助手 2018-05-23 21:25:11 |
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──今、心拍数が上がった。可笑しいな、不整脈かもしれない。僕が近くにいたら、もっと悪化するかもしれないね。…死んでしまうかも、
(相手の胸に添えた手に鼓動が伝わって、相手を見つめた。きっと今、自分がその肌に触れた瞬間に、彼は反応を示したのだ。少し揶揄うように笑みを浮かべ、少し身を乗り出して彼の耳元でそう囁いた。彼の不整脈はもっと酷くなって、心臓が止まってしまうかもしれない、と悪戯な笑みを浮かべたまま。羞恥心を煽るように、再び聴診器を当てた。久しぶりに彼に触れたことで、自分の中から欲が湧き出したのを感じた。疲れているせいもあるだろう、こんな気持ちになるのは珍しい。明るいエメラルドの瞳はいつもと同じように優しい光を灯していたが、その奥に欲が、熱が渦巻いた。彼の肌蹴たシャツを引いておもむろに立ち上がると、そのまま噛み付くようにキスをした。いつもの彼らしからぬ荒々しいキス、そしてわずかに場所を移動すると背中から彼をベッドに押し倒した。)
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