悪魔の囁き

悪魔の囁き

悪魔  2018-11-04 19:58:34 
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…嗚呼、神父様。

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  • No.69 by リュカ・ヤニス  2018-12-25 07:38:42 


(/おはよう御座います。リュカ共々お加減心配しておりました。こちらもはやくカルマくんと会って愛でたいのは山々なのですが、どうかご無理はされずにお体をご自愛くださいね!また会えるのを楽しみにしつつまったりお待ちしております!!)

  • No.70 by カルマ  2018-12-26 00:28:31 

────有難う。リュカのおかげだ、俺が自我を保てたのも、この傷を癒せたのも。ほんとに貴方に助けて貰ってばかりで俺は何も貴方に与えられていない…リュカの優しさに救われた、身体だけじゃなく心も。そんなリュカを思うと苦しいんだ、なんか胸が苦しくなる上手く言葉に出来ないけどこんな感覚はじめてだ。
(体の負担にならないよう相手を優しく立つように促す。優しく泥を取り払われた手を握るとその手をそのまま自身の胸元へと押し当てた、時折感じるこの胸の微浸る痛みは相手の事を思う度に頻度をましていく、顔を顰め初めてのそれに戸惑う表情を浮かべるもこの感覚が決して嫌という訳でもない。唯、初めての経験まだしもこの長く生きてきた数百年という月日の中でまだ知らないことがあったその事実に少し不安を抱いていた。だが、この感覚を追求するよりも先に自身がすべき事はリュカへの恩返し、幾分かましになった空腹は相手の分けてくれた血液のおかげだ相手から投げかけられた問いにリュカらしさなのか少し場の外れた質問に苦笑を交えながら「美味しいかどうかなんて俺の味覚の有無だけどリュカの血は…うん。美味しかったよ。」また飲みたいな、そんな軽口を添えて微笑みながら答えた、口の端に着いていた血を拭おうとするもボロボロになった服の裾を摘んだ、丁度のタイミングで服の安否を心配する、リュカに頷きながら「さすがに服は駄目そうだな。そうだ、リュカが俺の服選んでよ。特にこだわりなんてないからさ、リュカの選んだ物ならなんでもいいからさ。」ほぼ毎日来ていたこのスーツにも飽きたところだ、思い浮かんだこの提案に満足し相手の手を引っ張るようにまずは彼の家へと歩みを向けた。)


(大変お待たせいたしました。随分短めな文になってしまった事お許しくださいませ。まだ本調子ではないようでまた徐々にペースの方を上げていきたいと思います。本当にすいません。)

  • No.71 by リュカ・ヤニス  2018-12-26 20:41:28 


(彼の口から救われたと聞き、少しでも役に立てたのかと思えば逆にこちらが救われた気持ちになる。あの日は目の前で失いゆく多くの命をただ見ていることしかできなかったから…。彼が悩ましげに胸に手を当てる姿には「詳しい気持ちはカルマさんにしか分かりませが、胸が苦しくなるのは心から誰かを想うとき、だと思いますよ。…今言うと私がカルマさんに想われれていると自惚れているみたいになりますね。」困ったように少しおかしそうに小さく笑いながらも彼を見る目は初めてのことに戸惑う子供を見守るように優しいものだった。しかしその中に、友情とは違う何かが芽生え始めていることにはまだ自分でも気が付かず、血が美味しいと言われ高揚する気持ちもこれからも彼を救える喜びからだと単純に受け止めていた。そして手を引かれるまま小屋へとたどり着けば、彼に断りを入れてから先にシャワーを浴びさせて貰い体を清めると新しいカソックに身を包み、自分の服をタオルと一緒に脱衣所に置くと彼の元へ向かって。「すみません。私はこれから教会でやることが残っているので行かなければならないのですが、体を洗って良ければゆっくりしていってください。今日はカルマさんも疲れているでしょうし、服を見にいくのは明日にしませんか?とりあえず少し大きいかもしれませんが私の服を貸しますので。」脱衣所に置かれている衣服はシャツとズボンでシンプルなものだが背も自分より小さくて華奢な相手には着心地が悪いかもしれない。申し訳なさそうに言いつつも頭の中では彼に明日与える服は何にしようと思考を巡らせており。その後、彼に自由に足を伸ばしていくよう伝えて教会へと向かって。)

(夕方、教会での聖務を終えると夕飯の買い出しに小さな商店へと向かった。店主は顔なじみの初老でおしゃべりな明るい男。必要な野菜を買うと《今日は良いものを仕入れたんだ。》と塾れたりんごを勧められて。そのりんごは実に美味しそうであったが普通のりんごではなかった。人間には無害だが悪魔には有害で、力を抑制させる魔術がかけてあった。あの悪魔祓いの使い魔がカルマの力を目の当たりにし魅せられて、どうしてもその力を欲し、リュカとの仲を知った上でそれを利用しカルマに食べさせて弱ったところを狙おうと目論んだ策だった。もちろん、仕入れた店主に悪意などないから自分は全く疑わずにりんごを買うと家路を行く。そして小屋に戻り中へ入ればまだ彼が居てくれているのを目にして嬉しそうに微笑んで。「お夕飯食べていきますか?…というより一緒に食べてほしいです。」と彼が人間の食べ物を糧としないのを理解しつつ、一人で食べるよりも彼がいてくれるだけでも嬉しいと思い願い出る。そして買ってきたものが入っているカゴをテーブルの上に置くと思い出したように彼を見て、「そう言えば、明日の買い物はカルマさんもご一緒できるのでしょうか…」と。





(/まだ体調が優れない中、返信有難うございます/涙 自分のペースで良いので気にしなくて大丈夫ですよ!そして今回、場面展開がわちゃついてすみません/汗 しかも勝手にカルマくんが家にいることにしてしまいました…。意味が分からないところがあればなんなりとご質問くださいね!)

  • No.72 by カルマ  2018-12-27 22:59:37 

────自惚れてもいいのに。
(少し照れくさそうにはにかんだ彼の表情を思い浮かべ、湯気の立つ身体に貸してもらった服に腕を通した。当然、胸の苦しくなる原因は彼で自分が思っている人も彼の事だ。だが当の本人はまだ自分に好意を向けられているなどきずいていないのだろう、もどかしくも焦れったい気持ちを込めて上記の言葉を呟いていた。着込んだ服は彼のもので少し大きめの服は自身の体には随分と余裕がある、袖が少し余ってしまいだらりと手元を隠しているがそれほど気にせず脱衣所を出れば、ソファーに腰掛けて丁度のタイミングで扉が開く。何処と無く嬉しそうに微笑む彼を疑問に思いながら首を傾げるも次の言葉に目を輝かせた。彼の食事を口にする迄人間の食事に一切の興味を持っていなかったが、今は彼との食事は密かな楽しみになり、外の空気でひんやりと冷たくなった彼の両方の頬を両手で包む様にシャワーを浴び熱を纏った掌で温めた。──おかえり。目を細め微笑みながら彼の目元に軽く唇を当てて直ぐに身を離す。上機嫌に尻尾を揺らしながら、テーブルの上に置かれた籠を除きつつ作られるであろう夕飯への期待を積もらせ彼へと振り返る。「俺に似合う服を見繕ってくれるんでしょ?、リュカと初めてのデートだね。」デートという言葉を強調しながらにんまりと笑みを浮かべた。明日は町へと繰り出し自身の破損した服を彼が選んでくれるのだ、人間の多く集うその場所で翼と角は目立つ。もし悪魔ばれた場合彼に迷惑もかかるだろう、翼は隠すことが出来るが問題は角だ。角の調整は難しく最悪帽子を被り隠すかと考えながらゴロリと転がってきたそれに目線を移した。赤く、食欲をそそられるその色の果実に妙に興味が湧いた。片手でその中の一つを摘めば彼の元へと「これどうしたの?」爽やかな香りを漂わすその林檎を持ち上げた。)

(/神父様背後様のおかけで、体調の方ももう完璧に感知致しました。この時期の寒さは体に堪えるようでご迷惑をおかけ致しました。やっと、リュカ様に絡めて心も暖かくなり、また今後ともよろしくお願いします!!)

  • No.73 by リュカ・ヤニス  2018-12-28 12:23:37 


(軽い目元への口付けと共に出迎えてくれる彼。少々行き過ぎなのではないかと思うが彼なりの挨拶だと思えば心地よい。夕飯の準備に取り掛かりながら明日のお出かけをデートと例える彼には今までの言動から多少の引っかかりは感じつつ冗談だと思って軽く笑って。「誰かと出かけるのは久しぶりなので楽しみです。昔はよく妹や弟と街へデートに行ったんですよ。お金が無かったので見るだけでしたけどね。」彼と同じようにデートを強調させて言えば過去を懐かしむように無意識に彼に弟を重ねて見れば微笑みが僅かに哀愁漂うものになる。しかし彼と街へ出かけることは本当に楽しみで野菜を洗って切る姿は上機嫌。りんごを手に此方へ来る彼に問いかけには一度手を止めてそちらを見て、「お店の方が勧めてくれたんです。この時期は蜜が多いので甘くておいしいんですよ。食事と一緒に切ってお出ししますね。……林檎、なにか気になりましたか?」店主もとてもいい人なのだと説明を交えながら林檎を購入した時の経緯を楽しげに話すも、彼が人間の食べ物について聞いてくるのも珍しい。たまたまかもしれないが、一応赤い果実の名も添えて尋ねてみた。そこでふと彼の袖元に目がいけば、随分袖があまり彼の手がほとんど隠れてしまっていてやはり大きかったかと。これはこれでかわいらしくもあるが何かと不便だろうと彼の細い腕を手に取ると片方ずつ丁寧に袖を折り曲げて、ついでに足元の裾もちょうど良い長さにしてやり。「弟にもね、こうやって私の古着を着せていたんです。本当は新しい服を買ってあげたかったんですけどね。」立ち上がりながら少しだけ眉を下げて穏やかな声で話せば再び調理をはじめ、手際よくシチューを完成させると皮を向いて切り分けた林檎もお皿に乗せて一緒にテーブルに並べて。「そう言えば、カルマさんにも家族はいるんですか?」人間同士でもあまり触れないようにする話題ではあるが、もし彼に家族、もしくはそれに近い存在がいるなら今更だが此処に遅くまでつなぎとめておくのも悪いかと思い、席に座るよう促しながら聞いてみた。)



(/体調の方よくなったようで安心しました。またお加減が優れないときやお忙しいときは気にせずおやすみくださいね!こちらこそよろしくお願いします。こちら蹴り可です。)

  • No.74 by カルマ  2018-12-29 22:45:22 

(テーブルに並べられた果実は、赤い皮を向かれ白い実を剥き出しにして綺麗に並べられていた。蜜を多く持ったその実の中心には食欲を刺激する熟した甘い香りが漂う。何の変哲もない唯の果実だと言うのに自身の中で少しの突っ掛かりがあった目をひかれるそれは彼が言うには町で購入された物のようだ。彼の経緯に頷きながら着々と作られていく料理の香りに意識は奪われてしまった、目の前の果実のことは特に気にすること無く「…んー、別に何も無いよ、美味しそうな林檎だね。」椅子に座って頬杖をつきながら自身もスプーンを並べたりと夕食の支度を済ませた。お互いが席につき向かい合い口を開く「弟ね…。悪魔に家族なんてものは存在しないよ。人間みたいに番がいて、結ばれて…そんな複雑なものじゃなくて俺ら悪魔は人間の心の闇から生み出されるんだ。」微笑みを浮かべた表情とは裏腹に言葉に若干の棘を含みながら教えを説くように、正面から相手の瞳を捕え、湯気をのぼらせているこってりとクリームのように濃厚なスープ。確かリュカはこれをシチュー、と言っていたその皿にスプーンを差し込みくるりくるりと円を描いた。先程の彼の言葉を推理すると妹と弟がいた様子昔はという事は今は一緒に出かけていないのか彼の少し含みのある言い方にいくつかの思考を張り巡らせ彼の発した発言を振り返りながらも、賑やかな家族の風景を想像していた、だがそれが彼の素性と異なる事など知る由もなく、円を描いていた手を止めて「リュカには家族がいるんだね。今は何処にいるの?会ってみたいな。」純粋に興味が湧いたのだ、何気ないその質問に首をかしげながら問いかける。)

  • No.75 by リュカ・ヤニス  2018-12-30 13:27:07 


(食卓の準備を手伝ってくれる彼に軽く礼を言いながら、自分も席に座り問いかけの返答に少し真面目な表情になる。彼が言うことが本当なら心の闇を持ち悪魔を産んでしまう人間こそ悪の根源。誰だって自分の醜い闇の部分は毛嫌いするから、そこから生まれた悪魔も受け入れがたく、悪魔祓いまで出てきて排除しようとする。しかしそれはあまりにも…、「人間は身勝手すぎますね。…少し胸に刺さるものがあります。自分の弱さを見せられたようで…。カルマさんは、人間が嫌いですか?」彼のどこか棘のある物言いは、人間のあり方を考えさせられる。彼にそのつもりがあるか否かは不明だが少し責められているようにも感じ、また棘の中に独りで生きてきた寂しさが含まれている気がし、そうさせたのも人間かと思えば、嫌いなのか問う。彼らにとっては“餌”でもある人間の好き嫌いを聞くのは愚問なのかもしれないが…。やや重たくしてしまった空気、少しでも和ませようとまだシチューを口にしていない彼に食べるようにすすめ、自分も一口掬って軽く冷ましてから口に含む。家族の居所を聞かれればシチューにつけたスプーンを持ったままほんの一瞬、常人では気付かない程度暗い目をして動きが止まるが、すぐに顔を上げていつもの瞳で目を合わせ、「家族は…──両親と弟は10年前の紛争に巻き込まれて亡くなりました。貧しい村だったので戦地には最適だったんですよ。」どこの国だって自国の領土の損害は減らしたい。そこでたまたま両国の間にあった、無くなっても当たり障りのない小さな村が戦地に選ばれた。よくある話だ。世の中は何かしら犠牲の上で成り立っているのだから。淡々とし口調で話し最後は少しだけ眉を下げて微笑み言う。長く生きてきた彼にはつまらない話しかもしれないとすぐに明るく切り替えようと「あ、でも妹には会えますよ。孤児院で働いています。びっくりはするかもしれませんがきっとカルマさんを気にいると思います。…明日は街でゆっくりしたいので、またの機会に是非。」気の強い妹のこと、彼を物珍しく思うだろうが拒絶したり攻撃したりすることはないだろう。彼と愛する妹が会うなら、これほど嬉しいことはない。先程少しだけ見せた悲しみもひた隠し、彼が妹に何かするなんてことも疑わずに穏やかに微笑めば再び彼に食事を勧めて、「明日が楽しみです。」なんて呑気に笑う。もちろんテーブルの上に彼を貶める果実がうっそりと食べられるのを待っていることに気付きもしない。)

  • No.76 by カルマ  2018-12-31 18:36:07 

────嫌いじゃないよ。だって、人間がいないと俺ら悪魔は生きられないし…でも、大好きとも言えないかな俺らを生み出したのは人間だけどその人間は悪魔の事を忌み嫌う。でも、其れが人間の本質だとも思ってる自分の弱い所は他人に見せたくなものでしょ?それと悪魔って同じ様なものなんだろうね。でも大丈夫、リュカは大好きだから。
(人間は勝手な生き物だ、自分という悪魔を生み出しては其れを恐れ消そうとさへもしてくる。でも、その感情こそ悪魔が糧にしているものでこの世界の輪廻には反していない。生み出し、捨てて、また新しいものが作られていくそういった工程があって今の自分が存在し、愛する彼も生きている。覚め始めたシチューに視線を落とし一掬い口に入れた、ほんのりと暖かいスープに甘くなった野菜が喉を通っていく、一息着けばまた彼へと向き直り、ふと一瞬だが彼の目に影が指した様に感じた、瞬きをする瞬間彼の綺麗な瞳から滲み出た闇を感じ瞳を追うが直ぐに彼は何も無かったように会話を続ける、其れにあいずちを打ちながら「…死んだ両親と弟に会いたい?」目を伏せるように落ち着いた声色で問いかけた。勿論、冗談でもなく聞いただけという生半可な気持ちで言ったわけでもない。悪魔の力を使って、本来の自分に戻った其の力を使えば会う事も可能になる。だが、其れは同時に彼が闇へと堕ちた代償を得た上でのことになるのだが。彼のその瞳をただ見つめた、彼の意思が最も優先される今の状況しんとなった部屋の中央で佇む2人の存在其れを壊す様に、椅子から立ち上がった。きずかぬうちに空になった皿を手に取りキッチンの方に「…ご馳走様、そうだねリュカの妹なら俺も会ってみたいな。」先程の雰囲気は全く匂わせず、何時もの会話を続行した。嬉しそうな笑顔で再び席へと戻れば喉が潤いを欲していた。丁度テーブルの上に置いてある林檎へと手を伸ばせば「食べていい?」と一言、この果実が自身にとっての厄難など知りも知らずに一つ手に取った。)




(/突然の背後から申し訳ありません。ほんとに突然なんですが「デュラララ」というアニメはご存知でしょうか?特に深い意味は御座いません。何となくなのですがとても面白いアニメなのでご存知かな?と軽い気持ちで聞いてしまいました。勿論、ご存知ない場合蹴っていただいてかまいませんので(汗))

  • No.77 by リュカ・ヤニス  2019-01-01 02:00:38 


大好き、ですか…。カルマさんは出会ったときから私に優しくしてくださいますね。嬉しいことですが、なぜ私を?…ただの人間のひとりですよ?
(人間を恨んでもおかしくないのに嫌いじゃないという彼。長く生きてきた彼だからこそそれだけ不当で酷い扱いを受けてきたはずなのに人間を理解してくれている。身勝手に彼らを悪魔と言って消そうとする人間のことを考えると胸が痛むが、そんな人間の一人である自分を彼は大好きだと言う。他者に優しく真面目に生きようと心掛けてはいるものの特質した魅力はない。魅力でいうなら顔立ちも纏う空気もきれいな彼のほうが溢れているように思え不思議そうに見返して。答えを待ちながら残りのシチューを口にすると続く問いかけにゆっくりと口の中のものを飲み込み目を伏せると数秒沈黙する。───会いたい、そう思うが、それが許されないことは神父だからこそ重々知っている。神の教えでは人は死んでも深い眠りにあるだけで望めばいつでも傍に感じることができると言う。そして本当に会えるのは自身が生を全うし死を迎えるときだと。自分はそれを信じているし、故人に会うよりもこれからの出会いや今あるものを大切にしたいと思っている。ただ、悔いるとするなら、あの日愛するものを守れなかった自分の無力さだ。もう二度と、愛するものを失いたくないし、次失った時自分に耐えられるか、考えるだけで恐ろしかった。空気はそれほど重たくないはずなのに、口が中々開かない。速く答えねばと思った時、静かな空気を裂くように彼が立ち上がり、それに合わせて視線を上げれば皿を手にキッチンへ向かう彼を目で追う。彼は──悪魔である彼は自分の持つ影に勘付いているだろうかとふと思いながらも、いつもの雰囲気に戻る彼に合わせてこちらも微笑めば、林檎を食べて良いか問う彼に「どうぞ。」とすすめた。自分もシチューを食べ終え皿を片付けると林檎を一切れとりシャクリと半分かじる。口の中に広がる甘酸っぱさに口元を緩ませ、残りの林檎も食べたところで彼を見て「…そう言えば今日はどうしますか?泊まっても全然構いませんが、お帰りになるなら送っていきますよ。」彼が泊まるのは一向に構わないしむしろ嬉しいくらいなのだが、連日引き止めるのも悪い。彼の住む場所は想像できないが、友人をひとり暗い夜道で返すにはいかないと、やはり当然のように彼を人間と同じように見た発言をした。)






(/あけましておめでとう御座います!リュカ共々カルマさん、背後様に巡り会えたこととても幸せに感じております。よろしければ今年もお付き合い頂けると嬉しいです。文章の乱れの激しい背後ですがよろしくお願いいたします!
ちなみに今回の神の教えですが、講義で聖書の中身をかじったことはあるのですが、背後が無宗教なのでほぼテキトーです…。異なる部分があると思いますが軽く流して頂けると助かります/汗
そして「デュラララ」知ってますよ!と言っても原作は読んだことがなくアニメしか見たことありません/汗 アニメは結まで見ました。正直話の内容がうろ覚えの部分もありますがOPも格好良かったですし面白いですよね!!当時は毎週楽しみでしたー/笑)

  • No.78 by カルマ  2019-01-01 11:24:49 

唯の人間ののひとり、…ね。でも俺にとってリュカは───なんて言うんだろう。異質っていうか、リュカのその抱えてる何か…白く純白だからこそ黒に染まりやすいその心も全部が好きなんだ。
(暫し考えて、辿々しく紡ぐその台詞は曖昧でリュカ自信が隠そうとしているその闇、抱える其れにいつかは打ち明けて欲しいと自分と言う存在に頼って欲しいそんな事を考えながら彼のこめかみから頬にかけてをそっと撫でた。食事を取り少し体温が高くなった彼の肌は少し赤みを帯びていて肌触りの良いその感触に数回指でなぞり「…別に何時でもいいよ。リュカが強く会いたいと願うなら、俺が叶えてあげる。それが何十年後でもリュカの命の灯火が消えるその直前でも…。」なんてね、冗談めかしく微笑めば進められた通り林檎の一切れを口へと運ぶ。シャリと感じた歯応えに続く爽やかな酸味と後からくるほんのりとした甘さ数回感で飲み込むと体に感じる違和感。食べ過ぎによる以上かと特に気にせず二切れ目へと手を伸ばした直後、視界が反転した。ぐるりと回る景色は自分の体が傾いた事を知らされる。椅子から崩れ落ちるように蹲る形へと、自信を襲う違和感に体が焼け付く様な熱。体の内側から押し寄せる不快な感覚に自然と鳥肌が立つ。苦しまみれの絞り出される呻き声と共に、林檎を見た時の違和感はこれかと思い知らされる。体の違和感からかテーブルや椅子を押し退け開かれた翼は自身の体と一緒に黒い羽をまき散らし片付いていた部屋を荒らしていき。「…ッ!?、リュカ───はッ、何ともな…い?」自身の体よりも不安なのはリュカの事。上手く呂律の回らない舌でなんとか上記を述べるも直ぐに硬く目をつぶり。押し寄せるその痛みと違和感に耐えていた。)




(/新年あけましておめでとうございます!ご挨拶の方少し遅れました。カルマ共々お世話になってばかりでございます。私としてもお優しいリュカ様とその背後様と出会えるご縁を賜る事の出来とても心より感謝しております!今年も、長いご縁となりますようよろしくお願い致します。
おお!聖書、とてもカッコイイ文章に痺れておりました(笑)大丈夫です、リュカ様らしいその言葉に心を撃ち抜かれ背後はもう、(汗)
なんと!デュラララをご存知のようで、こちらの背後がほんの興味で1度見ているアニメに手を伸ばしたところ再びデュラララへとはまってしまいまして、その勢いでトピを作成してしまい。お恥ずかしながらまだ1人もご参加を頂いていなく、なんならリュカ様背後様とそこでもお話出来ればな…と。勝手な発言又、勧誘のようになってしまいすいません。勿論、断って頂いてもかまいません!このまま人が来ないなら此方の部屋だけでもう忘れてしまおうなどと思っていたものですので。もし少しでもご興味の方が有ればまたそこでも2人で話せたら…などと思った次第でございます。)

  • No.79 by リュカ・ヤニス  2019-01-01 16:17:39 


───、
(彼の言葉はまっすぐで嘘偽りない。それなのに彼が悪魔だからなのか、なぜか独特の影を感じる。その影は甘い言葉と重なってより魅惑さを増し、自分の心に浸透していくようだった。出会ったときも似たような誘いを受けた。その時は意味もよく理解していなかったし彼のこともよく知らなかった。それは今もさほど変わらないのかもしれないが、初めて受けた誘いよりも幾分優しさが含まれたそれに心が揺れ動く。冷たく細い彼の指先が頬をなぞりピクリと小さく反応すれば彼の瞳を見る。紅い宝石はやはり綺麗で彼も微笑んでいるはずなのに目を合わせていると自分の弱い部分が浮かび上がるようで、今はその紅い双眸が少しだけ怖かった。彼が林檎を食べ始めればそっと肩の力を抜いて短く息を吐く。結局なにも返答できず彼の言葉だけが心の奥底に小さな棘となって残った。でも彼が大切な友人であることには変わらない。気持ちを切り替えようと顔を上げたときだった。林檎を口にした彼の様子がどこかおかしい…。どうしたのか問おうとした直後、陶然苦しみだす姿に瞠目し、焦燥にかられる。何が起きたのか──…体を支えてやる間もなく床へ倒れ込む彼のもとへ駆け寄ればその体を抱き起こして支えてやりながら血色の悪い顔を覗き込んだ。部屋が散らかるなんて気にもとめない。それよりも彼の美しい翼が散りゆき苦しむ彼まで奪っていってしまいそうで恐ろしかった。それなのに、今一番苦痛なのは彼なのに、決死に自分の心配をしてくれる姿に表情を歪める。「─っ、私はなんとも…、それよりもご自分の心配をなさってください!!」珍しく声を上げながら少しでも楽になればと背中をさすってやる。何かあったとすれば林檎しか考えられない。吐き出させたほうがいいのか…、もし死ぬような毒だったらどうしようと混乱する脳内を何とか落ち着かせながら、彼の手を握ってやり意識を確認するように何度も彼の名前を呼びかけた。)





(今回も話しをあまり進められずすみません/汗
どこかで使い魔を出そうと考えているのですが、このあとすぐ出してしまうのと一旦落ち着いてから街で奇襲に遭うのとどちらか考えているのですが、希望はありますか?あと今更ですが、萎え表現や展開がありましたら教えて頂けると助かります!今回若干嘔吐表現っぽいものが含まれましたので気になりまして…。こちらは俺得なんじゃないか…ってくらいな展開でも大好物なので何でも大丈夫です。
おおお!デュラララのなりトピ!すてきですね!是非参加してみたいのですが、版権なりがほぼ初めてな上に、デュラララの設定がうろ覚えすぎてご期待に添えないかもしれません/汗 あとなりきれるとしたらマイナーな平和島幽くんくらいしかできないかもしれないです…。頑張れば臨也くん、静雄くんもできるかもしれないですが…、キャラに失礼なレベルです…。もしにわかでよろしければ参加させて頂ければと思います!もし上に挙げたキャラが合わないようでしたら見送って頂いて構いません!)

  • No.80 by カルマ  2019-01-01 16:59:40 

(/本文ではなくてすいません、先に物語のシナリオを考えた方がいいかと思いまして、本文の方は今日の夜頃までには仕上げておきます!では、話の展開についてでございます。進展の速度などお気になさらずに、私としてもなかなか進めずで申し訳ないです。んー、そうですね、一旦落ち着いてほぼ人間になったカルマとリュカ様と街に行った帰りぐらいに使い魔に襲われるというのはどうでしょうか、まずリュカ様との街中デートを楽しんでからアクションに持ち込みたいのですが、それでも大丈夫でしょうか??、
全く気になる点などなく毎回のお返事が私目のドストライクでございます!!こんなあやふやな主にお付き合い頂いてほんとになんと御礼をしたらよいのか(泣)

デュラララトピの方、ほんとにいいのですか!!?リュカ様背後様となら楽しくのんびり会話できそうですので、キャラ崩壊などお気になさらず!もし話してみて合わないなと思った場合即、辞めて頂いてかまいませんので!!私の勝手な我儘に乗って下さりありがとうございます!
キャラをお換えになりたい場合はキャラ変えもなんでもして頂いてかまいませんので(笑)では、手始めに折原臨也君のキャラを頼んでも大丈夫でしょうか?私の推しキャラでリュカ様背後様がされるとなればきっと最高なイケメン君に出来上がるかと!身勝手な要望ばかりでほんと申し訳ないです(泣)私めもまたまたマイナーな鯨木かさねというキャラでしようかと思うのですが、何かご要望があれば背後様のお好きなキャラに化ける事も可能です!なんなら、オリキャラでも参加可能です。
では、「デュラララ~非日常を求めて彷徨えというトピ」にてお待ちしております。もし、いらっしゃいましたらお声掛けくださいませ!)

  • No.81 by カルマ  2019-01-01 17:00:57 

(/誤字でございます。「デュラララ~非日常を求めて彷徨え」です。(泣))

  • No.82 by リュカ・ヤニス  2019-01-01 17:45:17 


(/展開についての提案有難うございます!デートからのアクションいいですね!仲が近づいてからのトラブルは燃えます/笑 悪魔の力を抑える林檎の効力は暫く続く形になりますが、弱くなったり消えたりは自由に扱って頂いて大丈夫です!
御礼なんてとんでもないです!こちらが言い足りないくらいで、ロルなど安定しないことが多いので優しいお言葉にいつも救われております。

デュラララトピ、こちらこそお誘い頂き光栄です。折原臨也くんですね!本当にだれだよ!ってなるかもしれませんがその時はびしばしご指摘くださいませ!鯨木さん!!かっこよくてふとしたときかわいらしくて好きなキャラです!いつもマイナーなキャラクターを好きになる傾向があるので出てくる場面が少なくてやきもきしているので、こういった所で絡めるのは嬉しいです/笑 詳しくは提示して頂いたトピで返信させて頂きますね。すこし返信遅れると思いますがそちらでも宜しくお願い致します!)

  • No.83 by カルマ  2019-01-01 22:14:04 

(目の奥で、チカチカと眩しい光がチラついている。それから逃れようと頭を激しく降るもまとわりつくその不快感は一向に拭えない。彼の必死に自身の名を呼ぶその声の方向に顔をむけるが、その不快な光のせいか目の前は濁っている。反射的に伸ばしたその手が何も無い空中を掴む、其れを庇うように他者の手が重ねられた。背中をゆっくりさそるその手と同じく心配の念が伝うその手に、返事を返すため握る力を強める。だが、次に来た押し寄せる痛みに彼の手に爪を立ててしまう。相手を傷付けてしまうと、その手をやや乱暴に払い除けるも、弁解しようと声を出そうとするも聞こえるのは空気が虚しく吐き出されるだけで。感じるその違和感は自身の中の魔力を削っているみたいだ、内側から吸い取られていく魔力に次の違和感は角と翼に感じた。悪魔の象徴のその部分が歪な音を立てて形を無くしていく、力が抜けていくその感覚に比例して引いていく痛み。落ち着くために荒い呼吸を繰り返した、肩を激しく上下させ取り入れる空気にさえて行く頭。薄らと開けた瞳の目の前に彼の顔、焦り此方を凝視するそんな相手に「────リュカになんともなくて良かった。」額に滲む嫌な汗など気にせず引き攣った笑みだが相手を安心させるため、ゆっくりとリュカの肩を借りて立ち上がる。自分の体を見渡し、掌を開いたり閉じたりを繰り返す、特に外傷はないな。害を浴びたのは、魔力と翼と角のみらしい。この尻尾を除けばリュカと変わらぬ人間同様の姿になってしまったこんなふうになった原因は明確だ、皿の上に残った林檎を横目に、試しに魔法を使おうと心の中で念じるも魔力は底をついたように一向に発動出来ない魔法は全て使えなくなっている。「…悪魔祓い。いや、魔力を抑える呪文が掛けてある。」と神妙な表情になって、「リュカは何ともない…、という事は俺を狙って───?」地面を見つめ考えるも一体誰が?、リュカと林檎を交互に見渡した。しんとしたその部屋には外から吹く風の音しか聞こえなかった。)




(/はい!では、仮の人間になれた私めカルマとリュカ二様との2人の町中デートをひとまず楽しむ事と致しましょう!!リュカ様に欠損した服を選んでもらうという胸キュンな場面を含めれればと思います!(笑)またまた、なかなか先に進めない半端な文になってしまい申し訳ないです。リュカ様背後様の思う通りにカルマは動かしてもらってもかまいませんので!

デュラララの方ほんとにありがとうございます!なんのなんの!キャラが崩壊しようとも折原臨也というキャラへと愛は変わりませんので、お好きなようにのびのびと会話をしてくださいませ!私もマイナーなキャラにばかりこいにおちてしまうのですよ(笑)ほんとに同感です、マイナーキャラこそここぞという出番の方が毎回ないのが心残りで、2つの掛け持ちもし大変という場合はどちらかを切ってもらってもかまいません故よろしくおねがいします!!)

  • No.84 by リュカ・ヤニス  2019-01-02 09:45:00 


(苦しみ呻く彼の爪が手に食い込むが、払い除けられたときのほうが拒絶されたようで痛みが強く感じた。それでも必死に何か伝えようとする姿に彼の優しさなのだと理解すれば、分かっているから大丈夫だと、縋ってもいいのだと彼の手を握り直す。暫くして呼吸は落ち着いてきたようだがその様子は明らかにおかしかった。彼の象徴とも言える翼や角がまるで生物の退化でも見ているかのように消えていき、それが彼の意志ではないのは明白だった。まだ青白い顔で無理をして立ち上がり微笑む姿は痛々しく、眉を潜めて何か言いかけるが口を閉ざしすっかり姿の変わってしまった彼が何か色々試しているのを気遣わしげに見る。そして次に彼から発せられた事実は不安を煽るのに十分で、隙間風などないはずなのに部屋の空気が幾分冷えたように悪寒がした。この後いつ何が起きてもおかしくない気がしたが、とにかく彼を休ませねばと体を支えてやりながら寝室に連れていき腰掛けさせると一度その場を離れてコップに水をいれて戻り、彼の手に自身の手を添えて渡して。「───カルマさん、強がらなくていいですからね。辛い時は辛いと言ってください。」彼が辛いのを隠すのは気遣いからだと分かっていたが、この後彼にもしものことがあって自分が何も出来ないのは嫌だった。だから彼に言う言葉は心配でもあり保身でもあった。「まだ苦しいとか、気持ち悪いとかありませんか?」彼の前にしゃがみ冷たい頬に触れながら尋ねては、羽がなくなったことでさらに細く小さくなったように見える彼の姿にそっと胸を痛める。そして彼の隣に腰掛ければ自分へと体重を預けさせるようにゆっくり彼を引き寄せその頭をポン、ポンと痛みを和らげるように撫でて。「───すみません、また私のせいでカルマさんに迷惑をかけて…。その、もし本当にカルマさんを狙ってのことなら何が起きるか分かりせんし明日は此処にいてください。私だけでも街に出て色々探ってみます。呪文の解き方もわかるかもしれないですし…。」残念ながら自分に呪文や魔力といった知識は皆無にちかい。何か協力できるなら血を与えるように力になりたく、街の書物庫や魔術や悪魔祓いに詳しい人に話を聞けばなにか分かるかと。彼がこうなったのも自分の落ち度。何かさせて欲しいと彼を見て。───瓶に入れられた彼から貰った黒い薔薇、その花弁がまた一枚ひらりと落ちた。)





(/街デート楽しみです!今ややリュカのテンションが落ち気味ですが切り替えはできる子です/笑  服選び…、リュカ(背後)のセンスが問われますね/汗汗 進行大丈夫ですよ!ゆっくり進む時間も必要ですし、背後様の文章は読みやすくて好きです!!リュカも自由に動かしてやってくださいね!



お優しいお言葉有難うございます。マイナーキャラ好きになると喋ってなくても見切れてるだけでも、あ、出たってそれだけで喜んでることあります/笑 
あちらのロルで鯨木さんだから猫を出そうか迷ったのですが、また追々出していきたいです/笑
返信はあちらとこちらでまばらになると思いますが返していけたらと思います。背後さまも返信はお好きな方を自由なペースで大丈夫ですよ!本体文のお返事も適当に省いて頂いて構いません!)

  • No.85 by カルマ  2019-01-02 21:47:17 

(黒い花弁が落ちる瞬間、手に持っていたコップの中の水が水模を作った。彼を1人で行かしてはならない、なんとなく感じる胸のざわめきに急いで口を開く、「明日は、俺とのデートでしょ?大丈夫、魔力だって明日戻るかもしれないんだから…一人で行かないでよ。」撫でられた手、指の隙間にそっと自分の指を絡めてすこし悲しげに微笑んだ。今の自分はハッキリいえば無力に近い、だけどこんな状況でももし彼に何かあったら────、何かあった後ではもう遅い何があろうと彼を一人で街へとは行かせない。コップをすぐ傍にあったテーブルの上へと、そっとベットへ近ずけば彼をシーツ縫い止めるようにベットへと押し倒す、彼は頑固だ。自身がこうと決めたことは突き通すまで頑なになる事は知っている、でも今回だけは彼の意見を素直に聞く訳にも行かない。そっと体を重ね、体の全てで感じる相手の体温は今の自分の体の芯までじんわりと広がる。自然と消えていく灯りの中くらい目の前には彼の存在と聞こえる息遣いだけ、彼の首元に自身の顔を埋めた。すんと鼻を鳴らせば彼の香りがする、爽やかな少し甘味を含んだ彼の匂いに、鼻先をくすぐる柔らかな髪の毛先。全てが愛おしく、大切な彼だからこそ己が傷つく事も以前の自分からは全く想像出来ないほど他人に尽くす今の自分は少し滑稽で、でも後悔の念は微塵も存在しない。愛おしすぎる故か、首から耳にかけてのその道を甘噛みのように唇で啄み薄暗い中僅かに声を漏らすその唇に噛み付くようなキスを。角度を変えて何度も繰り返し、彼の今いる存在を確かめるために強く抱きしめた。最後におやすみ、と言葉を告げてその瞳を閉じる。

(翌朝、不安を感じてか少し早い時間帯に目が覚めてしまった。まだ、すやすやと眠る相手の寝顔を見詰めれば頬笑みを浮かべて差し込む太陽の光を浴び目を細めるが、少し肌がひりつく程度、人間に近くなったとはいえ強すぎる日光は控えた方がいい。暖かいベットを出ればひんやりとした床に足を下ろし、覚醒していく頭はまだ魔力の回復は感じれず。まぁ、気軽に待とう…呑気な考えを浮かべて彼より一足先に出かけるための準備を進めた。)





(/街中デートでは、リュカ様をドキドキさせられるよう精一杯がんばります!!せっかく人間になったのですから、ぞんぶんにたのしんでおかないと、(笑)読みやすいなどと恐縮でございます!、私めとしては、リュカ様背後様の豊かな誤字力に毎度毎度うらやましがるばかりで。(汗)


鯨木かさねに、猫は付き物ですね!ありがとうございます!では、私は折原臨也様に二人っきりというカオスな鍋パーティーか、時には池袋最強の彼を混じえつつ面白くも楽しい展開にしていこうかと!、本当にお心遣いありがとうございます、お互い無理のないようにを合言葉に楽しんでゆきましょう!此方は省いて頂いてもかまいません!では、また何かありましたらお呼びくださいませ!!!!)

  • No.86 by リュカ・ヤニス  2019-01-02 23:14:10 


(窓から差し込む光に目を覚ますとまだ微睡む目を擦り上体を起こす。すでに彼の姿はないことに気がついて、昨夜の様子からまさか消失してしまったのではないかと焦る。彼に体温はもとから無いようだからシーツは勿論冷たく彼の居た形跡はない。頭の中から足先まで凍りつくように覚醒すれば飛び起きて寝室を出た。と、そこには求めていた彼の姿。人間の姿にこそなったものの元気そうな様子に安堵して小さく胸を撫で下ろす。そして次に湧いてきたのは羞恥。昨夜彼から流されるように受けた口付け。それは拒むのを忘れるほど心地よく欲に溺れそうで恐怖もあったが嫌ではなかった。ただ友人とする行為ではないのは分かっていたし、自分の中で起きつつある彼に対する心情の変化にまだ戸惑いがあった。まだ彼の唇の感触が残っているようでそっと口元に指で触れたあと、再度彼の存在を確認するように見ては、いつもの穏やかな微笑みを浮かべて。「おはよう御座います。もう起きていたんですね。変えの服を用意しますので着てくださいね。私も準備してきます。」結局彼の行いに流され共に街へ行くことに決めた為、変えの服を渡しては自分も着替えに一度寝室に戻る。今日は前司祭に教会を任せるため一日彼といられる。服も普段着のカソックではなくよそ行きのシャツと細身の黒いズボン。それに十字架を首から下げ、念のためにと護身用の折りたたみナイフをズボンのポケットに忍ばせた。彼のもとに戻り、一緒に軽く朝食を済ませると自分は膝下まであるロングコートを着て、彼にはフード付きのダッフルコートを着せてやり日除け用にとツバ付きのニット帽をかぶせてやって。勿論サイズは自分のものなので彼には大きいが、ゆるい雰囲気は何だか可愛らしくて「よく似合ってます。」と嫌味ではなく本心から褒めるもその表情は楽しげでしばらく小さく笑いを零していた。)

(街に付くまでに彼の魔力がまだ回復していていないこと聞き、注意の必要を感じながらも純粋に彼との外出を楽しみたいため気持ちを入れ替えて街の店や人々の話をする。そうしているうちについた街はこの寒さのせいか人は疎ら。彼の体調を気遣いながら歩幅を合わせゆっくり進んでいると雑貨屋の娘がこちらに気づいて店先から顔をのぞかせて、《あら神父さま、今日は随分とかっこいいお方をお連れなのね。紹介してくださらないかしら。》と頬を赤く染めて彼を見る。その時なぜかほんの少しもやっとしたがそのことすら自覚せずに軽く友人だと紹介し「すみません、用事があるので失礼しますね。」と微笑むと彼の手を取って雑貨屋の前をやや足早に離れて、少し行ったところで立ち止まって「カルマさんは綺麗なのでもててしまいますね。声を掛けられても変な人にはついていったらいけませんよ。」と今の彼の姿もあって自分よりずっと長生きなのに子供扱いするように注意を促しては「疲れたら言ってくださいね。」と片方の手を繋いだまま空いている手で彼の目元を指で軽くなぞって微笑んで。さて早速服屋に向かおうと行く先の曲がり角にある服屋の看板を指さして場所を示した。)

  • No.87 by カルマ  2019-01-04 00:32:07 

(街の中では沢山の人で賑わっている。人の並に押されながら、目当ての服屋までを街並みにそった道を2人で辿っていく。人の声と、食べ物の匂いでごった返すこの場所はいわば人間には必要な食料や生活用品を揃える場所で祭りみたいな明るい空気を纏っていた。悪魔という概念から、束の間の解放を得た今は人間から築かれるはずもなく完璧に馴染んでいて隣を歩いてるリュカの顔を見あげれば満足げに微笑んだ。雑貨屋の前を通り過ぎた時、若い女が此方へと声をかけてきた神父との関わりがある様で親しげに話しかけた相手にむっとするも、彼女は自分の事を言っているようで、安心の溜息を零せばひらりと手を振り返し。軽く挨拶でもとくちをひらこうとするも、途端に彼へと引っ張られた。早足に進んでいく彼に、どうしたものかと首を傾げるも綺麗だのなんだの答える彼ににやりと笑い。「…リュカ、今貴方は彼女に対して嫉妬したのか?───ふふ、安心してよ俺はリュカにしか興味ないんだから。」親のように自信を子供扱いする彼は、きっと嫉妬している。自分だけの優越感に浸りながら握られた手を恋人繋ぎに、手の甲にキスをするとまた不敵に笑いかけた。目的の服屋の前まで来た、中を見渡せるショーウィンドウに煌々と光る店内へと足を踏み入れれば目移りするほどの様々な洋服が売られている。洋服だけではない、和服要素を取り入れた服さえも取り揃えたこの店はこの街切手の服屋なようで何百年とも生きてきた中。服という文化に興味のなかった自分だが、これだけのものを目にすれば興味がそそられる。軽い足取りで店内を物色するも定員の目に止まったらしく、≪ お客様、宜しければご試着してみてはいかがですか?≫突然声をかけられてしまった、なんと返せばいいのか戸惑いえーっと、と目を泳がせて不審がられてしまうそんな焦りからリュカの背へと身を隠してしまった。)

  • No.88 by リュカ・ヤニス  2019-01-04 01:40:37 


(──嫉妬。彼に言われた言葉は始めよく分らなかったが先程感じたもやついた気持ちと照らし合わせると何となくしっくりきた。でもそれを認めるのはやや気恥ずかしく不敵な笑みを浮かべる彼に「からかわないでくださいよ。」と少し早口で言えば彼のかぶるツバ付きのニット帽をクイと下げて視界を奪うと自分の表情を見られないようにして。それでも彼からの手の甲への口付けを甘んじて受け入れ、手を振り払わないあたり自分は相当彼に絆され甘くなっていた。…──久々に来た服屋は目新しいものが揃っていていつも節制してばかりの妹にも何か買って行こうか考えていると、彼が店員に話しかけられ自分の背後に隠れてきた。先程の不敵な笑みを浮かべていた彼との違いにかわいいなと思いながら大丈夫、と言うようニット帽の上から頭を撫で「すみません、久々に街に来たので慣れていないんです。」と店員に弁解すると《お客様はスタイルも良いですし、きっと何でもお似合いになりますよ。》とカルマの容姿を褒めると頭を下げて離れていき、それを見送ったあと彼に向き直れば少々しおらしい姿に小さく笑って。「カルマさんってかわいいところありますよね。」と先ほどのお返しのつもりで彼の鼻先を指でつついてからかい。さてそろそろ此処にきた目的を果たそうと店内を見回しカルマに似合いそうな服を探しては、彼の手を引き、服を出しては彼の体に合わせて吟味しを何度か繰り返す。容姿端麗な彼には何でも似合ってしまうがどうせならしっかり選びたい。数十分悩んだ末にシンプルなシャツとズボンかデザインは複雑だが動きやすそうな黒を基調とした和服要素を取り入れた服の二着で迷い、後者を彼に差し出し「ちょっと試着してみてください。……着るの分かりそうですか?」試着室の前まで来て着替えの手伝いは必要だろうかと尋ねてみた。)

  • No.89 by カルマ  2019-01-05 00:27:30 

(鼻先をつつき、此方へ微笑む彼はどうも自身を弟もしくは小さな子供と同様に甲斐甲斐しく世話をやきだがる様子。少し不服だが、全く嫌というわけでもなく頬を膨らませ彼の後ろを付いて回る。色んな服に目移りしふらふらと目線を彷徨わせる自分とは違い、てきぱきと選んでいく彼に感嘆の声を漏らしつつ、手に取られた服を見れば。シンプルなデザインのシャツにズボンを組み合わせた一式は落ち着いた雰囲気で、そのまた逆は複雑だが繊細な和を取り入れたデザインのものもある。それを1つずつ自身のからだと照らし合わせては悩み、真剣な顔で見つめる彼の顔は凛々しく注がれた視線に少し胸が高まる、熱っぽく見えるその表情と注がれるし視線は自身の服を選んでいるだけなのだが、あまり見ることの出来ない彼の真剣な顔に新鮮さを覚えた。今すぐにでもその薄い唇にキスをしたいと思うほどに可愛くも感じる必死さにふくらませた頬はいつの間にかしぼんでいて。選び抜かれた服を何着か手に取り、試着室へと連れてこられ、カーテンの仕切りの前でそう問われたが。無言で彼の手を引き仕切りの向こう側へと連れてくれば、服を上半身だけ脱ぎ捨てれば両手を広げて、──ほら、と言いたげに、「…ん。」とだけ短く答える。勿論、1人で着れないほど幼稚でもないのだが、彼から世話を焼かれるのも悪くないたかが1人の悪魔の気まぐれだ。これぐらいのことならしても許されるだろう、不敵に笑った表情はそのままに細めた瞳を彼に向けてにっこりと微笑んでいた。)

  • No.90 by リュカ・ヤニス  2019-01-05 12:34:42 


(頬を膨らます彼の仕草は何とも愛らしいが、服選びに集中しはじめれば彼の視線にも気が付かない。そして手を引かれ試着室に連れ込まれれば少し驚くものの彼の言わんとすることを理解し、世話を焼ける喜びに目を輝かせる。彼が不敵に笑っているのが少し気掛かりだがそれよりも彼の体つきに目がいった。「…カルマさん、少し細すぎませんか?」ほっそりした体に白い肌がより一層その細さを際立たせ、そっと脇の下あたりから腰のラインをなぞるように指先で撫でる。触れれば肌のきめ細かさはあるものの無駄な肉がついていないことがより分かり眉を潜めて、「最初に会ったころよりも痩せた気がしますし…、やっぱり私に気を遣って食事を我慢されてるんじゃないんですか?…私はもう少しふっくらしてるくらいが好きですけど…。」とは言ったものの彼の食事は人間とは違う。どうにかして彼に満腹感を与えてやれないものかと思考を巡らせつつも、自分にしてやれることは今は血の提供くらい。んー、と悩みつつも両手を広げて待機している彼を見ているうちに悪戯心が湧いてきて。試着室は二人が座ったり立ったりできるくらいの狭いスペース。持っていた服をハンガーフックにかけると、もとより近い距離を更に縮めれば彼の脇をくすぐって「声を上げたら店員さんに気付かれてしまうかもしれませんよ?」なんて楽しげに笑いながらくすぐり続けるも、ずっと彼を上半身裸のままにしておくわけにもいかないため、おふざけはもうおしまいと言うように軽く彼の腰をなで上げポンと叩いて。「すみません、少しはしゃぎすぎましたね。」と小さく笑えばようやくハンガーフックにかけていた服に手を伸ばし彼に着せようと。)

  • No.91 by カルマ  2019-01-06 00:59:31 

────痩せすぎ?、別に悪魔に痩せすぎもなにも無いんだけど…んー、そうだなこの前の食事以来人間の食べ物しか口にしてないからかな…。
(自身の体を撫でる彼の手は、丁寧に自身の体のラインをなぞっている。それに加えて少し悲しそうな表情をする相手に安心するよう微笑みかければ「じゃあ、この後家に帰ったら少し頂戴?」何を、とまでは言わなかった。当然それは彼の血液の事なのだが彼は分かっている筈だ、もしかしたら魔力も彼の血を飲めば直るかもしれないな。そんな可能性を考えていた為油断していたようだ、脇に感じる彼の手の感触に遅れてやってきた擽ったさにビクリと肩を動かす。あまり触られたことの無いその部分は少し敏感で急いで脇を閉じてしまい、彼の手を挟むように腕を引くも、なおを擽り続ける彼に反射的に漏れる笑い声を手の甲を口に当てて我慢するのに必死だった。暫くして、満足したのか手を離す相手に此方としてもやり返さない訳にも行かない。するりと相手の服の隙間から長く伸びる自分の尻尾を侵入させて脇腹から腰のラインまでを軽く謎った。尻尾の先端が彼の肌に擦れる感触を感じて、「…あんまり俺を煽らないでよ。」擽られたからなのか少し熱を帯びた声を彼の耳へと吹きかけて満足したのか此方も笑みを浮かべた。暫くして、服を着させようと構える彼に全てをまかせるように正面から彼を見つめる。複雑なその服達は自分が着るとなると手を煩わせていたに違いない、そんな服をきさせる彼に身を委ねていた。)

  • No.92 by リュカ・ヤニス  2019-01-06 09:31:00 


そう、なんですか?それならいいんですが…。
(彼の体つきが種族的なものと言われれば戸惑いつつも安心して笑えば、次の言葉の意味もすぐに理解して迷うことなく頷きどこか嬉しそうに微笑んで彼の髪を一撫でして。自分の擽りによって笑いを堪える様子は新鮮で可愛らしかったが、自分が満足したところで服の中に侵入してきた尻尾にピクリと反応し、「──っ、煽って、ませんから…!!」耳元への刺激にゾクリと肩を震わせ思わず熱っぽい吐息が漏れてしまい慌てて口を閉ざせば、満足げな様子の彼の額を軽く小突いてやって。慣れない悪戯をするものではないなと少しばかり後悔するも服を着せられるのを待つ彼を見てはどうでもよくなって呆れたように笑い。そして腕を上げたり回ったりを指示しながら、孤児院の子供たちの世話をもすることもあり慣れた手付きで服を着せていくと彼を姿見の前に立たせ自分はその背後に回ると彼の肩に手を置いて「よく似合ってますよ。」と先ほどの仕返しをしているつもりはないが必然的に耳元で言う形になって。実際、彼はとても様になっていてゆったりめな服装ながら綺麗な体のラインはしっかりと分かり凛とした雰囲気にはきっと誰もが魅了してしまうだろう。そう思うと服はこれに決めても着せたまま帰るのは憚られ、もう一度元の服に着替えさせると試着室を出て店員に服を包んで貰い精算もすませて。
この後も街を回ることから邪魔になる服は一旦店に預けて、外へ出ると日もだいぶ上がり丁度昼時だった。人間の食事で満たされない彼には悪いが自分のお腹は空腹を訴えていたため「お昼にしていいですか?この先に人が少なくて落ち着いた良いお店があるんです。」と先を指さしながら言って。そのときだった。何か言い知れぬ違和感、背筋を這う嫌な感じがして彼の背後を見ると、顔見知りの街の青年が近づいて来ていた。その瞳は虚ろでまるで意識がない。そして青年の手にキラリと光るものが見え、それがまっすぐにカルマに向かうのが分かると咄嗟に彼を抱き寄せると体の位置を反転させた。直後、後ろから肉を裂かれる感覚と共に鈍い痛みが脇腹を襲う。小さく呻き表情が歪むと共に、背後でカランと血塗れの刃が地面に落ちてあたりから悲鳴が上がる。刺した当人の青年は意識が戻ったようだが自身の行いを把握出来ずに青ざめて震えおり。「…ッ、カルマさん…ここから、離れたほう、が…良さそうです…。」彼に怪我がないか確認しながら、自分も大丈夫だと息切れぎれに微笑む。しかし青年の様子から何者かがカルマを狙っているのは確か。それもおそらく人間ではない。人目が多いここでは周囲を巻き込んでしまう。すぐにこの場を離れようとするも傷口の鈍痛に体が強張り彼にややもたれ掛かってしまい。───その様子を高みの見物でもするように街の時計塔の上から使い魔が見ており、作戦の失敗に舌打ちするもすぐにニヤリと口角を上げていた。)

  • No.93 by カルマ  2019-01-07 22:59:28 

(それは突然の出来事だった。服を無事購入できた自分達は食事を取るための店まで向かっていた道中、彼から抱き寄せられた後、突如として彼の体が大きく傾いてきて。それと同時に苦しそうなうめき声をあげるこの状況は只事じゃない、そう脳が警告を知らせてくれたのだが。急いで彼の体を抱き締めた時にはもう惨事が過ぎた後のことで、抱き寄せた右側の手のひらにぬるりとした感触を感じる。それに目をやれば赤く生暖かいその液体がみえるのだがその原因は一目瞭然で、彼のすぐ近くの傍らで青ざめた表情を浮かべている青年の近くに転がっているナイフだろう。「────おい、そこのお前一体なんのつもりだッ!」牙を向き座り込む青年の胸ぐらを掴めば、青筋を浮かべ涙を貯めるその瞳には光が宿っていない暗示を掛けられている。直感だが何かしらの人間ではない者が我々を狙っている、もしかしたら自分だけが狙われていてリュカがそれを庇った、まだ明確には分からないがそれを考えるときりがなかった。ならば今この場に留まるのはリュカの言った通り危険だ。彼の傷を庇うように此方へと傾けるように促して、なんとか人混みを抜ければ近くにあった小さなバーの扉を開ける、中にいた主人は温厚そうな老人で怪我をしたんだ助けてくれ。そう叫ぶとすぐさま中へと案内してくれて加えて応急処置を施してくれた。「何で、何でなんだ、俺なんかの為にお前が傷つく事は無かっただろうに。」血をだいぶ流したのだろう、唇の色も悪くややカタカタと震える彼。少しでも温めれれば、と彼の手を握りしめるも体温の低い自分は彼を温めてやることさへもできない。なんて無力なんだ…険しい表情で内心自己嫌悪する、掴んでいない方の手は悔しさと虚しさ二つの感情を抱えていて自分の肩を掴むと爪を食い込ませるぐらい強く握りしめた。ギチギチと服が軋む音に浅い彼の息遣い、この悔しさは黒幕を殺す事でしか発散されることは無いにちがいない。席を立ち復讐するための道のり、部屋の扉のドアノブに手を掛けた。「────リュカ、俺は何を犠牲にしても何を切り捨てたとしてもお前を守るよ。だから、待っていて欲しい…またいつもの優しい笑顔を俺に見せてくれ。」──パタン、扉の閉まる音だけが部屋に響いていた。)

  • No.94 by リュカ・ヤニス  2019-01-08 01:19:24 


(バタン、と無用にも固く閉ざされた扉。待って、と声を出そうにも息が切れるだけ。きっと彼はこの騒動の原因を片しに、一人で向かった。つい先刻見た彼の自分を見る辛そうな表情、そして強い眼差しと言葉を思い起こせば、彼には悪いが大人しくなどしていられなかった。すぐにあとを追おうと立ち上がろうとするが傷が痛み再び座り込んでしまう。バーの主人にも無茶をするなと止められるが、魔力のない彼を一人危険な目に合わせるわけにはいかない。それにもう守られるだけは嫌だった。「──大切なものはこの手で守ると決めたんです。だから彼の元へ向かいます。」まっすぐに扉を見据え強い意志で言うと、バーの主人が何か決心したような真剣な表情をして、《──彼は、悪魔だろう?》と。その問いかけに驚いて主人を見てしまえば、主人は店の奥から茶色い小さな布袋を持ち出し手に握らせてきた。訝しげに眉を寄せつつ恐る恐る中を確認すれば、いつか彼が見せてくれたあの闇色をした石が入っていて。《もしもの時はそれを彼に与えてやりなさい。》そう言って扉まで支えてくれる主人に石をどうしたのか問えば、昔手にしたものだと。それ以上は聞けずに小さく頭を下げれば、痛む体に鞭を打ち彼の行方を探した。)

(───、一方で、一人になったカルマを使い魔は街外れの廃墟に誘い込み対峙していた。
《いやぁ、その格好は滑稽だな。魔力も練れないだろ?哀れな人間なんかに付け入るからそうなるんだ。》ほぼ人間となったカルマなど敵ではないとでも言いたげに、カルマの目の前までくればその頬に艶かしく手を滑らせてクツクツと嘲笑し、《俺が望むのはお前の力だ。だから此処で素直にくたばってくれよ。逆らえば俺の仲間があの神父に何をするかわからないぞ?》普段力の差で手も足も出ないカルマを脅せることに嬉々と声を弾ませ《これから一介の使い魔の餌になる気分はどうだ?高貴な悪魔さま?》首をコトリとかしげ魔力をまとった大鎌を出現させると長い舌で刃先を舐め上げた。)





(/背後が失礼します。今回もモブがでしゃばっててすみません。補足になりますが使い魔の魔力を得る方法はカルマくんの肉を食らうことで成せると考えております。またバーの主人が持っていた石は今回使うか使わないかは決めていないので、使う方向でも使わない方向でも自由にして頂いて大丈夫です。そして主人が何者かも今の時点で考えていないのでこちらも自由に扱ってください/笑 展開によってしばらくモブがでしゃばるかもしれませんがよろしくおねがいします!こちら質問などなければ蹴って頂いて構いません。)

  • No.95 by カルマ  2019-01-09 18:51:42 

(/補足の方態々ありがとうございます!!少し返信が遅れてしまう事をご報告に参りました。明日の夜までにはまた返信の方を提示できると思いますので、すいません。(汗)此方への返信は大丈夫です!)

  • No.96 by カルマ  2019-01-11 18:23:09 

(暗い路地裏、リュカを置いてきた場所からそう遠くはないが人気のなく闇が続くそこに使い魔と退治していた。揚々と楽しげに口角を引き上げる相手を──ギリッと睨みつけ頬を滑る手を叩き落とし、それでもクツクツと喉を鳴らす相手は今の状況を作り出した黒幕本人に間違いは無い。大方、この前の悪魔祓いとの先頭の時に自分の魔力を欲する欲が出たのだろうが、今は自分のことより信愛する彼を傷つけられたことに腹が煮え繰り返る程の怒りを持っていて、「…貴様、俺のもんに手を出したな。たかが使い魔風情が俺を喰う?巫山戯るのも大概にしろ…。」声を荒らげる訳ではなく、低く、落ち着いた声色には十分に怒りを加えて。奥歯を噛み締める、魔力があれば…今の自分はほぼ人間に等しい。たかが使い魔と言っても攻撃を受ければただでは済まない、もどかしさ故睨みつけることしかできない自分にも腹が立つ。相手は黒く禍々しい光を宿した大鎌を構えた、鋭くはの光らせる其れを持ちじりじりと此方との距離を縮めて来る。1歩ずつ体を後退させるも路地裏の奥の壁との距離はもうそろそろ尽きてしまうのに、焦りを覚える中脳内で必死に考えを張り巡らせるも相手の刃が自分の頬を掠めた。細く赤い糸の様に流れ出るそれを袖で拭うも使い魔の長い舌がそれを素早く舐めとる。≪ ────ククッ、流石は悪魔の血…数滴舐めるだけでこの威力か…。≫目を赤く光らせる相手、…クソ。今の俺では無力だ…愛するリュカさへも守れない。嫌な冷や汗が背中を伝う、どうしようもないこの状況にその時だった愛しの彼の姿が見えたのは。「…なっ!?リ、…リュカ?何故こんな所に。」彼は部屋で眠っていたはず…目を見開き彼を見つめた。)

  • No.97 by リュカ・ヤニス  2019-01-12 09:12:23 


(応急処置だけのほぼ気力だけで足を引きずるようにしてたどり着いた路地裏、いつか見た使い魔に追い詰められる彼を見てやはり来て良かったと。唖然と此方を見る彼を安心させるために微笑むも危機的状況は変わらない。彼の声でこちらに気がついた使い魔が大鎌を彼に向けたまま此方を見て《──人間ごときが何しに来た?まさかこの悪魔を助けにきたとでも?》嘲笑う使い魔を怪我を感じさせない強い瞳で見返し肯定すれば《無力な人間に何が出来るんだ。》と馬鹿にしたように笑われて。それでも揺るがず意を決して口を開いて「──何も出来ません。ですが、せめて大切な人を一人で逝かせないようにします。なので、…彼を殺るなら私も一緒に殺してください。」何とか最後まで何でもないように言い切れば、カルマのほうを一切見ずに諦めも絶望もすべて受け入れたすっきりした微笑みを浮かべる。使い魔は突拍子もない発言に一瞬呆気に取られた顔をしたが、すぐに抑えきれない笑いを零し《何を言い出すかと思えば…。まあ、お前には興味ないが腹の足しにくらいはなるか。》「それは、此方の言い分を聞き入れるってことですね?…あの、最期に彼と話をさせてください。」此方の申し出に使い魔は始め渋るが、傷負いの人間と魔力のないカルマは敵ではないと判断したのか《さっさとしろ。》と了承しカルマから離れて。それを確認すると傷を庇いつつゆっくり彼の元へ歩み寄れば、普段より血色の悪い手で彼の頬に触れて「…無事で良かった。───少しだけ口を開けてください。」小さく微笑んだあと耳元に顔を寄せ囁くように言えば、袖に忍ばせていた小ぶりの黒い宝石を指先に移動させ、彼の口元に触れる仕草をするふりをして開いた口の中に押し入れる。僅かに口から覗く黒い光に気付けば使い魔に気付かれるよう彼の唇を自分のもので塞いで──、)

  • No.98 by カルマ  2019-01-14 23:04:03 

(彼と唇を重ねた時、口の中に押し込まれた其れに目を丸くさせた。何故彼がコレを持っていたのか…疑問が頭を過るけど今は目の前な敵を倒す事、唇をそっと離して彼の頬を撫でると黒く冷たい塊を思い切り噛み砕いた。目の前の悪魔が不思議そうに首を傾げるも「…形勢逆転だな。使い魔、殺される覚悟は出来ているんだろう?」体中に駆け巡るこの力は久々の感覚に懐かしくもある、喉を鳴らし飲み込んだ末目を閉じて呪文を詠唱すると。ざわりと髪が靡く、体の内から湧き出てくるその力に身を委ねてゆっくりと目を開くと黒く、しなやかな翼を広げリュカの体を包む様に側へと。焦りの表情を浮かべ大鎌をこちらへ振りかざすそいつに身を滅ぼす業火の炎をお見舞いしてやった、青い炎纏うそれに苦しみの呻きをあげる使い魔に「…あの世で後悔する事だな。」と短くも冷たく言い放てば塵となり消え去り残ったのは炭みたいな残骸のみで、それを見やればリュカへと目線を戻して「───怪我は大丈夫なのか!?、貴方はいつも無茶ばかりだな、俺の為に傷つかれては怒るにも怒れないし…っでもなんでリュカがあれ持ってたの?」あれとは黒い塊のこと、問い詰めるように相手の両肩を掴み身を寄せるも巻かれた包帯に少し滲む傷に目がいってしまう。痛いはずなのに、その傷に負担をかけないよう相手を横抱きにして翼を広げた。家に帰ろう、あの老人には後日お礼でもしようかな…そんなことを考えながらまずはリュカを休ませてあげたい、腕の中に感じるリュカの体温は心を自然と安心させていく愛おしいと。目を細めた微笑みかければもう一度彼の唇にキスを落として「…有難うリュカ、俺を助けてくれて。」そう感謝の言葉を述べた。)

  • No.99 by リュカ・ヤニス  2019-01-15 22:02:29 


(彼に運ばれる気恥ずかしさに耐えつつ家に着けばベッドに横になり、漸く体から力を抜いてふぅと長めの息を吐き出した。彼を守るためとはいえ、あの使い魔には悪いことをしただろうかと考えが過るも彼にそうさせたのは他でもない自分のため口には出さずに。彼に心配させまいと枕元にいる彼の頬に手を伸ばし微笑もうとするも今になって痛みやら眠気やらが急激に襲ってきてぎこちないものになる。「助けられたのは私ですよ。貴方が居なかったらどうにも出来なかった。私ももっと貴方をちゃんと守れるようになりたい…。───あの石は、バーの店主が渡してくれたんです。貴方が悪魔であることも分かっていました。」頬から手を離してポケットからまだ小ぶりの石が何個か入っている布袋を取り出して彼に渡し。「過去に手にしたものだと聞きましたが、それ以上は…。──すみません、少し眠りますね。数日安静にしていれば良くなると思います。カルマさんもゆっくり休んでください。」睡魔と戦いながら何とか言葉を紡ぐも声は徐々に小さいものになっていき、ふわつく感覚の中、そう言えば預けていた服も取りに行かないといけないし、彼に血を与える約束もしていたなと思うも、いよいよ目を開けていられなくなれば重たくなっていく瞼を閉じてスゥと寝息を立て始め。そして暫くして「…カルマさん…、ずっと傍にいてください。」と芽生え始めた密かな願いを寝言で口にしていた。)

  • No.100 by カルマ  2019-01-16 22:32:40 

(すやすやと安定した寝息と共に彼は夢へと落ちていった。ついさっきまでの青白い顔色は幾分かましになって、安心した顔で眠る彼のベットに寄り添うようにその寝顔をただ見つめている。起きている時よりも幼く見える顔は普段、神父としての勤めと使命のせいか幾分と素直になった…、そんな気もしてきた。「…ゆっくりおやすみ。」さらりと頭を撫でて、掌に感じる温かさと彼への愛おしさ、感謝を噛み締めて。彼には無茶をさせすぎた普通の人間に怪我をさせてしまった自分への怒りはまだ残ったままで。彼から手渡された袋の中身をもう一個口に含めて噛み砕く、彼に無茶をして欲しくない。出来ることならほかの手の届かないどこか、何処でもいい自分しかリュカの目に映らない様にしたい。咀嚼し、黒い塊を取り込むにつれ内側の欲がじわりじわりと顔を出す。穏やかな寝顔の彼を見れば背徳感と僅かにある理性に取り留められ今はこの場で留まることができているのに、辛うじてのこの状況にこの無防備な寝顔は自分を信用しすぎているからか、ごくりと生唾を飲んだ。「…俺だからって、油断しすぎでしょ。襲われたって文句言えないのに…。」起こさない程度のデコピンを叩き込んでやれば布団を掛け直してやり今は傷に障るだろうと自身はベットではなく部屋にあるソファーに身を沈めた。魔力が戻ったからだはまだ本調子ではないようで目を瞑れば直ぐに体の力が抜けていく、ふわふわした感覚に抗うこと無く自身も夢へと落ちていった。)

  • No.101 by リュカ・ヤニス  2019-01-17 07:40:03 


(数日後、持ち前の丈夫な体と彼の献身的な支えのおかげで傷は町医者が驚くほど早くふさがり、自由に動けるとなればじっとはしておれず出かける準備をする。いつもより部屋が寒い気がして身震いしながらソファーのある部屋に行くと、ここ数日彼の寝床となったそこにはすやすやと可愛らしく眠る姿。彼も疲れているのに自分を優先してくれていたため疲労が溜まっていたのかもしれない。起こさないように髪を撫でて角をちょんと触ってから彼に毛布をかけて、自分はコートを羽織るとそっと家を出て。すると、視界に広がったのは一面の銀世界。いやに寒いとは思ったがまさか雪が積もっていたとは。しかも結構な深さ。思わず家の中の彼を呼びそうになるが寝ているところ起こすのも悪いかと、一度湧き上がった興奮を抑えると雪に足を取られながら街へ足を進めた。
──街、そこもどこも雪に覆われ寒さのせいか人通りは少ないものの子供達が道端ではしゃいでいるのを見て、久々に孤児院にでも顔を出そうかと。そんな事を考えつつ服屋で預けていた服を受け取り、彼が起きて心配するといけないしさっさと家に帰ろうとするも、途中で彼に似合いそうなシンプルなデザインのシルバーネックレスが売られているのを見つけ少し迷ったあと購入し袋に包んで貰い、今度こそ雪を踏み鳴らしながら家路を急いで。)

  • No.102 by カルマ  2019-01-19 19:46:49 

(────パタン。扉の閉まる音だろうか、夢の世界から呼び戻されたその音に微睡んでいた意識が掬いあげられるようにゆるりと瞼を開けた。足音が此方へと近づいてきて最初にめで捕らえたのは彼の姿、外に行ってきたのだろうか厚手のコートを纏った彼は鼻先を少し赤くして荷物をテーブルへと置くその様子を見届けて。起こしてくれれば荷物持ちくらい手伝ったというのに…起こさなかったのはきっと自分に彼が気を使ってくれたからだろう、いつの間にか掛けられていた毛布を引き摺りながら起き上がりソファーから離れて、後ろからゆっくりと彼を包み込んだ。案の定見事に冷えきっている彼の体に触れて残っていた眠気は直ぐに飛んでいって「おはよう。リュカ、もう傷は完全にいいみたいだね。」先日までベットで寝ていた彼の回復速度は目を見張るものだった、どちらかというと魔力をいきなり体に入れたせいなのか自分の方が彼よりも回復するのがやや遅かったようにも感じ、未だにあの日以来この家の外には出ていない。腕の中の彼を抱き締めたまま窓の外に目をやれば白くチカチカと内容の光を反射して普段の景色と異なるそれが気になり駆け寄ると。白い、真っ白な外の風景はとても神秘的で時折光を反射するその姿は眩しくも感じるが見事に積もった雪に目を見張った。何度目だろうな長生きの悪魔にとっても雪はそう何回も見れるものでは無い、久々に見た雪はやはり美しく。「…雪だ。」彼が寒そうに帰ってきたのにも納得が行く。その美しい景色に目を向けたまま上記の言葉を短く呟いた。)

  • No.103 by リュカ・ヤニス  2019-01-20 00:45:45 


(帰宅してテーブルの上の物を整理していると背後から何かに包まれ突然のことに小さく肩が揺れるも彼だと分かると、ふふと笑いを零して、「カルマさんがずっと診てくれていたからですよ。───貴方は平気ですか?」くるりと彼の方へ体を向けて微笑めば、まだ爪先が白い手で彼の頬に触れて。体調はもちろん食事のこともあるし人のことより自分自身を気にかけて欲しいと願いを込め親指で目元をそっとなぞる。雪、という彼の呟きにその視線の先を辿り再び彼の顔を見ては珍しいのかとやや首を傾け。「…外、出ますか?」彼の体調は気掛かりだが、折角の雪を共に楽しみたい気持ちもあり、先程購入した彼へ渡すつもりの物はズボンのポケットに忍ばせコートを着直して。そして自分の巻いていたマフラーを彼の首に綺麗に巻き付けてやると手を取り共に外へと出た。またひんやりとした空気に曝されるも彼と一緒というだけで先ほどより暖かく感じこっそり微笑めば、一度手を離して数メートル先まで歩きそっとしゃがむと柔らかめの雪を掬って、「冷たい…。」と当たり前の感想を一言呟いて暫く、突如振り返ると掬った雪で作った雪玉を彼に向かって投げつけて。見事命中したそれに珍しく童心に返ったようにクスクスと笑いを零して再び屈んで雪玉を作ると二個目を投げようとし…、)

  • No.104 by カルマ  2019-01-21 22:14:21 

────ちょっ!?あっ…ぶッ。
(彼が振き感じたのは顔への衝撃と視界いっぱいの白色だけで、遅れてやってきた冷たさに雪をぶつけられたのだときずいた。何時だろうか、降り積もった雪の中何処ぞの子供達が雪玉を投げ合いながらはしゃぐ様を見た事があり。顔に掛かった雪を手で振り払いながらにやりと笑を浮かべて、2個目を投げようとする彼に対抗して雪を掴み投げつける。彼のはしゃぐ様子とあどけなさを交えた笑顔についついこちらも頬が緩んでしまうようで、投げては投げられ鼻先が赤く手が悴む限界まで遊んでいた。息が上がり始めて、時間なんて気にしていなかったからか額に滲む汗を拭いながら「…之が幸せなのかな。」持ったままだった雪玉をそっと地面に落とせば、積もった雪と同化してやはり目に映るのは白と彼の姿のみ。それだけでも心は満たされて、体は冷たいはずなのに胸辺りから感じる熱のせいか寒さなど特に感じず、むず痒くも心地良いそれに自然と上記の言葉が出てきてしまって。でも、そんな幸せに浸れば浸るほど浮き出てくるのが罪悪感に似た物だった。今までの行いと今この場で感じている気持ちには代償としても不釣り合いでこれはもしかしたら虚無なのではと思ってしまう自分もいた。「…俺、思うんだ。之は悪魔の俺でも騙されている幻覚で…また目が覚めたら真っ暗な闇に引き戻されるんじゃないかって。」彼の目は見れなかった、足元の雪を踏みしめてやや震える声で静かに呟いた。)

  • No.105 by リュカ・ヤニス  2019-01-22 00:27:59 


(こんなにもはしゃいだのは何年ぶりだろう。彼との時間は刺激的で様々な複雑に絡み合った感情が波の様に押し寄せる。今だって物理的ではない胸の鼓動がいつになく弾んでいた。こんな楽しい時間がずっと永く続けばいいと。──息が上がり胸を上下させながら手持ちの雪玉を投げようとするが、彼の様子が変わったことに気が付き、おやと雪玉を落とす。楽しそうにしていた彼の表情が段々と沈んでいき、そこにいるはずなのに雪と共に溶けて消えていきそうな感覚。彼が何かに苦しんでいる、心を痛め涙を流すことなく泣いている。彼の静かな吐露は、彼がずっと気の遠くなるほど長い間、独りで、孤独に抱えてきた苦しみや悲しみに思えた。白い息をそっと吐き出し息を落ち着かせるとゆっくりゆっくり彼に歩み寄る。微かに震えているのは寒さのせいではないだろう。じっと白い地面を見てばかりで顔を此方に向けてくれないのが歯がゆい。そして、そっと手を伸ばす。冷たく白い彼の頬に、彼の存在を確かめるように、自分が此処にいることを彼に伝えるように優しく。「カルマさん。…貴方はちゃんと此処にいますよ。もし貴方が暗闇に引き戻されるようなことがあれば手を差し伸べて、その手を取ってくれるまで何度だって名前を呼びます。それが駄目なら貴方の元へ行って無理矢理にでも連れて帰ります。…私頑固なんです。大切なものは傍に置いておかないと不安になる。────…カルマさん、顔を上げてください。貴方の綺麗な瞳を見せて。──、」静かに優しく言葉を紡ぐも彼に自分の気持ちはちゃんと届いているのだろうか。慈しむように彼の名前を何度も呼び、ポケットに忍ばせていたネックレスをそっと取り出すと一度彼の頬から手を離して、そっと抱きしめるように首の後に手を回してネックレスをつけてやる。そして彼の両肩に手を添えて、はやく彼の顔が見たいと心から願い、そっと彼の額に口づけを落とした。)

  • No.106 by カルマ  2019-01-24 23:04:10 

(白い息を吐きながら、掛けられる言葉に心が震わされた。心の奥底にある冷たく惨めな苦しい気持ちは今この時だけは蓋をしよう、また闇に足を取られても彼の声とその温かな手に触れればいつかこの感情も溶けきるだろう。確信もないし根拠もないけど重く心に推し乗っていた何かを彼はこうも簡単に取り除いてくれた、抱き着いた相手の身体が離れた瞬間首に感じる重圧感と───チャリッと金属が擦り合う音が聞こえ真下をむいていた目線を向けるとそこにはネックレスがあって。突然のことだきょとんとそれと彼を交互に見渡せば、そっと触れて。シンプルなデザインだが十分な存在感を出すシルバーのネックレス。それに自分を大切だとも言ってくれる彼に優しい口付けをされ心はこれ以上無い程の熱を出し続けて、顔にもそれが辿るように広がっていく感触に恥ずかしくなり再び目線を背けてしまっていた。彼の首元に隠すように顔を埋めるも嫌だという訳ではないと背中に手を回して。「…ほんと、リュカはずるい。」あんな表情でその愛おしい顔で、あんな言葉を掛けられれば嫌でも相手の好意を真正面から受け取ってしまうじゃないか。慣れない事にどぎまぎする自分に羞恥心が襲うも、ゆっくりと首元から彼のその瞳に沿って顔を上げれば「……リュカ。これが何度目かはもう分からないけど。俺はリュカの事が好き…友人としてじゃなくて。──愛してるって意味で。」相手の鼓動が聞こえた、それが鼓舞するように自然と出た微笑みと上記の言葉を告げた。)

  • No.107 by リュカ・ヤニス  2019-01-26 02:35:47 


(ずるい、と言う彼のいじらしい姿に胸が温かくなり愛おしさが膨れ上がる。しかし彼の微笑みと共にもたらされた、幾度も彼が与えてくれた言葉に少し戸惑ってしまう。意味が分からない訳ではない。彼がどういう意味でその言葉を紡いでいるかは分かっていて、自分自身友人以上の気持ちを彼に抱いていることも。でなきゃ、街の娘に嫉妬なんてしない。彼からの口付けも拒まなかった。ネックレスを贈ったのも彼と共にある証がほしかったから、でも───、「私も愛してますよ。…カルマさんを弟のように大切に想っています。」微笑み、彼の頬に手を滑らせ、本心でもあり偽りでもある言葉を口にする。彼の気持ちを弄ぶつもりはないのに先程した自分の発言を考えれば、実際そうなっていて罪悪感を覚えながらも、何かに怯えるように彼と自分の関係を明確にする言葉を口にするのを避けた。彼の前で本心を偽ったのは初めてかもしれない。ごめんなさい、そう心の中で謝罪しながら彼への気持ちが溢れて誤魔化しが利かなくなる前に揺らぐ瞳を閉じる。そして、口元へ口付けたい気持ちを抑えて頬に軽く唇を当てると頭を撫で、怒らせていないか顔色を伺う。言葉では彼の想いを遠ざけながら、彼からは離れることなく繋ぎ止めるように彼の手を下の位置で握り込むようにぎゅっと力を込めていた。)


(/背後が失礼します。今回リュカに告白させようか迷って引っ張る形にしたら、リュカがカルマ君の気持ち振り回してる最低な人に/笑 この後の展開ですがこのままリュカに本心を告白して貰い二人が結ばれてから次の展開に行くか、引っ張ったまま別の展開に行くか…迷っておりました。何か物語をこう進行していきたいなどはありますか?
そしてカルマ君が主体になれるよう何か考えていて、展開というより設定なのですが、飢え以外にも悪魔としての責務と言いますか行いを実行しないでいると体に負担が掛かるか存在自体が危うくなるとか…その辺はカルマ君の元いた世界を牛耳る上層部的存在が監視していてあまり人間と仲良くしすぎると、上層部が手をくださなくても身を滅ぼすかじゃなきゃリュカとの記憶を消すって脅されて圧をかけられるとか…。うぅ、説明が下手ですみません汗
必要なら少しの間モブ主体でロルを回すのも可能ですし、上記の文、全無視でも構わないのでぜひ背後さまのご希望を聞かせて頂けたらと思います。)

  • No.108 by カルマ  2019-01-27 18:34:23 

(カルマ背後で御座います!!そうですね、今後の展開は…リュカ様背後様のご意見を拝借して、悪魔としての義務(人の欲望の加担と契約)欲望、憎悪の塊の採取を怠ったことで、身分の高い上層部の大悪魔から人間との繋がりを断つ事を命じられ、抗おうにもリュカを人質に…苦渋の決断のうえリュカの記憶を消そうとする。ってのはどうでしょうか?その前にもっと関係を深めるためにリュカ様には本心の方をうちあけてもらい2人が結ばれる…っていうのを最初にしても大丈夫ですか?次のロルでカルマがリュカの本心をつつくように言葉を掛けるという形にしようかと思うのですが、他にこうしたら?というのがあればビシバシ仰ってくださいませ!!)

  • No.109 by リュカ・ヤニス  2019-01-27 19:04:43 


(/ご提案有難うございます。カルマ君背後様のおっしゃる流れで問題ありません!むしろ綺麗にまとめて頂き有難うございます。そうですね!二人が結ばれてからのほうがシリアスさが増しそうです。ではそのままの流れで背後様にロルを回して頂いたあとに此方が返ロルしますね。また何かあればお互いに意見を出し合ってしけたらと思うので、追加したい点などあれば遠慮なくお願いします!こちらは蹴り可です。)

  • No.110 by カルマ  2019-01-27 21:53:40 

(握られた手は温かいのに彼の口から出た言葉は頭を脳を冷やした。違うんだ、そうじゃない…喉元まで出た言葉は硬い塊になって喉に詰まり息を吸っている筈なのに冷たい水中に突然放り込まれた様に息がしずらい、───ヒュ。喉から聞こえる不快な音に紡ぎ止める為なのか掴まれた手は自然と振りほどいていた。リュカが意図して先程の言葉を言った理由はなんとなく分かっているのに、自分を思っての発言と過去のトラウマからだろうか遠ざける言葉とそれと真逆の行動は怒りよりも悲しさと、自分を頼ってくれなかったと不甲斐なさが出たのかきっと今の自分は酷い顔をしているだろう。それでも逸らさない目線は、リュカの瞳の奥何を恐れているのか綺麗な目の奥に佇む檻を見詰めていた。彼を出して上げたい、欲望を憎悪等ないように振るうもきっとその檻に無理矢理に押し込んで自身さへも偽り続ける。「…リュカ。俺はリュカみたいな優しさも無ければ、神父でも無ないし、リュカが進行する神でもないよ。だから、今から俺がすることはリュカにとって最悪な事だけど俺は悪魔だから…こんなやり方しか分からない。」そう言って目を瞑れば、自身の背後から漆黒の闇を出現させた。蛇みたいな身体をしなやかに動かしてリュカの身体にまとわりつくそれは彼の動きを制限し無理矢理だが膝を付かせる体勢を取らせて。自身は目の前に佇み、にやりと口角を上げた。「───俺が壊してあげる。」低く響く声で、彼の目を自身の掌で覆えば短く呪文を詠唱して、そっと彼の目元から手を退かし。声は高く、背は小さく、彼の記憶の元から造られたその姿は相手の家族。死んだ筈の弟の姿で、ニッコリと微笑んだ表情で彼を見ていた。)

  • No.111 by リュカ・ヤニス  2019-01-28 02:33:42 


(振りほどかれた手に雪風があたり一層冷たさが増し、彼からの視線に心の奥底を見透かされているようで逸したいのをぐっと堪える。ただ自分の発言が彼を苦しめていることは分かり、でもどうしたらいいのかも分からない。彼から紡がれる言葉の意図が分らず戸惑い気味に彼の名を口にしようとするが、その前に身体を捉えられ低声が響けば背筋がゾワリと慄く。驚く間もなく視界が塞がれ聞き慣れない呪文のあとすぐに掌がどかされれば恐る恐る目を開いて。「──、…レイ?」視界に移ったのは、居るはずのない記憶のままのあどけなさを残した愛しい弟の姿。──あり得ない、だって弟は自分の目の前で死んだのだから。その死も受け入れて乗り越えたはず。なのに、今すぐ手の届く場所に弟はいる。あり得ないことだと理解しながら、この時既に彼の存在は頭に無く、ずっと心のしこりとして残っていた弟の存在に心が支配される。雪に接する膝部分にじわりと冷たさが滲みるが気に留めずに、声を絞り出すようにして弟の名を呼んだ。そしてゆっくり微かに震える手で弟の頬に手を添えると目頭が熱くなるのを堪えてその小さな身体を抱き寄せ腕の中におさめる。醜い争いが奪った罪のない命、守れなかった幼い笑顔──それをまた自分の傍における。また兄弟で暮らせる…。欲がじわりじわりと広がり弟が離れないようにぎゅっと腕に少しだけ力を込める。それなのに、弟の体温は一向に伝わってこない。冷たいまま、あの日抱き寄せた亡骸と同じ。数十秒抱きしめたままでいたが、短く息を吐いて目を閉じると弟を想い頭を撫でた。「ごめんね。ごめん…。──……ごめんなさい、カルマさん。」彼の名前を呼び彼を想った瞬間ずっと堪えていた涙が一筋零れる。自分は自分の弱さのせいでなんてことを彼にさせてしまったのか。確かに弟のように愛しているとは言ったが「弟」を望んでいた訳ではない。「…もうやめてください。こんなことは望んでない。私がほしいのは…愛しているのは貴方です、カルマさん。…弟としてではなく、貴方自身を愛してます。」漸く本心を吐露するも未だ心は揺らぎ恐怖は拭えきれない。弟の姿の彼から身を少し離して目を合わせると眉を下げて微笑み「でも…、怖いんです。これ以上貴方を愛して、貴方を一人にしてしまうことが。」自分は人間だからどうしたって彼より先にこの世を去る。残される苦しみを理解しているから愛する彼を残すことを考えると耐え難く恐ろしかった。「でも、もうこの気持ちを抑えられそうにありません。」彼が外した檻の鍵。檻はこんなに脆かっただろうか。そっと彼に鼻先が触れるほど顔を寄せると「元の姿になって。」と口付けをせがむように囁いた。)

  • No.112 by カルマ  2019-01-29 21:13:21 

(/返信が遅れてしまい申し訳ございません!!背後がこの時期のインフルエンザにかかってしまい(泣)自分事ですが、3日ほど返信の方が出来そうにないので念の為報告に参りました。治り次第直ぐに返信の方を書かせていただきます!本当に申し訳ございません。)

  • No.113 by リュカ・ヤニス  2019-01-30 00:55:28 


(/いえいえ、背後様の体調が何より優先なのでしっかり休んでください!お辛い中、ご報告有難うございます。お大事になさってくださいね。また元気な背後様とカルマ君と話せるのゆっくりお待ちしています!)

  • No.114 by カルマ  2019-02-03 20:58:29 

(彼の涙は頬をつたり地面へ、雪の表面をじんわりと溶かしてその瞳からとめどなく流れていく。自分が最低なことをしている自覚もあるし、彼の心を解放するための荒治療だと自分に言い聞かせてこの仮の姿で微笑み続けた。檻から解放された表情は以前に見え隠れした影も消えて、流れ出る涙を指で拭ってやれば呪文を解いて。「───リュカの残りの人生を共に過ごせるなら俺はそれだけで満足だよ。貴方となら、つまらない日常も退屈なこの人生も宝石みたいに大事に大切に過ごしていける。…そんな気がするんだ。」二人なら大丈夫、リュカの人生。人間の寿命なんて悪魔にしてはほんの数秒かもしれない。それでも構わない。彼と過ごせるならこの心に抱く感情を忘れない限り悪魔としてじゃなくカルマとして彼と歩んでいけると思えた。近づいた相手の唇に、自身のを重ねて。彼の存在を確認するように深く、優しく彼から伝わる体温に頬に触れる彼の涙を感じながら愛を確かめた。唇を離し、互いの早くなった鼓動と呼吸を落ち着かせそっと抱き締めればそのまま後ろに倒れる。雪の冷たさが以外に気持ちいい、目を細めて彼に微笑みながら「俺、悪魔でよかったって初めて思えた。あの日、教会を襲おうとしなかったらリュカには出会えなかったしね…」軽く笑い声を上げながら、腕の中にいる相手の目は腫れていて「泣き過ぎだよ。目が腫れちゃってる…」白い雪の中、彼の目は一段と浮き出ていて、この瞬間を忘れぬ様心に焼付けて胸元のブレスレットを握りしめた。)





(/大変お待たせいたしました!リュカ様背後様のお優しいお言葉と十分な休養により体調も改善しました。長い間お返事の方返せずにすいません。(泣)リュカ様背後様も体調にはお気をつけて、また今後もよろしくお願い致します!!!)

  • No.115 by リュカ・ヤニス  2019-02-04 19:11:05 


あの時は、カルマさんとこんな事になるなんて思ってもいませんでした。…でも今考えてみると始めから貴方に惚れていた気がします。
(彼の言葉を受け止め自分の残りの人生を精一杯生きて彼に捧げようと決める。周りの人間は、悪魔をまだ良く知らない浅はかな行為だと咎めるかもしれないが、既に彼は自分の中で切っても切り離せない存在になっていた。彼を自分の体重で押しつぶさないように注意しながら涙の事を言われれば小さく笑って「誰のせいだと思ってるんですか。こんなに泣いたのだってもうずっとなかったんですよ。」怒ってない物言いで少し恥ずかしそうに言えばネックレスを握る彼の手元にそっと口付け、一度立ち上がり彼の手を取り引っ張り起こす。そしてまだ足りないとでも言うように彼の唇を再び奪い口付けを交わして「カルマさん、…私から離れないでくださいね。」とまだ少しの恐怖と欲を含んだ瞳で見つめては一度二人で家の中に戻って。部屋がまた少し冷えていた為、段を取ると意味がないと分かっていながら温かいミルクをマグカップにいれて彼に渡し、自分もその隣に座ってミルクを一口飲んで。「…そう言えばずっと気になっていたんですが、私と出会ってからカルマさんはあまり家に帰っていないようですが…良かったんですか?」と。そもそも悪魔に家という概念があるのか疑問だが、いくら想いが通じ合ったからと言って彼をこの家に縛り付けるのもどうかと思い答えを待った。)



(/そんなお気になさらずに!お加減がよくなられたと聞き安心しました。また体調を崩されたときやお疲れのときは遠慮なくおやすみなさってくださいね。そして此方の心配もありがとうございます。こちらこそ今後もよろしくお願いします!蹴り可です。)

  • No.116 by カルマ  2019-02-05 23:04:42 

────そんな可愛いことしないでよね。俺はリュカのことは手放したりなんかしないから…例えリュカが泣いて嫌がっても逃す気は無いよ?
(奪われるようなキスの後相手の唇を沿うように舐めあげれば、口の橋を持ち上げて自信ありげに上記を述べて。彼がどんなに泣いて懇願しようと相手はもう既に自分のものになったのだそんな易々と手放す気もないし他の誰にも譲る気もさらさらなく、少し不安げに揺れるそんな瞳と、欲を帯びたそれはとても心を揺さぶられる。手を引っ張られ立ち上がるとそのまま室内へ温かいマグカップを手渡されればほっと息をついた。指先から1口口に含めば雪の中にいたからだろうか体温のない上に外に出たせいかじんじんと痛みを帯びてしまった指は霜焼けになっているようで。「…遊びすぎたね。」苦笑と共にそう言えばもう一口飲み込むもそれも熱かったようで、まんまと舌を火傷した。ヒリヒリ痛む手と舌、まゆに皺を寄せ小さな呻きをあげながら彼の肩に頭を寄せて。マグカップの中に息を吹きかけながら問われた質問に耳を傾ける、「んー、リュカに出会う前は契約者の家に居候したり木の上で寝たりとかしてたかな。俺悪魔だから家なんてものも持ってないし…。」契約した人間の家にはよく泊まっていた、今みたいに一緒に食事をしたりなどはしなかったが睡眠をとったり暇を弄ぶにはうってつけだった。男女問わずいろんな所で過ごした過去を話して、「やっぱ、人間の女の部屋は綺麗だったかな?時々、願った望み以外の事しようとしてきた奴もいたけど…。」大抵の奴は大体が恐れ、早く立ち退くのを待っていただけなのに時折見かけるやつは出ていく自分を無理矢理、留まらせるそんな人間もいて。そいつが自分に好意を抱いていることなんて勿論気づいていない。何気ない顔でそんなことを呟いた。)

  • No.117 by リュカ・ヤニス  2019-02-06 21:08:12 


(相手の束縛を匂わす言葉はゾクゾクと胸を高鳴らせ今までずっと凪いでいた心を簡単に揺るがす。こんなのは初めてで神父としてはしたないと司祭には怒られてしまいそうだが変な気でも起こしてしまいそうだった。むず痒い気持ちでミルクを口にしては肩に感じる彼の重みにそっと微笑むも、彼のやや赤く腫れた手と舌の火傷のを見て目を瞬たかせ、ふっと笑い「寒かったり熱かったりで大変そうですね。…手、かしてください。」と一度マグカップを横に起き、彼の手を取ると血行を良くするように掌から指先を丁寧にもみほぐし。元々体温のない彼に効果があるかは不明だが優しく、指の一本一本、指先まで慈しむように続けて。手を動かしながら彼の返答に相槌を打ち「…木の上って…、」落ちないのかと思うが愚問な気がして小さく笑い「私は木の上では寝かせませんよ。…でもベッドはもう少し大きくしたほうがいいかな…。もう1つ置ければいいんですが…すみません。」何分狭い小屋、彼がここでずっと暮らすなら快適に住んで欲しい。移り住んだほうがいいか思案しているところ、鈍感な彼の言葉に少し眉を寄せて「…望み以外のこと、ですか…。……まあカルマさんは街でも噂になってますから。そういうこともありますよね。」望み以外とは…、なんだと思うがその人物が彼に好意を寄せているのは想像出来て醜い嫉妬が沸々湧いて正直戸惑う。彼が人間の姿になって街に出たのは一度だけだがあの一度で彼を見た人々は皆一様に〈色男が、〉と噂になっていて、今となれば自分だけが彼の魅力を知っていれば良かったのに少し失敗だったかなんて思えば、彼の手を揉む手に力を込めて八つ当たりしてみた。)

  • No.118 by カルマ  2019-02-10 01:32:57 

(掌から指先まで伸ばすようなマッサージは正直とても気持ちよく、相手の指が動く度に目を細め。感情を表し主張し続ける尻尾は左右に揺れていて、掌からじんわりと回る熱にすっかり身体の体重を彼に委ねた。「ベットは1つで充分だよ。…リュカと一緒に寝たいからさ。」猫を思わせる声が喉から時折盛れるも、上記を呟けばおもむろに彼の腕に尻尾を絡めて1つで充分むしろ1つの方が此方にしては都合もよかったのだ。彼と一緒に寝る事も幸せのうちに入っている今、彼と別々のベットで寝るというのは嫌だった。先程した話の後に彼の顔の雲行きが怪しくなったのを感じた、揉まれていた手に力が加わったのに反射的に手を引っ込めてしまい目をぱちくりと瞬かせるが彼に浮かぶ不安げな表情を見逃す訳もなく。「…リューカ!もしかしてだけど、嫉妬したの?」離してしまった手は今は彼の腕をつかみ巻き付けていた尻尾は彼の頬を撫でている。嫉妬される事は意味を返せば相手がどれほど自分を好いているかの主張であり、嬉しさが出てしまっている表情ににんまりと笑みを浮かべると今までなかなか自分をさらけ出すことのなかった相手がこうも大胆に欲を出す姿はとても可愛らしい。首に掛けているネックレスを見せつけるように引っ張れば「ほら、よく見て。今俺はリュカのモノだよ?これが証拠。」犬に付ける首輪みたいに持ち主を思わせるそれにキスを落とせば機嫌を直してと言わんばかりに相手を見詰めた。)

  • No.119 by リュカ・ヤニス  2019-02-10 19:57:05 


…してますよ。私も並の人間ですから。……その言葉信じますからね。
(こんなにも感情が溢れて幻滅されないか、少し不安になりながら目を逸らし嫉妬していることを素直に認める。それでも頬を撫でる尻尾の感触に彼へと視線を戻せばするりと尻尾に手を滑らせ。本当は誰かのモノという表現は苦手だったが少しだけ挑戦的に笑って見せては彼の頭を撫でた。そうすることで飼い犬を撫でる様になったことには気付かない。その後、暫く談笑し日常を過ごせば彼と狭いベッドに潜り込む。前々からしていることだが想いが通じあってからだとむず痒さが増して落ち着かない。それでも彼の冷たい足に自らの足を絡めたり、触り心地の良い羽を撫でたりしてじゃれるうちに眠りに落ちて───。
ハラリと瓶の中の黒薔薇の花弁が舞い落ちる。新月の夜、真っ暗な闇。神父と共に眠るカルマの首元に青白い刃が音もなく突きつけられた。《分かっているな、カルマ。…もしお前が勤めを果たさず現状が続くようなら、その神父の命はないと思え。それが嫌ならソイツの記憶を消してあるべき姿に戻るんだ。…明日の夜までにその答えを示せ。》低い声はそれだけ言うとカルマの首元に冷気を纏わせスゥと姿を眩ませた。物音は無かったが意識が少しだけ浮上すれば微睡む瞳で彼を見つめ「……ん、カルマさん、どうかしましたか?」と彼の額に掛かる前髪をそっと避けやり良く顔が見えるようにすると小さく微笑んだ。)

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