助手 2018-05-23 21:25:11 |
通報 |
__ジョンっ…意識を飛ばすなよ、ジョン!もう少しだ。もう少しで、僕らの221Bに帰れる!
(長い時間冷たい水に晒され冷えきったジョンの体はそれこそ死体のように冷たく、ジョンの死を感じて息を飲む。が、ジョンはすぐに気道を確保し弱々しく自分の名前を呼んだ。待ちわびたその響きに嬉しさと安堵で思わず腕に力が入り声は震える。だがまだ油断はできない。溺死は免れたがジョンの体は衰弱仕切っている、一刻も早くこの水槽から脱出しなければ。ジョンの体を抱えて出入り用の蓋までたどり着くとジョンを抱え直し、2人の体を一気に水から引き上げた。短い時間とはいえ凍えるような水に浸かっていた体は震え、脇腹の傷からは相変わらず痛みが脳を揺らしている。シャーロックの体はこれ以上動けそうになかった。レストレードに救急車を呼ぶよう指示しておいたのでもうすぐ強面警部と救急隊がここにやってくるはずだ。シャーロックの体は冷たいがそれ以上にジョンの体は冷たく、唇の色は変色して顔色も抜けきっていた。ジョンの体を震える手で抱き寄せる。少しでもジョンの体を温めるためだ。シャーロックの体温がジョンへと移っていく。意識が遠のきそうな冷たさだったが、ジョンがそれで助かるなら構わなかった)
ジョン…すまない。これは僕の因縁なのに…君を巻き込んでしまった……こんなっ、ジョン……僕の、せいだ…
トピック検索 |