助手 2018-05-23 21:25:11 |
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それは…それはっ____っ、ぁ…じょ、んっ…__これ、…心音を、聞くの___ダメだ、はず、せ…
(可笑しい…それはこっちの台詞だ。こんなこと、想定外どころじゃない。想像だにしないことだ。ジョンをからかうだけからかって家に帰るだけのはずだったのに、今体はジョンの支配下にあってうまくコントロールが効かない。キスをしたわけでもないのにジョンが見たことのない妖艶な目をこちらに向けると思考回路が鈍っていくのが分かる。ジョンの言葉に反論したいのに脳内の歯車はこれっぽっちも回らず、瞳孔が興奮で開いていく。外の廊下から女性の声が聞こえてまたドクンと血が体を巡った。入ってくるかもしれない、ジョンとのこんな姿を見られるかもしれない…そんな動揺さえ聴診器を伝ってジョンにダダ漏れだろう。自分からジョンにする時はこんなにも精神が乱れることはないのに、ジョンに組み敷かれると意図も簡単に自分という存在は崩れてしまうのか。頭がクラクラしてくると、ジョンが自分の手を掴む。ただ手を握られるだけかと思えば、目の前で繰り広げられたのはまた想定外の光景だ。ジョンが自分の指を舌で絡めとる様はあまりにも艶やかで、息がつまった。ジョンの舌が指の合間を撫でる度に気持ちよさと擽ったい気分が混じりあった波が押し寄せて心音が乱れる。当然それは聴診器からジョンに知られているだろう。これでは自分の弱い所を教えているようなものだ。頭はぐちゃぐちゃで何故かは理解できないが目にうっすらと涙が溜まっている。その目でジョンを見つめながら聴診器を持つ手を必死に握り)
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