□□ 2025-12-30 22:14:59 |
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( ふっと笑う相手の声が耳元で聞こえる。……電車に乗るといつもこうだ。自然と俺を支えるような位置に立って壁になってくれる幼馴染。こういうの格好良いよな、と相手からモテ仕草を学んでみるものの、実践の機会が訪れることはないだろう。少し悔しくなって、わざと相手に体重をかけるように寄りかかりながら電車に揺られて。しばらくすると、池袋駅に到着するというアナウンスが鳴り、ワクワクした気持ちを取り戻しつつ降車の準備をした )
───……えーと、んー、建物の中入ればいい、のか??
( 駅から出て、からっと晴れた空の下、スマホを覗き込む。大丈夫大丈夫!と豪語していた時とは打って変わり、案の定迷っているようで。助けを求めるように相手の顔を見上げたが、不意に視線が逸れて、ハッとする。雑踏の中に、先ほどの同志らしき女の子達を見つけたのだ。そして、(たぶん)目的地が同じである彼女らについていけばいいのでは……!?と閃き、ストーカーだと疑われないように一定の距離を保ちつつ着いていくことに。あくまで自分の力だけで道を切り拓いてます、みたいな顔で歩き出したが、女の子達およびゴンザレスの背中を追いかけているだけに過ぎない。しかし、それを幼馴染に勘付かれるのはなんとなく癪で、わざとらしく目を細めた後、前方を指差しながら )
……あーなんか道が見えてきたぞ……こっちだ!!
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