□□ 2025-12-30 22:14:59 |
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( 結局最後までゴンザレス頼りだったことも、途中でゴンザレスを見失いかけた時のあの焦りようも、全部見えてたけど……今さら突っ込むほど野暮でもない。ちゃんと辿り着いたことに変わりはないし。──そして。さっきまでの不安そうな顔はどこへやら、カフェの前で笑顔を振り撒いているウェイトレス風さくらちゃんが視界に入った途端、楓の空気が一変した。……はは、等身大パネルの前で、完全に語彙を失って固まってる。ただの限界オタクと化した幼馴染の様子に思わず苦笑しつつ、他のキャラクターのパネルにも視線を投げて )
あー……ほんと、よく出来てるな。
( 周りに人がいないのを確認してから、差し出されたスマホを受け取って少し離れ、パネルとそのファンの全身が画面に上手く収まるように画角を調整する。改めて画面越しに見ると、さくらちゃんの隣で肩を強張らせ、ぎこちなくピースしてるオタクが一人。さくらちゃんの笑顔が100点だとすれば、隣のオタクの表情は34点くらいか。……緊張しすぎだろ。じわじわと笑いがこみ上げてくるのを、僅かに肩を震わせながら堪えて )
挙動不審な顔やめろ。……っふ……あと、もうちょい肩下ろして。……あーだめ、全然だめ。猫背になってる。もっと背筋伸ばせ。さくらちゃんが困惑してる。
……そうそう、そのまま。
( こちらとしても、楓の可愛さに目が潰れそうになるからさっさと終わらせたいところ。一頻り注文をつけてから、カシャ、カシャ、とシャッターボタンを二度タップ。少し近付いてアップでも撮影し、撮り終わるとスマホを持ち主に返して )
はい、撮れた。
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