悪魔 2018-11-04 19:58:34 |
通報 |
…してますよ。私も並の人間ですから。……その言葉信じますからね。
(こんなにも感情が溢れて幻滅されないか、少し不安になりながら目を逸らし嫉妬していることを素直に認める。それでも頬を撫でる尻尾の感触に彼へと視線を戻せばするりと尻尾に手を滑らせ。本当は誰かのモノという表現は苦手だったが少しだけ挑戦的に笑って見せては彼の頭を撫でた。そうすることで飼い犬を撫でる様になったことには気付かない。その後、暫く談笑し日常を過ごせば彼と狭いベッドに潜り込む。前々からしていることだが想いが通じあってからだとむず痒さが増して落ち着かない。それでも彼の冷たい足に自らの足を絡めたり、触り心地の良い羽を撫でたりしてじゃれるうちに眠りに落ちて───。
ハラリと瓶の中の黒薔薇の花弁が舞い落ちる。新月の夜、真っ暗な闇。神父と共に眠るカルマの首元に青白い刃が音もなく突きつけられた。《分かっているな、カルマ。…もしお前が勤めを果たさず現状が続くようなら、その神父の命はないと思え。それが嫌ならソイツの記憶を消してあるべき姿に戻るんだ。…明日の夜までにその答えを示せ。》低い声はそれだけ言うとカルマの首元に冷気を纏わせスゥと姿を眩ませた。物音は無かったが意識が少しだけ浮上すれば微睡む瞳で彼を見つめ「……ん、カルマさん、どうかしましたか?」と彼の額に掛かる前髪をそっと避けやり良く顔が見えるようにすると小さく微笑んだ。)
トピック検索 |