助手 2018-05-23 21:25:11 |
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…君にも怖い思いをさせた、1人でよく頑張った、ありがとうシャーロック…僕も、君の側から離れたりしないよ。
(背中をさすって貰いながら、彼の耳元でそう囁いた。もちろん自分も怖い思いをしたが、自分を人質に取られて1人で推理を進めた彼だって怖かったはずだ。ほんの僅かな間違いで自分を殺してしまうかもしれないという恐怖が、少なからずあったはずだ。そんな状態の中、彼は1人で自分を救うために必死に戦ってくれたのだ。彼に抱きしめられたまま、その感謝を伝えて約束するように言った、何があっても彼のそばから離れないと。彼の反応が鈍っているのは、あっという間にそのシャツを赤く染めた血のせいだと気付いて、今度は彼の背中をさすってやる。大丈夫だと、病院を怖がる子供をあやす時のように優しく、その背中を撫ぜた。警察の足音が騒がしくなって、ようやくこの水族館から出られると安心した。暖かい布団が恋しかったが、自分たちが搬送される病院が、自分の勤務する大学病院でなければいいと、そんなことを考えて。)
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