助手 2018-05-23 21:25:11 |
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そうだろ?僕らのキスを見たらドノヴァンもアンダーソンも黙ってないだろうな。…ジョン、君が望むなら、いくらでも。もう大丈夫だジョン、僕はここにいる
(ジョンが先程よりも意識を覚醒させこちらに不服そうな顔を向けると、そのいつも通りの顔に笑みを零す。ジョンは思惑通り意識をその手中に掴んだままでいる、しばらくはジョンが意識を飛ばすことはないだろう。交わされた目線が外れジョンは顔を埋めて背中をさすって欲しいという。ジョンの体はまた小刻みに震えていた。この震えは寒さのせいではない、今自分の身に起きたことをジョンが改めて自覚し始めたのだろう。ジョンのおねだりを断るわけがない。ジョンの頭を腕で包み込み、背中を何度もさする。時折ジョンの額にキスを落としながら震える体を温めるように、そして自分の存在をジョンに知らせるように、何度も優しくジョンの背中に手を滑らせた。だが反対にシャーロックの意識は少しずつぼやけていく。脇腹の傷を止血しないまま濡れた服に赤い血が広がって痛みは体の機能を停止させようとしてくる。きっと自分もジョンと一緒に病院送りだなとうっすら考えながらも、今はただ震えるジョンを抱きしめ彼を安心させることに集中した。バックヤードの遠くの方からバタバタと数人の足音が聞こえてくる。ようやくレストレードが自分達の居場所に気づいたようだ。だが間が悪い、呆れのため息をつきながらジョンを抱きしめたままでいた)
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