳ありませんでした…。

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