悪魔の囁き

悪魔の囁き

悪魔  2018-11-04 19:58:34 
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…嗚呼、神父様。

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  • No.100 by カルマ  2019-01-16 22:32:40 

(すやすやと安定した寝息と共に彼は夢へと落ちていった。ついさっきまでの青白い顔色は幾分かましになって、安心した顔で眠る彼のベットに寄り添うようにその寝顔をただ見つめている。起きている時よりも幼く見える顔は普段、神父としての勤めと使命のせいか幾分と素直になった…、そんな気もしてきた。「…ゆっくりおやすみ。」さらりと頭を撫でて、掌に感じる温かさと彼への愛おしさ、感謝を噛み締めて。彼には無茶をさせすぎた普通の人間に怪我をさせてしまった自分への怒りはまだ残ったままで。彼から手渡された袋の中身をもう一個口に含めて噛み砕く、彼に無茶をして欲しくない。出来ることならほかの手の届かないどこか、何処でもいい自分しかリュカの目に映らない様にしたい。咀嚼し、黒い塊を取り込むにつれ内側の欲がじわりじわりと顔を出す。穏やかな寝顔の彼を見れば背徳感と僅かにある理性に取り留められ今はこの場で留まることができているのに、辛うじてのこの状況にこの無防備な寝顔は自分を信用しすぎているからか、ごくりと生唾を飲んだ。「…俺だからって、油断しすぎでしょ。襲われたって文句言えないのに…。」起こさない程度のデコピンを叩き込んでやれば布団を掛け直してやり今は傷に障るだろうと自身はベットではなく部屋にあるソファーに身を沈めた。魔力が戻ったからだはまだ本調子ではないようで目を瞑れば直ぐに体の力が抜けていく、ふわふわした感覚に抗うこと無く自身も夢へと落ちていった。)

  • No.101 by リュカ・ヤニス  2019-01-17 07:40:03 


(数日後、持ち前の丈夫な体と彼の献身的な支えのおかげで傷は町医者が驚くほど早くふさがり、自由に動けるとなればじっとはしておれず出かける準備をする。いつもより部屋が寒い気がして身震いしながらソファーのある部屋に行くと、ここ数日彼の寝床となったそこにはすやすやと可愛らしく眠る姿。彼も疲れているのに自分を優先してくれていたため疲労が溜まっていたのかもしれない。起こさないように髪を撫でて角をちょんと触ってから彼に毛布をかけて、自分はコートを羽織るとそっと家を出て。すると、視界に広がったのは一面の銀世界。いやに寒いとは思ったがまさか雪が積もっていたとは。しかも結構な深さ。思わず家の中の彼を呼びそうになるが寝ているところ起こすのも悪いかと、一度湧き上がった興奮を抑えると雪に足を取られながら街へ足を進めた。
──街、そこもどこも雪に覆われ寒さのせいか人通りは少ないものの子供達が道端ではしゃいでいるのを見て、久々に孤児院にでも顔を出そうかと。そんな事を考えつつ服屋で預けていた服を受け取り、彼が起きて心配するといけないしさっさと家に帰ろうとするも、途中で彼に似合いそうなシンプルなデザインのシルバーネックレスが売られているのを見つけ少し迷ったあと購入し袋に包んで貰い、今度こそ雪を踏み鳴らしながら家路を急いで。)

  • No.102 by カルマ  2019-01-19 19:46:49 

(────パタン。扉の閉まる音だろうか、夢の世界から呼び戻されたその音に微睡んでいた意識が掬いあげられるようにゆるりと瞼を開けた。足音が此方へと近づいてきて最初にめで捕らえたのは彼の姿、外に行ってきたのだろうか厚手のコートを纏った彼は鼻先を少し赤くして荷物をテーブルへと置くその様子を見届けて。起こしてくれれば荷物持ちくらい手伝ったというのに…起こさなかったのはきっと自分に彼が気を使ってくれたからだろう、いつの間にか掛けられていた毛布を引き摺りながら起き上がりソファーから離れて、後ろからゆっくりと彼を包み込んだ。案の定見事に冷えきっている彼の体に触れて残っていた眠気は直ぐに飛んでいって「おはよう。リュカ、もう傷は完全にいいみたいだね。」先日までベットで寝ていた彼の回復速度は目を見張るものだった、どちらかというと魔力をいきなり体に入れたせいなのか自分の方が彼よりも回復するのがやや遅かったようにも感じ、未だにあの日以来この家の外には出ていない。腕の中の彼を抱き締めたまま窓の外に目をやれば白くチカチカと内容の光を反射して普段の景色と異なるそれが気になり駆け寄ると。白い、真っ白な外の風景はとても神秘的で時折光を反射するその姿は眩しくも感じるが見事に積もった雪に目を見張った。何度目だろうな長生きの悪魔にとっても雪はそう何回も見れるものでは無い、久々に見た雪はやはり美しく。「…雪だ。」彼が寒そうに帰ってきたのにも納得が行く。その美しい景色に目を向けたまま上記の言葉を短く呟いた。)

  • No.103 by リュカ・ヤニス  2019-01-20 00:45:45 


(帰宅してテーブルの上の物を整理していると背後から何かに包まれ突然のことに小さく肩が揺れるも彼だと分かると、ふふと笑いを零して、「カルマさんがずっと診てくれていたからですよ。───貴方は平気ですか?」くるりと彼の方へ体を向けて微笑めば、まだ爪先が白い手で彼の頬に触れて。体調はもちろん食事のこともあるし人のことより自分自身を気にかけて欲しいと願いを込め親指で目元をそっとなぞる。雪、という彼の呟きにその視線の先を辿り再び彼の顔を見ては珍しいのかとやや首を傾け。「…外、出ますか?」彼の体調は気掛かりだが、折角の雪を共に楽しみたい気持ちもあり、先程購入した彼へ渡すつもりの物はズボンのポケットに忍ばせコートを着直して。そして自分の巻いていたマフラーを彼の首に綺麗に巻き付けてやると手を取り共に外へと出た。またひんやりとした空気に曝されるも彼と一緒というだけで先ほどより暖かく感じこっそり微笑めば、一度手を離して数メートル先まで歩きそっとしゃがむと柔らかめの雪を掬って、「冷たい…。」と当たり前の感想を一言呟いて暫く、突如振り返ると掬った雪で作った雪玉を彼に向かって投げつけて。見事命中したそれに珍しく童心に返ったようにクスクスと笑いを零して再び屈んで雪玉を作ると二個目を投げようとし…、)

  • No.104 by カルマ  2019-01-21 22:14:21 

────ちょっ!?あっ…ぶッ。
(彼が振き感じたのは顔への衝撃と視界いっぱいの白色だけで、遅れてやってきた冷たさに雪をぶつけられたのだときずいた。何時だろうか、降り積もった雪の中何処ぞの子供達が雪玉を投げ合いながらはしゃぐ様を見た事があり。顔に掛かった雪を手で振り払いながらにやりと笑を浮かべて、2個目を投げようとする彼に対抗して雪を掴み投げつける。彼のはしゃぐ様子とあどけなさを交えた笑顔についついこちらも頬が緩んでしまうようで、投げては投げられ鼻先が赤く手が悴む限界まで遊んでいた。息が上がり始めて、時間なんて気にしていなかったからか額に滲む汗を拭いながら「…之が幸せなのかな。」持ったままだった雪玉をそっと地面に落とせば、積もった雪と同化してやはり目に映るのは白と彼の姿のみ。それだけでも心は満たされて、体は冷たいはずなのに胸辺りから感じる熱のせいか寒さなど特に感じず、むず痒くも心地良いそれに自然と上記の言葉が出てきてしまって。でも、そんな幸せに浸れば浸るほど浮き出てくるのが罪悪感に似た物だった。今までの行いと今この場で感じている気持ちには代償としても不釣り合いでこれはもしかしたら虚無なのではと思ってしまう自分もいた。「…俺、思うんだ。之は悪魔の俺でも騙されている幻覚で…また目が覚めたら真っ暗な闇に引き戻されるんじゃないかって。」彼の目は見れなかった、足元の雪を踏みしめてやや震える声で静かに呟いた。)

  • No.105 by リュカ・ヤニス  2019-01-22 00:27:59 


(こんなにもはしゃいだのは何年ぶりだろう。彼との時間は刺激的で様々な複雑に絡み合った感情が波の様に押し寄せる。今だって物理的ではない胸の鼓動がいつになく弾んでいた。こんな楽しい時間がずっと永く続けばいいと。──息が上がり胸を上下させながら手持ちの雪玉を投げようとするが、彼の様子が変わったことに気が付き、おやと雪玉を落とす。楽しそうにしていた彼の表情が段々と沈んでいき、そこにいるはずなのに雪と共に溶けて消えていきそうな感覚。彼が何かに苦しんでいる、心を痛め涙を流すことなく泣いている。彼の静かな吐露は、彼がずっと気の遠くなるほど長い間、独りで、孤独に抱えてきた苦しみや悲しみに思えた。白い息をそっと吐き出し息を落ち着かせるとゆっくりゆっくり彼に歩み寄る。微かに震えているのは寒さのせいではないだろう。じっと白い地面を見てばかりで顔を此方に向けてくれないのが歯がゆい。そして、そっと手を伸ばす。冷たく白い彼の頬に、彼の存在を確かめるように、自分が此処にいることを彼に伝えるように優しく。「カルマさん。…貴方はちゃんと此処にいますよ。もし貴方が暗闇に引き戻されるようなことがあれば手を差し伸べて、その手を取ってくれるまで何度だって名前を呼びます。それが駄目なら貴方の元へ行って無理矢理にでも連れて帰ります。…私頑固なんです。大切なものは傍に置いておかないと不安になる。────…カルマさん、顔を上げてください。貴方の綺麗な瞳を見せて。──、」静かに優しく言葉を紡ぐも彼に自分の気持ちはちゃんと届いているのだろうか。慈しむように彼の名前を何度も呼び、ポケットに忍ばせていたネックレスをそっと取り出すと一度彼の頬から手を離して、そっと抱きしめるように首の後に手を回してネックレスをつけてやる。そして彼の両肩に手を添えて、はやく彼の顔が見たいと心から願い、そっと彼の額に口づけを落とした。)

  • No.106 by カルマ  2019-01-24 23:04:10 

(白い息を吐きながら、掛けられる言葉に心が震わされた。心の奥底にある冷たく惨めな苦しい気持ちは今この時だけは蓋をしよう、また闇に足を取られても彼の声とその温かな手に触れればいつかこの感情も溶けきるだろう。確信もないし根拠もないけど重く心に推し乗っていた何かを彼はこうも簡単に取り除いてくれた、抱き着いた相手の身体が離れた瞬間首に感じる重圧感と───チャリッと金属が擦り合う音が聞こえ真下をむいていた目線を向けるとそこにはネックレスがあって。突然のことだきょとんとそれと彼を交互に見渡せば、そっと触れて。シンプルなデザインだが十分な存在感を出すシルバーのネックレス。それに自分を大切だとも言ってくれる彼に優しい口付けをされ心はこれ以上無い程の熱を出し続けて、顔にもそれが辿るように広がっていく感触に恥ずかしくなり再び目線を背けてしまっていた。彼の首元に隠すように顔を埋めるも嫌だという訳ではないと背中に手を回して。「…ほんと、リュカはずるい。」あんな表情でその愛おしい顔で、あんな言葉を掛けられれば嫌でも相手の好意を真正面から受け取ってしまうじゃないか。慣れない事にどぎまぎする自分に羞恥心が襲うも、ゆっくりと首元から彼のその瞳に沿って顔を上げれば「……リュカ。これが何度目かはもう分からないけど。俺はリュカの事が好き…友人としてじゃなくて。──愛してるって意味で。」相手の鼓動が聞こえた、それが鼓舞するように自然と出た微笑みと上記の言葉を告げた。)

  • No.107 by リュカ・ヤニス  2019-01-26 02:35:47 


(ずるい、と言う彼のいじらしい姿に胸が温かくなり愛おしさが膨れ上がる。しかし彼の微笑みと共にもたらされた、幾度も彼が与えてくれた言葉に少し戸惑ってしまう。意味が分からない訳ではない。彼がどういう意味でその言葉を紡いでいるかは分かっていて、自分自身友人以上の気持ちを彼に抱いていることも。でなきゃ、街の娘に嫉妬なんてしない。彼からの口付けも拒まなかった。ネックレスを贈ったのも彼と共にある証がほしかったから、でも───、「私も愛してますよ。…カルマさんを弟のように大切に想っています。」微笑み、彼の頬に手を滑らせ、本心でもあり偽りでもある言葉を口にする。彼の気持ちを弄ぶつもりはないのに先程した自分の発言を考えれば、実際そうなっていて罪悪感を覚えながらも、何かに怯えるように彼と自分の関係を明確にする言葉を口にするのを避けた。彼の前で本心を偽ったのは初めてかもしれない。ごめんなさい、そう心の中で謝罪しながら彼への気持ちが溢れて誤魔化しが利かなくなる前に揺らぐ瞳を閉じる。そして、口元へ口付けたい気持ちを抑えて頬に軽く唇を当てると頭を撫で、怒らせていないか顔色を伺う。言葉では彼の想いを遠ざけながら、彼からは離れることなく繋ぎ止めるように彼の手を下の位置で握り込むようにぎゅっと力を込めていた。)


(/背後が失礼します。今回リュカに告白させようか迷って引っ張る形にしたら、リュカがカルマ君の気持ち振り回してる最低な人に/笑 この後の展開ですがこのままリュカに本心を告白して貰い二人が結ばれてから次の展開に行くか、引っ張ったまま別の展開に行くか…迷っておりました。何か物語をこう進行していきたいなどはありますか?
そしてカルマ君が主体になれるよう何か考えていて、展開というより設定なのですが、飢え以外にも悪魔としての責務と言いますか行いを実行しないでいると体に負担が掛かるか存在自体が危うくなるとか…その辺はカルマ君の元いた世界を牛耳る上層部的存在が監視していてあまり人間と仲良くしすぎると、上層部が手をくださなくても身を滅ぼすかじゃなきゃリュカとの記憶を消すって脅されて圧をかけられるとか…。うぅ、説明が下手ですみません汗
必要なら少しの間モブ主体でロルを回すのも可能ですし、上記の文、全無視でも構わないのでぜひ背後さまのご希望を聞かせて頂けたらと思います。)

  • No.108 by カルマ  2019-01-27 18:34:23 

(カルマ背後で御座います!!そうですね、今後の展開は…リュカ様背後様のご意見を拝借して、悪魔としての義務(人の欲望の加担と契約)欲望、憎悪の塊の採取を怠ったことで、身分の高い上層部の大悪魔から人間との繋がりを断つ事を命じられ、抗おうにもリュカを人質に…苦渋の決断のうえリュカの記憶を消そうとする。ってのはどうでしょうか?その前にもっと関係を深めるためにリュカ様には本心の方をうちあけてもらい2人が結ばれる…っていうのを最初にしても大丈夫ですか?次のロルでカルマがリュカの本心をつつくように言葉を掛けるという形にしようかと思うのですが、他にこうしたら?というのがあればビシバシ仰ってくださいませ!!)

  • No.109 by リュカ・ヤニス  2019-01-27 19:04:43 


(/ご提案有難うございます。カルマ君背後様のおっしゃる流れで問題ありません!むしろ綺麗にまとめて頂き有難うございます。そうですね!二人が結ばれてからのほうがシリアスさが増しそうです。ではそのままの流れで背後様にロルを回して頂いたあとに此方が返ロルしますね。また何かあればお互いに意見を出し合ってしけたらと思うので、追加したい点などあれば遠慮なくお願いします!こちらは蹴り可です。)

  • No.110 by カルマ  2019-01-27 21:53:40 

(握られた手は温かいのに彼の口から出た言葉は頭を脳を冷やした。違うんだ、そうじゃない…喉元まで出た言葉は硬い塊になって喉に詰まり息を吸っている筈なのに冷たい水中に突然放り込まれた様に息がしずらい、───ヒュ。喉から聞こえる不快な音に紡ぎ止める為なのか掴まれた手は自然と振りほどいていた。リュカが意図して先程の言葉を言った理由はなんとなく分かっているのに、自分を思っての発言と過去のトラウマからだろうか遠ざける言葉とそれと真逆の行動は怒りよりも悲しさと、自分を頼ってくれなかったと不甲斐なさが出たのかきっと今の自分は酷い顔をしているだろう。それでも逸らさない目線は、リュカの瞳の奥何を恐れているのか綺麗な目の奥に佇む檻を見詰めていた。彼を出して上げたい、欲望を憎悪等ないように振るうもきっとその檻に無理矢理に押し込んで自身さへも偽り続ける。「…リュカ。俺はリュカみたいな優しさも無ければ、神父でも無ないし、リュカが進行する神でもないよ。だから、今から俺がすることはリュカにとって最悪な事だけど俺は悪魔だから…こんなやり方しか分からない。」そう言って目を瞑れば、自身の背後から漆黒の闇を出現させた。蛇みたいな身体をしなやかに動かしてリュカの身体にまとわりつくそれは彼の動きを制限し無理矢理だが膝を付かせる体勢を取らせて。自身は目の前に佇み、にやりと口角を上げた。「───俺が壊してあげる。」低く響く声で、彼の目を自身の掌で覆えば短く呪文を詠唱して、そっと彼の目元から手を退かし。声は高く、背は小さく、彼の記憶の元から造られたその姿は相手の家族。死んだ筈の弟の姿で、ニッコリと微笑んだ表情で彼を見ていた。)

  • No.111 by リュカ・ヤニス  2019-01-28 02:33:42 


(振りほどかれた手に雪風があたり一層冷たさが増し、彼からの視線に心の奥底を見透かされているようで逸したいのをぐっと堪える。ただ自分の発言が彼を苦しめていることは分かり、でもどうしたらいいのかも分からない。彼から紡がれる言葉の意図が分らず戸惑い気味に彼の名を口にしようとするが、その前に身体を捉えられ低声が響けば背筋がゾワリと慄く。驚く間もなく視界が塞がれ聞き慣れない呪文のあとすぐに掌がどかされれば恐る恐る目を開いて。「──、…レイ?」視界に移ったのは、居るはずのない記憶のままのあどけなさを残した愛しい弟の姿。──あり得ない、だって弟は自分の目の前で死んだのだから。その死も受け入れて乗り越えたはず。なのに、今すぐ手の届く場所に弟はいる。あり得ないことだと理解しながら、この時既に彼の存在は頭に無く、ずっと心のしこりとして残っていた弟の存在に心が支配される。雪に接する膝部分にじわりと冷たさが滲みるが気に留めずに、声を絞り出すようにして弟の名を呼んだ。そしてゆっくり微かに震える手で弟の頬に手を添えると目頭が熱くなるのを堪えてその小さな身体を抱き寄せ腕の中におさめる。醜い争いが奪った罪のない命、守れなかった幼い笑顔──それをまた自分の傍における。また兄弟で暮らせる…。欲がじわりじわりと広がり弟が離れないようにぎゅっと腕に少しだけ力を込める。それなのに、弟の体温は一向に伝わってこない。冷たいまま、あの日抱き寄せた亡骸と同じ。数十秒抱きしめたままでいたが、短く息を吐いて目を閉じると弟を想い頭を撫でた。「ごめんね。ごめん…。──……ごめんなさい、カルマさん。」彼の名前を呼び彼を想った瞬間ずっと堪えていた涙が一筋零れる。自分は自分の弱さのせいでなんてことを彼にさせてしまったのか。確かに弟のように愛しているとは言ったが「弟」を望んでいた訳ではない。「…もうやめてください。こんなことは望んでない。私がほしいのは…愛しているのは貴方です、カルマさん。…弟としてではなく、貴方自身を愛してます。」漸く本心を吐露するも未だ心は揺らぎ恐怖は拭えきれない。弟の姿の彼から身を少し離して目を合わせると眉を下げて微笑み「でも…、怖いんです。これ以上貴方を愛して、貴方を一人にしてしまうことが。」自分は人間だからどうしたって彼より先にこの世を去る。残される苦しみを理解しているから愛する彼を残すことを考えると耐え難く恐ろしかった。「でも、もうこの気持ちを抑えられそうにありません。」彼が外した檻の鍵。檻はこんなに脆かっただろうか。そっと彼に鼻先が触れるほど顔を寄せると「元の姿になって。」と口付けをせがむように囁いた。)

  • No.112 by カルマ  2019-01-29 21:13:21 

(/返信が遅れてしまい申し訳ございません!!背後がこの時期のインフルエンザにかかってしまい(泣)自分事ですが、3日ほど返信の方が出来そうにないので念の為報告に参りました。治り次第直ぐに返信の方を書かせていただきます!本当に申し訳ございません。)

  • No.113 by リュカ・ヤニス  2019-01-30 00:55:28 


(/いえいえ、背後様の体調が何より優先なのでしっかり休んでください!お辛い中、ご報告有難うございます。お大事になさってくださいね。また元気な背後様とカルマ君と話せるのゆっくりお待ちしています!)

  • No.114 by カルマ  2019-02-03 20:58:29 

(彼の涙は頬をつたり地面へ、雪の表面をじんわりと溶かしてその瞳からとめどなく流れていく。自分が最低なことをしている自覚もあるし、彼の心を解放するための荒治療だと自分に言い聞かせてこの仮の姿で微笑み続けた。檻から解放された表情は以前に見え隠れした影も消えて、流れ出る涙を指で拭ってやれば呪文を解いて。「───リュカの残りの人生を共に過ごせるなら俺はそれだけで満足だよ。貴方となら、つまらない日常も退屈なこの人生も宝石みたいに大事に大切に過ごしていける。…そんな気がするんだ。」二人なら大丈夫、リュカの人生。人間の寿命なんて悪魔にしてはほんの数秒かもしれない。それでも構わない。彼と過ごせるならこの心に抱く感情を忘れない限り悪魔としてじゃなくカルマとして彼と歩んでいけると思えた。近づいた相手の唇に、自身のを重ねて。彼の存在を確認するように深く、優しく彼から伝わる体温に頬に触れる彼の涙を感じながら愛を確かめた。唇を離し、互いの早くなった鼓動と呼吸を落ち着かせそっと抱き締めればそのまま後ろに倒れる。雪の冷たさが以外に気持ちいい、目を細めて彼に微笑みながら「俺、悪魔でよかったって初めて思えた。あの日、教会を襲おうとしなかったらリュカには出会えなかったしね…」軽く笑い声を上げながら、腕の中にいる相手の目は腫れていて「泣き過ぎだよ。目が腫れちゃってる…」白い雪の中、彼の目は一段と浮き出ていて、この瞬間を忘れぬ様心に焼付けて胸元のブレスレットを握りしめた。)





(/大変お待たせいたしました!リュカ様背後様のお優しいお言葉と十分な休養により体調も改善しました。長い間お返事の方返せずにすいません。(泣)リュカ様背後様も体調にはお気をつけて、また今後もよろしくお願い致します!!!)

  • No.115 by リュカ・ヤニス  2019-02-04 19:11:05 


あの時は、カルマさんとこんな事になるなんて思ってもいませんでした。…でも今考えてみると始めから貴方に惚れていた気がします。
(彼の言葉を受け止め自分の残りの人生を精一杯生きて彼に捧げようと決める。周りの人間は、悪魔をまだ良く知らない浅はかな行為だと咎めるかもしれないが、既に彼は自分の中で切っても切り離せない存在になっていた。彼を自分の体重で押しつぶさないように注意しながら涙の事を言われれば小さく笑って「誰のせいだと思ってるんですか。こんなに泣いたのだってもうずっとなかったんですよ。」怒ってない物言いで少し恥ずかしそうに言えばネックレスを握る彼の手元にそっと口付け、一度立ち上がり彼の手を取り引っ張り起こす。そしてまだ足りないとでも言うように彼の唇を再び奪い口付けを交わして「カルマさん、…私から離れないでくださいね。」とまだ少しの恐怖と欲を含んだ瞳で見つめては一度二人で家の中に戻って。部屋がまた少し冷えていた為、段を取ると意味がないと分かっていながら温かいミルクをマグカップにいれて彼に渡し、自分もその隣に座ってミルクを一口飲んで。「…そう言えばずっと気になっていたんですが、私と出会ってからカルマさんはあまり家に帰っていないようですが…良かったんですか?」と。そもそも悪魔に家という概念があるのか疑問だが、いくら想いが通じ合ったからと言って彼をこの家に縛り付けるのもどうかと思い答えを待った。)



(/そんなお気になさらずに!お加減がよくなられたと聞き安心しました。また体調を崩されたときやお疲れのときは遠慮なくおやすみなさってくださいね。そして此方の心配もありがとうございます。こちらこそ今後もよろしくお願いします!蹴り可です。)

  • No.116 by カルマ  2019-02-05 23:04:42 

────そんな可愛いことしないでよね。俺はリュカのことは手放したりなんかしないから…例えリュカが泣いて嫌がっても逃す気は無いよ?
(奪われるようなキスの後相手の唇を沿うように舐めあげれば、口の橋を持ち上げて自信ありげに上記を述べて。彼がどんなに泣いて懇願しようと相手はもう既に自分のものになったのだそんな易々と手放す気もないし他の誰にも譲る気もさらさらなく、少し不安げに揺れるそんな瞳と、欲を帯びたそれはとても心を揺さぶられる。手を引っ張られ立ち上がるとそのまま室内へ温かいマグカップを手渡されればほっと息をついた。指先から1口口に含めば雪の中にいたからだろうか体温のない上に外に出たせいかじんじんと痛みを帯びてしまった指は霜焼けになっているようで。「…遊びすぎたね。」苦笑と共にそう言えばもう一口飲み込むもそれも熱かったようで、まんまと舌を火傷した。ヒリヒリ痛む手と舌、まゆに皺を寄せ小さな呻きをあげながら彼の肩に頭を寄せて。マグカップの中に息を吹きかけながら問われた質問に耳を傾ける、「んー、リュカに出会う前は契約者の家に居候したり木の上で寝たりとかしてたかな。俺悪魔だから家なんてものも持ってないし…。」契約した人間の家にはよく泊まっていた、今みたいに一緒に食事をしたりなどはしなかったが睡眠をとったり暇を弄ぶにはうってつけだった。男女問わずいろんな所で過ごした過去を話して、「やっぱ、人間の女の部屋は綺麗だったかな?時々、願った望み以外の事しようとしてきた奴もいたけど…。」大抵の奴は大体が恐れ、早く立ち退くのを待っていただけなのに時折見かけるやつは出ていく自分を無理矢理、留まらせるそんな人間もいて。そいつが自分に好意を抱いていることなんて勿論気づいていない。何気ない顔でそんなことを呟いた。)

  • No.117 by リュカ・ヤニス  2019-02-06 21:08:12 


(相手の束縛を匂わす言葉はゾクゾクと胸を高鳴らせ今までずっと凪いでいた心を簡単に揺るがす。こんなのは初めてで神父としてはしたないと司祭には怒られてしまいそうだが変な気でも起こしてしまいそうだった。むず痒い気持ちでミルクを口にしては肩に感じる彼の重みにそっと微笑むも、彼のやや赤く腫れた手と舌の火傷のを見て目を瞬たかせ、ふっと笑い「寒かったり熱かったりで大変そうですね。…手、かしてください。」と一度マグカップを横に起き、彼の手を取ると血行を良くするように掌から指先を丁寧にもみほぐし。元々体温のない彼に効果があるかは不明だが優しく、指の一本一本、指先まで慈しむように続けて。手を動かしながら彼の返答に相槌を打ち「…木の上って…、」落ちないのかと思うが愚問な気がして小さく笑い「私は木の上では寝かせませんよ。…でもベッドはもう少し大きくしたほうがいいかな…。もう1つ置ければいいんですが…すみません。」何分狭い小屋、彼がここでずっと暮らすなら快適に住んで欲しい。移り住んだほうがいいか思案しているところ、鈍感な彼の言葉に少し眉を寄せて「…望み以外のこと、ですか…。……まあカルマさんは街でも噂になってますから。そういうこともありますよね。」望み以外とは…、なんだと思うがその人物が彼に好意を寄せているのは想像出来て醜い嫉妬が沸々湧いて正直戸惑う。彼が人間の姿になって街に出たのは一度だけだがあの一度で彼を見た人々は皆一様に〈色男が、〉と噂になっていて、今となれば自分だけが彼の魅力を知っていれば良かったのに少し失敗だったかなんて思えば、彼の手を揉む手に力を込めて八つ当たりしてみた。)

  • No.118 by カルマ  2019-02-10 01:32:57 

(掌から指先まで伸ばすようなマッサージは正直とても気持ちよく、相手の指が動く度に目を細め。感情を表し主張し続ける尻尾は左右に揺れていて、掌からじんわりと回る熱にすっかり身体の体重を彼に委ねた。「ベットは1つで充分だよ。…リュカと一緒に寝たいからさ。」猫を思わせる声が喉から時折盛れるも、上記を呟けばおもむろに彼の腕に尻尾を絡めて1つで充分むしろ1つの方が此方にしては都合もよかったのだ。彼と一緒に寝る事も幸せのうちに入っている今、彼と別々のベットで寝るというのは嫌だった。先程した話の後に彼の顔の雲行きが怪しくなったのを感じた、揉まれていた手に力が加わったのに反射的に手を引っ込めてしまい目をぱちくりと瞬かせるが彼に浮かぶ不安げな表情を見逃す訳もなく。「…リューカ!もしかしてだけど、嫉妬したの?」離してしまった手は今は彼の腕をつかみ巻き付けていた尻尾は彼の頬を撫でている。嫉妬される事は意味を返せば相手がどれほど自分を好いているかの主張であり、嬉しさが出てしまっている表情ににんまりと笑みを浮かべると今までなかなか自分をさらけ出すことのなかった相手がこうも大胆に欲を出す姿はとても可愛らしい。首に掛けているネックレスを見せつけるように引っ張れば「ほら、よく見て。今俺はリュカのモノだよ?これが証拠。」犬に付ける首輪みたいに持ち主を思わせるそれにキスを落とせば機嫌を直してと言わんばかりに相手を見詰めた。)

  • No.119 by リュカ・ヤニス  2019-02-10 19:57:05 


…してますよ。私も並の人間ですから。……その言葉信じますからね。
(こんなにも感情が溢れて幻滅されないか、少し不安になりながら目を逸らし嫉妬していることを素直に認める。それでも頬を撫でる尻尾の感触に彼へと視線を戻せばするりと尻尾に手を滑らせ。本当は誰かのモノという表現は苦手だったが少しだけ挑戦的に笑って見せては彼の頭を撫でた。そうすることで飼い犬を撫でる様になったことには気付かない。その後、暫く談笑し日常を過ごせば彼と狭いベッドに潜り込む。前々からしていることだが想いが通じあってからだとむず痒さが増して落ち着かない。それでも彼の冷たい足に自らの足を絡めたり、触り心地の良い羽を撫でたりしてじゃれるうちに眠りに落ちて───。
ハラリと瓶の中の黒薔薇の花弁が舞い落ちる。新月の夜、真っ暗な闇。神父と共に眠るカルマの首元に青白い刃が音もなく突きつけられた。《分かっているな、カルマ。…もしお前が勤めを果たさず現状が続くようなら、その神父の命はないと思え。それが嫌ならソイツの記憶を消してあるべき姿に戻るんだ。…明日の夜までにその答えを示せ。》低い声はそれだけ言うとカルマの首元に冷気を纏わせスゥと姿を眩ませた。物音は無かったが意識が少しだけ浮上すれば微睡む瞳で彼を見つめ「……ん、カルマさん、どうかしましたか?」と彼の額に掛かる前髪をそっと避けやり良く顔が見えるようにすると小さく微笑んだ。)

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