匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「くそ猫どもが…」(天使の兄は、顔を背けて無視をする猫たちに苛立ち、ボソッと呟いて、元悪魔に「さっさと行くぞ」と言い)
「は、はい…お世話になりました」
(元悪魔は相手の苛立ちを察しては慌てて立ち上がり、店主に礼を言えば共に店を出て。一方、青年は落ち込んだ様子で食事を終えると部下にぴっとりとくっついていて)
「レン、大丈夫だよ」(天使の兄は、実家ではなく自宅へ向かっていて。一方、部下は青年を抱きしめて、頭を撫でながら、安心させるように大丈夫と言っていて)
「…大丈夫じゃないもん」
(青年は部下を抱き締め返しつつそう呟けば、「また呼ばれちゃうかもしれない」と目に涙を溜め始め)
「きっと、先輩たちが何とかしてくれてるから…」(部下は、青年を抱きしめたまま、頭を撫で続けていて、天使の兄は自宅に着くと、中に入り、リビングに行けば「レン、少しいいか?」と声を掛けて)
「!…なに」
(青年は突然家に入ってきた相手の姿を見ては、また怒られるのではないかと警戒をして部下の服を握りつつそう尋ねて)
「…お前を保護しようとしてる男と会った」(天使の兄は、青年を触れられないように少し離れた場所に座って、話し始めて、先程男と話したことをわかるように噛み砕いて説明して、「お前はどうしたい?」と尋ねて。部下は、青年を安心させるように背中を撫でていて)
「俺…ルーと一緒がいい」
(青年は保護をされた方が安全になるとは思っていたものの、青年にぎゅっとしがみついてはそう告げて「ルーは俺にどうしてほしい?」と尋ねてみて)
「…俺は、笑顔で幸せに暮らせたらいいなって思うよ」(部下は、青年を抱きしめつつも寂しげに言い、天使の兄は「…能力見せた奴は何人くらいいるんだ?」と青年に尋ねて)
「…色んな奴に見せたからわかんない。ちっちゃいのもいたしおっきいのもいた」
(青年はどれだけ能力を見せたのかは覚えておらず、大人から子供まで色々な者に見せたと説明しては「俺、ルーの言うことに従うからルーが全部決めていいよ」と告げて)
「レンのお客さん以外で、顔がわかる能力見せた人いない?」(天使の兄は、手詰まりかと思い考え込んでいたが、部下が青年が顔を覚えるということはそれ程に通っていたことになる為、顔を知っている人がいないか尋ねて)
「顔が分かる…あ、近くの商店街の奴らとは仲良いよ」
(青年は部下に擦り寄りながらもそう伝え、元悪魔はその話を聞けばすぐに商店街で働く天使たちの顔を調べ出し「ジュリアス様、こちらをどうぞ」とタブレット端末を手渡して)
「調べてくれたのか、助かる。…レン、こいつら全員か?」(天使の兄は、元悪魔から端末を受け取り、その天使たちの顔を見ては、全員と良くしてたのかと尋ねて)
「…うん、全員知ってる」
(青年は顔だけを相手の方に向けたままそう呟くと、「ルー、俺もう眠たい」と部下に訴えかけて)
「…あの、続きは明日にしませんか?」(部下は青年の訴えを聞くと、2人にそう伝えると、天使の兄は立ち上がり、「そうだな、じゃあ帰るぞ」と言い、そのまま家を出ては、青年が出られないように、自宅を覆うように結界を張っておき)
「ルー、お風呂入ろ」
(青年は2人が家を出て行けばどこか不安げな様子で部下にそう告げて、元悪魔は「…レンさん、大丈夫なのでしょうか」と心配そうに呟いていて)
「…うん」(部下は、ただ青年といる事しか出来ないという無力感を感じつつ、頷いて青年と共に浴室へと向かうことにして。天使の兄は、「一応強めに結界は張っておいたが、絶対安全とは言えねぇからな。明日、さっきのレンの顔見知りだとか言う奴らに話聞きに行く」と伝えて)
「…俺ね、ルーといるとずっと幸せなんだよ」
(青年は自身が落ち込んでいるせいで部下も元気がないのだと考えては、どうにか元気づけようと思いそう声をかけて。一方、元悪魔は「…また、その方々の記憶も消してしまうのですか?」と尋ねてみて)
「レン…」(部下は、青年の言葉で、自身まで落ち込んではダメだと思い、微笑みを浮かべては、青年の髪を撫でて、「俺も、レンといる時が一番の幸せだよ」と言い。天使の兄は、「悪意が無けりゃ、レンの能力についての記憶を消すだけでいいだろうが、もし今回みてぇに悪巧みする奴は倒すしかねぇだろうな」と伝えて)
「俺たちお揃いだね」
(青年は部下の微笑みを見ては嬉しそうにパッと笑顔を見せそう告げて、元悪魔は関わっている者の多さから心配そうに「…あまり無理はなさらないでくださいね」と伝え)
「あ、そういえば、もう甘えるのお終いにする?」(部下は、青年の笑顔を見て安堵しつつ、脱衣所に着くと服を脱ぎつつ、ふと思い出したことを尋ねて。天使の兄は、やり合うならばまだマシだが、記憶を消す人数が多ければ負担がかかるため、どうするべきか考えては、「数が多いから手分けして聞いて回る。その時、お前はレイラと回ってくれ」と元悪魔に伝えつつ、実家に着くと中に入り)
「え、な、なんで…?」
(青年は部下の言葉にショックを受けたようにそう呟いては、「俺もっと甘えたい。お風呂出たら髪乾かしてほしいし、襲ってもらいたい!」と必死に伝え。一方、元悪魔は「…承知いたしました」と縦に頷けば相手に続いて家に入り)
「ふふ、レンが言わないから、もういいのかなーって思っただけだよ」(部下は、しないつもりはなく、ただ気になっただけであり、「いっぱい甘えていいからね。あ、じゃあ体洗ってあげようか?」と言い。一方、天使の兄は、「明日は忙しいんだ、しっかり休んどけよ」と伝えて、自室に行き)
「!…う、うん」
(青年は顔を真っ赤にさせつつ俯くも身体は洗ってほしいと伝え、元悪魔は「はい、お休みなさい」と告げては自室へと戻っていき。一方、自分は映画を1本見終わると「…ちょっと怖かったけど面白かったね」と2人に向けて微笑んで)
「今更照れてるの?」(部下は、赤く染る青年の頬を突きながら言い、服を脱ぎ終われば青年の手を引いて浴室に入り。一方、悪魔は「だな、結構楽しめたし、前もちゃんと見ときゃよかった」と軽く伸びをしつつ言い、天使は気に入ったらしく、「ね、次見ようよ、続きのやつ!」とワクワクとした顔で言い)
「だ、だって…」
(青年はもじもじとしながらも浴室に入ればシャワーを浴びて、自分は天使の彼の手を握ると「うーん…でも夜遅いし、続きは明日にしない?ほら、明日は朝から指輪見に行くしさ」と言い聞かせるように伝え)
「そんな可愛いと、悪戯しちゃうよ?」(部下は、ボディタオルを泡立てつつ、悪戯にあえて耳元で言い。一方、天使は相手の言葉でハッとすると、『!…指輪、欲しいから映画諦める!』と言い)
「っ、だめ!」
(青年は部下の発言で耳まで赤くさせては思わずそう声を張ってしまい、部下から目を逸らしながらも耳をぺたんと下げて。一方、自分は「だね、今日はもう寝よっか」と天使の彼の頭を撫でては寝る支度を始めて)
「ごめんごめん、冗談だよ」(部下は、青年の様子にくすくすと笑いながら冗談だと伝えては、「体洗うよ?」と伝えてから、優しく洗い始めて。一方、悪魔はあくびをしつつ、「じゃあベッド行くぞ」と声を掛けて、相手の手を引きつつ言い、天使も相手の手を繋ぎつつ寝室へ向かって)
「…悪戯は俺の特権なの」
(青年は不満げに頬を膨らませながらそう呟き、「だから、ルーは俺の許可なしに悪戯しちゃだめ!」と注意して。一方、自分は2人と共に寝室に戻ると「明日こそ指輪買いに行かないとだから、今日はちゅーだけね」と2人の頬にキスをして)
「ごめんってば」(部下は楽しそうに笑いつつ、謝っては、「悪戯するの、レンだけだから許して?」と言い。一方、自分たちは、それぞれおやすみと言うと、相手の頬にキスをしては、ベッドに寝転んで、相手を抱き締めて眠りについて)
「ルーがそう言うなら…」
(青年はじとっとした目で部下を見つつそう呟き、身体を洗ってもらえばすぐに湯船に浸かり。一方、自分は2人にキスをされ幸せそうに微笑みながらも眠りについて)
「…悪戯されるの、嫌?」(部下は、自身の身体を洗いつつ、青年に尋ねて、終われば青年の隣に座り、青年の手を握り、「レンが嫌ならもうしないから、ちゃんと言って?」と言い)
「い、嫌じゃない…」
(青年は部下から目を逸らしつつ恥ずかしそうにそう呟くと、「えっと、さっきは焦って嫌って言っちゃっただけで…ルーになら悪戯されてもいい」と消えそうな声で説明し)
「!…そうだったんだ?」(部下は、青年の言葉を聞くと、嬉しさを感じ、抱きしめて、「レンの悪戯は俺だけにしてね?」と言い、頬にキスをして)
「…うん、わかってる」
(青年は部下にキスをされてはどこか嬉しそうにそう返事をし、湯船から出ては「ねえ、お風呂上がりに牛乳飲みたい」と強請り)
「じゃあ、上がったらすぐ用意するね」(部下は、青年からの強請りに、微笑みながら頷いて、湯船から出ては、用意すると言い、浴室を出ると、青年にタオルを掛けてやり、部下も体を拭いて)
「やったぁ、ルーだいすき!」
(青年は体をある程度拭きつつ笑顔を見せると、頭をブルブルと振り髪についた水滴を飛ばし「ルー、髪乾かしてー」と強請り)
「わっ!…ふふ、急に振らないでよ」(部下は、飛んできた水滴に驚き、楽しそうに笑いつつも、服を着ては、ドライヤーを準備して、「いいよ、おいで」と呼び)
「えへへ、ありがと!」
(青年は嬉しそうに部下の元へ向かうと尻尾をピンと立てご機嫌な様子を見せながら髪を乾かしてもらい、「今日のパジャマはどれにしよっかなぁ」と呟いていて)
「早く服着ないと、風邪引いちゃうよ」(部下は、青年の髪を乾かしてあげつつ、風邪引くと言い、そうして乾かし終われば、「出来たよ。じゃあ、俺は牛乳用意しとくから、服着てから来るんだよ」と言い、浴室を出てリビングへ向かい)
「…ね、見て見て!ちゃんと着たよ」
(青年は部下が浴室を出ていってしまうと何を着ようかと悩んだが、部下の部屋着を着ては嬉しそうに部下に見せに行き「ちょっと大きいけど似合ってるでしょ」と微笑んで)
「!…似合ってるよ」(部下は、コップに注いでいたが、青年が来ると、その来ている服が自身のものだとすぐに気づき、くすっと笑っては、似合ってると言い、「リクエストの牛乳、入れたよ。一緒に飲もう」と二人分のコップを持ちつつ言い、ソファーに座って)
「うん、ルーと飲む!」
(青年は部下の隣に駆け寄ると牛乳の入ったコップを手に持ち飲み始め、「お風呂上がりの牛乳は美味しいねぇ」と幸せそうに目を細めて)
「…レンと飲めるから、もっと美味しい」(部下も、牛乳を飲みつつ、青年と飲めるからこそ美味しいと言い、青年にくっついていて)
「…ルーも甘えん坊だよねぇ」
(青年は部下の言葉を聞けば嬉しそうに擦り寄りながらそう告げて、「ねえ、明日お家でお仕事なら今日いっぱい襲ってくれる?」と部下の目を見つめてみて)
「え、そうかな?」(部下は、青年に甘えん坊と言われ、自覚がなかった為、きょとんとしながら言い、青年からの問いに、少し悩んでは、「うん、いいよ。今日はいっぱいしよ」と頷いて言い)
「やったぁ、いっぱいできる」
(青年は飲み終わったコップを机に置けば部下に抱きつきながらそう呟き、「じゃあ俺先寝室行ってるね!」と急ぎ足で寝室に戻って行き)
「…ずっと、レンとの時間が過ごせたらいいのにな」(部下も、飲み干すと、青年を見送り、2人分のコップを手早く洗いつつ呟いて、終わればすぐに寝室へ向かい)
「…これでよしっと」
(青年は寝室に着くと尻尾を立てながら待っていたが、ふと思いついたように紙とペンを手に取っては以前天使の兄に習った通りに自身の名前を書き、満足気に微笑んで)
「お待たせ…?レン、何してるの?」(部下は、寝室に入ると、ペンを持ち、何やら満足げにしていた為、不思議そうにしつつ、青年のそばに行き、紙に書かれた名前を見て、「レン、名前書けるの?凄いじゃん!」と言い)
「うん、書けるよ!」
(青年は自慢げに部下に笑顔を見せては、その紙を部下に手渡し「これでルーが俺のものって分かるでしょ?」と嬉しそうに伝えて)
「!ありがとう、レン」(部下は紙を受け取ると、嬉しそうに笑うと、その紙を大事そうに抱きしめて、「これ、大事にするね」と言い、ご機嫌な様子で、鞄からクリアファイルを取りだし、中に入れて)
「ちゃんと名前書かないと取られちゃうもん」
(青年は部下にぴっとりとくっつきながら尻尾を揺らしつつそう告げて、「だからさ、俺にもルーのだっていう印ちょーだい?」と首を傾げ)
「俺のだって印かぁ…」(部下は、青年の言葉に、何がいいのだろうかと考えていたが、ふと思いつくと、財布にお守り代わりに入れていたネックレスを取り出しては、青年につけてあげて、「これね、俺が初めて買ったネックレス。レンにあげる!」と言い)
「!…これ、いいの!?」
(青年は目を輝かせながらネックレスを見つめては嬉しそうにそう尋ね、部下に抱きついては「ありがと、大事にする!」と頬に擦り寄って)
「これは雑貨屋さんで買ったやつだけど、絶対いつかはちゃんとショップのアクセサリーあげるから、期待しててね」(部下は、喜んでもらえたことが嬉しく、幸せそうに抱きしめ返しながら言い、青年の髪を撫でて)
「うん、楽しみにしてるね」
(青年は部下から手を離すと嬉しそうにネックレスを触っていて、「俺、すっごい幸せなの」と微笑んで)
「喜んでもらえて、俺も嬉しいよ」(部下は、嬉しそうな青年を愛おしげに見つめ、喜んでもらえたことで自身も嬉しいと伝えて、青年の髪を撫でて、そのまま猫耳に触れて)
「…ん」
(青年は部下に耳に触れられるとピクリと反応するも、少し不安げな表情で「…ルーはほんとに俺で良かったの?もっと、かっこいい奴が好きだったんじゃないの?」と尋ねて)
「…お兄さんは、すごくかっこよくて、強くて、でも優しい悪魔だし、レンとは確かに違うよ?なんでって聞かれても、自分でもよくわかんない」(部下は、青年に尋ねられた言葉に、ピタリと動きを止めてしまい、どう伝えるか考えつつ、ゆっくり話して、「それでも、俺がレンに惹かれたのは事実だから、それだけは信じて」と言い)
「!…うん、信じる」
(青年は部下の真剣な様子を見ては信じる他なくそう伝え、「俺もね、ずーっと兄さんの事ばっか考えてたのに気づいたらルーのこと好きになっちゃってたんだ」ともっと撫でろと言うように部下の手に擦り寄って)
「!…そっか。俺の事好きになってくれてありがとう、レン」(部下は、青年が信じてくれた事にほっとして、擦り寄ってくると、再び撫で始めて、嬉しそうにお礼を言い、ぎゅっと抱きしめて)
「…だからさ、俺がどっか行っちゃわないようにいっぱいして?」
(青年は部下に抱きしめられてはピンと尻尾を立て、その頬にキスをしては今度は強請るように尻尾を部下の腕に巻き付かせて)
「!…うん、わかった」(部下は、青年に尻尾を巻き付けられると、嬉しそうにしながら頷いて、青年をベッドに押し倒しては、キスをして、そのまま襲い)
…ん、アン?
(そして翌朝、自分は目を覚ますとベッドの横を見てみるも2人がいないことに気がつけば首を傾げて。一方、青年は珍しく朝になっても眠り続けていて)
ネイー…って、起きてんじゃん(自分たちは先に目が覚めたため、朝食を作っていて、準備ができると、2人で相手を呼びに行ったが、起きていたのを見て、笑顔を見せながら相手の元に行き、相手にキスをして、「おはよ、ネイ」と言い)
おはよ、今日は早いね?
(自分は2人にキスをされては微笑みながらそう伝え、「俺、アンたちがいなくなっちゃったのかと思った」と眉を下げ)
勝手にいなくなる訳ないだろ?(悪魔は、楽しそうににししと笑いながら言い、天使が『俺ね、早くに目が覚めちゃったから、こいつ起こして、一緒にご飯作ったんだよ』と嬉しそうに話して。一方、部下は、目を覚ますと、若干寝惚けつつ青年を見つめては、ぎゅっと抱き締めて、そのまま髪を撫でて。天使の兄は、朝になると早くに準備をして、リビングへと向かい)
でも、いっつも俺が先に起きてるからさぁ
(自分は布団から出ながらもそう苦笑いをしては、「アンたちが作ったご飯、楽しみだな」と微笑んで。一方、青年は眠りながらも部下に擦り寄っていたが突然悲しい表情を見せては「…ルー、行かないで」と呟き)
まぁ俺朝弱いからな(相手の言葉に、苦笑しつつ言い、それぞれが相手の手を握ると、リビングへと連れて行き。一方、部下は寂しげな青年の声で目を覚まし、「大丈夫、俺はずっといるよ。レンの隣にいるからね」と声を掛けて、ぎゅっと抱きしめ)
えへへ、エスコートしてくれてありがとう
(自分は2人に礼を言えば嬉しそうに席に着き、青年は部下の声掛けに反応するように尻尾をゆらりと動かしては部下に抱きついて。一方、元悪魔は先にリビングにおり、相手の姿を見つけては「おはようございます、朝食の準備は済んでおりますのでどうぞお召し上がりください」と微笑んで)
『ネイは俺たちのお嫁さんだもん』(天使は相手の言葉に嬉しそうにしつつ、相手は嫁だからと言い、自分たちも椅子に座り、「飯食って買いに行こうぜ」と言い。一方、部下は、そろそろ起きないかなと思い、「レン、起きたぁ?」と声を掛けてみて。天使の兄は、既に並べられている朝食を見ては、相変わらずすごいなと思いつつ席に座り、「いただきます」と言って、食べ始めて)
俺、アンたちのお嫁さんで良かったぁ
(自分は嬉しそうにフォークを手に持ちながらそう言うと、「うん、じゃあいただきます!」と早速食べ始めて。一方、青年はぱちりと目を開けると「…!ルー、いる…」と部下の顔をぺたぺたと触り、元悪魔はあまり朝食の味に自信がないようで「…お味はいかがでしょうか?」と不安げに尋ねて)
そう言ってもらえて嬉しい(相手の言葉に嬉しそうにして、そう言っては自分たちも食べ始めて、天使は『どう?美味しい?』と相手に尋ねて。一方、部下は、青年の言葉で起きたと分かり、青年に触られながらも、「ふふ、ルーはずっとぎゅーってしてたよぉ?」と言い。天使の兄は「…あ?美味いぞ」と言いつつ、食べ進めていて)
うん、すっごく美味しい!
(自分は幸せそうに頬張りながらも2人にそう伝え、青年は「あ、あのね…ルーが他の猫連れてきて、俺はもういらないって、なんか変なとこ連れて行かれちゃって…」と見た夢を必死に説明し。一方、元悪魔はほっとしたように「良かったです…おかわりもありますので、必要でしたらお声がけ下さい」と微笑んで)
『えへへ、喜んでもらえて嬉しい』(自分たちは嬉しそうに笑い、天使は素直にそのまま伝えて。一方、部下は青年の髪を撫でて、「それは怖かったね。でも、もし俺が他の猫連れてきても、いらないって言わないし、レンを優先するから、その夢の中の俺は偽物だね」と言い。天使の兄は食べ進めつつ、「食ってねぇなら一緒に食え」と言い)
…ご馳走様でした!
(自分は残すことなく全てペロリと食べ終えてしまえば手を合わせそう告げて、青年は「他の猫は連れてきちゃダメ!浮気だもん!」と頬をふくらませつつ部下の顔を見つめ。一方、元悪魔は「いえ、私は…あまり食欲がないので」と苦笑いをして)
『あ、ねぇ、せっかくだしさ、みんなでメイクして行かない?』(自分たちも、相手の少し後に食べ終わり、満足そうにしたが、天使が思いついたように提案して、悪魔は「え、メイク道具あんの?」と不思議そうに言い。一方、部下は「わかってるよ、もしもの話だってば。俺の猫はレンだけだからさ」と安心させるように言い。天使の兄は、元悪魔の言葉に「…そうか」とだけ言い、そして食べ終われば、手を合わせてご馳走様と言い、皿を持ち、流しへ持っていき)
あ、それいいね!
(自分は食器を片付けつつ天使の彼の案に賛成すると、「天界から持って帰ってきたんだよ」と彼に伝え。一方、青年は少し心配になったようで「他の猫に取られないようにしないと…」と部下に擦り寄り匂いをつけ、元悪魔は相手の皿を洗いつつ「…もうお出かけになりますか?」と首を傾げて)
だったらさ、俺がメイクしていい?(悪魔はなるほどと納得すると、せっかくなら自分がしてあげたいなと思い、相手に提案して。一方、部下は「ふふ、心配性だなぁ」と幸せそうに言いつつ、髪を撫でていて。天使の兄は、「ああ、少しでも早く片付けたいからな」と言っていれば、チャイムが鳴り、恋人が来るとリビングに来るように伝えれば、恋人が来て)
アンがやってくれるの?ありがとう!
(自分は彼がメイクをしてくれるのだと知れば嬉しそうに目を細めつつ礼を言い、「じゃあ、とびっきり可愛くしてほしいなぁ」と頼んで。一方、青年はある程度擦り寄っては「…よし、これで大丈夫」と満足気な表情を見せ、元悪魔は彼女の姿を見つけては「おはようございます、ご朝食はお召し上がりになられましたか?」と尋ね)
もちろん、とびっきり可愛くしてやる!(悪魔は、相手の言葉に笑顔で頷いて、天使は『俺もして!』と悪魔に強請り、仕方ないと思いつつ頷いては、天使にメイク道具を取りに行かせて。一方、部下は、青年の満足げな顔を見てから「じゃあ、ご飯作りにいこ」と言い、起き上がって。恋人は、「おはよう。うん、食べてきたよ、事情は彼から聞いた。今日はよろしくね」と元悪魔に笑顔を向けながら言い)
…あ、ついでに新しい服も買いに行きたいなぁ
(自分は天使の彼を待つ間携帯で指輪を買える店を探していたが、ふとブティックが目に止まればそう呟いて。一方、青年は「うん、作る」と起き上がろうとするも腰に痛みを感じては慌てて猫の姿になり、元悪魔は「はい、こちらこそよろしくお願いいたします」と微笑んでは頭を下げて)
いいじゃん、行こう(相手の言葉に、指輪を買うだけでなく、色々行ければと思っていて、行こうと言い、天使がメイク道具を持って来て、受け取ると、相手にメイクをする間皿を洗っておくように頼み。一方、部下は猫になったのを首を傾げて、「レン、どうかしたの?」と尋ねつつ、抱き上げて。恋人は、「そんな畏まらなくていいよ、頭上げて?」と言い、天使の兄は、「ロイ、聞いて回る奴らの顔はわかるよな?」と元悪魔に尋ねて)
…ん、終わった?
(自分は彼の正面の椅子に腰掛けメイクをしてもらい、終わった頃に目を開けては首を傾げつつそう尋ね。一方、青年は「別に…」と顔を背けつつ部下に抱きつき、元悪魔は「はい、昨晩のうちに全て頭に入れておきました」と微笑んで)
…ん、出来たよ(悪魔は丁寧にメイクを施し始めて数分すると、出来たと言い、鏡で相手に見せて、天使もちょうど終わったらしく、自分たちの元に来ると、『ネイ可愛い!』と言い。一方、部下は不思議そうにしつつも、青年を抱き上げたまま、優しく撫でて、そのままリビングへ向かい。天使の兄は、「ならいい。頼んだぞ、2人とも」と言って、家を出て青年の顔見知りのいる商店街の方へ向かい)
あ、ほんとだ!かわいい!
(自分は鏡を覗き込んでは嬉しそうに目を輝かせながらそう呟き、彼の方を向いては「可愛くしてくれてありがとう」と微笑んで。一方、青年はリビングに着けば「…俺、魚食べたい」と言いつつ猫のままソファーに座り、元悪魔は「それでは私たちも参りましょうか」と彼女に手を差し伸べては家を出て)
じゃあ、お前もしてやるから、ここ座れ(悪魔は、相手に喜んでもらえ、嬉しそうにしつつ、天使に座るように言うと、すぐに座り、メイクをして。一方、部下は、「わかった、ちょっと待っててね」と言い、早速やり始めて。恋人は元悪魔の手を取りつつ「ロイさんが危ない時は、私が守るから、安心してね!」と言い、向かっていて)
じゃあ、俺は服決めてくるね!
(自分は2人がメイクをしている間に服を決めようと考えては部屋に戻って行き、元悪魔は「ふふ、頼もしいですね」と微笑みながらも街へ向かえば次々と話を聞いて行き。一方、青年はソファーで待っていたものの、チャイムが鳴れば料理をしている部下の代わりにと思い玄関へと駆け出して)
…よし、完璧(悪魔は天使にメイクをしていれば、完成し、満足げに呟いて、今度は天使が悪魔にメイクをしていて。一方、恋人は、話を聞いて無害そうと判断すれば、さりげなく青年の能力についての記憶だけを封じていて。部下は、青年が玄関へ向かってしまうと、慌てて追いかけて、なんとか引き止めては、「レンは狙われてるんだよ?!悪い奴だったらどうするの!」とついキツい口調になってしまいつつ言い)
「…レイラ様も記憶を操作出来るのですね」
(元悪魔は次の店へと移動する中で彼女の能力について感心したようにそう呟き。一方、青年は部下の声に驚き姿を戻すと「ご、ごめん…」と落ち込んだように尻尾を下げ)
「…私の家の血筋はなぜかわからないんだけど、能力を1つ持って生まれるんだ。私は簡単な記憶操作を持って生まれたの」(恋人は、元悪魔にそう説明して、「彼は上位だから、封じられた記憶の解除、削除、上書きが出来るけど、私は少し封じれる程度なんだ」と伝えて。一方、部下は「ううん、俺もごめん。レンが捕まっちゃうかもって怖かったから、きつくなっちゃった」と頭を撫でてあげながら謝り)
「それは…素晴らしい力ですね」
(元悪魔は自身もそんな力を持てたらと考え眉を下げつつも彼女を褒めては、「後3件で半分が終わります。何処かで休憩をしていかれますか?」と尋ね。一方、青年は部下に抱きつきつつ「…じゃあ、ルーがドア開けるの?」と扉の方を見つめ)
「ずっと気を張るし、一旦カフェで休憩しようか。ロイさんも好きなら、一緒に甘いもの食べない?」(恋人は、善悪を見分けるために気を張ってしまう為、一度休憩にしようと言い、甘いものを食べようと提案して。一方、部下は「うん、この家は俺たちしかいないから。念の為、レンも一緒にいて?」ともし青年がまた洗脳状態になれば、守りきれないため、一緒にいてと言い)
「あ、あの…そこの道を右に曲がったところにある、アイスクリーム屋さんに行きたいです」
(元悪魔は彼女の提案に少し顔を赤くしつつそう呟いては、「だ、駄目なら駄目でいいんです!…少し、気になっていて」と目を逸らし。一方、青年はこくりと頷いては部下の後ろにくっついてドアの方を窺い)
「っふふ、いいよ、そのアイスクリーム屋さんに行きましょ?」(恋人は、元悪魔の必死に隠そうとする様子についくすくすと笑ってしまい、軽く手を引いて行こうと言い。一方、部下は扉にチェーンをかけた状態で扉を開けて、「どちら様ですか?」と声を掛けて)
「!…わ、我儘を言ってしまい申し訳ごさいません」
(元悪魔は彼女に手を引かれては更に顔を赤くしつつそう謝り、店に着けば沢山あるアイスの種類に目を輝かせて。一方、ドアの先にいた男性は「こんにちは、私は…そうですね、天界の研究所を取り締まる仕事をしている者です」と噛み砕いて説明し、「後ろの彼に用があるのですが…開けて頂けますか?」と首を傾げ)
「こんなの我儘のうちに入らないよ?」(恋人は、元悪魔の言葉に、我儘じゃないと伝えて、店に着くと種類の多さに頬を緩ませ、どれにしようかなと考えて。一方、部下は「…嫌です。今、先輩…ジュリアスさんが動いてくれてるので、お引き取りください」と言いつつ、青年の手をぎゅっと握っていて)
「…私は抹茶のアイスにします」
(元悪魔は悩みに悩んだ結果、抹茶のアイスを選ぶ事にしては「レイラ様はどうされますか?」と尋ね。一方、男性は溜息を着くと部下としっかり目を合わせては「嫌、ではありませんよ。これは政府からの命令です、今すぐこの扉を開けなさい」と洗脳の能力を使い)
「私はいちごにしようかな」(恋人もどれにしようかと悩んでいたが、決めればそう言って、鞄から財布を取り出して、注文をして。一方、部下はしっかり目を合わされると嫌な予感がし、咄嗟に逸らしたため、なんとか回避しては、「嫌ですっ!!」と言い、天使の兄は、一度様子を見に自宅へ戻ったがそこに男性がいたため、「おい、俺の部下を怯えさせんじゃねぇよ」と声を掛けつつ、男を押さえつけて)
「苺も美味しそうですね」
(元悪魔は彼女の選んだアイスを見ては微笑みながらそう告げて、元悪魔自身も抹茶のアイスを頼めばワクワクとした様子で待ち。一方、男性は相手に押さえつけられるもドアの隙間から青年を洗脳し、青年は「だ、だめ、離してあげて」とドアのチェーンに手をかけて)
「私も抹茶アイス食べたいし、半分こしない?」(恋人は、待ちつつ半分こしようと提案して、それぞれ頼んでいたアイスを受け取れば、嬉しそうにして。一方、部下は青年を抱きしめて引き止め、「レン、だめっ!!」と言い、わざと指に切り傷を作ると、青年に少し舐めさせて。天使の兄は男性を強く押さえつけながら拘束して、一時的に視覚を奪い、「レンの能力を一番狙ってるのはお前だろ」と言い、そのまま男を担ぎ、店主の元に連れていき)
「は、はい、是非!」
(元悪魔はアイスを受け取りながらも嬉しそうにそう返事をしては、2人用のテーブル席に腰掛けて。一方、青年は部下の血を舐めれば少し落ち着いたらしく、ぽやぽやとした頭のまま部下に身体を預けて)
「…ん、美味しい!」(恋人は元悪魔と共に席に座ると、早速いちごアイスを1口食べては、目を輝かせながら言い。一方、部下は青年を抱きしめつつ、落ち着いた様子に安堵していて。天使の兄は、店に着くと、そこにいた店主に「急に来て悪い、アンタこいつ知ってたりしねぇか?」と尋ねて、床に男性を雑に下ろしては、強く踏みつけて動けないようにしていて)
「…!抹茶も美味しいです」
(元悪魔はアイスを1口食べては目を細めながらそう伝え、「こちらも食べてみてください」とカップを差し出し。一方、青年は「…ルー、どうしたの?」と不思議そうな表情で部下を見つめ、店主は「ん?…ああ、テレビで見たことがあるな」と男性の顔を見つめ)
「じゃあ、私のいちごもどうぞ」(恋人は、嬉しそうにしつついちごアイスの入ったカップを差し出して、抹茶を1口とって食べると、「抹茶も美味しいね」と言い。一方、部下は「レン、あの人に洗脳されて、ドア開けようとしたんだよ」と教えて。天使の兄は「テレビ…?凄い奴なのか?」と尋ねて)
「こちらも美味しいですね」
(元悪魔は苺のアイスを口にしては微笑みながらそう伝え、ある程度食べ進めると「…レイラ様、少し相談に乗って頂けませんか?」と持ち出して。一方、青年は「!…え、えっと、ごめん…」と必死に謝り、店主は「凄いかどうかは知らねぇが…なんとか庁の偉い奴だったと思うぞ」と言いつつコーヒーを飲み)
「相談?…私で力になれるなら」(互いのアイスを食べていたが、突然持ち出された相談に、助けになるならと頷いて。一方、部下は「ちょっとでも洗脳が解けたらって思って、少しだけ俺の血舐めさせたんだけど…大丈夫だよね?」と心配していて。天使の兄は「…そんな偉い奴がわざわざレンを狙う理由は能力か?」と呟いて)
「…じ、実は…」
(元悪魔は少し悩んだものの以前出会った使用人の元悪魔に対する感情について話し始めては、「これは恋、なのでしょうか…?」と不安げに尋ね。一方、青年は「血…?」と首を傾げるも部下の指から血が出ていることに気がつけば「!だ、だめだよ!」と慌てて傷口を舐め始め)
「!…それは、恋だね」(恋人は、うんうんと話を聞いては、完全に恋だなと思い、微笑みながら言い、「ロイさんは、その人のどこが好きなの?」と期待したように微笑みながら尋ねて。一方、部下は青年に舐められると、「俺、天使だし、あんま舐めない方がいいよ!それに、これくらいなら治せるからさ!」と慌てたように言い)
「や、やっぱり…!」
(元悪魔は顔を真っ赤にしながらそう呟くと、「…ええと、顔の男らしさが…後、手際の良さや私に親切にしてくださるところも…!」と相手の魅力を語り始めて。一方、青年は「そう…?」と心配そうにしながら部下から離れ、店主は「…能力ってよりかは、保護をすることに意味があるんじゃねぇのか?」と呟いて)
「その人のこと、大好きなんだね」(恋人は元悪魔の話してくれる魅力を聞けば、大好きなのだと伝わり、微笑みながら言い、そして最後の一口を食べると、「ね、夜にでもさ、その人に、今日こういう事したんだよって話したらどうかな?」と言ってみて。一方、部下は指の切り傷を治して、「じゃあ、リビング戻ろう。ご飯の続きしなきゃ!」と言い、青年に手を差し出して。天使の兄は、店主の言葉に、「だとしても、いきなり来て、ろくな説明もなしに保護しますなんて言われて、簡単に引き渡す奴はいねぇだろ」と言い)
「!…今日の夜、ですか?」
(元悪魔は彼女の言葉に驚き目を丸くさせてはそう尋ね、「私なんかが、そんな事をお話ししても宜しいのでしょうか…」と自信なさげに呟いて。一方、青年は部下の手を掴んではゆっくりとリビングに戻り、店主は「…それか、レン自体に興味があるかだな。天界には色んな奴がいるが、猫になれるのはレンくらいだろ」と告げてみて)
「私は彼と付き合う前も、スクールで何したとか、休みの日はこうするとか、色々話してたよ?」(恋人は、元悪魔の言葉に、天使の兄に話しかけたりしてたと言い、「その人、ロイさんの話に嫌そうな反応しないんでしょ?」と言い。一方、部下は青年をソファーに座らせて、「もし何かあったら教えてね?」と言い、キッチンに行き、朝食作りを再開して。天使の兄は、確かにと思い、「おい、聞こえてんだろ、どうなんだ?」と男に声を掛けて)
「…はい、寧ろ興味を持って聞いていただいて…」
(元悪魔は自信なさげにアイスを食べながらもそう呟き、青年は「うん、ありがと」と言えばクッションを抱きしめてテレビを見始めて。一方、男性は「…どうしてお前に答えなきゃならないんだ」と相手に唾を飛ばし)
「好感あるじゃん!話しなよ!」(恋人は、元悪魔の言葉に目を輝かせながら言い。一方、部下は朝食が完成すると、「お待たせ、出来たよ!」と言いつつテーブルに運んで。天使の兄は男の反応にイラッとすると、「レンをどこで知った!!」と怒鳴りつけ)
「で、ですが…どのように話を切り出したら良いのか分からず…」
(元悪魔は困ったように眉を下げては彼女にアドバイスを求め、青年は料理が出来るとクッションを横に置き「やったぁ、魚!」と目を輝かせて。一方、男性はすっかり口を閉じてしまい、店主は溜息を着くと「…とりあえず奥の部屋でやってくれ」と頼み)
「私は、最近どう?とか、お話したいとか言ってから話したりするよ」(恋人は、どうアドバイスするか考えつつ、自身が使う方法を言い。一方、部下は青年の分のご飯や、部下自身の分を並べ、「じゃあ食べよっか、いただきます」と言い、食べ始めて。天使の兄は、店主の声でハッとして、「悪い、少し借りる」と伝えては、男を連れて奥の個室に行き)
「…私から言っても、おかしくないでしょうか?」
(元悪魔は不安げに携帯を取りだしながらもそう尋ねては相手へメッセージを送る準備をして、青年は「いただきます!」と元気よく食べ始めて)
「ロイさんだって、話したいんでしょ?話せるなら口実はなんでもいいんだよ」(恋人はなんだか元悪魔が可愛く見え、微笑みながら言うと、髪を撫でて、「2人で遊ぶ約束はしてるの?まだしてないなら、それでもいいんじゃないかな」と言い。一方、部下は「ふふ、喜んでもらえてよかった」と嬉しそうに言いつつ食べ進めて)
「!…あ、遊ぶ約束…」
(元悪魔は震える手で画面に気になるカフェがあるため一緒に行ってくれないかという文章を打てば「…これでどうでしょうか」と不安げに彼女に見せ。一方、青年は「ルーの作るご飯はいつも美味しいね」と微笑めばどんどんと食べ進め)
「最初は緊張するかもしれないけど、ロイさんが話したい事はそのまま伝えても大丈夫だよ」(恋人は、その文字を見ては大丈夫だと伝えては、元悪魔なら気にしなくても大丈夫だと言い。一方、部下は「そう言ってもらえて嬉しい。レンの作るご飯もいつも美味しいよ」とふにゃりと笑いながら言い)
「…承知いたしました」
(元悪魔は文章に少しだけ自身の思いを乗せてからメッセージを送り、不安げに画面を見つめていて。一方、青年は嬉しそうに礼を言えばあっという間に食べ終えてしまい、皿を重ねながらも「ルーは今日お仕事するの?」と尋ね)
「ロイさん、すごく可愛い」(恋人はそんな元悪魔を見ては、ふふっと笑いながら言い。一方、部下は「うん、俺頑張るから、そばにいてね?」と言い、食べ終わればご馳走様と言って片付けては、仕事を始める準備をして)
「!か、可愛くなんてないです…」
(元悪魔は慌てて首を横に振りつつそう否定すると、「…臆病なだけなので」と目を逸らし。一方、青年は「わかった、頑張ってね」と言えば邪魔にならないようにとソファーの端に寄って)
「いい返事が来るといいね?」(恋人は、元悪魔の反応にふふっと笑いつつ言い、世話係の元悪魔は、元悪魔からのメッセージを見ては、頬を緩ませて、『いいですね、ぜひ行きたいです』と返信して。一方、部下は真剣な顔で仕事を始めて。天使の兄は、男性に尋問し続けていて)
「!…れ、レイラ様っ、返信が…!」
(元悪魔は世話係からのメッセージに気がつくとあたふたとしながら彼女に見せ、「ど、どう返しましょう」と慌てていて。一方、青年は退屈そうに携帯を眺めていて、店主は呆れた様子で部屋に入ると「…代われ、俺がやる」と相手に声をかけ)
「おお、よかったね!」(恋人は、そう言いつつ携帯を覗き込み、「遊びに誘ったんでしょ?なら、お互いの遊べる日とか時間とか、決めればいいんだよ」と伝えて。一方、部下は仕事をしつつ、青年を見ては、「レンも何かしないの?例えば、文字の練習とか」と声を掛け。天使の兄は、男性が口を閉ざしたままな為、渋々店主に代わり、どう出るのかを見つめていて)
「遊べる日…」
(元悪魔は困惑をしつつも『ありがとうございます。明日の夕方はいかがでしょうか』とメッセージを送ってみて。一方、青年は「…でも、どうやって練習したらいいのかわかんないもん」と頬を膨らませ、店主は「…悪ぃが、路地裏の猫たちに餌をやってきてくれるか。カウンターに餌は用意してある」と遠回しに相手に席を外すよう頼み)
「ロイさんにとって、初恋の人なの?」(恋人はなんとなく気になり、そう質問してみて、世話係の元悪魔は、『申し訳ありません、明日は予定があるので…明後日なら、1日お休みを頂いているので大丈夫ですが、どうでしょうか?』と返信をして。一方、部下は少し考えては、「文字読めないなら読む練習でもいいし、読めるけど書けないなら、いっぱい書いたらいいと思うよ?」と言い。天使の兄は、念の為鞄につけていたバッチ型録音機の電源を入れてから、店主に「変なことしたらわかってるな?」と耳打ちしてから部屋を出て)
「初恋…では、ないんです」
(元悪魔は世話係のメッセージに返信しようとしていたが、彼女の言葉に引っかかってはそう答え「そうですね…数えるなら、3度目かもしれません」と苦笑いして。一方、青年は「…じゃあ、ルーの文字教えて」と紙とペンを引っ張り出し、店主は相手が部屋を出て行くと「…さて、アイツの保護者代わりとしてしっかり聞かせてもらおうか」と尋問を始め)
「そうなの?今回は上手くいくといいね」(恋人は、元悪魔の言葉を聞いて、詳しく聞かずにそう言って。一方、部下は一度手を止めると、青年が持ってきた紙に、自身の名前を書き、「俺はこうやって書くんだよ」と教えてあげて。天使の兄は、店主に言われた通りに猫たちのご飯を手に持ち、路地裏に行き、「おいくそ猫ども、飯持ってきてやったぞ」と声を掛けて)
「…はい、ありがとうございます」
(元悪魔は申し訳なさそうに微笑みつつ、『承知いたしました。では明後日に会いましょう』とメッセージを送れば「お時間を取らせてしまい申し訳ございません。残りの聞き込みに参りましょうか」と立ち上がり。一方、青年は「ありがと!」と礼を言えば早速練習を始め、猫たちは餌に気がつくと一斉に相手の元へ駆け寄り鳴き始めて)
「ううん、ロイさんの話聞けて楽しかったし、気にしないで」(恋人は申し訳なさそうな元悪魔に、大丈夫だと伝えては、立ち上がって、「残りの聞き込みも頑張ろうね!」と言い。一方、部下は「頑張ってね」と言いつつ青年の髪を一撫ですると、仕事に戻り。天使の兄は、皿を置いて猫たちに食べさせてやり、「お前ら、レンに悪いことする奴とか、企んでるような奴知ってたら教えてくれ。お前ら猫だからこそ知ってることもあるだろ」とダメ元で声を掛けてみて)
「はい、頑張りましょう」
(元悪魔は彼女に微笑みを見せては店を出て聞き込みに戻り、青年は集中して部下の文字を書き続けていて。一方、猫たちの殆どは相手の声掛けを無視して食べ進めていたが、一匹の猫がにゃーにゃーと相手に話しかけて)
「…あれ、もうお昼じゃん」(部下は集中していて気付かなかったが、時計を見ればお昼になっていて、パソコンを閉じると、「レン、お昼ご飯食べよ」と集中している青年に声をかけてみて。一方、天使の兄はやっぱりダメかと思っていたが、こちらに話しかけてくる猫に気付き、「お前何か知ってるのか?」と尋ねるも、当然猫の言葉はわからず、どうするか悩み)
「…ん、見て。いっぱい皆の名前書いた」
(青年は部下に声をかけられ手を止めると、部下だけでなく自分や天使の兄の名前を書いた紙を見せながら笑顔を見せて。一方、話しかけていた猫は相手に言葉が伝わらないと分かれば不満げに餌の方へ戻って行ってしまい)
「わ、すごい!いっぱい書いたね、上手!」(部下は青年が書いた紙を見ては、すごいと褒めて、「ネイと先輩の名前も書けるんだね」と言い。一方、天使の兄は、携帯でその言葉を録って、青年に通訳してもらえばいいかと思い、携帯を準備してから、餌に戻ってしまった猫に「レンに教えてもらうから、さっきのもっかい話してくれねぇか?」と言いつつ、携帯のマイク部分を猫の方に向け、声を撮ろうとしていて)
「うん、前に教えてもらったの!」
(青年は得意げな様子を見せながら部下に撫でろと言うように頭を差し向けて、猫は餌を食べ終えると渋々先程と同じように相手に話しかけて)
「そうなんだ、すごいじゃん」(部下は、差し出された青年の頭をよしよしと撫でてあげながら褒めて、「他に覚えたい文字はある?あるならせっかくだし、教えるよ」と伝えて。天使の兄は、理解しようとしたが、やはりどうしても、にゃー以外わからず、一通り聞くと、「俺には分かんねぇが、ありがとな」と言い、空になった皿を回収して、店へと戻り)
「!…じゃあ、『大好き』ってどうやって書くの?」
(青年は目を輝かせながら部下にペンを差し出しつつそう尋ね、店主は丁度個室から出てきては「…ああ、丁度良かった。任せちまって悪ぃな、今ならアイツが全て吐いてくれるぞ」と目を細め)
「大好きはね、こうだよ」(部下は、覚えたい文字で大好きを選んだ青年にくすっと笑っては、大好きと紙に書いて教えてあげて。天使の兄は、店主の言葉に少し驚き、個室に行くなり、男の元に行き、「おい、お前、知ってることは全部吐け。レンをどこで知った?目的は?」と問い詰めるように言い)
「ん、ありがと!」
(青年は部下に文字を教えてもらえばすぐにペンで書き、「見て、書けたよ」と微笑んで。一方、男性は部屋の隅で怯えながら座っており「ま、街で見かけたのがきっかけだ。ただ、人の姿になれる猫が欲しかっただけで…!」と説明し)
「…どれどれ?おぉ、すごいね!」(部下は青年が練習してる間に、ココアを作り、2人分持って戻れば、青年が書いたのを見ては褒めつつココアを渡して。一方、天使の兄は、怯えようによっぽどの事があったんだなと思い、「レンを捕まえて何するつもりだったんだ?レンを狙ってんのはお前一人か?」と質問を続け)
「えへへ、凄いでしょ」
(青年は部下に褒められ嬉しそうに尻尾を立ててはそう告げて、受け取ったココアを少しずつ飲み始め。一方、男性は「観賞用にしたかった、他にも何人か共犯はいる」と必死に伝え、「なあ、もう解放してくれよ」と懇願し)
「うん、すぐ覚えられててすごいよ!」(部下は、青年にすごいと褒めつつココアを飲んでいて。天使の兄は、男の懇願を無視し、「その仲間はどこにいる?」と言い)
「!俺ね、まだまだ覚えられるよ」
(青年は更に嬉しそうに微笑みつつちびちびとココアを飲んでいて、男性は「お、俺の職場にいる…もうしないから、見逃してくれ」と怯え続けていて)
「じゃあ、いっぱい文字覚えて、俺たちにお手紙書いてよ」(部下は、ふと思いついたように、もっと文字を覚えたら手紙を書いて欲しいと言い。天使の兄は、「…ネイとレンは俺の家族なんだ、二度と近付くなよ。お前の仲間だけでも、俺の家族に近付いたらどうなるかわかってるよな?」と脅し)
「うん、いいよ!」
(青年はぱあっと笑顔を見せながらそう返事をすると、「じゃあ、俺いっぱい頑張るね」と伝え。一方、男性は「わ、わかってる。もうしないから…!」と泣きじゃくっており)
「うん、楽しみにしてるね」(部下は、青年の様子を見て、くすっと笑いながら、楽しみにしてると伝えて。天使の兄は、縛っていた縄を解いてやり、「次は無いからな」と言い、行けと言うように扉を指さし)
「…俺さぁ、ルーと一緒にいられて幸せ」
(青年は飲み終わったコップを机に置くと、部下に擦り寄りながらもそう呟き。一方、男性は縄を解かれるとすぐに走りながら店を出て行き)
「俺も、レンといられて幸せだよ」(部下は、擦り寄ってくる青年の髪を優しく撫でつつ言い。天使の兄は、カバンを持ち、個室を出ると、店主に「アンタ、何者なんだよ。まぁ、おかげで助かったけどな」と言い)
「…このまま俺たちだけで暮らしたいなぁ」
(青年は部下に抱きつきながらポツリとそう呟くと、「でも、兄さんにも会いたい…」と耳をぺたんとし。一方、店主は「…少し他人と話すのが得意なだけだ」と誤魔化しつつ皿を洗い)
「…レンって、先輩の事あんま話さないよね」(部下は、どうも出来ないため、頭を撫で続けていて、ふと相手の名前は聞くが、天使の兄の名前は聞かないため、そう言ってみて。天使の兄は、「さすがに深くは聞かねぇよ、レンを…俺の家族を守るために協力してくれんならな」と言い、鞄からメモを取り出すと1枚切り取り、電話番号を書き、「レンの事でこれからも付き合う必要あるだろ、俺の番号渡しとく」と渡しながら言い)
「…だって、別に話すことないもん」
(青年は部下からの指摘に対し不満げに頬を膨らませてはそう呟き、店主は「ああ、助かる。それなら俺も…」と名刺を1枚取り出せばそれを相手に手渡して)
「嫌いってわけではないよね?」(部下は、なぜそんな不満そうにするのかわからず不思議そうにして。天使の兄は名刺を受け取ると、「いきなり来て悪かったな」と伝えては店を出て、青年に先程の猫の声と共に、『こいつがなんて言ってんのか教えてくれ』とメッセージを送り、聞き込みに戻り)
「嫌いじゃないけど…」
(青年は相手が嫌いなわけではないがなんとなく距離を感じていたため目を逸らしつつそう言い、ふと携帯に相手からのメッセージが入っていることに気がつけば「…アイツらの動画?」と首を傾げ)
「え、みんなの動画?なになに?」(部下は、なんとなく気になり不思議そうにしていたが、青年の携帯になにやら連絡があり、動画と聞けば気になり、覗き込んで)
「…なんか、商店街の奥のお薬屋さんがどうとか…後、俺も人の姿にしてくれって言ってる」
(青年は動画を見ては部下に伝わるように翻訳し、「ジルはなんて言ってるのか知りたいのかな」と部下に尋ね)
「先輩がわざわざ動画撮ってるくらいだし、そうなんじゃない?」(部下はその動画を見ていたが、天使の兄が猫たちの様子を見せる目的なら写真でいいだろうが、動画であることから、同意して、動画青年が翻訳してくれた言葉を聞くと、一つ気になり、「ね、商店街の奥のお薬屋さんに何があるの?」と尋ねて)
「よく分かんない、『商店街の奥のお薬屋さんだよ』って言ってるだけだもん」
(青年は動画を閉じてはそう話し、部下に携帯を手渡すと「ねえ、さっき俺が言ったのジルに送ってあげて」と代わりに返信をするように頼み)
「え、俺?」(部下は突然携帯を手渡され、代わりに返信するように頼まれ、きょとんとして、「あ、もしかして、文字わかんないから、返せない?」と尋ねて)
「うん、短いのだったらちょっと分かるけど…お薬屋さんとか書けないし」
(青年はきょとんとしている部下にくっつきながらもそう話しては「あ、ルーが打ってくれてる間に俺ご飯用意するね!」とキッチンへ向かい)
「…わかった」(部下は、少しはやらせようと思ったが、行ってしまったため、渋々頷いて、天使の兄に青年が訳したものを返して。天使の兄は、聞き込みが終わってから、青年から届いたメッセージに気付き、それを見ると先程の猫に確認してみようと思い、路地裏に行き)
「すぐ出来るもの…」
(青年はなるべく早く作れるものを考え、オムライスを作ることにすると手際よく料理をしていき。一方、猫たちは各々好きな場所で寛いでおり、相手が来たことにすら気がついていない様子で)
「…あ、お前、薬屋に何かあるのか?」(天使の兄は、裏路地に着くと、その猫たちの寛ぎように驚いたが、先程一生懸命話しかけてくれていた猫に、そう問い掛け、「何か知ってるなら、一緒に来い」と言い)
「…」
(猫は寛いでいるところを邪魔されたせいかどこか不機嫌で、渋々相手の肩によじ登り。一方、自分は服を選び終わるとリビングに戻り、「支度終わった?」と問いかけて)
「…悪いな」(天使の兄は、不機嫌にしてしまった猫に、そう謝っては、青年に『今からそっち行く』とメッセージを送ってから家へと向かい。一方、自分たちも準備を終わらせたタイミングで相手に声を掛けられ、「出来たよ、ネイも終わった?」と言い)
「ルー、ご飯できたよ!」
(青年はオムライスを作り終えると仕上げにケチャップで『大好き』と書き、部下の元へ持って行き。一方、自分は「うん、可愛いでしょ」と自慢げにその場で一周して)
「ありがとう!」(部下は、運ばれてきたオムライスに嬉しく思っていたが、先程教えた大好きの文字が書かれており、さらに嬉しくなり、天使の兄は、家に着くと中に入り、「レン、ちょっといいか?」と青年を呼び。一方、自分たちは相手の言葉に、声を揃えて、「『可愛い!』」と言い、悪魔が「じゃあそろそろ行くか」と言い)
「!…なに、ってわぁ!?」
(青年は部下との時間を邪魔されたことに苛立ちつつ相手の方を向くも、相手の肩に乗っていた猫が突然飛び付いてくれば慌てて受け止めて。一方、自分は2人に可愛いと言ってもらえば嬉しそうに翼をパタパタと動かし、「うん、行こ!」と玄関に向かい)
「猫だから知ってることもあるかもしれねぇから、ダメ元で、悪巧みしてる奴ら知らねぇかって聞いたんだ。そしたら、そいつが俺に話しかけてくれてな」(天使の兄は、猫を指さしつつ説明しては、椅子に座り、「詳しく話聞く為に、お前に通訳して欲しくて連れてきた」と言い。一方、自分たちは相手の手を握りながら、ジュエリーショップに向かい)
「ああ、それで…」
(青年は相手の言葉に納得したように呟くと、「それなら一時的にコイツを話せるようにしとくよ」とキッチンへ向かい。一方、自分は道中すれ違う人々の彼らへの視線を感じ取っては、背が低い自身を恥ずかしく思い俯いていて)
「!それは助かるが、あんま使いすぎんなよ」(天使の兄は、青年が通訳してくれればそれでよかったのだが、話せるようにしてくれると聞けば、能力を使うとわかり、天使の兄もどうなるかわかっていないため、能力を使いすぎないように忠告しておき。一方、悪魔は長く人間界で暮らしていたこともある為、視線を気にしていないが、天使は見られてるのを、自分ではなく相手だと思い、『もぉ、いくらネイ可愛いからってみんな見なくていいのに』と小さく呟いて)
「え?大丈夫だよ、減るもんじゃないし」
(青年は猫が食べられそうなものを軽く用意してやっては魔法をかけてから猫に渡し、猫はそれを食べるとぱあっという光に包まれ人の姿に変身し。一方、自分は「!…ち、違うよ、皆が見てるのはアンジェロたちの方…!」と小声で慌てて訂正をして)
「お前が気付いてないだけで…!人になった…」(天使の兄は、青年が気付いてないだけで何かを消耗してるかもと言いかけていたが、その光に驚いて止まり、光がなくなり、人になったことに驚いていて。一方、天使は相手の言葉に驚いて、『俺たちなの?!…もしかして人間じゃないってバレてるの?翼隠してるのに』と変に勘違いしていて)
『すごいすごい、人になれた!ボスありがとう!』
(猫は自身が人の姿になれた事に喜んではその勢いのまま青年に抱きつき、青年は「ちょっ…抱きつく前に服着てきて!」とどうにか猫を剥がし。一方、自分は「…だから、アンたちがかっこいいから見られてるってこと!」と顔を赤くしながら伝え)
「ボスは俺のですー!」(部下は、大人しく食べていたが、その様子にむっとして、美味しさからペロリと平らげ、食器もそのままに、青年の元に行き、青年に抱きつきながら人の姿になった猫にそう言いながら抱きついて、天使の兄は、「いいからさっさと服着てこい、じゃねぇと始められねぇだろ」と猫に圧をかけて。一方、天使は今までに何度も言われ続けた言葉なため、なるほどと納得しては、『いくらかっこよくても、あんまり見られたら恥ずかしいなぁ』と呟いて)
『…じゃあボス、また後で』
(猫は渋々青年の指した方向へ歩いて行き、青年は「ごめん、ジルの服アイツに貸してやってもいい?」と尋ね。一方、自分は「…アンジェロは俺の恋人なんだから、どっか行かないでよね」としっかりと天使の彼の手を握り)
「ああ、わかった」(天使の兄は、頷いては自室に行き、猫を部屋に入れて、適当に服を取り、渡しては着るように言い。一方、天使は『もちろん、女の子のとこにも行かないって約束だし、ネイ好きだから!』と自慢げに言い、悪魔はジュエリーショップを見つければ、「あ、あったぞ」と指をさしつつ2人に言い)
『…なあ、アイツって俺のこと嫌いなの?』
(猫は相手に用意してもらった服を着ながらも先程の部下の様子から気になったことを尋ね、『なんかやな感じ、俺たちの方が先にボスのこと知ってたのにさ』と呟いて。一方、青年は「全部食べたの?早いね!」と部下に抱きついており、自分は急ぎ足でジュエリーショップに入ると「…わ、綺麗なのいっぱい…」と目を輝かせ)
「あれはただ嫉妬だろ、もしお前に恋人がいて、その恋人がお前の目の前で他の奴と仲良くしてたらどう思うんだ?」(天使の兄は、部下は嫌いだからではなく、嫉妬だとわかっていたため、そう伝え、例を出しつつ言い。部下は、嬉しそうに抱き返して、「うん、レンのご飯すっごく美味しいから、すぐ食べちゃった」と言い。一方、自分たちも中に入ると、目を輝かせ、指輪コーナーに行くと、それぞれがどれがいいかと真剣な顔で選んでいて)
『…別にそんな気にしない』
(猫は着替え終わると素っ気なくそう返事をし、さっさとリビングに戻って行き。一方、青年は猫が戻ってきたことに気がつくと「あ、お前後3時間くらいで猫に戻っちゃうから気をつけてよ」と忠告し、自分は「ねえ、これ綺麗…!」と花のような形の指輪を指さし)
「…お前、薬屋に何かあるって教えようとしたんだよな?お前の知ってること教えてくれ」(天使の兄は、呆れたようにため息をついてはリビングに戻り、椅子に座りながら猫に話しかけて、部下は以前猫たちにおじさん呼ばわりされたことを根に持っており、猫からぷいっと顔を逸らしていて。一方、自分たちは相手の指したものを見ては、綺麗だと言い、悪魔は「この宝石、青にしたいんだけど、色変えれねぇのかな」と呟いて)
『このおじさんがやな態度ばっか取るから教えてやんない!』
(猫は部下にあてつけるように青年に抱きついては威嚇をしながらそう告げて、自分は「アンは青いのにしたいの?ダイヤも素敵だと思うんだけど…」と首を傾げ)
「知らないっ!」(部下は拗ねてしまえば、そのままリビングを出ては部屋に閉じこもり、天使の兄はため息をつくと、「…レン、どうにかしろ。俺には手に負えねぇ」と言い。一方、悪魔は、「うん、だって青は俺の目の色だし。青のダイヤなら完璧なんだけどな」と言い、天使は『俺は白いのがいい。よく知らないけど、これって好きな人にあげるやつなんだろ?』と言い)
「…とりあえずこいつ預かってて」
(青年は溜息を着くと猫を引き剥がしてから相手に預け部下を追いかけていき、猫は『あ、あいつ逃げた!俺の勝ち!』と嬉しそうに尻尾を立てていて。一方、自分は「うーん…あ、そしたらこのデザインは?真ん中のは白いけど、周りに小さい青のやつも入ってるよ」と少し違うデザインの物を指さして)
「…ルーカスは、本当ならすぐにでもお前に手を挙げたかったはずだ。だが、あえてしなかった」(天使の兄は部下を馬鹿にする猫に腹が立ち、思い切り睨みつけながら言い、猫の頬を叩くと、「これはルーカスの分だ」と言い。一方、自分たちはその指輪に目を輝かせ、これなら自分たちの要望通りだと思ったが、ふと相手はさっきの指輪の方が気に入ったのではと思い、悪魔は「ネイ、さっきのやつじゃなくていいのか?」と尋ねて)
「…ルー、入っていい?」
(青年は部下がいる部屋の前に着くとノックをしてからそう尋ね、猫は突然の痛みに訳が分からず目を丸くさせるも、頬を叩かれたのだと気がつけば泣き始めて。一方、自分は「ほんとはさっきのが良かったけど…俺もこのデザイン好きだし、皆で着ける指輪だから皆が好きな物が入ってた方がいいからね」と微笑んで)
「!…アイツは?」(部下は、青年にもきっと嫌な思いさせた、大人げなかったと反省していれば、ノックされ、その声に扉の方に行くと、少し開けて青年だけかと尋ねて。天使の兄は、猫が泣き出そうと気にする様子なく、「嫌な態度は取らねぇルーカスがあんな態度取るって事はお前らがアイツに何度も嫌な思いさせたんだろ。それなのに、お前はちょっと嫌なことされただけで泣くのか?自分は悪くないって言うのか?」と叱りつけ。一方、悪魔は何だか申し訳なくなり、どうにかできないかと考えては、「じゃあさ、こっちのを俺から、さっきのをこいつからってのはどうだ?」と提案してみて)
「ジルに預けてきた、俺と2人で話そ」
(青年は申し訳なさそうに耳をぺたんとしつつそう告げてはどうにか話せないかと首を傾げ、猫は『嫌な態度なんてしてない!てかあいつの方がやな事ばっかしてくるもん!』と反論し。一方、自分は「!俺に2つくれるってこと?」と目を輝かせながら聞き返し)
「…なら、いいよ」(部下は青年の耳が寝たのを見ては、そう言って部屋に通して。天使の兄は、その様子にため息をついては、「俺は詳しく知らねぇが、以前にもお前らがおじさんって呼んだんじゃねぇか?」と言い。一方、悪魔はうんと頷いて、天使にもそれでいいかと言うように目配せをすれば、『俺も、ネイにあげれて嬉しいし、そうしようよ!』と言い)
「…ルー、ごめんね。俺がちゃんと躾けてなかったから…」
(青年は部屋に通してもらうと、過去の自身もそうだったのかと落ち込みながらそう謝り、猫は『…だって、おじさんじゃん』と目を逸らしながら自身の尻尾を弄っていて。一方、自分は「えへへ、嬉しいなぁ」と頬を緩ませてはキスの代わりに2人の手をギュッと握って)
「…俺も、大人げなかったから」(部下は、しゅんとしつつ青年の手を握りながら言い。天使の兄は、猫が理解できるような呼び方はないかと考えては、「…くそ猫」と呼んでみて。一方、自分たちは嬉しそうに手を握り返して、悪魔が店員に声を掛けて、青い石の指輪を3つ、花の形をした指輪を1つ欲しいことを伝えては、今までに父の元で働いていた分のお金があるため、購入することができ、その間天使が相手に、『ネイ、いっこは薬指でしょ?もう一個はどこに付けるの?』と尋ねて)
「…ううん、ルーはやな事言われたんだから仕方ないよ」
(青年は部下を庇うようにそう伝え、猫は相手の呼び方に苛立っては『はあ!?くそじゃないし!』と声を荒げ。一方、自分は「えっと…重ねてつけようかなって思ってたんだけど、変かな?」と自信なさげに尋ね)
「…おれっ、すごくやだった…やだったのぉ…」(部下は泣かないようにしていたが、思わず泣いてしまい、嫌だったと素直な思いを零して。天使の兄は、その様子を見て当たりかと思えば、「何を怒ってんだ、だってお前、くそじゃん」とあえて猫が言っていた言葉をそのまま返して)
「!な、泣かないで!」
(青年は部下が泣き出してしまうと慌てながらもティッシュを渡し、どうにか落ち着かせようと自身の尻尾を部下に握らせて。一方、猫は『くそじゃない!』と更に声を荒げては相手を引っ掻こうとして)
「うぅ…」(部下は、泣きつつも青年の尻尾に触れると少し落ち着き、しゃくりあげながら尻尾を撫でていて。天使の兄は、青年で慣れていることもあり、軽々避けると、「嫌な呼び方されて怒んのに、他人にはするんだな」と言い。一方、天使は首を横に振り、『全然変じゃないよ!じゃあ、ネイのこの指は俺たちの指だね』と相手の左手の薬指を撫でつつ言い)
「…ちょっと落ち着いた?」
(青年は部下の顔を覗き込みながらそう尋ね、「耳も触っていいよ」と頭を差し出し。一方、猫はハッとした様な顔を見せては『で、でも…』と言い訳をしようとし、自分は指を撫でられ顔を真っ赤にしては「は、恥ずかしいから外で言わないで…」と天使の彼を軽く睨み)
「うん…レンの尻尾、気持ちいい」(部下は、青年の尻尾や耳を撫でていれば、気持ちが落ち着いていき、泣き止んでは、「ありがとう、レン」と言い。天使の兄は、「なんだ、まだ悪くないって言い張るのか?」と言い。一方、天使は相手を怒らせたと勘違いして、しゅんとしてしまい、悪魔が戻ってきて、「どうする?今つける?帰ってからにする?」と尋ねて)
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