…飲める、 (自分を抱きしめる相手の腕が酷く優しいもので安心する。自分を支えながら水を飲ませようと、水の入ったグラスを差し出す相手にそう言って頷きながら唇を付けてこくりと吞み下す。懸命に自分の看病をしてくれる彼が、愛おしくて堪らなかった。飲ませてもらう形のため口の端から数滴水が布団に滴ったが、渇いた喉が潤されると相手のグラスを持つ手に自分の手を重ねてもう良いと合図を。)