本日快晴、いじわる日和【〆】

本日快晴、いじわる日和【〆】

□□  2025-12-30 22:14:59 
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いじわるでやさしい貴方を待っています。




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  • No.19 by 神谷 朔  2026-01-02 08:31:11 



( 期待を込めてこちらを見る視線を受け止め、差し出されたお釣りと商品の入った袋を受け取る。金額を一度だけ確かめてから顔を上げ )

合ってる。ただ、ポイントカードの確認と、レシート要るか聞くのが抜けてたな。……ま、初日にしたら上出来。お釣り落としてパニックになるとこ想像してたけど。

( 褒めているのかいないのか微妙な、淡々とした口振りで事実だけを落とした、その直後。低い電子音と共に自動ドアが開いた。店内に差し込むひんやりとした外の空気。入ってきたのは、背が高く、体格のいい男。黒無地のパーカーにキャップ、無精ひげ。見た目だけなら正直いかつい。入ってきた別のガチの客がおにぎりコーナーの方に向かう様子を一瞥して、すぐに楓へ視線を戻す。小さく顎をしゃくり、それ以上は何も言わずに成り行きを見守ろうと雑誌棚の方へ足を向けて )

練習終わり。次は“本番”だな。俺はそこで見てるから。


  • No.20 by 鷹木 楓  2026-01-02 12:26:50 



フッ、舐めてもらっちゃ困りますよお客様!!
さあもっと褒め称え…………あ、

( 間違えたところは今後気をつけるとして、とにかく褒められたことが嬉しくて調子に乗りもっと褒めろとねだろうとしていると、男性の入店に気付き慌てて口を閉じて。本当は助けを求めたい気持ちでいっぱいだが、幼馴染は遠くへ行ってしまってひどく焦る。「えっ」だの「マジ??」だの「ひぇ~…」だのなるべく小声で言いながら客を待つ。というかチラッと見えたけど顔いかつくね…?うおっ正面から見てもいかつ!!怖ッ!!なんて失礼すぎることを考えて緊張を誤魔化そうとして )

い、いらっしゃいませ!!
…………ポイントカードやクーポンはお持ちですか?……あ、は、はい。確認いたします……

( 幼馴染相手でもガチガチに緊張していたのだから、他人相手なら尚更。最初こそは威勢よく挨拶をしたが、作業がもたついたり、レジから変な警告音が鳴ったり、案の定小銭をばら撒いたり、失敗をするたびに客に凄まれているような気がして、あ、俺、終わった……と絶望感に満ちた顔で最期を悟りつつなんとか応対して。客が退店する頃には顔面蒼白で頭を抱え、ひくひくと口角を上げながら本気か冗談か分からないテンションで幼馴染に訊いて )

…………ありがとうございましたー……
………………なぁ朔、バイト初日で辞めるのってやっぱマズいかな??


  • No.21 by 神谷 朔  2026-01-02 13:12:17 



( 雑誌棚の前に立ちながらも、目線は自然とレジの方に向いている。いかつい見た目の客と対峙した楓の動きが一瞬止まったかと思えば、次にレジが発する悲鳴みたいな警告音(そんな音も鳴るんだレジって)。続いて床に散らばる小銭の音。――ああ、やったな。顔色がみるみる悪くなっていくのが、少し離れていても分かる。しかもなんか、アイツが一度だけこちらを向いた。助けを求めてるのも、テンパってるのも、全部伝わってきて、思わず一歩踏み出しかけるがすぐに足を止める。これはアイツの試練だから。いかつい見た目の客が、何も言わず待っているのを確認してから、ようやく少しだけ肩の力を抜いた。)

辞めるのは無し。

( 退店していく客の背中を確認して、ようやく雑誌棚から離れてレジの前まで戻る。頭を抱えている楓を上から見下ろし、本気とも冗談ともつかない弱音を一蹴してから、落ち着いた声音で続ける )

小銭ばら撒いたし、変な音鳴らしてたし、正直バタバタだったな。顔も死んでたっていうか、魂抜けてた。……それでも途中で投げなかっただろ。

( 視線を合わせ、口元をわずかに緩めて。カウンター越しに身を乗り出し、片手で楓の頭を軽くぽんと叩く )

さっきの客もさ、見た目はいかつかったけど、小銭拾うの待ってたし、急かしてもなかった。
……ちゃんと出来てたよ。次はもう少しマシになるって。


  • No.22 by 鷹木 楓  2026-01-02 13:54:44 



……っうぅ、朔~ッ!!!!
そこまで言ってくれんならこれからも頑張るーっ!!

( 優しく頭を触られると安心感からかじわりと涙が滲み、くしゃっと顔を歪めたかと思えばバッと相手の手を握り意気込んで。そしてタイミングを見計らっていたのか若干気まずそうな先輩店員がバックヤードから戻ってきて、そろそろ上がってもいいと伝えにきてくれた。慌てて握っていた手を離す。変なところを見られたことに気恥ずかしさを感じつつも、接客をできた達成感と幼馴染に褒められて嬉しいという気持ちの方が勝っていて )

あ、はいっ、了解です!!
……朔、ちょっと待ってて。すぐ戻るから。

( 先程までの絶望感はどこへやら、はきはきと返事をすると、幼馴染に一声かけてから店の裏側に入って行って。しばらくして、私服に着替えた状態で出てくると「お疲れ様です!!」と先輩に挨拶をして、幼馴染に元に駆け寄って。決して薄着というわけではないが、暖かい店内と冷たい外の空気の寒暖差にぶるっと震えて )

───お待たせ!!……うおっ!!外さっむ!!!!


  • No.23 by 神谷 朔  2026-01-02 17:43:52 



( 突然手を掴まれ、僅かに目を見開く。視線を落とせば必死そうにこちらを見上げる顔。驚いた、というより――またか、という気持ちが先に来る。相変わらずのオーバーリアクション。そのまま握られた手を振り払うことはせず、かといって指先を絡めるでもなく、ただ包むように少しだけ握り返す。しかし先輩店員の気配に気が付くと、さりげなく手を離して、慌ただしげに店の奥に消えていく幼馴染の背を見送って。ふと呟いた呆れたような言葉とは裏腹に、その表情は優しいものだった )

……ほんと、手がかかる。


( それからコンビニの袋を手に提げたまま暫く店の外で待機していたが、私服姿で駆け寄ってきた楓を見て、無意識に視線を上下に一度だけ走らせる。外気に触れた途端に震えたのを見逃さず、いつもの保護欲が刺激されると、自分の上着を脱いで震える肩にかけてやり、拒否される隙すら与えずに首元を軽く整えて。そしてわざとらしく一拍置いてから、地獄みたいな事実をにっこりと告げる。 )

お疲れ。ちなみに初バイト様の華麗なレジ捌き、ちゃんと動画に残してる。家帰ったら復習な。


  • No.24 by 鷹木 楓  2026-01-02 18:27:23 




( 上着を脱ぐ幼馴染を見て「え、そんな、いいのに…」と遠慮しようとしたが、断る隙もなくなすがまま。おかげでかなり暖かくなったが、今度は相手の方が寒くなるのではと心配になり、密着するとまではいかないが少しだけ身をすり寄せて )

……ぅえ、ど、どゆこと?撮ってたってこと?マジで!?!?

( 「動画に残した」という幼馴染の言葉に一瞬思考が停止して、だんだんとその意味が分かってくると思わず大きな声が出て、慌てて口を押さえた。さすがに早朝の住宅街で出す声量ではなかったと自分でも理解しているらしい。そのまま手のひらを額の方へ持っていくと、やれやれとため息を吐いて )

もー……ずっと起きてたのか早起きしたのか知んないけど、こんな時間に来るなんて思ってなかった。めちゃくちゃ暇だったから来てくれたのは嬉しかったけどさ!!


  • No.25 by 神谷 朔  2026-01-02 20:48:34 



( すり寄ってくる気配に少し視線を落とす。恐らく心配から来てる距離感。生意気にも俺の方を気にしてるって分かるから、何も言わずそのまま歩調を合わせることにした。“幼馴染相手に挙動不審なレジ対応をする鷹木楓氏の映像”を録画していた事実を知ったご本人様の、予想通りの慌てように堪らず吹き出しそうになるが、そこはぐっと堪えて、真面目な顔でさらりと「マジで」とだけ返してやる。そして――「来てくれて嬉しかった」という言葉が冷えた身体に沁みて、それが何なのか考えるように一瞬間を置き )

……嬉しかったって言われるのは、悪くない。調子狂うけど。

( それ以上深掘りするつもりはないとでも言うように視線を前へ戻し )

たまたま目が覚めたから、散歩がてら見張りに来ただけだ。本当にそれだけ。……来て正解だったけどな。あの顔、家で見返すの楽しみだし。


  • No.26 by 鷹木 楓  2026-01-02 22:10:03 



言っとくけど俺は見ないし絶対に動画消してもらうからな!!肖像権的なアレでアレするからな!!

( 「調子が狂う」の一言が少しだけ気になったが、その意味を深く考えるよりも次に続いた発言の方に気を取られ、アレアレと曖昧に言いながら横から相手の体を小突いて。そして突然手を引っ込めて大人しくなると、一度聞き逃したことをあらためて口に出し )

……てか朝4時にたまたま目が覚めるってなんだよ、不眠症なの?ちょっと心配になるからやめてよ

( 視線は進行方向を向いているが、ちらちらと相手の顔をうかがい、いつもより少しだけ口調も柔らかくなっていて。 )


  • No.27 by 神谷 朔  2026-01-03 13:53:51 



( 横から小突かれても歩みは止めず、軽く肩を揺らす程度で受け流して、そっと横目で様子を窺う。例の動画に対し、肖像権だのアレだの必死に牽制してくるくせに、次の瞬間には不眠症かなんて心配してくる幼馴染。ちらちらとこちらに向けられる視線には気が付かないフリをしたまま、その変な温度差に、ほんの少しだけ口元を緩めて )

不眠症って…んなわけねぇだろ。たかだか朝4時に起きたってだけで大げさ――……

( 言いかけたところで、吸い込んだ空気がそのまま喉に引っかかった。自分でも何故こんなにコイツのことが心配なのか分からないが、そのせいで眠れなかった弊害か、思わず小さく欠伸が漏れてしまい、遅れて口元を片手で覆う。咳払いで誤魔化して何事もなかった顔で続けるが、その声は少し掠れていて説得力がない )

……とにかく、俺のことは心配しなくていい。帰ったらちょっと寝るから。
今日の講義、午後からだし。余裕。

ーーーーーー

突然ですが、背後より失礼いたします。
「深夜バイトに冷やかしにくる話」、とても楽しくやり取りさせていただきました。楓くんのドジっ子感や、幼馴染に褒められたがっているところが本当に可愛くて……毎回にこにこしながら拝見しておりました。ありがとうございます…!(拝み×2)

さて、このあとの流れと締め方について、少しご相談させてください。
個人的には、

① 帰宅して玄関で一息つくところまで描いて締める(家に入って日常に戻る感じ)
② 家に入る直前、まだ外が暗い早朝の空気の中で区切る

このどちらかが合いそうかなと考えていました。
どちらも「家に着くなり初バイトでくたくたな楓くん」と、「無事に連れて帰れてほっとする朔(激重)」の雰囲気が出せそうだな、と思っております。
楓くん的には、どういった締め方が一番しっくり来そうでしょうか…?この他にも「ここで終わらせたい!」というイメージがありましたら、ぜひ教えていただけると嬉しいです。


  • No.28 by 鷹木 楓  2026-01-03 15:59:58 



…………っはは、あくびしてやんの───……っふぁー、俺も眠い……帰ったら即寝だわ

( 突然言葉を詰まらせた相手に驚いて目を見開いたが、ただの欠伸だと分かるとほっとして。力が抜けるように笑い声がもれて、夜勤上がりのせいか相手よりも深くて長い欠伸をひとつ。確か自分も午後から講義があり、帰宅したら昼まで寝る予定だったので問題はない。相手の心配するなという言葉もとりあえずは飲み込んで。そんなやりとりをしながら歩いているとすぐに自宅に着いて。玄関の前に立ち、ポケットに手を突っ込んだまま幼馴染に寄りかかり )

……鍵出すのめんどいから朔が開けてー

( 眠そうにまぶたを擦りながら完全に甘え切った態度を見せて )


ーーーーーー


こちらこそとても楽しくやりとりさせていただきました!朔くんのいじわる具合と淡白に見えて内心いろいろ考えちゃってる感じがたまりませんでした。ありがとうございました!

締め方は①の方で進めていただいて、家の中に入ったら良い頃合いで一段落つけられたらいいなと思っています!

さて、次は場面を切り替えるとして、どんなお話をしましょうか?
初回は私が提案した話に付き合っていただいたので、次は以前提案していただいたシチュエーションをやらせていただきたいなと思っています。

「体調不良で世話を焼く話」は初バイトで慣れないことをして知恵熱的なものを出してしまう楓とやれやれと呆れながらお世話してくれる朔くんのお話が思い浮かんでいます。
立場が逆でもおもしろそうです!珍しく体調を崩している朔くんとあわあわしながら看病する楓も見たいですね……(強欲)
決めきれないのでお好きな方を選んでいただきたいです。

「日常の中で距離が近くなる話」は好きなアニメの再放送があるからと深夜にテレビに釘付けになって騒いでる楓と講義が一限からあるのでさっさと寝たい朔くんの攻防戦…といった感じですかね…!痺れを切らした朔くんが楓の口を塞ぐために普段はしないようなことをしてみたり……怒りに任せて押し倒しちゃったりしたら非常に萌えますね(欲望全開)

どちらのシチュエーションも大歓迎なので希望があれば教えてください!


  • No.29 by 神谷 朔  2026-01-03 17:39:26 



( 深い欠伸につられるように一瞬だけ目を細める。人のことを笑ってる場合か、と思いながらも、初バイトで疲れ切った眠そうな顔を見ると強くは言えない。玄関前で寄りかかってきた無防備な重みに、呆れよりも別の感情が湧きそうになる。足を踏ん張って体勢を保ちつつ、困ったように溜め息をひとつ )

はぁ……自覚ないのが一番タチ悪いな、お前。

( そう言いながらも、結局はポケットから鍵を取り出して解錠する。寄りかかられたままなのを咎めるでもなく、むしろその体重を受け止めるように肩の位置を少しだけ調整しつつ玄関のドアを開く。口では突き放すくせに、結局甘えモードの幼馴染には弱いらしい。その自覚はある。自然と肩に腕を回し、そのまま半分引きずるように中へ入れて )

もう少しだから頑張れ。


ーーーーーー


締め方について、承知いたしました!家の中に入ったところで、頃合いを見ていい感じに一段落つけましょう。

それから次のシチュエーションについても、お気遣いくださりありがとうございます…!
どちらもやりたくて迷ったのですが、今回はぜひ「日常の中で距離が近くなる話」をやらせていただきたいです。

深夜の再放送にテンションが上がって騒ぐ楓くん(可愛い)と、早く寝たいのに眠れず静かに怒る朔(でも激甘)のコミカルな攻防の中で、朔が「さっきのやりすぎたかも」と後から自覚するくらいの踏み込み方をしてしまう流れ、個人的にとても好みです。
次のお話を始める際は、こちらからロルを回させていただきますね。

体調不良で世話を焼く話も王道で好きなので、もしよければまた別の機会にぜひぜひ…!


  • No.30 by 鷹木 楓  2026-01-03 18:27:27 




( 寄りかかった相手の体温に安心感を得てぼんやりしながら「んー」とだけ空返事して。玄関に入るとやむなく体を離して、ゆっくりと時間をかけて靴を脱ぎ、貸してもらっていた上着を相手に返して。どうやら深夜テンションを引きずって情緒不安定になっているらしく、ふらふらと室内に入って行ったかと思えば、大きく両腕を上げ伸びをして )

……ただいまぁー!くーっ、風呂沸かすぞ風呂!!

( 眠る前に入浴しなくては落ち着かないようで、浴室に駆け込んでいってしまった )


ーーーーーー


了解しました!今回はここら辺で切り上げていただいて大丈夫なので、次はそのシチュエーションからロルを始めていただければと思います!
もちろん体調不良ネタもいつか絶対にやりましょう!よろしくお願いします!


  • No.31 by 神谷 朔  2026-01-03 19:02:47 



早速、「日常の中で距離が近くなる話」の描写を回させていただきました!
テレビを見ている場所はリビングでも、楓くんの自室でも、どちらでも大丈夫ですので、自由にテンションを上げていただけたら嬉しいです笑

それと一点、背後の都合により、明日はお返事が遅れてしまう可能性があります。
本当に申し訳ありません…!あらかじめご報告させてください。


ーーーーーー


( 明日は一限から講義がある。そのため早々にシャワーを済ませ、幼馴染にも「先に寝る」と告げて自室に戻り、最低限の明日の準備だけ終えてベッドに潜り込んだ。時計は23時を少し回ったところ。――この時間ならさすがのアイツも、もう静かになると思っていた。…だが、薄い壁越しに聞こえてきたのは、テレビの音より先にやけに楽しそうな声だった。 )

……は?

( 一度目は聞き流す。寝返りを打ち、枕に顔を埋めて目を閉じる。――しかし数秒後、また声。しかも少し大きい。笑い声。ツッコミ。独り言。…マッッジでうるさい。こめかみがじわっと痛くなるのを感じて、深く息を吐く。そういえばアイツの好きなアニメの一挙再放送があるとかって話してたっけ… )

……テンション上がるのは分かるけどさ。

( ベッドの中で身じろぎし、布団を少し引き上げる。わざとらしく枕を叩いて、もう一度目を閉じる。…まだ行かない。まだ我慢。ただ次に聞こえたら――その時は、さすがに、黙らせる。 )


  • No.32 by 鷹木 楓  2026-01-03 19:38:18 



ありがとうございます!お言葉に甘えて自室で騒がせていただきました!(?)
どうぞ存分に叱っていただければ……!

お返事に関してはご自分のペースでかまいませんのでお気になさらず…!ゆっくりお待ちしていますね!


ーーーーーー


うわぁあ!!ここの作画天才だろ!!
待って待って待って、は!?ここにきて!?まさかの!?うお~~~~ッ!!!!

( 自室に置いてある小さなテレビの画面に映るのは大好きなアニメの再放送。それに見入ったまま、先ほどから独り言にしては大きすぎる魂の叫びが止まらない。何度も見て展開なんて分かりきっているはずなのに思わず熱狂してしまう。はしゃぐ子供のようにテレビに釘付けになっていたが、ふと、隣の部屋にある幼馴染の存在を思い出して。明日は早起きするとかなんとか言っていたような……?そのことに気付くと慌てて声量を抑えたが、オタクの興奮はそう簡単には止められず、まあいっか!と楽観的な結論に至って再度テレビに視線を戻して )

……やべっ、あんまり騒ぎすぎたら朔に怒られるか……?いや流石にもう寝てるか、なら大丈夫だ!!


  • No.33 by 神谷 朔  2026-01-03 21:01:04 



自室での騒ぎっぷり、とても楓くんらしくて、これはもう叱られに来てるとしか思えないですね。ありがとうございます!(?)
この次あたりに朔の我慢の糸も切れるかと思いますので、引き続き騒音の方、よろしくお願いいたします。

お返事の件もお気遣いありがとうございます…!助かります。
それではこの他、特に問題がなければ、一旦こちらは引っ込ませていただきますね!


ーーーーーー


( 暫く耐えるように自室のベッドで目を閉じていたが、壁越しに聞こえるテンション高めの独り言で完全に目が覚めた。作画がどうのこうのと、ガチでうるさ過ぎる。何度か深呼吸してやり過ごそうとしたが、限界寸前。静かに布団を抜け出し、足音を立てずに廊下を歩く。そして楓の部屋の前で一瞬だけ立ち止まり、わざとノックもせずにドアを開けると、室内には入らずテレビの光に照らされたひとり楽しげな背中を見つめて、低い声で )

……ちょっと、声のボリューム下げて。
俺、明日、一限。覚えてるよな。

( それだけ言って、ぱたん…と扉を閉める。怒鳴る気はない。説教する気もない。しかし「次はないぞ」と確かな圧をかけてから、再び自室に戻って布団を被り直し )


  • No.34 by 鷹木 楓  2026-01-03 21:36:51 



うおっ!?!?さ、朔……?
やべえ、めっちゃ怒ってんじゃん……

( 扉が開かれたことには全く気付いてなかったが、突然背後から聞こえた低い声にまずいっ!と勢いよく振り返り即座に謝ろうとして。しかし、すぐに扉は閉められてしまって拍子抜けする。部屋には入らず一言だけ釘を刺してすぐに戻っていったことから、事を荒立てたくないんだろうなと察して。真顔の幼馴染は怖いし、自分だって喧嘩をしたい訳ではないし、大人しくするか……と押し黙って画面を見る。ほんの少しテレビの音量も下げておいた。そうしてしばらくリアクションしたくても必死に我慢しながら鑑賞していると、見覚えのない映像が流れ始めて首を傾げる。それが初公開のスペシャル映像だと気付いた時には、もう声を我慢することなど忘れていて )

……え、こんな展開あったっけ……知らな……っうわあああ!?!?なにこれ!?サプライズ演出ぅ!?!?


  • No.35 by 神谷 朔  2026-01-03 22:33:00 



( こちらの言い分が伝わったらしく、待ち望んでいた静かな夜が訪れると、小さな欠伸を漏らしながら再び瞼を閉じた。瞼裏で振り返りざまの幼馴染の焦った顔がちらついて、溜飲が下がったようにふっと笑いを零す。これでようやく眠りにつけそうだ。――しかしものの十数分後、壁越しに突き抜けてきた叫び声に、閉じかけていた意識がまたも覚醒してしまう。……あー…無理だ。薄く目を開け、ゆっくり布団をめくり、今度はためらいなく楓の部屋へ向かう。ノブに手をかけそっと扉を開けると、アニメに興奮しきった横顔を視界に捉えたままベッドの脇まで歩み寄り )

……さっき、何て言ったか覚えてる?

( 問い詰めるような声音ではない。ただ低く、近く。リモコンには触れず、代わりに楓のそばに手をついて身を乗り出し、距離を詰める。視線だけを合わせて、逃げ場は与えない。その時、テレビ画面はちょうどCMに入ったようだった )


  • No.36 by 鷹木 楓  2026-01-03 23:33:00 



…………ご、ごご、ごめん……今のは不可抗力っていうか……いや俺が悪いわ、ごめん……

( 横から声をかけられた瞬間、テンションが急降下してみるみる顔が青ざめていく。幼馴染から醸し出されるただならぬ空気感と迫ってくる圧に押し潰されそうになりながら必死に謝って。体格の良い相手の影に飲み込まれそうになりながら、まるで肉食動物に追い詰められた小動物のように怯み )

……………………え、えっと、怒ってる……?

( パニックになって言葉が見つからないが、無言でいるのも気まずくなって今更分かりきっていることをわざわざ訊いて。信頼を失っていないか確かめるように、相手の服の裾をぎゅうと掴み、反応を確かめて )


  • No.37 by 神谷 朔  2026-01-04 08:43:37 



( 裾を掴まれる感触に、思わず視線を落とす。指先に僅かに力が入っているのが分かって、逃げたいのか縋りたいのか分からないその様子に、胸の奥が微かにざわついた。しかし、カフェバイトの疲労と眠気により、流石の俺も判断力が低下しているらしく、無防備極まりない反応を示す獲物を前に引き下がることができない。怯えた顔を真正面から捉えたまま、わざと答えを焦らすように沈黙を落とす。数秒。目の前の小動物くんの喉が鳴ったのを見逃さず、無意識のうちに目を細めて )

……怒ってないって言ったら、同じこと繰り返すだろ。

( そう言いながら、掴まれた裾を振り払うことはせず、そのまま更に距離を詰める。もはや脊髄が勝手に反応している状態。楓の肩口に影が落ちるくらいの近さ。声は低いが、荒れてはいない。服の裾を弱々しく掴む手を軽く取り、そのまま必要以上の力は入れずにベッドへ押し倒す。勢いは抑えているが、上から覆い被さる形で完全に逃げ道はなくて。マットレスが沈む音だけが響く )

別に、テレビを観るなって言ってるわけじゃない。静かにしてくれって頼んでるの。……頼むわ、マジで。


  • No.38 by 鷹木 楓  2026-01-04 09:59:00 



…………っう、うん……それに関しては……反省してマス……

( 手を取られたことに意識が集中しているうちに気付けばベッドに押し倒されていて、あまりにも密着した距離感に驚いて言葉も震えてしまう。掴まれている方の手はびくともしなくて、もう片方の手を顔と顔の間に差し込み、これ以上接近されないようにガードして。まっすぐ見つめてくる視線から逃れるように目を逸らし、せめてもの抵抗として相手の胸板を押し返すが、その力は弱々しい )

もうアニメは見終わったから静かにする……いやさっきの映像のSNSの反応とかチェックしたい、けど……今日はもう大人しく寝るから、な?は、離してよ……

( 長い付き合いが故に幼馴染を怒らせたことは数えきれないほどあるが、こんなに相手の感情が読み取れなくなるのは初めてで正直めちゃくちゃ怖い。このまま殴られたらどうしよう……なんて思いながらぎゅっと目を閉じて )


  • No.39 by 神谷 朔  2026-01-04 11:39:40 



( 胸板を押されるが、抵抗らしい抵抗にはなっていない。力を込めれば簡単に抑え込める距離と体格差。ぎゅっと閉じられた瞼。怯えきった顔。そして何より、近過ぎるコイツの匂い。……まずい。ちょっと、やりすぎてるかもしれない。頭のどこかで冷静にそう思いながらも思考力が鈍っている今、すぐには離れられず、数秒だけその距離を保ったまま低く息を吐く )

……本当に反省してるのか?

( 確かめるように幼馴染の瞳を見据え、短く言ってからゆっくりと押さえていた手の力を抜く。線の細い手首からそっと指を離して、代わりにベッドのマットレスへ体重を逃がし、ゆっくりと上体を起こす。ただ完全に離れる前に一度だけ、指を軽く楓の顎に添えて、逃げるように逸らされた視線をこちらに戻させ )

ったく、そんな顔するくらいなら最初から大人しくしとけよな。お隣さんにも迷惑がかかるし。…チェックだの何だのは好きにしていいけど、次こそお口はミッ◎ィーちゃんで。


  • No.40 by 鷹木 楓  2026-01-04 15:12:10 



……っふ、はい、わかりました……すみません……

( 手を掴む力が弱まりようやく解放されると思いきや、顎を動かされて視線が交わる。相手は思っていたよりいつも通りの顔をして軽口を言うものだから、張り詰めた息をほっと吐き出して笑いながら返事をして。まだ心臓がバクバクと高鳴っているが、ひとまず許してもらえたってことでいいのだろうか。相手の下から抜け出すようによいしょっと体を引きずって壁側にもたれると、突然何かを思いついて )

……じゃあさ、俺が騒がないか監視するために一緒に寝たらいいんじゃね?さすがに同じ部屋にいたら俺もストッパーかかるし

( これは名案だと言わんばかりに自信満々な様子で一緒の部屋で寝ようと提案して。つい先程まで組み敷かれていたとは思えないほど無防備な発言であることには全く気付いていない )


  • No.41 by 神谷 朔  2026-01-04 21:40:10 



( CMもとっくに終わり、テレビ画面が別の番組に切り替わろうとしている中で、一瞬、言われた意味を噛み砕くのに間が空いた。……監視。ストッパー。なるほど、理屈は通ってる。通ってる、けど。さっきまであれだけ怯えてたくせに、どこをどう間違えたらそんな発想になるんだ。壁にもたれて得意げな顔をしている楓を見て、呆れ半分、可愛さ半分で、困惑混じりの溜息をひとつ )

……ほんと、ズレてんな。逆に言えば、監視がないと騒ぎ続ける可能性があるってことだろ?呪いの人形かよ、お前。

( そう言いながらも、なんだかんだで否定の言葉は続かない。少し考えるように視線を泳がせてから、仕方ないとばかりに肩をすくめると、勝手にテレビのリモコンを操作して電源を落とす。それから当然のように布団をめくり )

お前が壁側。俺が外側。異論は認めねぇ。


  • No.42 by 鷹木 楓  2026-01-04 22:27:56 



早速もう寝る感じ?はいはい、電気消すから待ってて

( なんだかんだ言いつつ寝る気満々の幼馴染にフッと笑えば、一旦ベッドから降りて電気のスイッチを押しに行って。怒られたことが相当効いたのか、やりすぎなくらい小さな囁き声でずっと喋っている。実に極端である )

……昔、よく朔の家に泊まりに行って一緒に寝てたよな
朔のお母さんの作る料理が美味しくてさぁ、また食べたいな……

( もう一度ベッドに戻ってくると、言われた通り壁側に寄って寝転がり。ひとつしかない枕に相手の頭が乗るよう位置を調整して。ふと思い出したのは幼少期の記憶。体が小さかった当時は余裕があったのに、お互いすっかり成長して狭くなったベッドの上で、懐かしげに目を細め、呑気に昔話をして )


  • No.43 by 神谷 朔  2026-01-04 23:03:38 



( 電気が消えて、部屋が一気に暗くなる。ベッドが軋む音と、大袈裟すぎるくらい小さな声。極端すぎるだろ、と内心で苦笑しながらも、さっきまでの張り詰めた空気が嘘みたいに緩んでいくのを感じる。ひとつの枕を分け合うつもりらしい幼馴染が先に寝転んだのを確認してから、自分もその隣に潜り込んだ。…やっぱりというか当然というか、狭い。否応なく距離が近くなるのを感じつつ、懐かしそうに昔の話をする声に耳を傾ける。天井を見上げたまま、微かに口角を上げて )

……ああ。確かによく来てたな。 母さんの飯目当てで。

( 短く返しつつ、少し間を置く。今なら言える、と思ってから、あくまで独り言みたいにぽつりぽつりと )

――さっきのことさ。怖がらせるつもりはなかった。…眠かったんだよ、俺も。


  • No.44 by 鷹木 楓  2026-01-04 23:44:55 



……うん、分かってるって
俺の自業自得だし、朔が怒るのも仕方なかった。……めちゃくちゃビビったけど。

( 暗闇で相手の表情は分からないが、どちらかといえば被害者のくせに押し倒した事を反省して申し訳なさそうにしているように見えて、優しい奴だなと眉を下げ。無意識に先ほど掴まれていた手首をさすりながら返事をして。シーンと静まり返って落ち着かない空気の中、もう一度神妙に口を開く )

……やっぱり俺、朔に甘えすぎてるのかもな
心のどこかで朔なら何しても怒らないって思っちゃってて……でも朔だって我慢の限界はあるよな、ごめん……

( 思い返せば幼馴染に甘えきってばかりの生活だ。人生の大半を共に過ごしているためすっかり忘れていたが、所詮は血の繋がっていない他人同士。ほんの些細な喧嘩でも絶交になることだって、無いとは言い切れない。幼馴染に愛想を尽かされたらと思うと途端に不安になり、隣の体温に縋りたくなってしまうが、これも"甘えすぎ"なのかもしれないと思うと手を伸ばしきれず、諦めて壁側に寝返りを打って )


  • No.45 by 神谷 朔  2026-01-05 02:30:01 



( 自業自得だなんて言葉が出てくる時点で、十分反省してるのが伝わってくる。…それなのに。楓の声が途切れた直後、布団が擦れる音と共に、俺に背を向けるように寝返りを打ったのに気が付いて、胸の奥が少しだけ重くなった。……そこまで追い込むつもりはなかったんだけどな。どうしたものかと思案すること数秒。特に断りもなく自分もそちらに向かって寝返りを打つと、猛省中っぽい幼馴染の背中に寄り添うように体勢を変える。昔みたいな、慣れた動きで )

甘えすぎてるって…今さらだろ、そんなの。

( 掛け布団を引き寄せ、楓の肩口が冷えないよう整えながら耳元で囁く。そのまま布団越しに手を添えて、優しくぽんぽんと宥め )

俺だって、怒る時は怒るよ。仏じゃないし。……でも、怒ったからといって、別に楓から離れるわけじゃないから。


  • No.46 by 鷹木 楓  2026-01-05 07:01:22 



…………っうぅ、朔ぅ~……!!

( 背後から近づいてくる気配に閉じていた瞼をゆっくり開く。手を伸ばすことを諦めたはずの体温を背中に感じて、優しい言葉と、子どもをあやすような叩き方に思わず視界が滲んで。たまらず涙声で相手の名前を叫ぶと、寝返りを打ちその勢いのままがばっと相手に抱きついて )

こんな俺でも許してくれてありがとう朔~っ!!もうずっと一緒にいようなぁ~!!

( すっかり調子を取り戻して上機嫌のまま、うりうりと頭を押し付けて。告白まがいにも聞こえる言葉に他意はなく、あくまで純粋な友情として口にしているようで、異様に距離が近いことなんて微塵も気にしていない様子 )


  • No.47 by 神谷 朔  2026-01-05 11:36:05 



( 勢いよく抱きつかれて、思わず息が詰まる。柔らかい体温と、遠慮のない距離。昔と変わらない、この感じ。……ああもう、完全に調子戻したな、コイツ。けれど背中に回された腕の力と涙混じりの声に、振りほどくなんて選択肢は最初からなくて、自然と腕が回っていた。楓の背中に手を添えて軽く抱き寄せ、頭に顎を乗せる形に。落ち着かせるようにその背をゆっくり撫でながら短く息を吐き )

はいはい、落ち着け。泣くほどのことじゃねぇだろ。
つーか、また声デカくなってきてる。

( そう指摘しながらも、離す気はなく。純度100%の「ずっと一緒」宣言に、自覚していない独占欲のような何かが満たされながら、無意識に抱き寄せる力を強める。冗談とも本音ともつかない淡々とした口振りで )

……ほら、もう寝ろ。これ以上騒いだら、本気でその口塞ぐからな。覚悟しとけ。


ーーーーーー


背後より失礼いたします。
「日常の中で距離が近くなる話」ですが、プチ喧嘩から仲直りまで描けましたので、そろそろこのお話は締めようかと考えております。

この後の流れとしては、
楓くんは寝言もうるさそう(すみません…!)→なんやかんや起こせない朔→結局あまり眠れないまま朝
くらいの軽いオチを想定していますが、ここまで描くかどうかも含めてご意見をお聞かせいただきたいです。

何はともあれ、こちらの希望シチュエーションにお付き合いいただき、ありがとうございました!
次は楓くん側のやりたいお話をぜひ伺えたらと思いますので、ご希望のシチュエーションや展開などありましたら、気軽に教えていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。


  • No.48 by 鷹木 楓  2026-01-05 16:49:30 




ひぇ、口にタオルでも詰められてんの……?こわぁ……寝る寝る寝る……

( 口を塞ぐと言われればその方法を好き勝手に解釈して、勝手に青ざめたかと思えば壁際に逃げようと相手から離れようとする。しかし背中に腕を回されて抱き寄せられているせいでまったく体が動かず、早々に諦めると今の体勢のまま眠ることにして、大人しく目を閉じた )


……んん……たぬき…………まよねぇず……さく……


( しばらくするとすやすやと寝息を立て、ぽつりぽつり支離滅裂な寝言をこぼし始めて。程よくあたたかい体温と感触が心地よいのか、相手を抱き枕のようにして足まで絡ませて。むにゃむにゃと眠る姿はだらしなくも幸せそうだった )


ーーーーーー


こちらこそお付き合いいただきありがとうございました!ちょっぴりシリアスさもありつつ、雨降って地固まるがごとくいい感じに距離を縮められましたね!

寝言がうるさい楓の案、あまりにも解釈一致だったので採用させていただきました!
結局眠れず朝を迎える朔くん、不憫すぎて…笑 朔くんには申し訳ないですがおもしろいオチだなぁと思ってしまったので、そのような締め方でお願いします笑

次は大学生らしいお話をしたいなと思っていて「飲み会で帰りが遅くなって心配される話」をやりたいな、と……

楓はまだ19歳なのでお酒は飲めませんが、飲み会(と銘打っているが実際は合コン的なもの)に数合わせで呼ばれて行くことに
→しかし日を跨いでも帰ってこなくて、心配になった朔が迎えに行く
という感じのお話です…!朔くんの独占欲が爆発する瞬間がどうしても見たくなってしまい……!
よろしければお付き合いいただけると幸いです!


  • No.49 by 神谷 朔  2026-01-05 18:11:31 



( 少しの間の後、すぐそばから規則正しい寝息が聞こえてくると、拍子抜けして薄く目を開く。……完全に寝たな。誰かさんのせいでこっちは眠れないでいるのに。意味の分からない寝言(たぬきとマヨネーズに混ざる謎の俺)と、がっちり絡みついてくる腕と足。抱き枕扱いにも程があるだろ。でも寝言で自分の名前を呼ばれてしまっては文句を言う気も失せ、動こうにも、下手に身じろぎしたら起きそうで身動きが取れない。どうにか絡まった足だけそっと外そうとするが、逆に無意識に力を強められて失敗する。最悪だ。仕方なく楓の背中に回した腕に力を込め直して )

…ッ…眠れねぇ……

( 小さく呟きながらも起こすことはせず、諦めて目を閉じる。――結局朝まで一睡も出来ず、寝不足のまま一限に出る羽目になることは、この時の俺はまだ知らない 〆 )


ーーーーーー


眠れない朔は不憫ですが笑、早速その流れで締めさせていただきました。
ご了承くださり、ありがとうございました!

そして次のお話のご提案もありがとうございます。「飲み会で帰りが遅くなって心配される話」、ぜひやらせていただきたいです。
(数合わせとはいえ)合コンに呼ばれる(絶対モテる)楓くん+帰りが遅くて迎えに来る朔とか、独占欲が刺激されないわけがなくて……!
朔としては、表向きは冷静を装いつつ、内心ではかなりモヤっとしながら迎えに行くことになりそうです。

もしよろしければ、次は楓くん視点からの導入で始めていただけると嬉しいです。こちらも雰囲気を合わせつつ、楽しく進められたらと…!
もちろん、朔視点からも始められますので、ご希望がありましたら教えてくださいね。よろしくお願いいたします!


  • No.50 by 鷹木 楓  2026-01-05 18:33:42 



( 講義を終えた後、荷物をまとめていると不意に声をかけられた。たまにグループワークで一緒になる顔見知り程度の同級生。気さくな人で悪い印象はないが、あまり打ち解けていない相手なので少し緊張しながら話を聞くと、このあと食事に行くから一緒に来ないかと誘われて。同級生の後ろで数人がこちらの様子をうかがっていて、どうやらあの人達も一緒らしい。どうして自分を誘うのか分からずもごもごと口を動かして戸惑っているうちに、あれよあれよという間に腕を引かれて連れ出されてしまった )


…………え、えと、いや……俺、は……まだ19で、ハイ、すみません……烏龍茶で……


( やけに椅子が多い席に案内された時から嫌な予感はしていた。ぞろぞろと女性たちが入店してきたかと思えばこちらの席に向かってきた時には衝撃のあまり心臓が止まるかと思った。そして始まってしまった食事会兼飲み会、兼、合コン。自分は数合わせで呼ばれたのだとようやく気付いて、びっしょりと冷や汗をかいた。なに飲む~?なんて明るく問いかけてくる声にきょどりながら答えて。正面に座る女性の顔なんて直視できるはずもなく、失礼を承知で俯いてスマホを操作し、幼馴染へ連絡して )

『今日帰り遅くなるかも』
『いや、無事に帰れるかどうか怪しい』
『合コンきちゃった』



ーーーーーー


さっそくロルを開始させていただきました!
女性を前にして言葉数が減ってしまい、普段のうるさい感じとは打って変わりクールなイケメンだと勘違いされて結果的にモテてしまう楓はいそうですね笑
女性にベタベタされているところに朔くんが現れたらどう思われるか……想像するだけでヒヤヒヤもするし興奮もしますね(?)

ぜひ今後ともよろしくお願いいたします!


  • No.51 by 神谷 朔  2026-01-05 20:47:09 



( 塾のバイトを終えて、夜風に当たりながら帰路につく。腕時計を見ると、時刻は22時を過ぎたあたり。いつもならこの時間帯には家に灯りがついていて、玄関を開ける前から楓の気配がする。しかし今日はやけに静かだ。靴を脱ぎ、電気をつける。リビングも、キッチンも、楓の姿はない。今日はバイトは入ってなかったはずなのに。――別に門限があるわけじゃない。もう子供でもないし、大学生になって、バイトも始めて、行動範囲が広がるのは当然だ。それでも、胸の奥に小さな引っかかりが残る。リュックを置き、ダウンジャケットを脱ぐ前にポケットからスマホを取り出したところで、未読の通知に気づいた。 )

( 数時間前に送られてきていた、楓からのメッセージ。短い文面を追うごとに、眉がわずかに寄る。最後の一文を読み終えたところで、思考が一瞬停止した )

……合コン?

( スマホを握る力が少しだけ強くなる。アイツのことだから無理やり誘われて、結果断れずに流されたんだろう。だから余計に、胸の奥がじわりと冷える感覚があった。数秒、画面を見つめてから短く文字を打ち、送信する )

『場所』
『どこ』
『飲んでないよな』


ーーーーーー


ロルの書き出し、ありがとうございます!
楓くん絶対そのタイプですよね……本人は必死なのにモテてしまうやつ笑
ここから独占欲、静かに爆発させていきますね。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
(こちらは蹴っていただいて大丈夫です!)


  • No.52 by 鷹木 楓  2026-01-05 22:05:31 



……………………っあはは、はぁ……


( あれから数時間が経ち、成人している女性の先輩方はすっかり酔いしれてご機嫌に。対する自分は、圧倒的陽のオーラにあてられしょぼしょぼに萎れていて。たまに愛想笑いをしてみるものの、口角を上げることができているか怪しい。同級生には隣から肩を組まれるし、女性たちには次々と質問されるしで板挟み状態。すると、スマホに通知が届いて幼馴染から返信が来たことに気付いて )

『大学の近くの○○って居酒屋』
『来てくれるの?』

( もしかして迎えに来てくれるのかと期待して場所を伝え。一人で立ち上がるのは勇気がいるが、知り合いが来たと言えば少しは抜け出しやすいかもしれない。念の為に隣の同級生に控えめに声をかけ、了承を得て )


……すみません、今からもう1人来るかもしれないんですけど大丈夫ですか……?あ、大丈夫ですか……ありがとうございます……


  • No.53 by 神谷 朔  2026-01-06 01:11:42 



( スマホが震えたのは、送信からそれほど経たないうちだった。画面に浮かぶ通知に視線を落とす。『大学の近くの○○って居酒屋』『来てくれるの?』一文目で場所を確認し、二文目を読んだところで、胸の奥に溜まっていたものが静かに形を変えた。迎えに来てほしい、とは書いていない。けれど、その問いかけが意味するところは分かりきっている。無意識に眉間に力が入るのを感じながらスマホを操作して )

『了解』

( 問いかけには答えずに、ただそれだけ送って画面を閉じると、帰ってきたばかりにも関わらず、迷いなく玄関の方へ足を向ける。アイツの居場所は把握した。家から最寄り駅まで徒歩6分、そこから大学近くの駅まで電車で10分、さらに駅から合コン会場の居酒屋まで徒歩7分。そうしている間にも、楓は俺の知らない誰かの隣に座っているんだろう。居酒屋。合コン。未成年。――想像しただけで、不快だった。玄関の灯りを落として鍵を閉め、足早に駅の方へと向かって )


  • No.54 by 鷹木 楓  2026-01-06 02:53:19 



……あ、そう、神谷先輩……知ってる?
俺その人と幼馴染でルームシェアしてて……で、今から迎えに来てくれる……っぽい?

( いったい誰が来るのかと質問され、分かりやすいように名字と先輩呼びで幼馴染のことを説明して。ただ『了解』としか返事がこなかったので、はたして本当に来るのかどうかは半信半疑。なんとなく幼馴染のことだから来てくれるだろうとは思っている。というか来てくれなきゃ困る。何はともあれ後少しの辛抱だ。このまま穏便にやり過ごして───そう思った矢先、ふんわりと香水の匂いを纏わせた女性が「え~?鷹木くんもう帰っちゃうの~?」と名残惜しそうに声を上げ、腕に抱きついてきた。……ん?腕に?いつのまに席が入れ替わっていたんだ?思考が止まりローディング状態に陥って、ようやく状況を把握した時にボフッと真っ赤に茹で上がった顔を「え~かわいい~」と笑われたところまでは覚えているが、その先の記憶は朧げだ )


  • No.55 by 神谷 朔  2026-01-06 14:59:01 



( 数十分後。駅前の雑踏を抜け、目的の居酒屋の前で足を止めた。外観は、よくあるチェーンの居酒屋。扉越しにざわめきと賑やかな笑い声が漏れている。そのまま引き戸を開けて店内に入り、カウンター席に案内しようとした店員に先に連れが来ていることを告げてから、さりげなく視線を走らせて。週末だからか、遅い時間帯にも関わらず店内はそれなりに混んでいるようだったが、アイツの居場所はすぐに分かった。店内の奥のテーブル席。見覚えのある黒髪と、猫背気味の背中。そしてその隣には――俺のおもちゃに手を出している誰か。静かに息を吸い込み、ゆっくりと歩を進める。通路を抜け、幼馴染の背後に近付くと、その両肩にぽんと両手をのせて )

随分楽しそうだな、楓。

( 当人の心境を知りながらも、わざと意地悪に。けれど、他の人間がいる手前よそ行きの柔らかな表情は崩さない。周囲の視線がこちらに向くのを感じると、楓の肩に手を置いたまま穏やかな声で )

いきなりすみません、法学部二年の神谷です。
こいつ未成年なんで、そろそろ連れて帰ろうかと。無理するとすぐ顔に出るんで。


  • No.56 by 鷹木 楓  2026-01-06 17:15:11 



さ、朔……!?

( 突然肩に置かれた手にビクッと驚いて振り返ると、そこには愛想良く微笑む幼馴染の姿が。いきなりの登場に周りはざわついていて、自分の腕に抱きついていた女性も何かを悟ったような表情で離れていった。しおらしくなる態度に違和感を覚えつつも、これで『逃げる』コマンドが解放されたことに内心嬉々として立ち上がって )

……えっと、そういうわけなんで……先に帰ります……すみません……

( 支払いは後ほど電子マネーで送っておくと伝え、上着と荷物をまとめると幼馴染を連れてそそくさと店を出て。その勢いのまましばらく歩いて、店から離れるとようやく緊張の糸が切れたのか、ふらふらと幼馴染に寄りかかり。この体温と匂いがいちばん安心する、なんて思いながら無意識のうちにすり寄って )

………………っはぁ……しぬかと思った……
……ありがとう朔、迎えに来てくれて……


  • No.57 by 神谷 朔  2026-01-06 19:12:52 



( 女性が楓から離れる様子を、自覚なくどこか冷めた眼差しで見つめる。そうして無事“回収”が済むと、軽く会釈だけ残して店を出た。店を出るなり、脱兎のごとく帰路を急ぐ幼馴染の歩幅に合わせて街灯の下を歩く。――途中、寄りかかってきた体を反射的に受け止め、細い背中に腕を回した瞬間、鼻先を掠めたのは、まだ残っている知らない香水の匂いで。喉の奥がひりつく。思わず、ぴたりと足が止まった )

……なぁ、楓。

( 名前を呼ぶ声は低く、さっきまでの柔らかさはない。身体を離さないままその腕を掴んで少し距離を取らせ、上から顔を覗き込む。至近距離。それからそっと楓の肩に額を預けて、逃がさないように。自分でもコントロール出来ない何かに突き動かされている、そんな感覚 )

俺のいないとこで、なんでこんなことになってんの。


  • No.58 by 鷹木 楓  2026-01-06 19:53:39 



いやそんなの俺が聞きたいよ……ただご飯食べに行くだけって話だったのに急に女の子たちがいっぱい来てさ、その時の俺の絶望感といったら……

( 立ち止まる相手を不思議に思い見上げると、柔らかい髪の毛が肩にあたってくすぐったくなるほど密着されて。元からスキンシップが多いタイプではあるが、いつになく近い距離感だなと思いつつ抵抗はしない。むしろようやく愚痴をこぼせる機会が訪れたことに喜び、饒舌になって。相手の気持ちなんてつゆ知らず、自分よりも気疲れしているように見える雰囲気に思わず笑ってしまい )

……っふ、なんで朔の方が疲れてんの?

( そう言って、ちょうど手の届きやすい位置にある相手の頭を撫でて )


  • No.59 by 神谷 朔  2026-01-06 21:04:10 



( 頭に触れた温もりに、一瞬言葉を詰まらせる。……なに笑ってんだよ。愚痴を言いたいのはこっちだわ。俺がどんな気分で迎えに来たかも知らないで。お前は俺だけのものなのに。他人に易々と触れさせていい存在じゃないのに。今までは見て見ぬふりをしてきた、自分の中に芽生えた説明のつかない感情を。だけどもう、無理かもしれない。次の瞬間、眉間にシワを寄せながら、その手首を掴んで撫でる動きを止めさせて )

俺が疲れてんのは、お前のせい。

( 静かな、落ち着いた声で。視線を逸らさずに )

俺の目の届かないところで、知らない連中に囲まれて、触られて、香水の匂いつけられて。
よく分かんないけど、なんか……嫌だった。


  • No.60 by 鷹木 楓  2026-01-06 21:44:10 



…………えぇ、なにそれ……俺もよくわかんねー
……ってか俺、香水の匂いしてんの?よく気付いたな……まあこんなに近かったらそりゃ気付くか

( いつもはっきりと物を言う幼馴染が、曖昧な言葉で嫌悪感を表している。目を逸らしたくなるほど険しい表情だが、その口ぶりはまるで拗ねている子どものようで、どう返したらいいか分からず困惑して。香水の匂いを指摘されて自分で確認しようにも、腕も手首も掴まれて両手を塞がれているため身動きが取れない。というか、やっぱり距離が近い。少し人目が気になってきて、もぞもぞと身じろいで離れようとして。しかし、簡単に逃げられるような空気ではなくて、諦めて相手の目を見つめ返し )

……俺もたまに思うんだよね、朔が他の人と喋ってるとちょっと寂しくなるっていうか……俺には朔以外の友達がいないから、取られちゃったーって思う、みたいな?
もしかして朔もそう思ってる感じ……?

( その感情を形容する言葉を知らないわけではないが、直接的に言葉にするのは憚られて、ふんわりと伝えようとしてみて )


  • No.61 by 神谷 朔  2026-01-06 22:48:15 



( 予想外の言葉に一瞬言葉を失う。図星を突かれ、掴んでいた手首の力がわずかに緩み、視線を斜め下に逸らして短く息を吐いた。どことなく居心地の悪そうな、離してほしそうな動きを察して手を離し、一歩分だけ距離を取る。代わりに、この場をとりなすように幼馴染の額を指先で軽く小突いて )

なんだそれ。 友達取られちゃったーって、小学生女児か。

……別に、そういうのじゃなくて。 わざわざ俺が迎えに行かなきゃいけないような場所に、勝手にのこのこ付いていくなって言いたかっただけ。

( まだ自分でも整理しきれない感情は一旦内に留め、言葉を濁す。一拍置いてから、いつもと変わらない保護者の顔に戻り、この話は終わりとばかりに歩き出して )

ほら、もう帰るぞ未成年。で、さっさと風呂入って寝ろ。


  • No.62 by 鷹木 楓  2026-01-06 23:32:14 



ちょっ、俺はあえて分かりやすいように言ってみただけ!!
……まったく。たまに朔が俺に対して言ってくる……なんだっけ、"調子が狂う"ってやつ?まさにそれだわ、今。

( 額への刺激に目を見開いて少し仰け反り、すっかり態度を変えて揶揄してくる相手に言い返して。普段の調子を取り戻したかのように見えるが、体が離れる前の表情がどこか心に引っかかって違和感を残していた。何かを誤魔化されたような感覚がもどかしくて、これが相手がたまに言う"調子が狂う"というものかとぼんやり口に出して )

はいはい、言われなくてもそうしますぅ

( 歩き出した相手を軽く走って追い越すと、唇を尖らせ返事して )


ーーーーーー


独占欲マシマシな朔くん、最高です……!!
結局お互い核心には触れないままというのも絶妙なバランスで…!素晴らしいです!ありがとうございます!!

今後の展開についてですが、他にやり残したことがなければ、このまま帰宅する流れで〆る感じでよろしいでしょうか?

そして次のシチュエーションについても希望があれば教えていただけると嬉しいです!


  • No.63 by 神谷 朔  2026-01-07 13:38:14 



( 軽く追い越された瞬間、その子供じみた言動に柔らかく目を細める。胸の奥に渦巻いていた感情を押し込めるように、小さく息を吐いてから歩調を上げて隣に並び )

それにしても、居酒屋でお前を見つけた時、顔真っ赤にしてたからさ。未成年なのに無理やり飲まされたんじゃないかと思って、ちょっと焦った。
…でもまぁ、無事で何より。

( ごく自然に話題を変えて、何事もなかったみたいに前を向く。これ以上は踏み込まないように。終電も近い時間帯の街はひどく静かで、さっきまでの居酒屋での喧騒が嘘みたいだった。アスファルトを踏む二人分の足音と、遠くで鳴る信号の電子音だけがやけに響く。見慣れた帰り道。ただ“いつも通り”家に帰るために、並んだ影を街灯の下に伸ばしながら歩みを進める。――説明のつかないざわつきを、胸の奥に残したまま。 )


ーーーーーー


ご期待に応えられているか不安だったので、そう仰っていただけて嬉しいです。ありがとうございます!
二人が帰った後の合コン会場では「あれで本当にただの幼馴染…?わざわざ迎えに…?」ってヒソヒソされてそうですね…笑

締めについても、このまま帰宅する流れで〆で大丈夫です◎

それで次のシチュエーションについてですが、もしよければ、この微妙な空気感を引きずったまま、コミカル寄りの話を挟みたいなと思っていて…。「逆・バイトの冷やかしに行く話」とかどうかなと考えていました。

設定としては、合コン事件の翌日の土曜日。
昨日の気疲れで楓くんはいつもより遅く起きて、でもその頃には朔はすでにカフェのバイトに出ていて、部屋にはひとり。特に予定もない。
そこで、ふとこの間の仕返し(?)みたいなノリで、アポなしで朔のバイト先に行ってみる、みたいな導入です。(バイト先のカフェは、自宅から徒歩15分くらいの場所を想定しています)
昨日はあんなに距離が近かったのに、今度は「職場の朔」を外側から見ることになって、
・やけにちゃんとしてる朔
・他の人とも普通に話して接客してる朔
に、楓くんがちょっとだけ調子狂わされる、みたいなのをできたら楽しそうだなと。
いかがでしょうか?大丈夫そうでしたら、その流れでいきたいです。始める際は、朔視点からロルを回させていただきますので…!

この他にもやってみたいお話があれば、ぜひ教えてほしいです。よろしくお願いいたします!


  • No.64 by 鷹木 楓  2026-01-07 15:42:54 




あれは……分かるでしょ、隣にいた人のせい。
でもそんなアルハラするような人達じゃなかったから大丈夫だって。陽キャのノリすぎて俺がついていけなかっただけで、全然悪い人達じゃなかったよ

( 話題が切り替わり、女性に抱きつかれた感覚を思い出してまたほんのり顔が赤くなる。半ば騙されて無理やり参加させられたと言っても過言ではなく、被害者ぶることもできたが敢えてそうしなかった。これ以上言うと幼馴染のヘイトが彼らに向いてしまいそうで。……いや、迎えに来た時のあの妙な威圧感からしてもうすでにヘイトは溜まっているのだろうか。とにかく次からは食事に誘われても警戒しようかと思うが、彼らは学内での数少ない知り合いなので距離を取るわけにもいかない。人付き合いむず~…と思いながら帰路を歩いて )

……でも、一番安心するのは朔の隣だからな

( ぼそりと呟くと、バッと顔を上げて「よしっ、駅まで競争だ!!」と駆け出して行ってしまった 〆 )


ーーーーーー


絶対変な噂が流れちゃうやつですよね…!!
楓を狙っていた女性も突然現れたイケメン幼馴染に獲物が掻っ攫われて意気消沈してそうです……恐るべし朔くん……!

逆・冷やかしいいですね!!私もそろそろコミカル成分が欲しくなってきたところなのでありがたいです。
設定についても把握しました!よそ行きモードの朔くんに「朔ってこんな感じだったっけ?」となりつつ「ちょっとかっこいいところもあるじゃん」と見直しながらもすこーしだけモヤる…感じですかね!
ぜひそのような流れで始めていただけると嬉しいです!楽しみ~!!

以前にこちらが提案した、または提案してくださったシチュエーションでいうと

・ピアスを開ける話
・コスプレ垢がバレる話
・体調不良ネタ

などが残っていますね…!

あと個人的には日常のワンシーンみたいなお話もやりたくて、一緒に料理したり、家で映画を見たり、お互いの実家に遊びに行ったり……(ん?同棲カップル?)そういうお話もできたら嬉しいです!


  • No.65 by 神谷 朔  2026-01-07 18:05:04 



( カーテンの隙間から差し込む朝の光で目を覚ます。スマホのアラームが鳴るよりも早く身体を起こして、時刻を確認。昨日あれだけ遅かったわりには、思ったより頭ははっきりしていた。土日は朝からカフェのバイトが入っているため早々にベッドから抜け出し、身支度を整えてからキッチンへ。フライパンに火を入れる音、トースターのタイマー音、まな板を叩くリズム。ウインナーと卵を焼いて、野菜のスープをコトコトと煮込んで…ひと通り手早く準備と片付けを終えると、楓の分のおかずにラップをかけてから、一人で朝食を済ませた )

( その後。まだ寝ているであろう幼馴染の部屋の前で足を止めたところで、昨夜の微妙な空気が脳裏を掠める。結局ノックはせずに踵を返し、声をかけない代わりにメモ用紙にペンを走らせて )

『カフェのバイト行ってくる。昼過ぎには帰る予定。 起きたらちゃんと食えよ。』

( 書き置きをテーブルの上に残し、リュックを肩にかけながら玄関でスニーカーを履く。鍵をかけて外に出ると、午前中の澄んだ空気が頬を撫でた―― )


ーーー


ご快諾くださりありがとうございます…!
さっそく「逆・冷やかし」の導入ロルを回させていただきましたので、続けていただけたら嬉しいです。

それと、やり取りを続けるうちに「あ、これもやりたい」「これも楽しそう…!」っていうのがどんどん増えてきちゃって、どれから消化していこうか悩んでしまって…。

ピアスを開ける話も、コスプレ垢がバレる話も、どちらかが体調不良になる話も、挙げてくださった日常の一幕(ほのぼのした空気の中でじわじわ関係性が滲む感じ、すごく好きです!)も、どれもすごくやりたいですし、ゲーム対戦とか部屋の片付けとか、季節ネタ(夏バテ・誕生日・コタツでだらだら系)も楽しそうだなと思っていました。
タイミングを見ながら、ぜひ一つずつやっていけきましょう…!

このほか特に擦り合わせ等なければ、こちらの文は蹴ってくださって大丈夫です◎


  • No.66 by 鷹木 楓  2026-01-07 18:51:08 




( 扉が閉まる音でふんわりと意識が浮上した。朔が出掛けた気配がする。昨日も遅かったのに相変わらず忙しくしてるものだなんて思いながら、もぞもぞとスマホを手繰り寄せ時間を確認して。せっかくの休日にしては早すぎる時間で、まだ起きなくていいかと二度寝の姿勢に入る。小一時間ほど微睡んだ後、空腹感を覚えてようやく起き上がって。リビングに出ると、幼馴染が作ってくれた朝食が用意されていた。書き置きにも目を通し「お母さんかよ」とクスッと笑いながらも、ありがたく朝食をいただくことにした。───それにしても、バイト……バイトか。不意に、初バイトで幼馴染が冷やかしにきた時のことを思い出す。すると、その時の仕返しをしないかと心の中の悪魔が囁き、誰も見ていないというのにフッフッフ……と怪しく笑った )


……あ、こんにちは。……ハイ、一人席でお願いします


( 時刻は正午を少し過ぎたあたり。おしゃれな雰囲気のカフェに若干尻込みしつつ、ただバイト中の幼馴染を見てみたい一心で勇気を振り絞り入店したものの、女性の店員に声をかけられ、戸惑いながらも席に案内される。チラチラと店内を見渡すが、幼馴染の姿は見当たらない。確かホール担当だったはずだけど……と内心焦りながら、横文字だらけで内容がさっぱり分からないメニューに目を落として )


  • No.67 by 神谷 朔  2026-01-07 19:46:48 



( 昼時の店内は、午前中よりも少しだけ賑やかだった。カップが触れ合う軽い音、ミルで豆を挽く低い唸り、甘い匂いと湯気。ホールを行き来しながら、空いたカップを下げ、出来上がったドリンクを運び、注文を受ける。黒を基調としたカフェの制服をさらりと着こなし、柔らかく口角を上げたまま、背筋を伸ばした“バイト中の顔”で )

お待たせしました、こちらカフェラテになります。ごゆっくりどうぞ。

( 別卓にドリンクを置き、軽く会釈。くるりと踵を返した先、通路を挟んだすぐ横の一人席。俯いてメニューと睨めっこしている客の横を、何も考えずにすり抜ける――が、二歩進んだところで、ふと違和感。……ん……?足を止めて、ゆっくり振り返る。さっき横を通った席をもう一度見て、数秒。……数秒。……は……?僅かに目を見開く。見慣れすぎている顔。見慣れすぎている眉。見慣れすぎている“カフェに一番似合わない挙動不審な男”。一瞬だけ完全に素に戻りかけて、慌てたように咳払いひとつ。すぐに“店員の神谷”に戻って、何事もなかった顔で楓の席の傍に立つ )

――ご注文、お決まりでしょうか。
もしお悩みなら……本日のケーキと、当店定番の自家焙煎珈琲をオススメいたします。
こちらのケーキ、甘いのが苦手な方でも食べやすいと評判なので。

( 身内相手にも完璧な接客トーン。なのに、ほんの少しだけ眉が寄っているのはご愛嬌。楓の反応を待ちながら、内心では“なんで来てんだ” “この間の仕返しか…?” “ていうか普通に客として座ってんじゃねえ”とツッコミが渋滞中。つい少し素が出てしまい、声を落として )

……お前、何してんの。


  • No.68 by 鷹木 楓  2026-01-07 22:50:20 



ふははっ!遊びに来ちゃった!!
制服いいね~、似合ってんじゃん

( メニュー表を見ることに集中していると頭上から声を掛けられ、聞き慣れた声に顔を上げれば、やはり制服姿の幼馴染が。営業スマイルを貼り付けて丁寧に接客しつつも若干動揺を隠せない様子に、思わずいたずらが成功した子どものような笑い声が出てしまう。茶化すような口調で制服を褒めれば、おりゃおりゃと肘で小突いて。普段やられている分の仕返しができて心底楽しそうだ )

じゃあそのケーキと珈琲ください!!
……あ、珈琲ってブラック、ですか?ミルクとかつけられます……?

( 何を頼むか決めかねていたので、おすすめされたメニューを素直に注文するが、こんなしっかりとしたカフェの珈琲なんて苦いに決まっている…!(しっかりしてなくても珈琲は苦い)と思い、甘さを調整できるか聞いてみて。一応今は店員と客という関係なので敬語は忘れずに。なんだか子どもの頃にやっていたごっこ遊びみたいだなと内心考えて )


  • No.69 by 神谷 朔  2026-01-08 09:23:56 



( いきなりの笑い声と軽い肘打ちに、ぴしっと保っていた接客用の距離感が一瞬で崩れる。反射的に周囲を一瞥して、他の客やスタッフの視線がないか確認してから、小さく息を吸い直すと、メモを取りながら低めの声で淡々と注意 )

……おいこら。
――客席で暴れないでください。他のお客様もいらっしゃいますので。あまり調子に乗られると、砂糖もミルクも出ません。

( それからすぐに営業用の顔に切り替えて。けれど、さっきより一歩近い距離。やられてばかりではいない性格のため、ささやかなお返し(小学生レベル)とばかりに、幼馴染にだけ聞こえる声量で、にこやかに )

というか、昨日あれだけ大人ぶって、深夜帰りも当たり前みたいな顔してたんですから。
ブラックコーヒーくらい――飲みますよね?お客様。


  • No.70 by 鷹木 楓  2026-01-08 10:23:12 



……っあ、当たり前だろ??一応聞いてみただけだから!!大人は黙ってブラックだよね、ウン!!

( まさかのカウンター攻撃に動揺しつつ、震えた声で挑発に乗り。昨日あれだけ未成年だからと心配していたのはどこのどいつだ……とジッと睨んで。本当の大人だったら幼馴染が迎えに来たりしないしバイト先に冷やかしに行かない。分かってるくせにと呆れて。しかし、見栄を張りたい性分には逆らえず、メニュー表を開けばさらに追加の注文を )


家でも食べてきたんですけどね、朔が……いやルームシェアの相手が作ってくれたご飯。
でもまたお腹空いてきたから、この……クロック…ムッシュ…?ください


( 一瞬店員と客のロールプレイのことを忘れかけるがすぐに立て直し、フードメニューの一覧にあった謎の料理を辿々しく注文して )


  • No.71 by 神谷 朔  2026-01-08 12:51:06 



( 強がる声と生意気な視線を受け止めながらメモを取り、一瞬だけ片眉を上げる。ちゃんと朝飯は食ったらしい。その事実に、胸の奥で小さく力が抜ける感覚。……えらいえらい。けれど、わざわざ「ルームシェアの相手」と言い直されたところで、束の間、ペン先がぴたりと止まって )

……へえ。ずいぶん他人行儀ですね。“ルームシェアの相手”、ですか。……まあ、食ってるならそれでいいですけど。

( わざとらしく繰り返しながらも、慣れない品名に戸惑う幼馴染の、ぎこちない注文を静かに見守る。見るからに不慣れ。自分でも何を注文しているのか分からないまま、適当に頼んでるんだろうな…。そう考えると一生懸命背伸びしようとしている姿が可笑しくて、可愛くて、口角が僅かに上がりかける。しかしすぐに素知らぬ顔でさらさらと書き足し、伝票を整えながら顔を上げ )

それでは、ご注文の確認をさせていただきます。
本日のケーキとコーヒーのセットに、クロックムッシュをおひとつ。
……さすが“大人”。朝飯食べたばかりで、それでまだ入るとか。昨日あれだけ人に心配かけといて、胃袋だけは一丁前ですね。


  • No.72 by 鷹木 楓  2026-01-08 13:39:37 



お、ま、え……煽り散らかしやがってぇ……

( 散々煽られてぷるぷると震えながら怒りを抑えるのと同時に、クロックムッシュなるものはそんなに胃袋を圧迫するほど重たい料理なのか…?と少し不安になるが今更後には引けず。ごほんと咳払いをすると格好つけたきりっとした表情で )

……まあ、大人でありながら食べ盛りでもある……健全な19歳の男の子なので。

( 途中で自分でも何を言っているのか分からなくなっていたが、キメ顔で無理やり誤魔化した。メニュー表を朔に渡すと、ひらりと手を振って )

じゃあ、よろしく!!

  • No.73 by 神谷 朔  2026-01-08 14:52:19 



( 意味不明な宣言を真正面から浴びて、数秒だけ無言。耳を赤くして、ぷるぷる震えていたかと思えば、謎のキメ顔で言い切る様子を伝票片手にじっと見下ろす。それからふっと鼻で笑うと、伝票とペンをサロンエプロンのポケットに差し込んで、きちんとした店員の笑顔で一礼 )

かしこまりました。“大人でありながら食べ盛りでもある健全な19歳の男の子様”。

( 復唱がもう煽り。差し出されたメニューを受け取り、そのまま引き下がりかけて――そっと耳打ちする。自分でも意地が悪いのは分かっているが、コイツを前にするとどうしても口を挟まずにはいられないらしい )

……あまり無理はしないように。“ルームシェアの相手”が後でうるさいですよ。

( それだけ囁いて、言い逃げするように踵を返してカウンターへ。エプロンの紐を直してオーダーを通しに行き )


  • No.74 by 鷹木 楓  2026-01-08 15:29:09 



……っぐ、……それはもう店員の距離感じゃなくね……?

( 耳打ちの近さに驚いて少し心臓が跳ねる。咄嗟に耳を守るように手でおさえ、低く唸るように言い返して。こちらがいたずらを仕掛けたつもりが、やはり相手の方が一枚上手で。たった一年の年齢差でここまで変わるかとも思うが、単純に性格の問題もありそうだ。相手のいじわる力の方が圧倒的に強いのだと思う。絶対に敵わない相手に対してこれ以上揶揄するのは限界だと感じ、面白がってやろうという気持ちもだんだんと萎縮してきて、悔しげに眉を顰めながら去っていく背中を見送って )


  • No.75 by 神谷 朔  2026-01-08 17:39:37 



( 踵を返してカウンターへ向かう途中、背後で何か言われた気配はあったが、ちょうど別卓のベルが鳴り、意識は即座に仕事の方へと切り替わる。伝票をカウンターに置き、慣れたように奥のキッチンに声をかけてオーダーを通す。すると、近くでドリンクを作っていた女性の先輩がちらりとこちらを見て、にやっと口角を上げたのに気が付いた。「あのお客さん、知り合い?ずいぶん楽しそうだったじゃん」……見てたのかこの人。不意の指摘に思わず言葉に詰まる。が、それも一瞬だけ。愛想良くカップを受け取り、小さく笑みを添えるように応じ )

ただの幼馴染です。友達兼弟分、みたいな。
連絡もなしに来てたんで、それでちょっと声掛けてました。

( 当たり障りのない返答を、自分自身にも言い聞かせるように。ひとりで慣れないカフェに来店中の楓の様子を気にしながら、その後も続く先輩のしょうもない雑談を軽く聞き流し、出来上がった品を手早くトレーに揃えていく。さっきまで幼馴染にだけ向けていた意地の悪さとは異なり、至って落ち着いていて )


  • No.76 by 鷹木 楓  2026-01-08 18:22:19 



( 要領が良い幼馴染のことだから分かってはいたが、てきぱきと仕事をこなしている姿はずるいほど様になっていて、ああいうのがモテるんだろうなとぼんやり思う。その証拠に、なにやら女性の店員に声を掛けられて会話しているところまで見える。自分に散々言ってくるが、済ました顔で受け答えしているあいつもまあまあ格好つけ野郎ではないか??なんて失礼なことを思いつつ、にこやかに笑う女性と一緒にいる幼馴染を見てほんのわずかにモヤッとした何かを感じた瞬間、ふと相手と目が合って、即座に顔を逸らした。───しまった、相手が店員として様になっているせいで、こっちも緊張してきて幼馴染相手に人見知りが発動しかけた。なんだか悔しくなり、今度は堂々と腕を組んで注文が届くのを待ち構えることに )


  • No.77 by 神谷 朔  2026-01-08 19:22:28 



( 客席の方から向けられている視線に、遅れて気づく。ふと顔を上げた瞬間、ちょうど目が合って――何故か慌てたように顔を逸らすのが見えた。……なんだあいつ。怪しい挙動に内心で小さく首を傾げたところで、「朔くん、できたよ」と先輩の声に呼び戻される。返事をして、アイツの注文したケーキとクロックムッシュ、コーヒーをトレーに揃えると、“店員”の顔を作って楓の席へ近づき )

( 途中、腕を組んで待ち構えている楓の姿が目に入る。何その構え。門番か?思わず口元が緩みかけるのを堪え、あくまで淡々と )

お待たせいたしました。
クロックムッシュと、本日のケーキのいちごのタルト、コーヒーになります。

( テーブルに音を立てないよう丁寧に置きながら、ちらりと楓の横顔に視線を落とす。強がってるくせに、どことなく落ち着かない様子。……相変わらず分かりやすい奴。さっきはああ言ったものの、ブラックが苦手な幼馴染のためにシュガーポットとミルクピッチャーも添えてやり )

それと――あと少しでバイト上がるので。

( 業務連絡みたいな口調で、要するに「一緒に帰るからそのまま待ってろ」と。それから視線を下に向けたまま、一歩引き )

ごゆっくりどうぞ。


  • No.78 by 鷹木 楓  2026-01-08 20:03:25 



あ、……分か、りました……ありがとうございます!!

( 注文の品が揃っていくのを目で追っていると、バイトの退勤時間について報告され、ああそういえば……と一拍遅れて反応して。相手が幼馴染だと頭で分かっていても、自然な接客の中で流れるように報告されると違和感の方が勝つようだ。お礼を言ってから、テーブルの上の品を眺める。ブラックを飲む覚悟を決めていたというのに、しっかり砂糖とミルクが用意されているのは幼馴染の気遣いだろう。いちごのタルトも美味しそうだ。それに、ホットサンドのような見た目のこれがクロックムッシュというやつなのだろうか。行儀良く手を合わせると、さっそくナイフで切り込みを入れて持ち上げてみて。すると、とろりとチーズが伸びて、自ずとテンションが上がり )

……おぉ、すげー……!!

( 男1人で伸びるチーズに興奮しながら、幼馴染が戻ってくるまで食事を楽しむことに )


  • No.79 by 神谷 朔  2026-01-08 21:19:12 



( 俺相手にも謎にキョドっている件については、仕事終わりに追及することにして、他の卓の空いた食器類を下げながらカウンターに戻り、視線だけで客席をなぞる。土曜日の昼時ということもあって、客層は同世代のカップルやベテラン主婦、ダンディなおじさんで賑わっており、その中で一際目を引く…というより浮いているのが、フォークを動かしながら、さっき運んだクロックムッシュと格闘しているアイツ。何がそんなに楽しいのか、妙に表情がころころ変わっているのが遠目にも分かり、思わず手が止まりそうになった。チーズ相手に無邪気過ぎるだろ、19歳男児 )

( 下げた食器を片付けたあと、出入り口近くのレジ横に伝票を滑らせる。楓の席の番号。ちらりと客席を確認してから、ちょうどそばにいた先輩に小声で )

この5番の分、俺つけときます。

( 案の定、「面倒見いいねぇ~」とからかってくる先輩の声を聞き流しながら、そつなくレジを操作。会計音とともに、伝票が「支払済み」に変わる。さも当然とばかりに。奢りという概念はなく、昔からそうしてきたから、というだけの話で )


  • No.80 by 鷹木 楓  2026-01-08 23:05:33 



……っふぅ……美味しかった……

( 結果的に、"胃袋だけは一丁前"というのは言い得て妙だったかもしれない。決して朝ごはんが物足りなかったわけではないが、クロックムッシュといちごのタルトをぺろりと完食してしまい、この体によく入ったなと我ながら感心しつつミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを啜って。幼馴染のバイト先だとか関係なしに気に入ったので頻繁に通いたいくらいだなんて考えながら、無意識に幼馴染の姿を探して。しかし、席からはレジにいる相手の姿は見えず「……あれ、そういえば伝票は?」と気付いたのか机の上はもちろんその下まで覗き込みくまなく捜索して。まさか幼馴染が持っているとは考えついてもいない様子 )


  • No.81 by 神谷 朔  2026-01-09 09:13:59 



( 昼のピークも無事抜けて、バイトを上がる時間。早々に帰宅準備を済ませると、店長や同僚に声を掛けてから、客席で待っているであろう幼馴染の元へ向かう。が、様子がおかしい。テーブルの上を見て、下を見て、椅子の横まで覗き込んで、もう一度自分の足元を確認して、何かを探している。……あー。察しがついた。あまりにも真剣で、そして少し焦っている様子に嗜虐心を煽られ、自然と口元が緩む。タイミングを見計らってテーブルの縁を軽く指で叩くその様は、“店員の神谷”ではなく“幼馴染の朔”で )

もう済んでるけど。
“大人でありながら食べ盛りでもある健全な19歳の男の子様”の会計。

( しれっと言ってのけてから、目線だけをテーブルに落とす。空の食器を見て目尻を下げ )

てか、あれ全部食ったんだな。お前の胃袋どうなってんの。


  • No.82 by 鷹木 楓  2026-01-09 10:34:25 



……わっ、朔……!!お、奢ってくれたの?!マジか、ありがと!!

( どうしても伝票が見つからず途方に暮れていると、バイトを上がった幼馴染が現れて「支払いは済んでる」なんて言われてしまって。からかい半分で連絡もせず乗り込んできた身としては若干申し訳なさがあるものの、その優しさに甘えることには慣れきっていて、すぐに受け入れてお礼を言った。その後は「実は俺の胃袋って四次元ポケットなんだよね」とかなんとか言いながら荷物をまとめて席を立ち。店の出口へ歩いて行く途中、他の店員に声を掛けられるとぺこぺこしながら受け答えして )

……あ、ごちそうさまでした……美味しかったです……また来ます……!


ーーーーーー


背後失礼いたします!
バイト中の朔くんめちゃくちゃかっこよくて最高でした~!!料理も作れて仕事も完璧でまさに完全無欠のようですが楓にだけいじわるという性格がたまりませんね……!それでもさらっと奢ってくれたりと優しくて甘い部分もあるのが最高です!!

この後の展開についてですが、店を出たら、そのまま一緒にお買い物に行くという流れはどうでしょうか?
そこでアパレルショップに立ち寄り、どうしてもピアスが気になる19歳男児(この言い回し大好きです(余談))から「ピアスを開ける話」に繋げられたらと思うのですがいかがでしょうか?
ピアスを開けたいけど怖いから幼馴染に手伝ってほしい楓vsなんとなく嫌な感じがするので阻止したい朔くんの攻防戦、ぜひ見たいです……!


  • No.83 by 神谷 朔  2026-01-09 11:44:04 



( 他の店員にぺこぺこ頭を下げている楓の横に立ちながら、そのやたら礼儀正しい様子を横目で眺める。さっきまでチーズに感動してたやつと同一人物とは思えない。まさに借りてきた猫。はよ行くぞとばかりに楓の服の袖をくいっと引っ張り、自分も軽く会釈して店を出る。扉が閉まって、外の空気に切り替わったところで、ようやく幼馴染の方を見て )

次来るときは、ちゃんと連絡しろよ。バイト中にいきなり視界に入るの、心臓に悪い。

( 先日の深夜のコンビニバイトアポなし凸の件は棚に上げ、不服そうに言いながらも、声の調子はどこか緩い。なんだかんだ、コイツが俺に会いに来たって事実が嬉しかったから。本人には言わねぇけど。奢ったことについては触れず、少しだけ間を置いて、何でもないことみたいに続ける )

……で。
まだ時間あるけど、どっか寄ってく?
せっかく来たんだし。


ーーーーーー


いえいえこちらこそ、バイト中に遊びに来てくれる楓くんが可愛すぎて、すっごく楽しかったです!いっぱい食べて、チーズに感動して、甘党な19歳男児、ほんとに愛おしくて…笑
「逆・冷やかし」のお話にお付き合いくださり、ありがとうございました…!

そして次の展開についても大賛成です!
一緒にお買い物→アパレルショップ→ピアスが気になる楓くん…とても自然な流れなので、ぜひこのまま続けていただければと思います。
よろしくお願いいたします!


  • No.84 by 鷹木 楓  2026-01-09 12:48:50 



あ、じゃあ俺、新しい服欲しいんだけど一緒に買いに行く?
……言っとくけど別に奢れって意味じゃないからね!!一緒に服見たいだけ!!

( すっかり帰る気満々だったが、どこかに寄るかと聞かれると急激にショッピングの気分になってきて、服屋に行きたいと提案して。しかし、先ほどのこともあり奢られ目的だと思われるかも…と不安になったのか、ただ買い物に付き合ってほしいだけだと主張をして。幼馴染のことだから分かってくれているとは思うが、一応。そうして、近場にあったアパレルショップに立ち寄ることに )


───……お、これSNSで見たやつ!こういうの最近流行ってんだよ


( 洒落た洋楽が店内BGMとして流れている空間で、いつもなら緊張しているはずの楓だが、その表情は穏やかで、先ほどのカフェとは違い尻込みせず商品を見て回っていて。その理由は単純に服を見ることが好き、というのもあるが、店員に声を掛けられても幼馴染を盾扱いして後ろに隠れることができる、というのも大きい。人見知りにとって服屋の店員との会話はハードルが高いので仕方ない。普段はネット通販で買うことも多いが、実際に状態を確認しながら買い物をするのも悪くないなと気分が上がって。あちらこちらに移動して服を見漁っていたが、ふとアクセサリーのコーナーに近付いて。ピアスをじっと見つめながら、ぽつりと呟き )

……俺、そろそろピアス開けたいんだよね



ーーーーーー


ご了承いただきありがとうございます~!
引き続きよろしくお願いいたします!(蹴可です◎)


  • No.85 by 神谷 朔  2026-01-09 16:49:25 



( 服、という単語が出た瞬間、ああなるほどと腑に落ちた。昔からその手の店を見るの好きだったもんな、コイツ。そして奢られ目的ではないと謎に先回りした主張に、数秒だけきょとんとしてから、ふっと片側の口角を上げる。何年一緒にいると思ってんだ。今さらそんな心配をする辺りがいかにも幼馴染らしい )

服屋なら付き合うけど、逆に必死過ぎて怪しいからな、今のそれ。

( 軽く茶化しつつも、拒む気は最初からなくて。並んで歩く距離は自然と近い。楓の後に続き、知らずうちに盾要員にされていることも知らぬまま、近隣にあるアパレルショップに足を踏み入れた。──心なしか瞳を輝かせながら店内を見渡す幼馴染の様子を観察していたが、唐突に楓の口から出た一言に、アクセ売り場の一角で足が止まる。興味本位にピアスケースから商品を取ろうとしていた手が、ぴたりと宙で静止して……間。ゆっくりと横を向き )

……は?

( 素。完全に素。聞き間違いかと思った顔。そのまま楓の顔と、視線の先のピアスとを交互に見てから、じわっと眉を寄せる。嫌な予感しかしない )

え、待て、 “そろそろ”って何。なんで開けたいの?ピアス。
お前、注射も毎回ちょっと騒ぐくせに。 耳に穴開けるとか、正気か?


  • No.86 by 鷹木 楓  2026-01-09 17:22:52 



正気も正気だって。大学生になったらみんな開けるもんでしょ。……まあ確かに怖いけどさ!!

( 校則という縛りから解放された今、おしゃれの一環としてピアスを開けたいと思うのはごく自然なことで。何をそんなに驚いているのかと大袈裟すぎる幼馴染に呆れるが、恐怖を感じているのも事実。以前ネットで調べたところ注射のような痛みが刺すともいうし、もし失敗して血が出たらと思うと恐ろしくてずっと二の足を踏んでいる。それでも、ピアスを開けてイケイケ大学生の仲間入りをしたいという思いを消すことはできず、こうして羨望の眼差しでケースの中身を眺めたまま )

俺一人で開けられる自信ないから朔に開けてもらおうと思ってたんだけど……その感じだと、やっぱり反対?

( 当然のように幼馴染を頼るつもりでいたが、相手はあまり肯定的ではなさそうで、やはりかと残念そうに眉を下げて問いかけ )

  • No.87 by 神谷 朔  2026-01-09 18:21:25 



( 理由を聞けば「みんな開けるから」という軽いノリ。ケースの中の小さなピアスと少し不安そうにこちらを見る楓の顔を見比べて、露骨に嫌そうな顔。理屈を探すみたいに視線を泳がせてから、困惑したように低く息を吐いて )

反対。

( 即答。ほぼ反射。けれどそれを誤魔化すように、間を空けず言葉を続ける。心配8割、阻止2割。痛がる顔も、失敗する可能性も、血が出るかもしれないのも――全部、見たくないし、やらせたくない。大人っぽくなられるのもなんか嫌。とにかく嫌だ。どうにか諦めさせようと語気をやや強めて )

「みんなやってる」ほど信用ならない理由ないだろ。
……第一、ピアスホールって普通に傷だからな。 ちゃんと消毒しないと膿むし、金属合わなかったらかぶれるし、位置ズレたら一生その穴だし。失敗したら「やっぱやめます」で済まないやつ。
はいどうぞ、って簡単に手伝える話でもない。

( そこまで言ってから、はっとしたように言葉を切って目を逸らす。頼るみたいに言われたこと自体が内心では妙に引っかかっている。そんな悲しそうな顔でこっち見るなよ…。断固反対の意志は変わらないが、かといって突き放すみたいになるのも癪で、少しだけ声が鈍り )

……もうちょい、考え直してみたら?
そんな急いで決めることでもないだろ。


  • No.88 by 鷹木 楓  2026-01-09 19:09:38 



やっぱダメかー……!!
朔なら器用だし失敗しないと思うんだけどな
……まあ責任を負わせるわけにはいかないか。朔、もし失敗したらめちゃくちゃ落ち込みそうだし

( リスクを理解しているつもりでも、あらためて言葉にされると不安を煽られて。過保護すぎると思うが相手の言うことは全て正しい。自分を大事に思っているからこそ厳しく否定していることも分かる。必ずしも幼馴染の許可がいるわけではないが、ここまで言われてしまった手前、勝手に穴を開けるのはどうも気が引ける。そうしてやや落ち込んだ様子でピアス売り場に背を向け、一先ず離れますよーという空気感を出しつつ、口を開いて出たのは諦めの悪い言葉で )

……妥協案として、朔も一緒にピアス開けるのはどう?何事も一緒なら怖くない的な?

( はたしてこれが妥協案として機能しているかは怪しいが、まだ説得を続けるつもりらしい )


  • No.89 by 神谷 朔  2026-01-09 20:20:02 



( ピアス売り場に背を向けた楓の後ろ姿に、表には出さないものの心底ホッとする。よし、説得成功、と静かに緩む肩。とりあえず今は引いたらしい。そのまま別の棚に行くだろう、本来の目的は新しい服だし。そう思った矢先。――妥協案……?斜め上な提案に、思考が止まる。すぐに言葉が出てこない。目を細めて、戸惑いを隠せずに )

それ、妥協案じゃなくて道連れ案だろ。

( 楓の視線がまだ未練がましくアクセサリーの方に向いているのが見えて、無意識に一歩近づき、そっと手を伸ばす。そして、大切な物を扱うように優しく、幼馴染の耳たぶに指先で触れながら、理屈だけでない感情を漏らして )

……そもそもな、「怖い」って思ってる時点で、もう身体が拒否してるんだよ。
一緒にやれば怖くない、とかじゃなくて。
そもそもやらせたくない。……俺は、お前が痛がる前提のことに関わりたくない。


  • No.90 by 鷹木 楓  2026-01-09 20:59:23 



……お、おぉ……

( そう簡単に流されてくれるはずもなく、華麗なツッコミで一蹴されるところまでは予想できていた。しかし、耳たぶを触られるのは想定外。びくりと肩を震わせると相手の顔へと視線を移す。よくそんなセリフを恥ずかしげもなく吐けるなぁと照れるでもなく怒るでもなく、ただ感嘆の声を洩らして。幼馴染相手にこの熱量で諭すことができるなんてある種の才能なのではとすら思う。自分だったら相手がピアスを開けようが別に何とも……いや、少しはもやっとするかもしれないが、彼ほど本気で心配はしないと思う。大事にされている事実がなんだかむず痒い。それほど真摯に訴えられたら流石に折れるしかなくて、やんわりと体を押し返しながら )

……分かった、分かったって。今日のところはやめるから。……でも諦めたわけじゃないからな、いつか絶対俺の耳に穴開けてもらうから!!

( 往生際が悪い捨て台詞を吐きつつ、今度こそピアス売り場を離れていって )


  • No.91 by 神谷 朔  2026-01-09 21:34:06 



( 押し返されると同時に大人しく耳たぶから手を離し、折れた言葉に、目に見えて肩の力が抜ける。何とか阻止成功。俺の勝ち。……と、内心で小さく息を吐いたのも束の間。「いつか絶対」の一言が耳に入るなり、瞬時に表情が曇る。なんてしぶとい奴…。離れていく背中を追うように、そのすぐ後ろをついていき )

どうしても開けたいなら、病院かちゃんとした専門店行け。
少なくとも、ノリと勢いと「朔なら大丈夫そう」で決めるなよ。

( 不満そうなオーラを纏う背中に向かって声を掛けるが、聞いているのかいないのか分からない。……ちょっと言い過ぎたか……?俺から離れようとする歩幅も、顔が見えないのも、全部落ち着かない。やれやれと肩をすくめて、話題を切り替えるみたいに )

ほら、服見るんだろ。
どんなやつ探してんの?ファッションリーダー様は。


  • No.92 by 鷹木 楓  2026-01-09 22:06:41 




んー……コートの下に着れるような、なんかあったかそうな……あ、こういうやつ!!

( ピアスの件に関しては相手が思うほど気にしておらず、けろりとした顔で店内を歩いて。ファッションリーダーという呼び名にはふさわしくない曖昧で抽象的なことを呟きながら、ふと目当てのものが見つかったのかタートルネックの黒いニットを手に取り、自分の体に当ててみて )

ん……?でも大きすぎるかな、朔のサイズかも

( 想像よりもサイズが大きかったのか、服をくるりと翻して勝手に相手の体に押し付けてみて。自分よりも身長が高く体格も良い相手によく似合っていて若干悔しさが湧きつつ、自分に合ったサイズがないかと物色。すると、気配を消した店員が死角から現れて「何かお探しでしょうかー?」とよく伸びる高い声で話しかけてきて。案の定ビクッ!!!と飛び上がり、幼馴染の後ろへ回り込み逃げ隠れて )

……さ、朔、頼んだ……


  • No.93 by 神谷 朔  2026-01-10 11:35:43 



( 押し付けられた服に一瞬固まり、視線を落とす。黒のタートル。こういうのを平然とやるのが、コイツだ。軽口の一つも返そうとして――その前に、楓はもう次の服を探すみたいに視線を泳がせている。さっきまでのピアスの話題も、微妙な空気も、もう頭から抜け落ちている顔。……え、切り替え早。…………。拍子抜けしたように一瞬だけ黙り込み、内心で肩透かしを食らう。あれだけ理屈並べて止めて、耳まで触って、勝手に気まずくなってたのは俺だけか。なんなんだこの温度差。いや別にいいんだけども。 )

おい、勝手に人の体でサイズ測るな。

( ようやくそれだけ言って視線を上げた瞬間、死角から聞こえる明るい声。肩を跳ねさせた楓が、ほぼ反射で背中に隠れてくるのを感じて。ああ、はいはい。こっちは相変わらず通常運転か。仕方ないなと前に出ると、店員に軽く会釈してにこやかに対応を済ませ )

すみません、大丈夫です。見てるだけなんで。

( 人の良さそうな店員が「そうですか。また何かあったらお声掛けくださいね~」と言い残して去ったのを確認した後、今の見事な飛び上がり方を思い出して、可笑しそうに口元を片手で押さえ )

ふっ…いやビビリ過ぎだろ。いい加減慣れろよ。今の、完全にホラー映画のリアクションだったんだけど。


  • No.94 by 鷹木 楓  2026-01-10 17:01:34 



……っふぅ、やっぱり盾があると助かるな…………あ、いや、こっちの話!!

( おそるおそる背中から顔を出して店員が去ったことを確認すると、安堵のため息を吐き、悪びれもせず幼馴染を盾呼ばわりして。すぐに失言に気付いて誤魔化してみたが、声が裏返ってしまい結局わざとらしくなって )

下手したらホラー映画より怖いでしょ、店員さんの声掛けって!!朔みたいにはっきり断れたらいいけどさ……
……ま、まあ、俺一人だったら?頑張って対応したけどね?

( どうせ共感してくれないと分かっていながらも、言い訳しないと気が済まないのかぺらぺらと捲し立て。どれだけ強がっても未だに幼馴染の背後に隠れたままなので説得力は皆無である。一通り言い切って満足したのか、相手の腕を引っ張って店の奥へ歩き出し )

……とりあえず、他のところも見てみよ。
俺が好きそうなやつ見つかったら教えて?


  • No.95 by 神谷 朔  2026-01-10 17:52:36 



( あ、こいつ今さらっと俺を防具扱いしたな?全部聞こえてるぞ。お前の声デカいんだから。正直すぎる感想に、思わず目を細める。誤魔化すように裏返った声も含めて、分かりやすすぎて。呆れ半分、可笑しさ半分に口角が上がり )

盾て。人を防具みたいに。
……それに第一、ひとりだったらここ来てねぇだろ。

( 実際、毎回こうなるのは分かっているし、今さら驚くほどでもなくて。ホラー映画より怖い、なんて無茶な理屈を聞き流しながら、未だに背中にぴったり張り付いた距離感にちらりと視線を向ける。結局、引っ張られれば抵抗もせずについて行って。――店の奥へ進みながら、ラックに掛かった服に目を走らせる。素材、サイズ感、色味。楓が好きそうかどうか。いつの間にか基準が“アイツに似合うか”になっていることには、自分でも気づいていない。ふと横目で幼馴染を見やってから、ラックから一枚、鮮やかなブルーのハイネックニットを引き抜き、半ば勝手に楓の肩口に当てて )

こういうのは?
あったかそうだし。……大学デビューしたてのお子ちゃまが、背伸びしすぎてないやつ。


  • No.96 by 鷹木 楓  2026-01-10 18:33:53 



お、いいじゃん!!……でも、俺が着るにはちょっと派手じゃない?大丈夫?

( "お子ちゃま"と煽られて一瞬むすっとしたが、素直に反応してやるのも癪なので無視を決め込む。これが大人の対応よ……と内心誇らしげに。それから体に押し当てられた服を見て、かわいらしい青色に好印象を抱くものの、自分のような人間に似合うかは分からず首を捻って。それでもせっかく相手が選んでくれたので、試着だけでもしてみようかと思い立ち、手が空いていそうな店員を探す。先ほどは思わず逃げ隠れてしまったが、話しかけられることが苦手なだけで、自分から話しかける分には……と、幼馴染を見返すためにも勇気を振り絞って )

……あ、え、えっと、すみません、この、試着って……あ、はい……

( 結果、そう上手いように事が進むはずもなく。案の定おどおどしながら、かろうじて試着という単語を絞り出して。察しが良い店員が「ご試着ですねー!こちらへどうぞ」と案内してくれることになり、ほっとしながら幼馴染の方へ振り返り )

……ほ、ほら、俺一人でも出来るでしょ


  • No.97 by 神谷 朔  2026-01-10 19:39:06 



( 派手じゃない?と首を捻る横顔を見て、内心で即答する。派手じゃないし、むしろ似合いそうだと。わざわざ口には出さないけど。それから、どうなるかと様子を見ていれば、珍しく自分から店員を探しに行く背中。つい今まで後ろに隠れていたくせに。その様子を心配そうに見守っていると、予想通りしどろもどろな声が聞こえてきて、思わず口元に手をやる。……声ちっさ。店員さんのほうの察知能力が試されるやつだろ、それ。でもまぁ、ちゃんと話しかけたのは事実か。どうにか相手に伝わったようで、誇らしげにこちらを振り返った楓の顔を見て、密かにホッとする。緊張と安心と、ほんのり混ざった得意げが全部分かりやすい )

出来てた出来てた。声ひっくり返ってたけどな。
逃げなかっただけでも今日は大進歩。頑張りましたね。

( 子供を褒めるみたいな口調で言ってから、軽く肩を小突くみたいに指でつついて試着室の方を顎で示し )

行ってこい。
サイズ合わなかったら呼べ。盾様が直々に取り替えてきてやるから。


  • No.98 by 鷹木 楓  2026-01-10 21:23:06 



……っへへ、行ってきまーす!!

( 褒められるとパッと顔色が明るくなり、嬉しそうに頬を染めて。子供を相手するような口調でも構わない。とにかく相手に認められたことが何よりも嬉しくて、笑い声を洩らしながらご機嫌な足取りで試着室へ向かって。この数十秒で人が変わったかのように突然でかくなった楓の声を聞き、店員が少しぎょっとした顔を見せていたのだが、当の本人は気付いていない )

───朔~!!着てみたけど、どう?似合ってる?

( 試着室に入って数分。シャーッとカーテンを開き、ブルーのニットを着た姿を幼馴染に見せて。普段はあまり着ないような色合いだが、たまにはこういうのも悪くない気がするし、着心地や丈感もちょうどいい。かなり前向きに購入を検討しているが、幼馴染の意見も聞きたいと思い、全身を見せるようにぐるりと回りながら問いかけて )


  • No.99 by 神谷 朔  2026-01-10 22:23:09 



( カーテンが開く音に顔を上げて、次の瞬間――目を僅かに見開いたまま固まる。“俺が選んだ”ブルーのニットを着て、こっちを見る楓。しかも「どう?」と言わんばかりにくるっと一回転。……待て待て。なんだその動き。見せ方がいちいち素直すぎる。かわいいな。いやかわいいってなんだ。かわいいは違うだろ。自問自答しつつも胸の奥がきゅっとする感覚に襲われる。反射で誤魔化すように小さく咳払いして )

……見た感じ全然派手じゃないし、サイズもちょうどいい。
っていうか、その色、思ったより顔に合ってる。ちゃんと大学生っぽい。

( いつも通りの事実だけを述べる淡々とした口調なのに、視線はしっかり細かいところにも向けている。首元、肩、丈感、色。……普通に似合ってるし、普通に良い。少しだけ近づいて、裾あたりを目で追いながら )

普通にかわいい。

( ……と、言ってから一拍。自分の口を疑う間。今なんか言ったな俺。自覚ない一言にはっとしてから咄嗟に付け足す )

服がな。服が。
服が人間を着こなしてくれてる。


  • No.100 by 鷹木 楓  2026-01-10 23:36:40 



……お、おお、びっくりしたー、俺にかわいいって言ったのかと思った。服ね、服。

( 反応が鈍い相手を不思議に思いながらも、褒め言葉に気分を良くしてうんうん、そうだろう?と頷きながらそれを受け入れて。幼馴染からの高評価をもらったことだし、購入決定かなーと思案した瞬間、相手が溢した言葉に顔を上げて、瞬きを数回。聞き間違いでなければ「かわいい」という言葉が聞こえた。いやいや、俺に対してそんなこと言うはずがないだろと動揺していると、すぐに「服が」と付け足す声が聞こえて肩の力が抜けた。やっぱりそうか、という納得感。なんとも言えない空気になって数秒固まった後、ぷっと吹き出して )

……っはは!!まあ、朔が服に対してかわいいって言うのも珍しいけどな!!

( というか、人にも服にも、朔が「かわいい」なんて言っているところを見たことがない。だからこそ驚いているのだが、今回は偶然レアケースに巡り合えたということだろう。呑気に笑い飛ばしてみたが、心のどこかに引っかかるものを感じつつ、着替えるために再び試着室に戻りカーテンを閉めた )


ーーーーーー


背後失礼いたします!
思わずぽろっとかわいいって言ってしまう朔くんにめちゃくちゃ萌えさせていただきました……ピアスを開けようとするのを必死に阻止するシーンも、感情論で説得する珍しい姿が見られてとっても良かったです!!
結局ピアスは開けられませんでしたが、この後もちょくちょくピアス開けたいな~とアピールする楓と断固拒否する朔くんのやりとりが続いていくんだろうなと思うと、これもこれでおいしいですね……(?)

さて、次の展開についてですが、
①このまま服を買った後にお話を締め、別のシチュエーションに切り替える
②服屋を出てそのまま別の買い物を楽しむ
のどちらが良いか希望はありますか?
私はどちらでも大歓迎ですのでお好きな方を選んでいただけると嬉しいです!


  • No.101 by 神谷 朔  2026-01-11 14:57:18 



( カーテンが閉まって、楓の姿が見えなくなった途端、さっきの自分の言葉が遅れて頭の中で反芻される。――かわいい。……なんで今その単語出た。似合ってる、でよかっただろ。いい服だな、で終わりだろ。考えるほど分からん。俺らしくない。自分の中でうまく着地しないまま、無意味にラックのハンガーを一つずつずらす。シャッ、シャッと軽い音。柔軟剤と新品の布の匂い。天井の暖かな色味のスポットライトが服の色をやたら綺麗に見せていて。誤魔化すみたいに、適当に漁っていたラックから、今度はグレーのカーディガンと楓が好きそうな色味のパーカーを引っ張り出す。……とりあえずこれも着せてみるか。さっきの空気を無かったことにしようと意識的にトーンを切り替え )

なぁ、それより他も試してみろよ。 せっかく来たんだから。
これとか。これ。

( 返事を待たずに、カーテンの隙間から選んだ服を2着差し入れる。いつもの、幼馴染の意見として )


ーーーーーー


もう何回でも言いますけど、楓くんが本当に可愛くて…。ただでさえ朔は楓くんに執着してる上に過保護(しかも無自覚)なのに、あんな可愛く一回転されたら、そりゃ頭の中「かわいい」で埋まるよなと。これからもどうぞぶんぶん振り回してください笑
それとおっしゃる通り、たぶんこの先も楓くんがちょいちょい「ピアス開けたいな~」って言って、その度に朔が即却下するという流れが見えますね。
で、万が一朔が折れる時が来たら絶対、評価の良い専門の店を探す→一緒に説明聞く→終わるまで横にいる、のフル同行は確実ですし、多分本人より緊張します。

次の展開についてですが、①のパターンでこのお話は区切って、別のシチュエーションに切り替えるのがいいかなと思いました。

それで、もしよければ次は、以前ご提案いただいた「コスプレ垢がバレる話」をやるのはどうでしょうか…?ご希望の展開やシチュエーションがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
もしくは、一旦日常の一コマを挟むのも全然アリだなと思っていて、一緒にだらだら映画を見たり、勉強したりするような、ゆるめの雰囲気でも大歓迎です。


  • No.102 by 鷹木 楓  2026-01-11 16:44:34 



はいはい~……お、これめっちゃいい!!

( カーテンの隙間から差し込まれた服を受け取り、まずはカーディガンから試着してみて。ちょうど今日着てきた白いロングTシャツの上から袖を通して、姿見で確認する。うん、好きな感じのシルエットだ。幼馴染にも見てもらうためにまたまたカーテンを開けて。なんだかファッションショーみたいというか……着せ替え人形にされてないか?と一瞬思ったが、悪い気分ではないので何も言わないでおいた )

( パーカーの試着も終え、どれも気に入ったので3着すべて購入することした。いい服が見つかりほくほくした気持ちでレジに向かう途中、ふと相手はなにも買わないのかと気になって )

朔はなにか欲しいもんないの?
さっき奢ってくれたお礼とバイト先凸ったお詫び……じゃないけど、俺のと一緒にお会計するから一着くらい好きなの選んでよ


ーーーーーー


まさかのフル同行!!保護者すぎて笑っちゃいました笑 かわいい……よくよく考えるとここまで過保護なのに深夜バイトを許してくれたのすごいですよね……楓が何も言わずに応募して面接行って受かって「俺深夜バイト始めるわ」と突然言い出した時の朔くんの反応が気になりすぎます笑


「コスプレ垢がバレる話」いいですね!ぜひやりたいです!

具体的には、高校生の時、いわゆる宅コスで自撮りをしてSNSに投稿することが密かな趣味だった楓
一応顔にモザイクやスタンプ加工を施してある状態で投稿していました(ネットリテラシー◎)
コスプレするのは男性キャラが多かったのですが、時には女性キャラになりきることも……
当時の衣装やウィッグは実家に封印している
という感じの設定です!

ですがどのような流れでバレることになるのかが少し難しいですね……
アカウントそのものが見つかってバレるのか、話の流れで昔のことを掘り出されて朔くんがすべて知っていることに気付くのか、証拠品(ウィッグやカラコン)が見つかってしまうのか……悩みどころですね……
何か案があれば教えていただけると助かります……!


  • No.103 by 神谷 朔  2026-01-11 19:16:10 



は?いいよ別に。返礼とか求めてないし。

( レジに向かいながら投げられた一言に面食らって、知らず知らずに歩く速度が緩む。「一緒に会計するから」「好きなの選んでよ」――その軽さに反して、胸の奥に変な引っかかり。好きでやったことだから詫びも礼も求めてないし、そもそも自分のために金使って欲しくない。当然拒否。……でもそこでふと“さっきの自分”を思い出す。楓の服を選んで、着せて、評価して。……全部俺主導だったな、と遅れて気付く。コイツの気遣いを無碍に扱うのも無粋か。ほんの数秒考えてから、少しだけ言い方を緩めて続けて )

……でもどうしても何かって言うなら、お前が選べ。俺に似合うやつ。
服以外の、小物系がいい。

( 服以外を指定した理由は、ただなんとなく、季節問わず身に着けておけるものがいいと思ったから。店内の照明に反射するリングやネックレスなどのアクセサリー類のコーナーを視界の端で捉え、視線で示しながら ) 

どうせなら、ファッションリーダー様のセンス見せてみろよ。


ーーーーーー


楓くんの設定について把握いたしました!
バレ方の案として思ったのが、「高校生の時点で、実は朔にバレていた」パターンです。例えばですが、

・高校生の頃、楓くんの家に遊びに行ったときに、たまたまコスプレ衣装やウィッグを発見
・ゲームやアニメ方面に疎い朔が「これ何のキャラだ?」って純粋に気になって検索
・画像検索やSNSを辿っていくうちに、楓くんっぽいアカウントに行き着く
・顔は隠れてるけど、体格・服・小物・背景とかで「あ、これ楓だな」って気付いてる
みたいな流れだと自然かなと思いました。
ただその時は、
・趣味だし言う必要ないか
・本人が隠してるなら触れない方がいいか
で、朔は黙っていた。
楓くん=「まさか知られてるとは思わなかった」
朔=「全部知ってるし見てたけど黙ってた」
の温度差も作れて面白そうだなと…!

シチュエーション案としては、
一緒にだらだらテレビ見てる時に、たまたま「大型コスプレイベント特集」みたいなのが流れる、っていう日常寄りの導入はどうかなと思ってます。
・番組で有名作品や人気キャラのコスプレ映像が映る
・朔が「あのキャラ、お前好きだったよな」みたいに何気なく振る
・楓くんは「そのことは朔に話したことないぞ…?」とうっすら疑問に思う
・でも朔の口ぶりがだんだん「ほら、前にお前が“やってたやつ”」みたいに具体的になっていって、「……なんでそこまで知ってるの?」ってなったところで、
高校の時に衣装を見つけて→検索して→アカウントまで辿り着いてたことが発覚
って流れです。この無自覚ストーカー怖いですね笑

もしイメージと違ったら別案も一緒に考えますので、遠慮なく言ってくださいね。


  • No.104 by 鷹木 楓  2026-01-11 20:25:16 



( ちらりとアクセサリーコーナーを見やる相手の視線を追って、やっぱりピアスか?と一瞬脳裏に浮かんだが、そんなことを言ったらまた怖い顔で理詰めされそうだから黙っておく。比較的手頃な値段で、朔に似合いそうなアクセサリーか……と真面目な顔をして探していると、ひとつのチェーンネックレスが目に留まって )

これとかどう?細すぎず太すぎずでかっこよくね?

( 手に持って広げると相手に見せびらかして。その直後、はたと気付く。そういえば、幼馴染がこういったアクセサリーをつけているところをあまり見たことがない。それに幼馴染相手にネックレスを贈るって、少しばかり、重い気が……。いろいろな考えが巡り、はたして本当に必要なのかどうか不安になってきて )

……でも、朔って普段はネックレスとかしないよな。他の物の方がいい?


ーーーーーー


とっくのとうにバレていた展開めちゃくちゃおもしろいです!!笑
あえて黙っていたのも朔くんの優しさだと思うのですが楓としては恥ずかしくて居た堪れないやつ……!

シチュエーションの提案もありがとうございます!すごく自然な流れでイメージ通りですので、ぜひそのような導入でやってみましょうー!(余談ですが、カラオケの楽曲予約のような感じで、次にやりたいシチュエーションをどんどん予約していけるのってなんだか良いですね笑)


  • No.105 by 神谷 朔  2026-01-12 04:45:39 



( 自ら頼んだとはいえ、こいつが何を選ぶのか、少しだけ変な期待が混じっているのも事実で、アクセサリーコーナーで真剣に吟味する様を隣で静観する。ベルトか、帽子か、キーホルダーか。暫くして、少し迷いが混じった表情を浮かべながら差し出されたネックレスを前に、意外とばかりに片眉を上げた。……確かに今までネックレスだのブレスレットだの、身につけたことがなかった。でも、だから何だ、という話でもある。楓の手の中で揺れるチェーンを見ていると、考えるより先に体が動いて )

ちょっと貸せ。

( 短くそう言って、勝手にネックレスを取ると、試着するために首の後ろに両手を回して留め具を探す。普段やらない動作に少しだけ手間取るものの何とか、かちり、と小さな音がした。そのまま姿見の前に立つ。チェーンが黒い服の上に落ちて、思ったより主張しない。邪魔じゃない。思ったより悪くない。というか、普通にアリだな、これ。無意識に鎖骨のあたりを指でなぞる。自分で選んでない分、見え方が新鮮で。……というか、楓が選んだ、ってだけで少し評価が甘くなってる気がするが、まぁそこは考えないことにする。数秒、黙って鏡を見つめてからネックレスを外すと、楓の手元にそっと戻して )

いや、これにする。
……案外ちゃんとしたの選ぶんだな。もっと変なの持ってくるかと思った。変にでかい十字架とか。カラフルなドクロとか。


ーーーーーー


ありがとうございます!そう言ってもらえて安心しました…!
それでなんですが、流れ的にここは一度「買い物を終えて店を出たあたり」で今のお話を締めてみようかなと。
(確かに、歌ってる間に次の曲がどんどん予約されてくシステムみたいですね笑)
そこから次のシチュエーションに切り替える形はどうかなと考えているのですが、いかがでしょうか…?


  • No.106 by 鷹木 楓  2026-01-12 07:37:30 



( 見込み通り、そのネックレスは幼馴染の首元をほどよく華やかにしてくれている。やっぱり似合う。というかこの男は基本的になんでも似合う。流石は俺の幼馴染!と勝手に誇らしい気持ちになって口角を上げていたが、姿見に釘付けになっている横顔を見ていると、なんだか妙に照れくさい気持ちになってきて。普段はアクセサリーなんて興味ないくせに俺が選んだネックレスには夢中になるって、なんというか……。うまく言語化できない感覚にむずむずしつつ、相手の失礼な発言にはすかさず言い返して )

いや俺のことなんだと思ってんの……俺だってちゃんと真面目に選ぶから!!

( 今時ドクロや十字架なんて中学生でも選ばないだろと呆れるが、それでも、ネックレスを気に入ってくれたことが素直に喜ばしくもあって、どちらの感情に舵を切ればいいのか分からず複雑そうな顔で唇を噛み締めて。返却されたネックレスをぎゅっと握り込み )

気に入ったんならちゃんと普段使いしろよ!!机の上に置いたまんまにしてたら許さん!!

( 感情の行き場を見失って、半ば八つ当たりのようにバシッと相手の背中を叩くと、レジの方へと歩き出して )


ーーーーーー


〆の流れについて、了解しました!
そろそろ頃合いだと思いますので、よろしければ次のレスで締めていただいて、私の方から新しいシチュエーションを始めたいと思います!

今回の服屋さんでの一コマも、ナチュラルにデートしていちゃいちゃしてるなぁ…(本人達は無自覚)とニッコリしながらやりとりさせていただきました!とても楽しかったです~!あらためてお付き合いいただきありがとうございました!次のお話も引き続きよろしくお願いいたします!!


  • No.107 by 神谷 朔  2026-01-12 16:49:08 



……っ……

( 背中を思い切り叩かれて一歩よろける。痛い。普通に痛い。そして声がデカい。店員の「いらっしゃいませぇ~」を上回る声量。しかもそのままレジの方に歩いてくし。なんなんだコイツ。小さく息を吐いてから、会計に向かった幼馴染の後に続く。無意識のうちに距離を詰めながら )

そんな雑に扱うわけないだろ。

( せっかく楓が選んだんだから。言われなくても大切にする。表情にこそ出さないものの、心無しか嬉しさの滲み出る足取りで店内の細い通路を歩く。というか、似合ってたのか?感想のひとつも寄越さなかったけど。……まぁ、「似合ってないからやめておけ」と言わないあたり、それなりの格好にはなっているんだろう。たぶん。きっと。――そして最終関門、レジ。極度の人見知りVSやたらテンションの高い店員。熱すぎる再戦に、ほんの僅かに口元を緩めた。 )

――……そういえばさ。さっきカフェで、なんであんなよそよそしかったの、お前。

( 店を出た直後、ふと思い出したように口を開く。……数秒後、その理由を聞いた俺は、腹が捩れる程笑うことになるのだった。 〆 )


ーーーーーー


早速締めさせていただきました!(この続きはご想像にお任せします…笑)
カフェバイト冷やかし、ピアス攻防戦、服屋さんでの一幕、こちらこそとても楽しかったです…!
本当にナチュラルにデートしてましたね。お互いにお互いの似合いそうなものを考えるっていうのがまた何とも…笑
きっとこのあとも、なんだかんだ夕飯の買い出しとか寄り道しつつ、一緒に帰るんだろうな~と勝手に想像しています。

次のシチュエーションも楽しみです!
引き続きよろしくお願いします…!


  • No.108 by 鷹木 楓  2026-01-12 17:29:42 



( とある休日の昼下がり。昼食で腹を満たした後、リビングのソファに体重を預けて何とは無しにテレビを見る。ちょうど情報番組が放送されていて、ニュースキャスターの安定感のある声を聞き流しながら退屈そうにあくびをした。そんな時、新しいコーナーに切り替わったのか『コスプレイベント特集~!』と明るい調子のナレーションが聞こえて、ビクッと背もたれから体を起こし、慌てて画面を二度見する。そこそこオタクである自分としては興味を惹かれる内容であるし、実際画面に映る人達はこぞって自分の好きな作品のキャラクターに扮していて、そのクオリティに興奮する気持ちもある。しかし、コスプレと聞くと思い返してしまう苦い記憶が───。過去のことを思い出して苦しい反面、どうしても興味を捨てきれず、画面を見て、壁を見て、画面を見て、床を見て、と挙動不審な動きを繰り返し )


ーーーーーー


素敵な締めをありがとうございます!!とてもかわいい終わり方でニコニコしちゃいました笑
こちらも新しいシチュエーションでロルを回してみました!どうぞよろしくお願いします~!(他に質問等なければ蹴可です!)


  • No.109 by 神谷 朔  2026-01-12 19:50:56 



( 昼食後。キッチンに立ち、ケトルが小さく音を立て始めるのを背に、棚からマグカップを二つ取り出す。ひとつは自分用、もうひとつはいつも楓が使っているやつ。窓からはカーテン越しの白い昼の光が差し込んでいて、テレビの音と湯の沸く気配だけがリビングに落ちている。 )

( 自分はコーヒー、苦いのが不得意な楓にはミルクたっぷりのカフェオレ。淹れ終えたカップを両手に持って戻り、何も言わずに楓の前のローテーブルにそっと置いてから、自分もソファに腰を下ろす。その位置は自然と肩が軽く触れるくらいの距離。画面ではいつの間にかコスプレイベントの特集に切り替わっていて、人混みと派手な衣装が映っている。少し背もたれに体を預け、低く息を吐いて )

へぇ。……でかいイベントだな、これ。

( 映像を眺めながら、高校時代に楓がひっそりコスプレを楽しんでいた事を思い出す。最近はあのアカウントの更新も止まっているが。……それにしてもこの特集が始まった頃から何故か挙動不審な隣の様子に気が散り、ちらっと横目で盗み見て )

……なぁ。さっきから思ってたけど、なにその、フクロウみたいな動き。


  • No.110 by 鷹木 楓  2026-01-12 22:49:04 



……いやっ、なんでもない!!
い、いいよな、コスプレ!!みんなクオリティ高えな~!!

( 幼馴染から指摘を受け、反射的に返事をしたがその声色はあからさまに動揺していて。落ち着くために用意してくれたカフェオレを飲もうとするもカップを持つ手が震えてしまう。……幼馴染とは長い付き合いだが、例の黒歴史のことを相手は知らないはず。故に挙動不審な動きをしてしまう理由も分からないだろうし、気味悪がられても無理はない。時すでに遅しかもしれないが、これ以上怪しまれないようにテレビ画面に注目して )

俺はコミケには行ったことあるけどコスプレイベントのことはよく知らないなぁ~!!
こんな感じなんだな~!!へぇ~!!

( 白々しくわざと大きめのリアクションを見せながら、"コスプレ文化に触れたことがない人"を演じてみる。露骨すぎて逆に不自然になっているのだが、本人は必死なので気付いていない )


  • No.111 by 神谷 朔  2026-01-13 16:50:00 



( カップに伸ばした楓の手が小さく震えているのに気づき、テレビから視線を外して手元を見る。マナーモードばりの振動。そのくせ声のボリュームは、いつにも増して大きい。というか、あんなにコスプレを楽しんでたやつでも、ああいうイベントには参加したことないんだな。……まぁ人見知りだし、そういうもんかと、それ以上幼馴染の不審な挙動には触れず、勝手に納得したように相槌を打って、すぐに視線を前に戻す )

ふーん。

( テレビ画面には、色とりどりの衣装に身を包んだ人たちが会場いっぱいに集まっている様子が映っていて。人気作品からマイナー作品まで幅広く、各々の好きなキャラに扮した参加者が次々に映し出され、そのたびテロップに作品名とキャラ名が流れる。手の込んだ小物、揺れる長いウィッグ、斜め上のシュールなコスプレ。その映像を何気なく目で追っていると、ふと見覚えのあるキャラクターが映った。人混みの中でポーズを決めるコスプレイヤーを眺めたまま、何食わぬ顔でカップに口をつけて一口飲んだあと、普段と変わらない調子でさらっと )

このキャラ、お前好きだったよな。高校の時。


  • No.112 by 鷹木 楓  2026-01-13 18:40:02 



( ひとまず納得したような相手の返事を聞いてホッと安心する。もう一度背もたれに寄りかかって、カップに口をつけた時───高校時代コスプレしたことがあるキャラクター(に扮した人)がテレビに映り、それを見た瞬間ごきゅっと大きな音を立ててカフェオレを飲み込んだ。……危うくむせるところだった。何も飲んでなかったら大声で叫んでいたかもしれない。あぶなかった。とんとん胸を叩きながらマグカップを机に置こうとした時、幼馴染のまさかの一言でドキッと心臓が跳ねて )

……え?……あ、うん!!好き好き!!

( 一瞬戸惑いの声が洩れたが、すぐに肯定して。確かに好きなアニメキャラだ。原作の漫画から追ってて作中での活躍もあってかっこよくて……確かに、大好きだが、それを朔に言った覚えがない。相手にはいろんな話を聞いてもらいすぎていて、正直どこまで好きな作品について話したのか曖昧である。でも、朔が言うならかつての自分が話したのだろう。俺の記憶が抜け落ちてるだけ、だよな。そう無理やり自分を納得させて )


  • No.113 by 神谷 朔  2026-01-13 19:30:08 



( 到底人体から発せられたとは思えないヘンテコな音が隣から聞こえた瞬間、再度ちらっと横を見る。なんだ今の。…あぁ、むせかけたのか。苦しげに胸を叩いているのも視界に入ってきたが、特に触れずに画面を見たまま。その後、妙な間のあとに「好き好き!!」と大きく肯定する声を聞いて、やっぱりそうだったよな、と別段驚いた様子もなく再びカップに口をつける。テレビには同じキャラに扮したコスプレイヤーの別カットが映っていて、武器や衣装のアップが抜かれているのを眺めながら )

だよな。あの頃、結構ハマってたっぽいし。

( わざとらしく少しだけ言葉を切ってから、"あたかも何かを知っている人"のような口振りで、思い出すみたいに続ける )

色は、この人が着てるのより暗めで。ウィッグも長いやつ。
……懐かしいな。


  • No.114 by 鷹木 楓  2026-01-13 20:12:11 



( 「あの頃」「ハマってた」「懐かしい」……まるで必死に隠してきた過去の黒歴史をすべて知っているかのような発言に、ゆっくりと相手の方へ首を動かして。さーっと血の気が引いていく感覚。もはや声すら出なかった。今すぐにでも立ち上がって逃げ出したい衝動に駆られるが、まだ、決定的な一言は出てきていない。コスプレ垢がバレていると断定されたわけではないはず。まだ誤魔化せる、はず! )

…………え?な、なんの話??

( 汗が噴き出して声が震えて、相手の目なんて見れず視線が右往左往して。動揺していることは明白だが、それでもめげずに、皆目見当がつきませんみたいな顔で白を切った。罪を犯したわけでもないのに、まるで事件の真相を見破られた犯人のような心境である。それくらい自分の中ではトップシークレットで、誰にも言わず墓まで持っていくつもりだった。それを、よりにもよって幼馴染に知られていたなんて、絶対に信じたくない。微かな希望にかけて、どうか見逃してくれ!!と心の中で祈って )


  • No.115 by 神谷 朔  2026-01-13 21:33:33 



( こちらから打ってみた軽いジャブが見事ヒットしたらしい。視線は合わないし、汗はかいてるし、分かり易すぎる。テレビで流れている明るいナレーションと歓声混じりのBGM、コスプレを楽しむ人々の賑やかな様子とは対照的に、ソファの上だけ空気がやけに静か。明らかに様子がおかしい幼馴染を尻目に、思わず笑ってしまいそうになるのをぐっと堪えて真顔をキープ。今さら誤魔化すんだ、という気持ちと、案の定だな、という気持ちが半々で湧く。手にしていたカップを音を立てずにテーブルに置いてから、逃がす気もない距離で、視線を逸らして泳ぐ目を追うように楓の顔を覗き込み )

……なんの話って。

( 声は低くもなく高くもなく、いつも通り穏やかなのに、続く言葉だけが妙に具体的で )

高校の時さ。
お前ん家で、それっぽいの見つけたことがあって。ベッドの下に衣装ケースあったろ。ウィッグと一緒に。


  • No.116 by 鷹木 楓  2026-01-13 23:22:25 



…………………………。


( 顔を覗き込まれて視線が絡み合う。相手は意地悪な顔でも怖い顔でもなく、本当にいつも通りの表情。それなのに核心をつくような言葉があまりにも恐ろしくて、もう黙り込むしかなかった。みるみると顔が赤くなり、俯いて視線から逃れようとする。全部、バレてた。今まで必死こいて隠そうとしていたことが恥ずかしくなって、挫けそうになったその時───いや待てよ、とハッとして。相手はただ「コスプレ衣装を見た」としか言っていない。つまり、自撮りアカウントのことはバレていないかもしれない……!まだまだ誤魔化しが利くことに気付き、わざとらしく手を打って )

…………ああ!!お、思い出した!!あれな!!あれは、その……衣装を買ったのはマジだけど、メイクとかよく分かんないし結局コスプレはしてない!!

( 嘘である。その衣装は何度も着たし、最終的にはスタンプで隠すというのにしっかりメイクも施していた。それでも、この言い訳には手応えを感じていて、これでやっと言い逃れることができると早くも解放されたような気分になっていて )


  • No.117 by 神谷 朔  2026-01-14 10:50:08 



( 必死に捻り出したらしい苦しい言い訳を、すぐには遮らず取り敢えず最後まで聞く。「衣装を買っただけ」「コスプレはしていない」――ああ、まだ粘るんだ。しぶとい。口元に浮かびかけた笑いを喉の奥に押し込み、顎に指先を添えて少し考える素振りをしてから、ゆっくりと一度だけ頷いてみせ )

……へぇ。そっか。
買っただけで、実際にはしてないんだ。

( 当時、楓の趣味についてはあえて黙っていた。何でも話してきたお喋りのこいつが隠していた時点で、触れられたくないことなんだろうと思ったし――それに、もし俺が“あのアカウント”まで辿り着いていたことが知れたら、きっと全部やめてしまう気がしたから。そんなことをぼんやりと思い出すが、今はただ、この状況を楽しんでいる自分もいる。あまりにもこいつの反応がおもろくて、もう少し泳がせてみるかと意地の悪い考えが浮かぶ。逃げ道を塞ぐみたいな距離のまま、雑談でもするみたいな調子で淡々とこちらの手札を小出しして )

それならさ。
赤いカラコンは何のために買ったの。


  • No.118 by 鷹木 楓  2026-01-14 15:12:38 




( 完璧な言い訳だと思ったのに、相手はまったく引き下がらない。なんでだよー……!!と内心悔しがり、相手の体を少し押し返して。続いた質問には、こいつやっぱり俺が自白するのを誘い出してないか……?とようやく気づき始め。ちらりと相手の顔色をうかがったが、ポーカーフェイスすぎて感情が読み取れない。でも絶対、面白がっていることは分かる。本当に何も知らなかったらここまで食い下がる理由がない。それならば、諦めるまで戦ってやろうじゃないか……と負けず嫌いに火がついて )

……そ、れも、コスプレ、しようと思って……実際にはつけてないけど!!……ね、だって俺、コンタクト怖いし……

( これだけは本当である。買ってみたはいいものの、普通のコンタクトですら眼科で1時間粘ってもつけられなかった自分が、ひとりでカラコンなんてつけられるはずがなく諦めた。どうせ顔を隠すし、目元だけ少し出したとしても加工で色を変えればいいだけだったし。───もし、この言い訳すら通用せず、コスプレをしていたことがバレたとしても、当時の「Kにゃん☆ @テスト期間中まじぴえん」というアカウント名がバレていない限りはまだ傷は浅い。……てかなんだこの名前。ほんの2、3年前の自分がつけた名前だがセンスどうなっているんだ。とにかく、まだまだ言い訳の余地はある。先ほどよりもどこか好戦的な心持ちで相手の反応を待って )



  • No.119 by 神谷 朔  2026-01-14 20:09:19 



( 押し返されても大して距離は変わらず、むしろソファの背もたれに片腕を回し、幼馴染のほうへ身を乗り出すように体勢を変える。……なるほど。「コスプレしたくて衣装諸々は準備した」けれど、あくまでそれは「買っただけ」で「実際にはしてない」で通すつもりか。あれだけカマをかければ流石に白状するだろうと思っていたが、意外と耐えている模様。俺がKにゃんの全てを把握して、ずっと見ていたとも知らずに。ここまで来ると、その往生際の悪さすら可笑しくて、同時に少しだけ可愛い。愉悦に浸るように僅かに口角を上げて )

あー……怖がりだもんな、お前。
一応準備してただけか、あれは。

( 肯定。理解者。……の顔をしたまま、じわじわと相手のテリトリーに踏み込んでいく。更に続ける内容は最早、“何かしら知っている人”でなければ出てこないような、確信めいたもので )

まぁ、スタンプで顔隠しとけば、カラコンしてるかどうかなんて分かんないしな。


  • No.120 by 鷹木 楓  2026-01-14 21:05:11 



そうそう、雰囲気コスだから俺は!!
───……ん?待って、なんでそれを……

( 無意識のうちに同調してしまったが、数秒経った後にアレ?と違和感を覚えて。自然な会話に紛れて、あっさりと、核心をつかれたような……。やはり、相手はコスプレをしていたこともアカウントのこともすべて知っていた。ついに疑惑が確信に変わると、落ち着いてきた鼓動がまた暴れ出し、茹でタコのようにみるみると顔が紅潮して )

……~~~っ朔!!!!やっぱり全部知ってるんでしょ!!!!

( たまらず大きな声で名前を叫ぶと、ぐわっと相手の肩を掴み、感情のままに激しく揺らして。やばいやばいやばい、幼馴染にKにゃん垢が特定されていた!コスプレも女装も年頃の恥ずかしいつぶやきも全部見られていた。よりにもよって人を揶揄うことが大好きな幼馴染に……!ピタッと動きが止まると、すっかり意気消沈した様子でよろよろと相手の胸板に頭を押し付けて )


…………身内に黒歴史バレるとか……人生、終わった……



  • No.121 by 神谷 朔  2026-01-14 22:11:52 



( 全てを理解した瞬間の幼馴染の取り乱しっぷりときたら、歴代最高傑作といっても過言ではない。…っ…くく、なんだその顔。おもろすぎる。さすがに耐えきれず、思わず顔を背けて、手の甲で口元を隠しながら小さく吹き出す。肩を掴まれてぐらぐら揺らされると、バランスを崩しそうになりながらもそのまま甘んじて受け止めて。そのうち勢いが止み、茹で蛸状態から一変、魂の抜けた額を押し付けられると、反射みたいに片手を楓の後頭部に回して、溜息とも笑いともつかない短い息を吐き )

……ッ……ん、知ってる。しばらく更新止まってるっぽいけど。
ハッシュタグ自撮り界隈、だっけ。

( 近所迷惑過ぎる大声とは対照的に、落ち着き払った穏やかな声で。胸の重さを感じたまま、預けられた頭頂部に軽く顎を乗せ )

この世の終わりみたいな顔すんなよ。
別に今さら引くようなもんでもないだろ。


  • No.122 by 鷹木 楓  2026-01-14 23:02:00 



( ついに笑いを堪えることすらしなくなった幼馴染の声が頭上から聞こえる。本性を現したな……。このどうしようもない感情をすべて相手にぶつけてやりたいが、かと言って相手が全部悪いわけではなく、俺が最初から隠そうとしなければ恥をかかずに済んだだけの話で。意地を張った結果、自分の首を絞める羽目になった。ダサすぎる。もうプライドはズタズタで、頭に手を置かれようが顎を置かれようが抵抗する気も起きず )

……今はもう卒業したんだよ……アカウントはなんかログインできなくてそのまま残ってるけどさ……

( 自撮り界隈とか生々しいワードを出すな!!と心の中でツッコみつつ、くぐもった声で返事して。コスプレを卒業した理由はいろいろあるが、実家を出て幼馴染と住むことになった時、自室があるとはいえコスプレ趣味が幼馴染にバレる可能性があったから、というのが一番の理由だ。しかしもう全部バレてしまったので何の意味もない。こんなのドン引きされるに決まっている……そう思っていたが、まさかの相手の一言に胸板に埋まっていた顔を少しだけ上げて、意外そうに目を見開き )

……え?引かねーの……?ふつう引くもんじゃないの……?



  • No.123 by 神谷 朔  2026-01-15 19:23:41 



( 不意に顔を上げた楓と目が合って、一瞬きょとんとしたような間が空く。……引く?何を今さら。高校の頃からずっと、こいつがこういう「好き」を必死に隠して、勝手に一人で恥ずかしがって、でも本当は誰より楽しそうにしてたのを知ってる。たまたまアカウントを見つけた時も、たまにアップされる写真を見てた時も、変だと思ったことなんて一度もなかった。抱いた感想といえば、ただ単純に、人生満喫してんなとか、可愛いなとか、それだけで。ゆるく首を傾けて、柔らかく双眸を細めながら )

引くわけないだろ、幼馴染がコスプレしてたくらいで。発想が飛躍しすぎ。
……防御力の低そうなスカートを履いてノリノリでポーズを決めていたとしても、引いたりしない。何なら更新されんの、楽しみにしてたし。

( 若干からかい混じりなのは、こいつの反応が面白い所為。何なら元々こんなふうに追い詰めるつもりもなかったのに、結果ここまで弄り倒してしまったのも、こいつの反応が面白い所為。後頭部に回していた手で、そのままぐしゃっと髪を撫で回しながら、くくっと喉の奥で笑って。けれどもうやってないと聞いて、どこか勿体ないような、変な感覚が胸に残った。額を軽くこつんと当てて、最後に本音をぽつりと )

てか、またやればいいのに。前のアカウントにログイン出来ないなら、新しいの作るとかしてさ。
ハッシュタグ、魔法少女Kにゃん。……結構似合ってた。


  • No.124 by 鷹木 楓  2026-01-15 20:29:52 



( 特殊な趣味をなんでもない顔で受け入れてもらえるとは思わず、恥ずかしくも嬉しくもあり複雑な心境で。引くどころか更新を楽しみにしていたと言われてしまえば何も言い返せず。身長177cmの女装を褒めてくる相手には嘘だろお前……とこちらが引いてしまう始末。思ったよりしっかりと監視されていたらしい。というかもはやファンの領域かもしれない。まさかこんな身近にKにゃんのファンがいたとは……とぱちぱち瞬きを繰り返していると、不意にその名前が飛び出し、慌てて両手で相手の口をおさえ )

ま、待て待て!!アカウントの名前を出すな!!禁句だからなそれ!!
それに新しいアカウント作ったら絶対見に来るだろ!!めちゃくちゃ嫌だッ!!

( 髪を撫でられ、額を合わせ、口元に手を添え……そんな普通に過ごしていればまず有り得ないような近すぎる距離感のことを気にする余裕はなく、ぶんぶんと首を横に振って活動再開を拒否して。コスプレへの興味がなくなったわけではないが、幼馴染がいる家で堂々と衣装を着てウィッグを被り自撮りをするなんて、そんな傍若無人にはなれない。無理無理!!と相手から離れようとして身じろいで )


  • No.125 by 神谷 朔  2026-01-15 21:59:53 



( 唐突に口を塞がれ、Kにゃん呼びを禁じられると、僅かに目を見開きながらも一旦黙ってご本人様の意向に耳を傾ける。それを受け入れるかどうかは別だが。しかし、無理無理と身じろぐ楓が距離を取ろうとした瞬間、特に深く考えたわけでもなく、反射的にその腰に軽く手を回してぐっと自分の方へ引き寄せる。止めるというより、元の位置に戻すみたいな感覚で。結果、さっきより近い。次いで人の口を押さえつけている両手を離させると、そのまま両手首を片手で一纏めに掴むようにして拘束。まるでペットを捕まえるような手つきで )

そりゃ新しい垢が開設されたらチェックするに決まってんだろ。
何だと思ってんの俺を。古参だぞ、古参。

( 困ったみたいに、でもどこか楽しそうに目尻を下げつつ、腰に置いたままの手でぽんぽんと軽く叩くようにして。逃げ足だけは無駄に速いんだよな、こいつ。昔からそうだ。恥ずかしくなるとすぐ逃げようとする。コスプレ趣味だって、本当はやりたいって顔に書いてるのに )

……やめたって聞いて、正直惜しいなって思った。
もう全部知ってるし、今さら恥ずかしがることもないって。俺の前では。


  • No.126 by 鷹木 楓  2026-01-15 22:51:17 



古参かどうかは知らんけど……そんなことより、距離近くね……!?

( 一気に近づいた距離感に思わず顔を逸らして、ようやく抗議し始める。手首の方は本気を出せば振り解けると思うが、腰に手を回されてしまったら相手が離してくれるまで逃げることは不可能だ。早々に諦め、大人しくじっとして。それでも反抗の意思を示すために視線はそっぽを向いたまま )

……さては、コスプレ再開しますって言うまで離さない気だな??

( 正直、まるで再開を待ち望むような言葉に気持ちが揺さぶられている自分がいて。しかし素直に流されてやるつもりもない。"俺の前では"って、朔の前だから恥ずかしいんだって言わなきゃ分からないのか。不特定多数に見られるよりも身内に見られる方がダメージが大きい。でも、Kにゃんを求める声があるなら応えたい気持ちもあって、心の中の天秤がどっちつかずに揺れ動く。そして、ちらりと幼馴染の顔を見た途端、一瞬だけ気持ちが傾き、無意識のまま口が滑って )

……女装は二度としないけど、それ以外なら、またやってみたいと思わなくもなくもなくもない……


  • No.127 by 神谷 朔  2026-01-16 10:33:02 



( ご名答。本音を吐くまで離すつもりはない。だから、いくら距離が近いと抗議されても、腰に回した腕も、まとめて掴んだ手首も緩めてやらない。むしろ逃げる気がないのをいいことに、腰に回した手にほんの少しだけ力を込めて密着を深めながら、片方だけ口角を上げる。テレビからは「次は人気レイヤーに突撃インタビュー!」なんて間の抜けた声が流れたあと、淡々と明るい商品CMに切り替わっていて。そんな雑音を他所に、そっぽを向く横顔をじっと眺めていたが――ぽろっと零れた歯切れの悪い弱音まじりの一言を聞いた途端、ぴたりと動きが止まって )

……なくもなくもなくもない……?
何だその言い方。ややこしい。

( 言葉をなぞるみたいに繰り返してから可笑しそうにふっと小さく息を漏らす。そんな言い方をしてる時点で、未練たらたらなのは丸わかりだけれども。顔を逸らしたままの楓に構わず、手首を押さえている片手はそのままに、腰に置いた手をゆっくり動かして、あやすように服の上から軽く撫で )

やりたいならやりたいって言えよ、はっきりと。いつもの無駄にデカい声で。
離すかどうかは……今の返事、もうちょいちゃんと聞いてから考えるわ。


  • No.128 by 鷹木 楓  2026-01-16 19:22:34 



……っあ、だから、あんまりそういう触り方すんなよ……!!

( 腰を撫でられると何故か妙な気分になり、むずむずとしてきて、ビクッと体が跳ねる。やばっ、今、変な声も出てしまったような……。口をおさえようにも手を動かせず、歯を食いしばって。目の前には相手の顔、体温、匂いがすぐそこにある。異様に近い距離感を意識し始めると、かーっと体温が上がり、やけになってその言葉を吐いてしまって )

……~~~っ、分かった!!そこまで言うならやってやるよ!!コスプレ!!
ただし朔がいない時に!!こっそり!!やるからな!!朔はアカウントの更新を待つだけ!!Kにゃんとの接触は禁止だ!!衣装を用意してきても絶対に着ないからな!!そういうファンサービスは行っておりませんッ!!

( 言い切るとゼァハァと肩で息をして、パーカーから覗く首筋まで真っ赤にしながら相手を睨んで。意地でもKにゃんの姿を出す気はない。相手のことだから衣装を持ってきて「着てみろよ」なんて言ってきそうなのでしっかり宣言しておく。 Kにゃんは画面の中だけの存在なので接触厳禁。お触り禁止。……今はめちゃくちゃ触られてるけど、Kにゃんとしてではなく楓としてなのでセーフ。いや全然セーフじゃないけど。激しい感情の浮き沈みに疲れてきて、正常な思考能力が落ちてきているみたいだ )


  • No.129 by 神谷 朔  2026-01-16 22:57:02 



( 矢継ぎ早に並べられる条件付き宣言と、マラソンでもしてきたみたいな荒い呼吸。必死すぎるだろ、と内心で突っ込みながらも、さっき一瞬だけ零れた楓の変な声が耳に残っていて。気づかないふりをするつもりだったのに、腰に添えていた手のひらが、意に反してぴくりと反応してしまう。……可愛い。赤くなって睨んでくる顔も、条件を並べて必死に線を引いてるのも、そのくせ結局やるところも、全部込みで。ほんと、いちいち反応が大きい。可愛い。抗議の声は当然華麗にスルーして、さっき跳ねたあたりを同じ調子で撫で続けながら )

条件多すぎ。俺がいない時って……そんな寂しいこと言うなよ。
カメラマンくらいやってやるのに。ハッシュタグ古参の幼馴染に撮ってもらいました、的な。

( 掴んでいた手首のほうは一旦素直に解放……と見せかけて、むしろ面白がるように、離れかけた指先をそのまま絡め取り、今度は指と指を組む形でしっかりと片手を捕まえる。拘束というより、繋ぎ止めるみたいな仕草。絡めた手を軽く引っ張って自分の胸元に寄せると、提示された条件など知ったことかとばかりに、こちらからも解放の条件を耳元で囁く )

……これじゃ離せないな。
衣装のリクエストを受け付けるっていうなら、離してやってもいいけど。


ーーーーーー


背後より失礼いたします。

楓くん流石に可愛すぎませんか…???
初手挙動不審から始まり、皆目見当つきませんみたいな顔(ここ本当に可愛い)で誤魔化そうとして、全てバレていることがバレて撃沈、最終的に丸め込まれちゃう流れが最高でした。触り方の指摘はするのになんやかんや離せとは言わないのも、朔を調子に乗らせる要因なんですよね…。笑
腹の探り合いみたいなやり取りも、距離感バグ気味ロルを回せたのも大満足で、とても楽しかったです!ありがとうございました!

またコスプレシリーズ、やりたいですね。
朔から楓くんへのリクエスト編(結局)、コスイベ参加編、などなど。

それと、「コスプレ垢がバレる話(もはやコスプレ垢がバレていることがバレる話…笑)」もそろそろ締めかな?と思うのですが、やり残したことなど特に無ければ、次は「体調不良で世話を焼く話」をやりたいなと考えております。
当初は朔が世話を焼く側のやり取りを想定していたのですが、頑張る楓くんも見たくなってしまって…。導入ロルは、こちらから回させていただきますので!

もし良ければ、お付き合いくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします…!


  • No.130 by 鷹木 楓  2026-01-17 01:23:02 



……っおま、俺がこんなに譲歩してやってるのに……!!

( 説得もむなしく聞き流されてしまい、さらに深く眉間にシワを寄せて。ようやく手首を解放されたと思ったら指が絡んで、なんだなんだと戸惑いながら相手の顔と繋がった手を交互に見て。カメラマンなんて任せられるわけがないし衣装のリクエストも絶対に聞きたくない。俺の趣味にどうしてそんなに協力的なんだ。相手の意図はよく分からないが、あらかた面白がっているだけだろうと決めつけて。そんな態度を取られてはこちらだって意地を張るしかなくなり )

べ、別に離してくれなくてもいいし!?
俺はこのまま過ごせるし~!?
逆に俺が朔を拘束してやるし~!?

( 朔が指定した衣装なんて絶対ロクなもんじゃない。それを着るくらいなら手を繋いだままでいる方がよっぽどマシだ。それに、離さないと言ったって限度はある。数十分もすれば飽きるだろう。そう腹を括ると、もぞもぞと体の向きを変え、相手を背もたれにして寄りかかって。自由になった片方の手でカップを掴み、もうすっかり冷めてしまったカフェオレを飲んで一息つく。そしてポケットからスマホを取り出すと、相手のことを放置してソシャゲを遊び始めるのだった 〆 )


ーーーーーー


たくさん褒めていただきありがとうございます!楓の可愛さが表現できていたのならなによりです!!
朔くんの持っている情報を小出しにする話術やぐっと距離を縮めてくるド攻め仕草も大変素晴らしく!最高でした!!コミカルで楽しいやりとりをありがとうございましたー!

コスプレシリーズの続編もぜひやりましょう~!楓は嫌々言いながらもおだてられると調子に乗るので、いつか朔くんの前でもコスプレしてくれると思います笑

次のシチュエーションも了解しました!
体調不良の朔くんを頑張って看病する楓、ぜひ見たいです!こちらこそよろしくお願いいたしますー!


  • No.131 by 神谷 朔  2026-01-17 14:24:25 



( 日曜日の朝。7時頃。スマホで設定した目覚ましは確かに鳴った。止めた記憶もある。でも、布団から起き上がるまでにどれくらいかかったのかは曖昧で、気付いた時にはやけに喉が渇いていた。瞼が重い。頭の奥がじんわり熱を持っている感覚がする。……まあ、寝不足と疲れだろ。この1週間、大学のレポートを纏めたり、塾長に頼まれて結局ラストまで残ったのが響いてるんだ。そう結論づけて、体の不調に気を留めないまま無理やりベッドから立ち上がると、カフェのバイトに向かうため身支度を始める。「休む」という選択肢は最初から頭にない。 )

( 寝汗を流すためにシャワーを浴びて、髪を整えて、いつも通りの服に袖を通して……それだけの動作なのにやけに時間がかかった。──頭がはっきりしないのは、きっとまだ目が覚めきっていないだけ。そう自分に言い聞かせながら、とりあえず目覚ましのコーヒーを淹れようとキッチンに立つ。そして、ドリップバッグを開けたところで、ふっと手が止まり……思考がかすみ、何をしようとしていたか一瞬だけ分からなくなって。軽く瞬きをしてから作業を再開する。頬の赤みにも気が付かないまま、独り言をぽつりと )

……まだ寝ぼけてんな。


ーーーーーー


想像力の膨らむ、めちゃくちゃ良い締めありがとうございます。
朔はおそらく数十分後もこの状態をキープしたまま、ゲーム中の楓くんを見守ることでしょう…笑

また、次の展開についてもご快諾くださりありがとうございます。
早速「体調不良の話」の導入ロルを回させていただきました。

それと一点ご報告なのですが、背後の都合により、本日は返信が出来ない可能性が高いです。申し訳ございません…!

そのほか特に擦り合わせ等なければ、こちらは蹴っていただいて大丈夫です◎
いつも楽しいやり取りをしてくださり、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします!


  • No.132 by 鷹木 楓  2026-01-17 18:41:37 



( その日は珍しく早い時間にパッと目が覚めた。不思議と目が冴えて、二度寝の誘惑すらも襲ってくる気配がない。夜更かしは日常茶飯事で生活リズムもぐちゃぐちゃだが、昼夜逆転が回り回って偶然早起きできるフェーズが訪れることがある。おそらく今日はそういう日。ずっと横になったままというのも我慢できず、起き上がって部屋を出ることにして )

……おはよー、朔
俺にもコーヒー作って!!

( 洗面所で顔を洗った後、軽く寝癖を直して、どうせ出かける予定はないしと着替えることもなく寝巻きのジャージのままリビングに向かう。キッチンにはコーヒーを淹れようとしている幼馴染の姿があり、背後から覗き込んで俺も俺もとねだる。その時、ふと触れた相手の背中から伝わる体温が、普段よりも高いような気がして、相手の横に移動して顔を覗き込む。心なしか頬が赤い。いつもは鈍感だが、幼馴染の不調にはしっかりと気付いたようで、心配そうに )

……朔、身体熱くない?熱測ろう

( そう言うや否や、体温計を持ってきて丁寧に電源までつけてから相手に差し出して )


  • No.133 by 神谷 朔  2026-01-18 18:39:34 



……あ、……おはよ。……珍しい、早起き。

( 不意に背後から聞こえた声に、反射で返事をしようとして口を開きかけ――そのまま一拍、間が空く。後ろから覗き込んでくる楓の気配を認識するのに、頭が少し遅れてついてくる感覚。ようやく焦点が合ったみたいに、ぼんやりとした挨拶を返す。いつもならもっと覇気のある声になるはずなのに、今日はやけに掠れていて、自分でも少し違和感があるのに深く考えない。俺にもコーヒー作って、という言葉に小さく頷きかけたところで、「熱くない?」と続いて、無意識に眉を寄せ )

いや、別に……――

( 大丈夫、と続けかけたところで体温計を差し出される。……大げさだな。けれど、楓がこういう時に引かないのは分かっているし、正直、押し問答をする気力もない。小さく息を吐いて面倒くさそうにそれを受け取ると、言われるがまま脇に挟み、壁に背をけて )

……どうせ寝起きで体温高いだけだろ。

( 電子音が鳴って、体温計を取り出す。表示を覗き込むと、「38.2℃」。ん……?一度見て、見間違いだろうかと目を逸らして、もう一度見て。その瞬間だけ、頭の奥がじわっと重くなった気がして、無意識にこめかみに指を当てる。数秒、言葉が出ず。……体温計をカウンターに伏せて置き、話を切り上げるみたいにコーヒーの準備に戻りながら )

……寝起きで体温高いだけだな。


  • No.134 by 鷹木 楓  2026-01-18 19:54:41 



……はあ?何度だったんだよ……って、38度!?!?思いっきり熱出してんじゃん!!

( あきらかに反応が鈍い相手を訝しげに眺めながら、こちらに見せることなくカウンターに置かれてしまった体温計を拾い上げ、表示を確認して。「38.2℃」……?めちゃくちゃ高熱じゃねーか!!と思わず大きな声が出る。寝起きというだけでこんな高い体温になるわけがない。れっきとした体調不良だ。自分の体のことなんだから本人が1番分かってるはずなのに、無理に誤魔化そうとする様子に心配と苛立ちが混ざり合い、相手の腕を引いてリビングに連れて行き )

コーヒーとかいいから!!ソファ座って!!
今日バイト?あぶねー、俺が起きてなかったらそのまま行くつもりだったでしょ!!

( 今日早起きできて心底よかったと思う。さもなければ熱を出した幼馴染をそのまま外出させるところだった。相手をソファに座らせて、下ろした前髪をかき分けて額に手を当てる。手のひらにじんわりと熱が伝わり、不安が募って。大きな声だと頭に響くことにようやく気付き、小声に切り替えて優しく語りかけて )

……とにかく、今日は休んで。病院行くなら俺も付き添うから



  • No.135 by 神谷 朔  2026-01-19 08:37:19 



( 気付けば、半ば引きずられるみたいにリビングまで強制連行されていて。ソファに座らされ、背中がクッションに沈んだ途端、ふっと力が抜けた。立っていた時は気を張っていたのか、座った途端にどっと重さが体にのしかかってきたようで、視界が一瞬滲む。額に当てられた手のひらからじんわり伝わる体温と、変な気遣って声のボリュームまで下げて、心配そうに覗き込んでくる楓に、内心では少しほっとしつつも、それを表に出すのはなんとなく癪で。……過保護すぎだし、そんな顔で見られるほどじゃない。無駄に強がりな一面が出て、ソファの肘掛けに手をつき )

……大げさ。バイトくらい余裕でいけるって。
たぶん壊れてんだろ、体温計が。

( そう言って立ち上がろうと腰を浮かせた、その瞬間だった。ぐらり、と視界が横に流れる。自分の体が自分のものじゃないみたいに、バランスの取り方が分からなくなって……結局立ち上がりきれずに、すとんとソファに崩れ戻ってしまった。こめかみの奥がずきんと脈打って、遅れて気持ち悪さと熱っぽさが一気に押し寄せてくる。さっきより悪化しているのは明白で、さすがに自分でも誤魔化しきれそうにない。……それまでの勢いはどこへやら、ソファに深く凭れかかりながら、観念したみたいに目を逸らし )

………、……さすがに今日は休むか……
でも、付き添いとか……楓まで予定潰す必要ない。この程度なら、寝てりゃ下がると思うし。


  • No.136 by 鷹木 楓  2026-01-19 18:59:18 



……ほら、大丈夫じゃないでしょ

( 立ち上がろうとしたが失敗してソファに逆戻りした相手を腕を組みながらじぃっと見据える。本当に頑固で困った。体温計が壊れているなんて通用しない言い訳をして、まともに立ち上がれないくせに、まだバイトに行く選択肢が残っていることが不思議でたまらない。真面目なのか意地になっているのか。俺なんて今すぐバイト先に電話して「同居人が体調不良で……」とか言って休みを取りたいくらいなのに。もしそうしたら何してんだと怒られそうだからやらないけど。相手はようやく体調不良を認めたが、未だ遠慮するような言葉に被せて )

今日は夜にバイト入ってるけど、それ以外は予定ないよ。
病院行かないにしても看病はさせてもらうからな!!

( そうビシッと宣言すると、落ち着きのない様子でキッチンに向かい、闇雲に冷蔵庫を漁る。まずは何か飲ませようとコップに水を入れる途中で、ふと思い出す。そういえば、看病なんてした経験がない。体調を崩すとすればいつも俺の方で、看病されてばかりで……次に何をすればいいのか全く分からず、とりあえず別室から持ってきたブランケットと一緒にリビングへ戻って。テーブルに水を置き、相手の膝の上にブランケットをかけて。そして、自信満々に宣言した手前少し躊躇したが、戸惑っている気持ちを吐露することにして )

…………でも俺、看病とかしたことないから勝手が分からん!!朔、なんか欲しいものとかないの?プリンとか。いやプリンって気分でもないか……。


  • No.137 by 神谷 朔  2026-01-19 20:17:02 



……ん、………ありがと。

( 腕を組んで見下ろされても、やたら勢いのある看病宣言を聞いても、言い返す気力はもうほとんど残っていなかった。視界の端で楓が慌ただしく動き回るのを、ソファに沈み込みながらぼんやりと追う。完全に“看病される側”の配置に収まってしまっている自分に少しだけ情けなさを覚えつつも……正直、幼馴染の善意は有り難い。――途中、ふと思い出したようにポケットに入れっぱなしだったスマホを探り当て、画面をつける。普段なら何とも思わない着信通知や時間表示がやけに眩しくて、思わず目を細めながら通話アプリを開き、カフェの番号をタップ。数秒後、繋がったのを確認すると、天井をぼーっと見上げたまま覇気のない声で )

……あ、すみません。今日朝から入ってる神谷ですけど……ちょっと、熱出ちゃって……。……はい。はい、申し訳ないです。……すみません、お願いします。

( それだけ言って通話を切り、スマホを握ったままゆっくりと息を吐き出して。力が抜けたように手を腹の上に落とす。バイトに行かない、という選択を口に出した途端、張っていたものが一気に緩んだ気がした。 )

( テーブルに水を置いてもらって、ブランケットを掛けられて。看病したことない、なんて不安そうに零す楓を見て、少しだけ口元を緩める。慌ててるくせに、一生懸命なところがいかにもで。俺的には、近くにこいつがいるだけで十分なんだけど。……初めての展開に戸惑っている幼馴染の声を聞いて少し悩んだあと、静かに口を開いて )

……別に、そんな張り切らなくてもいいけど……。
まぁ、強いて言うなら……バニラアイス系。希望。あとは……冷えピタ系。


  • No.138 by 鷹木 楓  2026-01-19 21:20:50 



よし、了解!!探してくる!!

( 相手の欲しいものが分かると二つ返事で了承して、さっそくキッチンに戻り冷凍庫を開けて。バニラアイスは……ちょっとお高めのカップアイスを見つけた。自分へのご褒美として買ったやつだけど、しょうがない、朔にあげてやろう。渋々といった様子でアイスを手に取るが、内心、こうして何かを譲ったり世話を焼いたりする自分が新鮮で、少し楽しくなっているのも事実。冷えピタがある場所は把握しておらず、リビングにある棚の引き出しという引き出しを開けまくり、ようやく発見。今のところ症状は発熱だけなので感染するような病気とは限らないが、念のためマスクもつけておいて、相手の元に戻り )

ハ○ゲンダッツ見つけたわ、食べる?

( あくまで偶然見つけましたよ、みたいな口ぶりでスプーンと一緒に差し出して。額に冷えピタを貼るため相手の正面に立ち、ソファに膝を乗せ、顔を近づけて。その時、ふと何か思いついたのか、真剣な眼差しで )

思ったんだけど、横になった方が楽じゃない?ベッド戻る?もし歩けないなら俺が運んでやろうか!?



  • No.139 by 神谷 朔  2026-01-19 23:39:59 



( ……これ以上熱が上がるようなら病院だな。さすがにそれは認める。でも、とりあえず様子見て、それで下がればそれでいいし……と、頭の奥で現実的な思考を巡らせつつ。文字通りドタバタしている音をBGMに、用意された水を飲み、我が子の“はじめてのおつかい”を見守る親の気持ちに浸りながら待つこと数分。「クエスト完了しました!」みたいな顔して差し出された、スプーンとアイスのカップを見て片眉を上げる。……見つけたってなんだ、見つけたって。ドラ◯エの世界観じゃあるまいし、そんなたまたま見つかるわけない。高級アイスが。買ってきたなら買ってきたって言うはずだし、恐らくこのアイスは冷凍庫の奥に大事にしまってあった楓のやつと特定。俺に気を遣わせないために、偶然見つけた風を装ってるんだろうな。バレバレ過ぎる優しい嘘に胸の奥が少しだけ温かくなり、僅かに目尻を下げて )

見つけたって、なんだそりゃ。
……でも、……まぁ、今度お礼する。

( そう言いながら受け取って、膝の上に乗せる。それから、冷えピタを貼られそうな気配に軽く顎を引いて身構えた直後、冷えピタを構えたまま「ベッド戻る?」と尋ねる声に、少しだけ視線を上へ。運んでやろうか、なんて冗談半分の提案に普段なら即ツッコむところだが、今日はその余裕がない。考えた末、楓の手から冷えピタを取り上げて自分で貼り付け、ブランケットを脇に寄せ、アイスのカップを片手に再び立ち上がろうとして )

……いや、近づくな。一人で戻れるし。うつったら面倒だから。
ただの疲れなのか、うつる系なのか、分からんけど。


  • No.140 by 鷹木 楓  2026-01-20 06:24:15 



そんなこと言って、またフラついて転んだりしたらこっちが困る!!

( 冷えピタを奪われて手持ち無沙汰になっていると、相手が言うことを聞かずに一人で立ち上がろうとするので、慌てて引き止めて脇の下に腕を通して体を支える。体格差もあって若干重く感じるが、こんなことで音を上げたらダサいだろと気合いを入れて、一緒に相手の部屋まで歩いて行って。なんとかベッドに座らせた頃には少し息が切れていて、己の非力さを実感した。おそらく日頃の運動不足も影響している。筋トレとか始めた方がいいかな……と考えつつ、相手にバレないように呼吸を整えて )

……じゃあ俺も部屋戻るけど、なんかあったら呼んで。ちゃんと寝るんだぞ!!

( 相手の言う通り必要以上の接触は避けた方がいいかと思い、ゆっくり寝かせてやろうとドアの方へ体を向けて部屋を出ようとして )


  • No.141 by 神谷 朔  2026-01-20 19:28:04 



……大丈夫だって言ってんのに。

( そう強がってはいるものの、立ち上がろうとした矢先、若干足がふらついた。自分ではまだ全然歩けるつもりだったのに、現実はそうでもなかったらしい。ちょっと悔しい。ちょっと恥ずかしい。結局そのまま支えられる形で部屋まで連行され、ベッドに座らされ。疲労感と熱がじわっと押し寄せてくる感覚に眉を潜めつつ、さっさと出ていこうとする背中をぼんやり見つめる。……そのまま大人しく見送って、寝るのが正解なんだろう。元々そうするつもりだったし。けれど、なぜか急に引き止めたくなった。体調を崩すことなんて滅多にないから余計に、かもしれない。自分でもよく分からない。無意識のまま、近くにあった楓の袖を軽くちょい、と掴んでしまって。掴んでから自分でも、あ、と思う。ダサ過ぎるなって。それでも手を離せない。――一度目を伏せて、短く息を整えてから、掠れ気味のちっさい声で )

待て。
……アイス食べたら、すぐ寝るから。
だからそれまでは……ちょっとだけ、そこにいろ。


  • No.142 by 鷹木 楓  2026-01-20 19:59:59 



……っふ、はいはい、俺がいないと寂しいんだ?しょうがないなー!!

( 袖を引かれる感覚と呼び止める声に振り返って、幼馴染の珍しい言動にニヤニヤと口角が上がっていく。"ひとりでできるもん!"なんて言っていたくせに(言ってない)いざ一人になると寂しがる子どものような仕草を揶揄いたくなって、ベッドの端に腰をかけて )

どーしたの、いつもと立場逆転しちゃってるけど。朔にも甘えたい願望とかあったんだなー!!かわいいとこあんじゃーん!!

( 相手に反論する気力が残っていないのをいいことに好き勝手言いながら、ブランケットの下にある相手の足あたりをぽんぽん叩いて。普段の仕返しとでもいうように小馬鹿にしていたが、相手の反応が怖くなってきたのかピタッと止まって、誤魔化すように共感の言葉を吐いて )

……ま、まあ気持ちは分からなくもないかな、風邪引いた時って心細いしな……?


  • No.143 by 神谷 朔  2026-01-20 21:18:03 



( 「立場逆転」だの「かわいい」だのと好き放題言われて。最後に付け足された言葉も、まるで俺が寂しがってるみたいな言い方で。静かに眉を寄せる。言い返したいのに、頭が重くて言葉がすぐ出てこない上、否定しきれないのが余計に腹立たしい。掴んでいた袖に少し力を込めて、せめてもの反抗にと )

……お前が体調崩したとき、覚えてろよ。
今日の分、倍にして返してやるから。

( 意味深にそう言いながらも、視線はちゃっかり楓に貰ったアイスのカップに落ちる。膝の上に置いて、外蓋を外してから、ビニールの内蓋の端をつまみ、ぺり、と――いかない。もう一度つまんで少し力を込めるが、指にうまく力が入らず、情けないほど動かなくて。無言でもう一度。……それでも開かない。数秒の沈黙のあと、むすっとした顔のまま )

……固い。無理。開けて。

( そっと楓の膝にカップを置く。ここぞとばかりに丸投げして )


  • No.144 by 鷹木 楓  2026-01-20 21:43:36 



( 脅しのような言葉にひぇ……と震えつつ、アイスを食べようとする相手を眺めて。頑張ってるんだから笑っちゃダメだと思いながらも、いつも器用になんでもこなす幼馴染が何もできなくなっている様子を見て、吹き出しそうになるのを必死に堪える。朔の気持ちが少し分かった気がする。不器用な人間って見てて面白いんだな。ついに諦めてこちらの膝に置かれたカップを手に取りながら、思わず呆れた声が出て )

子ども通り越して赤ちゃんみたい……
そうだ、ついでにあーんもしてあげよっかー?

( 軽々と内蓋のフィルムを剥がし、少し溶け出しているアイスをスプーンですくって、相手の口の前まで持っていきゆらゆらと揺らして。どうせ仕返しされるなら今日はとことんいじわるしてやろうという魂胆である )


  • No.145 by 神谷 朔  2026-01-20 22:04:34 



( ……赤ちゃんみたいって。人が弱ってる時に楽しんでるな、こいつ。ただ半分伏せた目で、目の前のスプーンを眺める。けれど次の瞬間、ふっと小さく息を吐いて、諦めとも開き直りともつかない声音で )

……じゃあ、遠慮なく。

( あっさりそう言って、わざとらしく口を開ける。躊躇いも照れも見せずに受け入れる態度は、どこか挑発的ですらあって。ひと口食べさせられたあと、軽く喉を鳴らして飲み込むと、熱で潤んだ瞳で楓を見据え、静かに言葉を重ね )

言い出したの、お前だからな。
途中でやめるとか無し。責任持って……最後まで。

( スプーンを持つ手元に視線を落としてから、また口を開けて待つ。そっちがその気なら、こちらも受けて立つとばかりに、完全に「してもらう側」の姿勢に居座る気らしく )


  • No.146 by 鷹木 楓  2026-01-20 22:47:38 



( どうせ冷えピタの時みたいにスプーンを奪って勝手にひとりで食べるだろう。そう思っていたのに、相手は躊躇いもなくぱくりとスプーンを咥えてしまった。想定外の反応に一瞬だけ体が硬直する。あーんされる側のくせになんだその堂々とした態度は……!普通もっと照れたりするだろ!こちらが弄ぶつもりが逆に弄ばれ、いとも簡単にペースを乱されてしまったことを不服に思いつつ、結局挑発に乗って )

……ぐ、……あぁ、やってやるよ!!最後まで残さず食べろよ!!

( 腰を浮かせてさらに相手の方へ近づき、開いている口にアイスを突っ込んでいく。早く終わらせたい気持ちもあるが、相手は病人なので、一回にすくう量は少なめに、ペースもゆっくりと。ちゃんと飲み込むまで待つのも忘れずに。勢いのわりにしっかりと配慮をしているようで。雛鳥に餌をあげるってこういうことかな、なんて思いつつ問いかけて )

……どう、美味い?


  • No.147 by 神谷 朔  2026-01-21 15:50:41 



( やっぱりな。引くに引けなくなった時の楓は分かりやすい。勢いだけで啖呵を切って、意地張って、ムキになって。昔からずっとそうだ。挑発に乗るって分かってて言った自覚はあるけど、こうも簡単に乗ってくるとは。……ほんとちょろいやつ。熱に浮かされた頭のまま、胸の奥で少しだけ、してやったり、みたいに思いつつ、差し出されたスプーンを素直に受け入れて口を閉じる。……冷たい甘さが喉を通って心地良い。なんだかんだ言いながら、ちゃんと飲み込むのを待ってから次を運んでくるのも、無駄に世話が細かいところも、全部ひっくるめて、いかにもこいつらしい。本日限定俺専属世話係の顔をじっと見つめながら、柔らかく目を細め )

……美味い。
お前が食べさせてくれるから、なおさら。

( からかうような口調の中に本音を滲ませて。完全に相手の性格を利用するつもりで、食べさせてもらって当然とばかりに、もう一度口を開ける。どうせ最後までやるって分かってるから遠慮はしない、って顔で )

ほら、次。早くよこせ。


  • No.148 by 鷹木 楓  2026-01-21 18:03:29 



ふ、ふーん……

( やけに素直なことを言う幼馴染の視線にドキッと胸が高鳴ったような気がして、慌てて目を逸らし。すると、突如頭の中に天使と悪魔が現れて口論をしだした。片や『待て待て、普段のいじわるな朔を忘れたのか?これも何かの罠かもしれないんだぞ』と絆されるのを引き止めようとして、片や『高熱を出している頭でそんな悪巧みするわけないだろ』と呑気に考えている。どっちが天使なのか悪魔なのかいまいちよく分からないが、俺はどちらかというと後者の味方。朔だってたまには素直になることもあるだろう。熱を出しているのなら尚更……盛り上がりを見せてきた頭の中の討論会は、早くよこせという相手の催促する声によってかき消されて。ハッと我に返ると、細かいことは忘れてあーん作業を繰り返すことにした )

───……はい、終わり

( ついに最後の一口を食べさせて、任務完了。最後まで食べ切れるほど食欲はあるようだし、後で昼食も作った方がいいかな。そんなことを考えながら空のカップとスプーンを適当なところに置き、スマホを取り出して暇つぶしモードに入りつつ、横目で相手を見て )

朔が寝るまでここにいてあげるからさ
ゆっくり休みなよ。……おやすみ


  • No.149 by 神谷 朔  2026-01-22 14:41:14 



──……ごちそうさま。

( 最後の一口まで食べさせてもらうと満足げに小さく息を吐き、空になったカップを見送る。あまり食欲は無かったはずなのに、楓に食べさせてもらいたいがために完食したのは此処だけの話。こんな機会滅多に無いし。与えられた状況は最大限使う主義だ。視界の端でスマホを構えた横顔を捉えて……ふと思い出したように視線を机の方へ移す。使い捨てマスクの箱。……病人本人が無防備でいるわけにもいかないし、何より近くに楓がいるわけで。そう思い立って、ブランケットを脇によけてからベッドの縁に手をつくと、少しふらつきながらのそっと立ち上がり、箱から一枚引き抜く。マスクをつけて、ゴムを耳に掛けて。それから立ったついでに、バイトに行くつもりで着ていた外着から部屋着に着替えようとクローゼットを開け、中から普段着ている部屋着を引っ張り出す。熱で頭がぼんやりしているのか、動作はやはりゆっくり。服を脱ぎ、脱いだやつは椅子の背もたれに雑に引っ掛ける。いつもならちゃんと片付けるのだが、今はそんな気力もなく。――着替え終わるとベッドに深く沈み込んで、その瞬間、どっと疲れが出たみたいに瞼が重くなる。枕に頬を埋めるようにしつつ )

ん。
……おやすみ。

( すぐ近くに楓のいる気配を感じながら、今度こそ静かに目を閉じた。 )


  • No.150 by 鷹木 楓  2026-01-22 20:48:17 



( 徐に立ち上がろうとする気配を感じ取り、スマホから顔を上げて。着替え始める相手を不安そうに見守る。その視線には、わざわざ着替えるなんてすごいな、と感心する気持ちも含まれていて。俺だったら面倒くさくてそのまま寝てしまうと思う。相変わらずの真面目さだ。そして、ベッドに戻ってきたかと思えば、ぷつっと電池が切れたように目を閉じた相手を見て、つい出来心でその頭をひと撫でして。少し汗ばんでいるがさらりとした髪の毛に指を通し、早く治りますように、なんて心の中で祈ってみて。……だんだんと、何してんだ俺、という気持ちになってきてスッと手を引っ込める。そして相手の肩までブランケットを掛けてやると、スマホに視線を戻して。しばらくして、隣から寝息が聞こえてくると、ほっと安堵の息を吐き。少ししか着てないしいっか、と椅子に掛けられた服をクローゼットに戻して。アイスのカップとスプーンを持つと、朔の部屋を後にした )

───……朔、入るよー。起きてる?

( 数時間後、昼過ぎ。ドアを数回ノックしてから、再び朔の部屋に入室して。相手が眠っている間、家事をしたり買い物をしたり、いろいろ動き回っていた。これから料理にも挑戦しようかとキッチンで準備をしていたのだが、相手に食欲があるのかどうか分からず、こうして聞きに来たというわけだ。ついでに熱も測ろうかと体温計も持ってきて、相手が眠るベッドに近づいて )

熱はどんな感じ?……うどん作ろうかと思うんだけど、食べれそう?


  • No.151 by 神谷 朔  2026-01-23 10:03:38 



( ノックと声で、深い眠りの底からうっすら意識が浮上する。すぐには目が開かなくて、眉をひそめたまま小さく喉を鳴らし。数秒遅れて、ようやく薄く片目を開ける。視界に入ってきたのは見慣れた天井と、ベッド脇に立つ楓の姿。まだ頭は重いし熱っぽさは残るものの、久々にぐっと寝たからか、さっきまでよりは多少マシな気もして。額に片手を遣り、ぬるくなった冷えピタを押さえつつ、楓の顔をぼんやり捉えながら )

…………、……うどん……食べる。

( 食欲はあるような、ないような。空腹感ははっきりしない。でも、さっきアイスは全部食べたし、何も受け付けない感じでもなくて。何より“楓が作る”というのが効いたのか、掠れた声でそれだけ答えてから、マットレスに手をついて怠い上体を起こす。体温計を受け取ってもそもそと脇に挟み、待つこと一分弱。ピピピと音が鳴り、表示を確認した結果──「37.9℃」。……微妙に下がった。少し寝ただけで下がったってことは、やはり疲れからくる発熱の可能性が高そうだな。油断はできないが。謎に得意気な表情を浮かべ、体温計に表示された数値を見せるように、楓の方に向けて差し出して )

さっきより下がった。


  • No.152 by 鷹木 楓  2026-01-23 17:58:31 



下がっ…………た、けど、そんなドヤ顔するほどじゃないって。しっかり高熱だからな!!

( 熱が下がったという一言に期待して体温計を確認するが、たった3度しか変化がなくて思わずズッコケそうになる。確かに下がったのは事実だが、素直に喜べるような体温ではなかった。夜になったらまた上がってくるかもしれないし警戒が必要そうだ。しかし、睡眠をとったからか先ほどよりも相手の顔色が良く見える気がする。それなら食べられるうちに食べさせようと意思を固めて )

すぐにうどん作ってくるから待ってて。
まだ眠かったら寝ててもいいから!!

( そう言い残してから、部屋を出てキッチンに向かう。料理スキル不要で簡単に作れるレシピを検索すると、早速実践。やることといえば、冷凍うどんをレンジで温めて、麺つゆをかけて、申し訳程度に刻みネギをのせるだけ。もう少し豪勢に具材を増やしたりアレンジしてみたかったが、余計なことをするのは失敗を招きそうなのでやめておいた。今は失敗してもリカバリーしてくれる幼馴染がいないからな。トレーにお椀と箸、それから替えの冷えピタをのせて、朔の部屋に戻って )

はーい、お待たせしましたー!!
シェフの気まぐれランチ、うどんでございまーす!!

( 店員っぽく声をかけながら相手に近づいていったが……さて、どう食べさせようか。アイスと違ってこぼしたら大変なことになりそうだからあーんはできないし、いやなんであーんが選択肢に入ってるんだ??とぐるぐる悩んで、とりあえず相手の膝の上にトレーを置いて自分で食べてもらうことにして。相手の額の冷えピタを貼り替えながら、さあお食べと視線だけで促して )


  • No.153 by 神谷 朔  2026-01-23 19:49:46 



( 遠ざかっていく足音を聞きながら再びベッドに横たわり、目を閉じたり開けたりを繰り返しながら天井を眺めてみる。眠るには微妙だし、起きて何かする気力もない、曖昧な時間。……暇だ。楓一人で大丈夫だろうか。ルームシェアして数ヶ月、あいつが料理してるのなんて見たことない。カップ麺くらいしか。……カップ麺……。うどん作るって、もしかしてど◯兵衛……。考えることと言えば看病係の心配で。そうしているうちに、ドアの開く音と元気な声が飛び込んでくる。シェフの気まぐれランチ、なんて楽しげな言い方に思わず笑みを零しながらゆっくり上体を起こして )

……シェフ、うるさ……。

( 小さくそう返しつつも、近づいてくるにつれてふわっと鼻に届く麺つゆの匂いに、さっきよりはっきりと空腹を自覚する。ど◯兵衛ではなく、正真正銘楓の手作りのやつだ。膝の上に置かれたトレーに視線を落とし、貼り替えられる冷えピタに大人しくされるがままになりながら、いただきます、と一言。それから一旦マスクを外し、箸を取って……取ったはいいが腕が重くてあまり力が入らない。なんということだ。うどんを持ち上げようとする手が少し震え、麺がつる、と器の中に戻ってしまう。思うようにいかず眉を寄せながらも、なんとか一口食べることに成功すると、温かさが喉を通る感覚にほっと肩の力が抜けて )

……うま。楓シェフ特製、滅多に味わえない奇跡のランチ。

( もう一口、と箸を動かす。けれど次の一口を取る手も、やっぱり危なっかしい )


  • No.154 by 鷹木 楓  2026-01-23 21:04:49 



うまい!?よかったー!!

( 味見をしていないので激マズの可能性が拭い切れていなかったが、相手の「うま」の声に安堵して思わず手を叩いて歓喜する。不器用な自分でも、うどんくらいなら作れるらしい。今後も事あるごとに作ってやろうかな……と密かに計画して、ふと、相手の手つきがおぼつかないことに気付く。箸すらまともに動かせないなんて思っているより重症なのかもしれない。麺を掴んだかと思えばつるっと滑り落ち、掴んで、滑り落ち、の繰り返しで、だんだんと見ていられなくなって )

……もぉ~しょうがないなぁ!!
貸して!!俺が箸持つから!!

( 相手から箸を取り上げて、結局食べさせてやることに。マスクを顎の下まで下げると、やけどしないようにしっかりと息を吹きかけ、相手の口まで持っていく。先ほどのアイスのこともあり、この際恥ずかしさなんて感じておらず、平然とした顔で )

俺もお腹空いたわー……朔が食べ終わったら自分の分も作らないと。

  • No.155 by 神谷 朔  2026-01-24 09:42:15 



( 箸を取り上げられて、若干不服そうな顔。別に一人で食えるのに。ちょっと腕が上がりにくかっただけで。けれど抵抗するほどの力もなく、そのまま楓の手元を目で追って。丁寧に冷まされた麺が近づいてくるのを見て、小さく息を吐いてから素直に口を開ける。……マジで育児されてるな。内心で苦笑しつつ、運ばれてきたうどんを啜り、ゆっくり飲み込んでから、冗談とも本気ともつかない声色でぼそりとひと言 )

それ、俺以外にやるなよ。

( 言ってから、自分でも何言ってんだって思ったのか、一瞬だけ視線を逸らす。それもこれも熱のせいだ、熱のせい。それから、今のあれを誤魔化すように、箸を取り返そうと重たい手を伸ばして )

……てか、このくらい一人で食えるし、お前も飯食ってこいよ。
夜バイト入ってんだろ?こっちはもういいから、バイトに備えて少し寝とけ。


  • No.156 by 鷹木 楓  2026-01-24 20:59:22 



( ぼそりと呟かれた言葉に瞬きを数回。他にやる相手なんていないのに、マジでどういう心配だよと小さく笑いつつ、箸を奪おうとする手をひょいっと避けて。今更強がっているみたいだが簡単に言うことを聞くわけにはいかない。もしお椀がひっくり返ったら俺が掃除しなくちゃいけないし。そして、許されるか分からないが一応聞いておこうと、麺を持ち上げながら )

……やっぱり朔ひとりにするの心配だしバイト休もうかなー、って思うんだけど、だめ?

( 問いかけるように語尾を上げたが、実はすでにバイト先には連絡済みで。もしかしたら行けなくなるかもしれません、みたいな曖昧な連絡になってしまって先輩には迷惑をかけたと思う。それでも幼馴染をひとりにするのは心苦しくて、出来るだけそばにいたかった。きっと俺が風邪を引いたら、朔も同じことをするだろうから。そして、相手の気持ちを揺さぶるように火照った顔を見つめて )


俺だったら寂しいもん、風邪引いてる時に家にひとりきりだったら。
だから俺も、朔をひとりにしたくない……


  • No.157 by 神谷 朔  2026-01-25 20:11:40 



( 箸を取り返そうと伸ばした手は、あっさり避けられて空を切る。仕方なく手を引っ込めて、観念したように小さく溜息。大人しく次の一口を待つかと楓の手元を眺めていたが――「バイト休もうかな」なんて声が聞こえた瞬間、眉がきゅっと寄る。……いやいやいや。成人済み男の看病のためにバイト休むとか、普通に考えておかしいだろ。熱も微妙に下がってきてるし。そう言い返すつもりだったのに。「ひとりにしたくない」なんて不安そうな声音が、熱の残る頭にやけに直接響いてきて、言葉が喉の奥で止まった。困ったみたいに視線を逸らし、唇を軽く噛んでから )

いや、迷惑かけんなよ、バイト先に。

( という、一応、形だけの抵抗。続けて何か言おうとして、結局何も出てこなくて。諦め半分に )

……けど、まあ……いるって言うなら勝手にしろ。
お前がいたほうが……そりゃ正直、楽ではあるし。

( 素っ気ない言い方のくせに、拒まない。むしろほんの少しだけ肩の力が抜けて、安心したように目を伏せる。それから楓の持つ箸と、その先のうどんにちらと視線をやってから、わざとらしく小さく口を開け )

おい、早く食わせろ。のびる。


  • No.158 by 鷹木 楓  2026-01-25 21:34:10 



……ま、朔がなんて言おうともう連絡入れてるんだけどな!!

( 想像通りの相手の言葉に、にやっと悪戯っぽく笑って言い返して。相手がどれだけ素っ気なく振る舞っても、不思議と傷つくことはない。相手なりの照れ隠しだと分かっているからだろうか。全く、素直にいてほしいって言えばいいのに。弟分の俺に甘えるのはやっぱり癪なのかもしれない。そう考えながら、催促する声にはいはい、と返事して、麺を口に運び )

一緒に暮らしてるんだからさ、こういう時は支え合っていこうよ。朔に頼ってもらえるのけっこー嬉しいから。

( 相手が素直にならないなら自分がなってやる、と言わんばかりに、静かに声を出して。支え合いといえど、いつも支えられているのは自分の方だし頼りないかもしれないが、少しだけでも背中に乗った荷物を預けてほしいと思っているのは事実。だって、幼馴染だし。そう思うくらいの情は当たり前に湧いていて )


ーーーーーー


背後失礼します!!
体調不良の朔くん、なかなか素直じゃないけど頼るところは頼ってくれて、いつもとは違った一面を見れたような気がします!
楓は散々イジってしまったので仕返しが怖いですね……笑

さて、そろそろ看病編を締めて次のお話に移りたいと思うのですがどうでしょうか?

提案なのですが個人的にやりたいお話がありまして……。
日常のワンシーン的なお話が多かったので、ここでちょっとしたスパイスとして、俗に言う「○○しないと出られない部屋」に閉じ込められてしまう2人の話をやってみたいなと!
番外編のような感じで、夢オチで定番ネタをやれたら面白そうだなと思いまして……!
(「〇〇」に入る内容は「ハグ」「キス」あたりで、もちろん規約の範囲内で!)

もしよろしければお付き合いいただけると嬉しいです……!!


  • No.159 by 神谷 朔  2026-01-26 18:33:44 



……マジか。

( まさかのもう連絡済み。悪びれもなく事後報告され言葉を失う。だったらさっきのやりとりはなんだったんだよ一体。……こういう所だけ妙に行動が早い。頼られるのが嬉しいだのと満足げに言葉を重ねる弟分の顔を見て、呆れたように息を吐いてから、運ばれてきたうどんを一口啜り、もぐもぐと噛む。……本人も無駄に乗り気だし、こうなったらとことん甘えてやるか。ゆっくり飲み下したあと、ふっと頬を緩めて )

支え合うとか生意気なこと言ってくれてるけど、俺が体調崩すのは、今回が最初で最後だから。
……だから、今日は特別な。


( ――数日後。あれからわりとすぐに解熱して、さすがにもう高熱は出ていない。今朝もいつも通り起きて、身支度を整えて、朝食の準備して。……体が軽いっていいな。健康に感謝。そんな日のバイト帰り、看病係をやりきった楓へのご褒美用にと、柄でもないが一応感謝のつもりで、とりあえずハーゲン◯ッツを大量購入して冷凍庫内を埋め尽くしてみた。バニラ、抹茶、クッキー&クリーム、期間限定っぽいやつまで雑多に詰め込まれていて。その現状に看病係が気が付いた時の反応を想像して、密かにほくそ笑んだ 〆 )


ーーーーーー


看病編、こちらもとても楽しかったです。
朔を可愛がって(?)いただいてありがとうございました。素直ではないですが、楓くんが自分のためにわざわざうどんまで作ってくれて、内心大歓喜だったと思います…笑
ということで、ひとまず看病のお話は〆させていただきました。

そして「○○しないと出られない部屋」、実は私もやってみたいなと思っていたシチュエーションでして…!
夢オチ番外編、大賛成です。ぜひぜひやりましょう。

内容についてですが、3つのお題をクリアしないと出られない感じにするのはどうでしょうか?(鬼)
最初は軽め(例:握手とか)、そこから段階踏んでハグ→最終的にキス、みたいに、徐々にレベルが上がっていく形式にするのはどうかな、と。
その方が楓くんと朔の反応も色々遊べそうで…笑
いかがでしょうか?


  • No.160 by 鷹木 楓  2026-01-26 20:13:43 




───……ん、んん……

( ふっと意識が浮上した後、すぐに違和感を覚えた。冷たくて硬い床の感触。……やば。俺、ベッドから落ちたのかな……。ぼんやりしながら瞼を開くと、真っ白な光が視界に飛び込んできて、思わず目を細める。朝日にしては眩しすぎる光。弾かれたように飛び起き、ぐるぐると視線を動かして周囲の状況を把握しようとする。まず、この空間は何処だ。確実に自室ではない。壁も床も真っ白で、ミニマリストを極めし者が住んでるみたいな、家具も何も無い部屋。窓が一つも見当たらず、あるのは白い扉と、その上に設置された何かが書かれた看板のようなもの。よく目を凝らして、そこに書かれた文字を読む。『握手しないと出られない部屋』……。───その瞬間、察知する。……こういうの、同人誌とかで見たことあるな、と。 )

……え、……さすがに、夢だよなぁ、これ……

( あまりにも現実感がなくて、焦ることすらできず後頭部を掻きながら呟く。もし夢だとすれば、自分に都合の良い展開になる可能性だってある。そう、例えば、一緒に閉じ込められた相手がさくらちゃんだったり…………。少しの期待を胸に、心なしか鼻の下を伸ばしながら後ろを振り返ってみると、幼馴染兼同居人である男がすやすやと眠っていて。ガクッと体がよろける。なんだよ!!お前かよ!!朔とさくらちゃん、名前は似てるけど!!そんなふうに心の中で騒ぎながらも、見慣れた顔でよかったと思う気持ちもあって。これで知らないおじさんとかだったらもっと嫌だったし。兎にも角にも、相手にも状況を分かってもらおうと肩を揺らして )

……朔!!呑気に寝てる場合じゃないって!!起きて!!


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アイス大量買いしてくれるの優しい~!優しすぎる!楓も絶対喜びますね!!素敵な〆をありがとうございました!

そしてシチュエーション案も賛成していただきありがとうございます!
要求レベルが上がっていく展開、いいですね!ぜひそれでいきましょう!
最初の方は余裕じゃん!とか言いながら楽々とクリアしていくのに、後半には濃厚な絡みを求められて困惑したり照れたりする2人、見たすぎますね……!

さっそく導入を回させていただきました!
今回もよろしくお願いいたしますー!(蹴可です!)



  • No.161 by 神谷 朔  2026-01-26 21:15:55 



( 雑に肩を揺すられる感覚と聞き馴染みあり過ぎるデカボイスに、ゆっくりと意識が浮上する。眉をひそめながら静かに瞼を持ち上げて。……白い。眩しい。見覚えのない光景。数秒ぼんやりと瞬きを繰り返してから、違和感に目を細めたまま上体を起こす。ひんやりとした床の感触、やけに反響する空気。それから、すぐそばの楓の顔と、真っ白な空間を順に見回して。……なるほど。状況はまだ分からないが、少なくとも自分の部屋ではないことだけは即座に理解する。寝癖のついた髪を軽くかき上げながら、落ち着いた声で )

……うるさい。起きた。揺らすな、頭痛くなる。

( 言いながら立ち上がり、部屋全体を見渡す。窓はなし、家具もなし、白い扉が一つ。自然とその上の看板に目が向いて、書かれている文字を読み取ると、一瞬だけ瞬きをしてから訝しそうに眉を寄せて。……握手しないと出られない部屋。ずいぶんとまあ、分かりやすいというか、悪趣味というか。楓の方をちら、と見てから、もう一度看板に視線を戻し )

「握手しないと出られない部屋」……だってさ。閉じ込められてるっぽいな、俺たち。
……で、ここから出る条件が“握手”。

( 状況を飲み込んだのか、飲み込めていないのか分からない微妙な間。……現実にしては無理があり過ぎる展開だし、どう考えても夢だな、これは。落ち着いた様子で顎に手をやり、改めて楓に向き直って。どうせ夢ならと躊躇なく片手を差し出し )

どうする?
一旦試してみるか?


  • No.162 by 鷹木 楓  2026-01-26 21:57:28 



ま、まあ、握手くらいだったら……

( 揺り起こした相手がすんなりと状況を把握していく様子に少し驚く。俺みたいなオタクならまだしも、朔はこういう部屋のことは詳しくないはずなのに。まあ、これが夢だとすれば目の前にいる幼馴染も俺が作り出した存在で、ちょっとくらいオタク文化に詳しくても違和感はない、か。無理やり納得しつつ、状況を整理する相手の言葉に頷いて。この際、幼馴染と握手をするなんて朝飯前である。何の抵抗感もなくこちらも手を差し出し、自分よりも少し大きい手を軽く握る。すると、扉の方からガチャッと鍵が開くような音が聞こえてきて )

……あ!!開いた!?

( やっぱり、指示通りに動いたら扉が開くシステムだ。既視感しかない。これで部屋の外に出たら夢から覚めるパターンだな、と展開まで予測できてしまう。用が済んだのですぐに手を離し、扉の方へ向かう。それにしても随分と簡単な要求だったな、と看板を見上げて。ものによっては想像すらもしたくないほど濃厚なスキンシップを求めてくる部屋だってあるのに。あっさりとしすぎていて、逆に不安感が募る。……まさか、ね。頭を振って嫌な予感を振り落としながらドアノブに手をかけ、幼馴染の方へ振り返り )

やけにあっさりしてたけど……もう出れるっぽい!!早く帰ろ!!


  • No.163 by 神谷 朔  2026-01-26 22:25:04 



?……ああ。

( よく分からん部屋に閉じ込められ、よく分からん条件を提示され、よく分からんままとりあえず試して何とか解錠に成功したらしい。なんつーか、変な部屋だったな。微かに残る温もりを確かめるように手をグーパーさせている間に、薄情にも夢の中のパートナーくんはさっさとドアノブに手をかけていて。続く急かすような声に、はいはいと付き従いながら先に進むと、そこに広がっていたのは出口――ではなく、さっきとまるで変わらない、真っ白な空間だった。光の加減も、白い壁も、床の感触も、空気の反響も同じ。ただ一つ違うのは、正面にある扉の上に設置された看板。拍子抜けしたように足を踏み出して看板を見上げ、楓の肩越しにその文字を読む。 )

『ハグしないと出られない部屋』

( 淡々と読み上げた直後、気まずい沈黙が流れる。……へぇ。さっきより条件が一段階上がってる。さすが夢。段取りがいい(?)。困惑よりも興味が勝り、それ以上に隣にいる楓の反応の方が少し楽しみで。横目で様子を窺ってから、口元にごく薄く笑みを浮かべて )

どうやら……まだ帰れないらしいな。


  • No.164 by 鷹木 楓  2026-01-26 23:19:12 



……うわぁぁ、このパターンか……ッ!!

( 扉を開けた先に待っていたのは、ついさっき閉じ込められていた部屋と全く同じ空間。何が起きたのか分からず数秒フリーズして、看板の文字を読み上げる相手の声が耳に入ると、ようやく意識が戻ってくる。そして文字通り頭を抱えて嘆いた。出たよ!!要求がエスカレートしていくやつね!!握手の次はハグで、おそらくその先はもっと凄いことを……そこまで考えて、いやいやと首を振る。こういうのは大体お色気展開になる前に夢から覚めるのがお決まりの流れなんだから!!大丈夫だ!!そう自分に言い聞かせてみても、なんだか妙に意識してしまって顔が熱くなってくる。朔とそういう感じになるのなんて考えられない。しかし何故か胸が高鳴ってドキドキが止まらない。なんだこれ!?吊り橋効果ってやつ!?───声を出さずに百面相をしていたが、たかがハグくらいで照れていてもしょうがないので、意を決して )

……よし。するぞ、ハグ!!

( バッと腕を広げてみたが、自分から抱きつきにいくわけでもなく、あくまで構えただけ。感情が昂った時なら平気でハグできるのだが、今はそんな気分でもない。いやでも、抱きつかれるのを待つって、それもそれで恥ずかしいような……。気がついてしまったが後には引けず、じっと相手の行動を待つ間にもみるみると顔が熱くなっていって )


  • No.165 by 神谷 朔  2026-01-27 09:05:06 




( “このパターン”……ってことは他にも何かあんのかこれ。どうやら俺の知らない世界を、楓パイセンはそれなりに履修しているらしい。だからそんな、覚悟決めました、みたいな顔を?両腕を広げて固まっている相手を見て、一瞬きょとんと瞬きをする。ただのハグひとつでここまで緊張するとは。少しだけ目を細めて、その場から一歩分距離を詰め )

そんな気合い入れるほどのことじゃないだろ。別に、取って食ったりしないし。
……てか、自分で「するぞ」とか言っといて待つ側なんだ。抱かれるの。

( からかうように言いながら真正面に立ち、自分よりもやや小さめな幼馴染を見下ろす形で覗き込む。……近くで見ると分かりやすく赤い顔してんな。今さら何を照れることがあるのか分からんけど。……まぁ夢だし。俺にとって都合よく作られた楓なら、こんなもんか。じっと見下ろしたまま、この状況を楽しむかのように口角を上げて。楓の反応をまじまじと観察し、わざとらしく勿体ぶってから、ようやく腕を伸ばす。ほっそい腰に片手を回してぐっと引き寄せれば、体格差の分だけ簡単に距離がなくなって。もう片手を背中へ。相手を包むように。でも意外と優しく抱き留めてから、耳元に近い位置で淡々と )

ほら、ハグ。……条件、これで満たしただろ。



  • No.166 by 鷹木 楓  2026-01-27 11:15:56 



( 相手は普通に話しているだけなのに、言葉のひとつひとつが引っかかって羞恥心を刺激していく。取って食う……?だ、抱かれる……!?いや、何を考えてるんだ俺は……。もう思春期を抜け出したはずなのに、中学生男児みたいな思考をしてしまって居た堪れなくなる。早く終わらせてほしいのに、視線を向けてくるだけで何もしない相手をじっと睨んで。この顔、面白がってるなこいつ。夢の中でくらい優しくしてくれてもいいのに、相変わらずの様子に辟易としながら。広げたままの腕が少し痺れてむずむずしてきた、そんな時、ようやく相手が動きを見せて。伸びてきた腕に腰と背中を支えられ、大きな体に全身を包み込まれるような感覚で )

……っ、耳元で喋るな……!!

( 耳元で囁かれた相手の声に意識を持っていかれて、逃げるように顔を背けて。それでも鍵が開くまでの辛抱だと耐えていたが、何十秒か待ってみても鍵が開く音が聞こえてこない。もしかして、俺からも抱きつかなくちゃいけないのか……?もうここまできたら四の五の言っていられない。ずっと広げていた腕を相手の背中に回して、えいっ!と抱きつくと、ガチャッと音が聞こえて。まったく、判定厳しすぎるだろこの部屋。やれやれと息を吐きつつ、これで部屋から出られるぞと扉の方を見て、ふと考える。この先に進んだら、次は……。握手やハグとは比にならないほどの条件が書かれた看板が待ち受けているかもしれない。そう思うとゾッとして、おそるおそる相手の顔を見上げ )

……ねえ、朔も気付いてると思うけど、これって夢なんだよな?それなら、目が覚めるまでこのまま待つ方がいいんじゃね?次の部屋に行ったら何を要求されるか分かんないし……



  • No.167 by 神谷 朔  2026-01-27 14:39:48 



( 楓を腕に抱いて数十秒。扉の方を注視してみるが何の変化も起きていないようだ。……変だな。ハグ認定されてないのか?もっと力入れないと駄目、とか。いやでもハグって軽い挨拶みたいなもんなのに?そう思って一応腕に力を込めて抱き寄せるが、それでもやはり違うらしい。するとその時、俺にされるがままのかかし状態を貫いていた楓の方からぎゅっと抱き返される感覚があって、同時に無機質な解錠音が殺風景な室内に響いた。……なるほど。片方だけじゃダメで、ちゃんと抱き合う必要があったと。それから、見上げてくる視線と、不安を誤魔化すような提案を聞いて、ふ、と小さく息を漏らす。やっぱり怖くなってきたか。怖気付いた様子の幼馴染とは対照的に、なんとも言えない愉快さが込み上げてきて、ハグは解きながらも片手はまだ楓の腰のあたりに残したまま、口元にうっすら笑みを浮かべ )

……さっきからずっと思ってたけどさ。お前、「このパターン」って言ってたよな。何回か、こういう空間に閉じ込められた経験でもあるわけ?
やたらビビってるし。……次に何要求されるか、もう大体あたりついてんじゃないの。

( 楓の腰から手を離す代わりに、すぐ手首の方を掴んで扉の方へ一歩引っ張る。それもこれも、こいつがビビり散らかしてる顔を見るためだ。怖がっているのを分かっていながら、あえて意地悪っぽく笑って )

でもさ、夢なら別にいいだろ。もしかしたらこれでクリアかもしれないし。
それに、仮に何要求されようが、目ぇ覚めたら全部なかったことだ。


  • No.168 by 鷹木 楓  2026-01-27 18:46:16 




は、初めてだけど!!でもそれなりに仕組みは知ってるっていうかなんというか……

( 幼馴染にはオタク趣味もコスプレ垢も何もかも知られているが、同人誌でよくあるネタでぇ……と声を大にして説明できるはずもなく、もごもごと口籠る。すると、話を聞かず先に進もうとする相手に手首を引っ張られて。……確かに、これは夢だけど。夢の中だとしても、記憶に残るかもしれないし、目が覚めた後に気まずくなるのは嫌だ。でも、相手が言うようにこの部屋で終わりかもしれない。うじうじと悩みに悩んだが、これ以上説得しようにも相手に口で勝てる気がせず、結局流されて )

…………わ、分かったよ……行けばいいんだろ行けば……!!

( ぐっと悔しげに喉の奥から低い声を絞り出しながら、相手を連れて扉を開けた。───その先には、真っ白な部屋と扉と看板。もはや見慣れた光景。二度あることは三度あるというのは本当らしい。目を凝らして看板の文字を読む。……『キスしないと出られない部屋』。分かっていた、分かっていたが、どうしても絶望感に襲われて。キスくらい、相手からしたら大したことないかもしれないが、俺にとっては一大事だ。何せ初めてなんだぞ。ファーストキスの相手が夢の中の幼馴染なんて終わってる。終わりすぎている。絶望とほんの少しの照れが入り混じった複雑な表情で、ただ押し黙って看板を見上げることしかできず )


  • No.169 by 神谷 朔  2026-01-28 11:11:56 



( 半ばヤケになって扉を開けたオタク先輩の後に続く。そして、扉の先に白い景色が広がっているのを視認するなり、あ、まだ何かあるな、と察し。更に新たな看板の文字を読んだ瞬間、目を細める。……キス。握手、ハグときて、クリアじゃなければ、まぁこうなるだろうとは思ってた。というか、ここまで来たらもう驚きも薄い。ちらっと隣を見てみると、顔を真っ赤にして固まっている楓。……ああ、絶望と混乱と羞恥が全部乗ってる(笑)。こいつが何考えてるのかは大方想像がつく。ファーストキスの相手が男、しかも俺、っていうのが不服なんだろう。あとは、さくらちゃんが良かったーとか、多分そんなところ。……こいつが本気で嫌がることはしたくないが、少しおちょくってやるかくらいの軽い気持ちで静かに口を開き )

……クリアじゃなかったっぽいな。
で、次の条件はキス。

( あたかも納得しているかのような口調で距離を詰め、さっきハグしたときと同じように、片手を楓の腰に回して強めに引き寄せて。それから指先で顎に軽く触れ、ほんの少しだけ上を向かせる。……わざとだ。実際にするつもりはない。さすがにお互いダメージでかい。まずはどれくらい取り乱すか見てやろう、くらいの魂胆で。内心では可笑しくて仕方ないのを、顔には出さないようにしながら続ける )

さっさと終わらせようぜ。……ほら。目、閉じろ。


  • No.170 by 鷹木 楓  2026-01-28 12:41:15 




( 抵抗する間もなくクイッと顎を動かされ、相手の顔が接近して。少女漫画顔負けのスマートな仕草に惚れ惚れする余裕すらなくて、どうにかして回避できないかと目を泳がせて。なんでこんなに平気な顔してキスしようとしてくるんだ。パニックになってる自分がばかみたいじゃないか。とにかく今は目を合わせてはいけない気がして、ふらふらと視線を逸らし、その先にあった看板を今一度よく読んでみる。すると、ある事に気が付いた。キスという文字を見ただけで唇同士の接触を想像してしまったが、看板の記述には場所の指定なんてなかった。つまり、唇にキスをする必要なんてないということだ!!ようやく逃げ道を見つけ出し、手のひらで自分の口元をガードしながら )

……っ、おい、待て待て!!
なんで口にしようとするんだよ!?別にそこじゃなくてもいいから!!

( さすがに初キスを奪われるのは勘弁してほしい。この唇はいつか現れる運命のひとに捧げるって決めてるんだよ……なんて心の中で純情ぶりつつ、実際はただ恥ずかしいだけで。ハグの時みたいに、やっぱり唇にしないと開きませ~ん!みたいないじわる展開はないよな、さすがに。不安は拭えないが、とりあえずやるしかないと自分の前髪をかき上げて、ぎゅっと目をつぶり )

せめておでこ!!それかほっぺた!!
……やるなら一思いに、やってくれ!!


  • No.171 by 神谷 朔  2026-01-28 14:04:31 



( 手のひらで口元をガードしながら、必死に「おでこかほっぺた!!」という命乞いみたいな提案をする様を見下ろして、思わず小さく鼻で笑う。……いや、誰も“唇にする”なんて言ってないんだけど。勝手に想像して、勝手に追い込まれて、勝手に照れて。相変わらず一人で忙しいやつだな。というかさっきから全部受け身じゃねぇかこいつ。ハグの時もそうだったけど、偉そうな口きいてくるくせに、最終的に「やってくれ」って差し出してくるのがいちいち可愛い。ア ホっぽくて。腰に回していた手はそのままに、顎に添えていた指先を離し、代わりに手のひらで楓の後頭部を軽く支えて )

……誰も口にするなんて言ってねぇだろ。変な想像するな。

( 楓の額に自分の額が触れるか触れないかくらいの距離で。目を閉じたまま固まっている情けない顔を間近で眺めてやろうと、わざとゆっくりと動きを止める。……ほんと、抵抗もしないで受け身に回るとは。ハグ部屋理論でいけば、お前からもしないといけない可能性があるのに。口元にうっすら笑みを浮かべて )

そんな力入れなくてもいい。 ……あとそのキス待ち顔やめろ。やりにくいから。

( 文句をつけてから、ようやく、額に――ほんの一瞬触れる程度の“キス”。音も残らないほどあっさりと。続けて頬に。そして、首筋に。軽く。今出来うる限りのキスというキスを落としていく。それからすぐに手を離して距離を取り、何事もなかったみたいに扉の方へ視線を向けて )

さ、これでどうだ。


  • No.172 by 鷹木 楓  2026-01-28 15:27:15 




( そりゃキス待ち顔にもなるだろ、実際に待ってるんだから。そう心の中で反論していると、額に何かが触れた感覚がして、息を張り詰める。この一回だけで終わりかと思いきや、余韻を楽しむかのように頬にも首筋にもキスの小雨が降ってきて。え、いや、多くね!?思わずカッと目を見開いて。体が沸騰しそうなほど熱い。首筋に唇が触れた時にはびくりと肩が震え、小さく開いた口の隙間から息が漏れた。絶対余計だったよな、今のキス。それでも、不思議と嫌悪感は湧いてこない。気が済んだのか離れていく相手に何か言ってやろうかと思ったが、言葉が出てこなくて、キスを落とされた首筋にそっと手を当てて。そんな自分自身に困惑して眉間の皺を深めながら、相手と同じく扉の方を見る。しかし、悲しいかな、解錠の音は聞こえてこなかった )

…………やっぱり俺もやらなきゃだめ、か……
……よし。朔、手貸して!!

( いまいち融通が効かない部屋の仕組みに苛立ちつつ、今やられたことを相手に仕返すのも照れてしまって出来そうにない。今はできるだけ顔を見たくない。それならば、と相手の手を引っ張って口元に寄せると、勢い任せにキスを落とした。唇を離した瞬間わざとらしくリップ音が鳴ってしまい、気恥ずかしさが限界突破。バッ!と手を離し、ガバッ!と自分の顔を腕で覆い隠して。……しかし、まだ鍵は開かないようで )

……は!?これでも開かないの!?
もぉー!!どうしたらいいんだよー……


  • No.173 by 神谷 朔  2026-01-30 14:59:01 



( あれだけしたにも関わらず、扉はうんともすんとも反応しない。額も頬も首も違うってわけか。扉に目を向けたまま思考を巡らせていると、不意に手を引かれて。直後手の甲に落とされたキスと、やたらはっきり鳴ったリップ音に、一瞬呆気にとられたように目を数回瞬かせる。……え、なに。今、こいつから来た?完全に想定外で、心臓が無駄に跳ねたのが腹立たしい。顔を覆ってわたわたしてる様子を横目に見ながら、ふと胸の奥がちくりとする。──こいつ、他の誰かにもこういうことする日が来るんだろうか。想像した途端、理由の分からないもやもやが湧いてきて、無意識に眉をひそめる。……いや、来るかどうかなんて分かんねぇけど。なんで俺がそんなこと考えてんだ。自覚のない独占欲めいた謎思考を頭から追い出し、代わりにいつもの調子で )

……“ちゃんと”やらないとダメなのかもな。やっぱ。

( 顔を隠している楓の腕を軽く掴んで退けさせ、少し距離を詰める。するのか、しないのか。こいつがどんな答えを出すのか普通に興味があって、目の前の照れた顔をじっと覗き込む。するつもりはない。お互いダメージでかい。……って、そう思ってはいた。さっきまでは。けど、なんか、夢だし。別にそれほど悪くはない気がしてきていて。ただし、更に悪質な次の部屋が存在する可能性についてはこの際考えないとする。顎に片手を添え、親指の腹で小さな唇を撫でながら、適当な理屈をさも当然みたいな顔で言ってのけ )

手にキス出来るなら口もいけるって。同じ皮膚。素材一緒。
……試す?それとも、他の方法探す?どうする、楓。


  • No.174 by 鷹木 楓  2026-01-30 19:11:07 



なんだその訳わかんない理論……!!

( 一緒な訳あるか!!といつもの大声でツッコもうとしても、唇を撫でられると全意識がそこに集中して何も考えられなくなる。やめろやめろ、俺のかわいい唇をいじめるな……!!恥ずかしくて視界が潤んでくるが、視線だけでも反抗しようとギッと相手を睨んで。何十年も見てきた顔。この顔に迫られたとしても今更照れることはない、と……そう思えたらよかった。俺に選択を委ねてくるのも腹立たしい。どうせ俺は抵抗できないんだからさっさと終わらせてくれたらいいのに。俺の意見を尊重する優しさに見せかけて、実際は困らせたいだけなんだろう。やられてばかりも癪で、なんだか無性に仕返しがしたくなって。情けなく声を震わせながらも相手の首の後ろに手を回し、グイッと引き寄せて )

……朔の方こそどうなの?俺とキ、キスなんて嫌じゃない?

( 額が触れるか触れないかぎりぎりのところまで距離を縮め、問いかける。もちろん恥ずかしくて目なんて見つめられない。しかし、大胆な行動を取ったら意表を突くことができるような気がして。ちょっとでも仕返しになればいいなという思いと、単純に相手の気持ちが気になるというのもある。異様に距離を詰めてくるのは俺を揶揄うためだとして、朔は、俺との接触をどう思っているのか。これで実はめちゃくちゃ嫌でしたとか言われたらショックだな、と内心不安に思いつつ )



  • No.175 by 神谷 朔  2026-01-30 21:27:21 



( 何の前触れもなく首の後ろに手を回されると、完全に虚を突かれて僅かに目を見開く。……はは、珍しい。今度はそっちから来るのか。やられっぱなしで終わるつもりはない、と。いきなり額が触れそうな距離まで引き寄せられて、逃げ場もないまま投げられた問いに、思わず、くく、と吐息混じりの低い笑い声を漏らす。嫌じゃないか、なんて。大胆な行動に出たわりに、目だけは頑なに合わないのがいかにも楓らしい。ただ、思惑通り調子を狂わされたのは事実で、愉しそうに口元を歪めて )

俺は別に、楓となら平気。

( 迷いはない。あまりにもあっさりとした口調でそう言ってから、わざと少しだけ間を置きつつ、両腕を楓の背に回して抱き留める。……初めてがどうとか一応気にしてやってたけど、今ここで、こいつがこんな顔して俺を引き寄せてきたって事実の方が大事で。仕返しのつもりだったのかもしれないが、それならこちらも流れに乗るまでだ。尚も目を逸らし続ける楓の目元に挑戦的な視線を向けながら、鼻先同士を軽く触れ合わせ )

……それで?お前はどうすんの。
さっきみたいに、俺に「やってくれ」って言う?


  • No.176 by 鷹木 楓  2026-01-30 22:32:18 



( 相手のさらっとした回答にへ?と小さく声が漏れる。平気?平気って言ったのか、この男。いやそりゃあ、俺だって朔が相手なら平気だけど。気まずさはあれど、知らない誰かより幼馴染の方がよっぽどマシ。相手も同じような気持ちなんだろうが、実際にはっきり言われると照れるもので。無意識のうちに離れようとしていた体を抱き留められて、いよいよ最後の選択が迫る。顔が近い。鼻息とか、かかってないかな。キモがられたらどうしよう。幼馴染相手にそんなこと考えなくてもいいはずが、どうしても意識してしまって。このまま目を閉じて身を委ねたら、きっと楽なんだろう。でも、本当にそれでいいのか。ずっと受け身でいいのだろうか。よくよく考えたら、キスなんて簡単なことなんじゃないか?目の前にある唇に自分の唇を合わせればいいだけ。それくらい、できるはず。相手に抱きつく力を少し強めて。よし、男を見せろ、鷹木 楓……!! )

…………っ、……~~っ!!

( ぷるぷる小刻みに震えたまま、唇を尖らせて相手に近づこうとするも、あと数ミリの距離が届かず。ほんの少し顔を動かしたらキスできるのに。透明な壁に遮られているような感覚。相手に対しての嫌悪というより、ただの緊張と羞恥心で今にも爆発しそうになっていて )



  • No.177 by 神谷 朔  2026-01-31 07:54:51 



( あと数ミリ。届かないまま屈辱と羞恥に震えている唇を見下ろして、堪らず喉の奥で息を詰める。……反則だろ、その顔。幼馴染ごときに変な感情が湧きそうになる。スマホがあったら確実に保存案件なのに、夢なのが惜しい。俺相手にこんな必死な、愉快極まりないキス待ち顔、現実じゃ絶対見れないし。一生ネタにして擦るやつ。──視界の端に映るのは、どこまでも白い壁と床。音も温度もない。感情なんて存在しないみたいな無機質な空間。なのに、そんな箱の中でこの一角だけが明らかに浮きまくっていた。踏み込むことにした勇気は認めるが……それでも、こちらからは手は出さない。じっと動かないまま、嫌味なほどに余裕ぶった声で煽り散らかして )

……ほら。あとちょっと。

( 楓の背中に回した腕に、更に少しだけ力を込める。逃げられない程度に。白い床に二人分の影が重なって、でも唇の距離だけは埋まらない。静かすぎる部屋に、こいつの荒い呼吸だけが浮いている。それでも、触れない。そっちから求めてくるまで。個人的にはどちらに転んでも面白い状況で、意地悪く双眸を細めて )

やるって決めたならやれ。
それが出来ないなら、どうしてほしいか口で言え。……言えたらしてやる。すぐにでも。


  • No.178 by 鷹木 楓  2026-01-31 09:09:54 




( 男として覚悟を決めたはずなのに、少し気を抜いたらポキッと決意が折れてしまいそうで。相手を頼りたい、頼りたくない、頼りたい……脳内で花占いのように二つの言葉を繰り返し、相反した気持ちの狭間で葛藤する。そんな状態で放置されること数分。体感だと数年。ついに働きすぎた頭がパンクしてしまったようで、相手の胸板を押し返して )

…………っ、やっぱり無理───っ!?

( 距離を取ろうとした、その時。グギッと思いっきり相手の足を踏んでしまい、体が前方によろけて。ほんの一瞬、唇に何かが触れる。ぶつかったのは、なんと、相手の唇で。え、今、キスした……!?───そう自覚した瞬間、パンパカパーン!と場違いにも程がある陽気なSEが鳴り響き、部屋の四隅からクラッカーが発射されて白い空間がカラフルに染まる。看板の文字は『クリアおめでとう!お出口はこちら↓』という文章に書き換わっていて。……本当に一瞬の出来事だった。先ほどまでの緊張も何もかも全てが吹き飛んで、拍子抜けしたような、情けない声が出て )

…………え、今ので、よかったの……??


  • No.179 by 神谷 朔  2026-01-31 10:23:46 



( 唇に触れた一瞬の感触よりも、直後に鳴り響いた陽気すぎる効果音に完全に意識を持っていかれる。派手に散る紙吹雪、書き換わった看板。何が起きたのか分からずに、数秒ぽかんとしたまま立ち尽くす。クラッカーから放たれたピンクだのブルーだののメタルテープが頭にふぁさっ…と掛かると同時に、さっきまでの張り詰めた空気が嘘みたいに霧散していき、ようやく状況を理解した頃には、書き換わった看板の案内がうざったいくらい呑気なのが気に障った。なーにが『クリアおめでとう!』だよ。やかましいわマジで。……で、当の本人はというと、こっちもこっちで何が起きたか分からない顔でおろおろしている様子 )

……っ、はは。

( 思わず漏れたのは、乾いた笑い。足踏まれて、よろけて、ぶつかられて――結果クリアって。どんな判定だよ、この部屋。折角こいつの反応を楽しんでたのに。てか地味に踏まれたとこ痛いし。夢なのに。最悪だ、いろんな意味で。目の前には今まさに「事故りました」って顔をした楓。ほんと笑える。重苦しく流れていた緊張感が嘘みたいに抜けた代わりに、別の意味で胸の奥がむず痒くなって。そのむずむずを誤魔化すみたいに軽く息を整えてから、さっさと気持ちを切り替えて出口の方へ視線を遣り )

よかったんじゃね。まさかああいう形で来るとは思わなかったけど。
とにかく結果オーライ。早く出ようぜ、こんな場所。

( そう言って、髪にくっついたテープを雑に引き剥がしながら出口に向かって歩き出し )


ーー


背後より失礼いたします。
まさかの事故キス展開に、思わず笑ってしまいました…!笑
夢設定ならではのドキドキ感があって、楓くんの反応も本当に可愛くて、やり取りできてとても楽しかったです。ありがとうございました!

このあとについてなのですが、
・夢から覚めたところまで軽く描写回す
・夢の余韻を残したままここで締める
など、どちらがよさそうでしょうか?
もし後日談的にやるなら、「同じ夢を見ていたけど、片方だけ覚えていて気まずい」みたいなのも面白そうだなと思っています。もちろん両方気まずいのも◎◎

それと、次のお話の案として、
「楓くんの好きなゲームのコラボカフェに行く話」なども少し考えてみました。
楓くんは一人だと緊張するけど、でも行きたくて、結果的に朔を連れていく…みたいな流れです。いかがでしょうか…?


  • No.180 by 鷹木 楓  2026-01-31 11:19:03 




( 緊張も羞恥も覚悟もすべて水の泡になったことが思いのほかショックで、放心したまましばらく虚空を見つめる。結果オーライ、といえばその通りだけど。唇同士が触れたという事実はあるが、正直一ミリも記憶に残っていないあれをキスと認定していいのかも怪しいところで。しかし、それでも部屋様の言うことは絶対だ。全く腑に落ちないが、フリーダムな夢の内容にいちいち振り回されていても埒が明かない。とりあえずクリアできたことを喜ぼうと自分を納得させて。ふっと息を吐いて力が抜けたように目を閉じると、どんどん意識が沈んでいった )


───……うぁ~……変な夢見たせいで頭ぼーっとするぅ……


( パッと目が覚めた時、視界に広がったのは見覚えのある天井で。今度は自分の部屋で目覚めることができたようだ。今すぐにでも忘れたい夢の内容は脳裏にへばりつくように記憶に残っていて、十分眠ったはずが疲労感を引きずったままリビングに向かう。重い体を動かして伸びをしながら、先に起きていた幼馴染に朝っぱらから愚痴って。まさか相手が同じ夢を見ていたとは、それこそ夢にも思っていない様子で )


ーーーーーー


今の関係性のまま夢の中でキスしてしまうのはもったいない…!と思いまして、事故キスでクリアという形にさせていただきました笑
ちゃんとしたキスはいつか本編中に描けたらいいなと思ってます……!
こちらこそとても楽しかったです!!お付き合いいただきありがとうございました!!

展開の方は前者で進めさせていただきました!
楓は夢の内容を覚えたまま目を覚ましましたが、朔くんが覚えているかどうかはお任せしてもよろしいでしょうか?
私としてはどちらもおいしいのでお好きな方を選んでくだされば!

次のお話の案も大賛成です!
またまた楓のオタク行動に振り回されてくれる朔くん、本当に優しくて頭が上がりません……!いつもありがとうございます!



  • No.181 by 神谷 朔  2026-01-31 12:51:18 



( ──普段より少し早く目が覚めた。カーテン越しの朝の光に、ゆっくりと現実へ引き戻される感覚。……変な夢を見ていた気がする。気味の悪い白い部屋に閉じ込められて、隣に楓がいて、足踏まれて、あとは……それ以上は思い出せない。思い返そうとしても、内容は指の隙間から零れるみたいに曖昧で、はっきり覚えているのは「なんとなく騒がしかった」と「やたら疲れた」って感覚くらいだ。まあ夢なんてそんなもんだろ、とあまり深く考えずにベッドを出る。 )

( いつもみたいにキッチンに立ち、朝食にとホットサンドをちゃちゃっと用意して、マグにコーヒーを注ぐ。そうして、湯気と一緒に漂う香りに、ようやく頭がはっきりしてきた頃。一応幼馴染の分の朝食も準備してはいるものの、あいつの起床時間は毎度まちまちなため、先に自分だけ朝飯を済ませるべくダイニングチェアに腰を下ろす。テレビから流れるニュースを適当に見ながら、コーヒーを一口飲んだところで、廊下の方から物音が聞こえて。ほどなくして現れたのは、何故か疲れた顔をした幼馴染。同じ夢を共有していたことなど知る由もなく、開口一番に愚痴を零す様子に、興味深そうに軽く首を傾げ )

おはよ。……変な夢って?


ーーーーーー


そうですね、今のこの2人にはこの形が一番しっくりくるというか、本当にらしくて最高なオチでした!
「ちゃんとしたキスは本編で」というお考えにもめちゃくちゃ頷いております。いつか来るその時が今から楽しみです…!

展開についても承知しました!
では今回は、“楓くんは夢の内容を覚えているけど、朔はあまり覚えていない(断片的にしか思い出せない)”方向でいこうかなと思います。
うっすら違和感はあるのに決定的なところは思い出せなくて、楓くんだけが一人でそわそわしてる、みたいな空気感で笑

次のお話の案も賛成いただけて嬉しいです。
それでは、ちょっとした後日談のあと、お好きなタイミングで締めていただければと!コラボカフェ編の導入ロルはこちらから回させていただきますね。

この他、特にご相談などなければ、こちらは読み飛ばしてくださって大丈夫です◎


  • No.182 by 鷹木 楓  2026-01-31 13:48:37 



…………真っ白な部屋で、朔と……いろいろ、チャレンジする夢

( どんな夢かと問われて一瞬どきりと肩が跳ねる。ふらーっと視線を宙に泳がせながら抽象的な言葉を並べて。だって、夢の中の貴方と手を繋いでハグやキスをしました!なんて言えるはずがないのだから、こうやって誤魔化すしかない。コーヒー片手に疑問を投げてくる目の前の幼馴染と、夢の中で触れ合って散々揶揄ってきたあいつは似て非なる存在。そう分かっていてもやっぱり意識してしまって、若干顔が赤くなり )

……あー、夢の中の朔めちゃくちゃいじわるだったな。なんかむかついてきた……!!

( 言いながら相手に近づいて、つんつんと肩あたりを突いて八つ当たり攻撃。なんで夢の中の俺はこんな男に照れまくっていたのか。今ならキスくらい……いや、無理か。というか、幼馴染とキスをすることを考えても全く抵抗感を覚えない自分が一番ヤバいんじゃ、なんて誰かの囁きは無視しておいて )


  • No.183 by 神谷 朔  2026-01-31 16:36:50 



( 「いろいろ、チャレンジする夢」。もぞもぞと紡がれたアバウトな言葉に眉を寄せながら、手にしていたマグをテーブルに戻して楓を見る。赤くなった顔、視線の泳ぎ方、謎の肩つん攻撃。夢の内容を隠してるのは一目瞭然で、自然と口の端が緩む。……夢の中の俺がいじわる、ね。八つ当たりみたいな動きも含めて、どう考えても夢の内容が平穏無事だったとは思えない。いじわるだった、むかつく、とか言われても現実の俺には心当たりない……ような、そうとも言い切れないような。あーー何をしでかしたんだ夢の中の俺。困ったように笑いながら、人の肩を容赦なく突いてくる指を軽く払い )

へぇ、俺の夢見たんだ?
しかも「いろいろチャレンジ」するやつ。楽しそうでいいな。

( そこでふと、胸の奥が少しざわついた。真っ白な部屋。騒がしかった感覚。寝起きなのに妙に疲れが残ってた理由。頭の片隅ではさっきまで曖昧だった夢の断片が、楓の言葉に引っ張られるみたいにちょっとだけ形を持ち始めていて。似たような夢でも見たのか、何か繋がりそうで……しかし繋がらず。言葉に出来ないもやもやを抱えたまま席を立ち )

現実の神谷さんは優しいから、可愛い幼馴染にコーヒー淹れてやるよ。
……ちなみに俺もお前の夢見たわ。……あんま覚えてないけど、変な夢だった気はする。


  • No.184 by 鷹木 楓  2026-01-31 20:26:30 



( 夢の中の朔にいじわるされたって理由で八つ当たりしてるのに「楽しそうでいいな」はもはや煽ってね?とか思いつつ。まあ"チャレンジ"という言葉だけ聞いたらそう思うのも普通か。例えば、早口言葉対決とか。そういう健全な内容だと思ってるんだろう。まさか身体的接触で幼馴染の一線を越えかけたとは思うまい。これ以上説明する気にもなれず、コーヒーを淹れてくれるという相手にあざーす!なんて後輩ぶって。相手が座っていた席の正面に腰を掛けると、続いた言葉に顔を上げて )

え、朔も!?
……もしかして、俺ら同じ夢見てたんじゃね?

( 真面目な顔をして言った後で、いやいや、まさかね~!!と呑気に付け足して。いくら同じ屋根の下で寝てるからって夢を共有するなんてことないでしょ、さすがに。その後、ダイニングテーブルで向かい合って食事をしていると、ふと何かを思い出した相手から『もしかしてキスとかした?』とトンデモ発言が飛び出し、飲んでいたカフェオレでひどく咽せるハメになってしまった 〆 )


ーーーーーー


後日談の方も一旦〆させていただきました!
ちょっとしたファンタジー要素があるお話、とても楽しかったのでまたやりたいですねー!
次のシチュエーションもよろしくお願いいたします~!!(蹴可です!)


  • No.185 by 神谷 朔  2026-01-31 22:29:00 



( 午前中で講義が終わった平日、昼。キャンパスを出たところで、楓と合流してそのまま駅へ向かう。珍しく二人とも午後は予定なし。こういう日が噛み合うのはかなりレアだ。……で、その貴重な自由時間を何に使うかと言えば。 )

……ちなみに、そのコラボカフェっていうのは、どこでやってんの?

( ――そう、コラボカフェ。といっても、詳しい内容はよく分かってない。楓が好きなゲームが期間限定で店とコラボしてるらしい、くらいの認識。隣を歩く今回の言い出しっぺは、いつもより少し足取りが軽く、明らかにうっきうき。駅に向かうまでの道中で、同じ話をもう三回は聞いた。さくらちゃんのパフェがーとか、描き下ろしイラストだとか、特典がどうとか。席もネットで予約済みとのこと。……時は遡り1ヶ月前。自室で本を読んでいたら、こいつが唐突に中に入ってきて。「行きたいところがある!!」「でも一人で行くのは無理!!」「どうしても行きたい!」「朔の予定どっか空いてない!?」などと大声早口で捲し立てられて。それで、現在に至るというわけだ。まぁ頼み込まれた時点で断る気なんてなかったし、こういう保護者的な役回りを俺がやらない理由もないし。……ただ、こいつの道案内がさっきから不安過ぎて、念のため場所の確認をしておこうと、声音に心配を滲ませながら言葉を続けて )

なぁ、ちゃんと調べてきてる?どの駅で降りるかとか。
……前みたいに、道に迷ったりしないよな?


  • No.186 by 鷹木 楓  2026-02-01 07:26:21 




だ、大丈夫だって!!池袋で降りて、東口から出て、ちょっと歩いて……まあ、なんとなく行けるっしょ!!

( 地図アプリとにらめっこしていた顔を上げると、楽観的にぺかーっと笑みを浮かべて。その明るすぎて逆に不安を煽るような笑顔のままるんるんと突き進む。まさしくオタクズハイ。コラボカフェの開催が決定した1ヶ月前からずっと気持ちが浮ついていたが、今日はもうテンションが振り切れていて。駅に着き、ホームで電車を待つ最中ですらじっとしていられないようで、きょろきょろと周りを見渡し。すると、とんでもないものを発見したのか目を丸くした後、ばしばしと幼馴染の肩を叩いて )

……え!?朔、見て!!あそこの女の子達、リュックにゴンザレスのぬい付けてる!!

( ゴンザレスというのは、まさに今から行くコラボカフェのゲームのキャラクターである。名前の割に丸っこい見た目で二頭身、猫をモチーフにしたキャラクターで作品のマスコット的存在だ。特別推しというわけではないが、同志を見つけたことで自ずとテンションが上がってしまう。楓がハマっているゲームは美少女だけでなくかわいいゆるキャラやイケメンキャラもいるようで、女性ファンもそこそこ多い。男女比でいうと6割は女性だろうか。だからこそ、コラボカフェには女性ファンが殺到するのではないかと懸念して幼馴染を誘った、というのが最大の理由。男二人で乗り込むのもまあまあ気まずいが、ぼっち参戦より100万倍マシ。あの子達もこれから同じコラボカフェに行くのかなぁ……なんて目を輝かせながら熱い視線を向けて。もちろん、直接話しかける勇気なんてないので幼馴染の背中に隠れながら )


  • No.187 by 神谷 朔  2026-02-02 16:10:01 



( 「なんとなく行けるっしょ!!」――無鉄砲スマイルと共に放たれたその言葉を聞いた瞬間、胸の奥で警報が鳴った。いや、なんとなくで池袋は難易度高くないか?迷路だぞ、あそこ。……が、推し活とかいうのでテンションが上がっているオタクに、ここで水を差しても無意味なのは経験上よく分かっている。どうせ「大丈夫大丈夫!」で押し切られるのは目に見えているからだ。意気揚々と突き進む背中を見守りながら諦めたように、はぁ、と息を吐いて、その一歩後ろを歩く。迷ったら回収すればいい。いつも通りだ。それから駅に着いてホームに立つと、楓は案の定そわそわし始めた。本当に落ち着きがない。かと思えば突然こちらの肩をばしばし叩いてきて )

はいはい、今度は何。
……へぇ、ゴンザレス。見た目に反して名前いかついな。

( 視線の先。リュックに“丸っこい猫らしきぬいぐるみ”と“赤い髪のイケメンっぽいぬいぐるみ”を付けた女の子達が数人。どちらのぬいぐるみがゴンザレスなのか正直俺には分からないが、分かりやすくテンションが一段上がったオタクくんの様子は少し可笑しくて、口元が緩みそうになる。……楽しそうなのは悪くない。ただ、楓が女の子達に向けるキラキラした視線は、なんとなく気に食わない。あいつが見てるのは「人」っていうより「同志」だって分かってはいる。……分かってはいるけど。顔にこそ出さないものの内心では面白くなく、無意識に一歩前に出て、楓の視界を半分遮るように立つ。視線が必要以上に飛ばないように。 )

ほら、行くぞ。
ぼーっとしてると置いてかれる。

( やがて電車がホームに滑り込んでくると、ドアが開くタイミングに合わせて人の流れに紛れ込む。さりげなく楓の背中に手を添えて、そのまま押し出す形で混雑した車内へ。すぐ後ろに続いて乗り込み、周囲を一瞥してからドア脇の空間を確保して )


  • No.188 by 鷹木 楓  2026-02-02 18:19:51 



……っふふ、ゴンザレスは猫の方な!!かわいいマスコットなんだけど実は裏設定があって───

( 相手が反応してくれたことが嬉しくて、思わず笑い声を洩らす。熱心に女の子達に見つめていた視線を思いの外あっさりと幼馴染の方に移して、オタクの解説モードに突入。視界を遮られたことも、相手が嫉妬心を抱いていることもつゆ知らず。べらべらと語っていたが、電車が到着して辺りが混雑してくると一旦解説モードオフ。背中を押されるまま電車に乗り込んで、プシューッと閉まっていく扉を眺めながら )

結構混んでるなぁ、……おぉっと……!!

( 発車すると同時にゆらりと車内が動き、慌てて手すりに掴まる。ご覧の通り体幹よわよわ人間であるため、何かに掴まるか寄りかかっていないといつ転んでもおかしくない。まずい、少しよろけたところを背後にいる幼馴染に見られたかもしれない。まだ何も言われていないというのに、己のちっぽけなプライドを守るため、徐に下を向くと棒読みで呟いて )

……いや、なんかこの床……よく滑るな。スケートリンクかと思ったわ、ハハハ。


  • No.189 by 神谷 朔  2026-02-02 19:51:39 



( 猫のほうがゴンザレスとか、裏設定がどうとか、熱のこもった解説を聞き流すつもりはなかったが──やっぱり、こいつが楽しそうに喋ってる姿が先に目に入る。……そうそう、それでいい。さっきまでのきらきらした視線が自分に向いたのが分かると、内心で少しだけ満足した。単純で助かる。 )

( 鮨詰め状態程ではないにしても、同じ車両に乗り込んだゴンザレス推し女子グループとの距離がたまたま近くなって、リュックに誇らしげに吊られたぬいの顔が、わりとはっきり認識できるくらいには混雑している車内。ドアが閉まった直後、発車の衝撃で楓の身体がぐらりと揺れたのを、もちろん見逃すわけもなく。からかうよりも先に、反射で一歩距離を詰め、手すりに掴まる楓の後ろに立つ。体温が伝わるくらいの近さ。肩越しに伸ばした片手で吊り革を掴み、こいつと他の乗客との接触を防ぐような位置を取って )

……ふ、スケートリンクね。確かに、見事な滑りだったわ。

( 聞こえてきた苦し紛れの言い訳に、思わず小さく笑う。床が滑るだのスケートリンクだの、毎回よくそんな言い訳思いつくな、と感心半分、呆れ半分。けど、口をついて出たイジりとは裏腹に、楓がバランスを崩しても困らないように自然な顔で壁役を買って出ていて。そして電車は池袋へと向かっていく── )


  • No.190 by 鷹木 楓  2026-02-03 09:56:29 



( ふっと笑う相手の声が耳元で聞こえる。……電車に乗るといつもこうだ。自然と俺を支えるような位置に立って壁になってくれる幼馴染。こういうの格好良いよな、と相手からモテ仕草を学んでみるものの、実践の機会が訪れることはないだろう。少し悔しくなって、わざと相手に体重をかけるように寄りかかりながら電車に揺られて。しばらくすると、池袋駅に到着するというアナウンスが鳴り、ワクワクした気持ちを取り戻しつつ降車の準備をした )

───……えーと、んー、建物の中入ればいい、のか??

( 駅から出て、からっと晴れた空の下、スマホを覗き込む。大丈夫大丈夫!と豪語していた時とは打って変わり、案の定迷っているようで。助けを求めるように相手の顔を見上げたが、不意に視線が逸れて、ハッとする。雑踏の中に、先ほどの同志らしき女の子達を見つけたのだ。そして、(たぶん)目的地が同じである彼女らについていけばいいのでは……!?と閃き、ストーカーだと疑われないように一定の距離を保ちつつ着いていくことに。あくまで自分の力だけで道を切り拓いてます、みたいな顔で歩き出したが、女の子達およびゴンザレスの背中を追いかけているだけに過ぎない。しかし、それを幼馴染に勘付かれるのはなんとなく癪で、わざとらしく目を細めた後、前方を指差しながら )

……あーなんか道が見えてきたぞ……こっちだ!!



  • No.191 by 神谷 朔  2026-02-04 09:23:42 



( いきなり体重を預けられても、こいつわざとやってんな、と思うくらいで別に驚いたりはしない。むしろ慣れた動きで受け止めて、何事もなかったみたいに電車に揺られる。顎に楓の髪が当たってくすぐったい。──池袋駅に着き、人波に紛れて改札を抜けると、想定通りというか予定調和というか、今回の案内人が怪しい動きをし始めた。……スマホと空と人の波を忙しなく見比べている。明らかに迷走している顔だ。と思ったら、わかりやすく逸らされた目線の先に、リュックで揺れるゴンザレス。どうやらさっき見た女の子達の背中を追うことにしたらしい。彼女たちについていけば目的地に着く、って考えたんだろう。別に悪い選択じゃない。迷子になるよりは全然いい。ただ、楓が俺を頼るんじゃなく、他所の誰かを“道しるべ”にしてるのは、やっぱり面白くない。しかし今は口を出さずに、こいつの判断に任せてみて )

……へぇ、見えてきたんだ。さすがプロ案内人。プロ千里眼。

( 雑に返しつつ、急に自信を取り戻した幼馴染の半歩後ろをついていく。そして、楓がストーキング行為に必死になっているうちにこっそりスマホを取り出すと、万が一の時に備えて地図を一度だけ確認し、すぐに画面を消して。ゴンザレスたちがそのまま東口を出て、真っ直ぐ歩いて、2つ目の交差点の角を左に曲がったら、恐らく目的地は同じ。あとは、事の成り行きを黙って見届けることにして )


  • No.192 by 鷹木 楓  2026-02-04 10:43:49 



ふふん、やっぱり俺レベルになると分かっちゃうんだよね

( 適当におだてられても気にせず、鼻の下を擦りながら調子良く返す。結局ゴンザレスを道しるべにしていることはバレているが、なるべく相手が前方を見ないように、視線を独り占めするように声を掛け続けて。途中、交差点を曲がったところで女の子達を見失いかけて、それはもう非常に焦ったが、紆余曲折を乗り越えなんとか無事目的地にたどり着いて )

───……あ!!さくらちゃんのパネルだ!!かわいい……!!

( 店の前にはキャラクターの等身大パネルが設置されており、そこにはもちろん最推しであるさくらちゃんの姿も。思わず自身の口元を手で押さえて見惚れてしまう。コラボカフェのために描き下ろされたウェイトレス風衣装のさくらちゃん、麗しすぎる……!!そろりと足を滑らせるように近づき、決して手で触れないようにしながらもキラキラと視線を向けて。ちょうど周りに人はおらず、先ほどの道しるべもパネルを素通りして店の中に入って行ったので、予約時間まで余裕がある自分たちはパネルの撮影をすることにして。カメラアプリを起動したスマホを相手に手渡すと、そそくさとさくらちゃんの隣に並び、ぎこちなく片手ピースをしてみて。写真撮影が苦手というわけではないが、推しの隣だと緊張してガチガチになってしまうようで、限界が近い掠れた声で催促して )

……は、早く……!!さくらちゃんの可愛さで目が潰れる前に……!!


  • No.193 by 神谷 朔  2026-02-04 18:00:40 



( 結局最後までゴンザレス頼りだったことも、途中でゴンザレスを見失いかけた時のあの焦りようも、全部見えてたけど……今さら突っ込むほど野暮でもない。ちゃんと辿り着いたことに変わりはないし。──そして。さっきまでの不安そうな顔はどこへやら、カフェの前で笑顔を振り撒いているウェイトレス風さくらちゃんが視界に入った途端、楓の空気が一変した。……はは、等身大パネルの前で、完全に語彙を失って固まってる。ただの限界オタクと化した幼馴染の様子に思わず苦笑しつつ、他のキャラクターのパネルにも視線を投げて )

あー……ほんと、よく出来てるな。

( 周りに人がいないのを確認してから、差し出されたスマホを受け取って少し離れ、パネルとそのファンの全身が画面に上手く収まるように画角を調整する。改めて画面越しに見ると、さくらちゃんの隣で肩を強張らせ、ぎこちなくピースしてるオタクが一人。さくらちゃんの笑顔が100点だとすれば、隣のオタクの表情は34点くらいか。……緊張しすぎだろ。じわじわと笑いがこみ上げてくるのを、僅かに肩を震わせながら堪えて )

挙動不審な顔やめろ。……っふ……あと、もうちょい肩下ろして。……あーだめ、全然だめ。猫背になってる。もっと背筋伸ばせ。さくらちゃんが困惑してる。
……そうそう、そのまま。

( こちらとしても、楓の可愛さに目が潰れそうになるからさっさと終わらせたいところ。一頻り注文をつけてから、カシャ、カシャ、とシャッターボタンを二度タップ。少し近付いてアップでも撮影し、撮り終わるとスマホを持ち主に返して )

はい、撮れた。


  • No.194 by 鷹木 楓  2026-02-04 19:11:04 



( くすくすと笑われて一瞬顔を顰めつつ、指示通りに少しずつポーズを調整する。ふと、コスプレ垢がバレた時、相手がカメラマンを立候補してきたことを思い出した。当時は絶対に頼むもんかと意地を張っていたが、指示も的確だし、朔の顔を見てると緊張も和らぐし、案外悪くないかもしれない。今のところコスプレに復帰する予定はないけど……!!そんなことを悶々と考えていると撮影が終わったのかスマホが返却されて、早速写真を確認して )

おぉー!!ありがとう朔!!
…………でへへ、かわいい~……

( 最初の数枚はガチガチに緊張してぎこちなかった被写体だが、枚数を重ねるごとに自然な笑顔を見せるようになっていて。朔カメラマン、なかなか優秀だな~と感心してお礼を言いつつ、すぐに自分の顔には飽きたのか隣のさくらちゃんに視線を移し、でれでれと笑って。そして、再度カメラを起動して内カメに切り替えると、相手の服の裾をぐいぐい引っ張ってパネル側に引き寄せ、自分と幼馴染と推しを画角に収めて )

朔~!!カメラ見て!!はい、ちーず!!


  • No.195 by 神谷 朔  2026-02-05 00:36:12 



( 念願のさくらちゃんとのツーショットにご満悦な幼馴染を見て、無意識のうちに目尻が下がる。……来てよかったな。こいつのこんな顔が見られるなら。そんなことを考えていると、不意に服の裾を掴まれ、そのまま身体が引き寄せられて。内カメに切り替わった画面を見て、ようやく状況を理解する。……完全に油断していた。まさか俺まで巻き添えを食らうとは。たった今まで推しを前に硬い顔してたのが嘘みたいに自然に笑う幼馴染の勢いに負け、諦めたように小さく息を吐いて )

おい、急に引っ張るなって。……まったく。

( 口では文句を言いながらも、引き剥がすことはなく。仕方なく肩をすくめるようにしてその隣に収まり、先日楓に選んでもらったネックレスの位置を指先で整えつつ、画面の中の自分を見る。満面の笑みのさくらちゃん、でれでれのオタク、そして若干呆れ顔の自分。シャッター音が鳴るのを待ちながら、視線はしっかりカメラに向けて。見切れ防止にと楓の肩に片腕を回し、躊躇なく側頭部に頬を寄せる。さっきの撮影会時、こいつに対していろいろ文句をつけた手前、こちらもぼけっとしているわけにはいかず。肩の力を抜き、柔らかく笑みを浮かべ )

ん、ちゃんと撮れよ。


  • No.196 by 鷹木 楓  2026-02-05 07:14:52 



はーい撮るよー!!
……よし、いい感じ!!

( 相手がしっかりとカメラに視線を向けたのを確認して、パシャッとシャッターを押した。……密着した男二人の後ろで可憐に笑うさくらちゃん、ちょっと気まずそうで面白いな、なんて写真を見返しながら思う。そこそこデカい男とちゃんとデカい男が小さな画角に収まろうとしたらこうなってしまうものだ。今更気にすることもない。近い距離感はそのままに、相手にも画面を見せて。不意に相手の首元に目が留まる。そういえば、今日はあのネックレス付けてるんだ。わざわざ口に出して指摘するほどではないが、思わずちらちらと見てしまう。似合ってるし、俺が選んだものを付けてくれて嬉しいけど、何故だか見ているこっちが照れてくる。……かく言う俺も、朔に選んでもらったブルーのニットをコートの下に着てるんだけど。なんだかカップルじみているなぁと人知れず頬を染めながら、すぐに気持ちを切り替えて )

……じゃ、そろそろ店の中入ろっか!!

( しなやかな動きで相手の腕の中からすり抜けると、店の入り口に向かって、いよいよ入店。初めてのコラボカフェで勝手が分からないところもありつつ、店員さんの指示に従いながら諸々の手続きを済ませると、来店特典のステッカーを貰って席へと案内されて。荷物と上着を置いて席に座ると、最初の運試しとして早速ステッカーを開封してみる。しかし、目当てのキャラではなかったらしくなんとも言えない声を出しながら、次は相手に配られた方に期待して )

おぉー……まあ……嫌いじゃない、けど……
……朔の方は?開けてみてよ!!


  • No.197 by 神谷 朔  2026-02-05 18:29:47 



( 撮影会終了後。入店して席に着き、上着と荷物を置いて。さっそく特典を開け始めた楓は、期待に反して目当てを引けなかったらしく、分かりやすく肩を落とした。次は朔の番だと促されると、熱視線を浴びながら自分の分の小さな袋を開く。幼馴染のためにも、出来ればさくらちゃんを引き当てたいところ。そっと台紙を引き抜いて、絵柄を確認。するとそこにいたのは──目付きの鋭い黒髪長髪の美青年。無理矢理ウェイターの格好をさせられてます、みたいな雰囲気の。どんなキャラなのか気になり、ステッカー裏に記載されている簡易キャラ説明に目を通す )

……リヴェン・グリスハート。強大な闇の力を持つ“破壊の王”。……物騒な男だな。

( 残念ながらさくらちゃんはゲットならず。二人揃って物欲センサーが発動した模様。……まあ、そんな上手くはいかないか。そう思ったところで、少し離れた席から複雑そうな声が聞こえた。「あ、私さくらちゃんだ。いや可愛いけどさー……」。視線を向けると、女の子二人組のうちの一人が友達と顔を見合わせてはしゃいでいる。テーブルの上には、破壊の王のぬいとアクスタ、そして見覚えのあるウェイトレス風さくらちゃんのステッカー。……この店は確か、客同士のグッズ交換が認められてたよな。少し考えてから、リヴェンのステッカーを持って席を立ち、楓に向かって「ちょっと待ってろ」と、それだけ言い残して、迷いなく例の女の子達のテーブルへ。外向けの笑顔を作り、穏やかに声を掛けて )

すみません。それ、さくらちゃんですよね。 もし良ければなんですけど……俺、リヴェン当たってて。交換とか、興味あったりします?

( 突然声をかけられて一瞬驚いた様子だったが、ステッカーを見せると相手の目が分かりやすく輝いた。やはりリヴェン推しだったらしい。ぜひお願いします、と返事が返ってきて。丁寧にステッカーを交換し合い、軽く頭を下げて席へ戻ると、幼馴染にさくらちゃんのステッカーを差し出して )

交換してもらった。ラッキー。


  • No.198 by 鷹木 楓  2026-02-05 19:59:23 



( 相手が開封したステッカーには、破壊の王リヴェンの姿が描かれていて。あ~嫌いじゃない~!!だけど推しと呼べるほどでもない~!!なんて複雑な感情で唸っていると、突然席を立つ幼馴染。引き止める間もなくサッと行動する相手の背中を見届けることしかできず、呆気に取られたままぽかんと口を開けて。なんと、彼の行き先は別テーブルで、女性客にステッカーの交換を持ちかけているではないか。おいおいマジかよ!?さすがにコミュ強すぎないか!?と席に座ったままあわあわと様子を眺めて。ほどなくして席に戻ってきた幼馴染の手には、さくらちゃんのステッカーが。現実味がなくていまいち信じられず、相手の顔を二度見した後、ようやく震えた手でステッカーを受け取り )

…………え、あ、ありがと……!!
……ほんと朔って人見知りしないよな、すっげーわ……俺、久しぶりに朔のこと尊敬した……

( やや失礼な事を言いつつも本気で感動しているようで、目を輝かせながらまじまじとステッカーを眺めて。俺だったら絶対に出来ないことを簡単にやってのける朔は、やっぱりすごい。本当はキャラクターに興味なんてないだろうし、俺の趣味に付き合ってもらっているだけなのに、まさかここまでしてくれるとは思わなかった。とびきりの優しさに触れてじんわりと胸が暖かくなる。ふわりと顔を綻ばせると、へへっと笑いながらメニュー表を開いて )

まじで嬉しい!!これは美味い飯が食えますわ!!

( 美味い酒が飲める的なテンションで言いつつ、メニューに目を通してみるが注文はすでに決まっていて。もちろん『さくらちゃんのきゅんきゅん?すぺしゃるパフェ』一択だ!!あとは絵柄ランダムのミルクココアと、注文ごとに配布されるコースターでさくらちゃんを狙う……!!そんな脳内シミュレーションを繰り広げているが、相手のように他の客と交換をしてみようとは微塵も考えていないらしい )


  • No.199 by 神谷 朔  2026-02-06 18:07:12 



( 小刻みに震える手で大袈裟にステッカーを受け取って、純粋な感謝と尊敬の眼差しを向けてくる幼馴染の反応を見ていると、まあ悪い気はしない。……別にそこまで大層なことをしたつもりはないんだけど。周りの様子を見てみると、其処彼処で他の客同士も自分の推しを求めて普通に物々交換してるし。人見知りのこいつにとったら確かにハードルは高いのかもしれないが、久しぶりに尊敬、なんて言葉が出てきたのには思わず片眉を上げて )

久しぶりに、っていうのは余計だろ。
……まあ、喜んでくれたなら何より。

( 軽く突っ込み、テーブル端に置かれたQRコードの紙に目をやる。最近のコラボカフェはだいたいこれだ。制限時間もあるし早速注文しようと、スマホを取り出してコードを読み取り、注文画面を表示させる。コラボメニューがずらりと並ぶ画面を指先でスクロールしてどれにするか悩みつつ、楓にちらりと視線を向けて )

……で、もう注文するけど。楓はさくらちゃんのパフェと、他にもなんか頼む?

( どうせこいつのことだから『さくらちゃんのきゅんきゅんすぺしゃるパフェ』は確実だろうと、特に確認はせずにカートに放り込む。他に何を頼むのかは分からないから返事を待ちつつ、自分もメニューに目を走らせて。カラフルで甘そうなメニューが並ぶ中、自然と目に留まったのは『リヴェンの暗黒コーヒーゼリー ~地獄へのいざない~』。甘さ控えめ、エスプレッソ使用の文字。これならいける。暗黒とか地獄とか破壊の王らしい物騒なネーミングだけど、普通にコーヒーゼリーだろうし。タップしてカートに入れて )


  • No.200 by 鷹木 楓  2026-02-06 19:00:28 



……え?なんでパフェ頼むって分かったの!?
……まさか、心の中読んだか??

( まるで予定調和みたいに一切の迷いもなくパフェをカートに入れた相手を見て少し動揺する。ここに来るまでの道中で散々パフェの話をした記憶はすっかりと抜け落ちているようで、訝しげな顔で相手を超能力者かと疑う始末。いや超能力者は冗談としても、さすがに察しが良いしシゴデキだなぁと思いつつ、すぐに言葉を続けて )

えっと、ランダムホットドリンクのミルクココアもお願い!!それと朔の分も同じやつ頼んでほしい!!どうせ俺の奢りだからさ!!

( パンッと両手を合わせ、顔の前でお祈りポーズをしながら懇願する。全8種のランダムの中からさくらちゃんがプリントされているドリンクをどうしても当てたいのだ。少しでも確率を上げるために是非同じものを注文してほしいところ。今日のためにバイト代を貯めてきたので資金に問題はない。あと必要なのは運と幼馴染の協力のみ……!!すりすりと手のひらをこすり合わせて、快い返答を期待しながら相手を見つめ )


  • No.201 by 神谷 朔  2026-02-06 20:02:14 



んなわけあるか、エスパーじゃあるまいし。
今日ここ来て、パフェ頼まない楓とか逆に想像できないから。

( 露骨に動揺した顔で、信じられないとばかりにこっちに視線を寄越す楓が可笑しくて、ふっと小さく鼻で笑う。超能力者だの心を読んだだの、相変わらず無茶な発想。ここに来るまで何度パフェの話を聞かされたと思ってるんだか。続けてミルクココアも追加してほしいと拝まれると、一瞬スクロールする指の動きを止める。……さてはランダムで付いてくる特典のコースター目当てだな。両手を合わせて、奢り宣言されて、必死な姿を見せつけられて。……断れるわけがない。仕方ないなと注文画面を操作し、ミルクココアを二つカートに入れて )

……はいはい。分かったよ。そんな必死な顔されたら断れないだろ。
──じゃ、これで注文確定で。

( 画面をタップして注文確定。……さくらちゃんが出るか、それともまた破壊の王が空気を読まずに出てくるか。あとは運次第だ。 )


  • No.202 by 鷹木 楓  2026-02-06 21:07:56 



よっしゃ!!ありがとー!!

( やれやれといった調子で頼みを聞き入れてくれた相手に、心のどこかでほっとしながらニッと笑って礼を言う。優しい幼馴染のことだからどうせ断らないだろうと分かっていたが、実際に受け入れてくれると嬉しいものだ。そして、料理が届くまでの間、バッグの中に忍ばせていたさくらちゃんのアクスタをひとつ取り出し、そそくさと机の上に並べて。家にはさくらちゃんのグッズが大量にあるが、無闇に外に持ち出して無くしたり壊したりするのが怖くて、厳選したものしか持って来れなかったのはここだけの話。そうしてお迎えの準備を整えていると、いよいよ店員さんが注文の品を運んできて。男が食べるにはファンシーすぎるかもしれないパフェと、黒黒しいコーヒーゼリー。そして、肝心のホットドリンクは─── )

───……うあああ……!!さくらちゃんキタ……!!

( 結果、大優勝。ミルクココアの上に可愛らしいさくらちゃんのイラストがプリントされたカップが目の前に置かれて、思わず乙女のような反応をしてしまう。しかもコースターまでさくらちゃん。やばい、運使い切ったかも。嬉しさのあまり泣きそうになりながら、ひとまず一枚パシャリ。お腹がたぷたぷになる覚悟を決めていたのに、一回の注文で大満足の引きをしてしまった。こんなことあるんだ……と放心しながら、そういえばもう一つは何のキャラクターだろうとカップを覗いてみると、見覚えのある姿に吹き出してしまい )

朔、またリヴェン来たじゃん!!好かれてんな~!!
……どう?これを機に朔もゲーム始めてみる?リヴェンがどんなキャラか気になるでしょ!!

( 破壊の王のコラボメニューであるコーヒーゼリーも相まって、はたから見たらリヴェン推しにしか見えない。「友だち招待したら俺も得するからさ~」と本音を混えつつ冗談っぽく誘ってみて )


  • No.203 by 神谷 朔  2026-02-07 12:41:32 



良かったな、すんなり当たって。

( 結果発表を待つ間のそわそわした時間から一転、さくらちゃん大当たりの瞬間。感情を抑えきれずに声を上げる楓を前にして、自然と頬が緩んだ。可愛いが8割、うるさいが2割。店内に響く歓声に、周囲の視線が一瞬集まったのも気にせず、完全に世界が推し色に染まってる。周りの客同様、簡易祭壇とかいうのを作って写真を撮るオタクの様子を一瞥してから、何の気なしに自分の前に置かれたカップを覗き込んで。……薄々こうなる予感はしていたというか、もはや様式美というか。そこにいたのはまたしても見覚えのある破壊の王。ミルクココアの上に描かれたリヴェンと暫し見つめ合ったまま、楓の笑い声につられてつい苦笑が漏れ )

……またお前かよ。

( ドリンク、コースター、コーヒーゼリー、全てリヴェン。リヴェン一色。どう見てもリヴェン推しの布陣。顔は良いけどヤバそうなキャラ、って印象しかないんだが。そこへ追い打ちをかけるようにゲームへの勧誘。楓の話を聞く分には面白いけど、自分で実際にプレイするのは面倒くさい。軽く首を左右に振ってから、スプーンでコーヒーゼリーを一口すくい、ミリ知ら考察をし始めて )

あー……ゲームは今のところいいわ。どんなキャラなのかは気になるけど。
破壊の王とか、ヤバそうな肩書きのわりに女子人気高いし、「実は不憫」とか「重い過去持ち」とか、そういう“守りたくなる要素”盛られてるタイプだったりしてな。意外と。


ーー


背後より失礼いたします。
そろそろ一区切りかなと思い、ご連絡させていただきました。

この度はデート編(?)にお付き合いいただき、ありがとうございました!
待ち合わせからツーショットまでの流れがとてもデート感が強く、楓くんのオタク反応も含めて、終始楽しくやり取りさせていただきました。

次にやってみたいお話などがありましたら、ぜひお聞かせいただけると嬉しいです!


  • No.204 by 鷹木 楓  2026-02-07 14:51:34 




おぉ、わりと当たってる!!こう見えて実は苦労人タイプなんだよな~!!

( どうせダメ元だったので断られても特に残念がる様子もなく、ミリしら考察にうんうんと頷いて。ゲームには興味ないくせにリヴェンの話を続けてくれるあたり、やっぱり優しい。その話題のバトンを受け取るように解説モードのスイッチを入れて、リヴェンの生い立ちや他キャラクターとの絡みを解説しながら、パフェの頂点からクリームをすくってぱくりと一口。期待を裏切らない甘さが口いっぱいに広がり、思わずきゅっと唇を窄めて )

……っ、あっっま…………!!ちょ、朔、口直しさせて!!

( 返答を待つ前に相手のコーヒーゼリーを勝手にスプーンですくって口に入れたと思えば、次の瞬間には「にっっが……」と顰めっ面をして。これだったら激甘パフェの方がまだマシだ……浮気してごめんさくらちゃん……なんて内心後悔しながら居住まいを正して、その後は文句を言うことなくぱくぱくとパフェを食べ進めていった )

───……ふぅ、ごちそうさま!!
めちゃくちゃ甘かったけど美味しかったな~

( 数十分後、最後の一口を食べ終えるとぱちんと手のひらを合わせ、満足そうに笑顔を見せて。あまりの甘さに衝撃を受けたものの、途中からだんだんとクセになってきて(感覚麻痺とも言う)最後の方は美味しく食べることができた。テーブルに並んだ皿やカップは全て空になり、時計を見てみると、ちょうど店を出るにはいい時間で。相手に一声かけてからレジへと向かうことにして )

……じゃ、お会計行ってくるね!!


ーーーーーー


いやこれは紛うことなきデートでしたね笑
写真撮影のくだり私も気に入ってます~!!
電車の中で寄りかかるところもそうですけど本人たちはいちゃついてる自覚ないんだろうなぁ……
そしてゴンザレスに続いてリヴェンというなんとも詳細が気になるキャラクターを生み出してくださりありがとうございます!今後も事あるごとに名前出していきたいですね笑


次のシチュエーションについて、あくまで提案なのですが『飲み会または宅飲みで朔くんがお酒に酔って珍しくデレデレになる/理性を飛ばす』的なお話が見たいと思っておりまして……!
そこで質問なのですが、朔くんは普段からお酒を飲むタイプなのか、お酒に酔ったらどうなるのか、お聞きしてもよろしいでしょうか?もしデレデレになる朔くんは解釈違い!などありましたら遠慮なくご指摘ください……!


  • No.205 by 神谷 朔  2026-02-07 19:30:38 



( スプーンですくった一口を口へ運んで味わう。『リヴェンの暗黒コーヒーゼリー ~地獄へのいざない~』などという不穏極まりないネーミングではあるものの、一口食べてみると内容は至って普通のコーヒーゼリー。普通に美味い。スイッチが入ったように始まった楓のリヴェン語りを聞きながら、コーヒーゼリーをもう一口──と思った矢先、勝手に伸びてきたスプーンに先を越されて一瞬言葉を失う。断りもなく口直しだなんだとほざいて、当然のように人のデザートを食う幼馴染に呆気にとられて )

……おい。

( 甘いだの苦いだのと騒いだ挙句、結局はさくらちゃんパフェに戻っていく様子があまりにも自由過ぎて笑ってしまう。口直しの口直ししてるんだが。……ほんとに見てて飽きないな、こいつ。その後は、何事もなかったかのようにパフェを平らげていく楓を見守りながら、こちらも黙々とゼリーを片付けていく。ミルクココアは予想通り甘くて、飲み切るのにちょっと苦労したけど。 )

──ごちそうさま。

( 食器の中身がすっかり片付いた頃、楓が会計に行くと言って席を立つのを見送りながら、自分は空になったカップを端に寄せる。……ミルクココアは甘ったるかったし、リヴェンの説明を聞いても謎は深まるばかりだし、正直ゲームを始める気は今もない。けど──今日一日、こいつが満足そうにしてたなら、それで十分。店内のざわめきとコラボBGMをぼんやり聞きながら、自分も静かに席を立つ。来てよかったな、と今度ははっきりそう思った。 〆 )


ーー


キリの良いところまで進めてくださったので、早速締めさせていただきました!
以降、楓くんのオタ活に付き合うたびに、破壊の王との運命を感じることになりそうですね。笑
またぜひやりましょう、デート回。

お話のご提案もありがとうございます!
解釈違いどころか、むしろ楽しみな展開です…!

朔についてですが、お酒自体はそんなに強くなくて、普段はあまり飲まないタイプかなと。
がっつりデレデレになるというよりは、理性と警戒心がゆるっと落ちて、普段以上に距離感がバグり気味になる感じで…。
本人は酔ってる自覚ないんですけど、素面なら言わないことをぽろっと零したり、ちょっと甘えたり。そして次の日には、それら全て記憶に残っていないという、楓くん的にはタチの悪い酔い方をするかと思われます…笑

楓くんが未成年なのと、朔本人もあんまり進んで飲むタイプじゃないのとで、流れとしては、
同じ学部の友達との飲み会→渋々付き合わされる→ちょっと出来上がって深夜帰宅→バイト休みの楓くんにだる絡み
というような導入を想像しておりますが、いかがでしょうか…?


  • No.206 by 鷹木 楓  2026-02-07 20:11:22 



( すっかりと夜が更けた頃。今日の深夜バイトは休みなので、食事も入浴も済ませた後は眠るだけでいい。それなのに一向に眠気が訪れる気配がなく、仕方なしにリビングのソファに寝転びスマホゲームに勤しんでいると、玄関から扉が開く音が聞こえてきて。同居人の帰宅を感知して、ようやく帰ってきたかとのそのそ身を起こして玄関まで様子を見に行く。……今夜は飲み会に行くと連絡が来た時は心底驚いたものだ。だって、幼馴染と出会ってから今日に至るまで、お酒を飲む姿を一目も見たことがなかったから。相手は成人してそこそこ時間が経っているが、進んで飲酒をしようとすることはなく、そもそも酒に弱いのか強いのか、酔ったらどうなるかもよく知らない。うちの冷蔵庫に酒が一本も入っていないのが何よりの証拠だ。だからこそ、幼馴染の酔った姿が見られるかもしれないという期待を胸に、ひょっこりと壁から顔を出して )

……おー、朔。おかえり~


ーーーーーー


締めありがとうございます!今後もいろんなところに二人でお出掛けしてデートさせたいですね!笑

あぁ~!!イメージ通りのデレデレ具合です!!確かにあまり家でお酒を飲むことはしなさそうなので飲み会帰りというのも納得です!だる絡みかわいい~……!!
では早速そのような導入で始めさせていただきましたので、今回もよろしくお願いいたします~!(他に質問等なければ蹴可です!)


  • No.207 by 神谷 朔  2026-02-07 21:47:38 



( 玄関の鍵を回して扉を開けた瞬間、室内の静けさに少しだけ肩の力が抜ける。思ったより遅くなった。……いや、遅くなった、で合ってるんだよな。時計を見た記憶は曖昧で、何時に店を出たのかも正直よく分からない。飲み会。学部の連中。断りきれずに付き合わされて、気づいたらグラスが空になっていて。いつの間にか家の前に辿り着いていた。……どのくらい飲んだのかも、どうやって帰ってきたのかも、よく覚えていない。──とりあえず靴を脱ごうとして、ふらりとバランスを崩す。咄嗟に壁に手をついて立て直し、何とか靴を脱いだところで、玄関の奥から呑気な声。顔を上げると見慣れた影があった )

……ん。
ただいま。……まだ起きてたんだ。

( 楓の姿を認識した途端、理由もなく安心する。視界はぶれてないし、頭も回ってる。……はずだ。顔が緩みまくっていることにも気付かないまま、楓の方へ自然と近付いていって……ふと立ち止まる。距離、こんなもんだったか。まあいいか。いつも通りだ。たぶん。自然な流れでそのままもう半歩詰める。顔を覗き込む距離。自覚はない。酔ってるつもりもない。ただ、頭の中がやけに静か。余計なブレーキがかからなくなっているようで )

……楓。
もしかして……俺の帰り、待ってた……?


  • No.208 by 鷹木 楓  2026-02-07 22:17:04 



お、おぉ……まぁ、ね……

( 相手の姿を視認してまず頭に浮かんだのは『顔あっっっか!!』という感想。熱を出して看病した時と似ているが、それよりもふわふわしているというか、機嫌が良さそうというか……いつもは澄ました顔をしているくせに、今は表情筋がゆるんでいるように見える。ほう、これが"酔っている朔"というやつか……とまじまじ観察していると、気付けば至近距離に相手の顔とお酒の匂い。なんか妙に近いな……と思いつつ、曖昧な返事をしながら反射的に体を押し返してしまう。元からスキンシップが多いことは知っているが、どうやら酒の力でタガが外れているようだ。人との境界線がまるで見えていない。まさか、外でも他人に対してこんなふうに距離を詰めたりしてないよな、とだんだん不安になってきて )

飲み会、どんな感じだった?結構お酒飲んだっぽいけど……

( ちゃんと家に帰ってきた、ということは事件も事故もなく平和に解散したのだろう。それでも初めて見るぽわぽわ状態の幼馴染が心配で、顔を見つめ返しながら話を聞きたがって )


  • No.209 by 神谷 朔  2026-02-07 23:10:14 



( ふと押し返された感覚があって、数回瞬きをする。楓の顔を見つめたまま少し首を傾げ、抵抗するでもなくその場に立ち止まって。飲み会の様子を聞かれると、少し考えるように視線を宙に漂わせる。……どんな感じだったか。同じ学部の野郎が何人かいて……うるさかった気はする。グラスが何度も空になったのも覚えてる。でも、細かいことはひどく曖昧で。言葉を探す間に、ふっと足元が心許なくなる。……立っているのが、妙に億劫だ。反射的に、目の前にある一番近い支えへ、ぼすっと体を預けて )

……んー……普通。
騒いでただけ。たぶん。

( いまひとつ答えになっていない返事をしながら、体勢を安定させるために楓の首に腕を回して、その肩口に額を埋める。いま押し返されたばかりなのに懲りる様子もなく、むしろ安心したように体重をかけて )

……ちょっと、立つのだるい。
ここ、楽。

( 低く落ち着いた声。甘えている自覚はない。ただ、楓のそばにいると余計な力を入れなくていい気がして。顔を上げることもなく、回した腕に少し力を込めながら。そのままぽつりと零す )

楓いないし。
……早く帰りたかった。


  • No.210 by 鷹木 楓  2026-02-08 00:11:48 



……ぐぇ、ちょっ、重い重い!!潰れるっ!!

( 体を離すどころかさらに密着して体重をかけてくる相手の背中をばしばし叩くが、言うことを聞いてくれそうにない。会話は成立しているような、していないような。質問に答えてはくれたけど、結局詳細は分からずじまい。首に腕を回され、いよいよ逃げる隙がなくなる。確実に身長182センチ成人男性の甘え方ではない。3歳児レベルだ。やけに素直で普段だったら絶対言わないようなこと言ってるし……。そうして幼児退行してしまった幼馴染に抱きつかれたまま、どうせ離れてくれないだろうと諦めて、半ば引きずるように一緒に歩いてリビングまで連れて行く。「だっこ」と強請られたらどうしようかと思ったが、さすがにそこまでは言われなかったので一安心。しかし、自分は酔っ払いの相手なんてしたことがない。発熱した人間の看病とは訳が違うだろうし。こういう場合いったいどうすればいいんだろう、と身動きが取りづらい中、なんとかスマホで検索する。"急性アルコール中毒"なんて怖い単語が出てきて一瞬どきりとしたが、相手はそこまで体調が悪そうには見えないので大丈夫かな、と思いつつ )

えっと、とりあえず上着を脱いだ方がいい!!あと水も持ってくるから、一旦離して?

( とにかく水だけでも飲ませたいが、相手が離してくれないと何も行動できない。強引に引き剥がすのは最終手段として、まずは説得を試みることに )


  • No.211 by 神谷 朔  2026-02-08 17:12:20 



( 重い、潰れる、と言われてようやく自分の体重が幼馴染にかかっていることを認識したのか、僅かに眉を寄せる。……が、かといって離れることはなく、叩かれてもどこか他人事みたいな反応。それどころか、人はそう簡単に潰れたりしない、なんて根拠のないことをぼんやり考えながら、全体重を預けたまま引きずられるようにしてリビングへ。──ソファの前まで運ばれたところで、楓が上着を脱げだの水を持ってくるだの言いながら自分から離れようとするのを察して、胸の奥がきゅっとする。理由は分からない。けど、なんか。置いていかれる気がして。これで文句ないだろ、とばかりに上着だけ雑に脱ぎ捨てたあと、意地みたいに楓の肩口に顔を埋め直し、不服そうに )

……置いていくなよ。

( ふと鼻先に慣れた匂いがして、無意識のうちに小さく息を吸う。柔軟剤と、湯上がりみたいな温度のある匂い。……落ち着く。酔っている自覚は相変わらずない。“面倒を見られている”という認識すら薄く、さも当たり前みたいに隣にいるつもりで )

俺も……一緒に行く、から。


  • No.212 by 鷹木 楓  2026-02-08 18:11:47 



……もう~、マジで酔ってんじゃん……
わかったわかった、置いていかないから。

( 上着を脱ぐため一度離れたというのに、そこが定位置とでも言うように再び肩口に顔を埋められて。呆れて深く溜息を吐きながら、脱ぎ捨てられた上着を一瞥する。いつもは俺の方が服を置きっぱなしにするなと怒られている側なんだけど。几帳面な相手が見せる怠惰な振る舞いに困惑が隠し切れない。普段とのギャップが激しすぎて頭がくらくらしてくる。恐らくこんな姿を見せるのは俺の前だけで、信頼されていると思えば悪い気はしないが、ちょっと離れようとしただけでそんな今生の別れみたいな態度を取られましても。慰めるように相手の背中をひと撫ですると、観念して一緒にキッチンまで歩いて行き )

ほら、水。飲める?こぼすなよ!!

( 密着してくるコアラみたいなやつの機嫌を損ねないようにしつつ、なんとかコップに水を入れて相手に持たせる。いったいいつまでこの状態が続くのか分からず、まさかベッドに入るまで離さないつもりか?と顔を顰めながら )

……で、なに?『今夜は離さないぜ!』って感じ?酔っ払いと一緒に寝るのはちょっと嫌だぞ、俺……


  • No.213 by ○○  2026-02-11 21:45:18 



すみません、ここ数日体調を崩してしまっていて、ご連絡が遅くなりました。
明日には必ずお返事させていただきます。お待たせしてしまって本当に申し訳ありません…!!


  • No.214 by □□  2026-02-13 16:13:46 



いえいえ!こちらこそお返事が来ていたのを見逃しておりました、申し訳ございませんー泣泣
気長にお待ちしておりますのでどうか焦らず都合が良い時にお返事してくだされば幸いですー!お大事にー!


  • No.215 by 神谷 朔  2026-02-13 22:03:11 



( こないだ発熱した時然り、なんだかんだ面倒見のいい幼馴染の甘さにつけこんで、くっついたままキッチンへ。差し出されたコップを片手で素直に受け取りながら、もう片手はしっかり楓の肩に引っ掛けて。こぼすなよ、と釘を刺されると、一瞬だけ不服そうに眉を寄せる。次いで困ったように続けられたひと言。「酔っ払いと一緒に寝るのは嫌」。その響きを頭の中で転がす。……嫌、ね。小さく笑って、水を飲む。途中で案の定零れた水が一筋、顎を伝って首元に落ちても無自覚酔っ払いは気付かずに、空になったコップをシンクに置いて。それから、楓の肩に回していた腕で何気なく抱き寄せると、耳元に唇を近付けて、低く囁く )

ああ、今夜は寝かさない。

( 数秒の沈黙。真顔。冗談なのかどうか判断のつかない間を置いてから、ふっと口元だけ緩めて )

……冗談。
シャワー浴びてくる。……俺が出てくるまで、寝るなよ。

( あっさりそう言って、さっきまでの引っ付き虫状態が嘘みたいに、ようやく肩から腕を外す。しかしその足取りはかなり怪しい。本人は真っ直ぐ歩いているつもりだが、微妙に蛇行しながら浴室へ向かって )


ーーーーーー


大変お待たせしました…!
体調不良が思ったより長引いてしまい、少しお時間いただいてしまいました。
お待ちいただきありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします!(蹴り可です!◎)


  • No.216 by 鷹木 楓  2026-02-14 12:11:28 



………………は??

( 水を飲む音だけを拾っていた耳元に、一瞬とんでもないフレーズを囁かれたような気がして体が固まる。衝撃のあまり喉から絞り出した音は、声として形になっていないほど小さく掠れていて、ほぼ空気を吐き出しただけ。分かってる、これは冗談だ。タチの悪い冗談で、少し心臓が大きく動いたのも、きっと誤作動に違いない。そう信じて相手の顔を見つめ返す。な、何だその顔。なんか言えよ。そんな黙られると反応に困るんだけど……次第に目が泳ぎ出して、顔も熱くなってきたような、そんな時。相手は軽々と「冗談」なんて言って危なっかしい足取りで浴室へと歩き出してしまい、慌てて追いかけて )

……え、一人で大丈夫か!?ほんとにシャワーだけな?軽く浴びたらすぐ出てこいよ?俺、ちゃんとここで待ってるからなー!?

( さっきの問題発言を問いただしたい気持ちは山々だが、ふらふらと動く相手を見るとなんだか拍子抜けして、心配の方が勝ってしまう。それに、つい先ほどインターネットで得た情報によると、酔っ払いはなるべく一人にしない方がいいらしいし、同居人が風呂場で転倒しましたと救急車を呼ぶ展開はさすがに見たくない。しかし寝る前にシャワーは浴びてほしい……考えを張り巡らせた結果、入浴は禁止、5分くらいで出てこい、といろいろ条件をつけた上で浴室に入ることを許可することにして。こんな酔っ払いを放って先に寝るわけないだろ、と壁にもたれながら、今頃相手の汗を流しているであろうシャワーの流水音に耳を傾けて )


  • No.217 by 神谷 朔  2026-02-14 13:41:12 



( ……5分で出ろって、カラスじゃないんだから。他にもあーだこーだ条件をつけられていた気がするが、それらはBGMみたいに適当に聞き流して、一度自室へ立ち寄る。ハンガーラック下の引き出しから適当な部屋着を引っ張り出し、それを抱えて浴室へ。脱衣所のドアを閉めたところでようやくひと息ついた。……立っている床がわずかに揺れている気がする。足元が安定しない中、ニットの裾に手をかけるものの上手く脱げない。うーん……。片腕だけどうにか脱いだものの、布に顔を覆われた状態で数秒静止。どうにかこうにかやっと頭を抜き、脱いだ服を洗濯カゴへ放る。外す。落ちる。……。無意識のうちに眉を寄せながら、拾おうと屈んだ拍子にふら、と体が傾いて。壁にゴンッと肩をぶつけた。……痛い。僅かに顔をしかめ、ズボンのボタンに指をかけたまままた数秒止まり、ようやく全て脱ぎ終えると浴室へ足を踏み入れて )

( ――気付けば風呂を出ていた。身体が勝手にいつものルーティンをなぞるように動いている。部屋着に袖を通し、濡れた髪にタオルを被せたままリビングへ戻り )

……寝てないな。

( 本当に待っていた幼馴染の姿が視界に入ると、安心したように目を細め、ゆっくり歩み寄る。シャワーのせいか酔いのせいか、目元はわずかにとろんとしたまま。それでも視線だけは妙に真っ直ぐで、タオルで適当に髪を拭きながら、ふらふらした足取りで、すぐ目の前まで距離を詰め )

……で。ほんとに、嫌?

( 何が、とは言わない。ただ、ゆるく首を傾げて問いかけ )


  • No.218 by 鷹木 楓  2026-02-14 14:39:18 




( 鈍い物音が壁越しに聞こえてきて、思わずぎゅっと片目を閉じて渋い顔をする。大丈夫か、俺の幼馴染。ちゃんと浴室から生還できるよな。転びまくって身体中あざだらけになってたらどうしよう。そんな不安を抱えながらじっと帰りを待つ。そして、火照った空気をまといながらリビングに戻ってきた相手を見て、ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、脈絡もなく飛び出した言葉に、ぱちりと瞬きして )

……え?マジで一緒に寝る気なの?

( 一瞬何の事かと考えたが、さすが幼馴染の阿吽の呼吸と言うべきか、すぐ答えに辿り着いて眉間に皺を寄せた。本気の拒絶ではなく、ただ戸惑っているような反応。嫌かと聞かれましても、別に。引っ付かれたままベッドに入ることに抗議したかっただけで、一緒に眠ることに関しては特に何も思わないしどっちでもいい。甘えん坊モードの幼馴染がそれを望んでいるなら応えてやるのもやぶさかではない。しかし、このまま相手のペースに流されるのも癪で、下を向いたまま喉の奥で唸ると、返答をうやむやにするように相手の頭に手を伸ばし、わしゃわしゃとタオルを動かして )

……とりあえずソファ座って!!髪乾かしてやるから!!

( 半ば強制的に相手を座らせると、逃げるようにドライヤーを取りに行って )


  • No.219 by □□  2026-02-27 20:35:37 



( / ご無沙汰しております。久しぶりにあげさせていただきますね!
ロルが返しづらい等ありましたら遠慮なくおっしゃってくださいね。お返事待ってます!


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