□□ 2025-12-30 22:14:59 |
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( 女性が楓から離れる様子を、自覚なくどこか冷めた眼差しで見つめる。そうして無事“回収”が済むと、軽く会釈だけ残して店を出た。店を出るなり、脱兎のごとく帰路を急ぐ幼馴染の歩幅に合わせて街灯の下を歩く。――途中、寄りかかってきた体を反射的に受け止め、細い背中に腕を回した瞬間、鼻先を掠めたのは、まだ残っている知らない香水の匂いで。喉の奥がひりつく。思わず、ぴたりと足が止まった )
……なぁ、楓。
( 名前を呼ぶ声は低く、さっきまでの柔らかさはない。身体を離さないままその腕を掴んで少し距離を取らせ、上から顔を覗き込む。至近距離。それからそっと楓の肩に額を預けて、逃がさないように。自分でもコントロール出来ない何かに突き動かされている、そんな感覚 )
俺のいないとこで、なんでこんなことになってんの。
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