助手 2018-05-23 21:25:11 |
|
通報 |
シャーロック、君に移ったら…ッ、…
(酷く身体が重く、ここまで風邪を拗らせたのは久しぶりだと苦しそうに眉を顰めたまま。相手に憎まれ口を叩く余裕も今はなく、ぐったりと背中を丸めて横たわっていれば優しく顔を上向きにされ水を口に含む彼。何をしようとしているかはすぐに検討がつき、忠告をしようとするも相手の方が早く口の中に冷たい水が流れ込んでくる。風邪を移す訳にはいかない、止めないといけないはずなのにその思いとは裏腹に彼のシャツを弱い力で握りしめていた。頭がぼんやりしているのは熱のせいだけではないかもしれない。先程までよりも熱が上がっているのか、水がとても冷たく感じて渇いた喉を再び潤してくれる。弱っている時に彼が側にいてくれるだけで安心する、初めは自分には見向きもせずに依頼のメールチェックや実験に明け暮れるだろうと思っていたというのにここまで献身的に看病をしてくれるのだから。)
| トピック検索 |